最新の観てきた!クチコミ一覧

99821-99840件 / 189814件中
RED

RED

KENプロデュース

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2014/05/09 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかったの一言です。
最初から引き込まれてしまいました。人間のいろいろなところが見え考えさせられる作品だったかもしれません。自分にダブらせて見えたところもありました。次回作も楽しみです。

あの日消えた韋駄天の姿を僕らはまだ誰も知らない

あの日消えた韋駄天の姿を僕らはまだ誰も知らない

COTA-rs

シアター風姿花伝(東京都)

2014/05/07 (水) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★

芝居と音楽ライブは…
全く別々に行われ、そこに関連性はない(芝居、ライブは各1時間程度)。
芝居は、戦国時代の織田家と浅井家との関わりを通説通りに描いたもの。史実に基づく人間ドラマゆえ、筋書きに目新しさはない。それよりも演出としての殺陣は良かった。演技に関しては、セリフが緊張のせいか棒読みな感じで臨場感がなかったのが残念だ。
音楽ライブは、音楽はもとより芝居に出演していた役者がダンスを…殺陣同様、切れのあるパフォーマンスが良かった。また、時代劇を演じた役者のダンスは、その変化の大きさが見事だった。
できれば、もう少し長い時間の芝居を観たかったです。今後に期待しております。

永遠にムーン

永遠にムーン

合同会社シザーブリッツ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/05/01 (木) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり
『グッドファーザー』の時、ご出演されていた俳優さんもいて、また、このシーンは、どこかで(笑)というのもあり、とても楽しい舞台でした。
やっぱり、和興さんの存在感は、すごかった。

マトリョーシカ、その用法

マトリョーシカ、その用法

ハイバネカナタ

シアター711(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/12 (月)公演終了

すみません。
ちょっと私にはわかりませんでした。
見る人が見たら面白いのかなぁ~、もしかしたら結構深いお話なのだと思います。

独占!女の90分

独占!女の90分

秘密結社ブランコ

ムーブ町屋 ハイビジョンルーム(東京都)

2014/04/29 (火) ~ 2014/05/03 (土)公演終了

満足度★★★

町屋にて
手作り感あふれる会場で女子のパワーを感じさせてもらいました!

オレンジ新撰組 リターンズ

オレンジ新撰組 リターンズ

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/05/02 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

たくさん笑わせていただきました!うるっとくる場面も。
6番シードさんの公演を観るのは2作品目ですが、演出・美術・脚本・役者さん・・すべてハイクオリティで、大好きです!
とにかく楽しくて、予約していた回数だけでは勿体ないと、当日券も追加してしまいました♪
序盤のテンポの良い進み方が気持よいですし、後半のガラッと空気の変わる展開も好きです^^
そしてところどころに出てくる流行言葉や言い回しが楽しくて、観劇以後はついつい口に出してしまいました。
それからなにより個性あふれる登場人物は、見ているだけで笑顔になります。女子衆の可愛さは必見!個人的には特殊な嗜好を持っていそうな(笑)雀ちゃん贔屓です。
そして福地教光さん演じる土井先生のかっこよさはもう、もう・・私の拙い文章力では、到底言い表せません!ぜひぜひ劇場でご覧いただきたいです♪
すてきな舞台をありがとうございました!!

マトリョーシカ、その用法

マトリョーシカ、その用法

ハイバネカナタ

シアター711(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/12 (月)公演終了

満足度★★★★

うーんおもしろい。
セットとそれを活かした演出、おもしろかったです。
役者さんたちもよかったですねー。

ネタバレBOX

恋愛・薬の二つのどちらか一方に比重を置いた方がよかったかもしれません。

恋愛話ちょっと長いなー、と思ったし
薬のリアリティ考えるとちょっと設定ゆるいかなー、と思ったし。


芝居面は好みの方が多かったです。
後方の席だったので自分はちょうどよかったですが、
前の方の席だと声量大き過ぎって感じる人もいるようで。
難しいところですね。
サバイバーズ・ギルト

