
Samurai has come
風雲かぼちゃの馬車
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/01/30 (木) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
海を渡ったがために。
皆さん熱演という感じでしたが、
「日露戦争の前頃・ロンドン・国家の存亡に関わるフットボールの試合のために」
という大きな設定に対して舞台上で展開されるあれこれが
「え、それはどうなの?」となる点が多くて
芝居の熱量をそのまま受け取ることができず残念でした。
いろいろと面白そうな要素はあったんですが、どの要素を特に描きたかったのか、
それなら脚本をこうすればよかったんじゃないか、とあれこれ思ってしまいました。
練りこみ不足というか、もったいないというか。
モブ状態の人たちの演技や小道具などちょっと雑かなーと細かいところも気になったり。
でも、キャスト総出の受付・前説など、
お客さんを楽しませようとサービス精神溢れる姿勢は好印象でした。

- かさない -
COoMOoNO
キッドアイラックアートホール5階(東京都)
2014/01/31 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
待つということ
紛争地へ夫を送り出す妻の心境というものは、なるほど微妙なものなのであろう。実際、イラクへ派遣された自衛隊員の中にも自殺者が結構いたという話もあったしな。ある時期から緘口令が敷かれて取材も困難を極めるようになったが。情報隠蔽法が成立したから、何でもかんでも隠蔽しやがる。唯でさえ、この国の資料殲滅は中国より酷いアリサマなのだし。原発をやめない最大の理由は、プルトニウム型原爆の潜在的保有だよ。その為の、もんじゅだったのだが、こけて仕方なく、プルサーマルなんてことをやっているのだ。
ところで、この舞台美術は、とても自然で、女性らしい感覚の出た良いものだった。以前、自分達も、キッドアイラックでグループ展をやったことがあるのだが、その時は、打ちっぱなしの壁だったので、部屋に入ってびっくり。たった2日で作ったそうだ。お見事。

ぐだぐだ家族
坊ちゃん嬢ちゃん
シアターシャイン(東京都)
2014/02/01 (土) ~ 2014/02/03 (月)公演終了
満足度★★★★
一見ちゃらけたようだが、どうしてどうして
しっかり本質を掴んだ作品で、その落差が笑わせる。良い意味で中々、したたかだ。今後にも期待している。

我らがジョーク
多摩美術大学 映像演劇学科 FT 3年生Aコース
多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)
2014/01/31 (金) ~ 2014/02/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
アート引っ越しセンター
「空間の使い方?どうでも良い!」という所に笑った。
そうなんだよな、いくら表現の仕方が上手くなったってしょうがないんだよな。
「暗喩の時代は終わった」
若い人もそう思っててくれて嬉しい・。
と言っても昔の学生運動とかセクト的なアレじゃなく、あくまで柔らかな表現で。
途中退席が多かったのが、それぞれの観客のどういう意図だったのか分からないケド、
けたたましい足音、扉の音に聞こえたのでそういうことなのかと自分は思った(苦笑
個人的には今年入って一番好きかな。

たちゆかぬ
雲の劇団雨蛙
明石スタジオ(東京都)
2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★
立ち行かない作品
短いエピソードを変奏しながら繰り返す作品でしたが、様々な面で力不足な為、説得力の無い自己満足的な表現に見え、70分と長くない上演時間にも関わらず体感的にはとても長く感じられました。
役者をしている男性が7年前に中途半端な形で別れた女性と再会し、はっきりと別れを告げるという、ストレートに演じると10分も掛らないプロットを、役者を次々に入れ替えたり、複数人が同時に同じ台詞を言ったり、異なる場面の台詞を断片的に交互に言ったりしながら何度も繰り返す凝った構成で、異なる選択肢の間で悩み、立ち行かなく心境を表現していました。
境界線が曖昧な劇中劇構造が活かされていなかったが勿体なく感じました。
使われている手法が要求する精度に役者の技術が達していなくて、格好付けた風な演技ばかりが悪目立ちしている様に感じました。
客入れ時から舞台上を走っていた女性が前口上を述べるのですが、もっと大袈裟で様式感のある台詞回しにしないと物語の枠の外にいる狂言回し的な存在感が出ないと思いました。
BGMの選曲にセンスが感じられず、特に日本語歌詞の曲が多用されていて台詞とぶつかっているのが気持悪かったです。衣装も必要以上に多色使いでゴテゴテしていて、視覚的にうるさく感じました。
作品に直接は関係しませんが、チラシにも当日パンフレットにもスタッフの名前が記されていないのが気になりました。

