最新の観てきた!クチコミ一覧

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正義の人びと

正義の人びと

コロブチカ

自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

感情、情熱、熱量、哲学
会場の入り口から、演技がおこなわれるスペースを通って客席へ。
席につけば目に飛び込む鮮烈な赤。シンプルながら、目をひきつける赤い布の湾曲が美しく、静かに流れるピアノ曲(クラシック/不勉強で作曲家はわかりませんでしたが、おそらくロシアの作曲家なのでしょう)と共に会場の空気を醸成している。美術は非常にシンプルで、不可解な木組みの部品は天井から垂れ下がっている…。

その不可解な部品は当然ながらうまく使われていました。開演前にそれをどうやって使うか、予想するのも楽しみの一つですよね。

椅子は小さいのにつめつめで置かれていて、たしかにちょっと不便でした。おとなりの方と必然的にお話しすることになるので、それはそれで嫌いではありません。

出演者の方はほとんどが初見の方。最初からエネルギー量多くテンション高く始まるお芝居で、あまり得意なパターンではなかったんですが、じわじわしっかりと芝居へ引き込んでもらいました。
感情が根源にある哲学的な長いセリフが多くて、役者さんは大変だったろうなと思います。とはいえ、すでに宇都宮と東京での公演を終えて大阪に来られていたわけで、かなり練り上げられている印象を受けました。
主宰のコロさんはさすがの存在感。素晴らしい色香と、狂いとを味わうことができました。コロさん演じる大公妃がいるあいだは、会場がものすごく緊張感ある空気でした。あと、いい香りがしました笑。客席と役者さんが至近距離に存在するゆえに味わえることでした。

終演後、しずかに余韻を感じたくなるお芝居でした。
そして、小難しい岩波文庫を手に取りたいと、そう思ってしまうくらい、しばらく影響をひきずりました。ありがとうございました。

♪ご来場ありがとうございました♪  トラブルショー

♪ご来場ありがとうございました♪  トラブルショー

ミュージカル座

光が丘IMAホール(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

申し分なし!
歌やダンスでミュージカルとして楽しめるだけではなく、随所に笑ってしまう仕掛けが工夫されていて、サービス精神に溢れた舞台だったと思います。詳しいことは他の方が書いておられますので割愛しますが、とにかく二本分観た価値があると思います。おすすめします。

BINGO

BINGO

Rising Tiptoe

ザ・スズナリ(東京都)

2013/10/29 (火) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

みてきた
すみれちゃんの髪型がサリーちゃんのパパみたいでユニークでした。
スズナリの客席はどことなく改善されてるようでした、が席の前後はせまい。

音楽劇「赤毛のアン」

音楽劇「赤毛のアン」

DGC/NGO 国連クラシックライブ協会

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

赤毛のアン
脚本がよかった。歌もダンスも、みなよかった。
少し上演時間が長かったが、最後、盛り上がりよかったです。

「ラストシャフル」

「ラストシャフル」

劇団 浪漫狂

シアターサンモール(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

泣ける・・
良いお話でした。途中は、劇団や舞台の宣伝(?)のような事があり、これってどうかな・・?と思いましたが、ストーリーの良さもあり、どんどん惹き込まれました。そして最後は、涙が出てきました。とても考えさせられる心温まる良い舞台でした。脚本家の久間さんの舞台を、もっと観てみたいと思いました。この舞台を観て、人生、シャッフルして何度でもやり直せる!やり直そう!と思いました。

