最新の観てきた!クチコミ一覧

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東京ノート

東京ノート

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

日常と非日常の混在
先日観た青年団『もう風も吹かない』(作・演出:平田オリザ)と同様、全くのSFでもなく、なさそうでありそうな特殊な環境下における人々の日常と非日常を見ることは、脳に心地良い刺激を与えてくれます。

ネタバレBOX

ヨーロッパの戦争でフェルメールの作品などが避難してきている美術館での群像劇。

私たち観客は美術館のホールを定点観測していることになり、そこには様々な人が往来します。平和維持活動に出掛ける決心をした若者がいたり、反戦運動をして挫折した過去を持つ人がいたりと、世界情勢を反映したちょっと不思議な日常があります。

施設内のレストランに食事会で集まった秋山家のきょうだいたちにも、親の世話のことや戦争特需で会社が儲かっているというような日常の話題が出る一方で、次男の離婚話という非日常的な出来事も表面化してきます。

フェルメールと同様、普段明るいところしか見ないという言葉が印象的でした。

何があっても腹は減る、このような日常と非日常の混在は大好きですが、きな臭い今、逆に日本の美術品がヨーロッパへ疎開する事態が起きないことを願います。

ところで、平田オリザさんが日常に非日常を取り入れるときの特徴の一つに、妊娠というキーワードがあるということを以前どこかで聞いたような気がするのですが、女子大生が高校時代の家庭教師の男に対して、あの後妊娠したのと嘘をつくシーンがあり、ああこのことかと思いました。

男のうろたえ方は半端ではなく、男にとっての非日常、もしかしたら一生続くことになるかもしれない恐怖の非日常は正にこれだと思いました。嘘と知ってほっとして体裁を整えながら日常に戻る姿は滑稽でした。
Start Last

Start Last

IQ5000

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

懐かしい涙
パワーマイム表現が見所のIQ5000ならではのおもしろさが炸裂。
ラストではうっかり泣かされてしまった。

子どもの頃、SFの漫画を読んだりして素直に感動した頃の涙とよく似た涙だった。

ネタバレBOX

アフリカン寺越さん、巴里まりえさんのコンビが絶品。
培養液?に浮かぶ人々のシーンは見ごたえがあった。
なにげに「これぞSFだぜ」といわんばかりの照明もカタルシスを感じた。

レトロフューチャーってどうして、こんなに心を揺さぶるんだろう。
久しぶりに鉄腕アトムを読み返したくなったぞ。
韓国新人劇作家シリーズ第二弾

韓国新人劇作家シリーズ第二弾

モズ企画

タイニイアリス(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

『ピクニック』・『罠』の回
アフタートークで興味深い話を聞きました。

ネタバレBOX

『ピクニック』( キム・ヒョンジョン作 金世一翻訳・演出)
母親の認知症が始まりだした頃に母親と娘と孫の三人でピクニックに行き、子供を母親に任せた間に子供が海に転落して死んだ過去を持つ母娘の日常。

部屋を汚物で汚し、汚い言葉で娘を罵りながら、一方で海に真っ逆さまに落ちたことを母体回帰と捉え、もうすぐ娘の体内から生まれてくると思い込み、編み物に勤しむ母親の言動は、娘として心身ともに苦痛だろうと思います。ビニールシートがリアルでした。

『罠』 (ホ・ジンウォン作 金世一翻訳 鈴木アツト演出)
昨日売ったカメラの交換のことで粘着質の客ともめたカメラ店の話。

ゴネ得韓国人の話かと思っていましたが、白いカメラを買ったつもりが黒いカメラだったということで当初の客の申し出は正当でした。いくら変な客でもそのくらいさっさと言えよって感じです。

カウンターをぐるぐる移動させながら、客と店員、店長、途中からは警官も加わっての見せ位置を変える演出は、スピード感と力学が感じられ良かったと思います。

相手の揚げ足を取って、立場が二転三転するところが絶妙でしたが、終わり方は中途半端でした。

アフタートークでの、韓国では新聞社の主催するコンクールで賞を取らないと、いつまで経っても小説家や脚本家の卵扱いをされるというキム・ヒョンジョンさんの話は興味深かったです。

彼女は、『ピクニック』で現在と過去を演じ分けていることをお客さんが理解できるだろうかと心配していたのも印象的でした。もちろん演出は彼女ではなく金世一さんなのですが、過去のときの衣裳が白一色だったのは現在と過去とをことさら区別しようとした現れだったのかと思い至りました。

