連続おともだち事件
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了
満足度★★★★★
数回通う
素敵な役者陣!!
1回観ただけだと片寄った観かたしかできない!
もう一度視点を代えて観る!!
ネタバレBOX
誰を中心に観るかで感じ方がかわりそう!!
アリヒロ?ナズナ?リカオ?校長??
月の剥がれる
アマヤドリ
座・高円寺1(東京都)
2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★
詩的な世界
舞台セットの美しさ、衣装の可愛さ、群舞の表現力に見入った。
人間の根本的な喜怒哀楽が見て取れたけど、話の構造や人物の動かし方など、かつてのひょっとこ乱舞とあまり変化ないような気も。
休憩込みの約140分、少し長く感じた。
秘を以て成立とす
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
コリッチでの「見てきた!」の評価が高かったので、
当日券で見に行きました。
具象の舞台。病院と、隣接する母屋。
照明が素敵でした。
役者の皆さんの人間のぬくもりが伝わってくる作品でした。
ネタバレBOX
中盤までは日常的な会話が続いて、なんかそれぞれ変だけど、そんなに大事件が起きそうな雰囲気はなかった。
でも、だんだんわかってきて、「えぇっ、まさか!?」。
多重人格ということが明るみに出て、観客が混乱しだしたときに、回想シーンをはさんでネタバレ。そのかゆいところに手が届くというか、絶妙なタイミングで手を差し伸べてくれる感じが素敵でした。
そして、謎解きが主題じゃなくて、その後にちゃんとクライマックスが用意されている。奥さん役の本気の心意気を感じて、涙が流れてきました。
あとは趣味の問題で評価が分かれるかもしれないけど、
クオリティとしては最高な作品だと思います。
テレビドラマじゃなく、芝居で良かったなって思います。
ちなみに、「半券割」を使って500円引きしていただいたのですが、
これだと公演日の遅いKAKUTAさんは不公平じゃないですかね?
デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~
ナイロン100℃
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
もっと小さい小屋で見たい!
面白かったです。勉強になりました。笑
華があって実力派の役者さんたちが集まって、全力でおバカなことをやっているようで、贅沢でした。
自分にとっては、初・ケラさんだったので、
他の作品も見に行きたくなりました。
ネタバレBOX
でもこういう内容の作品が、6900円で渋谷の一等地でやってるって、なんか不思議な感じですね。
劇場を出るとき、「平日昼間にこんなに大人数の老若男女が見ていたのか!」と驚きました。
こじんまりとした隠れ家で2500円×3回くらい見たい気がします。
こっそり通う感じ?
有名劇団さんだから、そういうわけにいかないと思いますが、
こういう作品こそ、アンダーグラウンドで「知る人ぞ知る」みたいな感じこそ、小劇場に通う醍醐味のような気がして。
内容は、他の方が書いていたように、全体的に面白くて笑えるけど、ストーリーがなくて断片的に残っている感じです。。
ところどころ、残ったシーンは・・・
・上司の奥さん「なんかその辺のもの適当に入れといてください」
・喫煙所の同僚「相手も嫌々だけど、俺だって嫌々なんだよ」(気持ちが伝わってきた。笑)
・彼氏「これは指輪なんかじゃないよ」
・ラブホテルの年間売上が日本の国防費に匹敵するそうな。
・ランジェリー姿で踊るシーン。綺麗でした。
最後の締め方(演出家的な二人の存在)がよくわからなくて、少し覚めて終わってしまったのが残念でした。
若手演出家コンクー2012 最終審査
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
「絶対の村上くん」
今回の作品は自分は一度大阪で観ていました。
なので、以前と比べて作品がどう変ったかは勿論、東京の観客の反応も少し気になったり。
物語の構造としては非常にシンプルな二人芝居なのに、
だからこそというのか、
心理的には非常に複雑な愛憎が絡み合い、
どこまでが現実で、どこまでが夢なのか分からない作り。
少し、年末に春風舎で山崎氏が上演していた「マボロシ兄妹」を思い浮かべたり。
今回観て、改めて作者の独特な世界が良く分かった気もする。
ネタバレBOX
主人公は、せいぜい佳作どまりの冴えない小説や俳句などの制作に没頭している。
ただ、その部屋はどうも特殊な環境のようで、それがどうやら独房らしいことが徐々に分かってくる。
親友がたびたび差し入れを持って彼を訪れる。
とても親切で文才もあり、良い奴のようである。
そのうち、何をして刑務所にいるのかが分かってくる。
どうやら主人公は自分の家族と、その庭にいる多数の鶏を殺して
家に火をつけたらしい。
でも、そんなことからかけ離れた、毒にも薬にもならないファンタジーを書いて応募したりしている。
そこに鶏のヘンリーが現れる。
ヘンリーは優雅にお茶を飲みながら、
主人公に現実の体験をそのまま書けと言う。
彼は、その場の湿度や体温も含めた殺人現場の光景を
眼に火が付きそうな表情で、熱狂的に演じてみせる。
彼が自分の家族を殺したことは、疑いが無いように思われる。
ところが、途中から殺されたのが実は主人公の両親ではないことが分かってくる。
どうやら、殺されたのは主人公の家族ではなく、
親友の家族であるようだ。
じゃあ、なぜ主人公は、自分の家族を殺したように演じてみせたのか?