Mr. Fujino

Mr. Fujino

世田谷シルク

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

こんな形で舞台化されるとは!!
 魯迅による原作『藤野先生』を読んだ上で鑑賞したが、まさかこういう形で舞台化されるとは!
 客席と段差のない地続きの演技スペースには長机と椅子が数組、そして天井から吊られた幾本かの竹があるばかりで、主舞台である学校をはじめ具体的な場所を思わせる大道具は一切なく、役者は魯迅役の人を除いてみな巫女をモチーフにした衣装で登場。
 白いYシャツに女優は真っ赤なスカート、男優は真っ赤なズボンをまとって演技をするのだが、この演技がクセモノで、動きがマイムさながらにコミカルだったり機械的だったり、マイムが高じて踊り出したり、詩のようなものを群唱したり、リアリズムとはほど遠いもの。
 ようは今流行りの抽象舞台で、抽象舞台なら男女の性差も無視してOK!とばかりに、作・演出に加え女優も兼ねる堀川さんが男性である藤野先生を演じちゃうのもご愛嬌!
 しかも、当パンには原作の要とも言うべき「幻灯事件にスポットを当て」たとあるのに、幻灯事件に割かれる時間はごく短く、原発事故を起こした我が国を皮肉っているのが明らかな挿話や、魯迅の級友のおきゃんな妹が秘かに思いを寄せている魯迅の部屋に可愛いイタズラをして帰るコミカルでほほえましいエピソードなど、原作にない話がてんこ盛り!
 事程左様に、原作軽視とそしられても仕方がない仕上がりなのだが、巫女の装いをした女優陣はやけになまめかしいわ、ダンサブルなBGMはカッコいいわ、どんどん加速する音楽に合わせて役者たちが発狂したようにしゃべりまくり踊りまくる終盤の群唱&群舞は狂いゆく物語とリンクして観る者をハッとさせるわ、パフォーミングアートとしての完成度はバリ高! 『藤野先生』の舞台化作品という以前に、一つの演劇ショーとしてとても楽しめる。
 批判を恐れず大幅に原作を改変して刺激的な見世物へと昇華させたチャレンジングなその精神を評価して、星は5つ。
 上に「原作軽視とそしられても仕方がない仕上がり」と書いたけれど、革新的で惹きつける演出をしないことには『藤野先生』などという古典は見向きもされない可能性もあることを考えると、この演出でよかったような気もする。
 バルブとしては、本作の観劇をきっかけに世田谷シルクという集団への関心が急上昇! おそらくは次回作も観ることになるだろう。

ネタバレBOX

 「幻灯事件」は割かれる時間が短いだけでなく、その意味するところを極めて抽象的に表現したとてもシュールな別エピソードにそっくり置き換えられている。
 どう置き換えられたのか、その点にも注目!
ウォルター・ミティにさよなら2013

ウォルター・ミティにさよなら2013

TUFF STUFF

相鉄本多劇場(神奈川県)

2013/10/27 (日) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★

今ひとつ物語に入りきれなかった
三人の主人公が交差してという発想は面白い。だが、余りにも荒唐無稽なストーリーのため、入りきれない。コメディとはいえ、もう少し現実感のあるストーリーの方が面白くなるのではないかと感じた。

ギャラクティカ・めんどくさい。

ギャラクティカ・めんどくさい。

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

おバカ、スペースオペラ、哲学の三位一体
本格SF的な設定と「面白い・めんどくさい」の対立というバカバカしさのギャップ(しかし見事に整合している)でツカミはオッケー。
中盤以降はスペースオペラのお約束的展開に哲学的テーマも盛り込んだ感動大作。
3連休の締めに是非!
ちなみにこれから2回目を観に行くです。半券割で1500円だし。

COMBAT ~怨ミ晴ラサデオクベキカ~

COMBAT ~怨ミ晴ラサデオクベキカ~

teamオムレット

ザムザ阿佐谷(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★

暇つぶしに
皆多分卒なく上手いけど華がなく、話は破綻が無いしするっと入ってくるけど多分二週間後には忘れてる。そんな印象でした。わざわざ観に行くとあれっ?って気持ちになるかもしれないけれど、暇な日の暇つぶしなら安心のクオリティです。

Mr. Fujino

Mr. Fujino

世田谷シルク

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★

違和感
身体表現がすごい!と思うけれども、ストーリーが良く分からず気づいたら終わってしまったなぁと・・。魯迅役に激しい違和感を覚えたまま、通り過ぎた一時間半でした・・。

ウォルター・ミティにさよなら2013

ウォルター・ミティにさよなら2013

TUFF STUFF

相鉄本多劇場(神奈川県)

2013/10/27 (日) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

こーゆーテイストは好みなんだなぁ・・・
と、改めて自分の嗜好を確認できた作品でした。

でもやっぱり人造人間チームのインパクトが強すぎてないかなぁ、
とバランスについては思いました。

(89分予定 Wチームの千秋楽)

ネタバレBOX

勤め人、主人公のラブストーリーものに刑事もの。
そこへは推理ものかホラーやサスペンス、せいぜい怪奇か奇妙な物語の方が、
バランスとれていたのではないであろうか?

