
成れの果て
elePHANTMoon
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/02/26 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1012(14-051)
19:30の回(曇)。18:45受付(整理番号あり、15番から配付はどうしてだろう、会員?)。19:00開場。ちょっと斜めになっている会場。客席右側は見切れる。畳の和室、奥はガラス戸、庭、生垣、ビールケースの上に鉢植え。大きな(木製)テーブル、家具、人形、雑誌、はたき、電話、ティッシュ。左右にも部屋がある設定(下手、手前は玄関へ、奥は押入れ、キッチン。上手は別の部屋へ)。なぜか座布団はなく、いい具合に擦り切れている畳。
19:14(110分という案内)、19:25通路へ客入れ、2階へも、19:36前説(アナウンス)、BGM(かなり長い)、暗転〜21:36終演。
こちらは3作目。山田さん、川村さんが出ていらっしゃるので観に来ました。「成れの果て」…検索すると、落ちぶれはてた姿、腐れ果てて使い物にならなくなったありさま、など時間の経過を伴い…あがきながらも真っ直ぐドン底へ落ちることのようです。10人の登場人物、ひとりとして絵に描いたような幸福など持ち合わせていないのに「ふり」をして生きているようでした。

サンダーバードでぶっとばせ!!
ブラボーカンパニー
テアトルBONBON(東京都)
2014/02/20 (木) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

あうろらの君
ヅカ★ガール
秋葉原アトリエ「ACT&B」(東京都)
2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

ヴェニスの商人
演劇集団若人
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
自分は面白かったが・・・
衣装は現代のもの、脚本は忠実な印象。試みが少し半端になりミスマッチだったのかも知れませんが、個人的には面白いと思いました。劇団全体としての公演への対応、掲示板の方でもあった評価の価値観なども考えさせられました。以下

ロミオとジュリエッタ
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2014/02/22 (土) ~ 2014/02/28 (金)公演終了
“ゆうき 梨菜ちゃん かわいかった”です…
とことん『歴史の掟』に男女を沈めておきながら、それでも、「官能」に手をすがりつかさせる逆説…。
「官能」がもとで失脚したのに。
『ロミオとジュリエット』は、言わずと知れたシェイクスピア古典劇である。
先日、そのワードを聴いたような…。
2月、内幸町ホールで『柳家さん生独演会 落語版・笑の大学』という寄席が開催された。三谷幸喜 脚本『笑の大学』を落語化する試みであり、日本大学芸術学部先輩にあたる柳家さん生 師匠のアポイントが快諾され実現した公演という。
この『笑の大学』にも、『ロミオとジュリエット』というワードが重要な位置を占めた。
簡単に説明すれば、これは1940年代、浅草劇団の専属作家と検閲官が繰り広げる「表現の自由」のバトルだ。
作品紹介【昭和初期。あらゆる娯楽は規制され、演劇も検閲を受けなければ上演できないご時世に、厳格な検閲官サキサカと、喜劇作家ツバキが取調室で出会う・・・。】
その専属作家が検閲官に提出した台本こそ『ロミオとジュリエッタ』であった。ところが、検閲官が「日本人にしろ!」と書き直しを指示したことで……。
つまり、シェイクスピアを浅草寺に招いたのは、『ドガドガプラス』が最初ではなかったのだ。
さて、舞台を解説したく思う。
「どうしても声を出したい人は役者を呼んで!」
「手を叩いても結構です!」
このことを、『ドカドカプラス』劇団員が伝えていた。
「お祭り」である。
「掛け声」は歌舞伎座でも盛況だろう。
なぜ、役者が熱演中なのにもかかわらず、劇場に「掛け声」が響き渡っても問題ないか。
それは、歌舞伎という演目自体が、「死後の世界」=「非日常空間」=「お祭り」だからである。
『ドカドカプラス』と盟友関係にある『唐組』が花園神社で毎年公演を行うが、神社であるがゆえに「お祭りの一体感」という観劇環境が追加される。
本舞台『ロミオとジュリエッタ』が「お祭りの一体感」を生む環境は、レビューだったと思っている。
「堕落する官能」を、掃除機のように吸い取る「きらめき」である。
衣装が違う。動きが違う。熱気が違う。
「元踊り子だからできる、浅草演劇力」の本領だ。
※続く

