最新の観てきた!クチコミ一覧

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祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~

祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~

Bunkamura

シアターBRAVA!(大阪府)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ケラ VS 蜷川
ケラさんのも観ていて話としては2回目観劇だからか
以前よりすんなりと話に入っていけた気がしました。

ケラさんバージョンは話を追うことで精いっぱいになってしまってたのかも。
だから納得出来ないところもありましたが
今回はこれを寓話として捉えられたような気がします。

公演する順番が逆だったら
また感想が変わっていたようにも思います。

私的には
逆で観たかったかな。

ネタバレBOX

コロスの使い方もケラさんとは違い
ラップっぽくてステージ脇のビジョンに歌詞が出てくるので良かった。

このビジョンは常に使われていて
今のシーンがどこなのかというのが表示されていた。

時にはト書きのような心情まで・・・

ちょっとやり過ぎな感はありましたがわかりやすくはなっていた。


満島真之介さんのパブロが良かったです。


美術はケラさんの方が素敵なんですが
舞台としてより観客にわかりやすさを提示してくれたのは蜷川さんだったように思います。

こんなにも演出家によって違うものになるのを
日を開けずに感じれたのは面白かった。

個人的には蜷川さんバージョンの方が好きでした。

ごんべい~大阪冬の陣~

ごんべい~大阪冬の陣~

ゲキバカ

HEP HALL(大阪府)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

痛快活劇エンターテイメント
初めてゲキバカさんを観させて頂きました。
噂通り
ダンスあり、笑いあり、涙あり。
そして男優陣はイケメン揃い。

新感線の”いのうえ歌舞伎”のような見得のところもあり
(ここで拍手がおこらなかったのが残念)
カッコ良い部分と笑わす部分と泣かす部分のバランスが良かったです。

トータルでゲキバカさんのエンターテイメントが確立していて
とても楽しめました。


ネタバレBOX

しかし、欲を言えば
もう少し削れるところは削ってコンパクトにまとめられるところはあったかなぁと思います。
ちょっと長いなぁと感じる部分がありましたので。

笑いの部分は少し関西と関東の感覚の違いが見受けられるところがあったようにも思いました・・・

最初と最後のダンスのところは迫力あるし皆さんキレキレでカッコ良かったです。

女性の狐たちの斬られ役の方々の動きが良かった。
女性の殺陣でこんなにかっこいい動きは初めてかも。

それに比べるとメインの方々の殺陣はもう少しかっこよく出来ると思いました。

観たかったコロさんは期待通りカッコ良くて
あんなにリフティングが上手いとは!!
クイズコーナーはもう少しひねりが欲しかったですね。

楠見さんは安心して観てられる役者さん。

鬼組の面々は皆さんそれぞれのカッコよさがあって
個人的には龍と恋太郎が気になりました。

龍さんは声がステキです。
恋太郎さんは殺陣が良かった。

”夏には雪を降らせましよう
     冬には桜を咲かせましょう”

桜の花びらが落ちてきた時は
わかっていながらも涙が出ました。

皆さんそれぞれの見せ場があって構成が良かったです。

ドッグヴィル

ドッグヴィル

東葛スポーツ

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

キエる鎌田氏(別に消えはしないが
途中からのノッてきた?感し。

最初は割と硬めだったかも。体の動きとかも。観客が多かったから照れもあったのかもね。

途中、画面(会場前方にスクリーンで映し出されているドッグヴィルの映像がある
見て、ガラスの向こう(フリースペースなんですぐ外が元校庭の広場)に眼をうつすと
「部活動でUFOを呼んでるっぽい」うる星やつらのオープニングに出てきそうなちびっ子たちがサイリウムを凄い勢いで振り回したり何本も放り投げたりして、
「をっ、UFO近づいてきたかな?」
とか思って、ふと舞台上に眼をもどしたら、
「あ、なんかぽくなってきてる」
て、なってた・・気がする(笑

