曖春サークル~甲柳編~
(有)マッチポンプ調査室
東演パラータ(東京都)
2014/06/12 (木) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★★
青春
高校生の頃の想いや関係性など、思いだしながら楽しく観させてもらいました。ちょっと、後半、暴走してしまいましたね!?オーソドックスにまとめても充分楽しかったように感じました!
Freak box -the:FINAL-
姫君
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★
傷
基本的にはダンスパフォーマンスグループのようだ。照明、音響の使い方が巧みで、動き・振付も良く楽しませてくれる。扱っている題材がフリークスなので、彼らが抱える被差別故の深い魂の傷と、トラウマを逃れようとする強い念をキチンと押さえた舞台になっている。(追記後送)
【満員御礼!!終演いたしました!!】ロミミ
はちみつシアター
テアトルBONBON(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
これは
開演時と終演時の気分が全く違う作品でした。演劇としては展開も演出も、もう少し工夫があるといいなぁと思いました。でもラストの展開は意外で、作品がぐっと高まった感じがします。『ロミミ』が何のことなのか分からずにいましたが、「ロ・ミ・ミ」なサプライズだということに納得しました。魔法のランプからジーニーが出てくる「アラジン」の話が、現代のOLさんのところでこのように展開される発想や有名ファミコン・ゲームを登場させるあたりに、最初は幼さを感じましたが、いやいやなかなかの展開でした。ちょっぴり震災の匂いをふりかけて、ラストでホロリとさせられます。途中の、小学生が休み時間に遊ぶようなミッションに真剣に取り組むキャストに拍手。そして何より、ラストのダンスは見応えがありました。得意ではない方も必死についていこうとする感じ、キレのあるダンスでリードする美しいキャストに見惚れました。エンターテイメント・ショーをお楽しみくださいませ。
キンギョの人々vol.3「穴の宇宙」
突劇金魚
突劇金魚アトリエ(大阪府)
2014/06/01 (日) ~ 2014/06/30 (月)公演終了
満足度★★★
☆★独特な不思議な異空間★☆
私が観たのは「ヨシ子の罰」
「俳優のナゾ」「穴の宇宙 黄色」の3作品
そこは独特な雰囲気に包まれています♪
凄い近い距離で役者さんの緊張感が伝わる
妄想の世界がどんどん広がっていく…
私の想像力が迷走する作品ばかり…(^^;;
見ていると不思議な世界を覗き見している様な感覚に…
役者さんの熱のある演技が何とも魅力的に感じるお芝居
そして余韻を漂わせたまま終焉…
ちょっと私には理解しにくい部分もありましたが
一歩踏み込むとそこは不思議な異空間
好きな人はクセになって何回でも足を運びたくなる
毒っ気の強い突撃金魚の世界♪
☆印象に残った役者さん
鬼気迫る演技の片桐慎和子さん
☆印象的なシーン
一番インパクトのあった『ヨシ子の罰』
ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜
X-QUEST
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
実に奥深い舞台でした。
ダンスもきれい、殺陣もきれい、音楽もよく、それでいて内容が深い。一度は最前で見て次は後ろから全体を見る。横から見るのもいいかもしれない。実に奥深い舞台でした。
『ベルサイユのばら―オスカル編―』 ~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2014/06/20 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
「オスカル編」
100周年目にして初めて『ベルサイユのばら』を生で観た。
映像では「オスカルとアンドレ編」「フェルゼン編」も観たが、今回の「オスカル編」は映像も観たことがなかったので初めてだった。
アンドレ、ジェローデル、アランが役代わりだった。
観たのはAパターン。
場内も2階まで結構埋まっていて、ベルばら人気は健在といったところ
ネタバレBOX
今回の主役「オスカル」は凰稀かなめさん 。
アンドレは朝夏まなとさん、ジェローデルは七海ひろきさん、アランは緒月遠麻さんだった。
タイトル通り「オスカル」にフォーカスしたストーリーなのだが、元々も「オスカル」が中心な話なだけに最初から最後までとてもシンプルな構成で話も分かりやすかった。
オスカルの凰稀かなめさんの公演は、トップになってからほとんど観てるけど、あんまり良い印象なく、今回も期待していなかった
しかし「オスカル編」が合っていたのか、終始娘役ぽっくオスカルを演じている演技はとても良かった。歌の方は音程が不安定な部分があり、あまり上手いとは言えないけど。
オスカルの誕生・成長・背景なども、順次追っていくのでとてもわかりやすかった
アンドレとの純愛や戦闘シーンも、先輩方の演技に負けず、素晴らしいかった。
後半のレビューもオスカル役の延長で、長髪で黒燕尾と言う妖艶な出で立ちが、いつもと違う雰囲気でとても良かった。
ミュージカルや宝塚が初めての方でも楽しめる構成で、とてもお勧めです。
Fight Alone 4th
エムキチビート
エビス駅前バー(東京都)
2014/06/05 (木) ~ 2014/06/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
Eチーム、いいね!
