最新の観てきた!クチコミ一覧

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蝶を夢む

蝶を夢む

風雷紡

シアター711(東京都)

2013/08/11 (日) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

昭和の
雰囲気がよく出た素敵な芝居でした。

ネタバレBOX

開演前、舞台上にはセーラー服姿の少女が。
随分若作りの役者がいるものだと思っていたら本物か!
前説の時は舞台上から一旦消えたりと細やかさ好きです。

圧倒的にひとりの女優を観る為の芝居だったと思う。
こういう芝居もたまには良い。

ぶどうを剥くことがここまで絵になるとは。
公演期間中、どれだけのぶどうが用意されたのかとか、非常に余計なことまで考えてしまう。
劇場近くのオオゼキ活躍か?

評判になっている奥に用意された蓄音機に気づけなかったのが悔しい。
また劇団員である少女がもう少し出番があると良かったのでは。
音声のみで死んでしまったので勿体無かった気が。
でも未来には君がいる

でも未来には君がいる

RayNet

青山円形劇場(東京都)

2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

時かけおっさん
井上和彦さんが自分の世代ドンピシャなのでそこは楽しみでした。
知っている声がそこにあるのは面白い。

青山円形劇場好きだけど、円形形式の意味が無い芝居も多かったりするので(体感)、
その点はちゃんとクリアしていたと思う。

ネタバレBOX

タイムスリップモノは「時をかける少女」のイメージが強かったのでおっさん(失礼)が主人公なのが新鮮。
どうしても荒唐無稽になる部分はありますが(タイムスリップ理論をいきなり議論しだしたりとか)、意外におさえるべきところはおさえられていて良かったと思う。


「客が何を観たいかじゃない。自分が何を観せたいかだ!」

と言う台詞が被っていたのでてっきり血縁関係があるのかと思いましたがそうではなかった。
(という解釈で合ってますよね?)
ビジュアルも何だか似てたので関係あると思ったのですよ。


過去の世界には斬新なモノを残しつつ、自分に足りないモノに気づいて帰っていくと言う流れはオーソドックスなんだろうけど良い。

ラストのショーは全員参加して貰いたかった。
特にショー・ダンスを本業でやっていく、という奴が本番ぶっちぎるのはダメだろ。
って思っちゃう。
江古田のガールズpresents「大勝利!」

江古田のガールズpresents「大勝利!」

江古田のガールズ

シアター風姿花伝(東京都)

2013/08/16 (金) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

パワフルな舞台
初見の劇団さん。

劇場全体を使ったパワフルで身体をはった演出,、客席巻き込み型のラストと怒濤の1時間で勢いに圧倒されました。
終盤が少し駆け足かな。ストーリーが一部飲み込めていないまま終わってしまいました。

登場人物では社長が良かったです。とても印象に残るキャラでした。

お酒との正しい付き合い方

お酒との正しい付き合い方

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2013/08/15 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

いつもの中毒性も、やや鳴りをひそめ・・・
根本サン& 梨木サンの化学反応が見られなかったので、物足りなさを感じてしまったかな。

bar公演独自の空気感ともてなしは相変わらず◎

Smoker's mail

Smoker's mail

演劇集団若人

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2013/08/17 (土) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

距離感が微妙なところが良い
微妙な言い方ですが、距離感がいい感じでした。中途半端というか、不安定なところにリアリティを感じました。本来というか、普通こうでしょ、という立ち位置や台詞の方向性に比べて少し違和感があり、おさまりがつかない、というか場の緊張状態を作っていたように思えました。台詞が不安定だったのはちょっといただけませんが、次回作にも期待したいです。

『ドラヘビ』

『ドラヘビ』

超人予備校

舞道ダンスシアター(大阪府)

2013/08/11 (日) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

腹抱えて笑った
腹抱えて笑った 面白かった
あれの場合はどうなるんやろ!!
私の中で干支の引継ぎのイベントになりそう、


●アダムとイブ 蛇の言い分 すっぽんぽんで りんご食べますか?  ●ハードボイルドドラゴン ●タツノオトシゴ 竜になる ●竜とドラゴンは違う水の神 火を吐く


●蛇戦隊クネルンジャー 普段は一般人 ●ヤマタノオロチ ●行きたくないのに連れられて行く ●メドゥーサ 電話はムウムウ イシイシシ まで!! ●鉄平オンステージ 蛇足マン!! ●蛇の川になって 川の中 そこに私は居ません 財布の中で・・・ ●クネルンジャー 必殺赤い靴 ヤブヘビーム 

