鬼火-とこしえのうた 公演情報 劇団演奏舞台「鬼火-とこしえのうた」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    即発へのなし崩しに武器は表現
     時代を映すのに「満州国」建国の黎明期と思しき時期を採り、史的経過の既に知られていることを以って、現在を照らし返す構造になっている点で、この劇団が今作に掛ける念いが伝わってくるようだ。

    ネタバレBOX

     “国が人を殺す”という事実が、秘密保護法と命名され定着しかけているように見える。然し、誰の秘密を誰から守る、と言うのだろうか? 為政者の嘘と瞞着と怠慢を、主権者の目から守る、という彼らの本音こそ、この法の命名に現れているように思えてならぬ。実体は、情報隠蔽法なのだし、共謀罪も提出されようとしているのだから、この解釈が正しかろう。為政者は、言葉でも誤魔化す。誤魔化された側は自由を失い、やがて自らの命も失い、終には狂気の尖兵となって自らを狂騒の内に葬るのだ。これは、戦前、我らの父祖が経験してきた事実である。
     「国」の民衆蔑視、下司な為政者共の無責任と倫理欠如、これらの嘘を暴く者への見せしめとしての拘束・拷問による恐怖支配の貫徹、民衆の革命権無視及び武器収奪と権力による一元管理、情報隠蔽、偽情報配布、国民監視等々の犯罪行為と、偽。嘘情報によるプロパガンダ及び洗脳によって作り出した、嘘八百が露見しないように張り巡らされた監視ネットワーク及び罠に対し。武器を持たぬ民衆は何をどのようにすれば、抵抗を有効なものと為し得るか? 教育の主導権も下司共に握られ、真理は、心理を操作されることによって最早機能しない。それどころか、鬼の思想、悪の思想と同値され排除の憂き目を見る。大手を振って陽の下を練り歩くのは、虚偽の群れ、欺瞞の群れであるが、多数である。


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    2014/05/27 03:44

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