最新の観てきた!クチコミ一覧

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「赤穂浪士異聞」

「赤穂浪士異聞」

劇団うてな

TORII HALL(大阪府)

2014/02/08 (土) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった~(^_^)v
先程観てきました(*^ー^)ノ♪
もう、最高!!!!!!!!!!!!!!!!
めっちゃ楽しかった~\(^o^)/
正直…あ~時代劇か~…歴史は苦手なんだよな~(^_^;)
でも、せっかくチケット当たったし…一人だけど…行こう…って感じで、あんまり期待してなかったの。ごめんなさい(T-T)
でも、行ったらめっちゃ楽しくて…一人で行くのもったいなかったよ~(ノ_・。)
チケットプレゼントありがとうございました。
次の舞台も観に行きたいです。

少年十字軍

少年十字軍

Studio Life(劇団スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2014/02/08 (土) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

歴史と虚構
骨太な歴史ドラマを、繊細かつ幻想的に描いて、3時間を長く感じさせない舞台だった。

若手中心のキャストを、ベテランが多くの役を演じて支え、物語に広がりを持たせていた。

面白かったので、ダブルキャストのもう一方が気になったり、原作を読んでみようと思ったりしている。

哀しみのフーガ。そして、

哀しみのフーガ。そして、

マドモアゼル・シネマ

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/02/08 (土) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトル募集
上演時間60分。新顔が加わって新しい雰囲気になった。タイトルが未完成で募集するという一風変わった作品。どう受け止められたかが結果に表れると思われるので、発表が楽しみ。

ご多分にもれず、ふつう。(再)

ご多分にもれず、ふつう。(再)

モモンガ・コンプレックス

STスポット(神奈川県)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

すばらしい(再)
上演時間60分。初演同様に再び良い舞台を見た。これほどの出来栄えであれば東京に越境してもよいと思う。

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

素朴な疑問「横方向の殺陣と四方八方の殺陣ではやっぱり後者が難しいのかな?」
王子小劇場の標準形なのか、X-QUESTさん用に特別に組んだのか、
今回の舞台はまさに「リング」でした。
(四方を観客に囲まれたリング、ロープはないけど)

四方を囲まれたリング上、演者達はどうやって
場面転換などやってのけるのだろうと思ったら
前説(スピーチ)にあった「リングサイドを演者が駆け巡る」の通り、
まさにリングとそのリングサイド(観客目の前)+角2つの出入口を使って
場面場面演者がリングに飛び上がり、のしあがり、そして飛び降りの
まさにプロレスのようなシーンの転換ぶりでした。

リングコーナー脇で次の出番を待つ演者
(もう観客のほんとお隣りさん状態)に、
何かプロレス全盛期の懐かしさすら
感じるものがありました。

そして、4面すべての客に伝える演技と、
どの面からでも迫力の伝わる四方八方の殺陣/ダンス

※ 多分ですが100分中60分は殺陣とダンスの繰り返しだったかと、
  いやはやすごい体力です。

そしてX-QUESTといえば空想や(誰かの)思考世界を描くような
ちょっと現実味を離れた舞台、というのが僕の印象だったのですが、
ファンタジー色/パラレル要素など
その特色は今回も健在でした。

「筋ではなく目の前で繰り広げられる展開を
そのままに受け止めるのがX-QUESTの楽しみ方」
と自分は思っていましたが、
今回はその「筋」の面でも一本太いものを通してきたので大満足です。

ネタバレBOX

ブラック西遊記の最初のCMチラシなどで
「ちょっとダーク色の強い悟空の表情」から、
西遊記を背景として「まったく異色の物語」をやるのかな?
と思ったら、今回はベースはストレートに西遊記、

それでいて物語はその中に実際あってもおかしくないような
別日譚(うまい言葉が見つかりません)、

それもまさにメイン/サブタイトルどおり
「ブラック西遊記 ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド」
だったのに驚きです。




