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「6月のパンティ」

「6月のパンティ」

モーレツカンパニー

Geki地下Liberty(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★

善人ばかり
オネエが弟の結婚式に「兄貴」としてか「お姉」として出席するか、というストーリー。その心の葛藤と働くバーの仲間・常連客との交流が温かく、また微笑ましい。また、舞台セットも下北沢のバーの雰囲気をよく醸し出していた。そのセットは中央にカウンター席を、上手・下手にテーブル席を設え、店内以外の状況をテーブル席で表す。暗転が少なく場面転換が効率よくできていたと思う。また、暗転の際に流す曲目は、バーのカラオケで聞くような選曲で、観客の集中力を欠かさない。実に見事な演出であった。
さて、フライヤーにあるパンティの色がピンクであったが、実は6月のパンティは…。男女問わず、相手を思いやる優しさに心打たれた。
今後の公演も期待しております。

許されざる者

許されざる者

シンクロ少女

アトリエヘリコプター(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

バイアスの絶妙な力加減
これまでにも、作り手の、人間がコアに抱いているものの少し不器用な現れかたへの表現には、強く心を捉えられていましたが、
今回は、そこに更なる描き出しのしたたかさを感じる。

観終わって、単なる物語の顛末に留まらない、登場人物の根本を暴き出すようなその切っ先に深く捕えられました。

ネタバレBOX

冒頭のシーンこそ、どこか捉えきれない薄っぺらさを感じたのですが、
物語が歩み始めると、キャラクターたちに紡がれる絶妙にバイアスのかかった実存感にたちまちにとりこまれてしまう。
隣り合ったマンションの2組の夫婦、
どちらの夫婦もちょっと普通とはことなっていて、
それがちょっぴり奇異で滑稽で、
0でも次第に息のつまるロールたちの情景に鈍い感触を感じたりも。

でも、なんといっても、その先に作り手が仕掛ける、
そんな登場人物たちの互いの内なる想いを抑える箍の外し方目を瞠る。
役者たちが、物語の歩みと共に
丁寧にさじ加減を変えながら、
したたかに隠し、時に大胆に晒し、やがて当たり前の如く溢れさせるものが、表層の男女の態をそのままに、一歩ずつ互いからの縛めをほどき、
建前と本音の衝立をはずし、
それぞれのコアの表層をさらけ出していく。

やがて訪れる仮初の一体感には、
仮初のたおやかさが描き出す同床異夢の平安さがあって。
そして、御心のあるがごとくに(Let it be)のままに
留まることができず
さらに解けていくものへの凄しさに息を呑む。
女性の、そのDNAに紡ぎこまれているがごとくの欲望や
男性の理性の内に収めきれないような嫉妬心。
同床異夢のその先には、束ねられバラける男女の顛末が置かれて。

それを受け入れる男と、受け入れえなかった男。
べたな言い方をすれば男の度量が問われる踏絵の先で、
シーンは冒頭に繋がれる。
最初は、どうにも薄っぺらいと感じた同じシーンに編みあがる、
観る側を圧倒するような奥行きに深く取り込まれて。

終わって、逃げようのない禍々しさと、行き場のなさと、それらをどうすることもできないことへの達観が手をつないで降りてきたことでした。

舞台の語り口は、実は、塗りこめるようではなく、
むしろ、どこか醒めて、淡々としているような部分もあって、意外に軽い。
でも、そのコンテンツの深さに観る側をしばりつけない軽質さが、
舞台にしたたかに仕掛けられた
男女のありようの剥ぎだしをしっかりと受け取らせているようにも思えて。

これまでも、人が生きることや男女のありようの生々しさを、
独特の質感で描き出してきた作り手が、
その表現の語り口をさらに研ぎ、
作劇の手練をさらに洗練させたように感じたことでした。
記憶の水平線-初日完売致しました!-

記憶の水平線-初日完売致しました!-

マニンゲンプロジェクト

シアター711(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

はじめて劇場で舞台を見ました
死んだ人の世界のお話が舞台になるとどんなになるか期待して観劇に臨みました。難しい話かと思いましたが、内容もわかりやすく観劇初心者の私にはよかったです。また、次も見に行ってみたいと思いました。

第11回シアターX(カイ)国際舞台芸術祭

第11回シアターX(カイ)国際舞台芸術祭

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2014/06/14 (土) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1159(14-207)
14:30の回(曇)。14:00受付、その少し前に着いたのですが、屋外で何やらパフォーマンス…数人の男女が牛歩…長い時間をかけて建物の2階へ。

14:21開場。ドアをくぐると立っている。また、舞台にも人がいて、じっとしている。上手のセットはキーボード?

