さらに/ハイ・クオリティー 公演情報 ナカゴー「さらに/ハイ・クオリティー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    哲学的SFな『ハイ・クオリティー』
    馬鹿馬鹿しくて騒がしい内容でありながら、人間とは何かを考えさせる要素もあり、ただ笑えるだけではない作品でした。

    ペットとして扱われている掃除機/掃除機を操るロボ/人間の3つのクラスの境界があやふやになって行く展開で、精神異常者/正常者やロボ/人間といった2つのクラスで同様のモチーフを扱った作品は良くあるのですが、3つのクラスにしたことで混迷の度合いが高まっていて物語に深みが出ていて良かったです。

    激しい口論中に第三者がポロッとこぼす台詞のとぼけた風味が楽しかったのですが、その手法を多用し過ぎていて、後半ではくどく感じました。

    篠原正明さんの映画の吹き替えの様な声色と台詞回しが魅力的でした。川上友里さんの壊れた演技も強烈でした。

    交互上演の『さらに』は下品過ぎてあまり楽しめなかったのですがこちらの作品は興味深く観ることが出来、敢えて異なるテイストにした作風の広さ(しつこさは共通していましたが)が印象に残りました。

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    2014/04/03 12:37

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