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2013年・蒼白の少年少女たちによる「オイディプス王」

2013年・蒼白の少年少女たちによる「オイディプス王」

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2013/02/14 (木) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

オイディップスとは誰か?
ラストシーンで涙が溢れた。
それは普段作品を観て流す涙とは少し違うものだった。
「オイディップス王」を見ながら、その陰にある別のものを観ていたのかもしれない。
残像のように見え隠れする、この時代の断層とでも呼ぶべきものを。

父を殺し、自らの眼を潰したオイディップスとは誰なのか?

作品評として、過剰に寓意的に解釈するのは控えるべきだと思っているが、
この舞台に関しては、例外的にそういう読みをしてしまった。

古典であり、ストーリーも有名な作品を、
蜷川幸雄氏が、なぜ、敢えて「ネクスト・シアター」で上演するのか、
ということを考えながら観てしまったからかもしれない。

私がネクスト・シアターを観るのは初めてだが、
以前、TVでネクスト・シアターによる第一回公演『真田風雲録』の
稽古から本番までを記録したドキュメンタリー番組を観たことがあり、
その映像の中で、蜷川氏は、なぜ有名ではない若者とやるのか、なぜ『真田風雲録』なのかということを、熱く語っていた。
若い役者たちに、「今の時代に対する憤りや反感などのエネルギーをそのまま舞台にぶつけろ」という主旨のことを言っていた。
おそらく、蜷川氏は、商業演劇に移る前に、小劇場で社会への批評性の強い劇団「現代人劇場」や「櫻社」をやっていた頃の自分や仲間が持っていた想いを、
ネクストシアターに集う若者に託そうとしているのではないだろうか。
そして、もう一度、あの眼を、若者が、そして蜷川氏自身が取り戻そうとしているのではないだろうか。

そう考えながら観ると、
オイディップスとは日本という主体のことなのではないかとも思えてくる。
ならば、オイディップスが自ら眼を潰すのは1973年頃のことか。
蜷川氏が櫻社を解散した1973(74?)年。その前年、1972年の浅間山荘事件としてもよい。
いずれにせよ、政治の季節の終焉。
誰もが、政治や社会に無関心になる。眼をつぶるようになる。

いや、この年は、父ラーイオスを殺した年であり、
オイディップスがその悪夢のような運命を自覚し、自らの眼を潰すのは、
今現在のことなのではないか。

よく考えてみると、オイディップス自身には何の落ち度もない。
悪いことをした罰という訳ではないのだ。
その運命の中で、その役を与えられたに過ぎない。
今の社会構造だってそうだ。
個々人に何の責任がない問題でさえも、個々人にその運命が忍び寄るということはありえる。



解釈は無数に開かれる。そこに回答はない。
1945年は?東京裁判は?

資本主義そのものをオイディプスと捉えることもできるかもしれない。
バブルの崩壊は? 9.11は? リーマンショックは?


オウム真理教事件は?

原発事故は?



この作品には私の友人が出ていた。
友人と言っても、私が不義理をして、長く連絡をとっていなかった。

ラストシーンで、彼が僕の前に立っていた。

その生身の本気さに圧倒された。

理屈っぽい文章を書き、インテリぶっている自分が恥ずかしくなった。

勿論、彼だけではない。出演者の皆が、本気だった。
大きな役を与えられている人だけではなく、
舞台に立っている1人1人が本気だった。
そして、そのエネルギーが集まった時の熱気はすごいものがあった。

「オイディップス王」を一つの寓話として捉え、仮に、1973年をオイディップスが自ら眼を潰した年だと仮定した場合、そこで見えなくなってしまったのは、政治性という以上に、この真剣さなのではないだろうか。