正面スクリーンに魚をさばいている映像。入口で手渡された資料「ルイーズ・フォンテンの物語」に目を通す。風琴工房の「国語の時間(2013/2)」も強制的に「ことば」を学ばされた人たちのお話でした。

14:32下手より一人の女性が舞台へ、演台のようなものの前で映像と同じ動作、続いて髪を切られる者、バリカンで刈り上げられる…丸刈り、衣服を剥ぎ取られるのは「強制」を現しているのではないだろうか、そして半裸でじっと立たされるだけ。

そして女性は語る。

奥に位置する者はナイフでヴァイオリンを弾き、音楽を奏でないヴァイオリンは床に叩きつけられ砕け散る。

手前に座っていた唯一の少女はバケツを持っていて、中には数匹の魚。女性は魚をさばき、切り落とされた頭は台の上に置かれ、瞬きしない丸い死んだ「眼」は客席に向いているが何も見ていない。

歩行器、杖、台車に捕まりながら客席から舞台へ上がる者たち。

床に倒れたままマイクに語り続ける者。

下手奥、何十本と吊らされたナイフの下で動く者。

映像はどこまでも続く家の様子を単調に映し、アコーデオンを抱えた全裸の者はノイズを発しながら客席までやってくる。

15:17終演、20分の休憩。

15:36「今日のニュースです」で開演〜15:52終演。

今日は、ここに出ている大石さんを観にやって来ました。「ClubC」解散(2013/9)後、振付作品や客演作を観ましたが、フルダンス公演は久しぶり。「ClubC」ではお揃いの衣装をつけていて、本公演は普段着(ネクタイ着用もあり)+古事記らしい衣、で新鮮。終演後、ちょっとご挨拶。

劇中、「ふげん」「もんじゅ」の語源に触れ「普賢、文殊という菩薩」であることを知る。

最後は清水さん。ゆったりとした動きと縦に流れるような白い衣装。帽子をアクセントにしたり、和太鼓の音でしょうか。「木咲耶姫花」。「コノハナサクヤヒメ」は開座の公演名で何度か目にしていて、以前「祭氏」の公演(2013/2&ST)で古事記を題材にした時、少し読んだのですが、すっかり忘れていました。16:04終演。

その後、ロビーで座談会。質問というよりは、ご自身の感想を述べる方が多く、ちょっと残念。通訳の方は頑張っていました。

ポーランド広報センターのサイトに行って「シアターアマレヤ」の映像を観ました(YouTubeには他にも映像あり)。「ポーランドについて」の「文学」に「スタニフワフ・レム」の名前(解説はない)。「ソラリス」ポーランド語原典からの翻訳を買ったのは2004/9なのに…未読(ハヤカワの文庫は読んでます)。

8/2から「イーダ」の上映が始まるので観たいなと思うけど…上映館が少ない。

評価ですが、個々のパフォーマンスはとても良かった思うものの、この日の3つの組み合わせが(個人的に)しっくりこないので、全体としての評価にしました。

南北オペラ~水下きよしの歌声が蘇る!~

南北オペラ~水下きよしの歌声が蘇る!~

花組芝居

セーヌ・フルリ(東京都)

2014/06/21 (土) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

あぁ!本当に楽しい!
去年のHON-YOMI公演で、普通の本読みではないことはわかっていたけれど、去年は去年、今年は今年の、全くベクトルの違う作品で、全く異なるHON-YOMIでした。
でも、いずれにしろ、とてつもない臨場感で、
気付けば自分も、その物語の中に入っているようで、山賊になったり、茶摘み女になったり。

