『サボテンの微笑み』
キューブ
シアタートラム(東京都)
2026/03/29 (日) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
登場人物7名が織りなす、静かで、情感豊かな、群像会話劇。ある兄妹を軸に、決して広いとは言えないささやかな人間相関が描かれ、人々の心の機微が丁寧に紡がれていく。上演時間は途中休憩を含む3時間強。派手さで魅せる物語ではないが、全く飽きることなく前のめりで観劇できた。
ネタバレBOX
とある兄妹と、その父親(の幽霊)。兄が密かに慕う女性と、兄の友人で妹が密かに慕う男性。女性の元夫。そして、兄妹と同じ町内の花屋の店員。登場人物はこの7名のみ。この人物たちの日常と、兄妹の淡い恋模様、そして、人物同士の心の機微が描かれていく。兄と妹は共に内向的な性格で、他者とのコミュニケーションが得意ではない。亡くなった父親は兄妹に莫大な遺産を残したが、幽霊となった今でも兄妹たちに干渉する。物語の核となる兄妹の恋模様は、上り調子に見えて、中盤から別の様相を見せ始める……。特別大きな出来事は起こらず、人と人が静かに向き合い、言葉を交わし、ゆっくりと時が流れる。台詞で語られる心情と、台詞で語られない心情、その双方が観客へしっかり届く一作でした。
出演俳優は皆さん魅力的で、独特の色気を持つ人たちばかり。特に緒川たまきさんは、ケムリ研究室の過去公演で演じてきたどのキャラクターとも異なる女性像を演じ、その引き出しの多さに驚かされます。早くも次回公演が楽しみになる、団体も、作品も、共に充実の公演だと感じました。
イタイ★ホテル
enji
吉祥寺シアター(東京都)
2026/04/16 (木) ~ 2026/04/26 (日)上演中
予約受付中
実演鑑賞
満足度★★★★★
脚本が素晴らしいと思いました!死に対する考え方を考える舞台でした!
イタイ★ホテル
enji
吉祥寺シアター(東京都)
2026/04/16 (木) ~ 2026/04/26 (日)上演中
予約受付中
実演鑑賞
満足度★★★
手本のような良くまとまったコメディですね。役者の年齢的にもお話的にも年齢層は高めかなぁと思いました。
春に思い出す、夏の君はもう遠く
劇団皇帝ケチャップ
シアター風姿花伝(東京都)
2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
粛々と運針
iaku
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2026/04/09 (木) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
劇場内に入り、最初に目に飛び込んできたのは、銀色の巨大な輪が吊られた舞台美術でした。初演は新宿眼科画廊とのことで、空間性を考慮すると、舞台美術は全く別物でしょう。これは、今回の舞台美術で観劇した後だから感じたことですが、舞台美術がここまで大きく変わると、観客の観劇体験は全く変わってきます。無駄のないシンプルな舞台美術が作品の魅力に大きく貢献していました。
ネタバレBOX
その巨大な輪の後方には階段がふたつあり、舞台を見下ろすような高い位置に座った白い衣装を着た二人の登場人物が縫い物をしています。ワイヤーが降りてきて、巨大な輪が斜めに傾いた状態になると、別の登場人物が二人出てきて、会話が始まります。巨大な輪の内側はどこかの家で、後方の階段とは別空間のようです。
物語は、序盤から中盤程度まで、とある夫婦、とある兄弟、の二組の会話で進んでいきます。夫婦は「妊娠したかもしれない新しい命を、産むか、産まないか」について。兄弟は「癌で入院中の高齢母親の延命」について、そして「母親に見せてあげたい孫の顔(=新しい命)」について、議論を続けます。中盤以降は、後方にいる二人も会話をします。この白い衣装の二人が、兄弟の母親であり、宿った新しい命を象徴する存在であることが、徐々に分かってきます。二人の会話劇が三組、それらが入り組んで構成された立体的な会話劇、という捉え方で観ました。
夫婦と兄弟は、基本的に相対する意見を持っており、その議論が会話の中心。それは「すれ違う」というより、根本的に思想や立場が異なる議論であり、着地点を見つけるのはかなり困難な状況。それでも、何とか着地点を見つけようと対話は続くーー。
全体の構成、会話の展開、俳優の存在感、そして舞台美術などが組み合わさった、演劇としての総合力は高いと感じます。個人的にはそれだけで十分見応えがありました。ただし、劇中で描かれる「命に関する価値観」が自身と合わず、あまり観劇に集中できなかった観客もいらっしゃるかもしれません。ですが、僕個人が作品から感じたことは、価値や倫理の提示、あるいは、価値や倫理の正解を描くことではなく、話し合いの場そのものを描く、その場を提供しようとする「試み」でした。
DUMB SHOW/ダム・ショー
インプレッション
紀伊國屋ホール(東京都)
2026/04/11 (土) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ここの冒頭にある「人間の尊厳と善悪を描いた重厚な人間ドラマ」には思えませんでした。
それはいつも♂♀から始まるetc.
