
クライシス百万馬力
ホチキス
シアタートラム(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
堪能しました
これまでにも面白い舞台をたくさん見ている劇団ですから、それなりの期待をもって観にはいったのですが、そんなもので賄えるような面白さとは桁がちがっていて。
思い切り満ちた舞台を堪能しました。

無差別
柿喰う客
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2012/09/14 (金) ~ 2012/09/24 (月)公演終了
満足度★★★
「劇団力」を感じる
さすがオール劇団員による公演!って感じの、「密」なステージ。
始まりから終わりまで、空気の「濃さ」はさすがとしか言いようがない。
「これぞ、柿」っていう感じの、柔軟性とダイナミクスに満ちた身体表現の一挙一動に見ごたえがあって楽しい。
照明や美術も印象的。
ただ脚本はいろいろな意味で新鮮さがなかったような。
「作:中屋敷法仁」とあるにもかかわらず、作劇や「神話」や「戦後」についての語り・視座が、女体化シリーズのような「語り直し」の域を出てなかった気がする。
また5月に結成当時からのメンバーが抜けてしまったことによって、良くも悪くも劇団員の「均質性」が(特に「声」の面で)高くなってしまっていた印象があり、そのことが今回の作品では「軽いシーンが全体から浮いてしまう」という悪い方向に作用してしまったような感が。
今までの柿喰う客とは違う、メンバーチェンジを経た現・柿喰う客のための新しい表現方法を模索してもよいのではないかなあと、思ってしまいました。
役者として観るのは初めてだった中屋敷さん。アンサンブルとしての身体は面白かったんですが、台詞となると・・・^^;
他の方に比べて、声が「後ろ」に行ってしまっているような印象も受けました。
まあ、いろいろ書いてきましたが間違いなく満足度は高い作品だと思います。
千秋楽まで、怪我のないように祈ります。

無差別
柿喰う客
東京芸術劇場 シアターイースト《公開GP》(東京都)
2012/09/14 (金) ~ 2012/09/14 (金)公演終了
これが見たかった
戦後思想の転換が生存に必要最低限の脂肪をつけて舞台上で生きているのを見たような気分です。こういう端的にテーマを見せ付けるものが自分のほしかったものなんだなと思いました。見なければ分からないので見てください。

『つまんなかったら言ってね、死ぬから』【ローション・ペペと提携!】
あんかけフラミンゴ
Geki地下Liberty(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

HEAVEN ELEVEN OF THE DEAD
tsumazuki no ishi
ザ・スズナリ(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

人形の家
現代演劇協会
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了
満足度★★★
丁寧な作り
『人形の家』観るのは、いつぶりだろう。
前に観たのはたしか現代っぽく演出されたやつ。
外国のカンパニーで、ノーラがバイオハザードのジル・バレンタインのコスプレしてたのが印象的。
今さらですが、『人形の家』って面白い戯曲だなー。
すごい劇的な場面が沢山あるし、人間が、面白いくらいに変化していく。
このカオス!演劇観てるぜー!って感じでワクワクする。
嘘を抱えてる共同体に、真実を明らかにしようとする人がやってきて真実を突きつけ、
カタルシス、崩壊・再生、
みたいな流れが美しい。
ギリシャ悲劇か、と。
王道といえば王道だろうけど、やっぱ王道は面白く、そして美しい。
こういう作りの現代戯曲をもっと見たいわ。
ヘルメルが嘘つきを罵倒する際の台詞が、そのままノーラにかかってるとことか、すごい皮肉。
ドラマティックなアイロニー。
わくわくしますな。
「僕のヒバリちゃん」とか「僕のおしゃまさん」とかいうヘルメルの台詞は、
現代、そして日本ではもはや別の面白さも孕んでしまうけども。

仏にイナズマ
ハリケーンディスコ
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了
満足度★★★★
好みの味を揃えて
十数年前に単館レイト上映していたような映画の味をベースに70年代ジャパニーズ・ニュー・シネマの雰囲気を加え、アングラ風スパイスを効かせて描いた「ヤバい奴らと小劇場系関係者との邂逅」。
個人的に好みな風味を取り揃えた上に「あんなモノ」まで登場させるとは…!
その登場や機構、およびその後の舞台の変貌に劇団桟敷童子を連想したりしなかったり。(笑)

危険な女
good morning N°5
駅前劇場(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了
満足度★★★★
怖くて笑える
怖いにも色々意味があるが・・・とにかく笑った。なんか羞恥心がなくなった女ってスゲェ!って感じ。見たくない肉とかも見えるけど、それでもいい人にはかなり笑えると思う。食料持込可、客席でもおつまみ100円、水・お茶100円、ビール300円で買える。

Dystopia
創作集団Alea
シアターシャイン(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

妄想ポルノ~胡蝶の夢・姫金魚草~
Marmoset
テアトルBONBON(東京都)
2012/09/05 (水) ~ 2012/09/09 (日)公演終了
満足度★★★★
もやもや
本編での映像との融合はなかなか効果的でよかったのではないでしょうか!?
ただ、始まりでの宣伝&予告編のようなのは少し長く感じてしまいました。
妄想をキーワードに2つの逸話が描かれるのですが、
妄想自体のエピソードはいい感じでしたが、妄想から抜けでることにもポイントがあるように感じ、その点、2つめの少女の話は少し不十分に思いました。

太陽と灰二 vol.2 / 壊れないジェン我 ・ アンバランス
9-States
相鉄本多劇場(神奈川県)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/18 (火)公演終了