今の日本ではそんなことを気にするような人はいませんが、お客様の一人から、日本でも昔は過去を演じる前に10分間の休憩を取っていたという話があって、昔はそこまで説明的だったのかと驚かされました。

日本語に訳すとバカヤローなどとしかならないのですが、韓国語には悪口が数多くあって翻訳者泣かせだという金世一さんの話も面白かったです。で、『ピクニック』では、母親の使う様々な悪口が評判になったとのことでしたが、それも大きいんじゃないのという気もしました。
シルヴィ・ギエム&アクラム・カーン カンパニー「聖なる怪物たち」

シルヴィ・ギエム&アクラム・カーン カンパニー「聖なる怪物たち」

公益財団法人日本舞台芸術振興会

ゆうぽうとホール(東京都)

2013/11/28 (木) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

思索と遊戯
アクラム・カーンさんとシルヴィ・ギエムさんが自身とダンスの関わりを語りながら踊る作品で、内省的な雰囲気の中に遊んでいる様なユーモアがあり、豊かな広がりが感じられました。

所々で台詞が差し挟まれるものの全体を貫く物語がある訳ではなく、ドラマとしてのカタルシスが無い構成ながら、ダンスと音楽自体の魅力で引き込み、70分間が短く感じられました。
向かい合って両手を波打たせるように踊ったり、カーンさんの腰にギエムさんが脚を絡めてぶら下がりインドの神様みたいなフォルムになったりと、アジア的な要素が洗練された形で表現されていて美しかったです。
ラストでは16分の15拍子の畳み掛けるようなリズムに乗せて縄跳びの様なムーヴメントがユニゾンで展開し、躍動感が素晴らしかったです。

台詞は真面目な内容の時もあれば、ラフな雑談みたいな時もあり(字幕が表示されない箇所もあったのでアドリブだったのかもしれません)、芝居がかっていない自然な雰囲気が和やかで良かったです。

ギエムさんの研ぎ澄まされた身体コントロールが圧巻で引き込まれました。カーンさんのソロはインド古典舞踊の要素が強く、切れの良い動きが気持良かったです。

西洋・東洋混成の5人のミュージシャンによる生演奏が独特の響きを生み出していて、特にスペインの古い舞曲「ラ・フォリア」の和声進行の上で、インド的な節回しで歌われるのが印象的でした。

DIVISION POINT -分岐点-

DIVISION POINT -分岐点-

いいむろなおきマイムカンパニー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

無題916(13-345)
20:00の回(晴)。19:12会場着、受付(整理番号あり)、19:31開場。前説なし(受付で諸注意あり)、20:01開演〜21:24終演。マイムは某グループの公演が好きでみに行きますが、(当然のことながら)こちらとは見せ所や作風が違います。カバンが出てきたので「空間固定」でみせるのかな、と思ったらそうでもありませんでした。笑の接点が違ったようです。

ネタバレBOX

日常のなんでもない動作なのにハッとしてしまう、デフォルメされたカラダの動きが妙にリアル、ありえないのに実に統制がとれている集団…こんなシーンをみることができたら、と思います。客席に笑い声が起きていましたので、私には合わなかっただけだと思います。
魔女たちのエチュード

魔女たちのエチュード

ライト・トラップ

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2013/11/23 (土) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったが....
魔女という言葉の男性形が日本語には見当たらないというコトを劇中で語られていましたが、女性はみな多かれ少なかれ魔女の要素を持っているのでは!?ということを強く感じたステージでした! ただ、内容以前に座った場所にもよるのでしょうが、椅子の間隔がとても狭く、背もたれにも身体が付けられず、前の人の頭がステージ中央にかぶっていて、とても観づらかったです。 プロジェクターの関係なのかもしれないですが、ステージの場所を90度変えて横長に使えば、列の数も減らせ、ゆったり観れたのでは!?と、思いました。

DIVISION POINT -分岐点-

DIVISION POINT -分岐点-

いいむろなおきマイムカンパニー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

観なきゃ損するぞ!!
 久しぶりにマイムらしいマイムを観た。Mimeは、元々無言の道化芝居であるから、科白は無い。そんなわけで、余り複雑な表現、混み入った表現をするのは、至難の業である。この弱点を克服する為には、シナリオを良く練り、内容が身体表現だけで、観客に読み込めるよう、合理的・理論的に筋を通す必要がある。無論、それが出来た上でなら更に高度な表現にもチャレンジできるが、先ずは屋台骨がしっかりしていなければならない。(ネタバレ追記2013.12.3)
 

