最新の観てきた!クチコミ一覧

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これでおわりではない

これでおわりではない

アンティークス

OFF OFFシアター(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

すげー
よかったです! ほのぼのSFファンタジー? めっちゃ切なくて、ジンワリきました。。 ちょっとサスペンス的な要素のあるストーリーはとても惹きつけられ、話の進み方や場面転換の仕方なども素晴らしかったです。 それぞれの役も役者の方々も皆魅力的でした。 なんか何も言うことありません。。 ハハ。。 このような素晴らしい舞台に出会えたことに感謝申し上げます。 ありがとうございます。


あかいくらやみ~天狗党幻譚~

あかいくらやみ~天狗党幻譚~

阿佐ヶ谷スパイダース

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/05/05 (日) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

時間を自由に行き来して。迷い込んだ長い悪夢から覚めたような、それでいて希望も未来もあり・・・
少しおどろおどろしい幻想的な時代劇。
時代を自由に前後し、終盤では同じ人物が一瞬で数十年時代を経てしまう。
恐ろしい悪夢のようでありながらも、過ぎてみれば懐かしくもなり、
ノスタルジックな気分にも浸れてしまう。
観客の現代に近い、登場人物たちの現代、
長い悪夢から覚めたようなエンディングでは、
未来への一縷の希望すら感じさせる。
不思議な浮揚感と余韻が残る、いい芝居でした。
(ちなみに、長塚さんの役の男が、常に探されている?というのが妙に可笑しかったです。)

秘密合コン倶楽部

秘密合コン倶楽部

オフィス・ナカジ

明石スタジオ(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

初心者の私でも、楽しめて観れまた!
友達に誘われ、初めてお芝居の舞台を見に行きました。
会場に着いてから、上演時間が2時間弱と聞いて、正直、
「長いなあ」と思ったのですが、お芝居が始まってからは、
最後の上演者様のご挨拶まで、あっという間でした!

こういったお芝居を初めて観た私は、他の皆様のように、
「~の場面の、ここが良かったから見たほうがいい」や、
「役者様の○○さんが、とても表現が良かった」など、
素晴らしい言葉など扱えないのですが、何が言いたいかと
申しますと、

・お話のテンポが良くて、とても見やすかったです。
※お話の展開や、役者さん同士の掛け合いなど
 
・合コンに参加する男女のさまざま個性の強い登場人物の方々
 が出てくるのですが、今の時代だからこそ、どこか共感でき、
 どこか自分と重ね合わせることができる、
 リアルな登場人物の方々でした。

こういた芸の業界で、初めて見た作品ですので、
まだまだ作品の感想や表現が、拙いですが、
お芝居という世界に興味を持たせてくれた、
とても楽しい作品でした。

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2013/05/24 (金) ~ 2013/06/03 (月)公演終了

満足度★★★★

意外と真っ当だった脚本・演出家の
吹原氏の宗教観。もっとめちゃくちゃなことになるかと危惧していましたが、惨殺キリストとアラブ人=テロリストの図式が引っかかると言えば引っかかる程度で、それも後に出てくる日本古来の妖怪達によって毒をうまく薄められた感じだ。氏の破れ寺の住職の哀愁感がいいですね!お寺に妖怪が下宿するあたり、仏教の寛容性を暗示していて(?)面白かったです。(深読みのしすぎか?)それと、fuck you ! の手印の仏像、笑えました。
ストーリーの中心となる、父・叔父・息子の情はいつもながら温かい笑いと泣かせを巻き起こしていた。でも、私の好みとしては前半のメタルバンドの強列な宗教揶揄と毒で突っ走って欲しかったな~。まぁ、ほんとにそれをやるのは危なすぎとは思いますが・・・・・。こんなお芝居見られるなんて日本はいい国だ!

ネタバレBOX

妖怪たち、よくできていた!衣装とメイク凄かったです。特に河童の彼女が好み。不気味で、恐くて、可愛かった。
さよならの唄

さよならの唄

企画演劇集団ボクラ団義

六行会ホール(東京都)

2013/05/30 (木) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

力作。
・オープニング映像、力が入っててとても良かった。

・一見、話が難しそうに見えたが、話が進むにつれて、それなりに理解できていった。(自分の理解度、7割くらいかな?)