もう長いこと、真剣であることや、生真面目であることは、カッコ悪い・ダサいと思われてきた。

そんな時代に、蜷川氏が、そしてこの舞台の出演者たちが投げかけてきているのは、
真剣さ、熱さだと捉えることもできる。

なんだかんだ、理屈っぽく、長い文章を書いたが、
結局、僕がこの舞台で涙を流したのは、出演者の真剣さと熱さ、それに圧倒されたからに他ならない。

~メタモルリバース~

~メタモルリバース~

おぼんろ

新宿眼科画廊(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

記憶に残る一時間。
期待以上の作品でした。こんな作品も創れるのですね。いつもにも増してアート寄りの作品となっていました。目を閉じて想像してもらうことを武器にしているおぼんろの場合、写真という具体的な情報が雑音になってしまわないかと実は事前に危惧もしていました(新感線などにみられる、説明過剰な映像はあまり好きになれない私なのです・・・・)。しかし、そこは三浦麻旅子さんとおぼんろの関係なのでしょうか、素晴らしいコラボレーション。メルヘンな物語の背景に映るのは大都会のビル群であったり、普通の人間の写真。そのズレ方があまりに不思議な魅力を醸し出していて、怪獣と言う登場人物が実は私たち全員に当てはまる存在のことなのだと思えたのでした。写真の美しさにはため息が出ます。詩編や台詞はさすがの世界観、ずっと聞いていたいと思うものでした。不安定な灯りの中での1時間は、何十年か後にフと思い出しそうな一粒の記憶になりました。

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

ナイロン100℃

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★

正直に
真面目に不真面目なことをやっているのは好感が持てたが、好み云々よりも単純に楽しめなかった。

こういう作品をやるのであれば、もう少し門戸が広い方が良いのでは?

ギプス不動産

ギプス不動産

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

好きだなあ
今日はお昼に十数年ぶりかで「能」を見てきた。やはりわからない。でも嫌いじゃない。歌舞伎や、文楽も好きだが、回を重ねることに染み込んでくるのであろう。

で、夕方はガラッと換わって「ギプス不動産」
ユーモアたっぷりで、リラックスできる。「さめるお湯」じゃないけど、ぬるめの温泉につかって、疲れが抜けていくようなそんな芝居だった。

この芸風、たまらないなあ

獣のための倫理学

獣のための倫理学

十七戦地(2026年1月31日に解散)

LIFT(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

タイトルのつけ方にセンスを感じる
こういう芝居は、あまり観みたことがない

しいて言えばパラドックス定数の「蛇と天秤」を観たときと同じような、感覚か。

脚本、演出、配役、どれもすっきりとしていて、調和が取れといた。

劇場の大きさと、座席の少なさが、観ている方もこの事件に参加しているような気持ちさせる、そんな芝居であった。

ロックオペラ モーツァルト

ロックオペラ モーツァルト

ネルケプランニング

東急シアターオーブ(東京都)

2013/02/11 (月) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

両バージョン観ました。
12日.14日と違うバージョンを観ましたが、私のいつもの書き方で、1つにまとめさせていただきます。

12日は2階、14日は1階で、やはり1階のほうが席は後列でも舞台に近い感じ
で、入り込めました。

目が悪いので、こういう大劇場は大きすぎて疎外感がぬぐえません。


なかなかないWキャストなので、一見の価値はあると思いましたが、2500円もするパンフレットには手が伸びませんでした(笑)。

総体的な感想は、宝塚でトップがモーツァルト、二番手がサリエリを演じたら良いミュージカルかも。

場面ごとに宝塚でも行けそうだなと思いながら観てました。

ネタバレBOX

モーツァルトとサリエリが丁々発止、火花を散らすのかと思ったら、そうではないので、ちょっと期待外れ。脚本に深みがないのでドラマとしての感動が私には薄い。

サリエリの出番が少ないので、Wキャストの力配分としてはよいのかもしれないけど。

アフタートークで、海外キャストのキーに合わせたから高すぎて歌いにくいと山本が言っていたが、この人、いつも地声で歌い、高音は苦しそうに顔をしかめるので、今回も気になった。

