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朗読劇 私の頭の中の消しゴム 6th letter

朗読劇 私の頭の中の消しゴム 6th letter

ドリームプラス株式会社

天王洲 銀河劇場(東京都)

2014/05/31 (土) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

1年に1度の定番、だけど「必ず泣かせてくれる」味がある
2014/06/06(金)19:00回
東山光明さん×高垣 彩陽さん回を観賞。
──────────────────
もう3年連続で観劇しているので、話の本筋は十分知っていて、
だからこそ序盤の笑いの場面から既に涙腺が緩みだしてしまいました
(パブロフの犬状態)。

でも、本筋以外の部分については、毎年いろいろ脚本を手直しされてるんですね。
物語自体の展開の仕方が「一昨年、去年と違うぞ!?」と、
本筋はきっと変わらない、と思いながらも
初めて聴く物語のように楽しむ事が出来ました。

きっとそれは脚本だけでなく、朗読劇を担当するペアそれぞれもまた
毎回異なるから、という事もあるのでしょう。

高垣彩陽さんは声優/アイドル活動以外にお芝居にも
結構力を入れているのをいくつかの舞台で把握はしていました。
また、その修練の賜物(あるいは声優自体=朗読劇のプロ?)
ともいえる良い演技をされていたと思います。

ただ、僕は東山光明さんに更なる良さを感じました。

最初、「私の頭の中の消しゴム」の男女ペアの男役を
少し笑いを取る為に「チャラく」演じられていたようで、

「今までにない形だけどどうかなー、物語のこれからの展開に合うかなー?」

と半信半疑でしたが、二人の馴れ初めから悲しい流れに展開していく中、
ハンカチで目をぬぐい、時に鼻まで垂らしての感情を込めての熱演ぶりには
観劇しているこちらも、もう主人公と同じ気持ちで
時に小さな事に喜び、
時に小さな(主人公にとっては決して小さくない)事に絶望し、
とまさに(自分が男だから、というのもありますが、男役の方に)
気持ちを引っ張り込まれてしまいました。

脚本も毎年の改変を経てなお「名作」であり続け、
そして、朗読劇の担当ペアそれぞれが変わるごとに
これまた違う「私の頭の中の消しゴム」を観せてくれる、
今回のペアも自分の中では最高の物語を魅せてくれました。


2014/06/08(日)12:00回
福山潤さん×山口紗弥加さん回観賞。
──────────────────
徹夜仕事明け、3階席真ん中(舞台からはかなり遠い)などから
朗読劇が始まったと同時に泣くほどすぐに感情移入するような
事はなかったけれど、毎年ながら福山潤さんの素に近い口調による
お芝居は観客の感情をひっぱるのがとてもうまいと思いました。

楽しい序盤から悲しみの後半、そして最後まで、
3階とはいえ真ん中席だったおかげもあるのかあるいは
(特に福山さんの)発声が良かった為か声がすごく良く聞き取れた事もあり
(前回ペアの観賞では1階間近席のわりに一部セリフが判別できず)、
眠気などすぐ覚めて素直に泣けてきて福山さんのお芝居の盛り上がりに
合わせて(自分では号泣レベルの)ハンカチが必要なくらいに涙が出た。
来年も福山さんに「私の頭の中の消しゴム」やってほしいなあ( ´ー`)


2014/06/08(日)17:00
田代万里生さん×沢城みゆきさん回観賞。
──────────────────
はっきりいって残念。
田代さん、沢城さんとも個々には本読みしっかりして
役づくりしてきたものと思われます(一番感情の起伏などセリフに生かしてたかと)。

本作はお互いがそれぞれの日記を読む形での掛け合い、
キャッチボールをする形で物語が進むのですが、
2人とも個々にはしっかりしているのに、

なぜか2人が組み合わされるとちぐはぐな印象を受けました(前半すごく)。


沢城さんパート→田代さんパート→沢城さんパート→・・・


でお互いの「読み(会話)」のテンポその他が噛み合っていない感じ。

もしかしたらですが、2人一緒に合わせの稽古をする
機会がほぼなかったのでしょうか?