・ダンスシーンもとっても良かった。

・舞台美術の構造も、ちゃんとよく考えられていたと思う。

ネタバレBOX

・劇中家のメロディー、とっても良かったです。

・バスを動かしていた黒子さん、お疲れ様でした笑
いやむしろわすれて草

いやむしろわすれて草

こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

このメンバーでも
少し退屈さを感じてしまいました。
それでも黒田さんのシーンやラストの号泣につられ泣いてしまったり。
よくわからないけどわかる気がする、不思議なお芝居でした。

E列だったので満島さんの表情はばっちり見えました。
ずっと背中側を見せられていたA、B列の方々を思うと、円形劇場でやる必要はあったの?と思ってしまいます。

『問わず語り』

『問わず語り』

劇団ドガドガプラス

明石スタジオ(東京都)

2013/05/23 (木) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

時代
「太田」の人生と、その生きた時代を並列で観せてくれた濃密なステージでした。 「軟派の極み」とありますが、えがかれてる女性遍歴は4人だけで、隣人の未亡人姉妹とは若さ故の感はありますが、それぞれに「愛」を感じられたので、そんなに悪印象ではありませんでした。逆に「時代」というものを強く感じました。女性陣の身体を張った熱演、拍手を送りたいです。気になった点をあげるとしたら、60過ぎの「太田」の声が若すぎに感じたのと、「雪江」の迫力ある情交シーンにもう少し艶やかさがあればもっと良かったのではないでしょうか!?

スウィーニー・トッド

スウィーニー・トッド

フジテレビジョン

青山劇場(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

充希ちゃんの歌唱力が一番の見応えでした。
梅雨入りが発表された日に鑑賞。
有名な演目だし、宮本亜門さんの演出・市村&大竹さんを生で見てみたいという軽い気持ちで先行抽選で購入したところB列の真ん中という良席が当たりました。オーケストラの生演奏があるので通常の7列目くらいでしょうか、前過ぎな感はなく見やすかったです。
市村さんはさすがに慣れたものだし、大竹さんは本業は歌手ではないので歌唱力や声量はまあこんなものかと思いましたが、お芝居でカバーしていたと思います。TVとは全く声色が違うので、「えっこれ大竹さん?」と最初は戸惑った程です。何気ない仕草や小さな台詞でも客席に笑いが起きるのは大竹さんならではでしょう。さんまさんがいつもTVでネタにするのはおっとり天然エピソードばかりだけど、舞台の上ではおとぼけも全く感じない、まさに大女優ですね。衣装もショッキングピンクのスカートやポップな模様のものなどがあり可愛らしかった。
高畑充希ちゃんは、本来ソプラノの声域専門ではないと思うけど、歌唱力がアップしていて感動の歌声でした!柿澤さんともなかなかお似合いでした。ただずいぶんあっさりとアンソニーと結ばれちゃって、ちょっと尻軽なジョアンナになってた気が^^;物語の展開を進めるには仕方ないですかね。水兵の衣装も似合ってました。
武田真治さんは40歳には見えないですね。若い純真なトビーを軽快に演じておられました。芳本さんは、台詞が聞き取りにくいのが多かったです。女乞食でよろよろしながら声を出すから難しいのだろうけど、もうちょっとはっきり聞こえてればよかったです。キムラ緑子さんのこの役のお芝居見てみたかったな。

ネタバレBOX

もうちょっと血が噴出すのかと思いきや、飛ぶほど血しぶきを使ったのは最初に殺した人だけ。肉をこねたりとかの実際の生々しい場面は少なかったし、コメディ色を強くしているのでそんなにダークでおどろおどろしい印象は受けませんでした。「ミートパイって美味しいのかな、パン屋さんで売ってる所あるかしら」なんて考えてたら美味しい食パンが食べたくなったりしました。

みなさんの熱演は認めますが劇場全体が音響がそんなに良くないせいか、声量が全体的に小さく、圧倒的な歌唱力や感動を感じたというほどでもなかったので、3分の1位のお客さんがスタンディングオベレーションでしたが、私は立ちませんでした。ヘレナボトムカーターが素晴らしかった2006年版映画の方が心に響きました。ただし、充希ちゃんの熱唱には★五つ。
この演目、劇団四季でやってくれたら歌が素晴らしいだろうか観に行きたい。
仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2013/05/24 (金) ~ 2013/06/03 (月)公演終了