サバイバーズ・ギルト

ナイスコンプレックス

駅前劇場(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

考えさせられました!
ホント、救いがあって良かったと思います。

ネタバレBOX

育児放棄によって幼子と赤ちゃんが死んだかもしれないと思われる直前に、周囲の人たちが気付いて行動したことによって二人の幼い命が救われたという話。

これからが大事と言うのは良く分かります。そして、その後を丁寧に描こうとするのも理解できますが、それならば202号室への突入をもっと早くやるべきで、さすがに2時間20分は長過ぎだろうと思いました。

国外追放になることを承知で202号室に飛び込んだ不法滞在の中国人を見て、閑職に追いやられたり、辞めることになるかもしれなかったり、例えばノーベル賞がもらえるような研究成果が出る直前で、それまでの努力がふいになってしまう恐れがあってでも、手続きを踏んで内部告発ができる人のように職業倫理を持ち合わせているだろうかと考えさせられました。

救急車が行き先を間違えるって良くあるよねー。そして、たまたま行った先に急病人がいてお仕事完遂なんてこと良くあるよねーみたいに、児童相談所の職員が別の虐待と勘違いして帰ったのは納得できませんでした。通報を受けたときに、アパート名だけでなく部屋番号も聞くでしょう。せめて何階かぐらい聞くでしょう。また、赤ちゃんの泣き声が聞こえると聞いたのではないでしょうか。んなわけあるかいって思いました。

余談ですが、バンドマンの恋人がハイツ木蓮と通報したのが誤解の元だったのかと思いました。劇団ホームページなどのあらすじにはハイツ木蘭と書いてあったからで、私も実際おやっと思いました。終演後に当日パンフレットを確認したらハイツ木蓮になっていましたので彼女は間違っていなかったことが確認できました。本編の進行にも影響を及ぼしかねない木蘭と木蓮の書き間違は何ともお粗末と言わざるを得ません。

中国人役のお二人は中国語を覚え込むのが大変だったことでしょう。驚嘆しました。

正宗史子さんの小学4年生振りもピッタリで驚きました。そして、夏帆ちゃんがお菓子を放り込んであげていたことが二人の延命に繋がったのだと思うと、夏帆ちゃんの優しさに感謝したくなります。

虫が湧いたり、異臭がしたときにはドキドキしました。他人に干渉しないことも重要ですが、管理者としての注意義務を怠っていた管理人の責任が一番重かったと思います。月一の木蓮会も鬱陶しいですが、目配りの大切さに気付いたことは良かったです。
『IN HIS THIRTIES』

『IN HIS THIRTIES』

かのうとおっさん

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/04/29 (火) ~ 2014/04/30 (水)公演終了

満足度★★★★

☆★洒落っ気のあるお芝居★☆
いきなり裸で勢いよく客席後方から登場のTHIRTIESメンバーのオープニングアクト!
そして嘉納みなこさんを中心とした遠坂百合子さん(リリーエアライン)、
溝端理恵子さん(茶ばしら、)、佐々木ヤス子さんの力を抜いたトーク♪
この緩い雰囲気こそかのうとおっさんの世界♪
着替えつなぎTIME心地いいですね~♪

その後は1人の男の波乱万丈の30代をTHIRTIESメンバーが演じる!
トープレの「IN HER THIRTIES」とは
全然違うかのうとおっさんワールドが散りばめられた展開♪

年代によって役者さんが変わりそれぞれの色を楽しめる♪
中でも小永井さん、若旦那さんは異彩を放ってました!
そして壱劇屋の坪坂さんもモテ期の年齢役で
あまり見ない役柄で佐々木さんとの絡みも良かった♪
他の役者さんもそれぞれの雰囲気があってオムニバス作品を観てる様な感覚!
その男優陣と絡む女優陣4人の存在も欠かせません♪

