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Samurai has come

Samurai has come

風雲かぼちゃの馬車

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/01/30 (木) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

海を渡ったがために。
皆さん熱演という感じでしたが、
「日露戦争の前頃・ロンドン・国家の存亡に関わるフットボールの試合のために」
という大きな設定に対して舞台上で展開されるあれこれが
「え、それはどうなの?」となる点が多くて
芝居の熱量をそのまま受け取ることができず残念でした。

いろいろと面白そうな要素はあったんですが、どの要素を特に描きたかったのか、
それなら脚本をこうすればよかったんじゃないか、とあれこれ思ってしまいました。
練りこみ不足というか、もったいないというか。
モブ状態の人たちの演技や小道具などちょっと雑かなーと細かいところも気になったり。

でも、キャスト総出の受付・前説など、
お客さんを楽しませようとサービス精神溢れる姿勢は好印象でした。

- かさない -

- かさない -

COoMOoNO

キッドアイラックアートホール5階(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★

待つということ
 紛争地へ夫を送り出す妻の心境というものは、なるほど微妙なものなのであろう。実際、イラクへ派遣された自衛隊員の中にも自殺者が結構いたという話もあったしな。ある時期から緘口令が敷かれて取材も困難を極めるようになったが。情報隠蔽法が成立したから、何でもかんでも隠蔽しやがる。唯でさえ、この国の資料殲滅は中国より酷いアリサマなのだし。原発をやめない最大の理由は、プルトニウム型原爆の潜在的保有だよ。その為の、もんじゅだったのだが、こけて仕方なく、プルサーマルなんてことをやっているのだ。
 ところで、この舞台美術は、とても自然で、女性らしい感覚の出た良いものだった。以前、自分達も、キッドアイラックでグループ展をやったことがあるのだが、その時は、打ちっぱなしの壁だったので、部屋に入ってびっくり。たった2日で作ったそうだ。お見事。

ネタバレBOX

 軍人(軍曹)を夫に持つ妻、まやを中心とした人間模様。夫の帰任を来週に控えた彼女だが、夫が不在の間、隣に誰も居ないダブルベッドで眠ることには、寂しくて耐えきれぬ彼女は、体のあちこちが痛くなるにも関わらず、毎日ソファーで寝ている。夫が国外に赴任する迄は気にならなかった階上の住人ドロシー(小津という苗字からついた仇名、えらく太っている大女)の立てる騒音が気になりだし、隣家の主婦、野田に苦情を漏らすとドロシー批判が噴出。他の階の住人迄加わって、ドロシーを追いだすという話迄出て来た。
 日常はこのように何処にでもある見栄えのしないものだが、このような状況に異変が生じる。まやの学生時代からの仲良し?、陽子 の夫が亡くなったのだが、その亡霊がまやの部屋に現れたのだ。まやの方でも彼のことを悪く思っていない。但し、大事な友人の主人でもあった人の霊なので、互いに体に触れあうようなこともない。(これは、相手が霊だから触れられないという物理的な話ではなく、あくまで関係性の問題である)
 偶々、まやの誕生日に、学生時代雪合戦で縁のあった木村も呼んで彼女の誕生パーティーを開こうという話になり、当日、皆で鍋を囲むことになるが、野田もドロシーの件で立ち寄った際に、一緒に、と誘われ、旦那が出張中だったので相伴することになった。パーティーが撥ねて、木村が先に車のエンジンを温めている間、陽子と2人きりになったまやは、陽子から、亡くなっ夫が夢に現れてけじめをつけたら、木村と結婚するつもりであることを告げられる。その夜、霊は再びまやの下に現れ、寝室へのドアを開けて彼女を誘い、ベッドで彼女が休めるような精神状態を整えると、窓を開け、表へ出て行くところで幕。
 お勧めするかどうかは微妙である。
ぐだぐだ家族

ぐだぐだ家族

坊ちゃん嬢ちゃん

シアターシャイン(東京都)

