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飛龍伝21 ~殺戮の秋<いつの日か、白き翼に乗りて>

飛龍伝21 ~殺戮の秋<いつの日か、白き翼に乗りて>

RUP

青山劇場(東京都)

2013/10/05 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタばれなし
つかこうへいの【飛龍伝21】を観劇。

今作の神林美智子役は桐谷美玲で、山崎一平役が神尾祐だ。
因みに桐谷美玲が七代目らしい。
今作は勿論、つかこうへい演出ではないのだが、弟子が演出しているので、
ほぼつか版を継承していたようだ。


過去に富田靖子、黒木メイサのバージョンを観ているので、桐谷美玲と比較するのはどうかと思われるが、これがなかなか良いのである。つかこうへいの戯曲を俳優が演じるとはどういうことか?の答えが出ていたようだ。
それは舞台で如何に俳優が唾を!汗を!観客に飛ばす事が出来るか?所謂熱量の問題だ。それが最高潮に出ていれば完璧なのである。決して技術ではなく、魂で観客を魅了出来るかが鍵で、それを桐谷美玲はやってのけたようだ。
過去のつかこうへいのヒロインたちと比較しても上位クラスだと思われる。

だからあえて言ってしまおう。桐谷美玲は上手くない。

神尾祐も筧利夫に近づいてきたな。

念の為、神林美智子とは樺美智子である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%BA%E7%BE%8E%E6%99%BA%E5%AD%90

アンドロイド版『三人姉妹』

アンドロイド版『三人姉妹』

青年団

新国立劇場 中劇場(東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/19 (土)公演終了

満足度★★★★★

実に面白い!
実物のアンドロイドやロボットを見る楽しさ以前に、ストーリーが実に面白かったです。

ネタバレBOX

ロボットが家事を行い、アンドロイドが家族の代用品となっているような時代。日本は落ちぶれ、地方都市に住んでいる三人姉妹にとっては東京も大都会ですが、今やアジアではシンガポールがロボット研究の中心地といったところでしょうか。

亡き父の下で働いていた若いロボット研究者がシンガポールに転勤することが決まり、現在も長女たちが暮らしている父の残した家で送別会が開かれることになり、そこに集まった関係者や三女のアンドロイドがちょっと本音を出したりしたことで様々な人間模様が見え隠れし、過去や現在の秘密が明らかになっていくというストーリー。

アンドロイドはキンチョーのCMに出ているようなタイプで、車椅子に乗っていて、この時代ではまだ歩けないようです。生前の人間と同期しておくことでその人が亡くなった後もその人の代わりを務めることができ、恐らく全く別の人格を組み入れたタイプであれば友人や恋人のような話し相手として機能するのでしょう。

父の一番弟子的存在の穏やかそうな大学教授が実はロリコンで、子どもだった頃の三女にちょっとキスをして、それが三女が引きこもりになった遠因だったのではないかと責められた辺りからの教授の変貌振りは見応えがありました。

死んだとされていた三女が生きていたことや、教授が父の特許をいいように利用して、それを手土産に外資企業へ転身する目論見が明らかにされるなどサスペンス的要素もあり、実に面白かったです。

チェーホフ版では三人姉妹に兄がいて、頼りないなりにも兄が家長としての立場を継承しているという前提がありましたが、アンドロイド版では弟になっていて、線の細い弟を長女たちが守るという感じで、三人の姉妹の立ち位置が根本的に異なっていました。長女が高校教師をしていたり、町に火事があったことが描かれていたりしても全く別物であり、比較はできないと思いました。

人間は年を経る毎に考え方が変わるように、アンドロイドも年々思考経験を積むことで思考回路が成長します。そして、人間の最新情報を同期させれば同じになるのでしょうが、それを怠ると微妙に考え方が異なっていくのが興味深いところでした。
風雲!チキン野郎城