まず入場して驚いたのが、「会場がリング!」
(四方八方を囲む劇場といえば青山円形劇場がありますが、
あそこともまた違った本当に四角い劇場内中央にリングをドーンと置いた形)、
そこを囲むように観客席が並び、
まさに「リングかぶりつき」状態で観客が並びます。


西遊記、という事はこのリングの上でX-QUESTのあの途切れる事のない
アクションが展開していくのだな、という所までは想像できたのですが。。。




物語は
・ 人はまだなく
・ 天と地がひとつ
・ 石の中から生まれた斉天大聖 孫悟空
・ その悪事からお釈迦様に石の中に閉じ込められて
  50年(この時点で500年でしたっけ?)
・ 世乱れる時その世を正す為の聖なる書物を取りに旅する
  三蔵法師との出会い

から、飛んで
・ 沙悟浄、猪八戒と全員集合し、
  金角・銀角を相手に大暴れ
・ 四聖獣(はフィクションなのかな?)の出現
とここまで西遊記の流れで進んでいたと思ったら


・ 偽(?)悟空、沙悟浄、猪八戒の出現
と物語がパラレル/ループ展開を始めます。


「よし、ここからがいつものX-QUEST、
筋など追わず、あるがままを感じとるぞ!」
と(妙な)意気込みを持ってお話を追っていましたが、

・ まず殺陣がすごすぎる
  殺陣1つ1つの練度/精度については、
  全方位から見られている、という事で
  逃げ場はなく、「粗(アラ)」ととれる部分も
  多少は見えつつ、
  その大立ち回りが総計60分近く続けられた、
  演技だって大変だとは想いますが、
  あれだけの長さのしかも四方八方全角度からの
  観賞にたえるだけの殺陣を続けるのがまずすごい

・ 誰の視点かも分からなくなってくる
  パラレル/ループ展開していながら、
  ちゃんとそこに「筋」を立ててきた。

  ぶっちゃけて言いますと、
  今回のすべての原因は
  「天竺へ到着し、悟空と別れる事になった三蔵法師の
  ”別れたくない!まだ旅を終わらせたくない!”という
  想いに起因している」と。
  
  そう考えると西へ向かっての旅に対して、
  西を守る白虎の言動/行動など、
  気づけば分かりやすい伏線が貼られていました。

  そして、(うろ覚えですが)昔TVドラマの西遊記を観た時の感想から
  (天竺まで辿り着いたのか覚えてませんが)
  確かに三蔵法師がこういう思考(煩悩)を持ってしまってもおかしくないな、
  と納得させるだけのものが、このネタバラシをするまでの
  冒険譚の中には感じられました。

自分の欲ゆえに暗黒面(この辺、ブラックホールやらなんやらもう
時代考証は不要!とばかりにいろんな単語が出てきましたが)
に堕ちてしまった三蔵法師をどうやって、
元の自分に立ち戻らせるか、という物語の最後の見どころ、
アクションに始まりアクションに終わり、
そして最後は三蔵法師を斬ったものとして、
再び悟空が500年、石にされる(というか石のおもしを載せられる?)し、
再び三蔵法師と出会うという

※ あー、でも自分が途中でした妄想だと、最後お釈迦様の目の前で
  「これで旅も終わり」と三蔵法師/お釈迦様が言う所で、
  悟空「次は北でも西でも南でも、どこでもおともしますぜ!」
  みたいな友情エンドをちょっと期待してました(´∀`*)


演者と観客の距離を出来るだけ近づけて、その演劇の中に
観客の気持ち自体を引き込んでしまう「体感する演劇」、
ゆえに「筋」の方はあまり求めないのかな?
と思っていたX-QUESTさんが、ここまで明確なオチ(三蔵法師のダークサイド堕ち)を
用意していたくれた事にも驚きましたし、
普通の舞台会場での横の殺陣だけでも大変だろうに
まさか四方に観客を置いての四方八方大立ち回り、
今回は超力作だったと思います。