留鳥の根
伏兵コード
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
重いけどハマる伏兵コード
重々しいんだけど、たまに軽くなったり、
そのギャップがハマるところです。
見たくない避けてたい感情を観てるようで、所々泣けてしまう。
曲がりくねってるようで真っ直ぐな思いや、純粋な歪んだ思いやり、
心がざわつかされる話しでした。
毒っ気があって他にはないのでおもしろかった♪

『ThE 2VS2』
ThE 2VS2
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白いーー♪
どれがハマるかなぁと、選ぶことなく全部面白かったです♪
クオリティ高いなんて言えば失礼なくらい、飽きないし最後まで楽しかった記念公演でした♪

circle
万本桜企画
千本桜ホール(東京都)
2014/02/05 (水) ~ 2014/02/09 (日)公演終了
満足度★★★
少しバランスが悪いか
子供が出来ることに対し不安になった理由や原因についてはわりと共感できた。ただ、そうなった理由はちょっと曖昧な感じ(ちょっと描き切れてない)がしたので、もう少し強く描いてもよかったような気がしたかな。
また終始、結婚に対する不安の原因追求で進んでいった感じだったので、ちょっと話のバランスが悪かったかなとも思えた。後、台詞のテンションは少し抑えてもいいんじゃないかな。面白くは感じたが、もっと面白くなったような気はしたかな。

一緒にいれば敵なし
パセリス
シアターシャイン(東京都)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/24 (月)公演終了

乾杯の戦士
ホチキス
エビス駅前バー(東京都)
2014/02/04 (火) ~ 2014/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
どちらに向かったのか
選ばれた理由は明確には語られないが、確かに男の人生に関係する3人が選ばれた感はあるし、それぞれの愛、3つの愛を感じる物語とも言えるし、最終判断を決める物語とも言えるかな。ラスト、男がどっちに行ったのか想像できる終わり方はよかった。
しかし、小玉さんは期待を裏切らない強烈キャラ(笑)でした。

ARCHITANZ 2014 2月公演
スタジオアーキタンツ
新国立劇場 中劇場(東京都)
2014/02/11 (火) ~ 2014/02/12 (水)公演終了
満足度★★★★
気軽に見られる小品集としては面白かった
アレッシオ・シルヴェストリンの作品は初見。思ったよりもクラシックよりで見やすかった。目玉のテューズリーは「火の鳥」が良いように感じたが振り付けと音が一部合ってなかったような…振り付けの方に会わせて音を取り直してくれらば良かったのにとそこだけが残念。

サニーサイドアップ
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2014/02/21 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★
キャストを観るには良いが・・・!
個性豊かなキャスト陣を観るには良いが、話としては気持ちが踊らされたり、緊張したりすることもなく、第三者的にぼんやり観てた感があり、物足りなかった。

サニーサイドアップ
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2014/02/21 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★
駄目で愛おしい男達
荒川良々さん本人を思わせる人物の一生をコミカルに描いた作品で、全員男性の出演者達の濃いキャラクターが魅力的でした。
建物と建物の間の隙間に嵌って抜け出せなくなってしまった男の幼少期から死後までの様々なエピソードが時系列に従わずに行ったり来たりしながら展開し、先輩や付き人等の周囲の人達も含めて冴えない駄目男ながらも全員が愛おしく感じられる物語でした。
分かり易いベタなものから下ネタ、ブラックなものまで笑いが多く盛り込まれていて、その中に人生の掛け替えの無さを感じさせました。
隙間に挟まった男という設定は面白いのですが、それがあまり活かされていなかったのが勿体なかったです(同じくノゾエさんの『マイサンシャイン』も壁の穴から抜け出せなくなった人の話でしたが、上半身と下半身が分断されている状況が内容と密接に繋がっていました)。
両サイドと奥が壁で囲われた空間の中で左右にスライドする3枚の壁を用いてトリッキーに人の出捌けを行って次々に異なるシーンへ繋がるのが良かったです。
飄々とした荒川さん、暑苦しい赤堀さん、小動物的な小野寺さん、芸達者なはえぎわメンバー達と、それぞれの個性が強く出ていて楽しかったです。

