最新の観てきた!クチコミ一覧

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冒した者

冒した者

葛河思潮社

吉祥寺シアター(東京都)

2013/09/20 (金) ~ 2013/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

三好十郎の最後の到達点
三好十郎という劇作家は、今ではあまり記憶されることのない
作家のように思えますが、その心血を注いだ、裏表のない
言葉の数々は、何十年経っても変わることなく人を打つ威力が
あると思います。長塚氏は、その圧倒的事実を、巧みに観せて
くれました。心から感謝します。

ネタバレBOX

手元にある片島紀男『三好十郎傅 悲しい火だるま』(五月
書房)によると、「現在の時期というものと、この日本という
場の真ん中に生きている私という実感から直接的に生まれた」
ものが、本作『冒した者』であり、この作品は、三好の最後の
長編戯曲となります。

この作品は、数年前に、青空文庫で読んだんですよね。その
時は、それまでにない、サスペンスに近い作風に、まったく
相変わらずの熱い独白が延々続くスタイルにしびれて、この
作品、舞台化ならないか、とは思ってたんですが、限りなく
小説に近づいてしまっていて、舞台転換などが難しい、と
感じ、ちょっと諦めてたところがあります。

それだけに、長塚圭史氏が演出、上演を手がけると聞いて
感動しましたよ、本当にね。

『冒した者』は、戦争の記憶そう遠くない、朝鮮戦争の時期、
そして日本の再軍備が近づき、またの戦争が始まるのでは、
という気配の中で書かれた作品です。

なので、世相を反映して、敗戦と共に力を失った軍人や
政治家が再び徒党を組んできな臭い動きを見せたり、左翼
マルキズムに根ざした反体制平和運動に屋敷の住人の一人が
加担していたり、時代の混乱がまんま出ています。

戦時を引きずったかのような時局をよそに、屋敷といわれる
三階建て、塔付きの奇妙な設計の屋敷に居住する9人の
住人は、表面的には平穏で平和な日常を過ごしつつも、
危ういバランスの中、お互いを牽制し合っているようにもみえます。

そんな中、最近恋人との心中に失敗し、その両親や近所の魚屋を
殺して逃げてきた須永という青年が屋敷をひょいと訪れたことで
その均衡が一気に醜く崩壊していく…という話。

闖入者である須永は…ひとことでいうと、「死に魅入られた、死
そのもの」ですね。時代精神に押し潰され、恋人を失い、夢遊の
中で人を殺してしまった彼は、その時点で生者との接点を失い、
まるでゾンビのようにただ徘徊する存在になってしまったのです。

面白いのは、戦争をくぐり抜けて生き延びてきた、タフな屋敷の
住人達が、須永の存在になすすべもなく、自身の本質をさらけて
いくところ。その存在に過度に思い入れたり、恐れたり、そして
意味づけしてみたり。

そうすることで、須永という、自分達とは異質な、いや、異質と
思いたいけど、実は近しい存在をなんとか理解しようとして
みるけど、途中から、須永が生きているのか、屋敷の住人が
生きているのか、それともみんな死んでいるのか、よく
分からなくなってきます。その辺が、闇を巧みに用いた
ライティングなどの演出によって、うまい具合に浮き彫りに
されていきます。じわじわ得体の知れないものに侵食されるよう。

場面展開なども、以前の『アンチクロックワイズ・ワンダー
ランド』や『荒野に立つ』のように、シームレスにつないで
いく手法を用いて、ああ、うまいな、と。

この作品、60年位前の作品なんですけど、同時代性があり過ぎて
ちょっと怖いです。何が起こるか分からない不透明な世相に、
動機がはっきりしない殺人事件、現在と同じく時代の圧力で
圧迫されながら生きる意味を失い、死人と近しくなっていく
人々(特に若者)、人を死に導く原爆(現在では原発)の存在…。

三好十郎が、おそらく自身を仮託している「私」の言葉では
「YESでもNOでもない、第三の道がきっとある」
「自分を圧迫するピストンの存在に苦悩しつつ、立ち向かい、
再び生の実感を取り戻そう」
という言葉が、そんな中で、とりわけ印象に残りました。

役者では、証券屋を演じた中村まことの啖呵と、理知的だけど
得体の知れない医師を演じる長塚圭史の不気味さ、茫洋として
つかみどころのない青年、須永の役である松田龍平が印象に
残りましたが、皆、良かったです。
6人の悩める観客

6人の悩める観客

壱劇屋

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

大笑い。
すっごく楽しかった。ゲストのかのうとおっさんのお二人と大熊さんの絡みも最高でした。もう1回観たい!!