ヒーローもののヘルナイトさんが受けました(^^)
ヒーローさんも博士さん(胸板厚いんですよ(^^)
(素手で怪人倒せそうな大きさだし)も濃かったけど・・・・。
対抗できたのは刑事ものの犯人さんぐらいでしたし。

お薦めにしょうかと思ったが、
右隣の女性が劇中1回も笑ってなかったようなので出来なかった。

約束

約束

演劇ユニットレッドカンパニー

Geki地下Liberty(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

あの人もこの人も
オカルトとハートフルストーリーがミックスされ、さらに細かい笑いを散りばめた、とても興味深い作品でした!
人間関係がちょっと複雑なんですが、比較的みながら理解できる構成になっていて良いと思います。
予告内容でアイドル舞台かと思っていましたが、女の子たちも、しっかり演技していて見ごたえがありました♪

「ラストシャフル」

「ラストシャフル」

劇団 浪漫狂

シアターサンモール(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

舞台化は3回以上?なのかな
自分は2回観劇ですね、今回で。
話はわかっているのに感動させられました。
開演前からゴソゴソ動いていた母親に連れられた小学校低学年の女の子も、
後半では大人しくなり泣いていたようでした。
いい話は年齢問わずに琴線に触れるものだなぁと思いました。

(2時間オーバー)

音楽劇「赤毛のアン」

音楽劇「赤毛のアン」

DGC/NGO 国連クラシックライブ協会

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

名作だ!
あああ、これは良かった。
あんな風にやられたら心洗われて仕方ない。

ネタバレBOX

大人数かけてやるのが活きているミュージカルはやはり良い。

幼少から大人へ、時系列に合わせて継投していくのですが入れ替わっててもちゃんと雰囲気が引き継がれていて凄いなぁ。

限られた範囲をそれぞれが堅守しているからクオリティも高くなるんだろうなと。

中には緊張してる子とかもいたけど、それはそれで「頑張れ!」応援したくなる様な雰囲気だったし。


アンを引き取ったマシュウ、マリラは全編通して同じ人なので、あそこまで場面によって相手役が違うのは大変だろうなと思う。

パンフレットの中にも書いてあったけれど、この二人が実は主軸なんですよね。


物語的にこの二人が善良で本当によかった。

と思った。


アンの言動は神がかってると思う。

特に少女時代にかけての辺り。

やっぱり原作も本当の名作なんだなぁと。



明確な意義がある作品なので、若干盛り込み過ぎなところもあるけれど、

むしろサービスてんこ盛りな感じで。

本当に色々なモノを楽しむ事が出来た。


個々の身体のキレ好き。

あー特にマネキン、あのキメは何気に凄いのでないか。


やはり大人数かけて歌って踊るシーンは申し分無しなのですが、客席が氷の様に硬い雰囲気があった。

特に前方の方が手拍子とか全然せず。。?

好意的に考えれば聞き入っているのかといったところだけどうーん。

盛り上げてあげたいとこだと思うんだけどな、席譲れ、と思った(笑)


隣の席が親子だったのですが、これに連れてきてくれるお母さんとかいいなぁ。

お母さんの方がより笑ってる感じでしたが(笑)
オーディション

オーディション

劇団SwanLake

池袋GEKIBA(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

祝!第1回公演
自分にとっては鬼門のGEKIBA,この劇場で何度か観劇したことがあるが,ことごとくハズレが多かった。だから期待ほどほどに行ったのだが,うん,これは面白い!正直,GEKIBAでこんな面白い芝居が観れると思わなかった。演技自体では,まだまだと思う部分もないではないが,ストーリーが(若干,設定からルール違反いなるんじゃないのとは思ったが)思惑がドロドロ蠢いていて,不安感を植え付け,目が離せない。結末も観客の想像力をかきたてるもので良い。この劇団,次回作も注目してみようか。