ネタバレBOX

 本作で言えば、のっけ、低い明度の中、白い紐が1本登場する。その上で手袋をした手が、綱渡りをしたり、若干、アクロバティックな動きをしたりした後、最初、1本であった紐が二又に分かれる点などである。これは、タイトルのdivision point ともう一つのコンセプト decisionに呼応しているのは無論のことである。この二つのコンセプトを繋ぐ遊びとして椅子取りゲームに想を得たパフォーマンスや、列車を用いた出発のイマージュが演じられるが、途中、毛色の変わったオノマトペを用いたような即興パフォーマンスが入ったりして、場面転換を図り、リフレッシュ作用を齎す。科白を用いないというコンセプトなのに反則と考える向きもあるかも知れないが、オノマトペに意味は無い。場転と笑って許して欲しい。マイマーは全部で7人、その中に作・演出のいいむろ なおきも入る。
 先に述べたようにストーリーに列車が絡んでいるので、小道具に汽車が出てきて宙を舞うシーンでは「銀河鉄道の夜」を彷彿とさせる。この時、明度を落とした中で手袋が鳥のように羽ばたくことで浮遊感覚を観客の心に見事に呼び込んでいる。この為、こんなに小さな小道具が、銀河鉄道迄膨らんでゆくのだ。
 このようにイマージュの欠片を象徴的に用いて極めて広く深いイマージュを観客のイマジネーションとの間に紡いでみせる。このコレスポンダンスの見事さに、作・演出の素晴らしさと同時に演者としても関わる、いいむろ なおきの才能が煌めいている。そして、それが、マイムという形式のパフォーマンスである以上、どんどん変わってゆき、形を変えて行くのであるが、例えば、明度を落とした舞台の上に立つ人の回りを鳥のように舞っていた手袋達が、彼の体に寄り添うように貼りつくと、人は其処から抜け出てしまう。砂上の楼閣のように残ったヒト型の慄然たる美。更には、decisionの演目に移る際、宙から落ちてくるシーンでは当にどんぴしゃりのタイミングでスポットライトが当たる。本当に宙から落ちてきたかのような錯覚を起こさせるほど、難易度の高い照明、音響とのコラボも見事である。
 オープニングでは、division開始を他の者が、指示していたのだが、ラストシーンでは、オープニングで指示を出していた人物からイニシアティブをとり、decisionに移行する。この辺りの論理構成力も見事である。
赤ひげ

赤ひげ

劇団前進座

浅草公会堂(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/11/29 (金)公演終了

満足度★★★★★

「Drハウス」を重ねてしまった・・・
んで、最近ハマッタ「コールドケース」に「BONES」やらが混じっていた感じが楽しめましたな。

原作どおりに丁寧に進む人情モノはグッときました

(20分の休憩挟んだ2幕です)

ハレクイネイド

ハレクイネイド

劇団テアトル・エコー

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2013/11/26 (火) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★

なんか展開がスローモー・・・
昨今の小劇場界の元気の良い動きを見慣れてしまったセイなのか、
なんかねぇ観客層に合わせたのか展開が遅く感じました。
舞台監督さんも何か冴えてない感じで、
見ててもどかしい感じが強く、後半少し船漕いでしまいました。

舞台監督さんの動きをテキパキと冴えた人物にして、
それでも状況が混迷してゆく様が見たかったと思いました。

(1時間40分 予定です)

裸のリア王

裸のリア王

MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)

せんだい演劇工房10-BOX別館 能-BOX(宮城県)

2013/11/23 (土) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

アリエナイ熱気、密度、飛び散る汁
短距離男道ミサイルの作品は2度目でしたが、想像、期待以上の濃さで圧倒させてもらいました。「面白さ」にどこまでも貪欲な演出とそれにこたえる俳優の身体を文字通り包み隠さず見せつけられ、2時間という長編、リア王という題材にもかかわらず笑いっぱなしでした。会場から出た後しばらく顔が愛想笑いみたいになってしまうほどです。演劇は「その時、その場所」でしか観られない不便なものですが、この作品の熱量と面白さはその不便さを補って余りあリまくりです!とにかく面白かった!他会場でも熱いミサイルを着弾させてほしいです。
面白いものと、漢の体に興味がある方に是非おすすめです。