風雲!チキン野郎城

ポップンマッシュルームチキン野郎

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/19 (土)公演終了

満足度★★★★

楽し過ぎる!面白すぎる!!
いや~、楽しかったな。
友人と参加したが、2人とも非常に楽しめた!
弱点は下ネタが多すぎの点かな(笑)。
こういう企画は、またやって欲しい!
公演時間2時間45分(休憩10分含む)

ネタバレBOX

夜公演に参加。
色々な工夫を凝らしたコーナーがあったが、突き抜けた楽しさのあったものについて。

・早着替えコーナー
劇団員(男3人)が背広姿から水着に着替えるというもの。
下半身はダンボールで隠すのだが、ダンボールの大きさが人によって違う(ジャンケンで勝った人からダンボールを選択)。
ポロリしたら即負けになるのだが、手に汗握る?スリリングな展開でばかばかしいが盛り上がった(笑)。

・クイズコーナー
劇団員がキャプテンとなり、観客全員がどこかのチームに所属(全4チーム)。チームで相談しクイズの答えをキャプテンが回答。
最後には、何故か、劇団員が、本当は墓場まで持っていくことを告白して、
一番凄いチームが優勝ということに。
これネタじゃないの?本当?ってくらい、劇団員の回答はなかなか凄かった。
しか~し、ほたてひもさん、強すぎ、てか本当なら凄すぎ。圧勝(笑)。

そうそう夏公演の映像上演も楽しめた!

本当に楽しかったので、またやって欲しいと思う!
芝居とは違った一面、劇団の魅力が分かって楽しめた!
雨月物語

雨月物語

演劇ユニット飛び猫舎

black A(東京都)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

琵琶の音が印象的!
初めて生琵琶を堪能しました。
素人にとって琵琶はあまり長く鑑賞できるものではない楽器だと伺いましたが、雨月物語の朗読と、怪しげな舞踏が作り出す世界観に、ぴったりでした。
もっと琵琶を聞きたい!と思ってしまいました。

朗読劇って、どこを見ていいかよくわからなくて戸惑うのですが、
琵琶や舞踏など、「ここだ」という演出がされており、見やすかったです。
また、雨月物語の3つの物語を一つにし、「女の業」を描き出したのは、
圧巻でした。

70分があっという間でした!

20文字のRiver

20文字のRiver

荒川チョモランマ

下北アートスペース(東京都)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

3つの別空間
ギャラリー公演、3つの短編はそれぞれに異なるテイストを持っていました。
で、それぞれの表現にしっかりとした骨と強さがあって、描くパワーに飲み込まれる。でも後には塗りつぶされることのない細やかな印象が残りました。

ネタバレBOX

石巻で演じられるというか、3.11のことを重ね合わせてみると、そこには作り手の感性様々なものが滅失していくなかでといろんな意図と表現の引き出しの豊かさが感じられる。

冒頭に名前が冠された、美術品のような役者が目覚めるシーンがありまして、その目覚めから「最後の女優」の世界が導かれていく。役者の演技がパワーに裏打ちされて、満ちた日々から次第に滅失していく中で日々を生きる肌触りと、やがて全てが消えた中でも歩を続ける女優のありようが紡がれていく。そこに表層の華やかさと異なる女優が演じることへの性と、全てを失っても歩みつづけるロールの矜持や揺らぎがしなやかさに、そしてビビッドに伝わってくる。

「止まり木の城」は表現の企みが真っ直ぐに置かれた作品で、時間軸が明示され、その中での3.11の今がくっきりと浮かび上がる。未来の子供たちの夢の稚拙さの中に語られる、未来に起こるであろう現実の風化があってでも描かれるのはその忘れられた過去の在り様に留まらない。翻ってその風化するべき現実を作り上げることにすら歩み出していない出来ていない今が削ぎだされていく。
未来から俯瞰することで現われる、今の自らの座標とその姿にはっとする。