2014/02/01 (土) ~ 2014/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★

一見ちゃらけたようだが、どうしてどうして
 しっかり本質を掴んだ作品で、その落差が笑わせる。良い意味で中々、したたかだ。今後にも期待している。

ネタバレBOX

 親父は難波のヤクザ。僕は父のようになりたくは無い。妹を守って、清く正しく、サンタクロースが何時やって来ても恥じることのないような生活を送りたい。だって、サンタは、清く正しく生活している子供にしかプレゼントを呉れないっていう話だ。
 平成17年12月24日の学校給食は豪勢でプチケーキ迄出た。僕は、妹に持って帰ってプレゼントした。来年も、もっと先もずっと、大きくなったら、大きな奴を買ってあげる、って約束したんだ。
 だけど次の年、妹は小学校に入って、去年僕があげたケーキは僕の分を食べずにくれたことに気付いてしまった。それで妹も家に持ち帰って僕があげたケーキのお返しに僕に妹のケーキを呉れた。この日、お父さんもプレゼントがある、と言って帰ってきた。お父さんのプレゼントは、お姉さんとお母さんだった。お姉さんは大きくて太っている。お母さんはとても働き者で歌と踊りがうまい中国人だ。お父さんの組が経営しているお店で歌ったり踊ったりしているそうだ。でもビザが切れてしまって、ホントはヤバイ。隣の部屋が煩くて、お父さんが隣の人を殴っちゃったら、隣の組の若頭だったとかで、指を切られるのが嫌だ、とお父さんは、お母さんと僕たち全員を引き連れて夜逃げすることにした。行く先は、おばあさんの所。お父さんが今迄、おばあさんの所へ行かなかったのは、自分が、ヤクザで帰り難いっていうことじゃなくて、おばあさんが魔女だからって言ってるけどおとぎ話じゃあるまいし、魔女なんか居る訳ないって僕は思っている。おばあさんの家は山梨県の樹海の麓にあるんだって。とても大きな邸らしい。因みに夜逃げは自動車でした。運転はお母さんだ。漸く着くとホントに大きな門の家で、中も広い。何でも1週間に1度魔女の集会があるそうであっと言う間に30万円ものお金が入ってくる。身の周りの世話をする召使役の信者が居て、犬同然に扱われているのに、おばあさんを崇拝しているので、傍でお世話するだけで嬉しいらしい。中に通されて挨拶に行った時の様子だ。で、おばあさんは、その時いきなり、「2人の娘の内どちらかを頂戴」って言ったんだ。「この子がいい」って妹を連れていこうとしたんで、妹の気持ちも訊かないでおかしいから抗議すると、妹は、「私、行きます」とおばあさんについて行った。揉め事を起こしたくなかったのだ。僕は、反抗し続けた為、食事もできず、狭い部屋に姉と一緒に入れられてしまった。反対に妹は気に入られ、魔女の会合でもアシスタントを勤めさせられるほどになった。然し、それで稼いだ金で米を買い、僕の為にお握りを作ってくれた上に、その後、おばあさんとぶつかって閉じ込められていた部屋の鍵も開けて逃がしてくれた。僕は、逃げだすと雨の中、外に出たが、川に落ちてしまった。翌日、川から拾い上げてくれたのはお母さん。妹は僕を助けた為に折檻され、首輪をつけられてしまった。意地を張って何も食べなかった僕に、姉は、自分が熊になっていた時期があると話してくれた。大きな体で、ごついからだの姉は、以前、同級生にからかわれて耐えられなくなり、樹海に入って熊として生きたと言う。1カ月後、母親に見出された時、自分が見難く、熊のようであっても良いのかを訊ねる、と母は、「生きていてくれただけで良い」「娘なんだから」と応える。それで、姉も立ち直ったのだ。生きていることの意味と共に。こんな話を聞いて、僕もおばあさんがからかうように言っていた、時給20円の案山子バイトをすることにした。自分の足で立って皆の協力を得て祖母打倒に立ち上がった。関門は3つ。1つ、祖母をガードする強力な取り巻き信者達。2つ目は祖母の持つ魔法アイテム。そして3つ目が、人質に取られている妹だ。
 突破口は姉が開いた。熊さん復活で正門を突破、混乱の中で祖母の魔法アイテム奪取にも成功、妹も救い出したが、妹は少し前から恋しい人ができ、僕が構い過ぎるのをうとましく思うようになった。「自分自身を愛しなさい」という祖母のテーゼを自らのものとし恋に生きる為に自転車で疾走
一方、祖母は祖母で、僕が作った魔女HPを利用して、妹をチベットに送り込み、ここに妹の本拠地を開いて世界一の魔女たるべき構想を練っており、恋をした妹が女の子を産んで、祖母の求めた自分を中心に据えた世界観で世界を席巻するということになると・・・。
 今後、の伸びシロを考慮して今回は、星4つとした。
我らがジョーク

