最新の観てきた!クチコミ一覧

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神様たちのすむところ

神様たちのすむところ

GENKI Produce

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/09/11 (火) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★

Aチーム初日
観てきました!前作のGENKI Produceの作品とは趣が違いました。初日だからか、ちょっともの足りなかったかな…荒チョモの作品は観たことないので、また違う世界に触れられたのは良かったです。今度、Bチームも観るし後半にも観に行く予定なので、公演を重ねての進化に期待します!

ランドリーシンドローム【たくさんのご来場ありがとうございまいした!】

ランドリーシンドローム【たくさんのご来場ありがとうございまいした!】

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2012/08/31 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ほぉ。
観てきました!
テンポのいい会話と、シーンの交錯する舞台をたっぷり堪能してきました。
プロデュースユニット時代から好きな皆さんなのですが、今回はいつものパフォーマンス性を少し押さえてきた分、会話とキーワードをたっぷり堪能しました。
主演の関幸治さんの演ずる「どーしようもないイケメン男」光介もいい味で、その彼を取り巻く人たちもみんな一癖も二癖もありつつ、すっごく魅力的でした。
次の公演も楽しみにしています。
もちろんの☆5つです。

【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

北京蝶々

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★

想いの込もった言葉の力!
この演者さんはその地方の本当の出身者なのでしょうか⁈
本当の出身者なら面白い企画のお芝居ですね♪

舞台は夕日の射し込む地方の会議室
音楽もなく役者さんはほとんど動かない会話中心のお芝居

なので役者さんの言葉や演技だけで魅せる♪
各地方の言葉で話し色々な意見が交差して自身の地方とダブらせて見入ります!
関西地方は緒方晋さん(The Stone Age)は朴訥とした雰囲気ながら台詞に力がありスパイス効いてます♪

中でも印象的だったのは福島県代表の高橋悠さん!
ご自身が福島県出身なのは詳しくは知りませんが
その演技には福島に対する想いが重ねられた様な言葉と迫真の演技に引き込まれます!

その他の演者さんも力強い演技で各々の地方の現実を語ります
実際そこで住んでみないと分からない事がヒシヒシと伝わってきます

そして自分の出身地についても改めて考えされられる
想いの込もった言葉の力に心が揺さぶられる作品♪

ナイアガラ

ナイアガラ

劇団HOBO

駅前劇場(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★

皆、いい人過ぎる!
優しくて、他人に対する思いやりもあって、働く気もそこそこあるし、なんでこの人たちホームレスしてるんだろ?なんだか日本の社会って変じゃない?って思った。(まともな会社と言われているところで働いてる人間の方がよっぽど変な人が多い。)滝はなかったが見事なセットとベテラン俳優たちのリアルな演技で面白い芝居になった。滝の音ぐらい聞こえてもよかったかも。(あっ、しょぼい滝だったっけ…)

狙い

狙い

関口愛美一人芝居企画

シアターD(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

まさに狙い通り?
脚本が3人の作家によるため「コスプレ」という共通テーマがありながら(なのか?)タイプの異なる5編(オチが利いているもの、連作コント風、じっくり見せるドラマなど)となり、まさに狙い通りか?
もちろんそれぞれのキャラの演じ分けも◎。

ナイアガラ

ナイアガラ

劇団HOBO

駅前劇場(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

新宿
 実在する新宿の中央公園の一角に住むホームレスたちの日常を描いた作品だが、舞台美術、演出、演技、シナリオどれをとっても素晴らしいできであった。演技では、やまさん役の俳優がとぼけた味を出して普段演出ばかりやっているとは思えないほどの演技を見せたし、他の役者陣もそれぞれのキャラが立つような、それでいて自然なレベルの高い演技であった。また、シナリオでは、新宿という街の持つ特性も良く出していた。

ネタバレBOX

 一種の都市伝説である小山からの人声は、誰もいないのに聞こえてくるが、其処は誰も立ち入らぬ方が良い場所でもある。新宿に集まる膨大な「人々の念が凝り集まって聞こえるのだ」という科白からは、ごった煮、東京の当に中心・中核を為す新宿の掃溜めの漏らす寂しい吐息そのものだと言うことができよう。
 更に、細かい点まで行き届いた配慮が素晴らしい。やまさんの小屋を撤去する時、小屋の屋根にはちゃんと落ち葉が積もっているのだ。
 作品のスタンスも良い。たとえ今では野宿者になったとはいえ、それぞれが抱えた事情の中で人間の尊厳を失わず共生している。そのような彼らの生き様をそっと、とても自然に提示しているからである。
フリル

