最新の観てきた!クチコミ一覧

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月島ブルース

月島ブルース

Something TWO

アドリブ小劇場(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

人生はブルースだ
8つのストーリー、どれにも「ブルース」を感じました!

物悲しさと笑いのバランスが絶妙でした!!

君ゆきて 月に叢雲 花に風 【ご来場誠にありがとうございました!】

君ゆきて 月に叢雲 花に風 【ご来場誠にありがとうございました!】

ラフメーカー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

優しい
ストーリーに、優しい音楽で癒されるような舞台でした。が、淡々とし過ぎていて盛り上がりに欠ける気がしました。また、笑わせようとする部分が、私は面白いと感じませんでした。全体的な優しい感じは素敵でしたが、ちょっと物足りなさを感じました。

Late Chocolate

Late Chocolate

7contents

上野ストアハウス(東京都)

2013/02/06 (水) ~ 2013/02/13 (水)公演終了

満足度★★★★

2回観て良かった
・・・・お芝居とはナマモノ。

Late Chocolate チーム・ミルクの舞台を観たのだが、昨日のチーム・ビターとは別物の仕上がりだった。

単に役者のテンションの違いなのか、経験値がついて進化したのか、理由は言及できないが、内容は同じはずなのに面白くなっている。

いや、同じ事は昨年ボータンツ「スロウス」でも言えた。1度目よりも千秋楽に観に行った舞台のほうが面白かった。完成度が高くなっていた。

映画とは違う、お芝居の面白さがここにあると認識。

繊細で丁寧なのか、荒削りだけどパワフルなのか、役者のカラーとテンションが芝居全体を左右してしまう・・・。面白いじゃないですか。

良かったです。Late Chocolate。

フレネミーがころんだ

フレネミーがころんだ

熱帯

駅前劇場(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/12 (火)公演終了

満足度★★★

よく出来た小品な感じを受けました
人間関係とキャラのつくりと演じられ方が上手だった、
また舞台美術が綺麗でしたわ(^^)。

なんか盛り上がると良かった気がするが、
作品のコンセプトとしては、これがベストだったんだろうなぁと思った。
時間も1時間20分だったし(開演時間は遅れたね)。

こーゆーつくりができるのなら、
そこそこ長時間の喜怒哀楽の振幅の大きい作品もみたいかな?
って思いました。

桜

温泉ドラゴン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

素敵
牛水さんの素敵さに感激した。ここ最近の彼女の出演作ではトップ。作品に?な部分があり消化不良で残念だった。

バイオハザードカフェで朝食を

バイオハザードカフェで朝食を

(株)エクセリング

俳優座劇場(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっとおバカで、ちょっとユーモラス・・な通りでした
タイトル通りにホントにバイオハザードでした
巨大企業アンブレラ社の”Tウィルス”による
ゾンビ製造で世界的パンデミックな中でのサバイバルな話。

う~ん、いまいちだったかなぁ・・・。
少年漫画というより、も少し幼年齢向けな話になってしまっていた。
せっかくの外人さん配役もあったのに、
生かしきれてない気がしましたです。

<1時間50分>

さて閑話休題。
ハンダラさま、それだけでなく。
なんか金属ボディ持ったらしき方が、
キイキイ・カチャカチャと金属音も生じさせてましたって!
まったく、観劇前にちゃんと油さしてこいってーの!!
(雑音も私語も含めて音を出すなって、マナーだよマナー。)

ネタバレBOX

座った席の列はCoRich観劇上位陣がそろっていたような気がします・・・。

さて、話はゾンビ化しながらも人間としての意思を保った連中が。
そういったメンバー集めてるリーダー中心にして廃ビルの7階にあるカフェ「バイオハザード」にて自家発電などしながら、ゾンビ狩りの人間側からとアンデッド側からも隠れて生き延びる様子がユルユルと描かれていくのです(^^)。
メンバーは主人公のコジョウ=ジョーに、凄腕ハッカーのファルコン(マガジンの協力かな(^^)。ツインテールのアイドルはミクちゃんですが、髪の毛の色は青系ではありません。その他いろいろいますが、パンダの着ぐるみ=パンちゃん(協力はダ・カーポ?かな)が結構笑えた。(最後の役者紹介まで被り物は取らなかったし)

なんだかんだとあって、
最後は人間に戻れるワクチンできて、人に戻れてよかったねとナレーション・・。

せめて「ワクチンの効果は僕らで実証された。(~うんぬんと入れて)このことで蔓延したTウィルスの脅威も徐々に弱まり世界からアンデットが消える日もそう遠くないだろう。」ぐらいのナレーションの方がちょっと高年齢向けな気がしませんか?