中盤はちょっと長い様にも感しましたが
かのうとおっさらしく洒落っ気のある笑いを盛り込んだ
30代の波乱万丈過ぎる人生面白かった~(^^)

これは役者さんが変われば見え方が変わってまた楽しめる作品

かのうとおっさんのこれからも面白い企画が愉しみ~♪

☆印象に残った役者さん
皆さんキャラ全開で良かったので甲乙つけにくいので
1番裸体の素晴らしかった!
田米カツヒロさん⁈ 神藤恭平さん⁈
あれ・・?どっちだったかなぁ〜?
坪坂さんはもっと絞った方が…⁈
女子目線か~⁈

☆印象的なシーン
オープニングアクトの決めポーズ!

バカにふりそそぐ木漏れ日の温度

バカにふりそそぐ木漏れ日の温度

GORE GORE GIRLS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/12 (月)公演終了

無題1098(14-136)
19:30の回(曇)。19:05受付、開場。舞台にはテーブルと椅子。19:26前説(75分)、19:32開演〜20:46終演。「モンドセレクション」というのは、なんとなく聞いたことがあるものの、意識したことはありませんでした。

ネタバレBOX

モンドセレクション、お笑い芸人、両立と板挟み、極みと排斥。

前半は「モンド」に魅入られたものたちの濃い世界、終盤はその世界からの脱却劇。

「モンド」でなくとも成立するパターン、個人的にはピンときませんでしたが、お隣の方(女性)はとても楽しそうでした。

「たかが菓子」にこれほどまで…と(ちょっと冷めながら)思ってしまうかどうかでしょうか。

セリフにも(説明)がありましたが、非モンド菓子を食べるシーン。唐突で、「知っている」うえで戦いを挑んでいる…というニュアンスが観客に伝わっていたのでしょうか。

雨宮さんは「籠の中(2013/3@上智)」を観ていました。
オレンジ新撰組 リターンズ

オレンジ新撰組 リターンズ

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/05/02 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★

座席が狭く感じて~
~役者さんが近い近い(^^)ライブ感は半端無いと思いました。
細かいことは言わないで、力技で笑わせてくれた2時間強です。
(5分の休憩挟んでのアフターイベントは役者さんとの撮影タイムでした)

ネタバレBOX

椅子は前後幅が狭く感じたなぁ・・・
でも端に座っておられた女性1組さまは
感じよく席中に入れてくれて嬉しかったです(^^)

お話は江戸でもないらしい旅篭町で、
もてない男の子達がひたすらモテタイ一心で、
今京都で話題でもてまくりの新撰組を真似て、もてようとする話(^^)。
いやぁ行動原理がシンプルで理解しやすくてGoodですぅ。
また脇を固める女性陣のキャラも良くたっておりました。
妹のミカンとかカメさんとかウjシコちゃんも良かったなぁ(^^)
台詞が凄かったです!

話が強引な分、
細かさや理詰めの説明は不足気味だったのがチト寂しかったかな。
親父の借金のカタに遊郭に売られる話の顛末とか、
なぁなぁで済ませた土井先生との出来レースの内情とかね♪

ちなみにオチは仮面ライダー鎧武(笑)ですよ~
(わかる人にはわかるでしょう(^^)

せっかくオタッキーな人出したんだし、
カップヌードルのCMネタコメディー出して欲しかったなぁ・・・。
二刀流の例の動きを(^^)

真剣対木刀(竹刀&竹ざお含む)の、
ヘッピリ勝負もユニークで楽しかったです。
バカにふりそそぐ木漏れ日の温度

バカにふりそそぐ木漏れ日の温度

GORE GORE GIRLS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

想像を絶するバカバカしさ♪♪
初日を観劇。子供の頃『モンドセレクション』金賞(銀賞)受賞ってパッケージに載ってると、何かよく判らないけどとにかく凄いんだろうなぁと漠然と感じていたけど、でもまさかそれを丸ごと舞台にしてしまうとは(笑)。。。