クロスワールド

クロスワールド

夏色プリズム

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

今後の発展に期待
オリジナルで、しかも初回の公演としては、すぐれた作品だったと思いました。いくつか私の頭に引っかかったり、ここは修正したほうがいいなと思ったところはありますが(これはあとで)、近未来の(いや、もうすでに現実かもしれません)、しかも重いテーマ。これからの長い劇団の再演により手直しをして、さらに磨いていけばいいのだろうと期待もこめて、「良かった」という総評を。
ひとつ感心したことがあります。それは、7人(だと思いました)の出演者全員が、台詞の言い回しの乱れもなく、おそらくは「十分に練習したのだな」と思わせるだけの劇であったことです。最近いくつか観た劇団にはなかったことです。当たり前のようですが、なかなかできないことです。その練習量があってこそ、劇の内容も、稽古の中でさらに深まり、進化するものだと思うのです。
この点では、自信を持っていい「すぐれた」劇団だと評価できます。「ああ、きっとこれから伸びていくだろうな」と。

以下、ネタバレBOXで。

ネタバレBOX

人の生きてきた歴史を評価することはとうてい不可能なことです。おそらく神ですら、「そんなことはできない」と答えるものでしょう。ですから、それが誰かの「専決」となった場合、その役を授かった田中の機械的判断は合点がいきます。ですから「情を挟まぬ」という流れは、私は自然に受け入れられました。残酷ではあっても。
さて、いくつか注文です。内容と演出、混在します。
①暗闇の中での破裂音、インパクトある演出だとは思うのですが、私は苦手です。(苦笑)ちなみに私の座席の周りのお客は、軒並み椅子から飛び上がっていました。大きな劇場なら差し支えないのですが、ここのようなステージが間近の場合、ちょっと恐怖心が蓄積されます。私は暗転のたびに身構えてしまいました。どこの劇団か忘れましたが、「暗転の際に大きな音が出るときがございますので・・・」の前置きがありました。検討してもいいのかなと。
②田中の「失敗」は、無理があります。「生きるはずの両親」の事例など、それまでにもたくさん遭遇するはず。判断を変えたにせよ「それが運命」としないことには、この職はやっていられないと思います。別の「失敗」を検討すべきかと思いました。
③役者さんは適材適所で、好感を持てました。田中役の柘植さんも、適度に「重み」を感じさせました。先にも書きましたが、台詞、滑舌がいいですね。
④奇跡の復活は「情に流された」せいなのでしょうか。(笑)残酷であってもよかったのでは。これがなくても、クローンも「一個の人格」だとわかります。それでよかったよかったなどと感じるものではありません。ラストをうまく書き換えられると締まったものになるのではないかとも思いました。

原田さんから、挨拶を受けました。光栄です。予想より、ずっとずっと若く、「好青年」の印象。次回、そしてそれ以降の発展に期待をして。
お酒との正しい付き合い方

お酒との正しい付き合い方

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2013/08/15 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

好きだからこそ……。
初めて小劇場演劇を観たのは「今、出来る、精一杯。」だった。素晴らしかった。天才だと思った。bar公演を観に行った。「ひかる君ママの復讐」、やはりこの人は天才だと思った。「お祭り公演」を観に行った。この人はやはりただ者ではないと思った。

そして、今回「お酒との正しい付き合い方」を観た。びっくりした。どうびっくりしたかは、こりっちの「観てきた!」レビュー数を見ればわかるのでは。多分そういうこと。

「くだらない」と「つまらない」の違い。なんだかすごく「淋しかった」。bar公演のもっとも重要な要素であるところの「くだらない」さ、全然なかった。梨木さんの長所も消されていた。根本さんのある種のメッセージ性(魂の叫び的なもの)も展開されなかった。とりわけ今回の主題でもあった「リアル」。それはいわゆる「自然主義的なリアル」でないことは、言うまでもない事であるが、それにしても「リアル」でなかった。いわんや「リアリティのリアリゼーション」からほど遠かった。

大切な事だからもう一度言う。「淋しかった」。

サボイ

サボイ

j.a.m.Dance Theatre

阿倍野区民センター・小ホール(大阪府)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/09 (金)公演終了

満足度★★★

観やすいコンテンポラリーダンス
 トントン トントン 音を立てて歩く ドンドン ドンドン 音を立てて歩く 舞台一杯に歩く 2人 追いつく 追い抜く 見る 歩く ドンドン ドンドン 両手を床に付く その人に腰掛ける 入れ替わる 跳ね上げる 人が多い話し声 (休憩) 手で双眼鏡を作る 見る 客席へ 2人が回転 抱えた物を食べる 頭を白い布で覆う 布を取る 手で作った双眼鏡で見る。 (2幕40分)