ゆるくしてよいとこと、リアル重視なとこがアンバランスでしたかな。
『宇宙をskipする時間』×『てのひらに眠るプラネタリウム』

『宇宙をskipする時間』×『てのひらに眠るプラネタリウム』

シアターキューブリック

ザ・ポケット(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

てのひらに眠る…
てのひらに眠るプラネタリウム初日を観ました。
一時間の中で凝縮されたメッセージ。観劇中はとても面白く楽しいそして懐かしさを感じました。誰でも経験したことがある想い…帰りに自分のてのひらに眠っていたものがきっと見つかります。

ワクラバノユメ

ワクラバノユメ

メッテルニッヒ

萬劇場(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

上演時間2時間超えの大作
でしたが、返ってアラが見えてしまった気がします。
脚本は工夫が凝らされていましたが、凝り過ぎな感があります。まずは、劇団の力量に合わせて、簡略な作品を作り込んで行った方が良いように思いました。

ネタバレBOX

脚本の力だけではなく、総合的に舞台を作り上げて欲しいです。謎を幾重にも巡らせたいのは分かりますが、残念ながら演技が追いついていないように思いました。凝った作りにすれば上演時間が伸びてしまいますが、長時間、観客の興味を引きつけ続けるのは大変なことだと思います。

貴劇団の場合は、演技に課題が多いように思いました。本作に関しては、坂本龍馬絡みのエピソードが良かったので、夢魔や死神の話とは別で見たい気がします。観客の反応も、龍馬の正体が明かされた場面が最高だったと思います。

ただ、伊東が龍馬を切る場面では、明らかに三樹三郎の暴走が原因なのに、急に伊東が逆上したのに違和感がありました。それまでの冷静なキャラとは差が大きすぎな気がします。序盤から、シスコンの伏線があれば、すんなり納得出来たと思います。

演技は、上手な役者さんと下手な役者さんの差が大きく、バランスが悪かったと思います。本作では、主役クラスに魅了が乏しく脇が魅力的だったので、キャスティングミスもあると思います。

文はビジュアルで勝負するタイプではないのに、そこに触れないのが残念でした。女優さんなので酷だとは思いますが、芸人のNon Styleの井上に感じるのと類似の反感がありました。ルックスで勝負する世界にいるのであれば、本人も周囲もイジられる覚悟を持って欲しいです。

主役に反感を感じる舞台は、見る方も辛いです。伊東は台詞が聞き取れない場面が多々ありました。力が入ると噛むので、結果として大事な台詞が聞き取れませんでした。途中、大道具の障子がひっかかって閉まらなくなりましたが、昔は良くあることだと思います。大の男が直せず、半開きの障子の前で密談するのは違和感がありました。アドリブで切り抜けて欲しかったです。

佐那子は、演技は良かったのですが、立ち回りが踊りみたいでした。重心を下げて、動きの中の止めをしっかりすると良くなる気がします。輪違屋、勝、才谷は良かったです。ただ、梅枝は実力があるために、少し浮いて見えました。沖田は咳き込む演技が嘘っぽかったです。登場から、実は体が弱いんですアピールがあると良かったと思います。魔子は、終盤の長い場面では重々しく見えますが、序盤から一言、二言で存在感や重い感じを出すのは、見た目からも難しいと思います。台詞も棒読みに近い感じがありました。

夢子は健闘しましたが、獏助、獏雄は演技が悪く目立ちしました。少ない出番でアピールしたい気持ちは分かりますが、無駄な動きや違和感のある動きで舞台の空気を壊していたように思います。場の雰囲気を感じたり、主要な役を立てることも必要だと思います。

ダンスは、迫力はありましたが、練習不足が目立ちました。曲数を減らして、踊れるキャストに絞り込んだ方が良いと思います。特にAKBは口パクで踊っているのに、歌って踊る本家より下手な人が多く、新年会の出し物レベルでした。また、女の子向けの振りなので、センターは女性の方が良いと思います。他の曲も振りが入っていない人が多く、残念でした。踊るなら、最低でも振りは入れてほしいです。

大道具で障子が引っ掛かった後のフォローは、タイミングも完璧でした。立ち回りで時々音響がずれたのは残念です。

開場前、外は寒いし、ロビーは狭いので、もう少し早く階段に並ばせてくれた方が助かります。トランプの整理券は可愛くて良かったです。
厳しいことを書きましたが、面白い場面もありました。今後の健闘を祈ります。

