最新の観てきた!クチコミ一覧

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「物」

「物」

日本のプロレス

APOCシアター(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

辺縁系のネガ
 objetをobjetとして扱うには、無論、物理的に扱うのが、一番分かり易かろう。だが、あるポテンシャルを越えればobjetは相転移を起こすのが普通である。そこには、カオス、安定した秩序・結晶層、その間の辺縁系とでも呼ぶべき層が存在し、各層ごとの素粒子の振る舞いは変化している。我ら生き物がどの層に属するか、と言えば、辺縁の層である。ここでしか、新陳代謝を含む流動性と組織化が同時に存在しえないからである。物理的な客観ではそうなのだが、生き物が神経や脳を持ち、心を持つようになったら、物理化学特性と、所謂精神の働きは矛盾なく、同時に存在しうるのだろうか? 2つの劇団が、中身を入れ替えたオムニバス形式で演じた「物」。先ずは「中間子論」。
物体相互間に働く物理的な力の影響下、心はどのように振る舞うか? である。他方、海の音にもまがう心音を聞くのが、大好きなホモセクシュアルな主人公は、愛する者皆を殺してしまうが、遺体になった愛人を物としても愛したと言う。実話をもとにしているだけに不気味さを覚える。2編とも、結果的には、物それ自体というよりは、物とそれにまつわる精神の狂い、或いは、アンビヴァレンツを描いていたように思う。

ISHICCORO

ISHICCORO

演劇集団フリーダム

大博多ホール(福岡県)

2012/07/28 (土) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

素晴らしい時間をありがとうございました。

28、29日両日観劇させて頂きました。
本当は予定のため28日だけ観劇するつもりだったの
ですが、あまりに私好みな作風だったため予定を調整し
二日間とも観に行ってしまいました(笑)。

笑あり、涙あり、殺陣あり、流れがよくて
二時間休憩なしという普通ならばお尻が痛くて
それどころでは無くなるところも全然平気。
キャストの方々の衣装もとても凝っていて、素敵でした!

あれだけの大人数の殺陣なので、もう少し広い舞台で
めいっぱいアクションできるキャストの姿が見られたら
もっともっとよかったと思います。

またぜひ観たいので再演になる事を願っております。
素敵な時間をありがとうございました。

駄文で失礼します。


病んだらおいで

病んだらおいで

ソラトビヨリst.

新宿シアターモリエール(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

伸びる劇団とみた
久しぶりに笑いのツボを知った劇団の芝居を見た。
歓楽街の中にある診療所。心を病んだ患者に、一風変わった診療が行われている。
その際のドタバタぶりが、うまく役とストーリーとを付き合わせて表現されている。
役者さんも、それぞれが個性的で、脚本とうまくマッチして、白けることなく、
笑うことができた。

注文を2つ。

①精神の病気と、心の病とは、明らかに異なるのだが、劇の中では、かなり混同して使われていた。
 まかりまちがうと、「差別」にもつながりかねない。慎重に劇に盛り込んでほしい。

②これは脚本に。今回は、「病んだ」人の標本箱のような劇であり、その対象とするものは、総論的な感じが
 する。「軽い笑い」としてはいいのだが、ひとつのことにこだわる劇も観てみたい。ないものねだりかも
 しれないが。

役者さんのそろい方からして、多様な劇を追求できる劇団。

浮遊するfitしない者達

浮遊するfitしない者達

劇団TEAM-ODAC

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★

理想
「早く楽になろうよ」と囁く天使と「生きていればいいこともある」という悪魔。
二つの声に、雑居ビルの屋上に佇むツバサは今日も結論を先送りしたが
姉から渡された睡眠薬と「これ飲んで死ね」という言葉に、衝動的に自殺を決行する。
ラストは明るいが強い違和感を覚えたのは私が性悪説だからか。

ネタバレBOX

ツバサが目覚めるとそこは無人島。(って彼を取り巻く人々が全員いるんだから無人ではない)
そこで彼は理想通り、得意の空手を使ってこれまでの人間関係を逆転させる。
そこから天使と悪魔、それに死神が加わって翼の心の葛藤が始まる。
本当は色々な思いが有るのに伝えることができない、素直に表現できない人々の行動。
彼らの真意が明らかになってツバサは悩む。
自分を散々苦しめた者達を許すべきか否か、人は変われるというが本当なのか。

結論から言えば
「受け取り方次第で相手を理解するチャンスはあったはずだ」ということらしい。
睡眠薬を飲んで意識不明のツバサの元へ人々がやってきて
謝罪したり、考え直したり、修復したり・・・。
そして目が覚めたツバサは、もう一度生きてみることにする。