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アマヤドリ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

なるほど第0回公演
試行錯誤。

次回に期待したい、
っていきなり書くのは失礼か(笑)。

ネタバレBOX

ひょっとこ乱舞は「笑いを手に入れた」と、前に書いたことがある。
今回のアマヤドリでもその片鱗は見えた。
が、ほとんど笑えなかった。
それはなぜか?
簡単に言えば、タイミングだろう。

笑える台詞を笑えなくしたのは、そういう演出によるタイミング。

ひょっとこ乱舞は、プッシュ型の劇団の印象がある(そういう分類方法があるかどうかは知らないが)。
エネルギーを観客にぶつけてくる。そして、舞台の上でぶつけ合うという印象だ。

相手に対する欲望や感情を台詞や演技に乗せてぶつけてくる。
もちろん、「押す」だけではなく、「引く」という設定と演技もあるが、それは「引く」というよりは、「プル(pull)」なわけで、「押す(push)」を受けていたと思う。

また、過剰なほどの情報が舞台にぶち撒かれるような、観客への強い「PUSH」も特徴のひとつであり、勝手に「ひょっとこフォーメーション」と呼んでいた群舞は、それをさらに補強したり、オーバーヒートしている観客の脳をクールダウンさせたりする役割もあった。

しかし、今回も「押し」と「引き」の関係、「押し合う」関係もあったと思うのだが、以前のような強さは感じられなかった。

それは「シンプル」にしたからではないだろうか。
余計な感情表現をできるだけ削ぎ落としたシンプルさを、意識したのではないかと思うのだ。

冒頭の2人の男の会話を観て、「あれっ、これはダメかも」と思ってしまった。
ひょっとしたら2人の噛み合わせが悪いままOKしてしまったのではないか、あるいは、単に下手になのか、と思ってしまったほどだ。
とても居心地の悪い数十分間が続いた。

しかし、舞台進行するにつれで、これは演出で敢えてこうしているのではないか、と思い出したら、なんとなく視界が少しだけ晴れてきたのだ。構造についても。
噛み合わせではなく下手なのでもなさそうだ。
(冒頭の2人の男の会話は、2人の距離の変化だけはきちんと見せてほしかったと思う)

また、先に書いた「過剰なほどの情報が舞台にぶち撒かれるような、観客への強いPUSH」も、作品の方向性から、できるだけ排除したのだろう。
「説明はしない」ということで。
(「行間」を読ませることで、実は逆に強く「押して」きているのではあるが)
したがって、ひょっとこフォーメーションも、その必要性はあまりなかったわけであり、実際に、いつもの気持ちいいと感じるほどのものはなかった。

作品の構成には、数人が特定の人物を演じたり、重ねたりという、ひょっとこで培ったテクニックが活かされてはいたが、言葉と演技と台詞のシャワーを一気に浴びせてきて、気持ち良くさせる演出を排除して、全体的には「禁欲的」に、「抑えた」作品になっていたのではないだろうか。

それはチャレンジだ。

各場面にはひょっとこ乱舞の「残滓」も残っていたが(いや、まあ当然だけど)、ひょっとこ乱舞という、言わば安定した劇団を脱ぎ捨てて、「意識して」アマヤドリになるためのターニングポイントをつくり、「意識して」超えるべきラインを跨いだということではないだろうか。

安定しつつあった劇団名を変えてまでやりたかたことは、変革、チャレンジではなかったのだろうか。
それが今回、晴れて第一歩を踏み出した(いや、第〇歩か・笑)ということ。
この先に何があるのか知らないけれど、とにかく新たにスタートを切ったということだ。

「第0回公演」とはよくぞ付けたなと思う。
作品を作る前にこうすること(こうなること)はある程度予測の上ではあったかもしれないが、それでも見事に「第0回」であったと思う。