父と乳
らぶ・まん
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★
やっぱり・・・。
らぶ・まんさんの観劇は2度目です。
テンポの悪さがどうしても気になってしまいます。
空白の間がところどころにあり、リズムを悪くしている印象です。
ミートソースのくだりは、面白かったらありだと思うのですが・・・ただただ勿体ないと感じてしまいました。

電磁装甲兵ルルルルルルル
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

世迷言
柿喰う客
本多劇場(東京都)
2014/01/29 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
流石
どんなに楽しみにしていっても必ず期待以上の楽しさを返してくれるのが柿喰う客です。
本痴気(通常キャスト)での篠井さんの存在感の大きさだったり交錯する想いだったりに感動し、乱痴気(シャッフルキャスト)での力が抜けているのに本痴気に劣らない演技に魅せられ、大満足です。
中屋敷さんの今までの作品に比べると笑いが少なく感じましたが、笑いを抜いても最後まで集中させる力を持った作品でした。
前方の席で細かな表情を見るも良し、後方の席で美術・照明によって変わる印象を楽しむも良し、リピートして変化を楽しんで欲しいです。

「Reverse Historica」 リバース・ヒストリカ
BIG MOUTH CHICKEN
サンモールスタジオ(東京都)
2014/01/30 (木) ~ 2014/02/04 (火)公演終了
満足度★★★
今日が初日かと・・・
観ている間、ずっと今日が初日かと思っていた。こなせるメンバーがいるにもかかわらず、舞台上の熱気が足りない。殺陣もこれというほどの独自性が無く、定番の動きばかり(ごめんなさい、殺陣好きなもので)、そしてバックに流れる音楽、こちらもセンスを感じない。全体的に駆け抜けるような勢いが足りない。あえて言わせて頂ければ、この脚本を演ずるには少々平均年齢が高すぎはしないだろうか?

壁あまた、砂男
劇団わらく
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2014/01/31 (金) ~ 2014/02/04 (火)公演終了
満足度★★★★
無題989(14-028)
14:00の回(快晴)。13:00受付(整理券あり)、13:30開場、粉塵防止のためマスクを手渡される、ベンチシート+椅子席で7列くらい、正方形、床から15センチほど浮かせた舞台、各辺に照明。13:45、男女1名ずつ登場、続いて…結局、全員出てきたのかな?グレーで統一された衣装、車座になって干し芋を食す、ペットボトルを転がし各人、喉を潤す、「あいつ」について語っているが、本編には関係なさそう。でも、トイレとか言ってる。
14:05前説〜15:46終演。パフォーマンスは面白いと思いました。砂の壁は概念的なもので、越えてはならない境界線だったのでしょうか。幾つかの集団グループ、誰も見たことがない砂男という存在、目耳足の三姉妹は自ら確かめよ、と言いたいのか。無数の軍手が骸骨や墓標に見えてくる。
「行こう 行こう 火の山へ」とはどこを目指し、何を求めて行こうとしていたのだろう。全然、スッキリしませんでしたが、強く印象に残るお芝居でした。

銀河鉄道に乗ったサギ(★満席となりましたので受付を終了致します。有難うございました。)
劇団真怪魚
調布市立つつじヶ丘児童館ホール(東京都)
2014/01/26 (日) ~ 2014/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
久々に、良きもの見たなーって感じでした。
宮沢賢治の色んな作品がモチーフとなって出てくるのですが、それぞれの作品が見事につながっていて、一つの新しい世界観が広がっています。
笑いあり、涙あり、と聞いていたけど、本当にその通りだった!!!!
前半は笑いっぱなし、
後半は泣きっぱなし!
本当に心が動き、潤いました。
全体を通して、宮沢賢治スピリットが脈々と流れています。
劇を見終わってから、思わず書店で宮沢賢治の詩集と絵本を買ってしまったほど。
それくらい、余韻に浸りたかったんです。久々に、良きものを見たなーって感じでした。
テレビに映る犯罪者だって、非行少年だって、誰にでも、綺麗な心のままの赤ん坊の頃があった。
いつから、人を平気で傷つけたり、嘘をついたり、騙したりするようになってしまうんだろう。
誰が、何が、そうさせてしまったんだろう。
そんなことを考えさせられる作品で、強く熱く、訴えかけるメッセージが込められているのを感じました。
役者さんの中には、ほぼ素人の方もいらっしゃったそうですが、
それを感じさせないほどでした。ご本人たちの努力もさることながら、
役者さんの個性がそれぞれの役柄にハマっていて、自然な形で現れていたのでしょう。
これからの劇団の成長がますます楽しみです。
今回はプレビュー公演でしたが、5月には本公演も控えているそうです!
ぜひ家族や大切な人と足を運んでみていただきたい作品です。