でも「これ飲んで死ね」と言って薬を渡した姉を許せるものだろうか。
いじめる人の心理や思惑まで考えていじめられる人なんているだろうか。
これでは死ぬほど追い詰められたツバサの気持ちは、ただの“勘違い”だ。
私はこの考え方の軽さ、解決方法に疑問を持たざるを得ない。
むしろ「いつでも俺を頼って来い」と言ってくれる空手の先生のような存在こそが
現実的には彼の救いになって欲しいと思う。
性善説をとって明るい終わり方をしたのだろうけれど
fitしない人を救うのはもっと別の方法ではないかという気がする。

この違和感があるせいで、天使・悪魔・死神の3人のギャグにもイマイチ入っていけない。
こなれたギャグだということはわかるしタイミングもいいのだが
ツバサがいじめや孤独に苦しむ姿があまりに痛々しくて笑えない。
さんざんツバサをいじめてきた友人や姉が(姉はべッド脇で泣いていたが)
反省の言葉もなくみんな仲良しになるのも納得できない。

現実を忘れてファンタジーとして楽しめばいいのかもしれない。
でも実際いじめにあっている、あったことがある人がこれを観たら、
どう思うだろうか。

天使のキャラは良かったし、
クワバタオハラの小原正子さん、説得力ある台詞で熱演。
現実の世界と無人島を切り替えるセットや照明はとてもよかったと思う。

客席で3~4歳の子どもを膝に乗せて見ていたお母さん、
いくらなんでもそりゃ無理ってもんだよ。
ぐずるし飽きるし動き回るし、子どもがかわいそうだ。
まだ終わるまで30分もあるっていうのに煌々とケータイ光らせる人が1人ならずいるし
小劇場の熱い観客とはあまりに違う雰囲気にびっくりがっかり。
観客もいろいろなんだなあと思った。
スプラウト~小さな種のお話~

スプラウト~小さな種のお話~

北九州芸術劇場

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2012/07/21 (土) ~ 2012/07/21 (土)公演終了

満足度★★★

ことばがないことでの利点
ロシアの劇団。
当然言葉は通じない。
しかし、そのことにより、直接幼児との対話を芝居によって可能にしていた。
難しいストーリーではないが、観る者に驚きと納得をきちんと与えていた。

【福岡公演間近!9月末は鳥の演劇祭!】アルルカン(再び)天狗に出会う

【福岡公演間近!9月末は鳥の演劇祭!】アルルカン(再び)天狗に出会う

ディディエ・ガラス×NPO劇研

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/07/14 (土) ~ 2012/07/15 (日)公演終了

満足度★★★

実を言うとあまり楽しめなかった。
表現は楽しめた。
意味のなさ、その中の意味、と勝手に想像し、面白くはあった。だが、何か物足りない。
何かは未だわからない。

立川志らく 独演会

立川志らく 独演会

福岡音楽文化協会

イムズホール(福岡県)

2012/07/13 (金) ~ 2012/07/13 (金)公演終了

満足度★★★

つまらなくはないが、
つまらなくはなかった。
しかし、いくら旬とはいえ、談志ネタの多さにはだんだんとうんざりしてきた。
噺のネタが被ったのも初歩的ミス。

飛び加藤 ~幻惑使いの不惑の忍者~

飛び加藤 ~幻惑使いの不惑の忍者~

東宝

福岡市民会館(福岡県)

2012/07/10 (火) ~ 2012/07/10 (火)公演終了

満足度★★

役者も客も可哀想な舞台だった
開演時間が良くなかったのか、集客できるキャストではなかったのか、値段が高すぎたのか。理由は不明だが、客席は半分も埋まっていなかった。
あれでは役者さんのやる気も半減だろう。
芝居も、そのせいとはとても思えないが酷いものだった。
特に前半は学芸会かドサ回りの芝居かという程の酷さだった。
後半少しましになったものの、これでは評判も悪かったのではと思った。

志村魂 新作「先づ健康」

志村魂 新作「先づ健康」

アトリエ・ダンカン

福岡市民会館(福岡県)

2012/07/02 (月) ~ 2012/07/03 (火)公演終了

満足度★★★

安心して観ることができる。
バカ殿、コント、松竹新喜劇、他にも三味線演奏などサービスたっぷり。
アドリブやアクシデントも安心して見ていられる。
そんなことを考え「時代は変わった」と思った。
定番といえば定番ばかりだが、それをきちんとやってくれるはなくなった。

「僕と彼の彼女達」

「僕と彼の彼女達」

セロリの会 

「劇」小劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

お土産屋さん
国内旅行の好きな私は,お土産屋さんが舞台と思うと,色々想像できて楽しかったです。役者さんは皆さんうまくて,観ていて安心できました。
御人形が幸せを運ぶ..というのも実際ありそうな話ですね。
観ていて途中から引っかかったのは・・・

