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フランスパンは凶器になりますか?

フランスパンは凶器になりますか?

劇団皇帝ケチャップ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/25 (金) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

何だか不思議
「やっぱり猫が好き」を見ているような感覚でした。

ネタバレBOX

大学のサークルではちょっと普通の常識から外れたような他愛もないじゃれあいのような日常が流れる中、主人公の女子大生はさらにもう少し振れ幅の大きい行動を取る不思議ちゃんなので、普通の常識を超えたみんなでさえ彼女に振り回されてしまうといった感じの話でした。

お父さんとの確執から、パン屋をしているお父さんのところでフランスパンを振り回して気持ちをぶつけ、メロンパンを大量に持ってきてしまったり、これが強盗、部室の様子を盗み聞きしていた他のサークルの男子をバットで殴ったり、これはやり過ぎ、サークルで何か実績を残さないといけないという気持ちから世界図形会議という学会の発表会への参加に拘ったりしていました。

実績を残さなくてもいい、仲間と楽しく過ごすことが大事と諭され、焦った気持ちが少し落ち着いたようでした。

閉鎖された特殊な環境の、ちょっと高揚したような人たちの常識で描かれたストーリーは、まるで「やっぱり猫が好き」を見ているような不思議な感覚を覚えさせてくれました。

役者さんが上手過ぎるとこの感覚は味わえないのかもしれません。そこそこの上手さだったことが功を奏したような気がします。ただ、劇団員の人はもう少しかなとは思いました。
さらば、仏の顔

さらば、仏の顔

アフリカン寺越企画

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2014/04/25 (金) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

きたな
日ごろ、なんとなく腑に落ちずに澱のようにたまっていく「?」がある。
その「?」のうちのいくばくかを畳の上に乗せて、まざまざと見せつけられた。

舞台美術のインパクト、気詰まりなワンシュチュエーションの舞台。
テンションの高い役者たち。
初日ならでの硬さを感じたが、それはそれで独特の緊張感があって、興味深かった。

後程ネタバレBOXを追加する予定。

ネタバレBOX

壁一面に貼られた般若心経が効果的だった。

リアルにデフォルメされた登場人物の行動とエピソードで綴られた1時間30分は過剰な緊張感の中を展開していく。

東役の不気味さは秀逸。
これくらい印象と行動が一致している人はいっそ気持ちがいい。

私は多少病的なくらい暴力が嫌いだが、展開を追っていて、直接的暴力のほうがむしろいさぎよいのかもしれない、という感想を持ったことを記しておく。
生きてきて、不条理な目にもずいぶん合い、それらに対処してきたが、それらの納得のいかないでたまっているどろどろはいつか浄化できる(する)のだろうか。

個人的にこの芝居が好きかといわれると好きではないが、よくもまあ、ここまで創りあげたものだ、と思う。

主人公の「誠実さ」がその場しのぎのうそをつく行動によりあいまいになってしまっているように思えたが、人の弱さ、というリアルを追求するとああなったのも納得できるとはいえ、説得力をやや欠くのは否めなかったような気がする。
海猫街・改訂版

海猫街・改訂版

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2014/04/21 (月) ~ 2014/05/03 (土)公演終了

満足度★★★★

☆4.4
これぞスペクタクル小劇場演劇の極北!!といった感を再認識。
またぞろ怪異譚かとゆう想いと、この小屋での公演はやっぱり見逃せない、との想いの間で心が揺れつつも結局、遠方より足を運んでしまう。
この作風には、食傷気味ではあるのだけれど、この規模でこれだけ上質の舞台を提供してくれる劇団には感謝とエールを送りたい。

お部屋の秘密

お部屋の秘密

カミナリフラッシュバックスと、まの。

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/04/24 (木) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ほっぺが痛い(笑)
最初から最後までずっとニヤニか、爆笑かをしていたので、終わった後ほっぺが痛かったです。なにも考えずに観られて、笑っ
て終わった後、すっきり気持ちよかったです。
みんな個性強くてよかったです。

海猫街・改訂版

海猫街・改訂版

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2014/04/21 (月) ~ 2014/05/03 (土)公演終了