愛のおわり

愛のおわり

青年団国際演劇交流プロジェクト

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

必見!
前半の演出家が兵藤に振り付けた動き以外は素晴らしい。
こんなに素晴らしい作演出家が来日しているのにあまり知られていない気がする。
前半違和感を覚えたが、それもやがて解消される仕組みだった。
とにかく必見!
兵藤さんの早口、素晴らしい。

レオンゴンゲキレンメズの万博

レオンゴンゲキレンメズの万博

日本演劇連盟

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2013/10/12 (土) ~ 2013/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

表層芸
 ヒーロー特撮系、サラリーマン系、ホームドラマ系、瞬間芸系など、コントテイストの作品群と米映画のパロディーなどからなる笑劇集。

ネタバレBOX

 KY的人間関係、体制派VS孤立派、常識VS非常識などの間に生まれる表層的なおかしさをドライな感覚と中々イケテル芸で処理して見せる。唯、扱っている映画は、米映画ばかりで在る点が気に掛かる。まあ、興行的に何処でも誰でも観ている作品が多いこと、被植民地で宗主国の「文化」が喧伝されるのは、宗主国の経済を潤わせる為にも、被植民地の大衆を文化面からコントロールする為にも使われる陳腐で有効な手段ではあるが、ホントにエッジの効いたシャープな笑いを獲りたいと思うなら、更に深く、アイロニカルな視点を持ち得るだけの鍛錬をすべきである。
6人の悩める観客

6人の悩める観客

壱劇屋

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

観客と演者の境界
壱劇屋さんの再演もの。
3stを拝見しましたが、お客さんとの相性も良く盛り上がった公演だったのではないかと感じました。
実は2stを観た人と話をしたのですが、そちらは同じネタでも今一つの盛り上がりだったそう・・・これも含めて「観客としての要件」「演劇に携わる者としての心構え」を問いかけられている‐というのは大げさかもしれませんが。

一度でも小劇場演劇を観たことのある人と初めての人とでは感じ方に少し温度差があるかもしれません。

ネタバレBOX

大熊さんもよく見てるな!というのが最初の感想です。
登場する6人の観客の所作は、どこか自分にも当てはまる「あるある」もの。
小さなマナー違反から意外なご縁の発見まで、どれもこれもうなずけるものばかりでした。
特に劇中にある「観た方がいいよ」「これはおすすめ」というあの流れ。
自分には経験ありませんが、確かにそう感じるものなんだろうなと思いました。だって、自分で選んで、または作品に選ばれて観たいですもん。

ところどころにさりげなく遊び心が仕込んであって、それを演者さん達が抜群の集中力で観客に届けてくれる。個人的に壱劇屋さんの舞台は、作品に込められたメッセージ以上に演者さん達が楽しそうに演じておられるのが一番伝わってきて、すごく演劇への根源的な愛情をわけてもらえているような気持になります。
これからもずっと演劇に関わっていたいと思える、そんな舞台でした。
チムニースイープ・ラララ

チムニースイープ・ラララ

彗星マジック

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

もやけ
初めての本公演(?)観劇でした。
少し長めの上演時間でしたが、あまり気にならず観ることができました。
男性も女性も魅力的な俳優さんばかりで、舞台上にたかれたスモークがまるでみなさんの熱気のあらわれのようでした。