まず、失敗。
最後に投票してバーを後にしたのはいいが、役者名まちがえたっっ!
よく確認すればよかった!
チームの四人の出し物のバランスというべきか、ボルト数というべきか いままで観た中では一番堪能感があった
マクベスを 一人芝居で しかも15分にまとめた超圧縮シェークスピア 観る私にシェークスピアに対する耐性がなかったのが残念。苦手なのだ。シェークスピアの魅力がまだわからないから面白さがわからない。
だけど チーム戦なら いまのところ 私はイチオシ!
補足
残念、残念、残念ながら 全チーム制覇ならず。
あとは 最終日の Fチームで 私のバトル観戦は終了です。
Freak box -the:FINAL-
姫君
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかった!!!
Freak!と、名のつく通りなストーリーでした!!!
パフォーマンスも、ダンスあり、マジックあり、物まね?あり!
セットも、照明も、衣装も・・・良かったなぁ~(≧∇≦)
ネタバレBOX
心の中に巣創る悪しき闇・・・人間も、人形も、動物たちも、モンスターたちも・・・
幸せになろうと集まったけれど・・・そこにもまた、悪しき争いが!
心の葛藤と、希望と・・・複雑に交差するストーリーの中で、パーフォーマンスで魅せてくれるマジックやダンスが絶妙でした!!!
最後は・・・
耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~
企画演劇集団ボクラ団義
ザ・ポケット(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
時代を動かした熱い魂達
本当にいい舞台だった。
基本歴史的史実の多々説ある中の説を又新たに
紐解きながら探るようなサスペンスなので
語り様に進むシーンが多いが
各人物達の人間ドラマ、アクションの緊迫感、
一瞬そこまでやった展開を敢えて覆すかのように
諸説を全て説明してくれるような展開は
言葉使いも含めて歴史苦手な人達に
一見取っ付きにくそうで意外と流れですっとその世界に入らせてくれる。
ボク団流のコメディーもありつつ
感動を与えてくれます。
盛りだくさんの2時間半!満足!!!
松陰の夢
劇団熱血天使
d-倉庫(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★
なぜか芝居の印象が薄い!
話の内容も解り易いくて吉田松陰の志も表現できているのだが、ドラマティックな展開なく時間(役150分)のわりに印象が薄い。
ダンスパフォーマンスが視覚的に残りすぎているせいなのだろう。
音楽、芝居、身体表現の融合バランスをさらに深めて欲しい。
ネタバレBOX
芝居の中のギャグは必要なのでしょうか。
盛り込みすぎはすべてが中途半端になります。
遭難ルールブック
KAMAYAN
OFF OFFシアター(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★
ビックリ!