通常の会話劇なら(沢城さんなど特に)即興でもうまく
会話のキャッチボールをこなすと思いますが、
本作のちょっと変わった特徴(ある程度長文を含んだ日記を読む)が入った時、
交互にそれを行った時お互いの「読み(会話)」について
その違和感が顕著にあらわれていたような気がします。


せっかくの1階ど真ん中の視野的/距離的に良席だった割に、
(それぞれが別のお芝居をしているかのような違和感のせいで)
自分は2人のいずれの演技にも感情を引きこまれませんでした。


しかし、中盤以降シリアスになっていくにつれ、
お2人とも(多分)前もって作っておいた「役」になりきり
(特に沢城さんは自分の声優としての芸幅/声幅も活かし)、
2人の「読み(会話)」もかみ合ってきて、最後には涙を誘われました。


沢城さんの朗読劇でよく「揃っての稽古があまり出来なかった」という
感想を聞きますが、それでうまく行った舞台はともかく
ちょっと今回は「もう少し2人で『合わせ』の稽古ができなかったのかな」
と残念です。

ネタバレBOX

2014/06/06(金)19:00回
東山光明さん×高垣 彩陽さん回を観賞。
──────────────────
ネタバレに書くような事は特にないのですが、

・ 序盤、東山さんの感情がこもりだすまでが少し長かったかな
  (笑いのパートでは、少し感情移入よりもウケ狙いに走っていたような)。

・ 高垣さんはほんと演技うまいな
  (少し噛んだっぽい部分もありましたが)
  (初の?)朗読劇であれだけうまくヒロインの心の
  明から暗からその苦しみからを演じ分けられるのは
  やはり声優業のたまものですかね?

という点ですかね。


物語自体を振り返ると
・ 10歳で母親(片親)に捨てられ人間不信(否、人生不信)に陥り、
  一匹狼で生きてきた建築業の男。

・ (男の務める)建築業の社長の娘として何不自由なく育てられたが、
  不倫した相手との別れを引きずっていた女。

・ 女は絵が得意で、色々な所で絵を描いている。

・ それぞれが最初いがみ合う形で出会い、やがて恋に落ちる。

・ しかし男の抱えるトラウマから2人が結ばれるまでは
  かなりの苦難の道が。

・ 自分にとって女をかけがえのない人であるという事を認めた男は
  女の親(社長)に結婚を認めてもらう為に「一級建築士」の資格を取り、
  やっと2人結婚しての生活が始まる。

・ 物語の展開中、たびたび女を襲う偏頭痛。

・ 男を捨てた母親が借金苦で追い立てられている、
  という事を知った女は、
  自分達の結婚を認めてくれた女の親と同様、
  男の母親も(どんな人間であっても)家族である、
  と男を説得し、自分たちの家を建てる為に貯めていた資金を、
  その借金返済にあてる。

・ 借金を負いながらも2人幸せに過ごしていたはずが…

・ 女の頭痛の原因はアルツハイマー病による脳に萎縮だった。

・ 女の奇行(病気のせい)が始まり、
  その原因が分からない男とその家族はとまどう。
  家族側、そして男の側とも「離婚」を考えるほどに。

  女自身も、意識が正常な時に自分の奇行を知り、
  どうして良いのかに悩む。

・ そしてとうとう病気の事を男と家族は知る。

・ 今までの女の苦しみを理解してやれなかった事を男は悔やむ。

・ そして、直る見込みもなく、新しい記憶から順に、
  そしていつか生活の為の行為すら忘れてしまう、
  という医者の説明にも諦めず、
  どんな苦労の中でも一緒に耐えようとする男

・ しかしいつしか女は男の事すら忘れてしまい、
  前の不倫相手の名前で男を呼び始める。
  苦しいがそれにすら耐えてみせる男。

・ ある日、いっとき記憶の戻った女は、
  自分の日記の内容から、
  どれだけ自分が男を傷つけてきたのかを知り、
  「愛しているからこそ」と置き手紙を残して行方をくらます。