シルヴィ・ギエム&アクラム・カーン カンパニー「聖なる怪物たち」

シルヴィ・ギエム&アクラム・カーン カンパニー「聖なる怪物たち」

公益財団法人日本舞台芸術振興会

ゆうぽうとホール(東京都)

2013/11/28 (木) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

空席が勿体ないなあ・・・
どう見るのが正しい(ってのもあれだけど)作品なのかよくわかんなかったけど、すっかり見入っちゃってぞわーーーーーって気持ちになった。

バレエのギエム、カタックのカーン、二人の演技体の微妙なズレのあわいに、なにやら面白いものが蠢いていたような気がしたり。
音楽と舞踊とのシンクロっぷりの見事さも圧巻でした。

しかしまあ客席がガラガラ気味だったのはちょっと寂しかったなあ。C席で観てたけど、B席との境界が判るくらいに空席の壁があったし。

マザー

マザー

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても良質で楽しい
春陽漁介バージョン鑑賞。
こちらの劇団の公演を観るのは前作「ト音」からになりますが、ポップでスタイリッシュな部分は多少トーンダウンしたものの、うんちくや舞台への吸引力は相変わらずで、各々のキャラもとても楽しい。
劇団のマドンナ・森島縁サンも清楚な魅力は相変わらず、自然な演技でキーマンを好演。
・・・・個人的には、「ト音」のほうが好きかな。あちらは、何度でも繰り返し観たい位に面白かったので。
他の方も書いていたと思うが、この劇団の舞台をこのキャパで観れるのは今のうちだけかも。
次回公演も必ず観にいきますy(^ヮ^)y

gymnopedia

gymnopedia

ミヤタユーヤ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2013/11/28 (木) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

もっともっと沢山の人に観てもらいたい!
チケットプレゼントで観劇。5分遅れで開演。
初日平日だからなのか、空席が目立つ。
しかし、この公演を見ないのは大変もったいないと思う。

この舞台を一言で表すとしたら、「調和している」。
脚本、舞台装置、音楽(音響)、照明、衣装、演出、全てが素晴らしい。
そして全てが計算され、この舞台はこれらのどれが欠けても成立しない。

脚本。起承転結がはっきりしていて分かり易い。
舞台装置。白と黒のコントラスト。シンプルかつ機能的。
音楽(音響)。公演中の音楽もだが、客入れのBGMも好み。
照明。色(特に青緑紫)や影の使い方が素晴らしい。
衣装。シンプルかつ機能的。照明&舞台装置との相乗効果大。
美術系は、本当に、互いの存在をアピールしつつ、それぞれをしっかり引き立てている。
演出。相棒が亡くなるシーン、二人の切り替えは見事。
役者。冒頭の長い説明で「“できる人”だな」と感じる。そしてミヤタユーヤが素晴らしいのは、登場人物に対してのリスペクトが伝わってくるところ。

唯一残念なのはスモーク。
もっと効果的に使わないともったいない。スモークで役者が見えなくなる時がある。非常にもったいない。
少しずつ出すとか、直接舞台上に出さないで、逆方向に射出して拡散させてから舞台に届くようにするとか…
そして客入れの前にスモークは充満させておくべきである。開演直前に、前からもくもくと煙が迫ってくるのは気持ちのよいものではない。

一人芝居で、使う音楽もピアノ曲だから、ぐわぁーーっと盛り上がるということはない。
だが、勢いだけの芝居なんかよりよっぽど観る価値がある。

ネタバレBOX

エリック・サティが「Eric」ではなく「Erik」と名乗り、山高帽に喪服(のような真っ黒の服)を身につけステッキ代わりの傘を持つようになった経緯の物語。
彼と、彼を見いだしその音楽活動を支えた相棒の物語。

エリック・サティを題材としているこの作品で印象に残るのは
「美しければ正しい」「楽しいのが正しい」

途中相棒は亡くなるが、百年後も彼に“生きて”欲しいとの願いから「楽譜を書け」と諭すシーン(それに反発するエリックの気持ちも分かる)や、エリックが相棒と出会った時にかけられた言葉を、相棒の最期に語りかけるシーンは感動的。
そしてその言葉はエリックという天才を象徴する言葉でもある。
tg STAN   ティージースタン(ベルギー)「Nora ノーラ」

tg STAN  ティージースタン(ベルギー)「Nora ノーラ」

特定非営利活動法人舞台21

あうるすぽっと(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/11/28 (木)公演終了

満足度★★★★★

地方の劇団とかに見てもらいたい作品かも・・
洗練・エスプリと流れるような展開。

役者それぞれが自由自在に、
終末、籠の中から飛び立つ日を待つヒバリがもがくのを、時に見下ろし、
横切り、俯瞰する。

シンプルなセット。

人間然として舞台の上に立ち、存在する登場人物たち。

この自由さと洗練は、観客を求めて飛び回ることを念頭に置く地方の劇団には特に参考になるのでは?

