海猫街・改訂版 公演情報 劇団桟敷童子「海猫街・改訂版」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    物足りない。(後日書き足しあり)
    圧巻の舞台装置、迫真の演技。
    それはすでに桟敷童子の前提であり
    ここの時点で星は5つである。

    しかしこれが3本目となると
    4つ程度の評価になってしまう。
    正直いって物足りない。
    何が物足りないのかといえば、
    やはり前作と比較して
    フォークロア色が薄かったせいなのではないか。


    ネタバレBOX

    いつもと同じように離島でのフォークロア的な要素を含んだ話だった。
    いつもと同じ・・・というところに不安を隠せない。

    フォークロアと書いてしまうとアレなのだが、
    いつもは土着的な住民間の争いがいかにも
    日本的だな・・・と思わせ、閉鎖された島の狭まった人間関係の
    ドロドロした因習を感じるのだが、村民と海女との
    共通の敵が出てきてしまったため
    都会と田舎の比較になってしまい
    その都会人が圧倒的な力をふるってしまっていて
    ドロドロのところが薄く感じたせいではないか。

    桟敷童子の芝居には、沖縄民謡のような
    日本人の土着の心を震わせる部分があるのだが
    その部分も薄かったように思う。

    いつものようなパターンの舞台のどんでん返しもなく
    迫力にかけた。しかし、同じようなパターンの繰り返しではない
    という意味でのバリエーションであった。

    結果として物足りなく感じてしまったのは
    いくつか見ているからであって
    他の劇団に比べれば、200%おもしろいのはいうまでもないのだが。
    毎回前作を越えた面白さを要求するのは酷である。
    贅沢を求めてはいけないだろう。

    次回見に行くか?といえば見に行くだろう。
    しかし新展開がない限り、近い将来には観劇候補から外す可能性が高い。

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    2014/04/25 23:01

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