不文恋歌」は童話仕立てになっていて、子供たちを物語に取り込むような魅力がありつつ、、大人にとってはちょっとビターな思い当たりと、心を揺らされ、満たされるようなコアが織り込まれていて。同じ言葉でも、当たり前にあるのに伝えられない鬱々とした感覚と、言葉を失ったもどかしさと、同じシチュエーションでも一度失っているからこそしっかりと言葉にできる感覚の遷移に真っ直ぐに捉えられてしまう。

観終わって、3作それぞれの色に惹かれつつ、それが開演前に観た壁に飾られた作品の印象としなやかにリンクし広がりになっていることにも思い当たる。
劇場ではないスペースギャラリーで上演しうる作品ということで、舞台装置などもシンプルだし、照明や音響なども尖った織り込まれ方をしているわけではなく、でもそれらに頼ることのない役者達の場を満たす力がしっかりと担保されていて、作り手の表現能力のふくよかさを感じたりも。

ただ、正直にいうと、この作品、特に最後の作品は今回の会場の倍のスペースで観たかったなぁとおもったりもしました。これだけパワーを内包した役者たちの演技なら、空間が少々広がっても、舞台の密度が減じられることはないだろし、逆に今回のスペースでは大きな動きへの制約感や想いの振幅が場から抜けきらずくぐもるような部分もあって。
ポータビリティがあり、またそれが必要とされる環境での上演も考慮された作劇ということでは、とても良く仕上げられているとは思うのですが、今回に関してはその仕様での作劇であっても、少々空間のタイトさを感じたことでした。
三揃いの剣~宮本武蔵と佐々木小次郎~

三揃いの剣~宮本武蔵と佐々木小次郎~

劇団 歴史新大陸

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/10/16 (水) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかったです
期待通り、とても良かったです。スムーズな舞台運びと意外な演出。そして個性豊かな役者の方々の楽しい表現と活躍により、兵法家たちの思い、宿業、愛、意地などが、よく表現されていたと思います。

賞味期限の切れた毒薬

賞味期限の切れた毒薬

マグネシウムリボン

d-倉庫(東京都)

2013/10/16 (水) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★

表現に纏わる仕事
 避暑地に集った文人墨客の通信紙として新聞の体裁で発行されていた媒体を基に発展的解消を遂げた結果として定着したタウン誌、スートラは、その長い歴史の中に、複雑な人間関係をも孕み込んでいた。1年10か月前に休刊となったが、休刊迄、前編集長、セイさんが膵臓癌で辞めた後を継いでかおるが編集長を務めた。然し、彼女は最終号の編集作業中、理由も告げずに失踪。編集部員との間に齟齬が生じていた。

ネタバレBOX

 舞台は、セイさんが亡くなった葬儀の後、かおるの声掛けで編集部員全員が集まった編集拠点のカフェ・スートラで展開する。かおるは、自分が、失踪した原因を皆に明かす。それが、メインストリームになるのだが、編集者出身の自分にとって面白かったのは編集会議のぶつかり合い。あとは、良くある男女関係のいざこざと子供が抱えるに至った複雑な関係で、申し訳ないが自分には、既に処理済みの問題故、余り興味が持てなかった。
 編集者出身の自分として基本的に個人的にどんな事情があろうが、編集者は、個人の事情を理由に編集をすっぽかすべきではないと思っている。いくらタウン誌でもである。本来、表現者は永遠と戦い、編集者は表現者と伴走する以上、他の業界の規則などに縛られていてまともな仕事などできるわけはないのだ。その辺りの事情を感じていればこそのタイトルかも知れないが。
 家族? 関係ない! これが、我々がバリバリ働いていた時、男の実感であった。
 
RE-INCARNATION RE-BIRTH

RE-INCARNATION RE-BIRTH

AND ENDLESS

THEATRE1010(東京都)

2013/09/12 (木) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

エンターテインメントの傑作
私が観た日は大人の事情(施設の利用時間の問題?)で休憩なしでしたが、何の誇張もなく3時間半、マジ余裕でした。殺陣はかっこいいし、笑いはバンバン決まるし、終始ノリノリで観劇しました。登場人物ひとり一人に想いがあり、見せ場があり、それらが交錯して歴史が動く。歴史物語であると同時に人間の物語だと思いました。前作で掴み難かった部分もちゃんと補完されていてスッキリしました。
私としては今年観た中でも1位2位を争う作品です。