思わぬ展開にまあビックリしました。
ネタバレBOX
少しは科学的思考をするはずの大学生がパワースポットもクソもないだろうとは思いましたが、まあそれは導入部だけで、途中からの展開には目を見張りました。
ちょっとおバカな連中はなぜ出口が見つけられず遭難したのか、なぜ穴は塞がったのかと思っていると、地底人が登場してきて先ず驚き、さらにはロールプレイングゲームならぬロールプレイングリアルゲームに参画することになろうとは、またまた驚きでした。エロ勇者のエロDVDを持っていたのが災いでした。
個性的な面々、個性的な体質は強みです。
地底人の若者の声が高音だということを初めて知りました。洞窟内での音響の影響による進化かもしれませんね。
桜の森の満開の下
千賀ゆう子企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/27 (金)公演終了
満足度★★★★
二人芝居
役者やのう、と言った感じでした。
ネタバレBOX
黒子がもう既に満開の桜なのにさらに花びらを取り付け、桜の木の脇の仄かな光を放つ灯明を下手前面と上手前面に移動させる、こんな行為を長々と行い、本編でも男役を演じて言葉を発する、それはもう黒子ではありません。黒子の格好をして特徴を隠しただけの山賊であり、要するに一人芝居の形式と言うよりは鬼と山賊の二人芝居と言った方がより正確だと思いました。
都へ行こうとする件と桜の木のところを通る件が錯綜したような印象は確かにありました。ちょっと間が長いなと感じるところもありました。客席から女性の美しい声で台詞が発せられ、それに続き、山のこだまに呼応するかのような女優さんの台詞回しは素晴らしく、三人芝居かと思ってしまうくらいでした。
舞台挨拶で恐縮されていましたが、本編中は何があっても態度に表さないこと、男優さんも台詞や動きを合わせていたことで、そういう演出かと思ってしまうほどの出来でした。
リンを叩いたような音楽は法要のような厳かさがあり素敵でした。
天帝のはしたなき果実
<火遊び>
吉祥寺シアター(東京都)
2014/06/26 (木) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★
原作は700ページ超えでルビが凄いそうですね・・・
いまだ未読です・・・・・
それでも言わせてもらうなら上手に舞台化できていたと思いますが、
話の帰結点がよくわかんなかった2時間20分超えでありました。
ネタバレBOX
舞台作のみで思考すると主人公君の精神病治療で、
入院中のサイコセラピー劇が本作となるような印象でありました。
どこまでが現実にあったのか、全ては物語で済まさせるのか不明でした。
ブラスバンド=高校の吹奏楽部の雰囲気は素敵でした
原作はさまざまな平行世界での続編ということらしいので、
基本設定を使用する=手塚先生で有名なスターシステムなのかしらね。
主人公が推理をミスリードして、
ワザと殺す同級生にそんなに殺意を抱いてる感じは伝わってこなかったなぁ。
んで最後の厨二病的な怪奇伝奇ゾーンへの突入は、
思いっきり好き嫌い分かれそうな気がしました。
(天帝とか転生体とか白面のモノ(この役の方は神秘的で雰囲気ピッタリで素敵でした~(^^)褒めまくりっすね)とか=唐突過ぎるわ~
吹奏楽顧問の先生所有のエメラルドが何で、
主人公の彼女の手にあったのかわかんない?なぜでしょうか?
(原作では書かれてるんでしょうか?)