チラシから受ける印象そのままに、
いい意味で裏切られることなく観られると思います。
ビビビッときた直観を信じてみてもいいかもしれません。

ジャンキー・ジャンク・ヌードット

ジャンキー・ジャンク・ヌードット

good morning N°5

駅前劇場(東京都)

2013/09/20 (金) ~ 2013/09/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

ブレないカッコ良さ
レオさんには毎回腹筋が崩壊するほど笑わせて貰ってますが、今回は客演・ワンダフルズの佐藤さんを想像以上にイケメン扱いしつつ弄り倒す演出家に爆笑しました。戦国鍋やるひま系の舞台からさと兄さと兄言ってるファンの人はちょっとショックだったかも?gmn゜5を初めて観た5年前から一貫してブレないカッコ良さ。豪華絢爛なお下劣花魁ショーって感じなんですが(笑)あの舞台をミュージカル・ロディで共演した小林星蘭ちゃんも観ていて、いつか出たいと言ったそうなww。すばらしい!!

TRUE WEST~本物の西部~

TRUE WEST~本物の西部~

梅田芸術劇場

世田谷パブリックシアター(東京都)

2013/09/29 (日) ~ 2013/10/13 (日)公演終了

満足度★★

わかるようなわからないような…
何となく、途中までは作者の意図をわかったつもりで観ていたのですが、ラストになって、自分が理解しているのか、自信がなくなりました。

内野さんが、役作りでわざとそういう喋り方をされているのだろうとは、納得しますが、如何せん、3階席だと、ほとんど台詞の言葉を聞き取れず、手探り状態の観劇でしたから、尚のこと。

演出は、外国の方なんでしょうか?そうだとしたら、日本語の台詞が、どう客席に聞こえるのか、ご理解できないかもしれないので、仕方ないのかもしれませんが、これはあくまでも、台詞劇なので、もっと台詞を届ける工夫をして頂きたかったと思います。

音尾さんと菅原さんの演技は、愉快でした。

ネタバレBOX

どうも、生活態度にかなり問題がある父親のDNAを受け継いだらしき、兄弟。

盗みなども平気のへいざの兄に比べ、弟は、脚本を書いて、地道に生活しているように見えるのですが、久しぶりに、自由気ままな兄と再会し、だんだん、兄の影響を受けて、結局は、弟も、兄のような生活をするようになる。

違うように見えても、親や兄弟は、似た者同士だなって、そんな感じの芝居かと思って観ていたのですが、ラストで、兄弟喧嘩の果てに、弟の方が兄を殺してしまったかと思いきや、そうでないことがわかったところで、幕なので、この先の展開が読めず、結局、作者は何を描きたかったのかとわからなくなってしまいました。

弟が、兄を真似て、盗んできたたくさんのトースターが、全部コンセントが繋がれていないのに、パンが焼けるというのも、すごく不思議だし、兄が、ペンと紙を探すシーンも、筆記具なんてある筈もないところまで、わざとのように、食器を部屋にばら撒きつつ、探すのも、一体どういう意味があるのかと、頭の中は??だらけ。

結局、頭の硬い私には、不向きな作品だったようでした。

Show the BLACK

Show the BLACK

大川興業

ザ・スズナリ(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

笑いに包んだ毒薬
暗闇の演劇ということで、天井桟敷の『盲人書簡』のような、劇構造を解体したり、見るという行為そのものを相対化するような実験演劇かと思ったが、そういうものではなかった。だが、その方法は充分に実験的。

大川工業ということで、はっちゃけたものを想像していたが、
芝居自体は正攻法の芝居。
笑いの要素は当然多いが、おふざけで笑わせているというのとは違う。
計算された脚本と演技力で笑わせている。
しかも、その笑いのオブラートの中には、社会風刺の毒薬が仕込まれている。見事。

そのような芝居を暗闇でやるとどうなるか、、、
単に普通の芝居を暗闇でやりましたという訳でもない。
そこには暗闇でやることの意味はきちんと考えられている。

ネタバレBOX

冒頭、見ず知らずの複数人が暗闇に閉じ込められる。
どうしてよいかわからなくなるが、見えない敵の仕業だろうということになり、戦うためにはここにいる者で団結してその敵と戦わなくてはならないとなる。その為にはリーダーが必要だということで、リーダー決めを始める。