なぜ、自分の家族を主人公に殺されたハズの親友は、足しげく義務のように主人公を訪ねるのか。
そして、良い奴でいることを途中で急に止めるのはなぜか。
あくまで自分の想像だが、
主人公は、どうも両親や鶏を殺した親友を庇ったようだ。
・・と言えば聞こえはいいのだけれど、
実は主人公は以前から、内心非常に特殊
(親が鶏ばかり拾ってきて、家じゅう鶏の臭いまみれのため、家族みんな地域で疎まれている)
で、創作環境にはうってつけと思われた親友のことを羨んでいる。
主人公にとっては創作がすべてのようだ。
どうやら自分(普通の家庭環境であるようだ)に文才が無く、
親友に文才があるのは、その特殊な家庭環境にあると信じて疑わないようだ。
自分が励まして親友に書かせた作品は、
主人公にとっては眩しすぎる(といっても小さな)賞を取り、
この上、家族まで殺して、特殊な生い立ちに磨きをかけるとあっては、
もう一生自分の手の届かない(文字通り(苦笑
所に行ってしまう。
主人公は、親友と殺人者の役割を交代することで、
罪の代わりに人殺しの体験を得て、
わざと自分を追い込んで創作に向かって、作品を公募し続けているようだ。
親友も最初は気にして面会に来るものの、
途中から独房で生き生きと駄作の制作に没頭する主人公にそっけなくなり、
「ふたり一緒に文豪になる」という夢を捨てて就職したことを適当に告げる。
主人公はがっかりするが、
それは親友のことを気にするのが、純粋に親友の文才によってのみであることを
露呈するだけのことだった。
親友はその後、ゲイ?になって店を持ったと主人公に伝えに来る。
ここで、やっと、主人公は親友の文才しか見ず、
親友は主人公のことを、恋愛対象としてみていたのではないかと(あくまで想像だが
感じられてくる・・。
(もちろん、過去の「人を殺した自分」と決別するためにそうなったとも読み取れると思う。いくつかの読み取りが可能な所が、この物語の面白さだと思う
しかし、主人公は執筆に没頭し、親友の変化から、その心情を読み取る事が出来ない。
彼にとっては、執筆こそがすべてのようだ。
また、殺人の発端となった、
鶏の頭部がその親友の家の前に置かれ、親友が精神的に追い込まれたと思われる事件も、
よくよく考えれば、
主人公の僻み(賞を取った親友を表では喜びながら裏では嫉妬している)かもしれない。
そもそも、先ほど演じられた殺人風景も、そもそもが主人公のイメージなのか。
良く考えれば、その光景は一人称で語られていた。
とすると、その風景も、親友の目撃・体験・語りなのか。
主人公は、親友の用意した渾身のシナリオを読みながら、
その時の親友の心情と完全に一体化してしまったのか。
しかし、せっかく血肉の滴る殺人風景の描写を手に入れても
物語を語る才能のない主人公にとっては、
想像の世界を描くことには限界がある。
殺人の風景を自分のものとすればするほど、
リアリティのある想像の世界をそこに継ぎ足すことが
自分には難しいことが実感されてくる。
結局は、実際の殺人を行った親友と自分との
過去のやり取りに帰結してしまう。
主人公は、リアルに親友のシナリオを自分の血肉とし、供述したためか
無事に死刑囚となる。
主人公は、そんな絶望的な状況にも関わらず
目前の死によってかえって燃え上がり、
死刑執行まで笑いながら作品を描き続ける。
まるで執筆することが生きるすべてとでもいうかのように。
鶏のヘンリーが出てきた理由をよく考えてみると、
親友の家族を殺したのが、親友なのだとすると、
その発端となったと思われる鶏の首を親友の家の前に置いて行ったと思われる主人公に、