20年前の猟奇殺人はバラバラだったそうですが、今回は斬首死体・・・。
舞台化ではバラバラだったと言わずに猟奇殺人で身体を切られてたぐらいにして観客が首切り死体が3連続~とか思わせた方が良かったのでは?とか感じました。
星は~3.6745123(原作の幻想に少し対応(^^)ぐらい・・・かしら
第二の斬首事件の密室での推理劇は、どうしても3時間という限定時間内での会話での犯人探しとなりますが。先に外部からの犯行ではないと強く観客に示してくれないと疑問が出るデス。閉じこもってる間に証拠も消えて犯人も逃げちゃうと考えますが・・・。
配られたキャスト表に付けた付箋が、
劇中の付箋という細かさは評価いたします(^^)
主人公が禁断の果実をつかむ資格者という取って付けたような設定とか、
伏線も何もないと(先の九尾の狐さんとかも含めて)納得&理解できねっす。
主人公が始終水色パジャマで舞台中央に空中固定されたベットを模した白い盤上の上での行動がメインとなる演出はユニークで評価できた。
それとコンクールでの演奏シーンの演出も~
インシデントさん(三)
カリバネボタン
ワーサルシアター(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★
メジャーの罠
3次元を敢えて2次元に仕立て直したような印象を持った。
ネタバレBOX
原因は様々な引用とパロディーにあるのだが、表現したい内容が何も無いのに、表現意欲だけはあるので身の回りを眺め廻し、取り敢えず、大衆に認められた「表現らしきもの」を渉猟してみると、アメリカ映画の植民地席巻体制があった。それを疑うこともせず、{情報洪水の中で、「表現者」であることが、単に退屈でしかないと喧伝する、或いは平和が長く続いた云々}という、マスメディアの阿保なプロパガンダに甘えて、自らの目を切開することも、地獄に飛びこむこともせず、楽な道を選んだ、その結果がこれだ。若い劇団なのだからもっとアナーキーで攻撃的であって良い。否、そんなことは当たり前のことなのだ。先ずは、そのことを理解することから始めて欲しい。その上で、自分にとっての“初めて”と向き合い、真の葛藤を通して掴み取った“もの”を作品化して欲しいのだ。大衆に媚びるレベルで格好つける必要などさらさらない。狂気の淵で格闘することこそ、アーティストの為すべきことなのだから。そして、この程度のことは、最低限必要なことでしか無いのである。
『カナタ』
劇団光希
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★
熱い舞台
カジキマグロの突きん棒漁の基地港にある飲み屋。ホステスは訳ありの流れ者。客の漁師たちもカジキ漁で一攫千金を狙う突きん棒漁に携わる海男。所詮、男と女とはいえ、互いに流れ流れて、心の何処かに風の棲家を抱えている身。本能的な自己防衛のアンテナと、このような世界に身を置いたことのある者にしか分からない裸の精神を持っている。だが、社会の通念は、第二の本能のように彼らを縛り、そこから意識的に脱することは容易でないこともまた事実だ。
ネタバレBOX
物語は、この酒場に出入りする馴染み客で、海男としては、頗るつきに度量の広い船長のラリーと、10年ほど前に他の船に放火し、殺されかかった所を助けられた問題児サッケを中心に展開する。メインにサブというより、メインストリームが2つぶつかる構造だ。従って当然かも知れないが、若い観客とロートルでは、どちらをメインにとり、どちらをサブととるか意見が分かれるかも知れぬ。その間を繋ぐ謂わば接着剤として、作家志望、つまりは物語を紡ぐ役割のマキネが登場するが、彼女は、物語を同じ土俵に自然に収める役割を果たしていると言えそうだ。ラリーの船には、他にボースン(水夫長)役のクインチ、女だてらに海男を目指すジョルが乗船している。
他の常連には、若い頃からラリーのライバルであり、今は、自分の船を持つバロネがいる。彼らを迎え入れる店の大姉御マスカトレーゼは、人生の長老格、滅法ポーカーに強く、皆から金を巻き上げているが、悩みごとには適確なサジェスチョンを与えるので、決して憎まれていない。無論、ポーカーに負けた相手が半分冗談に憎まれ口を叩くことはあるが。ホステスは、他にルビール、セヌーレ、ルアンナ、サンディが居て、ルアンナとサンディは種違いの姉妹。其々の父は海男で、彼女らの母は、其々の男を本気で愛したが、何れも戻っては来なかった。この為、姉妹の父に対する見解、母に対する評価は正反対である。無論、その中核にあるのは、彼女らの父無し子としてのトラウマである。