満足度★★★★

無題720(13-145)
19:30の回(曇)。18:45受付(整理番号付チケット)、19:00開場。舞台は寺、仏像が客席を眺め(ただの薄目ではなかろう)、ありがたそうな右指のフォルム。長い時を経た建物、黒ずんだ戸、掃除はゆき届いているようでゴミは落ちていないが、戸外から草葉が忍び込んでいる。チラシにはどぎついメイク、説明にある「妖怪不謹慎」そのままの100分。いつもはケンタウロスがいるのに、今日は2名…、30分座っているだけかと思ったら、19:10頃から始まりました。19:27前説〜21:12終演。終演後、舞台でパンフ(これが脚本付オールカラー)の物販があったので購入、なんとCR岡本物語さんがその場でサイン。

ネタバレBOX

前説は、その曲(邦楽)を聴いたことがないので、ソックリだからか、それともずれているので面白いのかわからず…(注)隣の3人組は笑い続けていましたし、会場もこのパフォーマンスで盛り上がっています。

妖怪たちがとてもよかったし、そのキャラクターにあった笑いでいっぱいでした。
BGMにKISS「Detroit Rock City」「Love Gun」。
ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

童話
ストーリーだけでなくセット、衣装も童話のようで徹底した雰囲気でした。

十字ステージ(?)で、椅子席と段ボールをプチプチ(大)でくるんだ座布団席に分かれており、座布団席は臨場感溢れてました。
(ただ下が床なので、雨降った時はどうするのか気になりました。)

芝居と前説を含めて2時間弱です。

※到着が遅くなってしまったので座布団席に座ったのですが、腰の痛みで舞台に集中できず、ちゃんとした評価ができないと思ったので評価なしにします。すみません。

田舎に住む人たち R

田舎に住む人たち R

カンセイの法則

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/05/21 (火) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

登場人物の個性も良い感じ。
 登場人物が多くても、普通に観れたのは、登場人物の個性がはっきりして、台詞がこの人ならこう言うなと感じる台詞に丁寧に個性を作っていたからでしょう、働く事 意味 人とのつながり 人の為 自分の為 金の為 私も分らないで、その場その場で、過ごしております。   
面白かった。

ネタバレBOX

舞台は、町役場の事務所 そこに似合わない ソファーとテーブル、地元のスナック 旅館が昼飯を出前。 // 石井が電話で、河合を釣りへ誘う、初めて仕事以外で話をした。 釣りに来た田舎 観光課に宿泊先を尋ねる電話、スナック経営のカズミがでるが、自分の店と勘違いして、切ってしまう。観光課は、の~んびり リストラの話が出ている。石井と河合は、レジャーランドのプランナー 少し話をする 河合はどんどん入っていく、今の会社はやめても良い、 自分は何のために仕事をしている? 人の為、自分の為、金の為、何がいいかは、分らない。総務課の坂上は東京でアパレル関係の仕事でバリバリ働いていたでも何か違う、今は戻って来て町役場で働いている。
村おこしの案がまとまる、石井のお祖父さんは、昔この村に居て釣りの穴場を園部さんに教えた、その釣りのポイントも案に含まれる。
ソウルドリームズ

ソウルドリームズ

ぱるエンタープライズ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/05/28 (火) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台が締まった
 ぱるエンタープライズの作品も森井 睦の演出とピープルシアターからの客演で、舞台が引き締まった。オープニングの効果音、役者達の形作るフォーメイションの美しさ、動きの躍動感と合理性で観客を劇空間に引きずり込む手腕は、何時もながらのものだ。

