
SEKI魔ツー
とまと野郎&さんまパイ
北池袋 新生館シアター(東京都)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★
狙いは好きだが…
旗揚げ公演、やはりデビュタントは演技が硬くなるのだろう。脚本はあまりに現実離れしているため、オチに工夫があることを期待したが…。
さて、作為的に作り上げられた“ヒーロー”が本人の意思に関わらず破滅へ向かう。“ヒーロー”という名の陶酔、大衆操作…。ストーリー展開が強引というかご都合的で「何故」という疑問(募集方法、飛行実行など)が多い。芝居だから細かい事は言わないが、それにしてももう少し納得感がほしかった。
今の社会を風刺するような狙いは良かったが、その描き方に難があった。今後の公演に期待したい。

ルーシアの妹
ライオン・パーマ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/05/15 (木) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
会社の顧問が言っていたんです。
会社の顧問といえば、60歳を過ぎた後なんかにその人脈や知識などを買われて新たな会社に呼ばれて再就職するわけで、いわゆる天下り的な部分もあるわけですが、そんな類まれな知識を持ったうちの顧問がその昔、「人を泣かせることなんか簡単だよ、けれど笑わすことは難しいんだ」と言っていたんです。そしてそれはとても貴重なことで人を幸せにするこでもあると。
そんなことを思いながら、大きな口を開けながら、大きな声で笑いながら、日頃の嫌なことなんかをぜーんぶ忘れながら、僕はこのお芝居を死ぬほど楽しみ、また明日からも頑張れる、頑張れる、頑張ろう!と心に誓うことができたのです。
ありがとう。

蟻の女王
タッタタ探検組合
ザ・ポケット(東京都)
2014/05/14 (水) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
深い話なんでしょうね
初見の劇団である。そして本公演の第一印象は、コメディかシリアスなのか不思議な感じであった。内容は真面目、その演出は底抜けにポップである(特定の役者の演技が突き抜けていた)。そこまでの演出と演技が必要だったのか。プロットがもう少し凝らしてあると違った印象になったかもしれない。表層的な面白さだけではもったいない。
蟻の生態を通して狭い社会の権力闘争、しかしそれをも凌駕する外界のチカラ、自然の摂理は時に無常であるが、そこにある”生”はどんな生き物でも尊い…なんて観念的なことをあえて強調する必要はないだろう。
しかし、芝居であったとしても、そこに”少しの主張”が見えてもよいだろう。”生態・社会の深淵、外圧そして希望”を大上段ではなく、そっと垣間見えれば満足だ。それもポップ調であれば明るく楽しい。個人的には足を運んで観る果実がそんなに大きくなくても、いっときを楽しませてもらえれば嬉しい(失礼な言い方かも…)。それがこの劇団の特長であれば尚更のこと。
蟻地獄ならぬ蟻天国のように「タッタタ組合」の芝居から抜け出せないという、心配と期待を込めて…応援しております。

ヘナレイデー
AnK
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/05/15 (木) ~ 2014/05/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
とてもとても胸に響いた。
なんとも言えないほんわかとした感じの、もうすっかり昔に置いてきてしまった感じの、これっていわゆる青春時代の甘酸っぱい感じ?っていうような雰囲気に包まれ、髪の毛をさわさわと触られ続けて、頭がぼーっとなっちゃうようなそんな状態に身を浸した時間だった。
好きなもの、好きなこと、好きな感じ、好きな時間・・・
そんなことを改めて考えてみた。
考えただけで幸せになれた。
とても芝居らしい芝居で、けれど、難解ではなく、気持ちのいい感じで、ああ、もうずっとこの世界にいれたらいいのに、と思えた。

ルーシアの妹
ライオン・パーマ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/05/15 (木) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
絶妙な采配で笑わせる、RPG系 イチゴ大福
前説で登場した加藤 岳仁が、「しばらく時間が ございますので、本番中に携帯電話が鳴ったらどうなるか、をコントにしたいと思います」を提案し、即興設定の それは始まった。
加藤 岳仁は どうやら本編においても、「この国のエンターテイメントを支える人間」らしい。
シンドバッド『千夜一夜物語』とは違うが、前説を担当したリアル・タイムの男性、つまり部外者が「架空の王国」という絵本を訪ねるかのような冒険はエキサイティングである。
翻訳劇の文語体はシックであり、ルーシア役の前田 無有子は そのアクセントに完全に順応していたように思える。『ライオン・パーマ』のコミカルなアクションは言うまでもない。
「大福」という古臭い和菓子が、「イチゴ」というフレッシュな果物を内包する形状であろうか。そう、「イチゴ大福」だ。
RPG(原作はない)ではある。しかし、セットは簡素。観客も「落語シチュエーション力」をフル稼働しなければ、この『ルーシアの妹』は 小規模だ。
役者を一人挙げよう。それはアリ役の柳瀬 晴日である。彼女のことは3年前から存じ上げている。多摩美術大学在学中は『宗教劇団ピャー!!』に所属、相当 スキャンダラスな役(本人役、というか台詞があったのかさえ不明だが…)も演じた。
『ルーシアの妹』では少女アリを、明るく、内面的に、あっさりと演技する、アン・セパレーションであった。
私は思う。
柳瀬はアフレコに適任だと。
アキバ系・アニメーションは もちろんのこと、洋画の吹き替えにも ふさわしい独特な美声だ。
LIVE活動も するそうだが、柳瀬はアフレコ声優に推薦できる人物である。

赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み
キ上の空論
新宿眼科画廊(東京都)
2014/05/09 (金) ~ 2014/05/21 (水)公演終了
満足度★★★★
実験公演
時と場所の異なる幾つかの小さいピースを積み重ねて、最後に全体像が見える構成、想像を巡らせながら面白く観させてもらいました。今回はどの辺りが実験だったのかが解らなかったですが、すんなり終わらないストーリーも良かったです。

共演NG
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★
テンポがよくて楽しめました
セリフもしっかり聞こえ、言葉のラリーもとても良かったのですが、共演NGっていう所が、よくわかりませんでした。
本当に役者さん同士の共演NGなのか、あくまで演劇的な舞台の上の人生での共演NGなのか。
私の理解力が低いと言われたらそれまでですが…

『鱈。』の(ら)
Hula-Hooper
渋谷gee-ge.(東京都)
2014/05/15 (木) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
これもひとつのミュージカル。
とある港町に、夢を持ちながらもくすぶってる若者たち。
流れてきたミュージシャンのショバ代を、たかりに来たりの不良な面もあるが、恋に恋するお年頃だったりで、恋の鞘当てなんかがミュージカル仕立てで展開してゆく。
開場中も、オーダーを役者さんが取りに来たり、給仕してくれたり、ミュージカルのオーディションに来ている若者たちってな裏設定があったり、SEもブロードウェイミュージカルのナンバーだったりと凝っていて、開演までサービス満点w
劇中のバンド演奏があったり、昭和歌謡黄金期の楽曲を使ったり、一昔前のテレビドラマを観るようで、とっても楽しかったです☆

喇叭道中音栗毛
楽団鹿殺し
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2014/03/27 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
みんなでお伊勢参り!
今回が初見なのですが、若い団員の人たちなはずなのに、昭和な雰囲気を纏わせてて、良かったなぁ。
場所や、セット、小道具、照明も良くて、ヒッピーとか、学生運動とか、茶店にたむろする胡散臭い人々とか。また、影響されちゃう女子とか、登場人物たちも魅力的で、何より、生で演奏してるんだけど、芝居とうまく溶け込んでて、これも良かった。
観ているだけなのに、一緒に旅のメンバーになった気になって、バーチャルトリップ。
また、こんな舞台観てみたいです。

見よ、飛行機の高く飛べるを
劇団青年座
本多劇場(東京都)
2014/05/10 (土) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
本当に時間があっという間に過ぎました。
とても楽しみにしていたお芝居で、幕が上がってからずっとわくわくしどおしでした。拝見させていただけて、しあわせでした。
女学生達がまだ見たことのない世界に憧れ、仲間と夜な夜な語り合い目をキラキラ輝かせて…演じていらっしゃる役者さんのパワーが女学生達の可憐さ、溢れる情熱を完璧に表現されていたと思います。
何かに立ち向かおうとする時に、友の存在がどれだけ力になることか。主役の二人の、互いを尊敬し憧れるあの強い関係は見ていて羨ましくなりました。
ストーリーは勿論、役者さんたちお一人お一人の個性が光り、常に客席も舞台と一緒に盛り上がり、全く飽きさせないお芝居でした。

岸田國士Love Collection
笛井事務所
キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
心地よく浸れました。
岸田國士さんの作品に初めて触れたのですが、時代を感じさせる原作そのままの台詞を、現代的でスタイリッシュな役者さん達が演じていらしてとても驚きました。舞台も予想外の形状でした。
三編どれも違った切り口での愛で、どの作品もそれぞれ幻想的な後味がありました。「ぶらんこ」で一気に世界観に引き込まれ、「恋愛恐怖病」で海辺の情景とあいまって切なくなり、「命を弄ぶ男二人」ではテンポのよいお芝居に夢中になりました。
アンケートでは三つのうち一つを好きな作品として選びましたが、実際選べないです…。そのくらい、どの作品も欠かすことのできない素晴らしいお芝居だったと思います。

ルーシアの妹
ライオン・パーマ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/05/15 (木) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

パンゲア【アンケート即日公開】
劇団バッコスの祭
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2014/05/15 (木) ~ 2014/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★
マクロコスモスとミクロコスモス
現在、我々の宇宙の始原は137億年前に起こったビッグバンにあると考えられている。爆発する前には、場所、時間、空間は存在しなかった。そうも考えられている。爆発した宇宙は、今も未だ広がり続けている。膨張することが時、所、場を作り出し、その中で、核反応でエネルギーを放出する恒星が産まれ、超新星爆発を経験し、矮星やブラックホール、ホワイトホールを生み出す各々の島宇宙が生々流転する永い歴史の先っちょには、核分裂を人工的に起こすことによって我々が作り出したプルトニウムなどの猛毒・核物質を含めた様々な物質を産み出してきた。
が、今作は、基本的には大陸移動説を根底に話が作られている。大陸移動を唱えた者は、早くは16世紀にも既にいた。然し、科学的な知見がまともに論じられるようになったのは、やはりウェーゲナーを待ったほうがよかろう。急速に進歩した他の諸科学も彼の理論を補足、証明する域に達しつつあったからである。何れにせよ、今作のタイトルにもなっているパンゲアは、かつて一つの大陸であり、それが分裂して現在の諸大陸が形成されたと考えた彼が、元の超大陸につけた名である。
(中間追記2014.5.21)