殺された鶏が祟ったのかもしれない(あくまで想像だけど
非常に限定された空間のなかで、
広漠な海や、時間の流れ、
夢の景色、燃える家、玄関に置かれた錆びた銛で貫かれる両親、
鶏の臭いが染みついた服を着て学校で疎まれる子供・・。
自分も、育児放棄などで家でまったくお風呂に入れてもらえない子供たちのことを人づてに聴いたことはある。
そういった、社会の中に実際にある悲惨な現実を
幻想的な夜の海の描写などを絡めながら、
あくまで登場人物たちは燃えるように笑い、踊ったりしながら演じる。
なかなか気づきにくい疲弊した社会の中の出来事を物語の中に生かしつつ
夢のように語るのは、
非常にサリ氏らしいと思うし、
あくまで自分の勝手に思い描く「大阪っぽさ」を体現しているようでもあり、
素晴らしいな、と思ったりもする。
虚言の城の王子
空想組曲
吉祥寺シアター(東京都)
2013/03/03 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★
期待し過ぎたか
おもしろくない事は無かったけれど。
組曲『回廊』はすーーーーっごくよかったのにな。
桜庭の大森さんはほんわりあたたかく切なく。
萩野の川田さんは、相変わらず「わがままな彼女」で彼を振り回し。
高遠のヤな奴はホントに頭来るほど、鮮やかにヤな奴で。
月子はけなげだけど、早くやっちゃえばいいのにと思っちゃった。
みちるの声は全てを魅了。かわいい!
中田さんはいつ何時でも安定の中田さんだった。
執事はまあOK、メイドのこいけさんは押さえ気味でその分愛らしくもあり。
…
…
コレ以外の役者さんは、ちょっと見ていてきつかったです。
やはりある程度うまい人にやってほしい。
イケメン枠は1人か2人までにしておかないと…。
ネタバレBOX
「落ちるのよ!」という萩野のセリフに、「何に?」という返しは違和感。
「恋に落ちる」んだということが、本当に判っていなくて訊くならば「何が?」って訊くと思う。
休んでいる暇もない
パセリス
シアターシャイン(東京都)
2013/01/26 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了
満足度★★★★
うまいっ!
コンパクトにまとまって小気味よい短編集。お馴染みの役者さん達のチームワークも抜群。センスの良さに脱帽です。
今、出来る、精一杯。
月刊「根本宗子」
駅前劇場(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^^)/ 2時間超えはちょっと長かったですが、面白かったです!
「好き・嫌い」 の別れる部分もありますが、ほとんどの女子は、
「うん!その気持ち、わかるわかる!」 「納得できる!」 という舞台だと思います。 女性にオススメの舞台です。
大好きなセリフもいっぱいありました♪
観劇日記をブログに書きました☆
今、出来る、精一杯。
月刊「根本宗子」
駅前劇場(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了
満足度★★★★★
全てにおいてはずれ無し
ちょっとびっくりするくらい共感しました。
芝居で泣いたのは2年ぶりくらいかも。
これは本当に面白いです。
生き辛ェ、でも死にたくねェと感じてる人にはきっとドツボです。
芝居の力という言葉は軽々しく使いたくないけれどコレにはありました。
秘を以て成立とす
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
舞台は、廻り続ける。
バレてないネタバレを是非!