FLOWERS
1planetK
道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)
2014/02/25 (火) ~ 2014/02/26 (水)公演終了
満足度★★★★
とても面白かった
死んだ母親に会いに行くため死後の世界へ、そこでは死んだ理由によって住んでいる場所が違っていて、死者は生存者の命を奪って自分が生き還ろうする。そして母との再会、先に市の世界に入っていたローズの、ほんとうの目的、とてもわかりやすくて面白かったです。

ASSH WS STAGE♯0
ACTOR’S TRASH ASSH
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

Bouquet
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2014/02/23 (日) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
それぞれの人生、おしあわせに
初荻窪、初だるま座。開演待ちの間、大好きなジャクソンズの「アイル ビー ゼア」が流れてました。客層、年齢層に幅があるなあと感心。スタッフのかたの場内誘導、気配りが行き届いてました。
それにつけても 祝!満員御礼。あんな御目出度い席に参加できて、本当に温かい気持ちにさせて頂きました。結婚式の表と裏、とりわけ舞台裏があんなに大変だとは。
しあわせ って ひとそれぞれ違うけれど しあわせって到達点じゃなく、過程そのものなのかも。ひとのしあわせを素直に願える、祝福できるって素敵なことだし 「新郎新婦の願いを叶えてあげたい」と 吉里吉里舞してたスタッフたちが可笑しくも素敵で泣けました。

七本の色鉛筆
劇団俳協
TACCS1179(東京都)
2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい!
劇団俳協の公演はいつも楽しみに見ている。今回公演も期待通りに素晴らしかった。まず、脚本と演出が素晴らしい。家族愛をテーマの主軸に据え、各人ガ持つ心の葛藤、恋愛など、巧みに描くあたりは見事です。多くを書いても書き尽くせない。
些細なことだが、父親としてあれほど寛大になれるだろうか…、自分は無理かも。

私のかわいそうなマラート
劇団俳協
TACCS1179(東京都)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしいの一言
劇団俳協の公演はいつも楽しみにしている。今回も見事な作品を見せてくれた。もう、脚本・演出・演技・美術・効果のどの要素をとっても素晴らしい。言語に書き尽くせない。
今後も大いに期待しております。

ビキニも夢みる白い部屋
KENプロデュース
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2014/02/18 (火) ~ 2014/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★
面白い!
まず、タイトル通りビキニ姿が登場する(少しネタバレ?)。
さて本題だが、脚本・演出は秀逸だ。ストーリーはネタバレになるので書けないが、途中すごく話しが散らかる。これをどう収拾するか…、よく使われると思う手法でどんでん返し。お見事です。
演技は、出だしは少しかたいと思ったが、中盤以降、活き活きと演じており楽しめた。登場人物のキャラ設定にもメリハリがあり、分かり易い。舞台美術は平凡で、最小必要限であったが、それが逆に芝居に集中させる効果があったと思う。軽妙な進行ながら、内容はシュール…、実に面白い作品だ。

もの2けの姫
ノーコンタクツ
シアター風姿花伝(東京都)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★
殺陣は素晴らしい
まず、衣装・小道具をはじめ、舞台美術は凝らしており楽しめた。演出・演技は、映画と違い表現するのが難しいが、芝居というライブ感を活かした殺陣で魅せてくれた。
ただし、脚本は、「もの2けの姫」と似たタイトルの映画通り。同じ展開になるにしても、少なくてもテーマは大切にしてほしかった。たぶん表現しようとしていたのだろうが、あまりにエンターテイメントな演出がテーマをボカシてしまった。
楽しめる公演だけに少し残念だ(☆3.5)。