劇団ノーティーボーイズ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
4月16日14時00分の回観劇。
DUMB SHOW/ダム・ショー
インプレッション
紀伊國屋ホール(東京都)
2026/04/11 (土) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ちょっと久しぶりの観劇というのもあるけど生の迫力にガツンときた
同じ事実であっても報道側がどう視聴者に思わせたいかで見え方が変わってくるのと同時に、その目の前の人物もシーンごとで微妙に印象が変わってくる妙
本質的には変わっていないとしながらも本質って何だ?と思えてくる
人の良さそうな・・・柳家花緑さんだったけれど今回でかなりイメージが変わった
ドラマ「半沢直樹」に出ていてもおかしくない、いや続編があれば是非とも出てほしい
それはいつも♂♀から始まるetc.
劇団ノーティーボーイズ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
かなりのドタバタなコメディ、ラストはちょっとホロリと思いきや。う~ん、いい意味で裏切られますね。
煙が目にしみる
ジントサイン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
㊗ジントサイン produce vol.01。面白い。
物語は 説明にあるように、地方都市にある斎場の待合室が舞台。白装束の男二人、彼らはこれから火葬されようとしている死体の幽霊。これまでの人生に思いをはせているが、ボケ始めたおばあちゃんが故人の姿が見え、話が出来るという舞台ならではの奇跡が…。
何回か観たことがある作品。今作は、場面毎のメリハリを さらに強調することによって印象付けと余韻を残す。おばあちゃん曰く「この世の最期の友達、いや あの世の最初の友達が出来て」、全編ユーモアと情感に満ちた感動作。
(上演時間1時間30分 休憩なし) 【Aチーム】
ネタバレBOX
舞台美術は上手/下手に横長ソファとテーブルのセット。テーブルには灰皿があり幽霊が煙草を吸う。壁に桜の駅舎のカレンダーが貼られていたが、上演直後に剝がれるというアクシデント。天井には桜の枝。シンプルなセットだが 待合室としては十分。敢えての演出なのだろうか、音楽/音響や照明といった舞台技術は控えめ、ほとんど印象になく 自然な時間が流れるよう。
葬儀という悲しい現実、にも関わらず 随所に散りばめられたユーモア、溢れ出る家族愛。白装束の男二人(野々村浩介と北見栄治)の火葬が始まってから骨上げまでの1時間半をリアルタイムで描く。二人はこの世とあの世の間を さまよっているが、そんな二人の姿が見える浩介の母 桂の奇跡が…。骨上げと2人が吸うタバコの煙を重ねたような演出が妙。
二人は桜を眺めている。自分たちは あの世に旅立ち、家族などはこの世で見送る。その間には忘れたくない美しい光景が見えている。人はいつか死ぬ、その悲しみを抱えたまま生きていく。悲しみは少しずつ薄れていくかもしれないが、人が生き そして死んだのは事実。よく言われるのが 亡くなった人を忘れなければ、残された人々の心に生き続けると。当日パンフに演出の平良太宣氏が「本作では、死を乗り越えるのではなく、受け入れた上で前に進もうとする姿を描いた」と記している。その伝えたいことを観客の想像力を刺激し膨らませ、しっかり印象付ける上手さ。
野々村桂は最近ボケてきたという設定であるが、そんな素振りはなく元気いっぱいに場を仕切る。この桂の存在感をどのように描くかで「煙が目にしみる」という作品の出来栄えが違う。本作では老婆の桂役を花房青也 氏が演じており、矍鑠(かくしゃく)とした印象。最後 桂が参列者に浩介と栄治の思いを伝える場面、ここが泣き所である。生と死、過去と現在の境界を巡りながら、家族の温かさといった滋味を味わわせてくれる。これが実に巧い。
次回公演も楽しみにしております。
それはいつも♂♀から始まるetc.
劇団ノーティーボーイズ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ストーリーの展開がスピーディーで、脚本も面白く楽しめました!