PS.TシャツはXLないんですか?全サイズ希望です。
  パンフは帰ってからの楽しみにしたいですね
  (実はこんな話も隠れてた、とか裏話とか)。

  あと写真撮影がなにげに嬉しいサービスでした(´∀`*)
  (他劇団では肖像権その他の関係もあってNGが多かったので)

  今作の出来で、「写真存分に使っていいよ!」と言われたら
  ほんとそれこそ色々と
  (と言ってもツイッターぐらい?)
  アピールして回りたいです。

  観劇後の皆様:
  http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up1/source/up75085.jpg
独占!女の70分

独占!女の70分

秘密結社ブランコ

ムーブ町屋 ハイビジョンルーム(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★

この芝居は何が伝えたかったのか
この芝居を通じて観客に何を伝えたかったのでしょうか。私には理解できませんでした。熱演の女性キャストの方たちでしたが、何か後味の悪さだけが残りました。

Can you believe ファンタスケッチ?

Can you believe ファンタスケッチ?

演劇集団 Z-Lion

テアトルBONBON(東京都)

2014/02/04 (火) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

すごく良かったと思います。
演技もしっかりしてるし、今後もこの団体を観たいと思いました。

世迷言

世迷言

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★★

今頃ですいません、凄かったです。
独特なセットに所作。
役者さんの上手さで古の物語を複数(多数?)絡めて
欲と情と儚さと色々感じながらまた90分でまとめあげていました。
凄いですよね、満員だったし。
篠井さんがピッタリで満足です。
でも、無差別のようなグサッと来るものがなかった分残り1コです。

水と油でバシャバシャ!

水と油でバシャバシャ!

〒機巧ぽすと〒 (からくりぽすと)

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題992(14-031)
14:00の回(よく晴れていますが残雪で歩きにくい)。13:30受付、開場。千葉さんが速水役の「油team」を観に来ました、2回目。客席右の壁に2月の出勤表があるのに気づきました。高橋、立岡、阪本、中田、夏木、速水、水沢、油原。出張予定などが書いてあり、中田からは新入社員らしく、本日(2/9)の予定は「新人研修討論会」、日曜なのに研修する商社(ウー)マン、2013/4入社だろうから、この時期に一人前の口をきくのもなんだかリアル。

2回目なので考えが飛躍する。

なぜこのような構造にし、特定個人(プライバシー)について語ることにしたのだろう。自分を守ろうとしている防壁を取り払うため?

なぜ自社が置かれた環境、同業他社との比較、ビジネスの分析手法を駆使し中期計画をまとめる…研修ではないのだろう。

人事の狙いは?

前説にあるように「昔のこと」なのか「何か参考にする」ものなのか、ではなく、社会に生きるならいつも近くにあること。

途中で挿入される水沢「建前の乱用」、油原「閉鎖的」、夏木「真面目すぎる」、速水「道徳心の欠如」がキャラクターの背景にあるようにも思える。

この4人がこれから(個人として、チームとして)どう成長するのかを見てみたい気がする。

やや押して14:11開演〜15:18終演。

佐々木さんは2作目、千葉さんは実質1作目、また観に行くようにします。

ネタバレBOX

「S.H.」の存在と「宇野」の役割がもうひとつわからず。

対立する2極とは異なる因子を配し、なりたての新入社員なら許される「議論のための議論」を避けるため?普通に考えると、社内研修を外部に開放することは考えにくいし、宇野がやろうとしていたことから考えるとカウンセリングのようにもみえる。

議論の果てに得られたものは何だったのか、深い絆か底なしの溝か...終演の挨拶の後、油原がみせたものがその始まりなのでしょう。
こりす池のともぞう

こりす池のともぞう

コトリ会議

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★

ちゅんちゅん
劇場に入った瞬間から、その素敵空間に、わぁ!と言ってしまいました。
場内、鳥のさえずりや羽ばたきが流れていて、とっても癒し空間。
これまで、比較的こじんまりとしたところでしか、コトリさん観たことなかったので。
今回芸創という比較的広めな空間で観るコトリさんは、どんなかな~?という期待感もあったのですが。
ど真ん中にでかでかと配置された池が!
広々空間を、せっかくだからと言わんばかりの使いっぷり(笑)