姉のルアンナは、母を悪く言うべきではないと言い張り、妹のサンディは、帰っても来ない海男に惚れた母に対してアンビヴァレンツなメンタリティーを抱えている。というのも、この姉妹、実は恋のライヴァルなのである。サンディは海男のラリーに惚れているが、ラリーは姉のルアンナに惚れている。然し、ルアンナは、表面上ラリーに肘鉄を食わしているのである。その結果、妹は愛する男には愛されず、海男に惚れた母を理屈では非難しながら、自ら同じことをしている矛盾と、同時にその矛盾を解消してくれるはずの姉とラリーのカップル誕生を姉がラリーを愛している癖に肘鉄を食わしていることに対するやきもきが重なって爆発寸前なのだ。そんな時に、建築家として一家を為した一回り年下のレンデンが、戻って来て、彼が11歳の時に姉に申し込んだ結婚の約束を果たして欲しいと、かつての約束を思い出させていた。
海男の海への憧れ、愛着がどれほど強いものかを知っているルアンナは、ラリーを愛するが故に、そしてラリーが本気で自分を愛していることが分かっているだけに、彼が、自分の為に海を捨てることに耐えられないと考えて、レンデンの申し入れを利用、結婚すると言いだしていた。然し、彼女のお腹には、既にラリーの子が宿っていた。妹のサンディの説得「自分の気持ちに素直になれ」や、ラリーの「未来に怯えるな」との言葉、他の面々の説く道理に終にルアンナも折れて、ラリーとの生活を受け入れる。
この恋の道行きに、ラリーが救ったサッケとの逸話がパラレルに展開したり、ジョルとの経緯が挿入されたりして、物語の幅を広げている。また、この物語を書いたと匂わせる、作中に描かれた物語作家としてマキネが登場することで、物語がメタレベルに移行している点も見逃せない。これだけ、熱いメンタリティーを描きながら、べたっとし過ぎていないのは、作中にこのように作品を対象化する視座が描き込まれているからである。マキネが乗船を希望しつつ、それが叶えられていない点も、作家と作品の距離を考える際、重要なエレメントである。
「男の色気」を感じさせ、シナリオも担当しているるラリー役、平山 和宏が殊に気に入ったが、「ファイティングポーズ」で主役を演じ、今回はラリーのライバル役を演じているバロネ役の田口 和も独自の役作りをしている。だが、ラリーのライバルとしては、もう少しギラリとした部分をどこかで強く出しても良いのではないだろうか? 光希代表でマスカトレーゼを演じた竹下 宮子の存在感も健在だ。小説家志望のマキネを演じた村松 幸の初々しさもGood。レンデン役の中村 正仁も喧嘩には弱いが、自分の彼女たるべきルアンナを守るべく男気を見せてクインチに立ち向かった、弱い所を孕みながらの爽やかさが良い。問題児、単純馬鹿のサッケを演じた大沢 祐貴の演技は、素直だが、何故、其処までラリーの恩義を感じたのかを内面化できると演技に深みが出よう。(ex.それ迄、自分に対して本気になってくれる人間が親を含めて1人もいなかったような寂しさを抱えているなどを内面化した役作り)初日段階では、シナリオを素直に読み込んでいるという印象である。大沢 祐貴のサッケを演じて欲しい。
総じて、役の背景にあるものへの想像力を更に逞しいものにして貰えると、作品に更なる深みが生まれると考える。
ところで、今回、体調不良で役者としては舞台に立てなかった森下 知香は、前説等を担当した。前説にこれだけ多くの観客、皆が拍手を送っていたというのは、数多く舞台を拝見している自分にも驚きであった。流石、人気のある女優ということであろう。光希の観客の質の高さ、温かさも感じられる初日であった。然し彼女は、未だ本調子ではあるまい。くれぐれも無理をしてはならない。役者は健康な体が資本である。他の役者仲間、スタッフ、また観客も皆、キチンと養生して本復し、再び元気な姿で舞台に立つのを楽しみにしているだろう。はやる心を押さえて充分養生した上での、彼女の舞台復帰と堅調な回復を心から祈る。
透明少女
怪傑パンダース
新宿村LIVE(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★
ちょっと登場人物の作りこみが甘いかな
そこそこ多い登場人物も、
いささか漫画的であるぶん理解しやすく楽しめる内容ではあるが、
透明化の説得力は今ひとつ心の琴線に触れなかった2時間強。
+前説は男性二人の漫才(アクション付き)でありました
アクションは別にして前説のコントなどは恒例だそうで、
最低でも開演10分前には入場をお勧め致します。
それにしても劇場は駅からホンに結構距離あるです
(はじめて行きました~お年寄りには地下への階段きついですよね)
(エレベーターとかのサービスは高齢者向きに考えた方がよいのでは?)