なんでかな、て思ってたら、ラスト(以下ネタバレへ

ネタバレBOX

ネタばれってほどでもないのかもしれないけど、
ラスト50年代ハリウッドミュージカルっぽく
微妙な(上手くないことはハッキリ分かる(笑)ステップを踏みながら
外のUFO少年アブドラジャンたち(皆若そうだがたぶんラムちゃんも好きなのだと思う)のなかに飛び込んでいくあたり、
たしかに体が鈍ったまま外に飛び出ていくと
よっぽど葱を日ごろから大量に摂取していない限り
風邪ひきの憂き目を見るのは明らかなようにも思われたので納得
(別にそんな理由だけじゃないのかもしれないが

面白かったけど、
体の中にHIPHOPが染みついた男肉B-BOY(クラブでアンビエントでバク転するちびっ子たちを日ごろから苦々しく思っているなど)たちは
「チェっ、なんでぇ(こんなのがもてはやされるのか」
など、ど根性ガエルに出てくる登場人物みたいなボヤキを口に出すことは必至と思われる(すべて想像(妄想)だが

場所がほぼアキバなだけに2次元のたとえが頻出してしまったがご容赦願いたい。

帰りに近くのハナマサで泥葱を山盛り買って帰ったらお袋が大層喜んだ(もうないと思う

・・ちなみに最後の方で出てきたナカゴーの鎌田氏が
キエるマキュウの某氏の体型にほんのりと似ているような気がほんのちょっとだけしたりした。
ワタシのジダイ~昭和生まれ編~

ワタシのジダイ~昭和生まれ編~

南船北馬

ウイングフィールド(大阪府)

2013/02/10 (日) ~ 2013/02/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

人生のお芝居!ナイスキャスト♪巧みな演出♪
まず驚いたのがチラシを読んでいたら
昭和生まれの話だという事で
私ぐらいの年代の役者さんのお芝居かと想像してたのですが
現れた出演者は54歳から77歳の
初舞台の人からベテランの役者さん
これだけ高齢の役者さんだけのお芝居は私は初体験!

皆さん一人ひとりが味わいのある演技!

二者択一でそれぞれの意見が分かれる
その時に意見を交わす言葉
その言葉に今まで長く人生を生きてきた深みを感じます♪

巧みな演出は私には新鮮で素晴らしく
最後までずっと舞台に惹きつけられました!

この年齢の人たちが演じるからより胸に響く!
人生を考えさせられる深く温いお芝居♪

ホントいいお芝居でした♪

ネタバレBOX

一人ひとりが12年後の自分宛に宛てた手紙(本当に書いたかような内容?)を読んで
その後、歌を歌うシーンは胸がジーンと熱くなります♪


+GOLD FISH

+GOLD FISH

株式会社エンタテインメントプラス

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/16 (土)公演終了

満足度★★★★

豪華共演
名のあるアーティストが多数出演、ミュージシャンだけで演じる音楽劇、なかなかの見応えでした。
なかでも笹川美和さんの歌唱力は圧巻でした。
芝居の内容も推理ドタバタもので面白く、いいものが観れました。
チケットの値段が躊躇させたのか、客席が半分ほどしか埋まっていませんでした。
私見ですが、チケットの値段に負けない豪華な舞台美術に、実力派ミュージシャンが揃った舞台は、観ておいて良かったです。

あとは死ぬだけ

あとは死ぬだけ

劇団マッチポンプ2106

ウッディシアター中目黒(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

素晴らしい作品でした
今日が終われば明日が来る
明日が来れば、また素晴らしい一日が始まる。

このセリフ、忘れられません。
心にとても残る作品になりました。

涙なしでは見られない作品でした。
素晴らしい作品を有難うございました!

