よそほひ 公演情報 安住の地「よそほひ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「装うこと」あるいは「化粧」をモチーフにした二人芝居。登場人物は二人以上いるので、二人の俳優が複数の役を演じたり、同じ役を二人で担ったりします。40分、休憩10分、45分という構成で、一幕は江戸末期から明治初期にかけての装い(眉剃りとお歯黒など)、二幕は現代の装い(メイクなど)を描いています。どちらの幕も、装うことをモチーフにした人間ドラマで、一幕は時代背景、当時の人々の価値観、心情などを丁寧に描いており、二幕は現代的な家族ドラマ、老いなどを描いています。上演時間はコンパクトに圧縮されていながら、伝えるべき言葉をしっかり台詞に起こし、堅実に客席へ届ける俳優たちの所作に魅了されました。個人的にとても満足度の高い上演でした。

    ネタバレBOX

    化粧・装いという行為が、時代によって異なる意味を有していたことに改めて気付かされました。これは装いに限らず、時代と共に意味が変化した文化・風習などがたくさんあることの一例でもあります。時間を重ねていくことの意味、継承していくことを改めて考える契機になりました。出演俳優は二人とも非常に説得力があり、至近距離で鑑賞できたことに価値を感じます。一幕のラスト、母親が娘に「とにかく丁寧に、日々を積み重ねていきなさい」という趣旨の台詞を言うのですが、装いという事象を超えて、たくさんの気付きや示唆を得られる、非常に多義的な台詞として胸に響きました。

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    2026/02/25 05:06

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