ネタバレBOX
面白くはあったがチト突込みが甘いなぁと思った
星は3.5ぐらいでしょうか
スプレーで噴霧すると透明化するけど・・・
周囲は?自分で噴霧すると背面は?人が噴霧するなら手とかは?
一定以上の透明化剤が付着すると効力を発揮するとか、
ちょっとした設定の細かさを付け足して欲しかったです。
あとスプレーにする博士の性癖とかね。
→なんでもスプレーにしたがるのでとか付加すると笑えたのに・・・・・
(EX:歯磨き粉とか醤油とか(←これは現実に出来てて良いものらしい)
さまざな日常品もスプレー化してて助手にそこ突っ込まれるとかすれば、
上手に笑いも取れたでしょうに)
服のまま透明化したのか?
劇中では消化したものが体内で見れるとか言ってたけど・・・。
(「放射能透明人間(もっタイトルからして再放送とか無理ですねコレ)ジェミニマン」(邦題)とかいう昔の海外ドラマでは透明になってるのが本人の通常で常に体表外周に透明化する放射線出してて腕時計型の制御装置で抑えるという設定でしたが、なかなか設定は上手と思えたっす)←こーゆー細かい設定欲しかったなぁ・・・・。
物語は進行役の語り部さんがいて大変わかりやすくなっていたのは良かった
最初に透明化する男性の生活設定はリアリティあってよかった
透明少女の同級生たちもユニークさが良く出ていました
透明少女の父の仕事と借金と付随するTV番組司会者の関係は、
もうチョットわかりやすくするべきと感じました。
でその借金の取立てがチャイニーズマフィアびしてたが、
大阪ミナミの鬼風の仕立ての方が受けたのでは?
=笑い用にパロディにするとよかったのではないかなぁ・・・・
透明スプレー作ったDrが、
透明化データ保守のために研究所の爆破したけど・・・・・・。
助手さんもそこで「データのパソコン関係だけ壊すとかしなかったんですか?」とか突っ込みいれて、しまった~とかいう顔をDrにさせるとか、開き直って「自爆装置はせっかく作ったから」とか「爆発は科学者のロマンだよ!」とか言わせた方が受けよかったのでは?とか思ったっす。
助手さんの突っ込みはロボちゃんにだけだったなぁ・・・残念
そーいえば「ベルカイアル…アマサラク…ナイナイパッ!」と呪文を唱えて
透明になるお話も昔あったなぁ・・・・(^^)
オープニングでの映像と合わせた登場人物=キャスト紹介のやりかたは上手というかカッコ良かったですね(^^)
オパンポン☆ナイトvol3~曖昧模糊~
オパンポン創造社
Live Space B.SQUARE(大阪府)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
独特の笑いと暖かさが大好きです。
村田様 裏口まで 鬼が連れて行きます
フクダトオル 屋上へ コウノトリが待っています。
面白い 4話の短編 一つの物語としてみました。 桟敷席で見るとやっぱり迫力!!。
出演者の上手い演技 笑いと人間描写 ふり幅が大きいく面白い 戦闘服(民族衣装?)が普通に観えて来るんです 私だけ?。 この劇団独特の笑いと暖かさがあります 大好きです!!