バイオハザードカフェで朝食を

バイオハザードカフェで朝食を

(株)エクセリング

俳優座劇場(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

TEAM HAZARD 版を観劇
最後に誰か殺されてお涙頂戴で終わちゃうこともなく、裏切りもなく、意外にほのぼのしたところがあるのが良かったです。
気楽に楽しむのが良い感じです。
現実だったとしたらファルコンの負担が余りに大きすぎますね…ファルコンの有能っぷりはあまりに凄かったです。

ネタバレBOX

子供も来ていて、長老がスケベなところ以外は子供も恐がらず平気です。

バイオハザードの世界観の説明、昭明と音楽に期待が高まりました。
Tウィルスへの感染が拡大し、人間は死ななくなったがアンデッド(ゾンビ)と化し、記憶と理性を失ってしまう。その為生き残った人間はゾンビと見るや銃撃して身を守っている。

主人公は、体はアンデッド化したのに人間としての意識があるハンテッドであり、アンデッドと人間両方に襲われる存在。だがある日ハンテッドが集まり暮らしている「バイオハザードカフェ」に歓迎される。いつ誰がゾンビ化するかという不安の中、皆で無事ワクチンを開発することができるのか!?ついでに主人公の過去は一体?という大筋でした。

リーダーの中路さんはとてもリーダーらしく、仕事ぶりが論理的で優しくて素敵でした。タナカの韋駄天さんは、お笑い芸人を目指してる役で、小柄な体つきでぴょんぴょん跳ね回っていて元気があって良かったです。

スチールがカメラ小僧で常に皆の写真を撮っているので、もしもスパイとか記録係とかだったら嫌だなぁと思っていたけど、大丈夫でほっとしました。ミク役の佐久弥さんの歌がとても綺麗でした。ファルコンは、天才的ハッカーで機械工学にも精通していて、薬学の科学配列もわかって、本当に万能な学生で熱かったです。洋画でスイーパー役で出てくるような、アリスとカルロスのコンビもかっこ良かったです。

人語を介するパンダが出てくる意味が全く分からなかったけど、よく見張りを交代してくれる良いやつでした。パンダもハンデットなのでしょうか、信号機を確かめる云々の話をしていた時、パンダについてモヤモヤしました。

長老がアンデッド化したのは、主人公が心残りを取り除いたからだよなぁと思うと切なかったです。その調子で、父を失ったリーダー、再会を知ったマタニティ、ワクチンの謎を解いた先生とファルコンが、ほっとしたあまりアンデッド化するんじゃないかと心配しましたが、ハッピーエンドで良かったです。



モンテヴェルディ作曲歌劇「ポッペアの戴冠」

モンテヴェルディ作曲歌劇「ポッペアの戴冠」

びわ湖ホール声楽アンサンブル

紀尾井ホール(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/09 (土)公演終了

満足度★★★★★

劇内容は昼メロだよねー
リュートの生演奏と、珍しい古めのオルガンが目新しく。
オペラは声量・質ともに聞きごたえ十分でありました。

休憩入れて3時間20分・・・ながいー
(でも観客の質は高く、雑音出す人数は少なかった。)
(帰った人はチラホラいましたがね(^^)

フレネミーがころんだ

フレネミーがころんだ

熱帯

駅前劇場(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/12 (火)公演終了

満足度★★★★

それぞれの
キャラにみんな妙にリアリティがあって面白かったです! 日本社会?女社会?の縮図を垣間見たような気がしました。笑。 ただ、もうちょっと全体的なストーリーみたいなものがあるともっと完成度が高くなるかなという気もしました。。スイマセン。。



くじらのおなか

くじらのおなか

ぬいぐるみハンター

荻窪小劇場(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
神戸さんのマシンガントークと歌唱力は素晴らしい。
オリジナルメンバーだけの舞台もいいもんですね。
満足しました。次回も楽しみにしています。

ソラオの世界

ソラオの世界

キティエンターテインメント

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

サイコーだった!!
若いパワーに元気をもらった。
実はあんまり期待してなかった作品だったが、
単純に楽しかった!
役者って大変だな。観とくべし!!

サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

FUKAIPRODUCE羽衣

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

秀逸なコンセプトミュージカルの域へ
初日を観て、ほぼ衝動的に4日ソワレを予約再見。

描き出すものも、その表現も、
従前の舞台からさらに踏み出して・・・。
より高いクオリティでの舞台にどっぷり嵌りました。

ネタバレBOX

劇場に入ると、
あめが舞台全体に降りてくるようなイメージがあって、
座席につくと、燦然と輝くミラーボールに目を奪われる。

冒頭からぐいぐいと舞台の世界に取り込まれる。
闇がほどけるなか、
現われる男たちの風貌と「ざっ」っという歌詞とダンスのキレが、
戯画の如くに雨の風景を舞台に描き、
その中に一人ずつやってくる女性を際立たせ、
男女の風景を一つずつくっきりと浮かびあがせていきます。

男たちが酒場から眺める外の風景、
雨のイメージをしなやかに纏い、
なおかつ埋もれない個性たちから、
紡ぎ出される男女の刹那。
それは、出会いの風景だったり、
待ち合わせの風景だったり・・・。
異なる色で描かれる風情が、
その夜の風景として編み上がっていく。

王であるタクシー運転手を絡めて、
「サロメ」の構造を作りつつ、
カップル毎に、
ひとつずつの物語が、
シーンに組みあがっていく。
子供をかかえた夫婦の風情にも、
少々金遣いの荒い女性の不倫の風景にも、
純情男と世慣れた女性の出会いにも、
大人の恋にも、刹那の交歓にも、破滅型の愛にも、
それを支える見せ場がしっかりと準備されていて。

ボーリング場での、純情な男と心優しくビッチな女性のシーンなど
実に秀逸。、
二人のズレのおかしさが、
風景として描かれるボーリングを楽しむ人々の音のない嬌声や、
ボールが転がりピンが弾ける姿にシンクロして
照らし出されていく。
ゲームに惹き込まれていく男女の高揚と
どこかチープで、薄っぺらくて、手さぐりの
男女の想いが、
ボーリング場の光景の中から紡ぎだれて。
バックに描き出されるボールやピンの動きには
思わず目を奪われるような美しさがあって、
男女の現実をすっと包み隠し、
でも、その重なりは、ボーリング場の風情のごとく、
ゲームが終われば、すっと寂寥感に変わる。

他のシーンにも、男女それぞれの思いが、
歌やダンスや、様々な表現に、
さまざまな色を放ち、舞台を染め満たしていく。
そこにはワイルドなというか、
ワイルドがサロメの中に描きだした
男女の、そして生と性と死の様相が
様々に織り上げられていて。

後半のナンバーで語られる、
人生のダイジェスト、
9回のぞろ目を通過する中に描かれる、
出会い別れたサロメとヨカナーンと称する男女の姿に人生を俯瞰し、
過ぎていく人生の節目や、
やがて訪れる死への影のなかに、
積み重ねられた、
互いを想い、魅かれ、時には憎しみ、交わり、時には交わらず、
愛し合う刹那が、ひとつに束ねられて。

歌やダンスや、身体の表現があるから
描きうるニュアンスがあって、
「ワイルド」な世界にインスパイアされた
刹那ごとの表現が、
メリハリと遊び心を持った振付や、ダンサーの力量や、
どこかあからさまでキャッチーなナンバーとその歌唱のクオリティや、
ストレートプレイで培われた演技力に輝き、
一つずつの刹那にテンションと密度を作り、そのニュアンスを担保し
観る側をしっかりと閉じ込めていく。
よしんば、それが寂しく、切なく、あるいは下世話で、
生々しく、時には不道徳なものであったとしても、
ミュージカルの態や、舞台に紡ぎ出された研がれた表現たちが、
観る側をしなやかに男女のつながりに溢れた
ワイルドな街の風景に閉じ込めて、
原典が内包した普遍へと浸しこんでいくのです

観終わって、上質なconcept musicalを楽しんだ時の如くに
ふくよかに満たされて。
妙ージカルの、「妙」がひとつの独創的な表現形式として
和製コンセプトミュージカルへと歩みを進めた瞬間に
立ち会えたようにも思う。

小学生にはお勧めできない
大人の舞台ではあるけれど、
ミュージカルの豊かさと、生と性と死の感触とありように
どっぷり観る側を浸しこむ力をもった、
出色の舞台でありました。

くじらのおなか

くじらのおなか

ぬいぐるみハンター

荻窪小劇場(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

楽しかったですよ。
神戸さんんの1人舞台の印象が強いですが
自由奔放に、好きに展開していく楽しい舞台です。
真面目な事を言うと3~40分作品とかなら最高ですね
60分ならもっと色々何かやってくれるような期待もしちゃいますが
可愛らしい作品だと思います。

サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

FUKAIPRODUCE羽衣

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

サロメ・ヨカナーン
呼び合う言葉の響きがよかった。
長いミュージカルシーンは、結構楽しかった。歌詞も頭に残る。

一番年上のカップルの芝居が魅力的だった。

ネタバレBOX

最後の0歳から99歳までの見せ場は、見応えがあった。

ちょっともったいないと思ったこと
・ 終わり方が終わった気がしなかった:不意を打たれたようにカーテンコールになった。
・ パロディ的な台詞はこの芝居にはもったいない:なんか陳腐に感じる(笑えるけど)
・ 音程を外しているのはわざと?:わざとには思えなかった。もっと練習するのか、わざと外している感を出さないと、「学芸会」的に見えてしまう。

でも、ミュージカルシーンはどれもなかなか楽しかった。
IN HER TWENTIES 2013

IN HER TWENTIES 2013

TOKYO PLAYERS COLLECTION

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/02/06 (水) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

結構普遍的
20代女性のお話ということで、おっさんには遠い話かな、と思っていたが、だれが観ても感じることは多い作品だと思った。

しかも、観る人の年代・経験によってそれぞれ感じることが違うとても普遍的だけど、パーソナルな印象も与えてくれる感じの。

話の流れも面白いし、言葉の表現のうまさはさすがだなあ。
(といっても、台本読んでるだけだと見えない部分もあり、芝居の良さも改めて。)

ネタバレBOX

十人の女優さんが並んでいるが、見た目の印象は「非連続」な感じ。
でも、流れを追っていくと、それぞれの一年の特徴を表しているように自然に思えた。(最後まで違和感が残るところもあるけど、それは一定しかたないとして)

2つの場面の重ね方は面白い。とくに、立場をひっくり返しているものとかは、ある意味、生きているなかで絶対出てくることで、いい描き方だった。

座った位置の関係で、29歳の表情が見えなかったが残念だったけど、20歳の正面だったから、なんとなく、自分も20歳側から観ていたような気がする。
年代の差が明らかになるシーンがいくつかあったが完全に「こちらサイド」の視点になってしまった。

しかし、10年をああいう風に見せてくれると、人って変わっていくんだな、って感じさせてくれた。いい意味で。10代の人とかが観るとちょっと不安になるかもなあ、などとも思ったけど。

切り替わりの大きさとして、印象に残ったのが22歳・25歳・28歳。でも、徐々に間をつなぐそのきっかけとか、見えてなかったこととか見えてくる。
最後には、各年の積み上げがよーくわかる。

示唆深い作品だった。
ワクラバノユメ

ワクラバノユメ

メッテルニッヒ

萬劇場(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★

エンターテインメント♫
着物を着て、たおやかに舞う群舞や殺陣、元気なダンス等が出色だった。

『宇宙をskipする時間』×『てのひらに眠るプラネタリウム』

『宇宙をskipする時間』×『てのひらに眠るプラネタリウム』

シアターキューブリック

ザ・ポケット(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

戻せない時間の流れと取り戻せるものと
そして、二本立て公演、もう一方の演目の初日も観てきました。初演です。『宇宙をskipする時間』とはまた別のモチーフにのせて、戻せない時間の流れを見せてくれました。ただ、時間の流れは戻せないけれど、思い出せること、取り戻せることはあって、それがかけがえのないものだったりするよね、と語りかけてくる芝居でありました。『てのひらに眠るプラネタリウム』。なるほど、昔のドーナツ盤でいう両A面の二本だなと思います。

いのちのちQ

いのちのちQ

Q

さくらWORKS<関内>(神奈川県)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

分かりやすく、おもしろく、深く広がる
「Q」3度目の観劇、今回の作品が一番とっつきやすかったかも
しれません。

そのわかりやすさをベースとして
き出される世界の広がり方に目を瞠る。
作り手の独自の切り口から垣間見えるものに
深く惹き込まれてしまいました。

観終わっても、何か幾重にもほどけての気づきがあって。
じわっと、とてつもなく、面白かったです。

ネタバレBOX

ほぼ、開場と同時に入場。

すでに舞台には二人の役者たちがいて
空間の密度を感じる。
繫がれてずっとそこにある上手の女性、
時折出入りをしながら
椅子に立ちポーズをとり続ける下手の女性。
舞台装置、そして映像・・・。
その時点では役者たちが何を描こうとしているのか分からず、
でも、次第にその風景に目が馴染み空間に導かれていく。