満足度★★★★★

お見事!
とにかく圧巻の舞台である。芝居の出来が素晴らしく,心震えました。完璧ですね。入場時から,舞台装置に圧倒され(入場時のスタッフ(役者さんだが)ワークも良い。おもてなしの心ですね。),海猫の鳴き声に臨場感は高まり,開演後は芝居にのめり込むばかりです。客席にはみ出すような舞台装置がまた舞台の大きさ,物語の大きさを膨らまします。そしてとにかく風雨!もう圧巻です。前方の席の方は大変ですね。凄いの一言です。この劇団の芝居は,ホント完成度が高く,また接客にも優れ,満足度は高いです。オススメの舞台であり,劇団と思います。

フランスパンは凶器になりますか?

フランスパンは凶器になりますか?

劇団皇帝ケチャップ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/25 (金) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

身内びいきかもしれないけど面白かった
それぞれの登場人物のキャラが際立っていて見応えがありました。
「まるもの愛好会」の面々の言葉のやりとりが面白くて引き込まれる。セリフ回しがうまいのか、飽きが来なかった。
「四角好み同好会」の部長はいいキャラしていて笑わされました。
使わない小道具もアレなんだろうと思わせて個人的にはツボ。
ただ主人公のパワーが少し足りないか。

ネタバレBOX

早乙女の憎たらしい感じ、殴られて監禁されるところは笑ってしまう。地球儀、何に使った?(笑)

最初と中盤に主人公、伴ちゃんの心象風景が描画されるが、イマイチわかりにくい。最後に提示されるl「『やるからには成果を残さなくてならない』だけじゃなく『成果がなくても一緒に楽しむだけでも良いんだよ』」というというテーマの一つへの伏線だと理解しますが、うまく出しきれていない印象。
妖精の探し方

妖精の探し方

劇団Peek-a-Boo

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/04/25 (金) ~ 2014/04/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

汚れっちまったら悲しめる?
 子供たちの感性、大人になるということの勘所を押さえ、バイアスを排除する目を持った大人にもキチンとアピールできる作品。(追記後送)

 porter ~旅するひとびと~ 

 porter ~旅するひとびと~ 

[DISH]プロデュース

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/04/25 (金) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

額縁の絵を描いている人がいるとすれば才能在り
 旅をキーワードに紡がれたオムニバス。何と約20篇で構成されている。

ネタバレBOX

 1篇1篇が短いので上演時間は、通常だが、所々に珠玉の短編を鏤めながら、ダジャレ、お茶らけ、昭和ギャグ等のレトロ趣味的ギャグを挟む。こうすることと、最初と最後のシーンを同じにすることによって旅の象徴たる駅ホームを舞台の中心にして演技しながら、各々の人生の様々な局面とも読める内容になっている演出が気に入った。役者達は、秒単位の衣装替えなどでてんてこ舞いだろうが、舞台上では、可也自然であり、ちゃんと遣りたかったことの本質を捉えて臨機応変な対応を見せる。そこがまた、面白い。(これだけ押すことが目に見えている舞台で、ただ、わやわやするほど役者は馬鹿では無いし、演出は当然織り込んでいるから、間違いなくその辺りの指示は出している。)
お部屋の秘密

お部屋の秘密

カミナリフラッシュバックスと、まの。

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/04/24 (木) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

こ~ゆ~テイストは好みであります(^^)
舞台セットはワンルームの部屋で、なかなかに強烈な個性を見せる登場人物達が繰り広げる喜劇ですね。 ちょっち短いかねぇと感じた約80分。

ネタバレBOX

第1話は地味目のOLさんの部屋に押しかけた会社の同僚二人が始める女子会が怖い方向へ進みます・・・。第2話ではハイテンションのバンドリーダーがバンドの解散話をされる話なのですが・・・なぜか大家さんが妙なものも持ち込んで・・(^^)。→受けたわコレ
お茶の水女子大学 第41回創作舞踊公演

お茶の水女子大学 第41回創作舞踊公演

お茶の水女子大学 芸術・表現行動学科 舞踊教育学コース

なかのZERO(東京都)