フレネミーがころんだ

フレネミーがころんだ

熱帯

駅前劇場(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

いつまでも観ていたい
料理教室の地元向けの学校が舞台で、とても新鮮な題材でした。
地元住民の人間関係、講師、料理教室のオーナーのユーモアたっぷりの個性が活きていました。
次々に起こるエピソードが楽しくて、夢中で見ていました。どんどんエピソードが起こっていつまでも楽しんでいたい気持ちにさせてくれる芝居でした、

教授

教授

アトリエ・ダンカン

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

心に染みる
昭和歌謡がお芝居と一緒になると、思った以上になんかジワーっときてしまいます。

ネタバレBOX

開演前には、さよならをもう一度や街の灯りなど昭和の歌謡曲が色々流れていましたが、見上げてごらん夜の星をが流れて本番が始まり、上を向いて歩こうで終わる、やっぱり中村八大さんは偉大だったんだなと思いつつ、歌謡曲を取り扱うお芝居ですら最近のステレオタイプな発想にどっぷり浸かっているように感じました。

中村中さんの弾き語り一曲目、アカシアの雨がやむときが60年安保と関連付けられていたことは知りませんでした。ただ単にいい曲だと思っていました。そのピアノ弾き語りスペースは奥の壁上部やや下手に設置されていて、9:16の比率は3:4の昭和ではありませんでしたが、見映えはしました。

寄生虫は宿主の許可なんか得ていないは正に言っちゃれと思っていた言葉でスッキリしました。12年間の思いをぶつけた助手、それを受けての教授に、ああ良かったと心底思いました。

ラジオ深夜便でも聴いていましたし、五木寛之さんの歌謡曲好きがこのお芝居のきっかけになったことは承知していますが、いくらなんでも本編の中で取ってつけたように彼の小説を取り上げるのは、彼だって面映いだろうし、褒め殺しはお芝居全般の品位も下げてしまうだろうと思いました。

この日のアフターライブゲストは山崎ハコさん、お芝居が好きでコクーンにも良くいらっしゃるそうですが、舞台に上がるのは初めてとのことで感激されていました。ハコさん初見!
バイオハザードカフェで朝食を

バイオハザードカフェで朝食を

(株)エクセリング

俳優座劇場(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

バイオハザード
タイトルにバイオハザードとありますが怖い舞台ではなくストーリー重視のお話でした。登場人物それぞれに個性がありお互いの関係性が魅力的だと感じました。

バイオハザードカフェで朝食を

バイオハザードカフェで朝食を

(株)エクセリング

俳優座劇場(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

TEAM HAZARD 観劇
ホントにバイオハザードの・・・でしたね。でも,それだけ設定はわかってストーリーに入り込めましたし,難しいことなく,お気楽に観れてよかったです。黒田アーサー初演出とのことですが,特に特徴もインパクトもなかったなぁ。アリスの使い方も中途半端だったような気も。でも,十分に楽しめました。

風ノート

風ノート

放課後ランナー

ウッディシアター中目黒(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

想い
初めて舞台公演というものを観てきました。感動の場面、笑いの要素、たくさんのものがあった、、、1シーン1シーン頭の中でつなげると、あっ!そういうことか!!と気づく。役者さんの想い、感情がこっちにまで伝わってくる。自分たちの涙や笑い声が、その場面の背景を色付けてるように思えました。 とても感動しました!!

めくるめくセックス 発酵版

めくるめくセックス 発酵版

シンクロ少女

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

ストロングスタイル
というのが観劇後に出てきた感想。
終盤の対決も含めガチンコを感じられました。
より一層シンクロ少女を好きになった気がします。

あなたは闇の訪問者?

あなたは闇の訪問者?