陽炎ペイン

陽炎ペイン

AND ENDLESS

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/01/09 (水) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

いつか
世界の終わり。地下生活。
終末前夜と、終末に向かう日々、各登場人物のエピソードが行ったり来たりする時間軸の定まらないストーリー。
いつもより劇場内が暗く感じました。その暗さが、地下での暮らしや、周囲の状況、世界がどうなっているか分からない不安や閉塞感を増幅させて、闇が引き立っていました。そこに幾筋かの光と、言葉と、想いと、出逢いと…。
「静か」ですが「熱い」物語だと思いました。

ネタバレBOX

ココ ニ カク タトエ ボクタチ ノ ミライ ガ モウ イニシエ ダトシテモ ダレカ ノ ツバサ ニ ナリタイ イツカ

後でツイッターを読んで知ったのですが、登場人物の名前の文字を並べ替えるとこうなるのだそうです。
未来を忘れる

未来を忘れる

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/11/01 (金)公演終了

満足度★★★★

面白哀しい物語 未来版ヤプーか?
 近未来かどうか、兎に角、そんなに遠くは無いと感じられる未来のある時、日本は、隣国からのミサイル攻撃を受けた。その後もミサイルは打ち込まれ続け、そのうちの1発は核施設に命中、甚大な被害を齎した。同時期、M8を超える大地震が、3度も日本を襲い、津波とのWパンチでこれまた大きな損失を被ると共に、多数の人命が露と消えた。悪いことは重なるものである。この時期、火山活動も活発で各地で噴火が起こり、放射性核種に由る汚染のみならず、火山から噴出した有毒ガス等も加わり、日本の経済、インフラ、情報総てがズタズタになった。戦争自体は、アメリカ軍のミサイル攻撃により隣国の首都が、消失したことで3カ月で終了したものの、廃墟となった日本の避難民は確認された者だけで500万人を超えた。無論、富裕層は初期の段階で皆海外に避難しており、ダメージは最小限に留まっているが、脱出できなかった者たちに明日のあろうはずも無い。

ネタバレBOX

 こんな事態を見透かすかのように某製薬会社が新発明をしていた。深刻な副作用は報告されていたが、ことここに至っては、選択の余地は無い、として多くの人々が、新発明の効果に頼った。実際に何がどんな風に変わったかと言えば、貧乏なヒトはゴキブリとのハイブリッドとして生き延びる道を余儀なくされたのである。無論、この流れに抵抗を試みるヒトは居た。然し、3億年以上もの間、殆ど、変化することなくその生命を維持して来、人類発祥以降は、共生して来たと言っても過言ではない、この生き物の生命力なしにヒトが、この地で生き抜くことは不可能と考えて、人々は、ハイブリッドの道を「選んだ」のであった。ゴキブリ・ヒトハイブリッドという生き物は、精神をゴキブリが、肉体をヒトが担う。即ち精神をゴキブリに支配されたヒトが誕生したわけだ。その精神は、当然、歴史的にヒトが担ってきたものとは内容が異なる。然し、他の選択肢はあり得なかったのである。かくして、日本は、ゴキブリ・ヒトハイブリッドの天下となった。面白哀しい物語。
 舞台は基本的に裸舞台。コンパネを床面以外の4面に張り付けただけのシンプルなものだ。無論、観客席側は、開いている。仮面、スマホ、着衣などの小道具が、場面によっては掛けられていたりするが、後は、総て照明によって、恰も魔法のように、変化する。例をあげる。ホール会場に変じ、或いは、遺伝子、細胞や卵などのミクロから日本、地球全体、時に宇宙を思わせるイマージュへ演出家の狙い通り、話の内容に応じて自由自在に変化するのだ。この技術は驚嘆に値する。現代のテクノロジーを操り、身体を延長して見せた演出は、文学座の伝統には抵触するかも知れないが、この職人技は、ホントに凄い。この技術を目の当たりにするだけでも、観る価値はあると言いたいほどだ。話に多少荒唐無稽な所はあるが、役者の技術が高いので、無論、キチンと芝居という枠に収まっている。但し、革新的ではある。それを、友の会の人達がどう観るかによって、文学座のこれからの動向が占えるかも知れない。
 作品タイトルも、この植民地住民の知性を嘲笑うようで、自分は好みである。何故なら、植民地住民に甘んじている程度の人々に自分達の手で開く未来等あろうはずも無いから。彼らが、人間のフリをする為には、その事実を忘れる他に方法がないのは明らかだからである。
贋作☆スイミー【満員御礼!ご来場ありがとうございました!】