時代劇、コトリさんがやるとどんな時代劇になるのだろうと。
SF要素もあったり、彩る台詞はいつもの独特な面白さのある台詞回しで、コトリさんカラーあふれるオリジナリティのある不思議な感覚のする時代劇でした☆

惜しむらくは・・・少し長かった。
人の心と心のやり取りをしみじみ感じられるとても良いお芝居だったのですが・・・。
もう少し、ぎゅっとしてた方が集中して観られたかな~と思います。

のにさくはな

のにさくはな

桃園会

AI・HALL(兵庫県)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/10 (月)公演終了

満足度★★★

タイタス・アンドロニカス
なにひとつ、明確にされた事柄はない。すべてが曖昧。
観ていくうちに、脳内に今この目で観たものが蓄積されていって、カタチを成してゆく。
その感覚に、ライブ感を感じました。
ぼんやり観ていたのでは何もわからない、与えられるがままでは何も得るものはない、そんな演劇かなって。



ネタバレBOX

シェイクスピアの「タイタス・アンドロニカス」
きっと、原点を知っているのと、知らないのとでは、見え方がまったく違う。
知らないわたしには、きっと流れてとどまらなかったものがあったに違いない。
それが、ちょっと心残り。
映画化もされているようなので、ぜひとも観たい。

広いアイホールの舞台を、綺麗に観せてました。
場面転換が、そのまま舞台上で、同時進行で。
大人数でもまったくごちゃごちゃ感なく、すっきり。

その大人数での、合唱。
これが・・・もう素晴らしく美しく。
歌いながら何かするわけでもなく、客席に向かってキャストがずらっと整列して虚空を見つめ、歌いあげる歌声が響きわたる。
合唱パートは芝居の合間合間に数回あり、それは素敵な時間でした。
ウチの親父が最強

ウチの親父が最強

梅棒

HEP HALL(大阪府)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしきダンスパフォーマンス
初めての梅棒本公演観劇でした。
すごいですね、あんなに最初から最後まで、ダンスダンスダンスだとは思ってませんでした。
日本一を獲った集団とは、かくも高度なものなのか!というのを、目の当たりに。
そこには、まさしくまぎれもなくダンサーしかいなかった。
素晴らしかったです!

最初からフルスロットルで飛ばしっぱなし。
その動きは、速く、かつ軽やかで。
ジャンプされると、それはあまりにもふわっと高く、まるで背中に羽根でも生えているかのよう。
速さは、神業の速さで、人間ってそんなに速く動けるんだ・・・って(笑)
しかも、冒頭からラストまでそのキレは変わらず、クライマックスのこんな終盤からまだそんな動きを見せてくれるのか!と驚いたほど。

気が付けば自然と涙が頬を伝っていて、舞台から発せられるパワーを全身で浴びた思いです。
ありがとうございました、最高に素敵な舞台でした。

ネタバレBOX

芝居とダンスパートが分かれて存在していたりはせず。
ある家族の歴史、ひとつの物語を、まったくセリフなしに、全てダンスで表現するというノンバーバル芝居。
しゃべらない、ということを徹底して貫いていて、その徹底ぷりは、一部挟むセリフは吹き替えしていたほど。

音楽の選曲がまた良かった!
いかにもダンス曲というものはほぼなく、タイトルがわかるものはごくごく一部だったのですが、どれも「あっこれ好き」って感じの曲ばかりでした。
そのうちの一曲を、おもむろに手にした買い物カゴから取り出した、まさかの長ネギに仕込んだマイクで生歌披露されていた今人さん、上手すぎて、サイコーでした(笑)

キャストは、正直、全キャスト、ハイレベルで素晴らしかった。
お名前とお顔が一致してないので、どなたのどこがどうとまでは述べられないのですが・・・。
小さい女の子、彼女、小学生くらいなのかと思っていたら・・・脅威の中2。
あまりにも表現豊かかつハイテクニックで、なるほど、と実年齢に納得(笑)