我らがジョーク

多摩美術大学 映像演劇学科 FT 3年生Aコース

多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

アート引っ越しセンター
「空間の使い方?どうでも良い!」という所に笑った。

そうなんだよな、いくら表現の仕方が上手くなったってしょうがないんだよな。

「暗喩の時代は終わった」

若い人もそう思っててくれて嬉しい・。

と言っても昔の学生運動とかセクト的なアレじゃなく、あくまで柔らかな表現で。

途中退席が多かったのが、それぞれの観客のどういう意図だったのか分からないケド、
けたたましい足音、扉の音に聞こえたのでそういうことなのかと自分は思った(苦笑

個人的には今年入って一番好きかな。

ネタバレBOX

「この学校は何も教えてくれない」

ってのに若いうちに気づいただけでもめっけものだと思う(笑

演劇を見ていて思うのは、
「学校」とか呼ばれる所、
あるいは
「演出家」と人から呼ばれる人たちは、
役者・演出家には誰も何も教えてくれないのだな、ということ。

以前、若手演出家コンクールを見ていて思ったのだけれど、
審査員たちがビックリする位自分と同じことを考えていた。

・・そうだよな、散々ぱら舞台ばっか見ていれば、いい加減同じことに気づいて当然。

ただ、それ以上にビックリしたのは、
その老人たちの慈愛に満ちたように見えた端的な一言一言が、
若手の演出家らには「厳しい」と捉えられたように感じられたこと。

おそらくは、今まで優しく教えてくれた誰よりも
親身なコトバを投げかけていて、
もし自分が同じ立場ならば、
唇をかみしめて自分の胸に一字一句刻んで一生忘れないに違いないと思ったのに。

いくつかの審査員のエピソードを聞いた時点で、
何人かの演出家に未来が無いことがたちどころに分かった。

一生のうちに、本当に親身なコトバを投げかけられる機会は、驚くほど少ない。

だからこそ、言葉を紡ぐ人たちは、
そうした機会を一生の宝物にして全ての源泉にしなければならないように自分には感じられる。

自分もあまり勉強する機会が無かったので学内の事情は推測するだけだったのだけれど、
役者の掛け声に反応した観客の何人かの声、応援は、
彼らの一生の宝モノになるのではないかと思った。

この作品がどうの、というのでなく、
この先の人生にその声がどんな役割を果たすのか、が、
この作品の場合とても重要なのかな、と思った。

最終日に行って良かった(笑
たちゆかぬ

たちゆかぬ

雲の劇団雨蛙

明石スタジオ(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度

立ち行かない作品
短いエピソードを変奏しながら繰り返す作品でしたが、様々な面で力不足な為、説得力の無い自己満足的な表現に見え、70分と長くない上演時間にも関わらず体感的にはとても長く感じられました。

役者をしている男性が7年前に中途半端な形で別れた女性と再会し、はっきりと別れを告げるという、ストレートに演じると10分も掛らないプロットを、役者を次々に入れ替えたり、複数人が同時に同じ台詞を言ったり、異なる場面の台詞を断片的に交互に言ったりしながら何度も繰り返す凝った構成で、異なる選択肢の間で悩み、立ち行かなく心境を表現していました。
境界線が曖昧な劇中劇構造が活かされていなかったが勿体なく感じました。

使われている手法が要求する精度に役者の技術が達していなくて、格好付けた風な演技ばかりが悪目立ちしている様に感じました。
客入れ時から舞台上を走っていた女性が前口上を述べるのですが、もっと大袈裟で様式感のある台詞回しにしないと物語の枠の外にいる狂言回し的な存在感が出ないと思いました。