贋作☆スイミー【満員御礼!ご来場ありがとうございました!】

劇団SHOW

パフォーミングアーツ・シアター(尚美学園大学・川越キャンパス内)(埼玉県)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

拍手までの0.7秒
たぶん面白いとか面白くないとか、楽しいとか楽しくないとか、ではなく、「好きか/嫌いか」「愛せるか/愛せないか」がこの芝居のすべてだと思った。
で、ぼくは、好きでした。
良かったです。

本当のことを言ってください。

本当のことを言ってください。

劇団昴

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

創作劇としての完成度は高い


食品偽装事件は後を絶たないし、最近、「週刊文春」が、特集を組んでいたのを見るにつけ、気にしていたら、何も食べられない病に陥りそうな昨今ですが、たまたま今日やなせたかしさんの「100年インタビュー」の再放送を観たばかりだったので、オリエントミートの会長がやなせさんと重なり、そのため、会長の娘瑞穂やその息子次郎の行動に、現実性がないような印象も感じてしまいました。

ただ、あくまでも、創作劇だという視点で観れば、相当よくできた芝居であることは間違いありません。

昴の役者さんは、どなたも演技者としてのレベルが高いので、こういうリアルな告発芝居は、固唾をのんで観られ、いつも見応えがあると感心します。

どうも、青年座風な芝居作りだと感じたら、演出は黒岩さんで、納得しました。
かつて、青年座で上演した、スーパーマーケットを舞台にした作品と、雰囲気が似通っていました。 

尚、この舞台を観た数日後に、阪急グループのホテルレストランの偽装が明るみに出て、関係者の謝罪会見の台詞が、あまりにも、この芝居さながらだったので、一人で、大受けしてしまいました。

高級ホテルや、大手スーパーマーケットまでがこの騒ぎでは、まさに事実は小説より奇なり。本当のことを言う日本人は、我が国にどれだけいるのだろうと、気持が暗くなるばかりです。

ネタバレBOX

弁護士と、謝罪会見のリハーサルをする場面は、「謝罪の王様」にも共通する面白さがありました。

食肉偽装の内容は、WOWOWのドラマ「震える牛」にも似て、かなり具体的なので、観劇後は食事したくなくなりそうな気持になるかもしれません。

戦後、娘においしい食事をさせてやりたい一心で、食肉会社を創業した会長役は、ご病気の北村さんに替って、小山さんが演じられましたが、この役にピッタリで、見事代役を務められたと思いました。

同級生の弓子の頼みで、何も知らずにこの会社に勤め、敏腕営業部員として活躍する内に、会社の暗部に気づき、内部告発に踏み切るしおり役の市川さんは、激して台詞を言う時、初日だということもあってか、何度か閊えるところもあったのですが、それがかえって、ドキュメンタリーを観るような臨場感を産んでいました。

役者さんも、全員、好演されていますし、脚本にも、演出にも齟齬はないのですが、ただ、こういう実に誠実な企業人の会長の親族が、幾らコスト削減のためとはいえ、平気で、従業員に濡れ衣を着せたり、子供や孫にも食べさせられないような、口にするのもおぞましい食肉偽装をするだろうかと、人物キャラクターの設定には、どうしても疑問を感じてしまいます。