・ そして男は数ヶ月、半年、女の誕生日を越え、
  「ただ会いたい」それだけを願い続ける。

・ ある日、女から一通の手紙が届く。
  意識がしっかりしていた時に書いたものであろう
  その手紙自体にまず男は喜ぶ。

  手紙の内容は、
  「男の事を愛している、
  だからこそ私の事は忘れて早く新しい人を見つけて、
  男は不器用だから最初は苦労するけど、
  きっと結婚に向いている、
  それは一緒になった自分が知っている」と。

  そんな事は考えられない男。

・ そして手紙の送り元から、女の居場所が
  静岡県の養護施設である事を知る。

・ 養護施設へ向かい、看護師の説明で知ったのは、
  ある日女の調子が良かった時に書いた手紙が
  あった事に気づき、看護師が手紙を送付した事、

  今では記憶はまったくなく、1日中寝ているか、
  絵を描いているか、で1日を過ごしている、という事。

・ 看護師から「ぜひ話しかけてあげてほしい」と言われ、
  男は女に話しかけるが、
  「初めまして」という一言に男はショックを受けてしまう。

・ しかし、女がスケッチブックを取り出し絵を書き始めると、
  その絵に描かれているのが自分の顔である事、
  スケッチブックのどのページにも自分の顔が描いてある事に、
  「新しい記憶から順に忘れる」というアルツハイマー病にあって、
  自分の事を覚えていてくれた事を奇跡として、
  男は涙する。

そして ~ Fin ~


この本筋に対して、細かいディティール部分などを
毎年新たに起こしている形のようです。

? 韓国映画原作だったかと思いますが、
  元からこういうお話だったのでしょうか?
  映画にもちょっと興味がわきますね。


2014/06/08(日)12:00回
福山潤さん×山口紗弥加さん回観賞。
──────────────────
福山潤さんの演技は、一昨年、去年と成長度合いは分からないけど、
素に近いお芝居で十分気持ちを引っ張られ、感動させてもらいました。

※ ただ、序盤に一部脚本上の(?)過剰演出があり、
  「この物語でそこまでして笑いを取りに行く必要はないのではないか?」
  と過去作品と比べると思いました
  (前回ペアの観劇ではアドリブかと思ってました)。


あと、山口さんの演技が(この方は演劇あがりなのだろうか?)
どうにもオーバーアクション(台詞の強弱つけすぎ、演技がコテコテすぎ)な
感があり、素で演じる福山さんとのコンビは合っているとは思えませんでした。

悲しみの場面で悲しみの演技をするのは分かりますが、
笑い、驚き、など序盤の明るいパートでその声の演技/リアクションの
オーバーぶりが目についてしまいました。

ただまあ、本劇はアルツハイマー病にかかるヒロインの方が、
喜怒哀楽(病気ゆえの理不尽な怒りなど)色々な演技を
求められると思いますが、その辺後半に移るに従って、
山口さんの少しオーバーな演技とマッチしてきた感はありました。

※ ★5つ変わらずですが、福山さん7割山口さん3割採点という所でしょうか



それにしても本当に感動させるけれども、男女ともに悲しすぎるお話ですね。

夫を傷つけたくないのに病気ゆえに傷つけつづけてしまっている事を
素に戻った時に知り、一緒にいる事をあきらめた妻。

アルツハイマー病の妻という、一緒に暮らすのはとても大変な状況でも、
愛一途に妻の面倒を見続け、妻の病気ゆえの奇行/言動などに
傷つけられてもそれを耐え、しかし妻の側の愛ゆえに自分の元を
去られてしまい、
更に再会した時には既に妻の中から自分の記憶は失われてしまっているという。。。

