最新の観てきた!クチコミ一覧

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でも未来には君がいる

でも未来には君がいる

RayNet

青山円形劇場(東京都)

2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろい劇場だなあ、ミュージカルも好演
「井上和彦さんボイスのミュージカルってどんなんだろう?」
ぐらいの興味から観に行きましたが、
ミュージカルの中心は若手メンバーでした。
青山円形劇場の三重丸構造
(真ん中が舞台、その円周にキャットウォーク?で◎状態、
その周りを更に観客が360度囲む)の形態に対して、
真ん中舞台、円周、観客席の間に設けられた6本?の通路を
使っての場面の演じ分けが、青山円形劇場自体
初めての経験でしたが、かなり上手かったな、と思いました。
(劇場自体を出たり入ったりの感じはカプセル兵団の
笹塚ファクトリーの使い方に近いかと)

メインテーマ的に流れていた曲(自作?)と
ダンスと各人の歌もかなり良かったので、
「ああ、こういう形のミュージカルもおもしろいなあ」と
いい気分で劇場を後に出来ました( ´ー`)

ネタバレBOX

終戦後頃に関わるような話、というような前情報以外
掴んでいなかったのですが、
舞台上にぶら下げられた2013のロゴから
「現代を意味してる?あるいは劇場自体のセット?」

舞台開幕してすぐ円周を時計の短針、長針、秒針、のように
回り出す演者陣から「時計?時間が関係する?」など、
色々推測しました。


で、かつて情熱に溢れすぎ、それが空回りしてしまって
何度も舞台を失敗させ、業界を何年も干されてしまっていた
演出家(だったかな?)が、世渡りを身につけたと
言わんばかりに愛想を振りまいて、
眠ってしまうほどつまらない舞台の通し稽古を終えて、
という場面からいきなりのタイムスリップ

時は1950年、敗戦後まもない時代の場末のバーに飛ばされて、
そこで敗戦後いろいろな想いをかかえて活きる若者たち
・ バーで働く若者、住まわせてもらっている医大生
・ 叔父(バー店長)に世話になっている事を申し訳なく思い、
  闇市その他悪い事をしてとにかく稼ごうとする者
・ その悪事を追う刑事達
・ アメリカ人相手のミュージカル劇場で働く者
達と関わって

そして未来へ戻っていくまでに何を得るか(取り戻すか)、
というお話でした。


最初、劇場の形式からいっても演者の入れ替わりが難しそうに見え、
「演者陣出っぱなしで歌と踊りを舞台でやる形の短時間ミュージカルかな?」
と想像してたのですが、先にあげたように三重丸の舞台構造を
うまく使ってお芝居の中にうまく歌と踊りを組み合わせて、
と軽快な流れで展開してました。


演者が男性オンリー(BGMでは女性ボーカルの歌もありましたが)という事で、
歌が野太くなってしまうかなー、とも思ったのですが、
各人それぞれいい声をお持ちでメインテーマとなる曲その他
見事歌い上げていました。


また、井上和彦さんはダンス参加はされなかったのですが、
その他のメンバーのダンスも真ん中舞台の中から観客すれすれまで
所狭しと(ダンスの種類は分からないのですが)
昭和世代の踊りやAKB、きゃりーぱみゅぱみゅまで踊り分けて
笑いと拍手につつまれていました。


思わぬ拾い物をした気分です、今回の演者陣もそうですが
青山円形劇場もぜひまた観に行ってみたいです。


PS.ただ、
・ 医大生(実は漫画家志望)ののび太くんみたいな若者が
  ちょっとお話から浮いてたかなあ、という気も…妙に推察力ありすぎだし。
  何かオチ(実は手塚治虫だったとか)が欲しかったです
  (あるいはそういうネタも振られていた?8牛のネタは分かりませんでした)

・ 先輩刑事が実は戦争後、人を撃ちたくてしかたない、
  というヒール設定はいらんかなあ、という気も
  (それまでいい人だったので)


サンタと家族の嘘と愛

サンタと家族の嘘と愛

劇団ピンクメロンパン

調布市せんがわ劇場(東京都)

2013/08/15 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★

サンタ
ファミリーを巡るなんとも言えないお話。 設定は面白いのですが、ノリが謎だったり、チグハグに感じたり、強引かなと思うことがあり。。 ちょっと完成度が低いように感じてしまいました。。 スイマセン。。 ただ、この暑い夏にクリスマスのお話は悪くなかったです。笑。


ベッキーの憂鬱

ベッキーの憂鬱

ぬいぐるみハンター

駅前劇場(東京都)

2013/08/07 (水) ~ 2013/08/14 (水)公演終了

満足度★★★★★

ねこさん、神戸さんとても良かった。
楽しく見させていただきました。二人の大ファン、ぬいぐるみの大ファンなので、今後も期待しています!!!

