
東 京<reprise>
THE TRICKTOPS
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/10 (月)公演終了
満足度★★★
これまた、いい話。
東京駅ですれ違う人たちの群像劇と聞いて想像する話そのまんま。「幸せ」とか「(生きる)意味」とか、直接的な台詞がなぁ…。

石川須姝子&田中いづみダンス公演
SITダンススタジオ
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/07 (金)公演終了
満足度★★★★
祝米寿
上演時間105分、休憩あり。主催親子の8作品。3番目「トロピカルな冬」が気に入った。衣替えで移ろいを感じる。メッセージを押し付けないところがよい。ところで原発事故の後世間に温暖化が忘れ去られているのが気になる。7番目「ゲーム」は機械的な振り付けが面白い。アンシェヌマンもさることながら一つ一つのパが特徴的。このフィジカルな作品の後に8番目「き・ず・な」が来るのはすぐれたプログラムだ。石川氏の動きすぎないダンスがこんなにも大きなものを伝えてくれるとは、ダンサーの一つの境地だろう。感動した。

若手演出家コンクー2013 最終審会
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
「山の声ーある登山者の追想ー」
審査員の一人が言っていた
「大竹野戯曲でコンクールに出ると言う志がまず素晴らしい」
という言葉に、観劇前の自分の心情は尽きるように思う。
多少でも舞台の上の世界に思い入れのある人ならだれでも、
賞の付くコンクールに大竹野戯曲の、しかも登山もので臨むという覚悟に
息を呑んでしまうんではないんだろうか・・(苦笑
しかも演出家が出る二人芝居・・
これは、あの狭い「劇」小劇場のステージがボクシングのリングに変わるに違いないという期待を持たずにはいられないんでは(笑
いつもはチラシを見てもどんなんだかよくわからない舞台の連続。
そんな中で、劇場に向かう足取りがこれだけ軽い日。
自分はサッカーを見に行くと、目の前のサイドの選手がボールを持つといつも「勝負、勝負!」と大きく声をかけるんだけど、
きょうはそんな必要もないんだよね?
だって、演出家が勝負を掛けてることは目に見えてるんだもの(笑
簡素な舞台。
さっきと同じ審査員がピーター・ブルックの名前を出したけど、自分も同感だった。
美しい。
冬山のように。
この世の果て、地獄。
あるいはそこと対極にある、生まれたばかりの赤子のまるまるとした温かみ。
夢と現実、生と死。

神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2014/03/03 (月) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
何でもあり
狂言からTVの時代劇までなんでもありの摩訶不思議ステージ。遊び心と風刺を忘れない奥の深い作品でした。ちょっと抽象的だったけど。

「彼の地」
北九州芸術劇場
あうるすぽっと(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
雰囲気
桑原さんの作品がはじめてでさらにほとんど知らない役者さんだったのですが作品の醸し出す雰囲気や登場人物達の彼の地に生きる苦悩や理由が飾り気がなくストレートに伝わって来ました。苦悩の描きかたが個人的には暗くなり過ぎず好みでした。笑いやホッコリする場面も造ったものではなく日常の雰囲気の中で行われているので最後まで作品のイメージが統一されていると思います。落ち着いた感動を味わうにはぴったりだと感じました。