しかし妻の描く絵の中にはすべて自分だけが存在した、という悲しい感動の形。


物語としてはいいけど、自分の人生だったら悲しすぎて耐えられないな、
平凡に生きるのが一番いいや、と感情移入ついでに思ってみました。


PS.主題歌/曲を歌われているHoney L Daysさんのミニライブがありましたが、
2人のボーカルの片割れが先日の高垣さんとのペアだった東山さん
(しかももう1人も本劇に出演されているという)
に驚きました。
素人っぽさを感じたのもそのはず、本業は歌手さんだったんですね。


2014/06/08(日)17:00
田代万里生さん×沢城みゆきさん回観賞。
──────────────────
田代さんは最初、丁度前の回を演じた福山潤さんに近い張った声質で
演じ始めたので「素に近い演技をするのかな?」と思っていたのですが、

役についてかなり自分なりに考えてきたようで、
セリフの抑揚から何から、
結構「(自分なりに掘り下げた役になりきって)演技をしているな」
という感じでした。

同じく、沢城さんについても本をかなり読み込まれたのか
(あるいは「こういうキャラでいく」と決めていたのか)
自分なりのヒロインの設定を演じている感じでした。

先に2組の舞台を観劇していた自分にとっても、
かなり「キャラを作ってきてるな」と思わせ、
期待させられるものがあったのですが・・・


感想にも上げたように、2人の個性の出し方、朗読芝居の仕方が
うまく噛み合っていないような気がしました。
(本番2回以外でほとんど一緒に稽古できていない?)


その違和感のせいで、物語の冒頭から2人の恋愛が始まり、
そしてトラブルもあって結婚にたどり着くまで、という
中盤までのパートについて、どうも自分は気持ちを
(今までに観た2組よりも)引き込まれる事が出来ませんでした。

個々に見れば「いい芝居をしている」と思えるのですが、
なぜか2人芝居として観ると(??)と感じてしまうという・・・


中盤以降、シリアスなお芝居になるにつれ、
感情の込め方や2人の会話の微調整が出来てきたのか、
かなり朗読劇としてはかみ合ってきて良いものになってきたのですが、

今度は田代さんの噛み/トチリ(?)
(難しい単語などをさっと読み通せない、妙な間を作ってしまう)
が目立ち、最初思っていた「ちゃんと本を読んでいるな」という感じが、
勘違いで本当はあまり本を読み込んでいないのか?という
疑いに変わってしまいました。

そういうマイナス点が度々目立ってしまった事もあり、
前2組に比べ、せっかく「役を掘り下げてきている」のに
気持ちを持って行かれない、というちょっと残念な状況が
かなり後半まで続いてしまった感があります。

最後には、夫を傷つけたくない為に家を出る妻、
妻からの最後の手紙を元にやっと妻と再会できるが、
妻は既に夫の記憶を失っていた、、、しかし

という感動パートでちゃんと涙誘われましたが、
この2人だったらもっと観劇者を引き込めるお芝居が出来ると思うんですよね、
(普段SOUND THEATREなどで沢城さんの演技を見ている限りでは
沢城さんの本気はまだまだこんなものじゃないかと)
そういう意味で残念でした。

★だと4つかしら。
昔の日々

昔の日々

梅田芸術劇場

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)

2014/06/19 (木) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

セットが素敵
最後のおわりかたがびっくりです。

3人はこの世に今生きているのでしょうか?

歌と朗読で贈る【愛の花束】

歌と朗読で贈る【愛の花束】

劇団東京イボンヌ

紀尾井町サロンホール(東京都)

2014/06/06 (金) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

良質な時間!
本格派オペラ歌手、ピアニストに加えイボンヌの役者3人でのコラボ。
2部構成。1部はシューマンの歌曲。休憩10分挟んで、2部はシューベルトの歌曲。芝居を絡めた演出とても良かったと思います。
特にドイツリートを得意とする加耒徹(バリトン)の歌を聴くのは”ダグー伯爵夫人のサロン”以来だが、サロンホールということで、より一層の素晴らしい声量であった。歌手の息使いや細かい所作を間近で見る機会は少ない。迫力満点でした。