 コンテンポラリーダンスになるのか、観やすいかった。若い人が真っ直ぐに生きて 競って 先を急ぐ 上下関係 雑踏 男女が暮らす 時が経ち確実に生きていく そんな風に見えた。足音がリズミカルで、テンポを作り、速度を変えて変化を出す 面白かった。 小学生が数人40分飽きずに見ていた。

弁当屋の四兄弟

弁当屋の四兄弟

スプリングマン

OFF OFFシアター(東京都)

2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

金魚
ライトに楽しめる。

ネタバレBOX

信秀(波多野和俊)…長男。弁当屋を継いだが、経営難。清朝がブラブラしてて結婚できない。
龍盛(イワゴウサトシ)…次男。結婚して、ハワイ勤務だったが、会社を辞めて浮気した。奥さんが怖くて家に逃げた。
清朝(苗村大祐)…三男。ニート。頭も良くて、弁当の味(父の味)にも敏感。実は養子。
瑠宇玖(井出昭仁)…四男。大学勝手にやめて、芸能界を目指す。
春日(あきやまかおる)…パート。数十年勤め、兄弟の母的存在。見た目は若い。
ねね(酒井香奈子)…清朝の彼女。頭悪い。清朝のわがままに愛想尽かすが。養子であることを知り元のサヤに戻った。
真田(武藤啓太)…八百屋。信秀の同級。信秀の見合いに注力する。
平(狩野)…弁当の全国販売を持ちかける。
白河(鵜殿麻由)…貧乏で母の看護をしている苦労人。信秀にバレエを披露し、キノコを贈る。

没落に向かう老舗弁当屋・みなもと家を舞台にした、問題かかえた四兄弟の話。
キーマンは三男。ダメダメな発言とオーラが上手い。現状に不満を抱えるも行動できずにストレスを貯める三男が、みなもと家起死回生の取っ掛かりをつかめるかって、前向きなとこで終演。

仲が極端にいいワケでも悪いワケでもなく、いい意味で一般的なのかなと。キャラ設定もぶっ飛んでるワケでなく、全般落ち着いていてこの点良かった。両親のいない家庭であるが、なんだかんだ兄弟の集まる暖かな家庭であることと、経営難とか浮気とかニートとか大学中退とかの諸問題とのバランスがいい。三男の養子ネタをクドく描かなかったのも良かったと思う。

女性キャストらも、いい演技だった。特にあきやまかおるの、おばさんチックなトーンとか物腰が上手いと思った。
クロスワールド

クロスワールド

夏色プリズム

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

北池袋新生館シアターで,『クロスワールド』を観た。
北池袋新生館シアターで,『クロスワールド』を観た。こちらは,メールでぜひご覧ください,との連絡があったもの。いけるかどうかわからず,チケットも確保していなかった。日曜日の15:00がラストチャンスとなった。

これは,非常に良く出来た演劇だった。内容は,近未来社会なのだろうか。実際に早くも動物のクローンなどが出来ているから,さほど遠い社会でもないだろう。設定としては,世界のどこかに,人間の死を管理する役所・部署があるというものだ。そこでは,人間が区分されて,もう少し延命するか,その場で殺害されるか決まる。ところが,クローン人間などは,どうも出生の記録すらない。役所としては,そもそも,そのようなクローン人間の存在そのものがまちがっていると騒ぎ出す。

演劇は,場面を少しずつ逆回転して,戻していく。演劇が終了する頃には,全部の流れがはっきりわかる。そのために,出だしでは,何が起こっているのか,さっぱりわからない。若い役者が多いが,個性的であった。

「シュガー2~いくつものツバサ~」

「シュガー2~いくつものツバサ~」

ジョーズカンパニー

相鉄本多劇場(神奈川県)

2013/08/16 (金) ~ 2013/08/26 (月)公演終了

満足度★★★★

ミュージカル『シュガー2 いくつものつばさ』を観た。
ミュージカル『シュガー2 いくつものつばさ』を観た。本田劇場のほとんどは,下北沢にある。ジョーズカンパニーに,誰かが連れていって欲しいと思っていたので,その意味では懐かしい思い出といえる。その後,下北沢にあるものは,だいたい体験できたが,横浜にも相鉄本多劇場というのがあったのだ。ここは,中規模なので,厳密には,小劇場ともいえない。ダンスで動きまわるミュージカル『シュガー』にはちょうど良いくらいの広さだったと思う。