人格のDNAって絶対あると信じている私としては、この会長から、瑞穂のような娘は絶対育つ筈はないと思うので、あくまでも、創作劇としては、満点という評価でした。
ラフレシア

ラフレシア

白昼夢

明石スタジオ(東京都)

2013/10/16 (水) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

無題862(13-301)
19:30の回(ほんの少し霧雨)。19:00受付、開場。中央に円形の舞台、それなりに高さがあるのでひな壇2列目に座ります。左右に幕が垂らされた造り。BGMに英語(←なぜ?)、ヴァイオリン、ピアノ。19:29/35前説(諸注意のアナウンスがBGMと被っている、止めるなり、音量を下げるとかしないと意味がない)、上演~21:32終演。

「『凹』(生活図鑑2013/3)」に出ていた河合さんがでること、そのときの制作だった平岡さんがこちらにも関わっているといことでみにきました。今日は(偶然にも)、13:00から江古田の(日本大学芸術学部)中ホールで『Modern Dance Performance~ロンド・カノン形式による創作~(3年生』 をみてきました。当パンをみると朝顔役の高橋さん、12月の卒業制作(洋舞)とあります。日程があえばみに行きましょう。

ラストのパワーダンスはいままでみてきたダンスのなかで一番強烈でした。桜美林でみた「ピュア魂2」、木佐貫さんの冒頭の振付は凄かったけど、こちらは目の前ということで体感温度に差が出たようです。

ネタバレBOX

お話は、ちょっと複雑でした。振りかえってみればオーソドックスな設定でしたが、途中ではそれがわかりにくく、私の中で相当横道にずれてしまいました。なんといっても、冒頭、雨の雫をペットボトルで受けて飲んでいると思ったくらいなので(だから茶色だった)。

「ラフレシア」と聞くと→キャプテンハーロック..だな。

全体の世界(なにがなにしてこうなった世界)がどうなっていて、メイドの役割、サイボーグの使命、闘争の原因、日記がでてくる理由、刑の目的...などなど、中心となるお話はもっとシンプルにするか、初めの方で枠組みを理解させるような構成にするか、当パンに背景や相関図を載せるか、工夫できるのではないかと思いました。

暗転が多いとどうしても一息ついてしまいます。特に冒頭、ぼんやりとした影をみせるとかできたと思います。観客の聴覚にだけ頼らせるのであれば芝居に引きずり込む圧倒的な何かが必要。セリフを耳で追うだけで終わってしまいます。


お芝居はとても面白かったのですが、お話の展開のドキドキ感がもっとほしかった。
Romeo and Juliet

Romeo and Juliet

I.C.C.A / International Centre for Theatre Arts

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

感性の飛躍 ◎
”フィジカルシアター”と言う、言葉を極力用いずに専ら俳優自身の肉体によって表現する、パリ発祥の演劇技法を用いた作品。

上演時間は80分ほどでキャストが6人、セリフもわずか。なのでシェイクスピアの本家『ロミオとジュリエット』とは別物として観たほうが良いのかも。

アメリカとフランスの両演出家による作品なので、日本人の自分とは感覚の違いを感じるけど、”型破りで自由奔放”な表現&パフォーマンスの数々はとても新鮮で面白かった。ただ、全体を通してエチュードっぽい構成なので正直粗さは感じるけど…。

普段あまり演劇に馴染みのない人のほうがすんなり受け入れられそう。

晩餐

晩餐

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2013/10/03 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待を裏切らない舞台
東京セレソンDXの舞台を初めて見たのが、ちょうど一年前の解散直前。観客を楽しませる宅間さんの才能に惚れ、またいつか!と願ってました。
皆さん個性ある役柄でしたが、まとまっててやり過ぎない感がよかったです。いい配役だったなぁと。
素直に笑って、そして笑いすぎて泣けて、お祭り騒ぎのまま気持ち良く帰れる。宅フェス、これからどんな作品が生まれていくのか楽しみです!