であれば、前回のアマヤドリ名義の公演は、「ひょっとこ乱舞 〜 アマヤドリ」の過渡期にあるから、アマヤドリ名義にはしないほうがよかったと思う。

今回の公演は、ひょっとこ乱舞の公演と比べてしまうと、もの足りないという人は多いだろう。絶対にひょっとこ乱舞の印象をぬぐい去るこはできないからだ。したがって、厳しい評価が下されると思う。一緒に行った者は、「次回もこういう感じならば、もういいや」とまで言っていたし。

そういう評価や感想によって、この先、やっぱり先祖返りをしてしまうのか、あるいはここから先に踏み出していくのか、は見ものである。
ハードルの高さをどこに持っていくのか、ひょっとこフォーメーションを復活させたとしても、それが今回の延長線上にあるのか、そんなところが楽しみになってくる。

もの凄く苦しむのではないかと思う。
苦しんでくれ、と思う。
大爆破したのだから、更地からのスタートなのだ。

この先に進むということに★5つを賭けた感じだ。

結局、好きな劇団なんで、「それにずっと付き合うよ」ということなのだけど。

蛇足になるが、理由はわからないけれど、個人的には、中村早香さん、笠井里美さんの出演はなく、飛車角落ちなような状況は非常に残念ではあるが、彼女たちが会得し、振りまいていた、ひょっとこ臭のようなものを、新たなチャレンジである第0回で封印した、というのは深読みしすぎか。
だけど、この2人を、この舞台で観たかったと思ったのだけど。

役者では、リコ役の根岸絵美さんが、この作品の良さを体現していたように思う。もともと持っていた素地が活かされたのかもしれない。
ホタル【満員御礼!】

ホタル【満員御礼!】

劇団ゴールデンタイム!

東京アポロシアター(東京都)

2012/09/06 (木) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度

初見
話の筋は良かったけどもっと起伏が欲しかった。
話を練れているので会話をもっと練ることが出来たのではないだろうか。
全編通して台詞のチョイスが悪くテンポが崩れていて非常にもったいない。

ネタバレBOX

ラストの急展開はミスリードが目的になっていてついていくのがやっと。
最終的に奇跡が起きたのはわかるけども、起きた理由がわからない。
旦那となつきが同じ人の理由もわからなかった。
「ホタル」というタイトルをつけているのだから、ホタルをもっと絡めてよかったのでは?
新生 ROCK MUSICAL BLEACH REprise

新生 ROCK MUSICAL BLEACH REprise

ネルケプランニング

ステラボール(Stellar Ball)(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

千秋楽

初代が大好きで新生はどうなんだろうという気持ちを持ちながらも
キャストも知ってる方が多く
何よりも美貴ちゃんのルキアがみたくて行きました。

まず、空調が効きすぎていた。
公式ページやキャストが呼び掛けていたので
前もって一枚羽織るものを持っていきまかたが
もう少し対応を...

そして、公演10日前に急遽代役で入った
河原田くん。
完璧に日番谷を演じてました、台詞も噛まず純粋にすごいなと。

歌のクオリティーも高い。

初代と新生では物語りも原作とオリジナルで違うし、
別物
としてみました。

フリル

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アマヤドリ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

初!
ひょっとこ乱舞のときは、一度も観れなくて。
アマヤドリになって、やっと観れました。
イメージ的に群舞のイメージだったんですが、今回のこの作品は、どちらかというと動的というよりは、静な感じがしました。

王子小劇場の天井がこんなに高かったのか。とか
幅がこんなに広かったのか。とか。
そんなことを思わせるセット。
照明も静かな感じです。けっこう暗いです。
そんな部分も重ねて、なにか静な感じを受けました。

物語も断片的。
すべてを理解できたかというとモヤ~っとしてますが。
私は、モヤ~~っとが好きで、いろいろ想像できるので楽しい。

静といってもセリフ量はハンパなく。
虫の人(ネタバレなしなので、こんな表現)の語りは、相当すごかった。
かなりの集中を強いられましたw

セリフや語りや動きで、いろんなことを断片的に表し、なんとなくの全体像が見えるという感じでしょうか?
あ~ 表現力が足りないので、こんな感じ。

自分的には、興味深く、次回もまた観に行きたいなぁと思いました。
ひょっとこ乱舞時代を観てなくて、ちょっと残念。
どんな違いがあるのか観たかった。

走れメロス

走れメロス

株式会社ダイス

Bunkamuraオーチャードホール(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/11 (火)公演終了