2014/04/25 (金) ~ 2014/04/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題1082(14-120)
19:00の回(晴)。17:50会場着、特に案内がないのは昨年と同じ、2Fへ上がって訊いてみると並んでいてよいとのこと(事前購入、当日券、電話ネット予約別に受付が分かれています)。18:08受付、ロビー開場...ここらから混み始め、18:30開場。

19:00開演~19:47、休憩、19:55~20:53終演。

1.2年生群舞「bound for ...」
2.2年生群舞「帰宅論」
3.4年生小作品「ゾウの鼻、カエルの手」
4.3年生群舞「安らかならかならずここに眠る」
5.OG作品「abyss-a-Abyss」
6.第26回All Japan Dance Feasival in Kobe作品「泣かない女」
7.4年生小作品「からだの中に」
8.4年生小作品「喋れども喋れども」
9.「Somewhere」
10.委嘱作品「落ち合っている」より抜粋
11.韓国芸術総合学校舞踊院 招待作品「私に会う」
12.4年生群舞「unfixed」

「落ち合っている」は黒田さんの作品で、他のものとは異なりかなり硬質。OG長内さんも個性的。その他の作品も高い水準で、フレッシュさがあふれ出てくるようでした。言葉にならないくらいの美しさ。

2番目でもいいの♡

2番目でもいいの♡

劇団ズッキュン娘

劇場MOMO(東京都)

2014/04/23 (水) ~ 2014/04/28 (月)公演終了

満足度★★★★

女流作家ならでは
ある人物が聖人過ぎて綺麗事に終わる気がしないでもないが、このテーマで後味を悪くせず、すっきりと終わらせるのは巧み。
また、(かなり身勝手な)不倫相手を一方的な悪役にせず、共感しないまでもその心情を納得させるのは女流作家ならではか?
その意味で「最大の悪役」の設定も女流作家らしい?(笑)
あと、中心人物2人にそれぞれ「話し相手」を作ったり、2グループの「陣地」を作ったのも巧いなぁ。

じじいに幸あれ!4/27(日)19:00追加公演決定!

じじいに幸あれ!4/27(日)19:00追加公演決定!

張ち切れパンダ

「劇」小劇場(東京都)

2014/04/23 (水) ~ 2014/04/29 (火)公演終了

満足度★★★

一長一短
簡潔に言えば「頑固じじいと介護ヘルパーの交流」ではあるが、隠された事実が韓流ドラマ級(爆)だったり、中心人物が2人ともエキセントリックだったりで違和感を払拭できず。
一方、会場の構造を活かした設定・装置や回想シーンの挿し挟み方などは特徴的で面白い。
あと、やはり三田村さんは達者だなぁ。

 porter ~旅するひとびと~ 

 porter ~旅するひとびと~ 

[DISH]プロデュース

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/04/25 (金) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★

ショート劇のマシンガン!
途中で着替えが間に合わないほどの続けざまショート劇でした。
手作りの衣装、紙で作ったモザイク画などアットホームな雰囲気漂う劇団でした。

ネタバレBOX

途中で演じている人も何がなんだか分からなくなってしまったのではないか。
観てるほうは、どれがシナリオ通りで、どれがアドリブなのか、どこが間違ったのか混乱しました(笑)。たまにはこういう芝居も呑気に観れて良かったです。
しゃっふる

しゃっふる

ソラリネ。

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/04/22 (火) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

切れ味勝負なお芝居に自分も斬られた・・・
スペード回「見栄も強欲も不安の顕れ」を観賞。

ギャラリー(20畳ほどのビルの1フロア)内に、
観客席(折りたたみ椅子)に囲まれる形で仕切りもなく
真ん中にソファやテーブル、お酒のたぐいなどが用意されている。

そして、大学のゼミで一緒だったメンバー達が
同窓会としてレストランに集まり、
食事も終わってそれなりにお酒の回っている状況、
でスタート。

劇場型の舞台とはまた違う、同じ目の高さ、
同じ部屋の中でのお芝居に、
まるで「本当の同窓会」を、
見ているというより壁の花として自分も
参加しているかのような空気感。

そして・・・

「物語」としてのお芝居ではなく「同窓会」という演技、
そこから30分以上をかけて演じられるメンバー達の
(表面上の)大人としての自分たちの
「今」についての語り合いから、
一気に主題に迫る怒涛の流れ、
主人公(なのか?)の最後の締めに、
自分もズバッと斬られてしまった、という感覚でした。

