海猫街・改訂版 公演情報 海猫街・改訂版」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
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  • 満足度★★★★★

    やっぱり、素晴らしい作品でした。
    美術はもちろん、照明もカッコいい。熱演の役者陣も素晴らしく、海の香りや風の勢いを感じる事が、できた。

  • 満足度★★★★★

    圧巻でした!
    小屋全体がセットで埋め尽くされる感じ。
    一人一人が面白いのもあり、おばあちゃん役の方、特にお気に入りです。
    若干ラストなど疑問も残ったけど、特殊ギミックにビックリ!有り余るパワーで面白かったです!そして前列の人は大変だなーと思った(笑)

  • 満足度★★★★★

    すごいね~
    序盤は騒がしくてかなわんなぁと思いましたが、気づいた時には魂を鷲掴みにされて片時も目が離せなくなっていました。とにかく面白い。それしか言えないです。今回は板垣桃子さんの迫力が素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    2列目だったので思いっきり紙吹雪を浴びましたが、あれだけ浴びると振り払う気も起こらないです(笑)

    嶽崎家の過去(特に男連中)についてはもう少し踏み込んでもいいのかなぁと思いました。
  • 満足度★★★★★

    魂の熱演
    個性豊かな劇団が熱演をみせる!!

    ネタバレBOX

    劇団にとって、『海猫街』は8年ぶりの再演らしい。前回は第61回文化庁芸術祭優秀作品となっており、今回も平成26年度文化庁文化芸術振興費補助金の助成を受けている、小劇場系としては本格の公演。
    会場に入ると、舞台上は多くの丸太を組んだ立体的な構造に仕立てられていて、シーンごとに実に上手く活用されていたのには関心。それはともかく、上演前から大道具で圧倒・感心させられた。
    話は北海道の海猫が多く集まる辺鄙な集落。ここに、政府お墨付きの大企業が港を作るかとうかの視察に来るというので、部落民たちは全員で企業幹部の接待をしようと張り切る。しかし、やってきた企業幹部の本心は、港を作るのではなく、集落近くに埋蔵されている石炭が目当て。しかし時は遅く、企業が部落民の反対で石炭採掘を諦めた引き上げた後の部落は、嵐などで傷めつけられ徐々に民は一人また一人と部落を離れ、最後には海に出た龍次を待つ瑞枝とイサナ二人だけに。そして二人もついに息を引き取り、海猫だけが舞っている土地となっていく。
    企業幹部の接待に端を発して、海賊末裔と奴隷末裔の対立が浮き彫りになったり、軍二・龍次・瑞枝の三角関係が持ち上がったり、白髪白肌のイサナの存在が部落の存亡を左右するようになったりと、次々と展開する出来事に、観客は巻き込まれ、涙する。号泣するような強烈な山場があるのではなく、全体を通してなぜか目が潤む場面が続き、舞台に釘付けになってしまうエネルギーの凄まじさには感服するばかり。

    存在感のあったのはイサナの椎名りお、堂園千草の板垣桃子、それに婆の鈴木めぐみ。一歩下がって軍次の桑原、龍次の深津、片腕源蔵の原口あたり。蟹奴のもりちえが奏でる三味線の音は、一服の清涼剤として時々の舞台のシーンに色を添えていた。

    こうしたストーリー、難しいのは結末をどうするかであるが、瑞枝とイサナに焦点をあて、時間の経過を静かに感じさせてフェイドアウト的に締めくくっていたのは上手い処理だろう。
  • 満足度★★★★★

    無題1091(14-129)
    13:00の回(晴、夏日)。12:40会場着、すでに開場していて最後列中央に案内されました。4/27に観ていて2回目、千秋楽、4作目。

    12:55「ウミネコのエサ…」、13:01開演(通路にも座席を作っていながらほぼ予定通り)〜15:01終演。

    1回目は2列目でしたが、今回は全体がよくみえます(イサナが潜るシーンでは、上手の天井近く、その真下、下手、の3つの視点)。

    栄枯盛衰、時代の趨勢を冷静に計算しながら、ひとり、婆の最期を静かに見とどける「会長」。己の使命か、時、人々の、海女の流れる血がそうさせるのか尽き果てることを怖れないイサナ。板垣さん、椎名さんの演技に引き込まれ、大手さんは前3作とは全く違うキャラクター。