演劇部隊Chatter Gang

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/02/06 (水) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

惜しい
物語の設定や展開、笑いも散りばめた演出、面白いものになりそうなのだけれども、トータルでみると今ひとつ面白いものに仕上がっていませんでした。シリアスでサスペンスなラインと笑いのラインが並列してしまったのが原因なのかもしれませんね!? ストーリーは良かったので少し残念でした。

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

痛みを感じることに生を感じました。
「□字ックの代表作になりうる作品」と主宰の山田さんが言うことが間違いない舞台で、何もかもが素晴らしかった。特に今作、□字ックにしては類を見ない群像劇(?)スタイルだったのだけども、どの登場人物も痛いし現実的。何者にもなれない女が、何者にもなれなかったクズ女たちの世界で生きていくことへの難しさを訴え、それを必死に取り繕う女の笑い泣きが本当に見ていて辛かった。

終演後には今作も公演台本を購入。観劇中は脳みそ空っぽにして胸の痛みに耳を傾けることにしてるので、改めて文字で拝見できる楽しさを噛みしめます。役者の皆さん、体壊さないようにしてくださいね!

『宇宙をskipする時間』×『てのひらに眠るプラネタリウム』

『宇宙をskipする時間』×『てのひらに眠るプラネタリウム』

シアターキューブリック

ザ・ポケット(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

スパイラルの時間旅行
ぜひ、『宇宙をskipする時間』『てのひらに眠るプラネタリム』2作品を観ることをオススメします。
ファンタジーとノスタルジー。
まったく違うテイストの作品が、切ない痛みとともに交錯する良質の時間旅行です。
それだけでなく、大いに笑えて、共感して、甘い痛みを残してくれる素敵な1時間です。
いたるところに、小さな謎が散りばめられていて、何度も観たくなる憎い作品です。

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

観劇前に男性は心構えが必要か
今回もより一層女性の内面をギュッと凝縮したものを目の前に突き付けられ、男性としてはなんだかこころが苦しい。 ステキな男性が現れてハッピーエンドになるお芝居ではないけれど、そうなって欲しいな~と思うのは男のわがままですかね。 女性の独白を男性はもっと受け止められなければなと思わされたり。

とても泥くさい人間関係の舞台だけど、どの登場人物も嫌な感じがしなくて後味が悪くない。 それは良くも悪くもその人がその人なりの本音でぶつかっているからなのかも。 清々しいとまでは言わないけれど、力を出し切った感に包まれる。



【アフタームービー】「ワールド・ワールド・ワールド」  
劇団劇場で観た15分の劇とはまた違ったテイストで、いきなりラブホから始まらないところなんかは、なんだかドキュメンタリーを見てるよう。 
国分寺の大竹さんのキャラは強力☆ 

ネタバレBOX

マヒル役、堤千穂さんの笑ってなんとか生き抜いてやろうとする力強くも儚げな様は、その絶妙なバランスに目が釘付けに!!! 

桃尻犬主宰野田さん、20歳の国の国王竜史さんは矮小な男性がはまっててよかった! 

後ろを向いたままのシーンが多かったチカ役の大数みほさん、、ラストのシーンは光るものがありました◎ 

そして□字ック主宰、山レモンさんは自ら取っ組み合いの中心になったり、オープニングで露出なされたりと全力で、山田さんファンは大満足だったと思います!
^^ 
【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

人間のクソ性、でも憎めない
この劇団の世の中を見る視点が超面白い。クソなりに一生懸命生きてるなげさに心を打たれた。駅や街中ですれ違う人の中に移動中のデリヘル嬢が混じってるのかなあ?人間の欲望に直結することを商売にするのと、それを表現するのに数多くの面倒くさい手続きを踏んで芝居を作り上げるのとでは、ベクトルの方向が全然違ってそうなんだけど、この2者が融合してステキな作品になっていた。

ロックオペラ モーツァルト

ロックオペラ モーツァルト

ネルケプランニング

東急シアターオーブ(東京都)

2013/02/11 (月) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★

観客の刷り込みに助けられる舞台
たぶん、カーテンコールで、立たずに座っていたのは私一人だったかもしれません。

今日の会場を占めていたと思われる、中川さんファンのほとんどが、嬉しそうにスタンディングして、中川さんがモーツアルトを演じるインディゴバージョンのプレビュー初日に、喝采の声をあげていました。