よろずや平四郎活人剣

よろずや平四郎活人剣

劇団若獅子

三越劇場(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/06 (水)公演終了

満足度★★★

芝居向きでない様な
遅い回線で動画見てる気分に(謎)

ネタバレBOX

内容は兎も角、転換が無頓着過ぎるように感じた。
話の作りが映像ドラマ的で場面が頻繁に切り替わるのですが、その都度幕が降りてきて待たされる。
それもえらく長い!
エリアチェンジごとにデータ読みに行ってナウローディング的な(謎)
幕降りて音楽だけで分単位で待たされるので、この間にたまらなく眠くなってしまう!
寝不足で行ってるのも悪いのですが。

例えばベタに考えても幕降りてる間はその前で話が展開してるとか、色々やり方あるだろうにと思ってしまう。
最後だけ幕降りてる間にちょいと展開がありましたが、それも折角地声で歌っているのに、幕内でガッコンガッコン音がしていて、それもそこまで音させないと出来ないのかなと気になった。

見せ方として映像の方が勝つのであれば、芝居を観に行く意味がなくなってしまうので、やっぱり芝居的な見せ方で作って欲しいと思う。
Hello Wedding

Hello Wedding

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

サヘル・ローズの快演(?)と伊藤えみの表情演技について
この公演は日替りゲストを迎えてのシーンがあって、本日のゲストはサヘル・ローズさん。 このシーンは毎日なかなか楽しいものですが、本日のサヘルさんはブットビ楽しかったです!只者じゃないですね、彼女! 客席爆笑状態でした。このシーンは進行の中ほどに設定してあって、息抜き時間的な意味合いもあります。

さて、そんな笑い声いっっぱいのシーンの直後は、いよいよ主演女優の見せ場のシリアスシーンです。
(これって、なかなかキツイ順番ですよね?)

以下、ネタバレBOXへ・・・

ネタバレBOX

ここからが主演女優の正念場! このシーンを演じられることこそ主演女優の存在価値です。

作品作りに苦悩するミカは、突然現れた自分の作品中に自らが作り出した人物たちに取り囲まれ、作品を続けろと彼らから責めさいなまれます。ここは作品中の人物達も主人公のミカも、動きが多くセリフも絶叫調な部分もあり、動的に感情を表現する部分で、一定のレベルの演者なら気合いれればできる場面です。しかしそれに続く場面は、ミカの独り芝居に近い設定になっています。故郷からの電話を受けた彼女はそこで自分の心の中を語るのですがセリフは少なく、その短いセリフで彼女の感情を全て明らかにしなけらばいけない難関シーンです。動きは無いのでセリフまわしと表情の表現が全てとなります。

そこで主演の伊藤さんは、抑えた表情表現を使いながら見事にミカの気持ちを表現していました。 表情で、感情とその背後にあるものを伝えることができる稀有な女優さんと思います。大げさな表現ならある意味誰にでもできるので、抑えた表現で且つ十分な伝達力を備えた彼女の演技は、是非前列シートでご覧ください!

以下、演者以外のことを好きほうだい(?)に書くきます。

今回の舞台は、今や伝説と化した、かのヴィーラント・ワーグナーの舞台を彷彿させる殆ど舞台装置が何もない舞台上です! 舞台の広さも、いわゆる小劇場のなかでもかなり狭いほうではないかと思います。ここまで狭いと役者さんもやりにくいだろうな・・と。それから舞台の面積以外にも役者の自由度も極小な脚本です。ダブルキャストという制約から致し方ない面もあるのでしょうが、作品全体としては面白くても、役者個々の演技を楽しめるような芝居では決してありません。演技らしい演技を観られるのは上記のミカのシーンくらいです。ミカの作品中のストーリはメチャクチャな展開になっていることで一見、自由度が高そうですが実は真逆な脚本です。
私はヘッドマイクでしゃべるような商業演劇は見ないひとですが、もしかしてそういう流れの作品なのでしょうか? 一番上に書いたゲストのシーンが妙に生き生と感じられたのも、そんな理由からなのかも知れません。そしてこの直後、劇中で一番シリアスなシーンが始まるのですから、客席の感情を一気に変えさせるだけの力量が主演女優に求められることにもなっています。伊藤さんはその点、良くやりましたが・・・