このように、話が展開する中で、機知に富んだ絶妙な社会風刺が連発する。
それも権力を嘲笑して笑いをとっているが、その笑いをとっている本人も差別的な発言(失言)が多かったりと、一筋縄ではいかない毒の込めようがなんとも素晴らしい。

ただ笑わせているだけと思いきや、集団を組織するという問題が、政治の問題と絡んで語られ、更にそれが闇の中でのことであることを踏まえると、この集団が、国家という集団の寓意のようにも見え、いつまで続くかわからない闇の中で、私たち一般市民は「何を見て、何を見ていないのか」ということを暗に問われているとも受け取れる。

また、その後、リーダーとなった(大川総裁演じる)佐藤を中心に物語は進むが、そこでも、極限状況に置かれた人間の狂気のことや、人間関係の不信の問題なども描かれる。佐藤は会社を経営していたが、かつて社員にひどい仕打ちをされて裏切られたことがあり、そのことが元で、この状況でも疑心暗鬼になったりする。

更に、佐藤は、会社で経営不振の鬱憤を社員にぶつけていたら、その社員は更に下っ端の社員にその不満をぶつけるという暴力が弱い方に流れる話など、現代社会の闇はこの作品の闇の中に常に投影されている。

このように書くと、深刻な舞台のように感じるかもしれないが、深読みすればそうも読み取れるというだけで、表面的には軽い笑い話の中でこのような内容がサラッと語られている。そのスマートさには本当に驚いた。

笑いでオブラートに包んであるが、その中身は猛毒。

闇の中でもこの芝居を成立させているのは、第一に大川総裁の存在感(個性)と演技力。そして、その他の役者さんの演技力。

素晴らしかった。

ただし、ラストの大オチ(ネタばらし)は、少しわかりづらかった上に、何か強い問いかけを残したかというとそんなこともなく、それまでの芝居が素晴らしかっただけに、ラストの弱さはもったいなかった。

それでも、充分面白い作品だった。
伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

愛と生を讃歌しなくちゃな
小泉さんに招待状は出しただろうか?小泉さんは観に来ただろうか?彼女が観たら号泣したんじゃないだろか?小泉さんの歌ををこんなに感動的に聞いたことはかつてない。(ちなみに私はそれほど小泉さんのファンではない。)この歌を初めてて聞いたわけではないので脚本あってこそはもちろんのこと。ひとつひとつの言葉が良かった。ただし、前半の暗転の多用は私には耐えがたかったな。

十二夜【12月27日DVD発売!!】

十二夜【12月27日DVD発売!!】

ワタナベエンターテインメント

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/10/04 (金) ~ 2013/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

喜劇が似合う
十二夜って、クリスマスから12日間続く祭りだと思うんですが、セットや提灯が和風で、なんとなく夏祭りから12日間みたいな雰囲気でした。
Dステには、こういう喜劇系やスポーツ部活青春モノの方が似合う気がします。
ぎゅっと2時間休憩なしにまとめた十二夜は、コンパクトで面白かったです。

なんといっても、ずーっと生演奏している演奏がとても素敵でございました!
チケットもぎり入り口付近の生演奏にうっとりしてずーっと聴いてたら、舞台裏劇場が始まってました。
アップ&メイクシーンの裏舞台が観られるのも、祭りな感じで面白かったです。

ネタバレBOX

今回は、加治くんのマライアが観たくて、チケット取っていきましたが、期待以上!
「いるいる!いるよ!こういうおばちゃん!」(by碓井&瀬戸アフタートークより)
加治くんの妥協ない役者魂と、わらかそうとするサービス精神は、やっぱり好きです。

ミッキー・カーチスさんのサー・トービーは味のあるサー・トービーでしたが…ちょっと年寄過ぎかな…。マライアが恋するのが…無理あるような気がして。
マライアさん、相当マニアだよ。爺専ってことになっちゃうよ…。