ネタバレBOX
何かに引っ掛かる舞台は、面白い。
後に その疑問点と疑問点が線で結ばれた時、舞台の形が明らかになる。
三角形なのか、四角形なのか、台形なのか。さて、KAKUTAは何角形だろうか。
1人の男が、ある街で小さな病院を営んでいる。たまに、その男が体調を害している時、非常勤の医師が代わりに診察する。家には、人を殴りつけるような凶暴な男が住む。
どれも、同じ男だった。社会一般上には多重人格といわれている。
患者でありブロガーのモデルが妊娠を明かす際、非常勤の医師が ひどく怒り、彼氏へ伝えるよう説く。病院の待合室での回想シーン。病院を営む男と妻が、妊娠のことで口論になっている。
赤の他人でさえ、「あなたとは関係ないだろう」とアドバイスしたくなった。
病院に隣接する家に住む、とても凶暴な男と、ハッカーにして下宿人の若い男性。その男性と、女性(開業医の妻)の会話から、兄弟なのだと判明した。妻は、新しい下宿人へ凶暴な男を紹介するさい、「あなたの方からも」と開業医の男へ頼んでいる。
開業医の男は若いハッカーの父親なのか。しかし、凶暴な兄(若いハッカーの)がマラソン大会で入賞した話を持ち出し、「あの時、オヤジが参加するのに反対してね」としみじみ語っている。
「オヤジ」とは、祖父のことを指すのか。
別のシーンで、若いハッカーから「腹違い」の話もあった。
同一人物だという種で、納得の花が咲いた。いや、途中、家族から発せられたセリフを考えると、観客を迷路に迷わせる仕掛けとしか思えない。
シャーロック・ホームズ作品を読破した後、人は疑問点と疑問点が線で結ばれ、濃いコーヒーを飲んだ時の温もりを覚える。
KAKUTAの『秘を以て成立とす』は、観劇した後、世界最高級のブレンド豆を使用したコーヒーを、お腹へ入れた感覚だ。しかし、旨いかマズイかは、よく分からない種類のブレンド豆だろう。
KAKUTAは、何角形か。観客を迷路に迷わせておきながらも、円形そのものではないか。
人間の精神は、丸い。そして、グルグルと廻り続けるのだから。
テネシーの女たち
Theatre Polyphonic
シアターシャイン(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
Higher Than The Sun
舞台上にかかっていた暗幕が落ちて目にした美術がとても素晴らしいもので、そのケイオティックな様子は各戯曲に繋がるものであると同時に、作家であるテネシー・ウィリアムズ自身を表現したものにも感じられました。小屋入りしてこの美術を目にした役者のテンションもさぞ上がったことだろうと想像します。お芝居の方は。初日初回の感想としては、全体的に熱量高いものでしたがまだ戯曲の方が勝っている気がします。まあ、この戯曲たちは短編ながら相当強力なので、さらなる高みへ連れて行っていただきたい、という欲でもあります。
3150万秒と、少し
テレビ朝日
天王洲 銀河劇場(東京都)
2013/02/15 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了
肌に合わない
私には重いと感じる内容でした。
役者さんの演技はとてもよかったと思うのですが、話自体が私には合わなかったです。
感じ方は人それぞれだと思います。
獣のための倫理学
十七戦地
LIFT(東京都)
2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
ワークショップ
こりっちの評判が気になり観劇しようと思い立ちました。
津山三十人と12人の怒れる男が観劇中に浮かんできましたが、かと言ってどちらに属しているということもなく、とても見応えがありました。
舞台というよりは本当にワークショップを見ているようでしたが、それが却って変化していく様子をすんなり受け入れられたように思います。
次回公演も見てみたい劇団さんが一つ増えました。
シンデレラ
Kバレエカンパニー
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/11 (月)公演終了
満足度★★★
美しかった
初Kバレエ。
ネタバレBOX
衣装もセットも綺麗。星空やお城の表現もいい。ラスト、シンデレラ(日向智子)と王子(宮尾俊太郎)が、馬車から降りて、背を向けてお城へ向かう、その絵がサマになってた。
演出的には、シンデレラが12時に召使ファッションに戻るシーンが良かった。照明と人の動きでちょっとしたパニックのような感じ。走り去るシンデレラの慌てた感がいい。
ちなみに、継母が極刑になりそうな際に飛び込んでくるシンデレラのシーンも、印象的な演出がほしかった。まあ、あざとくないとも言えるけど。
技巧的には、そこまで目をひくものでもなかった印象。ドラマな作品だからなのかもしれないけども。
もうちょいコミカルなものが欲しかったとも思う。継母(ルーク・ヘイドン)や義姉(岩渕もも、湊まり恵)もしっかりやってたけど、もっと派手でもいいというか。
シンデレラはお姫様ファッションより召使ファッションのほうがかわいくて魅力的。
連続おともだち事件
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了
満足度★★★
期待しすぎたかなあ・・・
正直いま一つピンと来ず。
その経路でその着地点ってのは、面白かったっちゃ面白くはあったんだけども、この劇団だったらこのコースでも、もっと紆余曲折させーの、ぐるんぐるんさせーので、もっと鮮やかに飛距離を出せたと思うんだけどなあ・・・。
新宿コントレックスVol.8
アガリスクエンターテイメント
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/06 (水)公演終了
満足度★★★
コント?レックス?