絵空ノート
演劇ユニット「クロ・クロ」
テアトルBONBON(東京都)
2014/03/05 (水) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
「歴史に向き合う」とは何なのか?
「歴史認識」って、とても大切なことだと思う。
例えば、ウクライナでも、ソ連(つまりロシア)から独立した1991年が「民主化」だったと考えるグループと、「祖国分断」だったと考えるグループが存在する。
「歴史」というのは百貨店のショーケースのように、ある種の自然科学的事実でしかない。
だが、同じ事実=「ウクライナ独立」で あったとしても、その「歴史認識」は、どこの地域に住んでいるか、どの民族か、どの階級か、等々のアイデンティティが決定する。
こうした「思想」が手紙を書く際のインクの役割だとすれば、やはり 語り主は主観的にならざるを得ない。
まさに「歴史は小説」なのだ。
私がキャスト陣を驚愕したのは、『そびえたつ俺たち』旗揚げ公演に出演していた方々(フジタタイセイ・ニシハラフミコ)が占めたからである。
「台詞間違い」を他のキャスト陣が連発するなか、意外といったら失礼かもしれないが、彼らは「影を全面に押す」大人びた演技だったと思う。
日本近代史、すなわち明治維新から終戦までを10倍スピードで再生する舞台も珍しい。日露戦争のみを切り取り、『坂の上の雲』(司馬遼太郎 原作)が連載されるわけだから、白鵬関のような懐の広いレンズで歴史を観察する脚本家もいなかった。
上演時間130分は長い。
その数字が、浮きだつ「軽さ」を隠蔽させた可能性も ある。
※ネタバレ箇所
「フィクション」だと作・演出の千頭和直輝は記すが、登場人物たちの「想い」に寄り添えば、あながち「クロ・クロ歴史認識」に異論を持つものは少ないだろう。
終戦後には10分間ライブが開催され、千頭和もギターを弾いた。マイクが機能不全のため、演奏家の歌詞は 聴こえなかったが、そうしたスタイリュッシュ型複合舞台(現代舞踊)を より志向するべきである。

ゴーストライターズ!!
企画演劇集団ボクラ団義
SPACE107(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
寒い夜には、この温もりを
一つの死をきっかけに。
交錯する時空を越えて、皆が抱える「後悔」や「過ち」を一つずつ拾い集め、修復し、贖罪し、未来へと…なんて、重くなりそうなテーマですが。
そこに現れるのは、かの有名なタイムマシン!
さすが、時の劇団、ボクラ団義流SFコメディは、タイムパラドックスを巧みにかき分けて、笑わせたり、泣かせたり、僕の感情をスルッと持っていきました。
感服です。
終演後、胸の真ん中が温かくなりました。
毎度のことですが、この作品を組み立てた久保田氏の脳内を、じっくりと覗いてみたいものです。
※ 3/9追記
千秋楽も観られて、Wキャストを堪能。
キャストの差異が、上手く物語の色に味わいとなって活きていて、どちらも楽しめました!

『武器と羽』
Oi-SCALE
駅前劇場(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/10/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
特徴的な「26時的な空気」、好きだなぁ
深かったぁ。冒頭に字幕で「すべての登場人物が嘘をついている」と示されるものの、嘘をついているように思えない人物もいて、内容とも相俟って「嘘とは何か?真実とは何か?」と問うているようで。
さらに会話には神なども出てきて、哲学気味?(笑)
一方、笑える部分や泣ける部分も挟み、得意の時制ズラしの構成、そして特徴的な「26時的な空気」(←勝手に命名)もあって135分(=前説5分を除いた正味)の上演時間もその長さを感じず。
やっぱりここの芝居、好きだわ♪♪♪

ニッポンヲトリモロス
劇団チャリT企画
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/10/25 (金) ~ 2013/10/30 (水)公演終了
満足度★★★★
ブラックなスラップスティック
考えようによっては随分とブラック。
表面上はドタバタながら(ごくワカり易い)隠喩を読み取ると「ああなっちゃいけない、ああしてはいけない」なメッセージが丸出しで…。
ただ、「あの曲」を使うのだったら盆を回してよぉ!(無理は承知(笑))
しかしこの後に同様に舞台上方から水を垂らす芝居を立て続けに2本も観ることになろうとは!

タルチュフ
夢幻舞台
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
みてきた
序盤かたかった気がしますが、オレンジのいのうちさんで落ち着いた感じです。
いい学生演劇だったと思います。

空ヲ刻ム者 ―若き仏師の物語―
松竹
新橋演舞場(東京都)
2014/03/05 (水) ~ 2014/03/29 (土)公演終了

ヒミツきち2014
劇団SHOW&GO FESTIVAL
OFF OFFシアター(東京都)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
知的センス抜群!
当初の期待を大いに上回る素晴らしいステージでした。とにかく知的溢れるユニークな登場人物。脚本の完成度がかなり高いので、最後まで飽きさせず、続きがまた観たくなるほどでした。

ゴーストライターズ!!
企画演劇集団ボクラ団義
SPACE107(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
グレードアップ?
主に見た目がゴージャスになってます。
会場で初演のDVDも売ってますのでどうぞ。
というのも、最も目立つ違いである客演さんの方向性という意味で。
話題性や動員力はあるんでしょうけども、ボクラ団義を見たい層と、その客演を喜ぶ層に若干の乖離が感じられるのです。
客席も含めて公演。
あ、見慣れたらそうでもないかも?