ネタバレBOX

彼氏が不治の病になったときに,家族の人に黙っていていいのだろうかということでした.彼に家族に迷惑をかけたくないと口止めされていたとしてもです。目の前にいる家族になかなか話さず,ダイヤの指輪に対しては結構喜んだり...なんだかそこのところがあれあれみたいになり、最後の着地に失敗して今一ほのぼのできませんでした。私だけかもしれませんが。
快楽亭ブラック毒演会

快楽亭ブラック毒演会

HiRoBaプロジェクト

甘棠館show劇場(福岡県)

2012/06/17 (日) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★

今回は低調か
ブラックさんはあまり滑舌がよくなく、聞き取り辛い。
ネタは独特で好き嫌いがはっきり分かれると思う。
ネタ自体は好きなものもあるが、今回は特に展開が好きになれなかった。下ネタも下品にばかり進み、面白いに転化できなかったように思う。

いつか落語ではなく、映画についての講演をやってもらいたい。

王女メディア

王女メディア

幹の会+リリック

ももちパレス(福岡県)

2012/06/12 (火) ~ 2012/06/20 (水)公演終了

満足度★★★

私が見たモノは何か
既に女性を超えていた。
確かにいい演技なのだろうと思えたが、ストーリーやキャラクターの魅力や説得力をあまり感じられなかった。

ミッション

ミッション

イキウメ

西鉄ホール(福岡県)

2012/06/09 (土) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★

期待しすぎたかな
今まで前川作品に外れがなかったせいで期待しすぎたかもしれない。
SFを無理やりファンタジーにしてしまった(ちょっと違いますが)ことが大きな敗因。
叔父が、「信じている・信じていない」のどちらなのかよりも、芯が通っていないことが作品の魅力を大きく削いでいる。
今までと違い大人になれていない人間しか登場していないと感じた。それは登場人物のことでもあり、役者たちでもある。

浮遊するfitしない者達

浮遊するfitしない者達

劇団TEAM-ODAC

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった
とっても好みの作品。死神と悪魔と天使の3匹のやり取りがサイコー。

赤鬼 ―レッドパージ立山― 【終演致しました。ご来場ありがとうございました!!】

赤鬼 ―レッドパージ立山― 【終演致しました。ご来場ありがとうございました!!】

サイバー∴サイコロジック

駅前劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

赤鬼
セットの感じなど期待できる感じで幕開けを待っていました.
学生運動の話は大好きです.そこに鬼が絡む・・・SF風でしょうか?
私はお話自体はすごく面白かったのですが,演技とか声の大きさとかが気になって,もう一つ感情移入しづらかったです。一生懸命さは伝わりました.

バンダラコンチャ サードアルバム「HUG!~ステレオサウンズ」

バンダラコンチャ サードアルバム「HUG!~ステレオサウンズ」

バンダ・ラ・コンチャン

佐賀市文化会館(佐賀県)

2012/06/09 (土) ~ 2012/06/09 (土)公演終了

満足度★★

テレビなら十分
コント集。
作品のレベルはどれもテレビで見るなら十分というところ。わざわざ舞台で観るのかといえば物足りなさすぎる。
いくつか面白いアイデアはあったものの、先が見えるものがほとんどであったり、芸の力が足りず楽しめなかったり。

下生しさらせ右に左に弥勒で上に

下生しさらせ右に左に弥勒で上に

リクウズルーム

アトリエ春風舎(東京都)

2012/07/27 (金) ~ 2012/07/31 (火)公演終了

満足度★★★

集中力を要す
こちらのコンディションで申し訳ないが、オリンピック観戦で寝不足のところにムズカシイ言葉が降り注ぎ、睡魔に襲われた。集中できればもっと堪能できた作品と思う。目覚ましに客先に向けたまぶしい照明をもっと使ってもよい。

THE BEE Japanese Version

THE BEE Japanese Version

NODA・MAP

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2012/06/07 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

原作との良い相性をみせてくれた。
作品に無駄がなかった。
筒井原作を野田さんが愛していること、そしてその表現の相性の良さを見せてくれた舞台だった。
曲の使い方も良かったし、世間の無機質さ、狂気も感じさせてくれた。
宮沢りえが出ることは知っていたのに、カーテンコールの時までなぜか気付かなかったのも個人的には良い印象だった。

ハンドダウンキッチン

ハンドダウンキッチン

パルコ・プロデュース

福岡市民会館(福岡県)

2012/06/05 (火) ~ 2012/06/05 (火)公演終了

満足度★★★

説教臭くないのがいい。
ちょこちょことした疑問、矛盾はあるものの、十分に楽しめた。
仲村トオルの「カッコイイ」はすでに持ちネタなのではというくらいしっくりきている。

キシノ味

キシノ味

味わい堂々

ギャラリーがらん西荻(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

満足
お味見の第2弾。第1弾に続いて小空間での3本立て、演劇の核を楽しむことができた。実力がありながら技巧が前面に出ないところはお見事。第3弾への期待が膨らむ。

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