最初から最後まで意表を突かれっぱなしで、あまりの”バカバカしさ加減”がとても新感覚で心地良かった。

GORE GORE GIRLSの真骨頂を観た感じがしました。

上演時間:75分

ネタバレBOX

登場人物があまり”お笑い芸人”ぽく見えなかったので、もっといかにも芸人風なキャラがいても良かったのかも。

クライマックスの”笑いに対する思い”を熱く語るシーンは、まさに作者の演劇と笑いに懸ける”心の叫びの”ように感じた。
SOU-双・相・想-2

SOU-双・相・想-2

演劇ユニット ランニング

ザムザ阿佐谷(東京都)

2014/04/23 (水) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★

演出に工夫が欲しい(雨のち晴れ)
 雨が降っていた。店を始めてから妹、晴美も手伝ってくれている。だって、それは、彼女の願いだったから。両親を亡くした後、兄の着物の裾を必死に掴んで耐えていた妹の願いだったから。雑誌に紹介されて、店内に入り切れない客は列を為した。

ネタバレBOX

 今は、閑古鳥の鳴く味の良い食堂。アルバイトは売れないバンドを続けている二人。一年の時からレギュラーだった店長、陽介が野球部に居た時から弟のように可愛がってくれた先輩、上野。奥さんの雅美は妹を自分の本当の妹のように可愛がってくれ、妹も姉のように慕っていた。
 両親亡き後、陽介は、晴美の面倒を見た。妹を引き取る話もあった。自分一人っきりになるのが怖かったのかも知れない。然し、兄の服の裾を一所懸命に掴んでいたあの日の妹のことを兄は決して忘れない。それで、妹と一緒に暮らすことにした。高校を出たての兄、12歳の妹。父母が生きていた頃には、のんべんだらりと暮らしていた兄。父母の経営する食堂を、学校から帰るとよく手伝っていた妹。そんな妹のたった一度のお願い。
 妹が亡くなっていたことが明らかになる最後のどんでん返しは、面白いが、そこへ至る過程が平板に感じられた。毎回、少しずつ異なる雨の日の店の描き方にエッジが効いていないのが原因だろう。妹が死んだ後、雨の日に限って現れ、あの日と同じように、また買い物をしに出て行くことを、観客に追体験させるというコンセプトは分かるのだが、演劇的には、その度毎の一々を描くのではなく、全く同じシーンを2度描き、3度目でズレを演じた方が、観客への訴求力はあるのではないだろうか?
ラセンカゾク

ラセンカゾク

爬虫類企画

萬劇場(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★

座組み
 序盤・中盤まで、間の取り方がまるで駄目だ。原因は座組みの悪さにあろう。劇団の事情はあるだろうが、これではあんまりだ。苦痛さえ覚えた。群像劇ならいざ知らず、家族もので28人の出演者では、人数が多過ぎて、キャラを立てようにも立てようが無い。せめて真っ向対立するグループとして描かれれば、此処までの齟齬は生じまいが、完全に、シナリオ・演出のコラボレーションが破綻している。

ネタバレBOX

 TV程度の作劇術で、ただストーリーを漫然と組み立てただけなのではないか? 舞台で演じている以上、役者個々の力量をキチンと出せるようなシナリオ、演出であって欲しい。
 漸く芝居らしくなって来たのは、作中のキャラクターが原作者と話をした時からである。ここに至って初めて、グループ同士の対立が呈示されたことにより、其々の陣営に各キャラクターが安定した位置を占めることができ、ダイアローグが成り立つ条件が成立したのである。このような下地があって初めて劇的空間が立ちあがるのだということを自覚して貰いたい。
 中盤以降は、中々、面白い展開を見せ、一応、泣かせどころなども作っていたし、ラスト映像でキャラクター脱出劇の顛末を示した所は気が利いていたので、合格とする。
年間WS公演『ロミオとジュリエット』