使われている言葉は、現代語ではないのですが、別に古典が得意というわけではない私でも、すんなり聞いていられるのは、台詞のリズム感のよさと、仕草と声色の雰囲気からなのでしょう。

前回も思ったのですが、本当の女の人以上に「女」に見える凄さに脱帽でした。七綾姫が本当にかわいくて。役者さんの本来の姿の上に、なんだか一枚、面がついたように、別の顔が見え隠れするような感じがしました。

また次回も期待しています。

原点進化劇場『怪談・にせ皿屋敷』

原点進化劇場『怪談・にせ皿屋敷』

RUP

青山劇場(東京都)

2014/06/19 (木) ~ 2014/06/23 (月)公演終了

満足度★★★★

純愛物語だと思いました
青山播磨に惚れました。
誰かに惚れて、誰かに感情移入できると、
その舞台は本当に面白くなる。

お菊と播磨さまの関係がなんとも切なく、
播磨さまの思いがお菊にしか見えないのが本当に辛く。

何が正しくて、何が間違いなのか、
何が嘘で、何が本当なのか、
どうすることがみんなにとって一番いいのか、
”みんなにとって”一番いい、なんていう方法が本当にあるのか、
様々な問いかけを舞台の上から
発せられているように思いました。

毎回、異なるゲストが呼ばれていたこの公演、
私が観た回は、矢崎広さんがゲストでした。
発表のときの「他」が気になっていたのですが、
なんと客席にいらしていた柿喰う客の中屋敷さんが連れだされて、
なんとも楽しい一場面を盛り上げてくださいました。

死んで現れる幽霊よりも、
生きている人の噂話、生きている人の思い込み、
そういうもののほうがよっぽど怖いと改めて気付かせてくれる舞台でした。

星の結び目

星の結び目

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/09 (水)公演終了

満足度★★★★

静かに
毎度感動を覚えさせてくれるが、青☆組 の芝居はとても丁寧に作りこまれている。派手さはまったくないが、かといって地味かというとそんなことはない。
時代時代にいろいろなことが起こるが、それでも時は流れ、人も少しづつ替って行く。見終わって心が清らかになった。

狙いなのかもしれないが、かごから顔を出しいるねぎが少しへたったのが気になってしまった。われながら情けないい。

保母、処女

保母、処女

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2014/06/29 (日) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

定期的に観たい!
バー公演はお手軽だけどしっかり楽しめるのでどれも好きですが、「保母、処女」は本公演がギュッと詰まった感じで特に好きになりました。

根本さんはらしさ?が出ている感じで、梨木さんは純で、大竹さんは可愛くてドキドキしたでござる。

sasukeに出るような感じでやさぐれていた大竹さんが本当に可愛いのか次回出演作「猫のサロン~家族のはなし~」で確認して報告したいと思います(笑)

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★

前説から楽しい
バカバカしさ満載な作品かと思っていましたが、ストーリー展開など見応え十分でした!
あと、前説?も旬な感じで楽しめました。

カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】

カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】

劇団5454

劇場MOMO(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★

テンポ良くあっという間の100分!
「数」をテーマにするうえで切っても切れないのはやっぱりお金。
お金に関する春陽節と独自の死生観が見事に融合していました。
そんな中でもまるで異なる5つの物語、チャレンジしてます。
限られたリソースの中でそれをこちらに感じさせない工夫もあり、
本当にいい劇団だなぁと実感させられます。

客演はいいですね、いつものメンバーとはまた違う化学反応が楽しめます。
これからも期待しております。

星の結び目

星の結び目

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!!!
目頭が熱くなりました。

ネタバレBOX

南京陥落の前辺りから少しずつ勢いがなくなった氷屋を営む吉永園の当主一家や奉公人たちの話。

戦時色が濃くなると贅沢品が排除されるようになり、氷屋という商売が次第に成り立たなくなっていくことは分かっていても、日々の仕事を真面目にこなしていくしか方法がなく、結局は有事を乗り切ることはできませんでした。

初演も観ており、そうだったそうだったと筋立てを思い出しながら観ていましたが、今回の方が感動したように思います。次第に没落していく様や、経理担当の榎本が出征するシーンなどはジーンと来ました。