ネタバレBOX

冒頭はデュエットで”アヴェマリア(シューベルト)”で厳かな雰囲気へ。
前半は役者陣は曲の内容を朗読。
後半には役者陣の独り芝居を絡め、客席との心情的な距離を近くしながら、誰もが中学の授業で聞いた曲の”鱒””菩提樹””魔王”と盛り上げていく構成はとても良かったと思います。
最後に皆でシューベルトの”野ばら”合唱でフィナーレ。
単なる歌の披露だけでなく、芝居が絡むことで歌も芝居も好きな者には良質な時間が過ごせました。
オパンポン☆ナイトvol3~曖昧模糊~

オパンポン☆ナイトvol3~曖昧模糊~

オパンポン創造社

Live Space B.SQUARE(大阪府)

2014/05/16 (金) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★

すごい・・・
本公演初見でした。
短編なのかと思ったらすべての作品にリンクしている。そのリンクしてるという作りがすごくキレイにまとまっていて、ただただ驚くことしかできませんでした。
野村さんの魅力は他劇団での客演で十分存じていたのですが、本公演は【コレが野村侑志!】というのを、これでもか!と魅せられた。本当に素晴らしい役者さんです。

それぞれの0(ゼロ)

それぞれの0(ゼロ)

ねじリズム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/06/03 (火) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★

何度でも観たい!!
舞台は閉鎖寸前のシェアハウス。
そこで起こる人間模様を、コメディタッチで描いています。
日替わりで変わる、シェアハウスのオーナーのアドリブも見どころ!!
全員のオーナーを観るには毎日通いたいところです。

今日までに2公演観ましたが、オーナーが違うと他の役者さんたちの「間」も変わります。

ねじリズム入団して最初のお披露目公演となる佐々木仁さんのぶれない演技にも注目です。

今までのねじリズムをご覧になったことがある方へ・・・
いつもよりストーリーラインが追いやすく、(会場の広さ(狭さ)も相まって)出演者のひとりになったつもりで観るのもおススメです。

二時間に及ぶ交渉の末

二時間に及ぶ交渉の末

匿名劇壇

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2014/05/29 (木) ~ 2014/06/02 (月)公演終了

満足度★★★★

☆★これからグングン来ますよ★☆
今回も私の創造力を刺激する知的でセンスの感じる作品
面白かった~~♪ 福谷さんに脱帽!

いくつもの話が絡み合うメタフィクション
かなり計算された話に終始、ニヤケっけぱなし~!
後半は複雑に絡みつくので整理するのに脳がフル稼動…(^^;;


それにしても皆さん若いのに落ち着いた演技で魅せてくれます
役者さん一人ひとりが個性的なのでキャラも楽しめます♪

もう一度じっくり観たら面白さが倍増しそうだったので
時間が合ったらまた観たかったなぁ~!

この劇団はこれから勢いを増してグングン来ます!きっと!
そんな予感を感じさせる面白い作品でした♪

こんな話を書く福谷さんの思考回路はどうなっているのか⁈
何年後には東京で活躍してるかも⁈
もっとキレキレになった時には末恐ろしい劇団!

☆印象に残った役者さん
何役も演じ分けて存在感を示してた松原由紀子さん!

☆印象的なシーン
白い椅子を積み重ねたセットはオブジェの様!
話がどんどん繋がってくる後半の展開!

妻らない極道たち

妻らない極道たち

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2014/06/05 (木) ~ 2014/06/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

笑いっぱなし!
ホチキスさんの作品を今回初めて拝見しました。
客席が置いていかれることもなく、間延びすることもないテンポの良さで、一息つく暇さえないくらいずーっと笑っていた気がします。
観劇後は心地よい笑い疲れをするくらいでした(笑)
時事ネタあり、歌あり、とっても充実した素敵な作品でした!