BGMの選曲にセンスが感じられず、特に日本語歌詞の曲が多用されていて台詞とぶつかっているのが気持悪かったです。衣装も必要以上に多色使いでゴテゴテしていて、視覚的にうるさく感じました。
作品に直接は関係しませんが、チラシにも当日パンフレットにもスタッフの名前が記されていないのが気になりました。

父と乳

父と乳

らぶ・まん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度

やっぱり・・・。
らぶ・まんさんの観劇は2度目です。

テンポの悪さがどうしても気になってしまいます。
空白の間がところどころにあり、リズムを悪くしている印象です。

ミートソースのくだりは、面白かったらありだと思うのですが・・・ただただ勿体ないと感じてしまいました。

電磁装甲兵ルルルルルルル

電磁装甲兵ルルルルルルル

あひるなんちゃら

OFF OFFシアター(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

みてきました
劇団初見、面白かった。

世迷言

世迷言

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

流石
どんなに楽しみにしていっても必ず期待以上の楽しさを返してくれるのが柿喰う客です。
本痴気(通常キャスト)での篠井さんの存在感の大きさだったり交錯する想いだったりに感動し、乱痴気(シャッフルキャスト)での力が抜けているのに本痴気に劣らない演技に魅せられ、大満足です。
中屋敷さんの今までの作品に比べると笑いが少なく感じましたが、笑いを抜いても最後まで集中させる力を持った作品でした。
前方の席で細かな表情を見るも良し、後方の席で美術・照明によって変わる印象を楽しむも良し、リピートして変化を楽しんで欲しいです。

「Reverse Historica」 リバース・ヒストリカ

「Reverse Historica」 リバース・ヒストリカ

BIG MOUTH CHICKEN

サンモールスタジオ(東京都)

2014/01/30 (木) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★

今日が初日かと・・・
観ている間、ずっと今日が初日かと思っていた。こなせるメンバーがいるにもかかわらず、舞台上の熱気が足りない。殺陣もこれというほどの独自性が無く、定番の動きばかり(ごめんなさい、殺陣好きなもので)、そしてバックに流れる音楽、こちらもセンスを感じない。全体的に駆け抜けるような勢いが足りない。あえて言わせて頂ければ、この脚本を演ずるには少々平均年齢が高すぎはしないだろうか?

壁あまた、砂男

壁あまた、砂男

劇団わらく

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★★

無題989(14-028)
14:00の回(快晴)。13:00受付(整理券あり)、13:30開場、粉塵防止のためマスクを手渡される、ベンチシート+椅子席で7列くらい、正方形、床から15センチほど浮かせた舞台、各辺に照明。13:45、男女1名ずつ登場、続いて…結局、全員出てきたのかな?グレーで統一された衣装、車座になって干し芋を食す、ペットボトルを転がし各人、喉を潤す、「あいつ」について語っているが、本編には関係なさそう。でも、トイレとか言ってる。

14:05前説〜15:46終演。パフォーマンスは面白いと思いました。砂の壁は概念的なもので、越えてはならない境界線だったのでしょうか。幾つかの集団グループ、誰も見たことがない砂男という存在、目耳足の三姉妹は自ら確かめよ、と言いたいのか。無数の軍手が骸骨や墓標に見えてくる。

「行こう 行こう 火の山へ」とはどこを目指し、何を求めて行こうとしていたのだろう。全然、スッキリしませんでしたが、強く印象に残るお芝居でした。

銀河鉄道に乗ったサギ(★満席となりましたので受付を終了致します。有難うございました。)

銀河鉄道に乗ったサギ(★満席となりましたので受付を終了致します。有難うございました。)

劇団真怪魚

調布市立つつじヶ丘児童館ホール(東京都)

2014/01/26 (日) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

久々に、良きもの見たなーって感じでした。
宮沢賢治の色んな作品がモチーフとなって出てくるのですが、それぞれの作品が見事につながっていて、一つの新しい世界観が広がっています。

笑いあり、涙あり、と聞いていたけど、本当にその通りだった!!!!