ネギマイク熱唱、エロ本争奪戦、ヤクザとの闘い・・・見どころは満載、というよりむしろ全シーンが見どころ。
その中でも、ポールダンスに圧倒されました!
あんなHEPの天井ギリの高さからの景色ってどんなんなんだろう。
そんな高所でもゆるぎないパフォーマンス、ポールを軸にしたポールとの一体感、それを支える筋肉。圧巻。

また、あの中に、大阪から旅立っていった永井さんが入っていた、というのがなんとも嬉しかったです。
舞台上の永井さんのダンス、久しぶりに観ました。
わたしが初めて永井さんのダンス観たのは、ダンス公演ではなく、芝居中の1シーン。
あの日もかっこよかったけれども、やっぱりかっこよかった。
大阪ではなかなかもう観られなくなってしまうのかもしれないけれども・・・観られて嬉しかったです。
男たらし

男たらし

ブス会*

ザ・スズナリ(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★★

ゲスとブスばっかりでした(笑)
いい話になりそうで、ならないのがとても良かったです。あらすじなどの感想はトラックバックしています。

「砂女←→砂男」(楽日昼予約完売。昼は当日券はでません。お問い合わせは09072550814まで)

「砂女←→砂男」(楽日昼予約完売。昼は当日券はでません。お問い合わせは09072550814まで)

うずめ劇場

ザ・スズナリ(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★

初日に両方拝見
「砂男」は原作を批評する演出家の視点があらわれていて面白かったです。「砂女」は安部公房作『砂の女』に忠実で、小劇場演劇ならではの作品でした。詳しい感想はトラックバックしています。

ザ・ビューティフル・ゲーム

ザ・ビューティフル・ゲーム

サンライズプロモーション東京

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★

北アイルランド紛争の話
チラシに載っている程度の前知識しかない状態で観劇したので、
一幕の間は理解に時間がかかりました。
幕間にパンフ買ったけど特に時代背景の話はなくてがっかり。
観劇前に多少予備知識を入れたほうが絶対楽しめます。
休憩20分を含む約3時間。

ネタバレBOX

背景を除けばストーリーはいわゆるミュージカルらしいもの。
仲間の絆、純愛、袂を分かつ親友達、裏切り、死、そして生。
RENTでエンジェルが死ぬ時ってやっぱり泣いちゃう人多いと思うんですけど、
なんだかそういう「形式美(様式美ではなく)」が溢れていて、
全体でみるとなんのこっちゃいってところ多いのですが、
観ているときは各シーンに集中できて楽しめました。

新国立小劇場の距離で実力派ミュージカル俳優さん達の歌を聴ける嬉しさ。
宮崎誠さんをコンダクターとするオケもよかった!
でも対面舞台のため後ろを向いて歌われる場面が多くて、歌詞が聞き取れないことがしばしば。
そんな中でも大塚さん、藤岡さん、野田さんはきれいに声が通ってました。

曲は正直そこまで印象深い曲は無いけれどALWお得意の手法で何度も主要曲が繰り返されるので頭から離れなくなりました。

一郎ちゃんがいく。

一郎ちゃんがいく。

ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/30 (木)公演終了

満足度★★★★

閉館絶対反対!青山円形劇場!キャラも俳優さんも凄くいい!
明治末期、日本国海外視察団団長=日本一の天才の座に挑む
男たちの物語。
豊富な知識を持ち金儲け大好きな熱血日本男児・浅井一郎、
一世一代の大勝負!!
今回五度目の再演といいます。
当初未来の話だったを一転明治の話に変えてこれだけうまく
まとめ上げた、わかぎゑふさんさすがです。

升毅さんが嬉々として演じる、お金優先、負けず嫌いの
一郎ちゃん、まさに三浦理恵子さんぴったりの明るく天然、
買い物大好き、ほのぼのだけれど決めるとこは決める
一郎夫人、まっすぐで素朴でオープン、雑学に興味津々の
一郎の息子(親子のやり取りが微笑ましいと思っていたら、
演じるのは升毅の実の娘升ノゾミさん!てっきりリリパッド
アーミーの人だと思ってた)というメインキャラさんたちが
スッキリした性格で観ていて実に気持ちイイ。
他に、大好きな粟根まことさんら共演の方々も、それぞれに
実にイイ性格で敵役でも憎めない登場人物たち。
それぞれに、ダンスしながらの会話や、問題・回答セリフ
など細かい演技も凝っていて面白かった!