流れる雲よ2014-月光チーム-

流れる雲よ2014-月光チーム-

演劇集団アトリエッジ

ザ・ポケット(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

時代には
逆らえないのでしょうかね。終戦直前を舞台に物語が始まりあっという間の時間でした。特攻隊、これは時代の産物。誰がお国のためとはいえ死にたいか?そして戦争にかかわっているすべての人、言葉では出せないが皆戦争には反対だったと思います。今回で15年毎年公演と言う事ですが始めて見させていただきました。風化させてはいけない出来事だと思います。これからも20年、25年と続けて行ってほしい作品です。

キス・アンド・クライ

キス・アンド・クライ

トツゲキ倶楽部

小劇場 楽園(東京都)

2014/06/04 (水) ~ 2014/06/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1128(14-166)
19:00の回(雨)。18:20会場着、受付(トランプカードの整理券)。

いつものように入って右。3作目、前田さん7作目。吉留さんは「荒川、神キラーチューン(2014/4@サンモールスタジオ)」「壺を割った男(2013/2@エコー劇場)を観ました。堀口さんも、遡ってみると「〜if〜(2011/11)@千本桜」「ゾンビとミルルのグルグルしたハナシ(2011/4@ポケット)」。

「キス・アンド・クライ」「今宵あなたに」「プチプチ」の3作。20:50、役者さん紹介、終演。終盤、少しずつ見えてくるものが3作の面白さを深めてきます。

個人的に、1話目はもう少しシーンを絞ってライバルとの関係を深めたら、と思いました。

相当古いけど今でもよく聴く曲が多かった。

もう今ではラジオは聴かないけど、この構図はとても面白い。

アラカルトかと思ったら、絶妙のコース料理だった。

透明な箱の中の王様【ご来場いただき、誠にありがとうございました!】

透明な箱の中の王様【ご来場いただき、誠にありがとうございました!】

劇団えのぐ

上野ストアハウス(東京都)

2014/06/05 (木) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★

幼い気持ちに♪
マチネ観劇(≧∇≦)
初めてみる劇団でしたが、まるで絵本の中の世界がそのまま実写化されたような
水彩画のような彩りが見えるようなストーリーでした!

鍵泥棒のメソッド

鍵泥棒のメソッド

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2014/05/10 (土) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

演出最高!!
キャラボ初見。
映画を観た人も観てない人も楽しめる内容だ。

実力ある俳優たちがところ狭しと舞台で演じる。幕間展開もスムーズでスマート。動きに無駄がない。話が分かり易い。客席どの位置からでも楽しめる工夫がされている。
演者の一場面一場面の真剣さは想像以上であった。とても良いお芝居を有難う。

前説や舞台後の挨拶からも、ここの演劇や劇団に対する思い熱意が感じられ、キャラボの高い集客力や人気の秘密が分かった気がした。
また観に行きます。

それぞれの0(ゼロ)

それぞれの0(ゼロ)

ねじリズム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/06/03 (火) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★

何か物足りない
もう少し内容があったらと思いました。

ネタバレBOX

老朽化を理由に閉鎖を決めたシェアハウスの住人たちの話。

安いから住んでいた住人が退去を機にみんなゼロから出発し、成功したりしなかったり、色々あって最後は老人向け施設でまたみんなが集い、ゼロに戻りましたという感じのオチでしたが、別に老人の姿などは見たくもありませんでした。

日替わりゲストにβさんが呼べるくらいの年季が入っている割には何となく井の中の蛙、仲間内では楽しそうでしたが声ばかり大きく、今一つ雑で垢抜けていませんでした。

立ちションに力を注ぐよりストーリーに尽力すべき、せめて第二場になったら第一場の百万円は片付けてほしかったです。着替え中の張り紙を外さないのなら貼る必要もないと思いました。
ONE LOOKY TWO IN

ONE LOOKY TWO IN

株式会社Legs&Loins

Geki地下Liberty(東京都)

2014/06/03 (火) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★

【P】鑑賞 まず投票に行こう!
詩の朗読に芝居をからませた意欲作。構成にわかりにくいところもあったが、「暴走」を止めるのは一人一人の小さな思いからだよね、という熱いメッセージはちゃんと伝わってきたので、これは成功だと思う。