ほんと「何を見せたいのか」というオチひとつで
勝負するタイプのある意味すごい空気感を持ったお芝居でした。

ネタバレBOX

同じ大学のゼミ生だった仲間達が数年ぶりに同窓会に集まり、
ゼミ仲間の1人の旦那のレストランを貸しきって、
食事も終わりそれなりに酔いも回って話もはずむ
(一部メンバーは遅れていてまだそろっていない)。

ゼミ生時代の昔話やそれぞれの今の生活
(仕事、結婚、子供、お店を出した、夢を追っている、など)に
ついての語り合い、それがギャラリー中央7,8人の
演者達の間で繰り広げられます。

まさにほんとに「同窓会」、
・ 酔いが回って話がはずむ者
・ 車で来たから、と酒は飲まず落ち着いている者
・ (雰囲気的に)みんなからちょっと浮いた
  (というか距離を作って)連中を見ている者
などで、

・ 「同窓会」に新しい人が登場する度にその人が話の中心になったり

・ それぞれ数人の会話のグループ(2グループ)に
  分かれてバラバラにリアルな会話を始めたり

と見ているこっちは誰を主軸として追ってよいのか、
誰の話を聞いたらよいのか分からず混乱してしまう、
まさに「同窓会」という空気を同じ部屋で
(自分も距離を置いて)見ている、という感じでした。

この時点では「この後どういう形に展開する?」と少々の不安も。


その中で
・ 公務員生活も大変
・ 結婚して幸せ
・ 子供も生まれて幸せ
・ 震災で「大切な人」について考え、結婚を決意した(レストランの店主)
・ お店を出してなんとかがんばっている
・ 役者/芸人としてたまにTVに出たりお芝居もしつつ、
  アルバイト生活を続けている
など、それぞれの「今」が明るい方向で語られます。

しかし、フリーのカメラマンを続けているという1人の男が、
その輪からどうにも浮いた雰囲気を出しています。


そして、同窓会の主催者だったゼミ生仲間の男性と女性が
「実は自分達は付き合っていて今度結婚する、
それをみんなに報告する為に今回この同窓会を開いた」
というお話にみんなが更に盛り上がります。

※ この後、またグループに分かれて会話している中で
  フリーのカメラマン(多分主人公的な立ち位置)に対して、
  「○○と付き合ってたんじゃないの?」と
  話しかける女性など少し不穏な会話が聞こえてきますが、
  それも「同窓会」の演技の中でバラバラに繰り広げられる
  会話の中にまぎれてしまい、重要な話だったのか、
  それとも単なる昔話の1つだったのか、
  この時点ではまだ判断がつきません。


そして、
・ 酔いつぶれて眠ってしまう女性
  バイト疲れで眠ってしまう男性
  それを介抱するメンバー

・ 子供が熱を出したと心配し、家へ帰る事にした男性と、
  「自分は酒を飲んでないから車で送るよ」と、
  「後でまた戻る」といって出て行く男性

そうやって同窓会の場から人がほとんどいなくなった時、
フリーのカメラマンが1人、楽しい雰囲気に混ざらず距離を
置いていた理由が分かります。

結婚を発表した男女の女性の方は、
このフリーのカメラマンの元恋人でした。

まず、結婚する男性(友人)の方が部屋に戻ってきて、
カメラマンと「(カメラマンの)昔の彼女と結婚する事」について
少し話をしますが、カメラマンは「気にしてない」というそぶりを見せます。

次に入れ替わりで部屋に戻ってきた彼女とカメラマンとの会話で、
・ 当時彼女はカメラマンとの結婚も考えていた
・ 「何故あんな事をしたの?(浮気か何かをされた?)」と
  彼女から別れを決意、実際に別れた事
・ 「あんな事をした」理由としてカメラマンは
  「フリーでこれから起業など色々な事を考えている自分に対して、
  ”結婚”する事で”(足)カセ”がつくのが怖かった」