内容は,回を進めて,非常にわかり易いものになっている。前半では,グループ・ダンスが感じ良かったが,後半では,シリアスな演劇部分がずっしり心に響いた。さわやか青春ものかと思うが,深いものがあって,印象に残る演劇だった思う。金光の好演技によって,Rの方は,非常にリアルなものに仕上がっていた。彼女は,前には,ダンスのキレが一人抜群だったが,今回初挑戦の小野田もぴったりあっていてきれいだったので,不思議だった。

辻は,この企画ではベテランらしい。私は,三回見て,以前とはちがって,好印象を得た。いくつか見たミュージカルとは,少しちがって,素朴な世界が多い。そこで,演出家が,自身カメラマンという設定で,効果的に舞台を引き締めていた。ダンスは,たくさん見ると,基本的な動きがいくつかあるのがわかって来る。だから,何度も見ると良い。同じ動きを集団であわせるのはきっと大変なことだろう。その美しさは,ことばでは表現できないものだろう。

クロスワールド

クロスワールド

夏色プリズム

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/08/14 (水) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

メインキャラクター達の
背景がほとんど説明されず、何だか全体によくわからなかった。作者の中でも、天上とクローン人間等のいる世界観があまり確立していないのではないかと思われる甘さがあって、共感できない。SFというのは世界観が最大の魅力だ。様々なディテールが示されてこそ、私たち観客はその世界に入っていける。クローンたちはなぜ逃げているのか、なぜかたくなに病院へ行くのを拒むのか。すでに臓器を提供させられているからなのか、何か体に一目でクローンとわかる刻印か機器が埋め込まれているのか、通報されるとすぐに連行されるからなのか、それとも彼らを匿った人間も罪に問われるからなのか。何かあるはずだが、何の説明もないので、彼らの置かれている立場が少しも分からない。彼らを殺しに来る男も「お前たちは失敗だ、存在してはいけないんだ」というだけで、オフィシャルな殺し屋なのか、宗教的狂信者なのか、個人的に彼らを憎んでいるのか、これも不明。全体にあまりにも漠然としていて、メインテーマのみが示されている感じ。テーマが何度も過去に遡って示されるが、そのたびに少しずつ謎が解け、世界観がはっきりしていけば見応えがあったと思う。天上界ももっと色々ディテールが欲しかった。「私はお茶を汲みに来たのではない」なんて言うフェミニズムな台詞はあまりにもありきたりで、おまけに現実にはほとんど聞かれない言葉だと思います。俳優さんは声がよく通る人が多く、良かったですね~。

戦争

戦争

キ・カンパニー

明石スタジオ(東京都)

2012/12/07 (金) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

気合の入った演技でした
役者さんたちが芝居が好きなことが伝わってきました。
また観に行きます。

青い月の夜

青い月の夜

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/08/13 (火) ~ 2013/08/19 (月)公演終了

満足度★★★

とっても
趣のある舞台でした。。 詩的で郷愁と哀愁を誘い幻想的な。 SFという訳ではないですがサイバーパンク的なテイストもあり。 一種、男の夢的な内容かも。 とにかく役者の方々、特にメインの方の力量に圧倒されました。。 空気が完全に入れ替わってしまうというか。 ただ、ちょっと残念だったのは、間狂言的なところ?のノリが部分的に謎だったことかな。。 なんていうかせっかくの雰囲気を壊してしまってるような気がして。 そこの統一感?みたいなものがあれば完璧に思えたのかも。 スイマセン。。

emiko

emiko

保木本真也がプロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2013/08/15 (木) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

保木本脚本のファンなので見に行きましたが…
保木本脚本の翠組を見た関係で、久保真一郎さんの手堅い二枚目は拝見していましたが、このカッコ悪い久保さんは、ファンの方必見ですよ。

是非ともご覧あれ(^_^)v

新・水滸伝

新・水滸伝

松竹

大阪新歌舞伎座(大阪府)

2013/08/05 (月) ~ 2013/08/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

替天行道
古くから親しまれてきた豪傑物語なのでさぞや
ケレン味始終かと思いきや、泣ける要素が散りばめており
全体的に感慨深さが際立っていました。

替天行道という挑戦がじりじりと炙り出されてから
日輪の如く輝くテーマに成り果てる様は圧巻で滾りました。

あの鏡の演出といい、2階だけでなく3階にまで演者を配置する等、
愛情も感じました。

チュパカプ等2~Vampire and Unlucky man.~

チュパカプ等2~Vampire and Unlucky man.~

劇団ICHIGEKI☆必殺

シアターブラッツ(東京都)

2013/08/15 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

「本当の弱者」って、誰なの?