シルヴィア、生きる
conSept
ザ・ポケット(東京都)
2026/04/02 (木) ~ 2026/04/26 (日)上演中
春に思い出す、夏の君はもう遠く
劇団皇帝ケチャップ
シアター風姿花伝(東京都)
2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
春チームを拝見。尺は約115分。華4つ☆
ネタバレBOX
物語は12年前高校生であった2人由香里と美佳子を中心とした女子高生活と12年後に小説家&女優として脚光を浴びる由香里と編集長として活躍する美佳子の現在を対比させつつ展開する。
由香里と美佳子はレインツリーという名の芸能事務所から現役女子高生コンビとして売り出されていた。由香里のキャラはどちらかというと合理的で理知的な優等生タイプ、美佳子は独特の感性と発想を持ち特異な発想で物事を見るユニークな女子。コンビは、若さと組み合わせの妙、面白さなどから人気も出、注目を集めるようになっていた。当然、2人のファンは各々タイプが異なっていたし、評価される点も異なっていた。だが人の世の定めは不思議なもの。その2人は、仕事の関係で知り合った年上のカメラマンに心を惹かれていた。
結果、恋のライバルとして互いに意識し合うようになる。こんな状況の中、或る事件が起こった。写真誌に件のカメラマンと由佳里の某マンション前でのツーショットが報じられたのである。高校生の人気デュオの片割れがこともあろうに大人のカメラマンと連れ添って2人だけで・・・。と取られたのである。カメラマンと由香里の間に何が実際にあったか? などということはゴシップには関係ない。話題になること自体が致命的であった。結果、決まっていたレインツリーでの仕事は総てキャンセルされ由香里は謹慎を命じられて暫く干されることとなった。偶々、この事件の起こる前から美佳子は大学に入りたいとの思いもあり、コンビを抜けたいと事務所に申し出ていたこともあり、コンビは消滅した。
こんな経緯から互いに一生会うこともあるまいと思っていたが、12年後2人は、小説家兼女優となった由香里と某出版社編集長となった美佳子として偶然再会することとなった。美佳子の夫は件のカメラマン、この12年間各々の生きた道程が今作の肝となる。
汗が目に入っただけ
フジテレビジョン/LIVE FORWARD/アガリスクエンターテイメント/サンライズプロモーション大阪
IMM THEATER(東京都)
2026/04/03 (金) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
めちゃめちゃ面白くて、特に後半は爆笑しながら泣ける!
席が空いてて勿体ない。
観さえすれば絶対アガリスクファン増えるだろうに、本当に勿体ない!
煙が目にしみる
ジントサイン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても良かったです!
火葬場で繰り広げられる、笑いと優しさに溢れた舞台でした。
ストーリーの面白さに加え、役者さん達の演技が素晴らしく、気付くと目が釘付けでした。
登場人物達の表情を見ていたら、自分が見送ってきた人たちの顔が浮かび、感情移入して、涙腺が緩みました。
大満足の良い舞台でした。
8hのメビウス(深化版)
ウンゲツィーファ
北千住BUoY(東京都)
2026/04/15 (水) ~ 2026/04/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
台詞まわしや題材はコンテンポラリーだがストーリー展開はしっかりしている。こんな仕事の給料で一家4人が食べていけるはずがないなと思っていたら、家賃半分だのクレジットカードだの、というエピソードが出てきて意外にリアリティもおさえている。俳優たちの演技も十分水準に達していて見応えあり。舞台空間の使い方も興味深い。芝居として楽しめるので、休憩なしの2時間20分でもつらくない。
春に思い出す、夏の君はもう遠く
劇団皇帝ケチャップ
シアター風姿花伝(東京都)
2026/04/15 (水) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
過去と現在が交差する物語、よくできた作品だと思いました。欲を言えば会話が多すぎるというか、観ている人がストーリーを理解するのに少々手こずる感がしました。必要なセリフを絞った方がイイ感じがしました。
粛々と運針
iaku
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2026/04/09 (木) ~ 2026/04/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「コミカルに倫理を問う対話劇」
2017年の初演以来再演を重ねている横山拓也の代表作を上田一軒が演出した
ネタバレBOX
客席に座りまず目に入った大きな銀色の輪っかと、舞台後方の白い布がかかった二つの高い段が静謐な空間を形作っている。やがて開演するとその輪っかが客席に向けて斜めに動き、脇にある台に腰掛けている俳優たちがそのなかで芝居をするという形式で物語が進行していく。
子どもを持たないと決めて結婚した田熊應介(中山義紘)と沙都子(佐々木ヤス子)夫妻は、沙都子の懐妊の兆候によって関係にほころびが生じる。他方で病床の母親を見舞う築野一(花戸祐介)と紘(鈴鹿通儀)の兄弟は、実家の整理や今後について話し合う。この二組のやりとりを舞台後方の段から結(林英世)と糸(鄭梨花)が裁縫をしながら見守っている。生まれゆく命と消えゆく命を巡る双方のやりとりが、人間の醜くエゴイスティックな一面を浮かび上がらせる。
深刻な題材ながらコミカルでテンポのいい会話は本作の大きな見どころである。関係性の薄い夫婦と兄弟の対話を積み重ね途中から交錯させる作劇や、終盤明らかになる結と糸の正体に、時間と空間を自在に行き交う演劇の特色が生きていた。ただしやや牽強付会で観終わってからもどこかぼんやりとした印象もまた残った点も付記しておきたい。
死神
スマートリバー/ヒロ・カンパニー
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2026/04/11 (土) ~ 2026/04/26 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日を観劇
お時間ある方はぜひ
岸辺のアルバム
有限会社モチロン
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2026/04/03 (金) ~ 2026/04/26 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★★
杉本哲太さんの昔から1mmも変わってない容姿には驚きました