後、よかったのは、フェステの陳内くん。
そして、マルヴォーリオ役の坪倉さん(我が家)!
この方、すっごい似合ってた!そして声がいい!
素敵だったー。

池岡オリヴィアが…ちょっとぶさいくだったなぁ…。観てるとだんだん可愛く思える魔法は若干あったけど、あれはヅラがよろしくないような気がします。
それでもアフタートークで瀬戸くんが「池岡、可愛かったね。色っぽかった。」と言い、「池岡が毎日少しずつ可愛くなっていく。メイクさんが頑張ってくれてる。」と碓井くんが言っていたので…きっともっと可愛くなるはず。

サー・アンドルーのずっきーは、ホントにバカなの?って感じでカラフルで可愛かったです。
碓井ヴァイオラは可愛かった。荒井セバスチャンとは似てないと思うけど、似てる様に見えたし、衣装が素敵でした。
『「ブラックジャックによろしく」に、よろしく。』

『「ブラックジャックによろしく」に、よろしく。』

Infinite

シアターサンモール(東京都)

2013/09/11 (水) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★

おのけんワールド
「作・演出 小野健太郎」っていう記載や響きが、なんだかスタジオライフっぽくなくて、違うステージに行っちゃったような気もして、もやもやしてたんですが、舞台を観て、やっぱりおのけんらしさ、おのけんワールドがそこにあって、なんだか理由なく安心してしまいました。
スタジオライフの本公演では、もう相当お会いしていませんけれど、スタジオライフにいてもらいたいというのは、単にファンのワガママです。(本当は出て欲しいけど、今のライフの上演作品では、おのけんの使いどころが難しそう。)
ご活躍が本当に嬉しい。

しかも今回はスタジオライフの曽世さんと大沼さんと荒木さんと一緒に小野さんが観られるという幸せ!
その時点から既に私の満足度はかなり高いので、私の評価は甘くて高いと思われる。

あの脚本の主役は、「おのけん」だと思いました。
そう思うと、すっきり腑に落ちるし、納得出来る。
…ってことは、おのけんを知らない人には、分かりにくい人物像なんじゃないかと思うのです。
テンション定まらないし、意見があるのかないのか、ハッキリしないでもやっとするし、熱いのか熱くないのかわからない不思議さ。
コミュニケーション。
かも。
この舞台の根幹。
と、ざっくり思いました。
それはどっちも。
舞台上の役柄も、役者たちも。

スタジオライフのメンバーにはすっごく当て書きっぽくも、似合うし、舞台上必要な役でありました。
それは、おのけんが仲間を知りうるから作り出せたポジションでもあるんだろうなと。
(曽世さんの嫌味で権力やお金に汚いステレオタイプなお医者さんとか超似合うし、大沼さんの大学病院の制度に疑問を持つワイルドなお医者さんは超かっこいいし、荒木さんの軽い研修医なんか、ハマっていて、舞台上が華やかで楽しかったです。)

話の筋はともかくとして、舞台はお父さんの大堀さん(&曽世さん)が、引っ張ってる感じで。出番も多いし、たくさん和ませて下さいました。
お父さんと娘、お父さんと息子の絆、関わりはすっごくあるのに、兄妹の関係が希薄すぎるのは気になるところですが。
モンスターママも、居そうで、強烈に素敵でした。
ナースも素敵だったけど、及川奈央さんの使いどころが、ちょっともったいない感じ。
山崎真美さんは大活躍。なんだか戦隊系なメンバーに、ちょっとうきうきしたのは内緒。

照明の切り替えで、現在と過去を行ったり来たりするのが、Jr.5祭の作品的で、懐かしくも、おのけんの好みを感じました。

個人的には、おのけんの突っ込みや間が好きなので、あの始終笑える脚本は好きです。マニアック過ぎて、わからないネタも多かったけど。(楽天好きにはオッケー。)