    稲葉さんは「乱歩の恋文(2012/1@トラム)」、「Hedda(2013/9@雑遊)」で観ていました。

  • みてきた
    面白かったです。お客さんが祭りかなにかにきているような雰囲気がよかったです。
    出演者が総出?で歌うシーンが好きです。

  • 満足度★★★★★

    引き込まれる
    いきなりクライマックスがきて、引き続きクライマックスで、ちょっと気を抜かせといたかと思えば、またすぐにクライマックスでみたいな流れで、熱気がすごいですね。

    海に潜る人たちが出ても、恋い焦がれて守って足を踏みしめてるのは現実の大地でというのが桟敷童子さんですね。

    風であろうが、海であろうが、山であろうが、幻想的ともいえる美しい彼方ではなく守りたいのはいつも苦しくて痛みを伴う現実世界。なんだかすごいね。息苦しいけど生きてかなくちゃならんね。
    ここで。

    みんな熱演。

    いいものまた見せてもらいました。
    ありがとう。



    ネタバレBOX

    帰宅してから、大手忍さんがいままでとはまったく印象の違う役で出演されていたことに気づきました。
    すごいな。

  • 満足度★★★★★

    やはり圧倒的
    全てが圧巻で心が揺さぶられる!出演者の熱演と魅力満載に映る姿にただただ脱帽です。セットも相変わらずいいし言うこと無し!

  • 満足度★★★★★

    無題1085(14-123)
    13:00の回(快晴、暑)。12:15会場着、受付(整理番号付前売)、12:30開場。12:56老婆「ウミネコのエサあります」の旗、手前の木組みまで来る。13:01前説、開演、海の「青」い飛沫が会場を埋め尽くし物語は始まる…15:00終演、バックステージツアー(客席から観ていると広そうですが、実にコンパクトに造られています)。

    客席右側上部まである舞台にぐるっと囲い込まれ、急変する潮の流れに翻弄される人々とともに揺れた2時間。「泳ぐ機関車」からで4作目(此処は3作目)。

    荒々しい物語の間に挟み込まれた「花」に向けられた灯り、還ってくることを待ち続ける女、別れゆく者たち、舞い落ちた花片をノートに挟んで会場を後にしました。また12月に。

  • 満足度★★★★

    白鯨
    面白い。120分。

    ネタバレBOX

    日露戦争後の日本の僻地。断崖の地にある海賊と奴隷(海女)の末裔たちで構成される村・獄崎に、政府の任命を受けてある企業(玄海憂鯨社)が視察にくる。なんとか認められて繁栄を得ようとする村民らだったが、企業からは海女に潜りをしろと依頼がでる。村民らから蔑まれている海女に対して不安を抱く村民を気にするでもなく、一番の潜り手であるイサナ(椎名りお)が潜ることになる。難所での潜水に難儀しイサナは溺れてしまうが、その祖母(鈴木めぐみ)が潜水し目当ての石を取って戻るも死んでしまう。企業もこの村から手を引きかけるも、繁栄を願う村民の心に応え、掟を破りイサナは何度も海に潜り石を取りつづける。企業から認められることは間違いなしと喜ぶ村民らだったが企業(国)の狙いに気づき、一転企業と戦うことを決意する…。

    戦いが始まってからのダイナミックな舞台効果と紙吹雪効果で舞台を盛り上げる。獄崎と海女がメインの舞台ではあるが、玄海憂鯨社会長を演じた板垣桃子の堂に入った気迫がやはり凄い。双方の鍔迫り合いで盛り上がったという感じである。ちなみに言えば、同秘書の池下重大の落ち着いた(それでいてひょうきんな)演技も素晴らしい。逆に言えば、獄崎や海女の(若手の)気迫がもっとあってほしかったかなと思う。まあ、話的にも、ほぼ部落の中だけで生活していた獄崎や海女の日常の幸せを願う心と、日本の未来を憂う会長の心意気の差という表現ともとれるけど。