年間WS公演『ロミオとジュリエット』

演劇企画集団THE・ガジラ

小劇場B1(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★

破壊的。あとはバランス
破壊的な「ロミオとジュリエット」に仕上がっています。原作がもともと破滅的であったといえばそれまでですが、本作は更にパンク的な演出によって破滅度が増しています。

役者は熱演。演技が強烈なゆえ、役者間のバランスを取るのが難しかったように見えます。

ネタバレBOX

最初から最後までクライマックス並みの力の入れようで、結果的に平坦になってしまいました。
音響のボリュームが大きいので、音にびっくりさせられました。

演技スペースにはプロレスのリングのように細いロープが張られていましたが、冒頭は対決を現すかのように使われて効果的でした。その後はそれほど意味はなく、途中で1本切れてしまいました。結果的にはお芝居に支障は出なかったですが。

カッターナイフで人が死ぬでしょうか?(セリフでは「ナイフ」となっていましたが)カチカチ音を立てて刃を出す以上、カッターナイフです。
フサエ、100歳まであと3年

フサエ、100歳まであと3年

小松台東

OFF OFFシアター(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/13 (火)公演終了

満足度★★★★

宮崎弁の台詞
台詞がいいなあ。
宮崎弁の柔らかなトーンが、人の営みの棘やストレスを包み込むように優しい。
達者な役者陣がまた絶妙の間で返し合う。
若干初日の硬さが見られた気もするが、
そんなものを吹き飛ばすことばの魅力に惹き込まれた。

ネタバレBOX

舞台はフサエおばあちゃん(松本哲也)が暮らすケアハウスの部屋。
(確かケアハウスだったと思う)
日頃は娘の真知子(山像かおり)が訪れるくらいだが、今日はちょっと様子が違う。
真知子に呼ばれて帰って来ている孫の康太(野本光一郎)は33歳でバイト暮らし。
姉久美子(笹峯愛)は、そんな弟が歯がゆくて、会えば喧嘩ばかりしている。
久美子は夫(佐藤達)の仕事について来月ドバイへ移住することになっており、
その前に家族が集まる形になった。
ケアスタッフの須藤(尾倉ケント)、見合いが嫌で飛び出してきたいとこの光(冨永瑞木)、
週に一度やってくる牧師の聡美(伊達香苗)らが加わってますます賑やかに…。

登場したフサエおばあちゃんが、ガタイが良くて97歳に見えない(笑)。
そんなにリアルでなくても良いが、もう少し年寄りっぽさが出ても良いと思う。
作り過ぎない年寄りの方が台詞の面白さが生きるけれど、
杖こそついているが姿勢や話しぶりは70歳くらいの印象を受けた。
年寄りがベッドに座った時、足が床に着かなくてぶらぶらするのも
ちょっと不自然かな。

その違和感が徐々に薄れるのは、その後の台詞のやりとりが面白いからである。
康太が姉の夫と話すシーンや、牧師の聡美とつきあい始めて1週間の須藤の会話、
そして何と言ってもフサエと真知子は、相手の台詞を受けとめる呼吸が絶妙で
“受ける芝居”の大切さを教えてくれる。
この二人が他の会話の“暴走”をうまく収めている。

姉がひとりになる母を心配するあまり、頼りない弟に強く当たる気持ちが
もう少しことばになっても良かったのではないかと思う。
終始不機嫌な顔で、性格が悪く見えてしまいそうなのは残念だから。
ちょっと変なダンナが、何だかいい人じゃないの、ってなるところは巧い。

フサエと真知子のキャラが魅力的で、宮崎弁の台詞が生き生きと立ち上がる。
この台詞、温かくて懐かしくて、ぜひまた聴きたいと思う。
永遠にムーン

永遠にムーン

合同会社シザーブリッツ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/05/01 (木) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的
作品自体は★3つ
ただし高橋明日香が圧倒的なパフォーマンスで★+2つ!
いい意味で器用というのか、並の役者では形にならないであろう役を存分に演じきっている。

バカおもしろくて儚くて悲しくて、でも希望が残る。
すぐ隣のシアターサンモールでやってる「天誅」とハシゴすべき!