ネタバレBOX

 7年間演じ続けた小劇団主宰者が、シナリオ・監督を受け持ち、劇団のメンバーからも多くの出演者を選んで、映画デビューを果たす群像劇。ただ、この発表で、劇団内には激震が走る。同じ仲間として苦楽を共にしてきた仲間が、選ばれる者、選ばれなかった者で線引きされ、親の反対を押し切り或いは苦しいバイト生活を続けながら、同じように頑張って来た仲間の明暗がはっきり分かれる瀬戸際でもあるからだ。主役を常に張って来た者への嫉妬、コネのある者への妬み、才能ある者、ない者、ボーダーにある者の迷い等々、其々の心に渦巻く感情は嵐にも似る。
 そんな中、劇団で常に主役を張って皆を引っ張って来たリョウを狙い澄ましたかのような「事故」が、立て続けに起こる。流石にこれは怪しいと劇団員自身のうち何人かが原因を調べ始め、事件のからくりを暴き、犯人を突き止める。
 役者の実人生と非常に近い設定なので、自分自身をさらけ出すような役作りになるわけだが、自分自身のことは自分が一番分かっていない、などという逆説と同じような役作りの難しさも出来する。舞台に限らず、総て表現する者の優劣は、己に嘘をつかず而も己の総てを人々の前に晒すことが出来るか否かに掛かっている。いみじくもボードレールが指摘しているように、「芸術とは売春の趣味」なのだ。主役の座を巡り、或いはヒロインの座を巡って熾烈な争いが展開される。
 “結果が総て”という現場で、プロフェッションに賭ける役者意識の凄まじさと覚悟、己を裸にする勇気と潔さが、爽やかさを覚えさせる。オープニングの所でも指摘したことだが、群舞の美しさ、フォーメイションの美しさと合理性も見逃せない。森井が今迄積み上げてきた財産ともいえる群衆劇のノウハウが、至る所で活かされている。演技では、殊にコトウ・ロレナが光る。発声も徹るタイプの声質で声量の大小で調節するタイプではないのが、彼女を引き立たせるのに役立ってもいる。フラメンコを踊るシーンでも、あの激しい踊りの本質を掴んで豊かな表現をしている。彼女の感性の広がりと柔軟性、緩急を見抜く力と、研究熱心が、芸に更に幅と奥行きを加え、これまでの舞台経験を内包して、前回観た時より更にステップアップしている。
 ところで、タイトルでサスペンスを謳っている割に、その要素が薄いのは、多くのサスペンス作品を見慣れた観客には、不満だろう。
あかいくらやみ~天狗党幻譚~

あかいくらやみ~天狗党幻譚~

阿佐ヶ谷スパイダース

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/05/05 (日) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

原作ファンには物足りないか?
長塚作品が性に合うのか、出来の良し悪しに関わらず楽しめる。
原作ファンからすると物足りない部分も多いだろうと思えるが、そんなことは関係なく芝居として見れば十分に楽しめた。
時代や人の変わり方(乗り移り)も基本的なものであるが、ぎこちなさはなく、流れに自然と乗れた。
最後列での鑑賞だったため、もっと前なら迫力もあって楽しめたのでは、と思う。

カンパニー・フィリップ・ジャンティ『動かぬ旅人』

カンパニー・フィリップ・ジャンティ『動かぬ旅人』

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/06/04 (火)公演終了

満足度★★★★

素晴らしい
数年ぶりに観ることができた。
大きな筋はあり、セリフも各国の言葉で少ないながらもあるが十分に伝わる。
だがやはり、パフォーマーたちの素晴らしい動き・表現力、そして、人形や紙・布を使った変幻自在のセットに息を呑む。
端の方だが最前列を取れたことも幸せの一因だった。
今まで運良くいい席ばかりが取れている。願わくばこれからも。

獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)

獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2013/05/10 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

ハズレなし
期待通りに面白かった。
「柱」が何なのか、何のためにあるのか、過去と現在を行き来しながら観客を引き込んでいくのは流石。
正にお手本のようなSF、だが、面白いという上質なものだった。

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

人々が、劇場が喜んでいる!
会場となるd-倉庫には何度か足を運んだことがあるが、今回のおぼんろの様な使い方をしている劇団など一度もない。縦横無尽に客席の周りを走り回るスタイルのおぼんろを芸術劇場の「おぼんろ博物館」で体感したと思っていたが、その比ではなかった。まず、入場から他の劇団と画す。開場少し前にd倉庫に付いたら、目の前には大行列!2階ロビーからの入場が通常だが、なんと搬入口が入場口。その扉が開け離れ、通常時は舞台である場所、そこには段ボールとクッションをうまい具合につかった桟敷が置かれていた。その間を通って中に入っていくと、劇場中央で受付が行われている。劇場を
見渡すと、段ボールやペットボトル等で作られた美術が目に留まるのだが、それが何とも美しい様相を醸し出している。受付をすました後に方々に好きな席につく。満席の会場で役者達が客と談笑をするこの方法は芝居が始まる前に会場を温める大事な役目を果たしているのだろう。末原拓馬のおぼんろ参加への心得から始まり、ゆっくりと物語へと導入していく。劇場内のありとあらゆる場所が演技スペース、後ろを振り返り、上を見上げ、真横を駆け抜けていく。多くの芝居を観劇してきたが初めての感覚に陥る。