    海神の怒りとかカミカゼ(台風)の影響もあったが、結局村民らはちりじりとなり、時代が進み公園となった地で独りイサナは果てるというラストで、時代の流れに個が飲み込まれ終幕となる。なんだかんだで気を抜けない緊迫し、時に派手な演出の120分でありながら、ラストの静かでスッと飲み込まれるようなラストが素晴らしいと思う。終わりととるべきか始まりととるべきか。
  • 満足度★★★★

    ☆4.4
    これぞスペクタクル小劇場演劇の極北!!といった感を再認識。
    またぞろ怪異譚かとゆう想いと、この小屋での公演はやっぱり見逃せない、との想いの間で心が揺れつつも結局、遠方より足を運んでしまう。
    この作風には、食傷気味ではあるのだけれど、この規模でこれだけ上質の舞台を提供してくれる劇団には感謝とエールを送りたい。

  • 満足度★★★★★

    お見事!
    とにかく圧巻の舞台である。芝居の出来が素晴らしく,心震えました。完璧ですね。入場時から,舞台装置に圧倒され(入場時のスタッフ(役者さんだが)ワークも良い。おもてなしの心ですね。),海猫の鳴き声に臨場感は高まり,開演後は芝居にのめり込むばかりです。客席にはみ出すような舞台装置がまた舞台の大きさ,物語の大きさを膨らまします。そしてとにかく風雨!もう圧巻です。前方の席の方は大変ですね。凄いの一言です。この劇団の芝居は,ホント完成度が高く,また接客にも優れ,満足度は高いです。オススメの舞台であり,劇団と思います。

  • 満足度★★★★★

    物足りない。(後日書き足しあり)
    圧巻の舞台装置、迫真の演技。
    それはすでに桟敷童子の前提であり
    ここの時点で星は5つである。

    しかしこれが3本目となると
    4つ程度の評価になってしまう。
    正直いって物足りない。
    何が物足りないのかといえば、
    やはり前作と比較して
    フォークロア色が薄かったせいなのではないか。


    ネタバレBOX

    いつもと同じように離島でのフォークロア的な要素を含んだ話だった。
    いつもと同じ・・・というところに不安を隠せない。

    フォークロアと書いてしまうとアレなのだが、
    いつもは土着的な住民間の争いがいかにも
    日本的だな・・・と思わせ、閉鎖された島の狭まった人間関係の
    ドロドロした因習を感じるのだが、村民と海女との
    共通の敵が出てきてしまったため
    都会と田舎の比較になってしまい
    その都会人が圧倒的な力をふるってしまっていて
    ドロドロのところが薄く感じたせいではないか。

    桟敷童子の芝居には、沖縄民謡のような
    日本人の土着の心を震わせる部分があるのだが
    その部分も薄かったように思う。

    いつものようなパターンの舞台のどんでん返しもなく
    迫力にかけた。しかし、同じようなパターンの繰り返しではない
    という意味でのバリエーションであった。

    結果として物足りなく感じてしまったのは
    いくつか見ているからであって
    他の劇団に比べれば、200%おもしろいのはいうまでもないのだが。
    毎回前作を越えた面白さを要求するのは酷である。
    贅沢を求めてはいけないだろう。

    次回見に行くか?といえば見に行くだろう。
    しかし新展開がない限り、近い将来には観劇候補から外す可能性が高い。
  • 満足度★★★★

    力のある作品でした。
    役者の皆さんが力いっぱい演じる姿には、頭が下がる重いです。話の筋もさもありなんと感じさせ、権力者と弱者の対比がよく出ていました。

    見させてくれるセットで、これも立派なものでした。

    劇団桟敷童子さんの芝居を見たくて仕方がないお客さんが多いと感じられました。

  • 満足度★★★★★

    圧巻の迫力でオススメ
    セットの凝り具合が凄まじく、特に女優さんのパワーがひしひしと来る作品だったと思います。最後の方に近づくにつれ、インパクトがありました。性や差別の表現もあり、苦手な方もいるでしょうが、自分は非常に面白く拝見しました。前列は要注意かな。時間ないので後述します。