でも、長年、数々の舞台を観て来た私にとっては、もう三十年以上の山本耕史ファンとして、夢の共演舞台の実現であったにも関わらず、かなり満足度は低い舞台でした。

たぶん、今日の公演に満足していた観客は、ほとんどの方が、あの中川さんんを一躍有名アーチストに飛躍させた、傑作ミュージカル「モーツアルト!」の目撃者ばかりだと思うのです。

もう二度と観られないかもと諦めかけていた中川さんのモーツアルトを再び観られるのですから、ファンなら、その時点で、期待感で胸がいっぱいになる筈です。この舞台、私から見ると、かなり、脚本が底が浅いという印象でした。人物の葛藤描写も通りいっぺんだし、宣伝で謳われているような、モーツアルトとサリエリの二人の芸術家の対峙シーンもなきに等しいものでした。

でも、多くの観客は、あの「モーツアルト!」で見聞した中川ウ゛ォルフガングの痛ましい苦悩を脳内保存しています。

また、「アマデウス」を観た観客は、サリエリの、モーツアルトに対する憧れと嫉妬を知っています。

そういう、ありがたい、観客の刷り込みに助けられて、多くの観客にとっては、満足できる作品になったのではと思いました。

ネタバレBOX

セットも、ストーリー進行も、どう考えても、あのウイーン傑作ミュージカル「モーツアルト!」の上澄みを掬い取ったような印象の舞台でした。

一部、学芸会演技の域を出ない役者さんもいましたが、各人は、かなり健闘されてはいたと思います。

でも、とにかく、脚本の人間描写が浅薄で、感情や、葛藤も、全て台詞で説明してしまいます。

東宝の「モーツアルト!」では、ほとんど登場しない、モーツアルトの母役の北村さんは、いつもの「ダウンタウンフォーリーズ」でのコント演技とほぼ一緒の表情。とても、息子を思って、旅に同行した母親の愛情は微塵も感じられません。

一番不可解だったのは、鶴見辰吾さんが演じられた役で、この役の必然性がわかりませんでした。(誤解のないように、書きますが、決して鶴見さんのせいではなく、彼はこの役を懸命に愛情深く演じていました)
帰って、公演HPの解説を読んだら、彼の役は、二役で、酒場の店主と、運命を象徴する化身の役だったようですが、舞台を観る限り、二役を演じていることさえ気づきませんでした。運命を象徴すると言えば、やはり思い出すのは、「モーツアルト!」の子役が好演したアマデですが、この鶴見さんの役は、その二番煎じにしか思えないし、本当に、どうして舞台上にこの役が必要なのか、理解に苦しみました。

ただ、何のかの言っても、中川さんと山本さんのミュージカルでの共演は、私にとっては至上の喜びで、お二人が、最後に、デュエットするだけでも、嬉しくなりましたから、観て良かったとは思います。

サリエリは、1幕では、狂言回しのみの任務で、歌は1曲も歌わないので、お二人のファンの方には、各人がモーツアルトを演じるバージョンの方をお勧めしたいと思います。
この舞台のサリエリは、「アマデウス」のサリエリとは比較しようもないくらい、しどころの少ない役どころでしたから。
宣伝文句にある「二人の男は惹かれあい、傷つけあった」なんて、高尚な心理描写や人間関係は、どこをどう探しても、全くみつけられない作品でした。
『ANARCHIST』アナーキスト

『ANARCHIST』アナーキスト

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

アナーキー
カオスでアナーキーなエネルギーに溢れているのはいつも通りなのだが、今回はステキなオリジナル曲でさらにステージが盛り上がっていた。ストーリーやテーマ、セリフに関しては抽象的で、私は十分消化したとは言い難いが、頭の中をひっかきまわされたことは確か。

+GOLD FISH

+GOLD FISH

株式会社エンタテインメントプラス

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/16 (土)公演終了

満足度★★★★

2つの謎
後で考えるとやや筋にあらがあると感じるかもしれないが、
2つの謎が筋を引っ張っていく。
舞台装置も豪華、一見の価値は有り。
チケット代ちょっと高いですが。

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