満足度★★★★★
生きていくために。
だいぶ時間が経ってしまいましたが、忘れ難いほど心を掴まれた芝居だったので今さら感想。ここは本当に戯曲が神かと思う。目を逸むけがちな絶望を真正面からとらえてて、見ている最中は「こんなの解決しようがないじゃん」って思えるのに、最後にはきちんと光を用意していてくれる。それも都合良かったり、押し付けがましい光じゃなくて、こっちが目を凝らせばうっすら見える程度の現実世界にちゃんとある光(分かりづらくてごめんなさい)
親、兄弟、友人、大事な人達との別れを受入れて生きていくにはどうしたらいいのか……という誰でもいつかは向き合わないといけない問題に対して、誤摩化したり、観客に投げっぱなしにするのではなく、作家さんなりに(おそらく)苦しみ抜いたであろう答えをきちんと提示してくれていました。
当分は見過ごせない団体さん(?)です。
7月の短編集も楽しみ!