セットなんて最小限で良い。

場合によっては、その町で調達したって良い。

スペインリーグで時たま見かける
ちいさな町の洗練された組織と溌剌さをを持ったサッカーチームのようだった(笑

呪い

呪い

ジェットラグ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

日本的方法の願望♡ショートストーリーズ


間違いなく、「いなり寿司」(お稲荷さん)を世界一連発した舞台だろう。まず、呪いをかけられ いなり寿司化した男の姿が興味深い。頭からつま先まで、キツネ色の 油揚げが覆う。スーツの襟のごとく、胸のあたりにかけ中身の酢飯がこぼれており、顔面すら 米粒が ギッシリである。ぜひ 「生もの」を ご覧頂きたい。

「明日、目が覚めたら いなり寿司だった」という過酷極まりない現実を考えた人は何人いるだろうか。スーパーのパックに「一個」「二個」「三個」の単位で整列されている、あの小さな物体ではない。私自身が いなり寿司。これは…強力なシチュエーション。SFコメディの捉え方が可能だろうし、周囲(彼女等)のリアクションは新たな展開も造り出す。

ショートストーリーズ(3つのオムニバス)が重なり合い、濃縮された会話劇を続けざまに観劇する感覚だった。原作を書いた徳井氏によれば、作品自体は「短い」という。ショートストーリーズ形式にしたのは、山崎氏(江古田のガールズ)が徳井氏の書いた『呪い』の基本(作風、展開)は崩さず、しかも約2時間の大作として届けるためではないか。「脚色」の部分だろう。初演時の舞台、原作こそ未見だが、ラストに山崎氏の「脚色」が炸裂したように思う。

脚色演出・山崎氏の『江古田のガールズ』は過激コメディ団体である。小劇場アイドルユニット『38ミリなぐりーず』の仕掛け人。そうか、彼の手に落ちれば、「いなり寿司」も一つのジャンルだ。

ホチキス最新作「天才高校〜デスペラード〜」

ホチキス最新作「天才高校〜デスペラード〜」

ホチキス

サンモールスタジオ(東京都)

2013/11/23 (土) ~ 2013/12/04 (水)公演終了

満足度★★★★

天才
面白い。

ネタバレBOX

本郷(山崎雅志)…高校生刑事。天才高校の争いを止めるべくやってきた。類まれな読解力で小野寺から慕われる。
リリー(小玉久仁子)…特訓の天才と偽る、裏切りの天才。本郷へ通報し、争いを止めようとした。
二宮(林修司)…生徒会長の天才。元々孤独だったけど、リリーや磐梯と親友になった。音無が好きだったけどフラレて抗争に踏み切る。
磐梯(加藤敦)…番長の天才。リリーや二宮の友人だった。番長らしくあくどいこともやるけど、猫をかわいがる優しい男。
小野寺(ウチクリ内倉)…あいまいな天才。アレというフレーズを多用するため発言がよくわからん。本郷とともに抗争をとめた。
早乙女(斉藤陽介)…ライバルの天才。いかにもライバルな男。
音無(斉藤美和子)…思わせぶりな天才。副生徒会長。色々かわいい。
蓮美華(木内文香)…妹の天才。リリーには通じなかったが、強力スキル持ち。
時枝(山本洋輔)…ハッカーの天才。黒幕からの指令で色々悪事を働く。自分のために能力を使うようになり、早乙女に認められる。
吉沢(松本理史)…長老の天才。実は天才高校のプログラムで、才能を押し付け学力アップを図った。廃校が決まりすべてを壊そうと画策する。
はやし(林弘二)…吉沢の付き人。何の天才かは不明。

90分。漫画なキャラクターたちばっかで非常に濃い。ニヤニヤしちゃう作品。クセのあるコミカルさで進めて、ちょっとだけミステリーな感じとか友情のふくらみとか盛り込んで、短めながらもボリューミーな舞台。
終盤の、吉沢がロボット化?する展開と演出は流石。しっかり巨大ロボットな感覚になってた。なんだかんだ楽しめるようになってるのがいい。