歌唱では中川のほうがのびのび歌っていたと思う。

演技では、山本のサリエリは芸質に合ってクール、中川のサリエリは人間味を感じた。

モーツァルトは、かっこよさでは山本、等身大では中川。母親の死に号泣する場面が山本はわざとらしく、中川に真実味が出た。

母親が生き倒れになり、困惑して助けを求める場面も、山本はしっかりして見えるのでお芝居っぽくて同情をひかない(笑)。中川は本当に困っているように見えたが。


かつらが山本はモーツァルト、中川はサリエリが似合っていないように感じた。

鶴見辰吾の「運命」を暗示する役が、しどころがなく、罰ゲームみたいで、ふきだしそうになった。

モーツァルトを張り合う女性二人の歌唱が一番聴きごたえがあったかもしれない。

【公演終了!】望遠ノート【ご来場誠に有難うございました!!】

【公演終了!】望遠ノート【ご来場誠に有難うございました!!】

演劇ユニット「クロ・クロ」

劇場MOMO(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

予想以上に良かった
初めて観る劇団なので、少し不安でしたが、銀河鉄道の夜と天文学の世界の話が絡み合い、なかなか素敵なお芝居でした。

遅刻すれすれ滑り込みセーフだったので、最後列で観たのですが、座席の構造上電車に乗ってるみたいで、世界にひたれました。

脚本を読みたいなぁと思い、台本購入しました。台本を買うお芝居は少ないので
すが。




ネタバレBOX

難しい学術説明があるためか、台詞をつっかえる人がいたのは残念。

車掌さんが銀河鉄道の人と言う感じがとてもよく出ていました。

観ているだけではところどころ、わかりにくい個所もあったので、台本をよく読みたいと思いました。
Pink Punk Pamper~ピンクパンクパンパー~

Pink Punk Pamper~ピンクパンクパンパー~

アフリカ座

劇場MOMO(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^^)/ 面白かったです! ファンタジー・コメディの舞台で、知的に面白い箇所がいっぱい☆
ブログの観劇日記にも書きましたが、「二条天皇のエピソード」、 「源頼政(源三位入道)のエピソード」、「伊藤博文と明治天皇のエピソード」、などなど、知的欲求に応えてくれます。
舞台も単純なのだが、それを感じさせない展開・構成もお見事!
次回作も期待します。是非、コメディで♪


あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^^)/ 面白かったです! ブログの観劇日記にも書きましたが、「「好き・嫌い」 が分かれるかもしれない、ディープな世界! です。
「筒井康隆」、「ガロ」、「丸尾末広」、「ジョン・ウォーターズ監督」、などなどが好きな方は、一発でハマリます。
この「独自路線の追求」がコアなファンのニーズに合致してるのでしょうね☆

秘を以て成立とす

秘を以て成立とす

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった!
そこに到るまでの家族の葛藤と決意が、にじみ出るように感じられて、中盤からぐいぐい惹きこまれました。面白かった!

BONE SONGS【本日23日(土)13時&18時開演、当日券あります!】

BONE SONGS【本日23日(土)13時&18時開演、当日券あります!】

劇団鹿殺し

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/02/15 (金) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

揺れる
菜月チョビさんの歌が心地よくて、前の方に座っていると役者が激しく動いたとき劇場が少し揺れるのですが、それが気持ちよくて。汗をかきかきパワー全開。愛すべき人たちだと思います。

獣のための倫理学

獣のための倫理学

十七戦地(2026年1月31日に解散)

LIFT(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事ですね
事実と真実の狭間で飛び交う言葉の応酬。狭い空間がワークショップという舞台をより引き立たせていました。面白かったです。

ネタバレBOX

新証拠が次々と出てくるのはさすがに出来過ぎかとも思いましたが、細かいことはどうでもよくて、展開に引き込まれました。
あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

これを書くために久しぶりにこりっちにログインしました
旗揚げ以来久しぶりのあんかけフラミンゴを堪能しました。下北のときよりも伝え方が見やすくなっていて、エグさが相当に増してて。とりこになりました。こんなに気持ち悪い芝居初めてです。

ネタバレBOX

ゴジゲンでお見かけした、本折さんの演技に引き込まれました。グロテスクなこととは全くの別空間で描かれていた歪んでるけれども純情な愛、これが今回だとあんかけフラミンゴらしいなと思ったのです。もちろんエログロなところも大好物なのですが。この芝居は絶対に評価が分かれそう。でもわたしは大好きです。
【ご来場誠にありがとうございました】私のひまわり