みんなどうなったんでしょうね。

「お味噌汁の具を買いに」、同じネギの入った買い物かごは戦前には女中さんが持っていたものです。晩御飯のメインディッシュのはずなのに、魚や肉が買えないことを味噌汁の具という言葉で見栄を張ったとすれば、戦後のこの状況が完全には受け入れられない静子の心境が窺えます。

ストーリーテラーも兼ねた福寿奈央さん、大活躍でした。ストーリーテラーを使う手法はあまり好きではないのですが、すぐに梅子やその叔母さん役に戻っていくのでさほど気にはなりませんでした。「星の流れに」を地で行ったような時を経ての幸せに本当に良かったと思います。

荒井志郎さん演じる次男信雄が初代甚五郎を演じたところは跡取り問題の難しさを垣間見せてくれました。長男に家督を相続させるのはお家安泰のためには当然のことですが、外で生ませた次男が長男よりも自分に似ているとなると、一瞬の迷いぐらいはあったのでしょうかね。

5月に観た『殺風景』で、大倉考二さん演じる長男が20~30年前の売春バーに出入りしていたお客とそっくりで、父親からすると実の子でないことが一目瞭然にも拘らずフツーに長男として扱っていたのを思い出し、二役の妙を再確認しました。

奉公人の桂吉に我が子として育てられた吹雪と、芸者の小雪の二役を演じた小瀧万梨子さんは、脳天気な動と無口で艶っぽい静の使い分けが素敵でした。

戦争で死んだ人もいれば生き残った人もいるでしょう。本当に気になります。せめて静子と榎本ぐらいは幸せにしてあげたいと願います。
CHULINA!! -ちゅ~りな-

CHULINA!! -ちゅ~りな-

劇団コスモル

OFF OFFシアター(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★

テレビ笑い学園ドラマ的!
歳を考えるとラストシーンは正直観ているほうは恥ずかしいですが・・・。(笑)
”ちゅーりな”は南米圏のスラングで”カワイイ”という意味です。

ネタバレBOX

大きな声もさることながら、ちょっと聞き取りづらい部分が多かったです。
私の詩集を売るor配るブス猫先生の妹の登場切ないですね!
うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ブラック&ファンタジーぷらすキャラクター
満州国の傀儡政権、信用できない国の表現、関東軍731部隊の人体実験をイメージしたキャラクター、ゴルバチョフ(犬)と死んだ飼い主にそっくりのキャバレーダンサーシズ子との友情などなどソフトな中に鋭く表現され、興味深く観ることができ、PMC野郎の真骨頂を発揮した作品でした。

ネタバレBOX

やっぱり、PMC野郎野郎のキャラクター(未来が見えるゴルバチョフ、鉄の卵を産む
ニワトリ、手と足を切り落とされ再生待ちのトカゲ、食事をするマッサージチェア)
は面白いので切り離せない。
モモ

モモ

実験劇場 あずみ企画

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

力作。
文字通り”総力を結集した大作でした。ミュージカルシーンの振り付けや曲も全てオリジナルで、アトリエ公演でありながら商業演劇に比肩する規模で公演を行えてしまうところが、学生団体ならではの強みであり魅力でもあるのかなぁと。歌唱やダンスなど個々の技量のバラツキは惜しいところではあるけれど、たぶん今この時だからこそ出来る舞台だったんだと思う。

上演時間:110分

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

衝撃のラスト
ポップンのスタイルがさらにはっきりと確立されたような気がする。
明確なテーマを掲げ、リアルで冷徹な描写をしながら
もう一方では毒気たっぷり、許容ラインギリギリのところで笑い飛ばす。
そして権力の影でひたむきに生きる人を愛情こめて描く。
脱いだり見せたり笑わせたり、でもやっぱり泣かせるポップンの舞台。
脚本もいいし演出もいいが、何よりこの発想の素晴らしさ。
犬のメイクがマジ可愛くて、思わず連れて帰りたくなる。
ゴルビーグッズ、あれば買ったのになあ、ぬいぐるみとか。
この劇団を観ると、かぶりものの威力を改めて思い知る。
まったく心温まるヒドイ話だった。
5つ目の★は、吹原氏の素晴らしい発想に捧げる。