人数の足りない三角関係の結末

人数の足りない三角関係の結末

tea for two

「劇」小劇場(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★

複雑な設定から三角形成立!
3幕構成で一応個々で完結。
第3幕の父と母と娘の三角関係が印象的。
30歳の娘の結婚当日、42歳のお父さん、年齢不詳のお母さん、
しかし、戸籍は同じ。
娘には他にママ、パパがいた。
つまり、娘とお父さんとお母さんは血は繋がっていない。
結婚式での娘の家族を紹介する変わった10か条面白い!
娘の結婚と同時にお父さんとお母さん離婚予定!
まさに同一線上にない3人、でも何か3人を結ぶ無形のもの有。
三角形成立!

WORLD

WORLD

株式会社Ask

THEATRE1010(東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

謎が謎を呼ぶ!
カットバックなど映像表現を使用した舞台。暗転多いが場面転換を芝居で見せている。何重にも重なった謎はとてもスリリング。ラスト20分迫力満点!
シアター1010は綺麗で、椅子ゆったり、とても観やすい劇場だと思う。

【終演しました!ありがとうございました!】DOLL

【終演しました!ありがとうございました!】DOLL

キレイゴト。

サブテレニアン(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

感慨深い。。。
念願の『DOLL』初観劇。如月小春作品の中では一番好きな戯曲だけど、実際舞台を観るのは今回が初めて。未だ色褪せない名作戯曲でした。


全体的な雰囲気は良かったと思います(選曲とか特に)。ただ…

ネタバレBOX

小さなスペースなので、いろいろ制約されてしまうのは致し方が無いけど、もう少し空間の広がりや情景が表現出来ると良かったんだけど(特にラストの海辺のシーンとか)。
紅蓮、還る

紅蓮、還る

ACRAFT

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

期待が大きかった
ボクラ団義の前回公演の「OVER SMILE」が凄く良かったので観に行ってきました。
ストーリーは凄くシンプルだったのでちょっと物足りない感じがしましたが、100%ボクラ団義の舞台ではなくコラボだからしょうがないのかなと思いました。
他の方がおっしゃってる意見良くわかります。思う事はすべて書いてあったのですが、会場の運営が凄く良かったのと衣装や音楽も良かったと思います。
あと、ボクラ団義の役者さんたちはもちろん良かったのですが、個人的には紅蓮役のちーちゃんの声、好きです。

Two Moons

Two Moons

明治大学演劇研究部

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

「ラムネ色の青春」と東日本大震災



それは、ラムネ瓶をコンクリートの路上へぶつけ、「青春」の泡がブクブクと溝を辿る光景である。

弾けた後に残った感情が、ぬるいラムネの味と そっくりだ。


「1対1」の若者の対話を、10分 間以上 辞めないのは 前回公演『はるうすねいしゃん』でも炸裂した技であるが、その静寂を通し、主人公の青年の筍のような純粋さ が私には伝わった。
東日本大震災に打ちひしがれた日本全国の若者へ、「記憶」という人差し指を掲げ、「友情」だとか、「仲間」だとか、「生きがい」だとか、大切なものを与えてしまうメッセージ。

あの3.11を境に、東北沿岸の住民は「海が嫌いだ」と声を上げたし、「それでも海がないと暮らせない」複雑な本音も語った。
前者は自宅を失った女子高校生であり、後者は市場ごと流された水産業者である。

主人公の青年は高校生の頃、水泳の部活動を行っていたらしい。
その設定は、今紹介した東北沿岸の住民の声を1人の青年に置き換え、「ところで、“海”って何だろう…」を追う知的世界の狩人に他ならない。

ファンタジーの煙を充満させた。

しかし、「1対1」の対話が 額面通りの青春像だったので、私たちと全く等身である。
東日本大震災で流された海上に、ラムネ色の青春は今もユラユラと浮かぶ。








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