オーラスライン 沢山のご来場ありがとうございました

オーラスライン 沢山のご来場ありがとうございました

七里ガ浜オールスターズ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/08/13 (火) ~ 2013/08/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

「巧みの技」
演出・出演の瀧川さんがブログで書いていらした「オジサン達の巧みの技」をまさに満喫できましたが、
実力派ぞろいのオジサン達4人に、若手のお二人もがっぷり四つで、バランスが絶妙でした。

大笑いさせながら、とても深いテーマについて自然に考えさせられる…
「むずかしいことを易しく」という、大好きな井上ひさしさんの言葉が浮かぶ作品。
65分に凝縮されたパワーが半端なく、特にラスト3分のカタルシスが最高に爽快な気分でした。

青い月の夜

青い月の夜

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/08/13 (火) ~ 2013/08/19 (月)公演終了

満足度★★★★

純愛
静かな中に迫力があり、緊張感溢れる舞台でした。真実は何なのか?と、どんどん惹き込まれました。最後は、サスペンスの中に、切ない純愛があり、観終わった後、何とも言えない気持ちになりました。役者さん達の演技はみな良かったのですが、特に塩野谷さんの演技力は、すごいと思いました。アフタートークの素顔がお茶目(?)だったので、コミカルな役なども観たいと思いました。

あかい壁の家

あかい壁の家

オフィス3〇〇

本多劇場(東京都)

2013/08/01 (木) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

例によって馬渕英俚可さん目当てという兄な観劇理由では有りますが…中川晃教さん、緑魔子さんほか奇跡の競演!
馬渕英俚可さんだけでなく、中川晃教さんも競演。
それだけでも十分観劇の理由でしたが、
これに加えて高岡早紀さん、若松武史さん、
特に十数年ぶりの舞台という緑魔子さん!、
もちろん作演出の渡辺えりさんとくれば、奇跡とでも
言いましょうか。
私のような単純な人には、複雑で盛り込み過多な内容は
部分部分しか理解できませんでしたが、
それでもこの密度の高さ、濃度の高さは凄かった。

オレンジの迷信行動

オレンジの迷信行動

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

まだ物語が終わらない
すぐに感想が書けませんでした。

劇場を出た後も、もしかしたら、まだ終わってないんじゃないかと、ドキドキしながら帰りました。

深く深く考えられた作品。

寺山の『レミング』を思い出しました。

劇団だるま座本公演「笑って死んでくれ」

劇団だるま座本公演「笑って死んでくれ」

劇団だるま座

座・高円寺1(東京都)

2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度

残念・・・
正直言って、これまでに観ただるま座の中では最低の出来でした。序盤・中盤とダラダラと締まりのない芝居が続いて、観ているのが苦痛でしたね。終盤になってようやくらしさを取り戻したのが唯一の救い。一緒に観た人からも「ひどい」と言われ、「いつものだるま座はこんなものではないのですが・・・」と言い返すのが精一杯でした。次回作に期待します。

ドラムストラック

ドラムストラック

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/08/14 (水) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

太鼓叩いてストレス解消!
間違えても全然心配なし。素人はおもいっきり叩いても大きな音は出せないから。なんだか和太鼓に通ずるところもあり、面白い。歌や踊りはちょっと日本人には無理!って感じのリズムとハーモニーだが、とにかく拍手代わりに太鼓をたたいて、楽しめばOK。夏休みの子供たちに特におすすめ。小学生なら3,4年生ぐらいからがいいかな。私の前の席にいた男の子は、思いっきり体を使って楽しんでた。日本にいながらダイナミックな異文化体験ができる。