ネタバレBOX

例によって客入れの時間帯から舞台上では小芝居が始まっている。
BGMはある種の共通点を持つ歌手の歌だけが流れている。
岡本さんは以前のモモクロパフォーマンスがすごかったのでちょっと寂しく感じた。
「YAH YAH YAH!」は素敵だった♪

“何でもあり”の隣国で、もっと驚くべき人体実験をしていたのは日本軍。
人間に施したその手術では被験者がみな自殺してしまったので
次は犬なら大丈夫だろうとシベリアンハスキーのゴルバチョフが選ばれた。
その結果、未来を視ることができるようになってしまった彼の人生は大きく変わる。
そして出会ったシヅ子や仲間たちとの幸せな日々。
しかし、その手術にはある秘密があった…。

まず着想が素晴らしく、オチの衝撃がハンパない。
犬がしゃべるとか、R18指定とか、見えたとか丸見えとか、
そんなことがどうでもよくなるほど(よくはないか、この日を選んで行ったんだし)
ラスト20分の展開がシリアスで衝撃的だ。
“誰かのために自分を捨てる潔さ”を、今作品では犬が見せてくれる。
加藤慎吾さん演じるゴルバチョフは、衣装もメイクも素晴らしく魅力的だ。
彼のキャラが本当に泣かせるんだなぁ。

シュールな設定にもかかわらず説得力をもって引っ張るのは
振れ幅大きいがきちんと台詞を届ける役者陣である。
躍進目覚ましい増田赤カブトさんは、歌も台詞も安定感が増して来てとても良かった。
サイショモンドダスト★さんのキワモノぶりが素敵、その声と台詞回しにはほれぼれする。
野口オリジナルさん、細い身体を惜しげもなく晒して表情豊かに踊るところが素敵。
荻野崇さん、この人の登場で作品の持つダークな面の格が上がった感じ。
そして横尾下下さん、あまりにリアルな演技が素晴らしく目が釘付けになった。
ポップンはこういう芝居のできる人が集まっている集団なのだ、と改めて実感。

ダンスや歌を多用するのはキャバレーが出て来るからなのかもしれないが
あのくらいの割合で用いるならば、もう少し精度を上げて欲しい気がする。
ダンスのキレ、習熟度にばらつきがあるのはちょっと残念。

アニメーションによるメンバー紹介など、相変わらずセンスが良くて洗練されている。
下ネタサービスやギャグにケラケラ笑っていると、がつんとやられて立ち上がれなくなる。
吹原幸太さんは、すごい本を書く人だ。
この人のバランス感覚について行けるように、私も足腰を鍛えたいと思う。




宵山の音

宵山の音

真紅組

近鉄アート館(大阪府)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

切なくて、ほろっときました。
舞台の使い方が、すごいです。
それぞれの女と男の情感が、そして、そのひとりひとりのものがたりが描かれており、余韻の残る、素敵な作品でした。

ネタバレBOX

それぞれの人物が、ある場面においては中心となり、人と人とのかかわりが時代を動かしていく。作られたはなしであるにもかかわらず、本当にあったかのように感じられる人々の運命。そんな中、きっかけとなった刺された女が、見ず知らずのよそ者であるのに、ちょっと都合よく、この世の中を理解するためと、まわりの人間たちが、お膳立てする。そして、争いにも参加していく。
わっしょい!!鋼鈴の乱

わっしょい!!鋼鈴の乱

張ち切れパンダ

小劇場 楽園(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/08 (火)公演終了

満足度★★★★

ごーりんごーりん
いつもの?マリちゃんを知らないもので、主役になってどうだったのかはよくわかんないのですが、もっと強烈なのかしら。

ネタバレBOX

前半に比べると、マリちゃんが普通の人になってしまっていたというか、
後半をメインで考えるならマリちゃんである必要もなかったのかも、と。

後半だけでの一本物も見てみたくなったり。
映画

映画

ワワフラミンゴ

王子スタジオ1(東京都)