ネタバレBOX
雨音 ぼくの 髪ぃーが 肩まで伸びて 金髪の女が歌う そう言う事分かる ダメ びんビール一本 いらっしゃいませ で 注文は、水・・・「ヤーヤーヤ」 // 本日の主役 タマキ 裸も観れますよ って 裸のあなたに言ってもた ふふふ オレ地縛霊 守護霊 よく会っているのに 初めて話したね 成仏するノン はい この子良い子 おいおい こいつ 股間 かいとる ならへん ぶーー 屁こきよった ・・・ 知らん知らん 私 何 知っている なにもしらんわ いっぱい旅行 // 地縛霊さん 何を恨み続けるんですの ウーウー パトカー あれ 帰ってきてないの 今月に限って話したからか 成仏してください あんたのせい 俺もお前も // 生きてる奴らには明日が来る 忘れている // 警察 聞き込み 着たら連絡ください // どうすんの こいつ おまえ この子自業自得 私は幸せにするんやー 生まれ変わらなあかん 生まれ変わらなあかん ぎーー 首から上が見える 聞け 機関と呪い殺すで 他人を不幸にしたらあかん 地縛霊のトオル 言いたい事がある もうええ ・・・消えた 何でトオルまでおる 警察へ電話 行きます ほんまごめん // 守護霊さん笑えるように頑張る お互い幸せに成ります様に 首をかしげる 俺今まで何してたんや .... 踊る 1600歩 ここ1KM 2人で5人 長かった 第2話 オオカミ中年 飲みたい 飲みにいこ 割りかん おれ昔は悪 過去を話す もういいです もう僕に話さないでください ここ ここで飲む スーパーで買ってきた 銀行の図面 くれないか 何で僕は穴を掘っている 趣味は読書 俺はおっぱいに おっぱいに 観音さん // 目標 穴が崩れた 木材じゃだめだ コンクリートで固めよか まだやるの やり遂げたら光 5年 やめようと 壁までが目標 あの壁越えたら 二度と戻れない 旅に出ようかな 2,3年なんだよこの差 // 目的は達成できた と思ってる 殴るぞ // 矢島さんは やればできる 目的は達成できた 今朝出所 埋蔵金 10億 銀行方向が違う まだ間に合う やり直せる
18歳 都会 先輩 船が通るか見張っといて」何読んでるの 日記 楽しかったころ 3日 4日 掃除 20日鍋こんにゃく 30日 先が怖い 流れ着いた ソファー オレがもらったで 41日バイト 43日酔っぱらってた 日記を読んだ 前川たえこ とおる君死んじゃった この日記読む頃大スターになっている ええ思い出も書いてください もう何年も書いていない 俺あきらめてない バイト行きます ここで終わってますね 夢伝えた 竹山さんの遭難 ヘリ ぼくが主役 上京日記 // 血で汚されたシャツ 傷は無い ここでまっとけって 戦闘服 何だよその恰好 村田さんやね オレ元地縛霊 じゃ俺死んだ 閻魔様的な おーー おーー 腕を殴る 何やー 閻魔に言うたる 謝れや 閻魔の」影ちらつかせんなよ 謝れ ごめん 殺すぞ 死んでますけど こんな事ならちゃんとしとけばよかった おまえのせいか刺されたの 村田君の店でいただけ ピンポンパンポンー茂山 持田 山下 正面 天国行きのバスへ この部屋 地獄専用 閻魔様観てる お願いいたします 1人入ってくる ...様 鬼が連れて行きます たえこ幸せになってん 村田さん トオルもおるんかな ボッタクリやめた 無人島でこんなんなった 無人島で全部読んだ トオル君が後を書いてた 前に進まないわけにはいかない 明日を笑って出きれば一緒に はははーーー 泣く 大好き //
村田様 裏口まで 鬼が連れて行きます
フクダトオル 屋上へ コウノトリが待っています。
面白い 4話の短編 一つの物語としてみました。 桟敷席で見るとやっぱり迫力!!。
出演者の上手い演技 笑いと人間描写 ふり幅が大きいく面白い 戦闘服(民族衣装?)が普通に観えて来るんです 私だけ?。 この劇団独特の笑いと暖かさがあります 大好きです!!