  • 土着夢幻想劇は3.11を海猫の鳴き声とともに鎮魂する

    沖縄旅行するよりも、カルチャーに富み、時代を浴び、その日々を透明にする方法がある。
    それが、劇団桟敷童子の舞台空間だった。


    2年ほど前だろうか。日活撮影所の存在した調布市・公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団主催〈調布シネサロン 日活100年への軌跡 銀幕のパールライン日活女優特集〉『絶唱』をフィルム上映のまま、鑑賞した。

    作品紹介『絶唱』(1958年)


    【山陰地方では、園田家と云えば、山園田と云われるほど名の通った、広大な森林と山を持つ大地主だった。その一人息子・順吉は山番の娘・小雪を愛していた。京都の大学の休暇で帰省したとき、そのことで父惣兵衛と激しく口論した。父は町の実業家の令嬢・美保子との結婚を強いるのだ。順吉には山園田のすべての富よりも小雪一人の方がかけがえなかった。彼には味方がいた。小学校教員の大谷や銀行員のマサなど彼のやっている読書会の連中である。彼が京都に帰ると、惣兵衛の命で、小雪は因果をふくめられ、他国の親戚にあずけられた。順吉が小雪にあいに帰って来、そのことを知った。彼は家出した。宍道湖のほとりの経師屋の二階が、彼らの愛の巣になった。順吉は肥くみ作業員、材木運びなどをして働いたのだ。が、二人は幸せだった。しかし、外の世界では戦争が進み順吉にも召集令状が来た。〜】(映画.COM 作品解説より)


    「差別の構造」は、恋愛というドリルが壊すものだという固定概念が どこか私たちにはある。
    しかし、劇団桟敷童子『海猫街・改訂版』は 郷土愛とか、仲間とか、家族とか、全く〈情〉に無関係の ドリルを教唆してくれる。それは〈使命感〉に近い。



    劇場に入り驚愕してしまった。なぜなら、木材が入り乱れ、『海猫街』のカラーでもあるブルー・ライトを照らす、幻想的なジャングルであったからだ。


    さあ、1920年代の日露戦争後、玄海地方に位置する漁村の物語であるが、改めて「昭和の身売り」時代を再確認したい。税金は上がり、物価は上がり、働き手が減った集落というのは、「近代化の孤児」であった。
    それは そうだ。
    敗戦後、GHQが調査したデータによると、地方は栄養失調が慢性化しており、舗装されていない路には牛車が活躍中だった。


    こうした時代背景とは別に、漁村からミクロネシアの文化範囲をマターする民族性も描いている。それは海上に住宅を建設し、強固なコミュニティを形成する漁民だった。



    『海猫街』は海賊の末裔、その奴隷が住む集落として描かれているから、元は「倭寇」であろう。いつしか安住の地を発見した。旧奴隷地区の村民は「白いクジラ」にまつわる土着宗教を信仰する。

    この「土着起源説」は 海に面した島国の先住民族にも共通する神秘だ。ニュージーランド先住民族はマオリ族であるが、彼らは 次のような起源説を語り継いでいる。


    マオリの神話と伝説

    【マオリには豊かな神話と伝説があります。ニュージーランドが創られた様子は英雄マウイの伝説の中で次のように語られています。超人的な能力を持つ半神半人のマウイが、4人の兄弟とともに釣りに出かけたところ、特別な釣り針に巨大な魚がかかりました。あまりの大きさに、マウイは自分のもてるすべての力と兄弟の力を借りて、引き上げることに成功しました。この魚が北島になったと言い伝えられています。北島の形は、尾が北に、頭が南にあるように見えます。現在も、北島はマオリ語でテ・イカ・ア・マウイ(マウイの魚の意)として知られています。南島は、マウイの乗っていたワカ(カヌー)、スチュアート島(ラキウラ)はプンガ(錨)だとされています。形が似ているかどうか、ニュージーランドの地図を見てみましょう。】(ニュージーランド政府観光局 HPより)