前半は笑いっぱなし、
後半は泣きっぱなし!

本当に心が動き、潤いました。

全体を通して、宮沢賢治スピリットが脈々と流れています。

劇を見終わってから、思わず書店で宮沢賢治の詩集と絵本を買ってしまったほど。

それくらい、余韻に浸りたかったんです。久々に、良きものを見たなーって感じでした。


テレビに映る犯罪者だって、非行少年だって、誰にでも、綺麗な心のままの赤ん坊の頃があった。

いつから、人を平気で傷つけたり、嘘をついたり、騙したりするようになってしまうんだろう。


誰が、何が、そうさせてしまったんだろう。

そんなことを考えさせられる作品で、強く熱く、訴えかけるメッセージが込められているのを感じました。

役者さんの中には、ほぼ素人の方もいらっしゃったそうですが、
それを感じさせないほどでした。ご本人たちの努力もさることながら、
役者さんの個性がそれぞれの役柄にハマっていて、自然な形で現れていたのでしょう。

これからの劇団の成長がますます楽しみです。

今回はプレビュー公演でしたが、5月には本公演も控えているそうです!

ぜひ家族や大切な人と足を運んでみていただきたい作品です。

ネタバレBOX

個人的には、最後のクライマックスで「よだか」が言ったセリフが印象的でした。※ネタバレ注意

自分に自信がなくて、いつも人の目を気にしていて、存在価値を見出せなくて、臆病で、繊細で…

自分が生きるために食べる虫にも心を痛めるほど、優しすぎる心を持った鳥、よだか。

そんなよだかが、銀河鉄道の危機を救うために、自ら危険を冒して外に飛び出すときのセリフです。一語一句覚えてないけど、確かこんな感じ。

"私は飛べます。

何もできないけど、
私には、飛ぶことだけはできます。

今の私は、昔の私と同じに見えますか?"


最近、転職を考えていて、"自分にしかできないことって何だろう"って思う機会があったから、余計に刺さったのかもしれない。

やっぱり、人は、自分にしかできないこととか、使命を感じたときに、輝けるんだと思う。


そう、青く光るよだかの星のように。


話は逸れるけど、私が「青色」や「星空」が好きなのも、きっとよだかの星のようになりたいからなんだと思いました。

自分の人生観が、よだかの星の世界観とつながった奇跡的瞬間だった☆

私にしかできないこと。
不器用で臆病で才能もない小さな私が
堂々と、いきいきと、笑顔で輝けること。

やっぱり私は、
青く光り羽ばたくよだかのように、
懸命に命を燃やし、歌いたい!


そんな熱い気持ちが沸き起こったのでした(^^)

人魚の夜

人魚の夜

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題988(14-027)
19:30の回(晴)。19:00会場着、受付。19:10開場、入るとかなり暗く、3段の舞台、床下にも灯りがあるようで漏れ出している。低いテーブル、湯呑み、椅子が囲っています。客席中央に通路、白い石と砂、オブジェのような木組み、閉じられているようでいて、どこにでも開かれているように見えます。どこからか泡の音、19:29下手から男、線香をあげている様子。19:30前説(吉田さん、100分)、19:34開演〜21:16終演。終演後、台本を購入。

静かさは嵐の中のほんのひと時、襲いくる猛威と喪ったもの、黒い背景に立ち上る味噌汁の湯気…その温かさすら儚く消えてゆく。

冬子の最後の言葉「私が、ちゃんと覚えているから。」…鈍感な私にはすぐにはわからず、台本を読む車中で気がつく、それは永遠の幸せを求めることだったのですね。

「マリーン」のラストにも感じたこの想い。

電磁装甲兵ルルルルルルル

電磁装甲兵ルルルルルルル

あひるなんちゃら

OFF OFFシアター(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

作り手の狙いどおり
物語の構成とか、シーンの積み上げ方とか間の取り方など、
これまでのあひるなんちゃらの良い面が
今回もしっかりと作りこまれていて
でも物語がちょいとくっきりした感じ。
「でも、新しいあひるなんちゃら」がちゃんとそこにありました。