Aga-riskは大変面白く見れたが、それ以外が酷かった。±0の意味で★3
ネタバレBOX
笑いとは何かを考えさせられた。万人に受けるものはなくても、受けないものはあるのだなぁと・・・
月の剥がれる
アマヤドリ
座・高円寺1(東京都)
2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
生きろ
観終わって、一番頭に浮かんだのは、
「生きろ」っていう、『もののけ姫』のキャッチコピー。
ストーリーに派手さ、ドラマチックさ、あるいは盛り上がり
みたいなものは薄いが、その分、
劇場を出て、色々とああでもない、こうでもないと考えてしまう。
それは、とてもとても良い作品だった証んんだと思うのである。
ネタバレBOX
話の構造としては、主に二つの時空が描かれるわけで。
「散華(サンゲ)」という組織の活動を通して描かれる世界Aと、
「怒り」を放棄した人間が暮らす世界B。
おそらくBは、Aの未来であり、「散華」の事は、モノーガタリとして語り継がれている。いろんな事があった結果、私達は「怒り」を放棄したんだよ。
その大きなきっかけは「散華」なんだよ。
ってな具合。
それを学校で語り聞かせる教師と、色々考える生徒たち。
この学校でのモノーガタリから、「散華」が活動していた時代に、また学校に、
と物語の時空はシフトしていく。
で、さっきから何度も書いてる「散華」ってのが、
「自国の軍隊が人を殺したらば、その数と同じだけの散華メンバーは自決しましょう」
という理念を基に、世の争いを撲滅しようとしているわけ。
「銃口の先に自分の家族がいると思えば、引き金を引けない」と。
なるほどねー、と思う反面、
引き金引かなかったら、相手に引き金引かれちゃうよ、とも思うが。
この「散華」ってのが、わりとグローバルに活動してるっぽいので、そんな心配もいらないのかしら。
命の抑止力、とも云うべきこの集団。
賛否はもちろん出て来て、「散華」の解散を求めるために命張っちゃう人なんかも出て来て。
こうなると、もう、どこまで言っても止まらない。
この「散華」の話と「学校」の話が、いろいろ織り交ざる構成が上手い。
そして、誰の、何が正しい!という答えが描かれないのが、また良い。
こういう事がありました。
こういう事になりました。
そこで何かを考えなくちゃならないのは、私たちなんであるから、
戯曲の中で曖昧にぼかされている部分は、観客が持ち帰れば良いと思う。
私個人としては、
「まだ生んでもらってないよー」的な台詞が一番響いた。
「学校」サイドにやってきた転校生が、どうも不思議な存在感だったのは、
ここに繋がるのかしら。
自決したり色々ある中で、
生まれてくるはずだった命の視点から見ると、そういう行為はどのように映るのかしらん。
「生きてる」ものより「死んだ」ものの方が強い、とはいえ、やっぱり「生きる」が大事なのよね、と。
劇中に度々、赤ん坊のイメージが散りばめられていたり、
原生林を思わせる冒頭だったり、
もう、私の頭の中が「生きろ」といったら『もののけ姫』みたいになってた事もあり、
装置がどうにも屋久杉に見えてしまったりと、大分偏った思考になってしまったが、
とにかく、『月の剥がれる』からは、
死のイメージよりもむしろ、豊穣な生のイメージが感じられた。
そんな中、引っかかるのは、
「怒り」を永久に放棄した国の生徒たちの姿。
「燃えてるねー」みたいな台詞が何度かあったが、
あの台詞が、尋常ならざる事態を前に出ている台詞だとしたら、
とても怖い。
どっちがいいとかじゃないが、「怒り」ってのは、自然な感情なんだな、と。
こんなに長々と色々書いた上で、結局何もまとまらないのであるが、
この舞台を通して、色々考えさせられた、という事実は、プライスレス。
観て、単純に感動して、涙流してスッキリ!