  ※ 自分も「結婚して女房子供を養ってく自信なんてないし、
    自分のやりたい事をやるだけで精一杯」と常日頃から思っているので、
    この”(足)カセ”という言葉がなんとなくしっくり来ました。

と、さっきまでの喧騒が嘘のように段々と場の空気が暗い方向に向かいます


そして、遅れてやってきた通称おっさん
(ゼミ生の中で1人だけかなり年長だった為このアダ名がついた模様)。

結婚の話に喜び、カメラマンの勧めでお酒を飲みますが、
おっさんは「絡み酒」で有名な人物でした。

そこへ車で友人を送った男性が戻ってきて、
おっさんに「ひさしぶりじゃないか!」など親しげに話しかけますが、
おっさんの方は「お前俺に謝る事があるんじゃないのか!?」などと
激昂します。

カメラマンに「言うべき事は腹に溜めずに言った方がいいぞ」などと
更におっさんは煽られ、
かつてゼミ生時代自分(おっさん)の研究成果を男性が盗用した事
(雰囲気的には事実のよう)について怒り、
男性と取っ組み合いの喧嘩をしようとして仲間たちに止められます。

そして男性は「どっちにしろ過去の事だろ、付き合いきれない!」と帰ってしまいます。

そしておっさん自身も帰ってしまいます。


周りのメンバー達はカメラマンに「なぜ、おっさんを炊きつけた!」と怒り、
おっさん達の後を追います。

そして自ら同窓会をぶち壊し、最後に残されたカメラマンが1人、
「みんな誰かのせいにしてるじゃねーか!」とつぶやくとともに
場が暗転して終劇。




まず、自分もフリーで仕事をしている身なのもあり、
フリーのカメラマンの心情が少し分かるような気がしました。


そして、前半「同窓会」の中で
・ 結婚しての幸せだったり
・ 生まれた子供の可愛さを語り、
  熱を出した子供を心配して帰る者だったり、
・ 震災で大切な人についての事を本気で考え結婚し、
  一緒にレストランを始めた者だったり、
・ 花屋を経営するだけで精一杯で結婚なんて考えられない、
  と言う者だったり、
・ 夢を追って芸人を続けていたが、田舎の両親が心配で
  もう故郷に帰ろうか迷っていた者だったり、
というそれぞれのいい話部分についても
(全部が全部ではないと思いますが)

このカメラマンの「みんな誰かのせいにしてる」が
引っかかってくるんじゃないのかな、という気持ちにさせられてしまいました。


表面上の「今の幸せ」について語るゼミ生仲間達に対して、
「本性(ほんとにそうなのかは分かりませんが)」的な部分を
指摘したカメラマン、
自分自身、このオチにざっくりと斬られてしまったような気がします。


場所的な条件からも「物語性」のあるお芝居は難しいと思いましたが、
こういう形の演技で「雰囲気」を観客と共有し、
伝えたかったメッセージをオチとして斬りこんで来るお芝居、
これはこれでかなり「上手い」んじゃないかな、という気がしました。
しゃっふる

しゃっふる

ソラリネ。

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/04/22 (火) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

しゃっふる
『見栄も強欲も不安の顕れ』『時間と責任に追われる幸福』両方観て来ました☆順番はすぺーど→くらぶ→すぺーどです。
『見栄も…』は会話劇って言う形式なのかな?初めて見る演出だったのでスピードに戸惑いました(汗
序盤は台詞追うのを諦め感情、表情、雰囲気を追っていました。ですがそれがあの場に入り込める良い要素だった気がします。
人間関係やタイトルのそれを各キャラクターが確立していて個々に移入して観られました、一回目は。
二回目はあるキャラクターを中心に見ると全体をどこまでも俯瞰で観る事が出来て多面性を感じ、ある瞬間にフッと最初の面に戻るような正にしゃっふるされてしまいました!(ドヤ!)
『時間と…』は主人公に感情移入しまくってしまった(汗
軋轢、摩擦がヒリヒリ感じられますw
そして今しゃっふるされた瞬間が俺には絶望的でした
丁寧な描き方だった印象で俺は好きです。