共演NG
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

共演NG
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/25 (日)公演終了
満足度★★★
面白い試み
2つの話が時には交互に、時には同時に進行していき、見る度に感想が変わりそうな作品でした。個人的には「悪魔の置手紙」が好みでした。NとGがふんだんに使われている舞台美術や、両チームが演技を始める前にやる円陣が可愛いかったです。

見よ、飛行機の高く飛べるを
劇団青年座
本多劇場(東京都)
2014/05/10 (土) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
だから演劇が好き
女性の力強さをストーリーからも、役者からも感じた。理想と現実の間に葛藤あるのは明治も平成も同じ。そして才能と信念をもった個人の力によって時代は大きく変わる点も、同じなのかもしれない。今見ると「とんでもない」と思う時代性もあるが、当時はそれが各々正しいと信じていたり、致し方ない事情もあったわけで、誰が悪いわけでもなく、そういった一方的な人物の描き方、演じ方がされていたのが尚良かった。
そして上記のように「いろいろ」思いを馳せられる点が演劇の、この舞台の好きな要素だ。一人一人の演者のスキルはいうまでもなく賞賛に値する。実は初日と千秋楽前とで2度みたのだが、2度目が更に良くなっていた点は演者のこの舞台と向き合う真摯な姿勢を感じた。

オパンポン☆ナイトvol3~曖昧模糊~
オパンポン創造社
Live Space B.SQUARE(大阪府)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
素晴らしい!
事前の情報は、ほぼチラシのみだったので、チラシと同様の彼が舞台に登場した際は下ネタ全開で笑かしに来るのかと想像しましたが、そういったものではなく、いい意味で予想を見事に裏切られました。

オレンジ新撰組 リターンズ
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/05/02 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
やっと初めて見ることができた
やっと初めて見ることができた劇団6番シードの作品、とても面白かったです。
全然新撰組と関係ないじゃん、けどそれを無理矢理押し通す面々にはやられました。
無理矢理でいえば、初めは「旗が立った」の意味にちょっと考えてしまいました(笑)
テンポもよく、たくさん笑わせていただきました。次の作品も是非見てみたいです。

あなたがもしもを選んだあとで
Moratorium Pants(モラパン)
新宿眼科画廊(東京都)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/28 (水)公演終了
満足度★★★★★
背筋がピンピンに伸びる想い
この作品は、男の子verと女の子verで2verあるんですが、昨日は両ver共に満員御礼。昨日両ver共に観てきましたよ!
男の子ver。主催橋本さんの芝居の熱量・入り込み方半端なかった。胸がギュンって鳴った。キュンじゃなくってギュンってね。夢追い人の葛藤。ある意味王道とも言える物語を、あそこまで完成度高く、かつ切実に胸に迫る形で魅せきるのは素晴らしい。
女の子ver。副主催佐山さんの芝居が素晴らしかった!あんなまっすぐで検診的な女性を、実在感たっぷりに演じられる佐山さんに感心。あの後サオリは幸せにやっているだろうかって心配しちゃうよ!
この日は終演後におかもとえみさんによる弾き語りLIVEもありました。マジでいい歌。CD買いたい。「あぁピック要らねぇや」って、ピック捨てた時めっちゃ男前だったわ。
モラパン、両ver共に演出も素晴らしかった。来るべき時に来て欲しい演出がちゃんと来る。
観客にエンディングを委ねるマルチエンディング方式、ステージと観客席の近さ。これは演劇で、生で劇場で、しか味わえない再現不可能な楽しみ。
初モラパン。想像以上に素晴らしかった。すいません。舐めてました。
モラパンさんと一緒にやらせて頂きます7末公演「恋する小説家 舞台版」に向けて、背筋がピンピンに伸びる想いです。

昭和レストレイション
パラドックス定数
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★
適度ナユーモア描写ガアリマス
今回もデリケートな題材で更に深刻度が増すのかと思いきや、軽快な会話が多く緊張感は薄い。
あの人の扱い方をこうさせるかと感心して見たり、若者と大人の対話についハッとさせられたり。この作品の中で例えるなら大人側の年代に片足を突っ込んでいるし、自分も歳を取ったもんだw。
近藤さんが参加する事で、役者のパワーバランスみたいな物が崩れるのではないか、と不安もあったけど、全く違和感なく馴染んでいたのにも嬉しく、今回の陸軍中尉役の植村さんのスラスラした美声から軍人としての誠実さや乱れぬ姿勢まで、とにかく良かった。ってか全員良かった。
この話には絶対必要な雪と木製スケルトン仕様のセットも見やすい。
面白かったです。約110分。