インフィニティ・エイト

インフィニティ・エイト

劇団SE・TSU・NA

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

切り替わりが唐突な印象…
前半は教室での女子会の様な会話
後半から悪魔が出て来てファンタジーに切り替わる⁈

ん~なんでしょうか?
切り替わりがかなり唐突な印象に感じて
あまり話しに付いて行けなかった(^^;;
前半だけ見ているとリアルな女子の会話劇
それも30分ぐらい?そのままの展開だと思っていたら
その後急に⁈って印象で頭が切り替えできなくて…
ファンタジーに徹するなら全体の雰囲気創りから
世界観を醸し出す方が観ている方も入りやすいと思います
だからヒーローキャラに変身した時も
宿南さんの「恥ずかしい」だけが説得力ある言葉に聞こえて笑った♪
観ている私もそんな印象に感じました(ーー;)

女優陣を観ている分には楽しめますが全体の話の流れとしては
後半は説明が多くて最後まで馴染めないまま…

個性的な女優陣に面白そうなストーリーだったので
もっとファンタジーに重点を置いた表現の方が面白いと思いました

お盆に家族でバーへ行く

お盆に家族でバーへ行く

BASEプロデュース

BAR BASE(東京都)

2013/08/12 (月) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

季節的にもよろしいかと
マチネの回で、汗をかきかき足を運ばせていただきましたが、
場内は冷房も効いており、生演奏も心地良く、
ワンドリンクもとても美味しく感じられて。
そして、それらがちゃんと添え物になるだけの内容が
メインディッシュのお芝居にもあって堪能しました。

ネタバレBOX

舞台のスペースは狭いといえば狭いのですが、
カウンターの内外とコンパクトなテーブルとを役者たちが上手く使って、
場の制約をほとんど感じさせない。

お芝居としての展開も、
掴みというか、物語が解けるまでを
役者たちのインパクトで笑いをとって
ロール間の関係が見えてくると、
リズムのある会話でさらにコンテンツを重ね、
登場人物ひとりずつの想いをしなやかに浮かび上がらせていく。
でも、物語にはそこからもう一段の奥行きがあって・・・。

しっかりと組みあがっているにもかかわらず
それほど長い上演時間ではなく、サクっとみられるし、
開演前や要所にはいるキーボードの生演奏も小粋だし
季節に似合った奇異な話と言えなくもないのだけれど、
陰鬱さがなく、からっとした明るさがあって、
観る側が沈むことなく、ちょっとほろっとしたりもしながら
お芝居に浸ることができる。

時間つぶしというと語弊があるけれど、
映画を観に行くような感覚で
お盆休みのひとときを過ごすには実に好適な作品で、
小難しい表現がなく、わかりやすく、
あまり演劇を観たことがない観客が
ちゃんとお芝居を好きになるような魅力もあって。

とてもベタな言い方だけれど、素直に楽しませていただきました。
劇団だるま座本公演「笑って死んでくれ」

劇団だるま座本公演「笑って死んでくれ」

劇団だるま座

座・高円寺1(東京都)

2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★

長すぎます。
開演前に開演を待つわくわくする気持ちがが死んでくれました。

ネタバレBOX

役者さんは実力のある方ばかりでした。
ストリッパー物語

ストリッパー物語

東京芸術劇場

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(滋賀県)

2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

ストリッパー物語
ストリップが楽しみで、張り出した舞台にかぶりつきの席を取ったのに、座席プラン変更で遠い席になってしまった。その時に終わったといっても過言ではない。ホールの係員からは「観やすいお席に変更しました」と言われてしまった。さらに空調が効きすぎで非常に寒く風邪をひいてしまった。そんな状態で幕が上がって、休憩があって、2幕目が始まって。。と小生の気持ちが暖かくなったのは、もう終わりまで幾ばくも無い頃でした。三浦さんの演出としては驚くほど過激ではない穏やかな作品に仕上がったと思います。

アンネの日記だけでは

アンネの日記だけでは

劇団しようよ

KAIKA(京都府)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/12 (月)公演終了

満足度★★★

アンネの日記だけでは
作/演出担当の大原さんと音楽家の吉見さんの組み合わせが劇団しようよとして存在させている理由だと思っています。今回、吉見さんは待機と言うことで、生演奏なしで大原さんがどれだけやれるのかということだったと思いますが、やはり二人でしようよだということを再確認することになりました。
今回女優さんがたくさん搭乗したわけですが、気が多いのはだめですね、純愛を貫けとは言いませんが、ほどほどにしないと愛が薄くなってしまいます。これは作品にも言えることなのですが。次回に期待します。それにしても当日スタッフがやたら多かったです。9人?それよりも、座席の間隔をあけてください。隣の人の肘が腹部に絶えず接触していてなんとも。痩せろってことですね。