花と蛇
月蝕歌劇団
座・高円寺2(東京都)
2012/09/12 (水) ~ 2012/09/16 (日)公演終了
満足度★★★★
月蝕テイスト満載!
団鬼六作品2編をもとに舞台化とのことだが、終盤の展開を筆頭に客席通路を花道的に使う演出、歌の入り方、「特殊な照明」などいたるところ月蝕テイスト丸出しでニヤニヤ。
また、モノがモノだけに定番の…と言うよりベタな台詞や眼福もアリ。

ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。
マームとジプシー
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/09/07 (金) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★★
反復して増幅される感情
かつて暮らしていた家に対してのノスタルジックな思いを、先鋭的でスタイリッシュな表現手法を用いて描いた作品でした。
長女、長男、次女の3人が生まれ育った家が道路拡張の為に取り壊されるその日の3人の様子をメインにして、友達が家に遊びに来た時、長女が家を出る時といった過去のエピソードが織り込まれ、それぞれのシーンを何度も立ち位置を変化させながら繰り返す構成でした。
観客に説明するような文体、一般的な意味では下手な演技、時系列の頻繁な跳躍、ダンスのような往復運動や円環運動といった、観客を物語の世界に単純に没入させない仕掛けを用いながらも、普遍性のある感情が描かれていて、同じシーンが繰り返される内に強度が高まって行くのが印象的でした。
感極まった涙声で台詞を言うのが個人的に苦手で、作品の世界観に共感出来ませんでしたが、激しい身体表現によって感情表現を増幅させる手法が興味深かったです。照明を落とし、大音量の音楽が流れる中で激しい動きが行われていたのが印象に残りました。
役者の台詞と動きだけで十分に表現力があるので、スモークや映像、叙情的な音楽の使用は過剰に感じられました。

『帰郷』
3.14ch
タイニイアリス(東京都)
2012/09/12 (水) ~ 2012/09/18 (火)公演終了
満足度★★★★
ぶっ飛んでましたね
劇団初見。会場に入ると結構手の込んだ舞台セットで、期待が持てます。話の方はこちらの予想をこえて、現実と幻覚がごちゃまぜになって、ついには時空を超えてしまう。いやはやぶっ飛んでましたね。あぜん・・・としながらも楽しませてもらいました。女優さん達皆いい。

ラブ☆ガチャVol.5
茶柱日和
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/09/11 (火) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★★★
中年男も胸キュン
ポップでカラフルな舞台で繰り広げられる6つのラブコメ短編集。中年男も胸キュンしてしまいましたね。リラックスして楽しめました。

世界一不幸な男
激弾BKYU
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★★★
安心して観れる劇団
残念ながらこのコメントを見ていただいても、本公演は観劇できません。もはやすべての回が完売とのことです。長寿劇団だけあって、はずれの無いユーモアたっぷりのお芝居が堪能できました。内容は、「タイトルの主人公に生きる希望を持ってもらおうとする人たちとの交差模様」を描いています。そのテーマとしては、「原発と断捨離と孤独と死」的人生を語っているのかな?こんな書き方すると重く暗いイメージが出来上がりますが、リラックスして涙流して笑えますし、楽しめます。役者さん皆さん素敵ですが、今回は圧倒的に蔵重さんが輝いています。

f
MOKK
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/09/11 (火) ~ 2012/09/13 (木)公演終了
満足度★
2本で帰る
1本目。つまらない。なにこれ。ダンス?最後の方は少し面白かった。
2本目。つまらない。なにこれ。ダンス?映像とのコラボが少し面白かった。
3本目。つまらないと確信して、一番楽しみにしていた上村を見ずに帰る。
アゴラはもっと良いもの見せて欲しい。
岸田理生フェスなども、もうやらなくていいんじゃないか。

ゴベリンドンの沼 終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!
おぼんろ
ゴベリンドン特設劇場(東京都)
2012/09/11 (火) ~ 2012/10/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
悲しくも美しい
ほんとうにその通りだと思いました。
綺麗で眩し過ぎて観るのが辛かった。
悲しくて胸が抉られるようだった。
それなのに、たくさんの愛が
溢れていました。
真っ直ぐで、歪んだ愛が。
そして、“おぼんろ”さん自身が
愛されているのだなあ、と感じました。
暑くて、遠くて、悲しくて
それでも観に行ってよかった、と
そう思える物語りでした。

ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。
マームとジプシー
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/09/07 (金) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★★★
ちょっと長すぎた
「今日マチ子さんとジプシー」に続いて二度目のマーム。面白かったし、リフレインの手法に飽きたということもなかった。
一時期の野田秀樹が言葉遊びの可能性を徹底的に追求していたように、一時期の平田オリザが同時発話を追求していたように、今の藤田貴大はリフレインの手法を追求する時期なんだろう。でも、ちょっと上演時間が長すぎた。80分くらいにまとめてあったら、五つ星。

ファイティングポーズ
劇団光希
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★
再演でしたのね・・・・・
正直に言うと「背景の書かれていない漫画」読んでいるような気分でした。
なぜかというと、
ストーリーメインで登場人物の姿(日常)が浮かんでこなかったから。
話の筋は暖かい中年賛歌になっていて微笑ましかったのですが、
せっかくタイトルにボクシングと付いているなら、
いろいろとボクシング世界に引きずり込むような
(解説するような、しかり。
見た観客が明日からボクシングジムに行きたくなるような)
話にした方が良かったのでは?
とも感じたからです。
そ・れ・と、説明にあるからか。
「おやじファイト」について作品中で、
まったく説明などが無かったのが残念でした。
(ボクシング全般についてもね)
<自由席・約2時間>