和興の存在感もすばらしい。あれだけのキャリアを持つ、おそらくはベテランと呼んでいい役者を、ああいうヒドイ扱い、で、本人も結構やってて楽しそうなのが尚よい。

古臭い演劇的な表現を古臭いと笑い飛ばそうという演出にまだ古臭さが残る。
また、大声でドタバタするシーンが多く、個々のキャラクターやエピソードが秀逸であるがために、物語の本筋がボンヤリしてしまっている印象を受けた。
ドタバタを本筋に落とし込む「詰め」にまだ徹底の余地があるように思う。

ネタバレBOX

かぐやの症状の原因は語られないが、前向健忘?
僕が小劇場演劇を観るようになったきっかけ、企画演劇集団ボクラ団義「鏡に映らない女 記憶に残らない男」の深い絶望とは正反対の、希望あふれる終わり方が心地よい。
くりかえしになるが、かぐやがとてつもなく愛おしい。精神年齢だとかそういったことを超越した普遍的なかわいらしさすら感じる。
あれは高橋明日香ではなく、この作品の中だけに生きる「かぐや」なのだ。高橋明日香はまだこれから何度も観られるだろう。しかし、かぐやには、きっと、今度の日曜を最後に、会うことはできなくなる。そう考えたら、出るかどうかわからない当日券めあてに開場の時刻から並ぶ価値がある。
サバイバーズ・ギルト

サバイバーズ・ギルト

ナイスコンプレックス

駅前劇場(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★

よかった
熱いメッセ-ジが胸に迫ってくるドラマだった。熱演がよかった。

ラセンカゾク

ラセンカゾク

爬虫類企画

萬劇場(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★

(^.^)
キャストの人数が多く、元気いっぱいのお芝居でした。誰か、感情移入出来る人が居るかなー…と探しましたが、それはありませんでした。まみたすとパトラッシュが、可愛かった。おじいさんの頭の三角が布じゃないっぽいのが不思議でした。

舞台版天誅

舞台版天誅

ACRAFT

シアターサンモール(東京都)

2014/05/07 (水) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

忍びは久保田イズムだ

久保田 脚本は、スピーディなシナリオとファンタジックな娯楽性が話題沸騰である。

世界中で遊ばれるコンピュータ・ゲーム『天誅』を舞台化した本作。さすが肉体派アイドル・森 歩が主演なだけあり、そのメインはアクロバットだった。


久保田氏が代表を務める『企画演劇集団ボクラ団義』は DM(ダイレクト・メール)にPR・DVDを 付ける映像制作力がある。(現在休止)

『天誅』も 原型はコンピュータ・グラフィックだから、「久保田イズム」は発揮されやすいタイプだったのだろう。


いわゆる「緑のやつ」こと「ボスキャラ」はグラフィック描写であった。森 歩が殺陣対決をするシーンは、敵役がモニターを視聴し、その身体の動きにマッチングさせるべく苦心したようである。つまり、どういう内訳かというと、別室においてカメラ撮影する合成技術だ。技術協力は神奈川工科大学先進技術研究所にまで及ぶ。

ネタバレBOX


一方、『企画演劇集団ボクラ団義』は制作協力という参加ではある。まあ、「久保田イズム」を全面にアピールする公演であることも間違いないわけだが、私は「贔屓目」を感じた。
「当て書き」の上、沖野 晃司、竹石 悟朗、大神 拓哉を主要キャストに就任させたのだろう。大神は『ボクラ団義』でも必ず「三枚目」だし、沖野は 毎回の「黒幕」である。

鉄塔の要所要所を自前メンバーで固めてしまった結果、あろうことか主演・森 歩すら電飾役となっているこの現象。殺陣といい、側転といい、ジャンピングといい、森はハイ・パフォーマンスであった。しかし、彼の人間ドラマの部分が「あやふや」に なった感が強い。

このページのQRコードです。

拡大