初日は手探り感たっぷりでしたが、千秋楽までにはだいぶ隙間が埋まった気がします。

ネタバレBOX

主人公が「おのけん」だったら、おのけんを知る役者が演じた方が、違和感少なかったかもしれません。
金子さんはすごく頑張っていて良かったですが、これを姜くんが演じたら、どうだったかな…とも思いました。
ラストトレインに手を振って

ラストトレインに手を振って

劇団レトロノート

テアトルBONBON(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

観終わった後の爽快感(^O^)‼
それぞれの役のどの言い分も、「わかる、わかる!」と共感できるところが多々あり、それぞれの役が本当に大好きになりました。話の流れや持っていき方もすごくすきでした。

役者さんは若い人からベテランの方まで、ひとりひとり、場の空気を変えていける演技力があって、およそ2時間の上演時間は観る側として、集中力が全く切れずに観れて本当に楽しかったです。

素晴らしい舞台が観れて本当に良かったです!!

ネタバレBOX

・居酒屋でバイトしている女の子が夢を諦めるって言った後、いつもチョコを食べてる男性が諭そうとして、女の子が「何かやってるんですか?」ってなった後、その男性がお笑いやるという流れはすごく好感◎ 言葉だけで、夢を諦めようとしている人に何か言っても、説得力ないから、「自分はこういうことにチャレンジするよ‼」と行動したあの流れはぐいぐいストーリーに引き込まれた。

・ダブルマウンテンズのネタは、テレビのネタ番組でも全然通用すると思うくらいレベルが高かったと思います。
BEAT POPS

BEAT POPS

Studio Life(劇団スタジオライフ)

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/09/12 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

体が痛くても観たい舞台
ウエストエンドにぎゅうぎゅうに詰め込まれて観た舞台。
いやあ、本当にしんどかった!狭かった!身体固まって、痛かった…。(涙)
それでも、観たい!と思ったし、最後まで楽しんだに素敵な舞台でした。

私たちの未来は、たぶん、明るく前途洋々とは言い切れず。
これからまたどんどん生きにくい時代になっていくんだろうなと思うとさ、未来に対して手放しで喜べる状況ではなく。
そりゃあもう「影」ばかりの世界をも知っているポーや老ポー、45歳のレイコは、そんなにきらきら出来る状況ではないけれど。
それでもそれでも、若者たちも大人たちもこれからを生きていかなきゃいけない。この世の中で。
だから、「頑張れっ!!」なのだろうと思うし、そのメッセージは皆の心に響くのだと思います。
素敵な舞台だったー。大好きだー。
「BEAT POPS」またやって頂きたい!よろしくお願いします!!

Clash Point

Clash Point

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

めでたし、めでたし!
満席の期待に応えるべく見事な会話、軽妙で面白かったです。
四神(シガミ)役竹内もみさん、配布された紹介文には愛嬌がなく怖いと記されてましたが、芝居は上手でした印象的です。
いろいろ入り乱れてましたが、最後は何となく爽やか気分になれました。

奇々怪々

奇々怪々

カートエンターテイメント

六行会ホール(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★

黒子大好き
舞台はがっつり時代劇!
想像してなかった展開に、色々やられましたが(幽霊が怖すぎる。)、2時間濃密な時代劇でした。

ネタバレBOX

転換暗転が少し多くて、ちょっと間延びな印象もありました。盆が回っての転換は好きですけど…そこまで細かく転換しなくても。(私の好みかどうかの話ですが。)
雨のシーンの背景映像、素敵でした。
老婆の笑い声には半泣きでした。あの音響怖すぎる。
まあ、実際は幽霊よりも人間の方が怖いのですが。

何よりも何よりも言いたいのは、加納さんを何も含みのない脇役に使うとは、ただただすごいなぁと思いましたが、普段あまり見ないタイプの役柄の加納さんは、可愛かったです。

後、斉藤祐介さん。
浪人風な髭のお侍さんでしたが、やっぱりかっこいい。役的にはハッタリで、強そうに見せといて…実は弱いっていう役柄ですが、それでも眼光鋭いから、どっしり構えてる姿は迫力でした。

面白かったのは、やっぱりクライマックスの殺陣のシーン。
迫力あって、スピードあって素敵でした。
が、残念なことに、ずっとワンシチュエーションで出ていた方々が戦うのではなく、ぽんとそのシーンで現れたお役人さん(出合さん)が悪の総本山(宮内さん)と戦うので、かっこいいのですが、感情移入が難しかった。(最初から山小屋に居た人たちは、殆ど戦わない。話を進めてきたのは、この人たちなのに!?という不思議な現象。唯一戦ったのは、田村のお侍さん(榎木薗さん)だけかな?)