蟻の女王

蟻の女王

タッタタ探検組合

ザ・ポケット(東京都)

2014/05/14 (水) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★

実際の
蟻の世界のほうがシンプルなんでしょうね!?足場を使った蟻の巣のセット、動きは大変そうでしたが雰囲気はでていました。バルサミコ女王役の怪演が印象に残りました

lie and love

lie and love

TEAM JACKPOT

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2014/06/04 (水) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★

嘘と愛のお話ふたつ。
入ってみるとアルシェでは初めて見るL字型の客席配置。
違う角度から観たらまた少し印象違ったでしょか。

二本ともちょっと長いかなと感じるシーンもありましたが、
どちらも佳い作品だったと思います。

ネタバレBOX

full fullは怒鳴り合いだけでなく静かに迫る箇所があると
より不倫という問題の深刻さを感じられたかもしれません。
怒鳴り合いだったからフィクションとして観ていられた、とも言えますが。

夜明けの詩は途中で読める展開でしたが、やっぱり涙腺緩みますね。
茜ちゃん幸せになってほしいです。
広田さん好演されてたと思います。

原田・佐藤役の松岡さんは、上手い下手の問題ではなく
どちらも役に対して役者が若い印象だったので、
役の方の設定を役者に合わせてもよかったんじゃないかなあと思いました。
言いたいことも言えない、汚い嘘や言葉で操られたくない、真っ直ぐ向き合う現実に誇りを持ちたいだけだから

言いたいことも言えない、汚い嘘や言葉で操られたくない、真っ直ぐ向き合う現実に誇りを持ちたいだけだから

VACAR ENTERTAINMENT

シアターサンモール(東京都)

2014/06/04 (水) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
イケメン舞台って内容よりも役者重視で歴史ものも多いのですが、今回の舞台はファンタジーもので話的には単純な話です。
イケメン舞台にありがちな誰が誰?的な間違いはないような工夫がされていて、それに合わせて照明も効果的にしてあり、わかりやすくて良かった。
アクションもあり、ラストはちょっと感動のシーンもありでなかなかの出来でしたが、途中状況説明的なシーンではちょろっとグダってしてしまう所も有りました。
見てみたら?と思います。

海辺のカフカ

海辺のカフカ

ホリプロ

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2014/06/01 (日) ~ 2014/06/07 (土)公演終了

満足度★★★★★

ゾクゾク
演劇でしか体感できない!を体感した気分です。初演の時見逃していたので今回はぜひに、とチケットをとったのだけど上演時間3時間45分(休憩含む)で少し気後れし体調のこともあって断念しようか考えたのですが観て良かったです。小説のイメージを壊すことなく、この舞台上での解釈をすんなり受け入れられました。

ネタバレBOX

木場勝己さんのナカタがすごく好き。好演!!あとカフカ役の古畑新之(新人)さんが15歳の思春期の少年そのものに感じられました。それぞれがみなすごいのだけど宮沢りえさんが舞台に立つともうほんとネ!って感じがしました。ただ後半が少し物足りなく感じたけど時間を忘れるくらい集中できました。
ONE LOOKY TWO IN

ONE LOOKY TWO IN

株式会社Legs&Loins

Geki地下Liberty(東京都)

2014/06/03 (火) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★

【T】観劇
笑いました!!今までこちらのコメディーは観たことがなかったので、かなり新鮮でした。しばらくは平沼・宮下コンビの笑い方が残りそうです!!、細かく作られた仕込みはなかなか効果有り!特にラストの繋がりはオチまで付いて面白かったです。確かに強引に持っていくご都合はないでもないけど、上手く廻していたように思えるので◎です。

Fight Alone 4th

Fight Alone 4th

エムキチビート

エビス駅前バー(東京都)