そして、開演して、
世界が観る側に伝わってくると、
開演前からの風景に鮮やかなリアリティが宿る。
家と庭、飼われている犬たちの姿・・・。
思わず得心してしまう。

登場人物というか登場犬たちが、
ステレオタイプなミミックではなく、
身体を豊かに使った、 その印象や想いの精緻な表現のくみ上げで
描かれて。
だから、ロールに表されるものに
観る側の犬の概念を超えた自由さがあり、
切り取られる事象にも、
作り手ならではの視座がすっと乗せられていく。

で、その犬たちへの常ならぬ切り口だけでも、
観る側にはとても鮮やかなのですが、
作品としては、それがベースとなって、
様々な広がりが作りこまれていきます。

雑種犬と、
一人二役で演じられる
泥棒した自転車でバイト先への通勤に使うような女性のリアリティが、
どこかルーズに、でもあからさまに重ねられて。
シンクロするその強さや、
何かを閉ざしたような恣意的な鈍感さ、
客観的な存在感と裏腹な結構波乱万丈な人生、
そして達観。
部屋の中に暮らす犬たちや
人間の酔っ払いとの寿司を介しての関係からも、
どこか淡々と、でも幾重にもくっきりとほどけていく暗喩があって、
その日常や、人(犬)生のありようや、死への感覚が
輪廻転生の世界にまで歩みをすすめて。
それぞれの今の肌触りと、命というか生きて死することへの感覚が、
複眼で眺める立体感や質感を醸し、
ロール(達)の存在に新たな座標軸を組み上げていくのです。

血統書付、コンテストチャンピオンのヨークシャテリア雌の
気品の裏側にある憂鬱や
八景島シーパラダイスへのあこがれも、
その妄想に音と映像つきの絶妙なイメージの作りこみまであって
突き抜けておもしろいのですが、
でも、そこから更に描かれる、
ありふれた生活に取り込まれることでの、
進化への夢や、テレビからやってくる幻想の顛末には
そのウィットと表裏をなすダルなビターさが心に残る。
安穏とした生活の中でさりげなく語られる
何億世代の先の進化のセリフに浮かぶ夢の残滓の在り様が
身ごもった彼女の印象をすっと広げたりも・・・。
そこには雑種犬とは異なる、
今の血の受け継がれていくものへの眺望が生まれ、
ふっと観る側を立ちすくませる。

同じく血統書付きのヨークシャテリア雄には、
作り手の女性目線によるデフォルメを感じたりもしつつ、
同じくコンテストチャンピオンというキャリアとは裏腹の、
なんというか雌の癇に触るような駄目さや、
雄というか男が普通に陥る生活や価値観のありがち感、
表見の愚かさや、その自らへの寛容さや、幼稚さ
でも雌にとって無視しえない存在感なども
しなやかに描き込まれていて、
その、観察力にぞくっとくる。

ペキニーズ犬のひ弱さや、不器用さや、
雑種犬への憧憬も、
よく描き込まれていて、
世界に異なる厚みを醸し出す。
その最期への、他の犬たちの反応や、
新たに連れてこられた同種の犬に照らし出す、
他の犬たちの立ち位置があって、
物語にさらなる深さが導かれて。

作り手独自の視点と、創意と、ウィットと、
役者たちの身体をしっかりと使った表現のキレが編み上げる、
シーンごとの面白さとその重なりに、
次第に圧倒されていく。
刹那の表現にはエッジがありつつ、
物語のすべてが、理詰めでかっちりと繫がれ、
組み上げられていないことも、
描かれるものにさらなる見晴らしを生み出していて、
作り手の観る側に視野を与えるセンスのようなものにも
取り込まれて。
終演時には、
ブリーダーの家と、その前を盗んだ自転車で通り過ぎる女性の日常から、
命のありようや、さらにはその連綿とした繰り返しと進化にまで繫がる
作り手ならではの切り出し方での世界の風景に
深く囚われておりました。
それも、観終わってしばらくは、
世界観というか、
ひとつの作品の印象として束ねられているのだれど、
会場を出て、なんとはなしに思い返していくうちに、
内包されていた様々な寓意が更に解けてきて。
作品全体にとどまらず、
そこに編み込まれたものの一つずつの切り口や表現の秀逸さに気付き
改めて舌を巻く
また、振り返ると、この作品には、
さらに作り手が自由に創意を織り込むための
スペースが存在するようにも思えて・・・。

観る方の嗜好によって、好き嫌いが出やすい作品かもですが、
私には、企みに満ちたとてもふくよかな舞台でありました。

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