東 京<reprise>
THE TRICKTOPS
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/03/07 (金) ~ 2014/03/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
良かったよ
最近、とにかく大声の大げさな演技舞台に辟易していた所だったので、今日この作品に出会えて幸せでした!
皆さん自然で、さりげなく、ストーリーにはメッセージ性もあり、すごくステキな時間を過ごせました。ホント良かった~。ピアスのお兄さん、こんな人に出会いたいなって思いました。舞台終了後みんなの列の後ろで小さくなっていたのが(配役とギャップがあり)またキュートでした。どの演技者も自然なのが良かったです。アンケート、ペンが無くて書けなかった。すみません。ところでタクシーの運転手さん、おいくつ?良い味出てました。

ぶらっくばーど~私の行く続編~
THE CHAINS
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
「兎亭」という小空間
江古田の「兎亭」というキャパシティ25名ほどの小空間で行われる舞台であった。その小空間の中で客席がコの字がたに組まれており、非常に役者との距離が近い。そのため、役者の演技がまじかに見えるのが見どころである。内容としてはある脚本家を中心に話が展開していくものである。それぞれの人間がその状況の中で己の目的のために今を必死に生きる姿が描かれている。一生懸命であるが故の勘違いや滑稽さがコメディとなっている。

9days Queen ~九日間の女王~
TBS
赤坂ACTシアター(東京都)
2014/02/26 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
9days
劇場に入った瞬間から
そこは赤坂ではなくなりました。
舞台の美しさに圧倒されました!
本番が始まってからも舞台の美術に感動しっぱなしでした。
役者の方々もダイナミックですが、繊細、
小劇場のお芝居とは別物でした。
アンサンブルの方々も素晴らしかったです。
反乱を起こすシーンでは感動しました。
処刑人の方も本当に素晴らしかったです!!
今までは小劇場ばっかり見てましたが、今後は大きな舞台をもっと見ようと思いました。

「売春捜査官」「熱海殺人事件〜友よ、いま君は風に吹かれて」
★☆北区AKT STAGE
★☆北区AKT STAGEアトリエ(東京都)
2014/01/14 (火) ~ 2014/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
熱海殺人事件
テンポも良く熱いお芝居いで大満足でした!
来年はもっとたくさん見たいです。
個人的には阿倍安朗さんが素敵でした!!

ブラウニング バージョン
雷ストレンジャーズ
シアターサンモール(東京都)
2014/03/05 (水) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

ジュラルミンケース
シアター代官山プロデュース公演
シアター代官山(東京都)
2014/03/06 (木) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
とっても面白かった
コメディだけど、じわっとくるところもあり、けっこう奥深く仕上がっていると思う。キャストは精鋭ぞろいで、話が進むにつれ、どんどん引き込まれていった。セットはシンプルだけどよくできている。おすすめです!

ゴーストライターズ!!
企画演劇集団ボクラ団義
SPACE107(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
團遥香編みせていただきました。
プロローグはちょっとくどいかな、テンポ悪いかなと思いました。
段々スムーズになる感じ。
事務所の場面の台詞やキャスト紹介、ダンスを削れば2時間以内になると思います。
ダンス自体はカッコよかったです。
平山佳延さん目当てでしたが最初のダンス素敵でした。
あと下手手前の女性も。
事務所の面々は力の入った台詞回しが多いので、
今井久美子さん演じるシズカタケさんに癒されました。
しっかり面白いし。
あと編集さんこと平林(畠山智妃さん)の声が高いのに耳障りがよかった。
「不思議だと思いますよね。」は唐突さが確かに不思議でしたが、
どうしてもいいたかったって設定なのかなと。
若い役者さんが多い舞台でしたが、
加藤凛太郎さんに社会人感があってよかった。
笑いたい方にお勧めです。