人魚の夜
青☆組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/01/10 (金) ~ 2014/01/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題988(14-027)
19:30の回(晴)。19:00会場着、受付。19:10開場、入るとかなり暗く、3段の舞台、床下にも灯りがあるようで漏れ出している。低いテーブル、湯呑み、椅子が囲っています。客席中央に通路、白い石と砂、オブジェのような木組み、閉じられているようでいて、どこにでも開かれているように見えます。どこからか泡の音、19:29下手から男、線香をあげている様子。19:30前説(吉田さん、100分)、19:34開演〜21:16終演。終演後、台本を購入。
静かさは嵐の中のほんのひと時、襲いくる猛威と喪ったもの、黒い背景に立ち上る味噌汁の湯気…その温かさすら儚く消えてゆく。
冬子の最後の言葉「私が、ちゃんと覚えているから。」…鈍感な私にはすぐにはわからず、台本を読む車中で気がつく、それは永遠の幸せを求めることだったのですね。
「マリーン」のラストにも感じたこの想い。

電磁装甲兵ルルルルルルル
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
作り手の狙いどおり
物語の構成とか、シーンの積み上げ方とか間の取り方など、
これまでのあひるなんちゃらの良い面が
今回もしっかりと作りこまれていて
でも物語がちょいとくっきりした感じ。
「でも、新しいあひるなんちゃら」がちゃんとそこにありました。

WEEKLY MANSION
劇団半開き
小劇場 楽園(東京都)
2014/01/27 (月) ~ 2014/01/31 (金)公演終了

暗闇のもぐら
イチハラ会
金毘羅 FreeStyleStudio(大阪府)
2014/01/17 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了
満足度★★★
秋葉原無差別殺傷事件
テレビでの報道を観て、こんなことが現実に起こるのか・・・と衝撃を受けた、6年前のあの事件。
あの事件が元になっているお芝居。
まだ二回目のイチハラ会観劇なのですが、過去公演でも実際に現実で起こった事件を、櫟原さん的に掘り下げている作品が多いらしく、今回も。
しかし、凄惨なばかりではなく、かなりの部分で遊び心が盛り込まれていて、緩急のバランスが良く。
特に米山さんオンステージ部分は、もう彼女はほんとうにイベントやったらいいのに、むしろやるべきだ、と思いました(笑)

Psyborg papa
W.Strudel
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
涙腺崩壊
立ち上げ公演とは また違うテイストで、
家族とは?愛情とは?生命とは?・・・と、
いろんな意味で深く考えさせられる内容でした(*^^*)
○○なシーン、爆笑させて頂きました
・・・そして、不覚にも涙腺が(^^;)
次回公演は、続編だとか?また観に行きたいです♪

サンタと家族の嘘と愛
劇団ピンクメロンパン
調布市せんがわ劇場(東京都)
2013/08/15 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

電磁装甲兵ルルルルルルル
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
脱力系だけれど
話も表面的には脱力系、ダラダラ系に見える。
人の性質、時間の連続性について、オブラートに包み過ぎの感もあるが、
でも、本質は非常に面白い。

壊れた風景 他
有機事務所 / 劇団有機座
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★★
ショーケース壊れた風景
もしバラバラな作品が続くのであれば何かひとつのテーマがあるとみやすかったかもしれません。
どうしても長く感じてしまいました。
初日だったせいかもわかりませんがショウケース全体にBGMの使い方があまり効果的でなかった気がします。芝居(朗読、落語)の説明的な音響に感じてしまい、無いほうがスッキリしたのではと思いました。
別役作品は、役者さん個々の芝居は楽しめた部分もあったのですが、台詞が落ちたり、アドリブ的なものでフワッとしてしまったり、やり取りが上手く噛み合っていかなかった気がします。「台詞を覚えました。」という空気に感じてしまいました。
台詞の「あれ」「それ」をどう料理するのかなぁと楽しみにしていたぶん、流れてしまった感があり残念でした。

ながおか号砲アゲイン
M's Garden
劇場MOMO(東京都)
2014/01/29 (水) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★★★
最初のステージ
旗揚げ公演の初日、まさに最初のステージを観ました。
そのせいか、役者さんたちが多少緊張していたかに見えました。ややぎこちなかったです。
話の内容としてはありがちといえばありがちですが、舞台である長岡にこだわったところは得心が行きます。ただちょっと過去の事件が弱く、そこまで気に病むものだろうかと思ってしまったのが残念です。
上演時間がほぼ2時間近くあったので、思い入れのある台本でしょうが、もう少し削ってすっきりさせたほうが良かったかもしれません。