彼らの敵

彼らの敵

ミナモザ

元・立誠小学校(京都府)

2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

彼らの敵
事件を取り上げたライター/編集者=この芝居の作者/演出者だと思う。ライター/編集者が安全なところから面白おかしく記事を作ることと同じように、作者/演出者が安全なところから芝居を作っている感じがした。たとえ実際に起きた事件であっても、再現されたものはすでにドキュメンタリーとしては存在しえず、フィクションとなってしまう。だからこの作品もフィクションだと思うのだけれど、物語を創造する覚悟があまり感じられなかった。イメージ的には、シイタケのような感じ。素晴らしい役者をそろえているのでそれなりには面白かったですが。
今回、小学校だったところの音楽室が会場だったのですが、美術が音楽室に完敗。パキスタンもインダス川も駅も出版社もみえませんでした。
前説で「携帯電話をお切りください」と言っていた張本人が、本番中に携帯電話を見ていたのには失笑しました。

ヒーローズ

ヒーローズ

少年社中

劇場MOMO(東京都)

2013/08/08 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度


日時の変更を快く引き受けてくれた制作の方に感謝します。

ネタバレBOX

劇場のキャパにそぐわない声量や動きに感情移入できず、興ざめしたのが残念。
青い月の夜

青い月の夜

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/08/13 (火) ~ 2013/08/19 (月)公演終了

満足度★★★★

青い月の夜
切なさ満載でした・・・

蝶を夢む

蝶を夢む

風雷紡

シアター711(東京都)

2013/08/11 (日) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

哀れ
 作家、演出家、美術、役者陣、照明、音響、歌唱力どれをとってもセンスの光る作品。

ネタバレBOX

 腐り切ったこの植民地の退廃をGHQの関与も噂される帝銀事件を絡めて描き出した。GHQが絡むのではないか、との噂は、731部隊と当然のことながら関係する。広島・長崎への原爆投下以降、日本で、軍事研究に携わっていた研究者の多くが、自らの戦犯としての罪一等を減じる為、被爆後の現地に入って詳細なデータ(大学ノート183冊分)を取り、その後、僅か2ヶ月程で英訳してアメリカへ送っていることは衆知の事実である。731部隊のメンバーも多くが、敗戦後アメリカに協力した。無論、罪一等を減じて貰う為である。 
 日本の所謂エリートの腐り切った根性は今に始まったことではなく、連綿と続いてきたことなので、班目春樹、勝又 恒久、清水 正孝などの無責任ぶりは、今更驚くには価しないが、この作品は、伯爵家という貴族を絡ませた点に、深い意味がある。誰でも知って居て当たり前のことに、大日本帝国憲法における主権者の問題がある。現行憲法の主権者は、無論、我々、国民である。従って、戦争などを始めた場合、それが己の愛する者達全員の死に終わることになろうとも、そのオトシマエは主権者である我々、国民が負う。当然の理屈である。推進したのが政治屋であっても、結果責任を負うのは彼らではないことに注意しておいて貰いたい。彼らは、委託されたに過ぎないのだから。ふんぞり返って偉そうに詭弁を弄しているのは、彼らの無能の証であると同時に、それを糾弾しない国民である我々の不甲斐なさだ。閑話休題。
 さて、大日本帝国憲法にあって敗戦の責任を負うべき主権者は誰であったか、無論、天皇、裕仁である。彼だけが主権を持っていたのであるから。法解釈だけから言っても、このことは妥当である。而も、裕仁自身、1945年2月近衛文麿が早期終結意見書を提出した際「もう一度戦果を挙げてからでないと中々難しいと思う」と拒否、沖縄、広島、長崎、東京大空襲等々の惨劇を招いたのである。この国の唯一無二の政治家とアイロニカルに言われる裕仁とは、己と一族の利害の為だけに他の総てを犠牲に供し得る無責任者そのものなのであって、この作品における渡辺 秋利伯爵は、裕仁の矮小化された喩である。だから、小笠原 芙美子は、あのような形で復讐せざるを得なかったのであり、その復讐は人間的には最もなことだと納得されるのである。だってそうだろう。自分の住むエリアの法が、どんなに正当な手続きを踏んでも、不正をしか齎さない時、被害を受けるだけの者は、如何なる権利を持ち得るのか? 合法的権利ではあり得ない。而も、それなしに納得はあり得ない。そのような選択肢を迫られた時、誇りを持つ人間であれば、誰しも、非合法ではあるが、唯一、無残に殺された者を悼み、己自身も納得できる選択肢として復讐しか見出せないのは必然である。哀れを誘うのは、このエリアで起こって来た歴史的事件の背後には、常にこのような歪んだ制度があり、そこで苦しめられてきた者達が居たであろうこと、そして、このような形でしか復讐が果たされないような未分化な政治体制が現在も過去もこのエリアの住民を律してきたことなのである。その哀れを作品化し得ている所にこの作品の本当の凄さがある。
 もう一言言っておくならば、貴族の最も愚劣な点とは、人生を退屈と捉えるディレッタンティズムが許されることである。退屈から逃れる為なら、人間は何だってする。このことの危険性を良く認識しておくべきだろう。渡辺伯爵も退屈していたのである。
 そして、渡辺伯爵に仮託された無責任体制は、731部隊メンバーの訴追逃れをも齎し、原爆被害報告書を作成した軍事科学者らと共に、戦後、日本の暗部を形成してゆく。その結果が現在の日本だ。だから、マダラメ正しくはデタラメやかつまた、正しくは且つまた、しみず、正しくは沁みずなどの妖怪が跳梁跋扈するのである。
赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス

赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス

演劇ユニット パラレロニズム

シアターシャイン(東京都)

2013/08/13 (火) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

別役作品
 良く別役作品は不条理演劇といわれるが、果たして、ベケットやイヨネスコの作品のような不条理性を持つのだろうか。少なくとも、この作品は「ゴドーを待ちながら」でもなければ、「犀」のようでも無い。

ネタバレBOX

 別役作品の特徴は、視点の転換にこそあるような気がする。例えば、この森の狼は、獲物の喉を一噛みで喰いちぎりガツガツ食べたりしないどころか、襲った相手の脇の下を擽って面白がっているのである。むしろ兎の方が怖い存在として描かれているのだが、何故、そうかというと兎は、擽ることさえしないからなのだ。その代わり、兎は、噂話をしたり、ちょっと斜めに構えて、他人の批評をしたりするのが得意である。そんな森の腐葉土は、古い新聞紙でできており、当然のことながら、森は、この腐葉土で養われているのである。ということは、好い加減だと言うことだ。F1事故を見ても分かる通り、この国のメディアの退廃は酷いの一語に尽きる。3.12以降、NHKは、爆発した建屋の外観を事故の起きる前の状態の物に差し替えてずっと放映していたし、東京新聞の記者が読者の知りたがる真っ当な質問を記者クラブ内で発した所、他の新聞社の記者から、攻撃され、記者クラブを抜けたこと、更に、その後、東京新聞は、メディアの機能をキチンと果たし続けている為、税の支払いで東京新聞にミスが無いか、アラ探しが徹底的に行われたこと等々、業界腐敗は、戦前と変わることなく現役である。
 このようにお粗末な内容の新聞記事から養分を得ている森と、其処に住む住民がイカレテいるのは必然である。物語はそのように読まれなければなるまい。鳥の声が聞こえ、木漏れ陽が射しこんできそうな森の雰囲気が、実は仮想でしか無い所に、別役作品の持つグロテスクを照射する視点がある。
 もっと日常的な視点で捉えても構わない。現在、この国では、ヒトの営む人間関係の基本さえ、訳の分からないものになっているのではないかということである。どこの家でも、パパ、ママが当たり前に使われ、誰も疑問を呈することさえない。文化の基本中の基本である言葉の表象する最も基本的な人間関係が、英語圏でも使われないようなへんてこな言葉で表象され、定着してしまっているのである。オゾマシサしか感じないのは自分だけだろうか?
オレンジの迷信行動

オレンジの迷信行動

ナイスコンプレックス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっと違う感じ
説明の内容とちょっと違う感じがあり、戸惑いました。老人の生涯云々が消し飛び、ドロドロした裁判劇でした。誰が老人なのかよく判らないお芝居でした。裁判劇としては、見応えがありました。

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