2014/06/05 (木) ~ 2014/06/30 (月)公演終了

まずは Bチーム♪
持ち時間 10~15分のひとり芝居のチーム戦

でも 別にタイムキーパーがいるわけではないから かなり 尺には幅がある

いや 持ち時間を あっというまと思わせるか、え… まだあるんだっけ と思わせるか それが 役者の力量なんでしょうね


観たあとの1票 は もちろん強制ではありませんが 私は ちょっとひねりながらひとりの名前を走り書き

で バーを出た後で 「いや、待てよ」って心境(笑)


選ぶ より 選ばないことのほうが 簡単ね

べつにこれは 直木賞とかじゃないんだし 私は 客だけど 観客として巧者なわけではない


だから 私は その時間(きっちりとしたものではないにせよ)というか 空気に投票したわけですが


やはり あの1票を 書き直したい(笑)


芝居 というより どうしても 否応なしに見えてしまう 役者の等身大さが見物と思う


全チーム制覇しますね!

妻らない極道たち

妻らない極道たち

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2014/06/05 (木) ~ 2014/06/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

婚活するなら任侠
設定の面白さ、キャラの豊かさ、そして時に泣かせる台詞が素晴らしい。
小玉久仁子さん演じる権藤組の組長が最高!
あのキャラが無理なくはまる設定はそう無いと思うが、
オーバーアクトも男ことばも、その正体も(笑)、全てがドンピシャだ。
ドヤ顔オンパレードの台詞と展開に大いに笑ったが
時折光を放つ真実を突いた台詞に思わず泣きそうになる。
このバランスが秀逸で、第一級の“極道エンターテイメント”になっている。
組長を取り巻く人々が実に魅力的で、セットや衣装も良かった。
初日から完成された舞台に、任侠もののだいご味を堪能した。
組長、結婚相談所って、情報ではなく“心”を探すところなんだね。


ネタバレBOX

上手と下手から緩く弧を描く大階段が二階スペースに繋がっている。
舞台上はスナックのカウンターとソファ、
カウンター上の壁にはなぜか十字架と神棚。
スナックのママあけみ(細野今日子)とパパ(村上誠基)は
やくざに金を借りたことから店を取られそうになる。
それを助けたのは常連客、権藤組の組長(小玉久仁子)とその子分たちだった。
そして権藤組は助成金目当てにここで“結婚相談所”を開くことを思いつくが
真実の愛を熱く語る組長の魅力に相談所は繁盛、カップルが次々誕生する。
ところがそこに結婚詐欺師や、騙された女、敵対する組長の愛人が来てひと騒動。
義理人情を重んじる組長は、ついに禁断の手を使って殴り込みに行く…。

スナックのママとパパが面白い。
美人のママにゲイのパパ、という時折見る設定を超えたなりきりぶりが素晴らしい。
衣装の可愛さ、キメのポーズにオネェ言葉も、あざとくなく笑わせるのは役者の力量。

気持ちのすれ違いから仲間割れする子分たちが
最後は組長の下に集結する任侠路線もいいし、
住む世界を超えた恋の成就も楽しい。
子分(山崎雅志・福井博章・高木俊・加藤敦)達の個性の描き分けもメリハリがある。
そして何と言っても小玉さん演じる組長の魅力的なこと!
誠心誠意人を幸せにしてやろうと熱くなるなんて、それ極道のすることか?
いや、本来極道とは“人の道を極める”ことなのかもしれないけど…(笑)
登録にやって来る人の気持ちを揺さぶり、価値観を覆して人生を変える、
そんな小玉組長がまたいい台詞を言うんだな。
「女の身体が丸っこいのは何故だかわかるか?」って、その答えが泣かせるのだ。
このキャラ、シリーズ化して何度も観たい!

歌のレベルが高いのも非常にポイント高し。
設定の妙とケレン味のあるテイストに、テンポの良さ、ほろりとさせる台詞が乗る。
この絶妙のバランス、第一級のエンターテイメントだと思う。
組長、私もクイックル号に乗せてやっておくんなせぇやし!

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