シスター・アクト~天使にラブソングを~
東宝
帝国劇場(東京都)
2014/06/01 (日) ~ 2014/07/08 (火)公演終了
満足度★★★★★
シスター陣が絶品、特に春風さん!!
昔映画で観て、大好きだったストーリー。
アラン・メンケンの音楽がとにかく楽しい!
修道院にデロリスが紛れ込むまでは、テンポがイマイチでしたが、鳳蘭さんの修道院長の登場からは、俄然舞台が弾み、楽しさ満載。
実際、修道院に見学に行ったりしただけのことはあり、シスター達の居住まいが、実にリアル。そのシスター達が、徐々に、デロリスに感化されて行く様子が、最高のステージングで、終始気持ちがワクワクしました。
森公美さんのデロリスは、歌は最高にパワフルでしたが、もう少し、動きが機敏だったら、更に良かったのに…。
汗かきエディを、実際汗かきで有名な石井さんが演じているのも、一興。
シスター達は、全員が演技賞もののご活躍ですが、相変わらず、芸達者な春風さんの名演ぶりには、一々感動しきりでした。
ケンタロウさん、藤岡さん、上口さんの、ギャングの子分3人組の愛嬌ある演技も愉快だし、浦嶋りんこさんと宮澤エマさんも、役にドンピシャのはまり役で、本当に、久々、気持ちの良い心底楽しめるミュージカルでした。
最後のシーンの修道院のステンドグラスの美しさに目を奪われました。
ネタバレBOX
本当に、春風さんのシスター振りは、動画永久保存したいくらい、愉快痛快演技で、目の保養になりました。
宮澤エマさんのメアリー・ロバートも、映画のイメージを壊さない可憐な雰囲気で、歌声も澄み渡って美しく、また若い素敵な女優さんを知って嬉しくなりました。(この時は、初見の女優さんだと思っていましたが、以前、小池徹平さんの初ミュージカルで、拝見していたんですね。あの時は、アル中の中年女性の役で、さすがに無理がありましたが、今回は、本当に素敵でした。宮澤喜一さんのお孫さんと知って、更にビックリしました)
山田和也さんには、コメディミュージカルでは右に出る演出家は誰もいないなあと思わせられました。ローマ法王を、オケピの指揮者の塩田さんに演じさせるところの遊び心とか、ニクイ!
「いつも、こういうクオリティのキャストで、ミュージカル観たいよね」と友人と、満足感いっぱいで、帰路につきました。
耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~
企画演劇集団ボクラ団義
ザ・ポケット(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
思わず人にすすめたくなる作品
久保田さんの脚本作品を全部拝見しているわけではないのでおこがましいかもしれませんが(6~7本くらいです) たぶんこの作品「耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~」はマイベスト久保田昌・ボクラ団義だと思います 150~160分くらいの作品(いつもより30分くらい短い?)ですがそれでも長編 なのに一切中だるみすること無く感じました 龍馬の時代の実在の登場人物とボクラ団義メンバーやお馴染みのゲストメンバーのキャラクターが絶妙に噛み合っているのでそこもまた見所です そして泣きます・・・
ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜
X-QUEST
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了
限界突破‼︎
いつ観てもみんなが限界突破で動いてて圧巻。
だからといって動くだけではなくて内容もしっかりしてるので、
何度観ても新しい発見がある。
終わってしまって残念…。