ネタバレBOX

なにか合体モノとエバの世界がごっちゃになった感じもするのですが、
少なくとも物語の輪郭がいつもよりベタにしっかりと作られていて、
常連の役者さんたちがその中で
よりロールの個性をナチュラルに貫いている感じがする。

あひるなんちゃら初めての役者さんたちが
これまでの作品にかもし出された空気に
紛れ込んでしまうのではなく、
持ち味やトーンを持って
舞台に新たな食感を与えていて・・・。

なにか、単に舞台の空気や密度にどっぷりという感じだけではなく、
そこに新たな色が生まれ、
なにか、キリッっとした別の一面を感じたりも。

前回の原典回帰感に続いて
あひるの新たなあゆみを見届けたような気分になりつつ、
いつもにも増して、ほんと、面白かったです。
WEEKLY MANSION

WEEKLY MANSION

劇団半開き

小劇場 楽園(東京都)

2014/01/27 (月) ~ 2014/01/31 (金)公演終了

満足度★★★★

ウィークリーマンションではありませんが
案内文にあった事態の後に、さらに衝撃の事実があったとは。

ネタバレBOX

中学校の卒業式の日に無理やり童貞を喪失させられた事態の後、悪い記憶を上書きしてあげようと考えたお姉さんの善意からというにはあまりにも衝撃的なもう一つの事態が発生していました。そんな二人の関係がそれ以後も続き、他人との交流が上手く行かなくなった青年と、彼が入居したシェアハウスの住人たちが、次のステップに至るまでを描いた青春群像劇。

お姉さんの元恋人が自身の運営するシェアハウスに青年を入居させたという事実は、亡くなったお姉さんが弟の立ち直りを恋人に託し、恋人が意を汲んだことが窺えます。

お姉さんが恋人を作って家を出た後は、妄想の中のお姉さんとしか会話していなかった青年も、シェアハウスの住人との交流で少しずつ変わっていったようですが、あまりこの部分は描かれておらず変化の過程は良く分かりませんでした。

住人たちの中では、友近さん似の人は歌が上手くて、でもいきなりの歌には唐突感がありました。女子高生は可愛かったです。
暗闇のもぐら

暗闇のもぐら

イチハラ会

金毘羅 FreeStyleStudio(大阪府)

2014/01/17 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★

秋葉原無差別殺傷事件
テレビでの報道を観て、こんなことが現実に起こるのか・・・と衝撃を受けた、6年前のあの事件。
あの事件が元になっているお芝居。
まだ二回目のイチハラ会観劇なのですが、過去公演でも実際に現実で起こった事件を、櫟原さん的に掘り下げている作品が多いらしく、今回も。
しかし、凄惨なばかりではなく、かなりの部分で遊び心が盛り込まれていて、緩急のバランスが良く。
特に米山さんオンステージ部分は、もう彼女はほんとうにイベントやったらいいのに、むしろやるべきだ、と思いました(笑)

ネタバレBOX

アイドル好きで広く知られている、米山さん。
その彼女が地下アイドルに扮し、チラシで着ているようなビラビラ衣装を着て歌い踊りMCをする姿。
来るべき時が来たな・・・と思いました(笑)

お芝居は、その地下アイドルのライブシーンから始まる。
そこに来ていた唯一の客が、突然包丁をアイドルに突きつける、殺傷事件の彼。
事件を起こす前、トラックで秋葉原の人混みに突っ込む直前のお話。
あれ、そういえば、なんであの男はライブに来たんだったっけか・・・思い出せない。

縛り上げ包丁を突きつけることがきっかけで、彼はアイドルと対話を始める、自分のやろうとしていること、抱えている心の傷などを語り始める。
このアイドルが、縛られ包丁つきつけられてるのに、強い。
彼が弱いところを見せ始めたとたん、キレて、方言で彼を罵倒し始める。
アイドルの怒りは、わたしの怒りでもある、アイドルだって本当は強いわけじゃない、でも頑張って生きてるんだ、最高に共感でした。
誰でも乗り越えて歯くいしばって生きてるんだよと。
うだうだ、うだうだ、自分だけ辛い、自分だけ可哀そうなんて思ってる人間、大嫌いだ。
わたしが彼に言ってやりたいこと、全部言ってくれたから、そりゃあもう拍手喝采したいくらい、すっきりしましたよ(笑)