満足度★★★

ようやく
ラストで少し腑に落ちました。

ネタバレBOX

とにかく辻島衆ニが何者なのかでずーっとモヤモヤしていましたが、ラストで色々なことが判明、あるいは一つの解が得られたようで、少し腑に落ちました。

辻島衆ニが太宰治(本名津島修治)の最初のペンネームだったことを知らない私は同一人物なのかやはり違うのかと終始考えていましたが、知っている人にとっては分かり切っていることを意味深に扱うことにむしろイライラしたかもしれませんね。タネ明かし的には知らなくて正解でした。

走れメロスの走るもよく分かりませんでした。辻島衆ニが走っただとか、太宰治が走ったのだとか言っていましたが、分かってしまえばどうでもいいことでした。

ラストシーンで太宰の妻が幼い子供のために、日々の生活のために走り回っているという言葉を聞いて、そう、そういうこと、それでいいんだと、ふっと力が抜けました。

楽曲的には、メロディに乗って歌えた人もいましたが、半音ずれたようなミュージカル風歌い方をする人には、ああまたかぁとがっかりさせられました。

大澄賢也さんのダンスは別格ですね、素晴らしかったです。
メティス~Metis~

メティス~Metis~

アフリカ座

TACCS1179(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/11 (火)公演終了

満足度★★★

やっぱり
内容的にも演技的にも予想通りでした。

ネタバレBOX

魔女の質問「一つだけ叶う夢、何を希望しますか」に対して少し間をおいてロゼットの発した返答は、私が心の中で叫んだ「みんなを元に戻せ」と一字一句違いませんでした。そして、思った通り彼女の顔にあった天然痘の痕のような傷も消えました。

おとぎ話的ストーリーで、仲間を大切にしようというテーマは子供向けファンタジーにピッタリだと思いました。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

ニッポン放送

渋谷O-EAST(東京都)

2012/08/29 (水) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★

森山ヘドウィグ
観て来ました。開場時、英ロックが流れており。stone roses ,fools goldが掛かる中、ヘドウィグ登場!映画と比べて、あ?こんな髪形だっけ?とか蝶の衣装は?とか思ったけど、ビジュアルもストーリーも、オリジナルを踏まえつつ、日本の近未来に生きるヘドウィグに変貌しておりました。アングリーインチを持つヘドウィグの半生が、森山未来くんの肉体を借りて体現されて行く。映画と違って、日本語で歌われる歌詞が凄くいい!訳詞はスガシカオ。会場が渋谷o-eastで演るだけあって、演奏もライブそのもの。スタンディングは大盛り上がりでした。東京千秋楽はカーテンコール3回。zepp tokyoでは、椅子席のみみたいですね。会場でチケット売ってました。森山くん凄いなあ。「100万回生きたねこ」も行きたくなって来ました。

震災タクシー

震災タクシー

渡辺源四郎商店

長久手市文化の家 風のホール(愛知県)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

架空の劇団×渡辺源四郎商店「震災タクシー」観ました
ドキュメンタリーかロードムービーのよう。最低限の道具立てで、電車内から駅前からタクシーからどこかの道へと、あらゆる行程を見せる。ただ淡々と、劇作家があの日出会ったどうしようもない出来事をひたすら描く。直接体験しなかった事は、そのとき伝聞や傍観で受け止めた自分たちの姿を見せるに留める。劇作家である主人公の持つ、当事者としての思いと架空のキャラとのシンクロや齟齬。その時感じた感覚を大事にした、過剰でないリアルな感覚の舞台。最後の台詞に唸る。

キョウド町グローバリズム行進曲

キョウド町グローバリズム行進曲

シア・トリエ(旧:満塁鳥王一座)

長久手市文化の家 森のホール(愛知県)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

満塁鳥王一座「キョウド町グローバリズム行進曲」観ました
昨年の東京公演の、森忠治さんのツイートから気になっていた団体(ちょうど上京してたけど観れず)。5人の役者が、自ら奏でる歌や音楽に乗って次々役を切り替え、舞台が常に攪拌される。民族行事を皆で囲んで観てるような気分。それぞれの人生を背景に持つ人々が、「ご当地」の土地に憑依され、その両挟みで振り回されながらつき動かされる、残酷にコミカルな光景。一人の人間が「私たちは~」と言い対立や協調する姿が、土地そのものや或いは国家になったかのよう。かつてこの地にいた三人の、葬送の儀式にも見えた。 …そんなに難しく考えなくても、観てて楽しい!