それに加えて、小さな円形劇場の客席で、目の前で観る
臨場感は抜群!他に類を見ない常設の円形劇場=
青山円形劇場がなくなるなんて、寂しすぎる!

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

インプロカンパニーPlatform

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

私には…
まず最初に 前日、劇団さんのほうから 会場までの懇切丁寧な道順の案内を頂けたことを感謝いたします。ここまでの配慮を受け、たとえ雪道とは言え、絶対に遅れるわけにはいかない と思いました。チケプレで観させていただきました。ありがとうございます。

清水邦夫が巨匠と呼ばれるかたなのかさえ無知な私はわかりません。ただ「楽屋」を観てとにかくストンとお腹の真ん中にくる感じというのか、その心地好い重さ、熱が忘れられないでいます。

今日見せていただいた作品、残念ながら、私にはわからず「観させてもらった」と書くことさえ自信がない。ただ出てくる人物たちの絶叫を60分も聞かされる。役者経験はありませんが、皆さん、身体からというより喉を振り絞るように締め付けられるように声を出される。あえて、意図的にそんな発声をしているのか、仕掛けのうちなのかわかりませんが、割れるようなMAXの、あるいはキンキンした声を長時間聞かされるのは私には苦痛でしかありませんでした。以下、ネタばれにて

ネタバレBOX

シェイクスピアを演じているときとコテコテの任侠芝居のひと節をやってるときと 基本何も変わってない。がらりとべつな世界を見せてこその見せ場でしょうに。もし、もとの戯曲を読んだら、ああ、そうだったのかと合点がいくのかもしれない。かえって台詞でなく、途中、蜘蛛の巣のように張り巡らしたトイレットペーパーを身体に巻きつけての表現のほうが、はっとするくらい雄弁だった。でもなぜ、舞台の最後に「ぼくらは生まれ変わった木の葉のように」と叫ばなければならなかったのか舞台ではわかりませんでした。このタイトルにもなった言葉は大変詩的な比喩ですが、舞台では私にはその詩を感じられなかった。アンテナの感度の問題なのかもしれない。残念です。
耕太、宙に浮きながら

耕太、宙に浮きながら

EPOCH MAN〈エポックマン〉

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

観てきました。
初日。
渡辺×菊妻Ver

静かに伏線が張られ、最後に細い糸が全く違った物語の布に織り上げられた芝居。
それが、第一印象。
小沢道成さんの細部にこだわったホンが良かった。
そして、今回のWキャストの意味が
8日に観た小沢×西川Verで明らかになった。
可能であれば両方の回を観劇をお勧めです。

ネタバレBOX

エレベーターに閉じ込められた二人の男
「アライ」と記憶をなくしたいう男「タナカ」
この二人が徐々に会話を始める事から物語がすすむ。
途中、「タナカ」の学生時代の記憶がフィードバックする
そこには「オオカワ」という女子。
彼女との会話が「飛び降りた友人」の話
そこの部分が私は印象に残る。
普通は結果として飛び降りた人を他者は「自殺」と決めつける
「飛び降りた」と決めつける。
でも、「オオカワ」の友人「タカギ」は飛び降りたのではなく「飛んだ」
「飛びたかった」と彼女は言う。
何故だろう。そこに物凄く共感と言うかなるほどと
感じた。
記憶を亡くした男は「アライ」の34年前にエレベーター事故で亡くなった父親だった。
彼の死後、母は子を育て、亡くなった父親と聞いていた
ビートルズが常に家の中で流れていた
父の死は1980年12月9日ジョンレノンが射殺された同日だった。