落武者的なザンバラ頭になった宮内さんが、最早化け物でございました。
白髪老婆の仲間入りしちゃったのかと思ったよ。

そして地縛霊役の女子(ごめんなさい、名前がわからない!)が、素晴らしいイナバウアーでございました!

後、最初の方で、さとう珠緒さんの生ぷんぷんが観られたのは、結構嬉しい。

最後、カテコ後で、盆が回っているのを、後ろで黒子が回してるのが見えて、それが最後に個人的にすっごいテンションあがりました。
黒子ー!黒子大好き!
よくもまああんなにぴたりと盆を止められるもんですなー。すごいなー。
劇中もあんな風に手動で回してるんですね…。
色んな意味で、テンション高くなり、楽しみました。
チムニースイープ・ラララ

チムニースイープ・ラララ

彗星マジック

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

2度目
彗星マジックは確かアインシュタインの話に続いて2回目。
安心して見られる丁寧な作り方をされる劇団。ただ安定してちょっとわかりやすすぎかな。もう少しひねりがほしい気もします。

ちょっと長かったです。應典院のパイプ椅子でお尻が痛かったです。

6人の悩める観客

6人の悩める観客

壱劇屋

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★

前回気になっていたが・・・
観に行けなかったが、今回は予定が合って観劇。

勝手に想像していた内容とは全く異なっていました。

ネタバレBOX

あくまで個人の感想ですが、
学生ノリの演劇を見たような気がしました。
内輪受けなのか、一部大うけしているお客さんとの温度差がドンドンひらいてしまいました。
脚本家、演出家の方は、これで満足されているのでしょうか?劇中にもあったように、確かに万人にうける作品なんてないですが、この作品に惹きつけられる人がいるとしたら、その感想を聞きたいです。



ここに書くことではないかもしれませんが・・・
小劇場の世界内で満足している劇団が多く寂しいです。
演劇を見たことがない人を新たに呼び込もうとしている劇団がすくないように感じます。観客にも小劇場関係者が多く、狭い世界で完結してしまっていると思います。
楽しんでやられるのは良いのですが、趣味レベルでお金を取られるのは、演劇を見に来る人を減らしてしまうのではと憂慮します。
2番目の女たち。

2番目の女たち。

崖っぷちウォリアーズ

劇場HOPE(東京都)

2013/10/08 (火) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

サイコサスペンス!
展開かわり見事!楽しめました。
吉郎役主宰の須加尾由二の熱演印象的!終演後の出口の見送りに芝居への真摯さ伺え,好感持てました!
フサエ(大見遥)を除く肉食女性四人の演技もリアルで地でないことを願う・・(笑)
木島、遠藤の先輩・後輩関係も良かった。打算的な女たちに遠藤怒りの台詞は気持ちがいい!
徹平は女にだらしないダメ男感じでてました。
ダメ女たちと対極をなすフサエの感情表現難しかったと思いますが、上手く演じていたと思います。

ネタバレBOX

多重人格者のお話!
通常、表の善、裏の悪が多重人格者であるが、
この舞台では表の善、裏が強すぎる善(正義感)という多重人格者を描いているのが特徴!
最後は誰にでも潜在的に存在し、何かを機会に起こりうることを示唆。
熱帯男子 2

熱帯男子 2

オデッセー

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/10/12 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

前作に負けない純愛・郷土愛
物語とトロピカルな衣装は前作同様エクセレント。
前作の高評価の重要ポイントのひとつが歌唱力でしたが、今回は遺憾な点が多かったです。

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