DADDY LONG LEGS ダディ・ロング・レッグズ

DADDY LONG LEGS ダディ・ロング・レッグズ

東宝

シアタークリエ(東京都)

2012/09/02 (日) ~ 2012/09/19 (水)公演終了

満足度★★★★★

大人向きの足長おじさん、素敵尽くめ!
小学生で、読みふけり、中学生で再読。アニメ化されたら、子供に託けて夢中で観た、大好きな物語。
それを、ケアードさんがどんな風に、ミュージカル作品として、アレンジされるのかが楽しみで観に行きました。

素敵!佇まいが圧倒的に、素敵な舞台作品になっていました。

奥様の今井麻緒子さんの翻訳、訳詞も素敵でした。ご夫妻で、こういう共同作業ができて、素敵!

井上さんと真綾さんの初共演も、なかなか相性良かったと思いました。

陰に隠れていた演奏者がカテコで、舞台に登場されたら、その中に、林アキラさんがいらしたのも、素敵!

最後の、足長共同基金へのお願いも、素敵な方法で、これなら、自然に募金したくなるなと思いました。

久しぶりに、いろいろ憧れていた少女時代に気持ちがタイムスリップして、ウキウキルンルンで、劇場を後にしました。

秋に再演が決まっている「ジェーン・エア」とセットで観ると、更に、楽しめる要素が強くなりそうな予感がします。

ネタバレBOX

全く、二人だけの登場人物。場転でスタッフさえ出て来ないのが、気が利いていて、お洒落な佇まいの、佳品ミュージカル作品でした。

最初は、ジルーシャ一人の独白から始まり、養護施設の先生の口真似などもするので、こういう風に、ずっと進むのかと、やや落胆したら、井上さんのジャーウ゛ィス登場後は、二人の掛け合いで、進行し、素敵な舞台空間が、演出されていました。

メロディは、やや単調で、印象に残る楽曲は少ないものの、二人の心象描写が丁寧なので、むしろ、ストレートプレイのような雰囲気で、歌詞の1つ1つが、胸に残りました。

ジルーシャが、「知らなかった」と歌う文学や歴史事項を、今の自分は、ほとんど知っていて、「ジェーン・エア」のストーリーもわかっていたのは、観劇の役に立って、余計面白さが加速した感じでした。

ジャーウ゛ィスが、足長おじさんは実は自分だと告白できずに、苦悩して歌う「チャリティ…」の歌は、歌詞が殊の外沁みて、目頭が熱くなりさえしました。

子供の頃は、児童文学としての印象しかなかったのですが、こうして観ると、なかなか社会派の、大人の恋愛模様としても傑作物語なんだなと、溜飲が下がりました。男女の恋の駆け引きとか、教育、政治の問題、身分制度などの社会問題等、台詞の中に、たくさん含蓄を含む言葉が詰まっていました。

いいなあ!ケアードさんの演出!以前、昨日観た芝居の演出家が、ケアードさんを「才能のない演出家」呼ばわりされていましたが、私は、ケアード演出の方が、ずっと才気溢れていると感じます。

できれば、毎日でも観たくなるような、素敵な舞台作品でした。

井上さんの足が、本当に長いのが、これまた素敵!
【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

北京蝶々

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★

引き込まれましたよ
軽いのは嫌だなと思ってたんですが、なかなかしっかりした内容・演技でしたね。途中から自分も舞台上で参加している気分になりました。ちょっと重すぎる部分やつっこみを入れたい部分もあったけど、観に行ってよかったと思える舞台でした。お芝居としては満足しています。ただ、テーマについて考えれば考えるほど難しく、また虚しくなるので、スッキリしない感が残るのは仕方がないことですね。