シーン毎に入る(なんていうのか)決めポーズがとても好き。あと、女性の衣装の生地も素敵。
ライク ドロシー

ライク ドロシー

森崎事務所M&Oplays

刈谷市総合文化センターアイリス・大ホール(愛知県)

2013/11/27 (水) ~ 2013/11/28 (木)公演終了

満足度★★★★

楽しかった(^^)/
”オズの魔法使い”がモチーフだというふれこみだったのですがあんまりそんな感じではなかったかなと思います。が私的は面白かったです(≧▽≦)仁さん塚地さん一生くんのトリオはとっても合っていたと思います。面白かった(^_-)そして長澤まさみちゃん本当に可愛くてSっぽい役がとっても良かった。でも一番印象に残ったのは銀粉蝶さん迫力も凄いがコメディのイメージはあんまりなかったがとっても面白かった☆彡

呪い

呪い

ジェットラグ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★

おいなりさん
チケットプレゼントにて鑑賞。

ネタバレBOX

いなり寿司をバカにした男・三四郎(井上裕朗)が、その報復として、いなり寿司になる呪いをかけられるというスタート。バーの地下に呪い屋があって、エンジェル(入山法子)が呪いを請け負っていて、彼女が浮気しまくっているので呪いをかけてほしいという青年・又一(古原靖久)が訪れる…。

100分位。後半になるにつれ、人物のつながりで展開されていき、ちょっと真面目な感じもしてって話。
エンジェルが話したある夫婦の話がエンジェル自体だったというのもベタではあるし、大団円的なラストもいかにもな気にさせる。呪いをかけるってちょっと特殊でフィクションなものが、あんまり印象的でないのも残念(その大元にある人物の思いの描き方にシャープな感じがあるというワケでもなく)。話のテンポもゆるく、回想を7日間やったのも、ややたるいという感じ。OPのおどろおどろしいBGMもなんか長い。

役者の演技は総じて悪くはなかったと思う。警官役の野仲イサオとか。よかった。女優陣はきれいな人ばかりだったし。及川奈央の舞台は初めてみたけど、チャーミングな表情が素敵だった。
tg STAN   ティージースタン(ベルギー)「Nora ノーラ」

tg STAN  ティージースタン(ベルギー)「Nora ノーラ」

特定非営利活動法人舞台21

あうるすぽっと(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/11/28 (木)公演終了

満足度★★★★

演出家なしで作られた作品
演出家を置かずに役者達が話し合って自ら演出するという方法で作られた作品で、基本的にリアリズムな演技でありながら、役者自身と演じる役柄との境界を行き来する趣向が所々に施されていて、風通しの良い新鮮な雰囲気がありました。

開場すると既に役者達が舞台にいて、客に話し掛けたりしている内に自然に冒頭シーンに繋がり、その後は基本的に戯曲通りに展開しました。
4人の役者は出番ではない時も舞台上の隅に居て、ノーラと夫・トルヴァル役以外の2人はそれぞれ2役を兼ね、しかも服装も演技もあまり変化を付けていないというミニマルな演出だったので、『人形の家』を観たり読んだりしていない人にとっては少々混乱しそうな作りとなっていました。

第1幕に当たる部分では客電が点いたままで進行したり、会話シーンで相手ではなく正面を向いて客に話し掛ける様に台詞を言ったり、小道具を忘れて裏に取りに行ったり、音楽や照明のタイミングをオペレーターに指示したりと、劇場空間全体を取り込むことによって、描かれているテーマが過去の異国の話ではなく、現在に繋がっていることを示唆していました。その見せ方にスノッブな嫌らしさが無く、力みの無い自然体な演技だったのが魅力的でした。
ノーラが旦那を引き留めるために踊るシーンや、クリスティーネとクログスタが復縁するシーンでは意図的にみっともない身体表現が用いられていて、強く印象に残りました。

舞台裏が丸見えの素舞台で、白リノリウムが敷かれた中央のアクティング・エリアに置かれた最小限の家具や、バトンを下げて視界に入る位置に吊された灯体といった、即物的なヴィジュアル表現が格好良かったです。

東京ノート

東京ノート

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

戯曲の魅力が生かしきれていない
所々に入っている小ネタは面白かったが、全体として考えると戯曲を活かしきれていない気がする。

ネタバレBOX

一番気になったのは最初から最後まで「何となく悲劇的なイメージ」を漂わせたこと。
ラストシーンが悲劇的であるのでそこから逆算したのかもしれないが、結果的にメリハリの無い芝居になってしまった気がする。

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