くぐるという病原菌を生み出すビョードロという民の儚く切なく痛みを伴う物語。レベルの高い役者陣で演じられる最高のエンターテイメント。

初日からのカーテンコールが「ビョードロ~月色の森で抱きよせて~」がいかにすごい作品かという事を証明している。

私は他の観劇予定をキャンセルしてでも、後数回は劇場に足を運ぶだろう。

ネタバレBOX

心地いいテンポで物語が進む。思わず笑ってしまうシーンもふんだん含まれている。開場時、役者達が客に話しかけ、客をリラックスさせたりしているのが、このようなシーンで大きな効果を得ているのではないか?
圧巻だったのが、選ばれた客に手伝ってもらってのタイトルコール!その客が前もって渡されていた道具、役者に手渡した時に会場の全員がその客の名前を呼ぶ。そこに参加型としての一体感が生まれ、自分も芝居に関われたことの楽しみを覚える。そして、広げられたタイトルが書かれた大きな大きな幕!役者が大きな声でタイトルを叫ぶ。身震いをした。

これでおわりではない

これでおわりではない

アンティークス

OFF OFFシアター(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

うるうる
ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」第二楽章が全体の切ない雰囲気にピッタリでした。

ネタバレBOX

家族旅行で鉄道事故に遭い、一人生き残った少女が大人になり見た妄想。

『異人たちとの夏』のような雰囲気があり、子供の目から見た家族構成には本当に懐かしいものがあります。彼女の場合は競馬にうつつを抜かすがさつな父親を中心とした家族なのですが、お母さん、お兄ちゃん、妹、みんな幸せそうで、その場を離れるとき、もう会えないかもしれないと思うと切なくて何度もウルウルさせられました。

あの頃の家族に会いたいと思う気持ちから生じた妄想がメインですが、親友の運転する車に彼女が乗っていたときに、親友の恋人から彼女のストーカーへと変貌した男が運転する車が追突し、親友とストーカーが亡くなった事故があり、その親友に会いたいと思う気持ちから生じた妄想が加わり、そこに主治医と称する人物が登場してきて、全ては彼女の妄想の世界だと言い出したため、何が現実で、何が妄想か分からなくなりました。

もう気持ち良く頭が痺れました。

お兄ちゃんの活躍で主治医が交通事故で死んだストーカーだと判明し、会いたい気持ちから生じた温かい妄想に、会いたくない人がおまけとして入り込んで撹乱させていたことが分かりました。

鉄道事故の後親戚の家に預けられ、働き出してからお金を貯めて大学に入った32歳の大学生が彼女の真実の姿です。大学の友人たちやお兄ちゃんの同級生だったアラフォーの女性などは現実の人でした。葛飾育ちのサファイア星人も現実の人、ふー、良かった。
金星の金曜日

金星の金曜日

劇団925

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2013/05/24 (金) ~ 2013/05/27 (月)公演終了

満足度★★★★

オムニバス、2本立て♪
同じセットで、お得な観劇になりました。
まごころのお話しは優しさや気遣いと言う受けて心地良いことが、重たくなってしまう部分を面白く表現されたお話し。
とてもわかりやすかったです♪
二つ目は思い出の喫茶店を守るために色んな人が集まり、最後は個性爆発☆なぞの部分もありましたが。。。
それぞれに楽しめました♪

第五回奈良演劇祭

第五回奈良演劇祭

奈良演劇祭実行委員会

王寺町やわらぎ会館(奈良県)

2013/05/23 (木) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

優勝は、大阪の劇団♪
イカスケが優勝でした。
他のを全て観た訳ではないのですが、たまたまイカスケのお芝居が観れて、面白かったです☆

殺意が死んだ夜

殺意が死んだ夜

ビビプロ

小劇場 楽園(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

作家です。
作家の私が感動したよ!!追加公演、ぜひ入りたいなあ~~!!ぜひ色々な人に見て欲しいです!!

ネタバレBOX

サスペンスでミステリーなのでネタバレは絶対にしません!だってアタイが作家だから!!

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