「本当の弱者」の正体を、ミカンの汁で記された文字を炙り出すように教えてくれた。

物語は、「人喰い小説家」の住む邸宅で、ヴァンパイアに噛まれた青年が 起き上がるシーンを起点とし進む。

特徴だったのは、舞台の奥行があり過ぎる ところ。
逆T字へ広がった その両脇に、二つの小部屋。
趣向を凝らす装飾•セットではなかったが、場面展開をせず、3つの「場」を生かしたのは『シチュエーション•コメディ』を謳うだけある。



チラシ等の記載通りにいけば、「ヴァンパイア」達とテレビクルーの騒動を描くことになる。

だが、両者に加え、「ヴァンパイア•ハンター」なる機関の人々や、テレビクルーの中にも剣術に長けた狂乱者がいたことが 判明する。

私が強調したいのは、この劇団の「殺陣の技術」に他ならない。

『某SFハリウッド映画』と同格の、殺陣アクションだけでも観る価値のある舞台だった。

チャンバラではない。

人間の感情のぶつかり合いであって、効果音すら要らない迫力だった。
実際、『チャリン』という効果音を封じ、アルミ(?)の ぶつかる音が奥行のあり過ぎる劇場に響いた。

血糊や、残虐なシーン等あり、「ヴァンパイア」の登場するグロテスクである。

しかし、「ヴァンパイア」を舞台化する者にとって、「本当の弱者とは誰なのか?」を提示するのは一種の義務ではないだろうか。



そして、今作は「本当の弱者」を見事に考察し、観客に訴え掛けた。
「殺陣だけでも観る価値がある」
と私は言ったが、それならパフォーマンス•ショー公演でいい。

「殺陣に価値がある」のは、剣を操る人物の心情表現が あってこそ、観客の心を震わす。

もちろん、心情表現において核となったのは「弱者としてのヴァンパイア」である。


輸血用の血液を利用するため、「人喰い小説家」の「ヴァンパイア」達は一人を除き人間を噛み付かない。
彼ら自身も、フロリダの仮装パーティーに出場する目的で「ヴァンパイア」に変身したのではなく、「ヴァンパイア」から噛み付かれた結果、“血を飲む怪人”に至っているのだ。

事実、中世ヨーロッパでは鼻の高い女性を狙った「魔女狩り裁判」が横行し、市民の迫害に遭った歴史がある。


「弱者としてのヴァンパイア」は こうした人類の歴史を考えても、リアリスティックなテーマだ。



改めて「本当の弱者とは誰なのか?」を私たちは確認する必要がある。
それは、「弱者」のコードから外れた名もなき人々に違いない。

「ヴァンパイア」の女性が剣術に長けた乱心者に斬り込められる姿に反応した観客は、皆無だった。
その、あまりの悲劇性に、声を出すことも出来ない。


(「シチュエーション•コメディ」は、どこにいったのか…)

そう思っていたら、テレビクルーの出演者とプロデューサーの2人がコメディの要素であった。

関西中心の劇団が、舞台上で吹かせた風は「殺陣」と「本当の弱者」の二つである。
この二対二による、邸宅の中の争いは見応え十分だ。

























バイバイ

バイバイ

演劇集団よろずや

ABCホール (大阪府)

2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

闘う大変さ
闘病とスポーツという感動から逃れられないステージに
しがみつくので精一杯でした。

個人的な体験や見聞も相まってただひたすら
感涙にむせぶ他ありませんでした。

佐藤さんち

佐藤さんち

不死鳥のナンコツ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/08/06 (火) ~ 2013/08/13 (火)公演終了

満足度★★

いまひとつまぁまぁ
佐藤さんち。

たぶん同じ日にやった短編三つの中では、

ダンスあり映像ありいろいろあり面白いことはやってんだけど、

面白いという笑いにはつながってなかった感が...。


役者さんは普通に良かったですよ!

出っ歯の男の子(表情が凄く面白い)

ハスキーボイスで声でかい女の子(役者だね~という感じ)

家長(ロバートデニーロ風の)

の三名様、いい演技だったと思います!!!


脚本かな…家族なのに「リアルな家族」ではなかった。


そういう演出だったら話は別で申し訳ないのですが笑。


家族特有のぶっきらぼうな感じが無かったり、


兄弟が素直すぎて「カレーが美味しいお母さんいつもありがとう!」的な


まるで絵に描いたような家族の雰囲気だったり


妙に家族に対して優しい気がしました。



ちょっと興ざめしちゃったかな、

私にはハッピーエンド過ぎてお腹いっぱいでした。






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