最後、アイドルは彼に、友人になろうと言う。
優しい子だな・・・と思いました。
分かり合えた、分かった、そして分かってもらえた、その喜びでキラキラした笑顔で、人生賭けた彼女の初ライブの、唯一の客だった彼に、最期まで楽しんでいってくれとマイクを持つ。
その彼女に、彼は背を向けて去ってゆく、秋葉原へ事件を起こしに。
その出て行った無人のドアへ向けて独白する彼女の、あの表情がたまらなかった。

解釈は様々な部分なのですが・・・わたしは彼は事件を起こしたのだと思ってます。
最後に入ってきた客は、戻ってきた彼ではなく、別の人。
心を込めて伝えた思い、言葉は、それでも彼には届ききらず、彼はやはり行ってしまったのだと。
どんなに伝えたいと思っても、届かぬ想いがあるのだという哀しい現実。
それがたまらなく胸を締め付けられ、そしてリアルだとも思いました。


Psyborg papa

Psyborg papa

W.Strudel

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

涙腺崩壊
立ち上げ公演とは また違うテイストで、
家族とは?愛情とは?生命とは?・・・と、
いろんな意味で深く考えさせられる内容でした(*^^*)
○○なシーン、爆笑させて頂きました

・・・そして、不覚にも涙腺が(^^;)

次回公演は、続編だとか?また観に行きたいです♪

サンタと家族の嘘と愛

サンタと家族の嘘と愛

劇団ピンクメロンパン

調布市せんがわ劇場(東京都)

2013/08/15 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

サンタ
最後の仕掛けが素敵でした!

電磁装甲兵ルルルルルルル

電磁装甲兵ルルルルルルル

あひるなんちゃら

OFF OFFシアター(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

脱力系だけれど
話も表面的には脱力系、ダラダラ系に見える。

人の性質、時間の連続性について、オブラートに包み過ぎの感もあるが、
でも、本質は非常に面白い。

壊れた風景 他

壊れた風景 他

有機事務所 / 劇団有機座

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★

ショーケース壊れた風景
もしバラバラな作品が続くのであれば何かひとつのテーマがあるとみやすかったかもしれません。
どうしても長く感じてしまいました。
初日だったせいかもわかりませんがショウケース全体にBGMの使い方があまり効果的でなかった気がします。芝居(朗読、落語)の説明的な音響に感じてしまい、無いほうがスッキリしたのではと思いました。


別役作品は、役者さん個々の芝居は楽しめた部分もあったのですが、台詞が落ちたり、アドリブ的なものでフワッとしてしまったり、やり取りが上手く噛み合っていかなかった気がします。「台詞を覚えました。」という空気に感じてしまいました。
台詞の「あれ」「それ」をどう料理するのかなぁと楽しみにしていたぶん、流れてしまった感があり残念でした。

ながおか号砲アゲイン

ながおか号砲アゲイン

M's Garden

劇場MOMO(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★

最初のステージ
旗揚げ公演の初日、まさに最初のステージを観ました。
そのせいか、役者さんたちが多少緊張していたかに見えました。ややぎこちなかったです。
話の内容としてはありがちといえばありがちですが、舞台である長岡にこだわったところは得心が行きます。ただちょっと過去の事件が弱く、そこまで気に病むものだろうかと思ってしまったのが残念です。
上演時間がほぼ2時間近くあったので、思い入れのある台本でしょうが、もう少し削ってすっきりさせたほうが良かったかもしれません。

ネタバレBOX

カフェ店主が何故、東京のランナー仲間の好意を受け入れるのか、納得できなかったです。また、えみが何故、花火に行きにくい(母親が反対する?)のかがわかりにくいです。
おそらく台本の作者としては納得できる解を持っているのでしょうが、それが舞台では表しきれていなかったように感じます。

幽霊が出てくる話はたくさんあります。
亡くなった父親が幽霊で出てきますが、幽霊を出さずにエピソードの積み重ねで人物像を描く、という方法もあったのでは…と思ってしまいました。

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