ネタバレBOX

すぺーどはスガワラ中心で観るとカチっとハマります。キャスト観ても主人公はスガワラかな?
くらぶは理解していない事が多いけど(汗
イナバは研究室引き継いだ気がするなぁ
ラストで室長の椅子に座るのが苦悩の表現というだけでなく室長になると暗示している感じがしました。
そう考えるとしゃっふる感が増して面白いです♪
まぁ、どうなんでしょう?w
楽屋

楽屋

演劇集団アクト青山

ワーサルシアター(東京都)

2014/04/22 (火) ~ 2014/04/30 (水)公演終了

満足度★★★

いい作品いい役者
お話の終わった後、清水邦夫の思いがひしひしと伝わる作品。どうしてもところどころ演出が立ってしまう部分もあったが、やはりいい作品だと思える舞台でした。ひとりダントツに役として輝いている役者がいた。あんな風に演じられたらなあ。

海猫街・改訂版

海猫街・改訂版

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2014/04/21 (月) ~ 2014/05/03 (土)公演終了

満足度★★★★★

物足りない。(後日書き足しあり)
圧巻の舞台装置、迫真の演技。
それはすでに桟敷童子の前提であり
ここの時点で星は5つである。

しかしこれが3本目となると
4つ程度の評価になってしまう。
正直いって物足りない。
何が物足りないのかといえば、
やはり前作と比較して
フォークロア色が薄かったせいなのではないか。


ネタバレBOX

いつもと同じように離島でのフォークロア的な要素を含んだ話だった。
いつもと同じ・・・というところに不安を隠せない。

フォークロアと書いてしまうとアレなのだが、
いつもは土着的な住民間の争いがいかにも
日本的だな・・・と思わせ、閉鎖された島の狭まった人間関係の
ドロドロした因習を感じるのだが、村民と海女との
共通の敵が出てきてしまったため
都会と田舎の比較になってしまい
その都会人が圧倒的な力をふるってしまっていて
ドロドロのところが薄く感じたせいではないか。

桟敷童子の芝居には、沖縄民謡のような
日本人の土着の心を震わせる部分があるのだが
その部分も薄かったように思う。

いつものようなパターンの舞台のどんでん返しもなく
迫力にかけた。しかし、同じようなパターンの繰り返しではない
という意味でのバリエーションであった。

結果として物足りなく感じてしまったのは
いくつか見ているからであって
他の劇団に比べれば、200%おもしろいのはいうまでもないのだが。
毎回前作を越えた面白さを要求するのは酷である。
贅沢を求めてはいけないだろう。

次回見に行くか?といえば見に行くだろう。
しかし新展開がない限り、近い将来には観劇候補から外す可能性が高い。
猥りがましいロンド

猥りがましいロンド

劇団なのぐらむ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2014/04/24 (木) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★

むぅー
2日目に観劇してきました
内容としては個人的に好きなんだろうなと思うのですが、うーん…
物足りない感が否めません。
すごくわかりやすいのですごく見やすかったのですがわかりやすすぎるというか


わたし個人はすごく物足りなかったです…

お部屋の秘密

お部屋の秘密

カミナリフラッシュバックスと、まの。

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/04/24 (木) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★

考えないで観れます
ふつうよりは面白い。間とかすごくよかったし、世の中にありそうだけど、いないような面白い人たちが登場してきます。まあまあ笑わせてもらいました。
時間が短いのでもう少し安くてもいいかな、と思っちゃいました。そこが残念。

凛として

凛として

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/04/23 (水) ~ 2014/04/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

平日のマチネにもかかわらず、
通路席が出るほどの満席。でも、この満席も当然、といえる出来でした。分かり易く、丁寧に作られていて、感動的。特に目新しいエピソードがあるわけではないけれども、丹念な取材からくる物語の一つ一つ、台詞の一言一言に命が宿っていて、それは俳優さんも感じているのだろう、無理なく感情移入が出来ていて戦後の苦しい時代の光と影を隅々まで見せてくれました。薄いカーテンで仕切られた生と死のシーンがリアル。哀しいなぁ。演目はもう、これしかない、というほどぴたりとはまっていて、凄みを感じました。劇中、現在の日本への警鐘のような台詞は一言もないけれども、私はたくさん受け取ったような気がします。すべての人に見てほしい作品。

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