2014/06/27 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

わーなんだこれ!
後から追記、変更。

多分、初めてですが少し経ってから星一つ分追加(4→5へ)
余韻、だなあ。
面白かったけど、あまりにも軽すぎて星5付けたらさすがに凄い労力かけてやってるとこの立場がないよなあと思っていました。

ただ、数日経ってその一場面一場面をふと思い出す率が異様に高い事に気がつく。
いや、やっぱりこれは大したものですわ。


わーなんだこれ!
でした(笑)
なんて説明すればいいんだろう、あまりにも取り留めない会話の抜き出しの様で、でもちょっとおかしな内容。
多分、もはや台本はなんでもいいんじゃないかと思うくらい、空気感重視というか?

芝居の多様性って改めて凄いと思う。
これも有りなんだよな、面白かった。

ネタバレBOX

ちなみに役者は建物の出入口から入ってくるのですが、建物の外で待機してると思うと笑える。
てか、通行人が見えるくらいちょっと解放感があり。
歩いてる人から何やってんだ?の空気を感じとれました(笑)
女子と算数

女子と算数

NICE STALKER

pit北/区域(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

観せ方に気を遣えていたら完璧だった
この会場自体入ったの初めてでしたが、面白い造りだなあ。

舞台に対して二階からも見下ろせてそこから観るのも面白そう。
もしかしたら今日のは上からの方が良かったかなー。

ここも面白かった。
そして圧倒の眼鏡率。
ここまでの眼鏡フェチぶりは自分は他にノーコンタクツくらいしか知りません。

どうでもいい部分ですが、何がストライクと言えば自分は眼鏡っ娘なので先ず目に楽しかったです。
青春のトラウマがあります(知らんよ)ヽ('ー`)ノ

数学に絡めてるけど、女子の想いとかそんな系統のお話なんでしょう。
客席の女性が頷いていたのできっと正しいのでしょう。
女子、怖い(笑)

下北沢楽園と同じ様に舞台面に対して二方向から観る形になりますが、芝居が向かい合って会話してるのが多かったのが気になった。
この作りでそうしてしまうと後ろ姿ばかりになってしまう印象なんですよね。

開演前の客席案内で「前の方が観やすい」と推されていましたが、それよりセンター寄りであるかの方が明らかに重要だったと思う。

どこの席が観やすいかも含めて、観せかたをもっと気に出来ていたら嬉しかった。

また劇場の作りで仕方ない部分かもしれないけど、向こう側の席に行く際、客に灯体を跨がせていたのはどうにもならないのだろうか?
他の公演の時もああするしかないのかな?
客でも中途半端に知識があると跨ぎたくなかったりするものなので。
舞台面に上がっちゃダメだよね、が現状のスタンダードでもある。

Dooo×oooR

Dooo×oooR

フロアトポロジー

高田馬場ラビネスト(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

「Dooo×oooR」
高田馬場ラビネストにて、フロアトポロジー~FlooR~プロデュース6団体合同イベント
「Dooo×oooR」観劇。
演劇6団体が日によって組み合わせを変え、1公演3演目(持ち時間は各30分×3)をおこなうという面白い試み。

ネタバレBOX



6日正午からの回は、「ウン国立劇団×フロアトポロジー~FlooR~×中野坂上デーモンズの憂鬱」という組み合わせでありました。
ウンさんは劇団名に反してまっとうな情緒あるちょっとサイコな親子物語。フロトポさんは三重人格者のアタマの中身をルームシェアに見立てた物語(だよね?)。デーモンズさんは噂通りの下ネタ弾道ミサイル。

冒頭でウンさんとデーモンズさんの公演順の入れ替えの説明がありましたが、終わってみれば大正解。ブリーフ一丁でデストロイしてくるデーモンズさんのあとは、やりにくいったらありゃしないよ!(褒め言葉)。

立て込んだセットは共通(衝立とそこに組み込まれたドア、いろいろな見立てができる箱4つ)なので、いかに演出するかが興味深かったですね。深夜番組「3番テーブルの客」も思い出した(これは脚本が同じで、出演者を含む演出が別という作品だけど)。時間があればほかの演目も観たかったなあ。

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