【ご来場誠にありがとうございました】私のひまわり

演劇ユニット ランニング

明石スタジオ(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★

話の大筋は良かったAチーム
千秋楽のAを観ました。泣かせようって魂胆は感じつつも、良かったねという終わり方。話の細かい箇所には言及したい部分はありましたが、役者陣の頑張りも感じられはしました。しかしkazuogaさんの言うようなら印象はガラリと変わりますが。。。以下

ネタバレBOX

先生の方がキャラ強過ぎました。芝居臭いけど、場を和ませるポジションとしては逆に良かったのかもしれません。下ネタはいらない。出す必要あるんでしょうか。病室、室内、外と空間を使い分けるのは面白かったです。カップルも何となくの役回りかと思いつつ、終盤に重要な位置付けだったりも良い。恋愛移入への描写や、恋空?だったか雰囲気が似てる感じ、医学的見解やらそういう視点が薄く思いました。更紗が脳腫瘍なのに雨の中飛び出したら話してないで追い掛けるだろとか、カップルの彼は雨の外で靴下とか普通気付くだろなど、少し冷静に観ていると変な点がチラホラ出てきます。お母さんは若過ぎだけど発声が綺麗でした。弟の頑張りも好印象です。全体として泣くときがワザとらしく見えました。感情は沸き起こるもので無理して泣くとボロが出てしまいます。役者の芝居への気持ちを感じた分、脚本の深みでもっと違ってきそうです。色んな意味を含めて、次回作に期待です。
虚言の城の王子

虚言の城の王子

空想組曲

吉祥寺シアター(東京都)

2013/03/03 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高傑作
ライトなものからヘビーなものまで何本も観てきたほさかよう作品だけど、個人的に今回の芝居が一番ぐっときた。舞台は何百本も観てきたが、「演劇ってすごい」と改めて思った。

ネタバレBOX

眠り続ける姫を起こすため、真実のハッピーエンドを模索する王子。
販売パンフのほさかさんの挨拶「物語は誰かを救う」がそのまま具現化されたような舞台。バラエティ豊かな役者達が全員同じ方向を向いて、本気で世界を救おうとしているように見えた。
途中いきなりはじまるミュージカルに爆笑。主役の一人語りに涙。
ト音【終演。たくさんのご来場ありがとうございました!】

ト音【終演。たくさんのご来場ありがとうございました!】

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待以上に面白い
劇団初見。ちょっとサイコサスペンスがかった新感覚の学園ドラマですかね。期待以上の面白さでした。

せいれん

せいれん

EgofiLter

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/02/23 (土) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

余韻を残す怖さ
劇中では謎が残されたままラストまで疾走しますが、故に考察の余地があり終わった後も余韻を楽しめる作品でした。
また舞台のセットも素晴らしく、まさに 「日常空間に異世界を引き込む」というコンセプト通りの空間でした。

今宵見上げし梅鴬の雪積もり願ふる喜多方の春

今宵見上げし梅鴬の雪積もり願ふる喜多方の春

劇団SHOW&GO FESTIVAL

ブディストホール(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
かなり露骨な喜多方プロモーションでしたが、シンプルでわかりやすい人情劇で楽しめました。ラーメンのことぐらいしか知らなかったけど、一度は喜多方に行ってみたいと思いました。

栗原課長の秘密基地

栗原課長の秘密基地

ULPS

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2013/02/26 (火) ~ 2013/03/04 (月)公演終了

満足度★★★★

大人の事情は大変だ
キャストAで観劇。単なるコメディにあらず、結構生臭いリアルでシビアな展開に。大人の事情は大変だ。正義感振りかざしても食っていけない。正直言って後味悪いストーリーでしたが、身につまされますね。

つか版・忠臣蔵-スカイツリー篇 Returns-」

つか版・忠臣蔵-スカイツリー篇 Returns-」

劇団扉座

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

武田と新原
北区AKT Stageの武田が今回、なかなか良い役どころで出ていた。
また北区AKTに先日乱入して大山金太郎を演じた新原武、実に良い演技を見せてくれた。昨年に続き二度目の観劇であるが、これは定期的にやらなくてはならない演目となるでしょう。

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