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アマヤドリ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★

何が足りなかったのかな・・
と、考えてみる。

印象に残る台詞はあったし、
世界観みたいなものも魅力的な部類だったように思う。

だからこそ余計に惜しいのかな、と、思ってしまう。

ネタバレBOX

魅力的な台詞の大半は後半に集中しているように思う。

前半は、それぞれの物語がどう絡むか分からない
4つほどの登場人物群の会話が交互に進行する。

全体像がまったく見えてこないまま前半が過ぎる。

これは辛いと思う。

逆に、後半は、うっすらとだけれど、
それぞれの人たちのかかわりが見えてくるようで、
実はそれらの会話の大半が、
蝉たちの見る白昼夢なのかもしれないとさえ
ふと思えるような、
フェリーニの8 1/2のような苦悩と幻想が、
砂漠の幻想譚か何かのように強烈な夏の日差しに時に照らされながら、
初演のヒラカタ・ノートのように
物語同士が交互に入り組みつつ進んでいくようでもある
(初演のヒラカタ・ノートほどは入り組んでないのかもしれないけど

そういう意味で、後半は非常に魅力的だった。

ただ、そこに辿り着くまでの前半が非常に苦しかった(汗

そういう意味では、当日パンフに書いてあった、
説明をしないことを目指して作られたハズの物語の、
骨格を形成すると思われる部分が
非常に退屈になってしまい、
逆に想像力の翼を広げたと思われる
幻想的な後半部に面白さが凝縮されてしまったとも言えるかもしれない。

この舞台は、
退屈ではあるが、分析には有益と思われる前半部によって、
全体として
幻想と現実とのバランスがうまく取れ
(最終的には幻想に大きく傾くようではあっても
ひょっとしたら解析好きの批評家には受けが良いかもしれない。

ただ、盛り上がりに欠けた前半部は、
仕事帰りに疲れきって観劇に来た多くの人にとってはどうなんだろうか?
と、思ったりする(もちろん自分もそうです(苦笑

正直、物語は後半だけで良かったように思う。

もしすべてを詰め込むつもりなら、
時系列に従って退屈になることを避けるため、
順序を逆転するなど、
色々と方法はあったように思う
(ようは面白いところを先にしたり、退屈な部分の前後に面白い会話をサンドイッチ的に挟み込んだり・・ふつうに行われていることで

また、登場人物がこれだけ必要だったのか?
という疑問も残る。
印象に残らないキャラクターが多すぎる
(これは多くの劇団に言えることだけれど、物語に流れが無いと余計に感じてしまう

今回が第0回公演で、
次回に登場する人物たちの紹介と言う意味での
配置なのだとしたら、
今回の演劇祭をピークに持ってきた
他のいくつかの劇団と比べてどうなのか、
という気もする。

世界観は魅力的で技巧的だが、
力強く物語ってはいない、
というのは、ライトノベルに良く見られる傾向のように思う。

ただ、ライトノベルの魅力的な部分を演劇に
置き換える過程で、
語りの弱さまで写し取る必要はないと思う(そういうところを目指しているように自分には感じられる

世界観さえ魅力的であれば
語りの弱さに堪え切れるのは、
物語に出てくるような
「いわゆるオタク」な男性だけだと思う。

・・自分としては、砂漠の曠野の焚火に照らされた影の中で踊るような、
生命力にあふれた語り口こそ、演劇には
もっとも相応しいように思うのだけれど・・。
今夜此処での一と殷盛り

今夜此処での一と殷盛り

風雷紡

サンモールスタジオ(東京都)

2012/08/11 (土) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★

オーソドックスに感じながらも
舞台となる場所の説明がもう少しあってもよかったように感じたが、謎がだんだん判明してくる展開は割とオーソドックスながらも、悪くはなかったです。面白かった。

THE TUNNEL

THE TUNNEL

ユニークポイント

座・高円寺1(東京都)

2012/08/10 (金) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★

悪くはないのだが
役者の演技も悪くないし、話の流れや場面転換も悪くないのだが、日韓トンネルがつながったら失ったりしてそれからどうなるの主軸が余り描かれてなかったように感じた。
(と言うより、ある家族の話の方が印象が強すぎるからなのかも)

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