好き放題書いてしましましたが、演じている方々、残りの公演も頑張ってくださいね! ここに何書いたって私は観にいきますから!
新人公演 同窓会~子―大×友=忘~

新人公演 同窓会~子―大×友=忘~

劇団PEOPLE PURPLE

Live Space B.SQUARE(大阪府)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

新人公演。
最初、初々しいながら危なっかしいように見えた演技が
柏村さんや片山さんが登場したとたん、空気一変!
新人さん達の演技が変わったように見えました。
凄いなあ。。。

【ご来場ありがとうございました!】退カヌコビヌカエリミヌヌ

【ご来場ありがとうございました!】退カヌコビヌカエリミヌヌ

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

コミカルとシリアスのバランスが絶妙!
 スーパーの控え室を舞台に、パートタイマーたちの悲喜こもごもが展開。
 初観覧のロ字ックでしたが、この悲と喜、シリアスとコミカルのバランスが絶妙でした。
 アダルトチルドレンのようなキャラクターづけがなされた、クールでひねた暗めの女子が主人公のシリアスベースのお話ながら、コミカルなシーンがいいタイミングで折々に放り込まれ、喜怒哀楽、色んな方向へ感情を揺すられながら最後まで飽かず前のめりで鑑賞!
 度肝を抜かれたのは小野寺ずるさん!!
 今作では昔の篠原ともえノリのド天然なバイト大学生を演じて主にコミカル方面を受け持っていた彼女、グレかけたマジメ女子高生を演じたこゆび侍『きれいなお空を眺めていたのに』出演時とはイメージがまるで違っていて、その芸域の広さにびっくり! 思わず「反則でしょ!!」とツッコみたくなってしまった。
 その小野寺さんはじめどの役者さんもスタッフさんも、さらには主宰の方までもがとても対応がよく、そのおもてなしの精神にも感動。
 お陰でいい気分のまま劇場を後にすることができまし
た。

ネタバレBOX

 主人公のひねた女子と、リストラされてスーパーバイトに転落した中年男。二人が小さな幸せの尊さに気づいて終わるラストシーンには思わずホロリ。。
 とりわけ、十代の頃は友達の彼氏と寝たりと乱脈な色恋生活を送ってきたというひねた女子の吉田さんが、技術者風の真面目な勤め人と付き合って普通のデートを普通に楽しんでいる姿には心打たれました。
♪ご来場ありがとうございました♪  トラブルショー

♪ご来場ありがとうございました♪  トラブルショー

ミュージカル座

光が丘IMAホール(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

これが悲劇だー!
劇中のカンパニーは意外にいいカンパニーでした。

ネタバレBOX

前半はそんなにトラブルも無く進みタイトルに偽りありと思いながら観ていましたが、後半のマッチ売りの少女がマッチねだりの少女になった辺りから面白くなりました。

後半のバックステージにおけるドタバタ振りと前半で練習したシーンが頭の中で見事に繋がりました。例えばマッチ売りの少女が籠を忘れて出て行って困り果てている様子や彼女を突き飛ばす荷車のシーンは目に見えるようでした。

先日、新国立劇場で『リゴレット』を観てきたばかりなので、娘の境遇や尻軽男に教会で見初められるなどの共通点もあって嬉しかったです。

越路吹雪ばりの大女優の場を繋ぐ機転の利く対応は素敵でした。

ベテラン俳優の拘りにも感心しました。「これが悲劇だー!」と歌うだけのラストのワンフレーズとはいえ何ヶ所も刺されて歌が歌えるか、しかし首がはねられてから歌うのは死者として、物語の語り部として歌う意義があるという解釈は素晴らしかったです。

一発花火を上げようという作家を主体とした歌による全員でのフィナーレはいいとしても、作家と演出助手のしんみりした話は衣装替えのための時間繋ぎだとは思いますが余計でした。このミュージカルは素晴らしい仲間意識で結びついたカンパニー全体の話です。全員の活躍でドタバタしながらも無事最後まで辿り着いたというところで終わってほしかったです。

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