みたいな作品ではないが、こういう物がもっともっと増えていくといいなぁ。
劇場出て、景色が少し違って見えるような。
focus#3 円
箱庭円舞曲
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/02/28 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了
満足度★★★★
盛り沢山
初めての箱庭円舞曲。
今までの作品の役柄でオムニバス形式ってことで
観ていない自分がどれだけわかるかな?と思ったが
楽しめました。
知っていればもっと楽しめる部分もあるのだろうけど
知っていなくても充分楽しめる作品。
テンポが良くて次から次へと進んでいく。
「え?もうこの話終わり?」ってのもあり(笑)
珍しく出てる役者さん、皆好きなタイプでした。
「円」というテーマですが観てる最中はあまりそれが頭をよぎらず・・・。
それが良いのか悪いのかわからないけど
あっという間に進んで行くから考えてる暇がないってことだったのかな。
ネタバレBOX
特に女優陣が好き。
小玉さんはキャラがズルイって感じでしたが
松本さんの飄々とした感じとか
北川さんの斜に構えた感じとか好き。
原田さんのマドンナー先生はつらぬいてて
村上さんの強くて弱い感じとか
片桐さんの弱くて強い感じも好き。
個人的に3,5,8,9,10が好き。
男優さんは小野哲史さんと玉置玲央さんのたたずまいが好き。
玉置玲央さんは10がかなりの存在感。
前作品数本DVD購入したので今回の役どころ再確認しようと思います。
秘を以て成立とす
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
文句無し
相当良かった。
すんげーよかった。
細かいこと語れない。感動した。マジですごいよかった。
あぁ、拍手ってこういう気持ちの時にするんだなと思った。
さすがKAKUTA
今、出来る、精一杯。
月刊「根本宗子」
駅前劇場(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了
満足度★★★★★
満点!
案外ドロドロしていて、グロテスクな一面をも、役者と演出でさばさばと明るく見せて、楽しくさえありました。すごく面白かったです。
ネタバレBOX
主張したい部分については、部分部分、私の考え方と違いましたが、それを補って余りある、脚本の台詞のやり取りと、役者の演技の練り込みがすごく魅力的でした。
細かく「第○章」と区切られ一息つける心地好いテンポで、2時間10分を飽きることなくあっという間にすら感じさせます。女性達の会話と、恋人達の会話が、しゃべる相手によって態度も内容も違っていて、覗き見しているような、凄くリアルに感じました。
一人一人の人物背景が絡まりあってて、とても書ききれないので割愛しますが、皆、生きている以上、辛くて、自分を誰かに受け入れてほしくて、自分に正直でした。個性の強い変なキャラクターが多いのですが、それをリアルに感じさせる、演技の力が素晴らしいです。
「ごめんなさいごめんなさい」「なんで分かってくれないの」「一緒に居てよ~」苦しみやもがきが、胸をえぐります。でも台詞でクスリと笑わせられるから辛くはありません。くすみさんが正しいのに、彼女が一人アウェイな感じなのが悔しい気もしました。大人ってそんなに汚れていくのか。
人と関わるってのは、面倒くさい部分も引き受けるということ、というところに共感しました。安藤くんのように、ただ我が儘に駄々を捏ねるだけの人は、個人的にはあまり甘えっぱなしで生きていてほしくないなぁとは思いますが、そのカップルの在り方には納得がいきました。
よく思い返せば、キャラクター全員が、自分の我(辛さ)を通していたかもしれません。それを包み込もうという、認めあおう、生きていこうという、究極の優しさが、作品にありました。
蛇足ですが、個人的に、大感動にひたっていたのに、最後の最後にミュージカル「Hair」の「Let the sunshine」「アクエリアス」が大音量で流れたのには、ビックリしてずっこけそうになりました。かなり印象強い曲なので、暫くHairの印象が思い起こされて、言ってる台詞や情緒が乗っ取られました。そこは申し訳ない気分です。