    いよいよ『劇団桟敷童子』の文明論を観劇できた。誤解を恐れず明言すれば、ディズニーを日本において専門的に扱う劇団四季のような擬人化である。もちろん、彼は鳥を登場させるわけでも、カエルを登場せるわけでもないのだが、何だか漫画であった。

    ネタバレBOX


    まず、第一に日露戦争後、この国の軍国化と地方の疲弊を時系列で
    伝えるギャップである。
    ロシアバロチック艦隊とも戦闘したのだろう獄崎部集落自警団長・獄崎軍次(桑原勝行)が午前中から酒を飲み、夫人・瑞枝(川原 洋子)に暴力を振るう姿は、平和ミュージカルであれば候補にさえあがらないシーンだった。

    政府御用達『玄海憂鯨社』が石炭採取の工場予定地視察したわけだが、海に眠る石炭を、集落の住民は「火つく石」と形容し、「知識」のギャップを強烈に印象付けた。つまり、「軍国化」は そのギャップを利用した思惑があった。内なる植民地主義である。

    『玄海憂鯨社』会長・堂園千草(板垣 桃子)が斬られる直前、艦船の空砲を「日本国や〜」と形容したが、国権忠誠心が あるからといって、村民に石炭採取場の計画表を提示せず、海女に石炭を取りに潜らせたビジネスは、そうした「時代の空気」の気迫により説明がつくものでもないと 思った。


    第二は、海賊と奴隷の子孫が、集落再興への想い、『玄海憂鯨社』への反対運動が、「差別の構造」を ぶっ壊した点にある。
  • 満足度★★★★★

    劇場以上の大きさ
    劇場を立体に使い、照明も動きと美しさを与え、劇場からのイメージより大きな作品でした。
    舞台上の役者さんも良かったですが、受付や案内、終演後の片付けや近隣への配慮を見られたから その姿勢がより一層後味良くしてくれました。

  • 満足度★★★★

    スピード感溢れる芝居
    今回初めて観劇させていただきました。小屋に入った途端芝居の中に入り込むような空気感。丸太を組んだセットやこれて゜もかと舞い散る花吹雪。独特の世界観には引き込まれました。
    ひとつ残念なのは、台詞がところどころ聞き取れなかったことかな。

  • 満足度★★★★

    泥臭い!
    東憲司作品のストーリーは似ていると言われます。今回の作品も例外ではなかったようです。(自分は「紅小僧」と「夏ノ方舟」しか観てませんが。)ただいつも通り泥臭いエネルギッシュな演技が観れます。自分はそれを期待して観に行ったのでそこそこ満足です。なぜ、「そこそこ」かというと音響が少し大きすぎたように感じたからです。そこだけ残念でした。

    パンフレットの初演時の写真と比べると衣装が良い感じに変わっていました。

    好きな小説家が新しい小説を出したら買って読む。
    好きな歌手がライブをやるから行く。

    桟敷童子もそんな感覚にさせてくれます。

  • 満足度★★★★★

    観始めて間もなくワクワク
    日露戦争後に国の繁栄(という大義名分で自らの利益を得ようとする輩)の犠牲となる庶民を描いており、「芝居芝居した芝居」を観たという充実感に満たされる。
    そもそも観始めて間もなく「あー、これこれ!」とワクワクしてしまうくらいで。
    通奏低音の如く悲劇性・哀しさがありつつ、ユーモアも交えた語り口は流暢で、様式美的なものやケレン味もあり鮮やか。
    で、ふとここも含めてアングラ系の芝居は「現代歌舞伎」ではないか?などと思う。
    さらに、沙翁作品が「きらびやかな悲劇」なのに対してこちらは「土着的悲劇」か?とも思ったり。
    いやぁ、面白かった♪

    ネタバレBOX

    初演時には感じなかったが今回は終盤でそれまでの生活の基盤であった土地を離れてもたくましく生きて行こうとする人々に小松左京の「日本沈没」を、また約束だからと1人待ち続けるイサナに夏目漱石の「夢十夜」第一夜を想起。

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