幽霊、というか、魂がその時だけ物体化したした「タナカ」は
自分の息子に閉じ込められたエレベーターで再会。
ただ、そこでの台詞には親子の情に訴えかける甘い台詞はない。

普通なら泣かせるのならそこにそういったものがあると
分かり易いはず。
でも、そこにはなかった。
ただ、だからこそ私は涙があふれてきたのかもしれないと思った。

芝居の中の登場する人物に
自分が気持ちを投影できる場合、今の私は
親の立場となった自分のココロが近い気がする。

小沢くんの母親「トキコ」のシーン。
そこでの、小沢君の表情、聞こえないような悲しい溜息、そこに観ながら自分を重ねてしまった。
ここは、個人的に菊妻君より小沢君の表現の方が素敵だったと思う。

芝居だから
ドラマチックな方が画になるのかもしれない。
でも、劇中の毎日、毎日繰り返される生活の風景
その中での
三者三様のココロの置き所。
そこには、もしかすると自分も一緒に回って、巡って、いるような
感じになった芝居だった。

観て、ココロが浄化されるというか
気持ちがすっきりするような観劇後の気持ちになった。


ろりえの鬼

ろりえの鬼

ろりえ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★

なんか泣けます。
忙しくて今頃になってしまいましたが
徳橋さんと少数の客演さんでしたが、みなさん個性的なキャラで
笑わせてくれるのですが、2りぼっちの友人との別れや
不器用な白デブとの生活なんかも、小さいせつなさ喜びもあり。
やはり親子の愛情が心に残る作品になぜか仕上がってます。
初期の「最後なんか飛んでくる」ような公演も数年に1度みたいけど
今の「馬鹿っぽい人達なのになぜか感動」路線好きです。

ろりえの鬼

ろりえの鬼

ろりえ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★

女の子にやさしい
ろりえを観たのは「女優」以来です。
シンプルなセットと静かな演出とで今までと全く違う雰囲気。
以前見たろりえの数作品は全て、なにか突飛な演出によって急激に物語が疾走を始めるようなものばかりであったのですが、
今回の作品はストーリーの単純な進展のみによってドラマが起こります。
この観劇で初めて、ろりえが標榜する「女の子にやさしいユニット」という言葉にうなづけました。
今回は本当に一人の女の子を優しく優しく見守った、そんなファンタジーでした。

ネタバレBOX

鬼というのは、鬼っこであるみのりのことであり、また実の子供を忘れてしまった母の姿でもあるのかなと思いました。

産道を通らずに産まれたみのりは、角を持つ鬼の姿のまま産まれてきてしまったのでしょう。
変わった子どもとしてそのまま成長してしまった彼女が、
母親が自分のことを忘れてしまい、そして新たに子供まで身ごもったことを機に自分と母親の関係を見つめなおし、
本当に素直になった瞬間に今度こそ人間に生まれ変わる。
出産のシーンはみのりが再び母に産んでもらったかのような演出が良かったです。

母親は最後までみのりのことを思い出さずでその姿は鬼なんだけど、
嵐のチケットが母親の中の理屈じゃない情を揺り起こしたのでしょう、鬼の目にも涙。
母親が娘をどれだけ愛していたかをたっぷり心に染み込ませた後での、この号泣シーンは本当に心を揺さぶられました。
この後この母娘二人がどうなっていくのかはこの物語の結末では分からないけれど、きっと二人に優しい人生が待っていて欲しいと思います。


ストーリーの核以外の部分でも嵐コンを題材にとるなど肉付けの仕方が面白く、脇の登場人物達のキャラクターも豊か、
かつ90分という大変みやすい時間設定で素敵でした。
ありえない設定や人物ばかりで、現代劇だけどファンタジー。
でもその現実感のなさによって、
物語が描きたかったリアリティのある母娘関係がより強調されたように思えました。

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