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うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

必見
去年のコメフェス以外、数年間ほぼ全て見ている劇団。今回は最高傑作の触れ込み通りの素晴らしい出来。こんな物語を生み出せる吹原氏の才能に脱帽。ほかの劇団とは一線も二線も画した出来で、この人たちは小劇場の枠にはもう収まらないんじゃないかな。

女子と算数

女子と算数

NICE STALKER

pit北/区域(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

サービスショットあり!
ろくでもない男なのにモテ期が続いていて羨ましい限りです。

ネタバレBOX

着席してからの30分弱、ホワイトボードに貼ってあった0から100までの数字と記号が書かれた模造紙をジーっと見ていたので、ある記号のある法則について理解できていました。ケータイなどで時間を潰さないことも少しは意味があることが分かりました。

プータローのろくでもない男が同棲中の彼女との結婚に踏み切るまでの話に、手回し自動計算機開発の歴史的エピソードを交え、(a+b)(a-b)=a²-b²などを応用した計算法や数字にまつわるダジャレで味付けした話。

引き算は足し算であること、割り算は引き算であること、筆算における足し算は頭から足していく方法が教えられていることなど勉強になりました。嫌よ嫌よも好きの内を数式で説明したのは面白かったです。

秋月愛さんと藤田彩子さんのサービスショットはありましたが♉、帯金ゆかりさんのサービスショットが無かったのはちと残念でした。

一時間強の上演時間かと思っていましたので二時間弱はとても長く感じました。そもそもの話になってしまいますが、手回し自動計算機開発の話が本当に必要だったのか疑問でした。
映画

映画

ワワフラミンゴ

王子スタジオ1(東京都)

2014/06/27 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

ほのぼの
ゆるーい話にゆるーい構成、楽しませてもらいました。

ネタバレBOX

ぬれ煎餅の話をしたり、醤油たらしという妖怪がいたり、道路から離れた室内でテーブルクロスのお店を開いたり、眉毛の話をしたり、不思議な、世間からずれたような、ショートコントとも言えないゆるーい小さなエピソードの連続。

ヘタウマ棒立ち風雰囲気で、座ったシーンも多かったですが、飄々としていて好きでした。

全体でも一時間程度、前半と後半で役が変わろうが変わるまいが特に意味があるとも思えませんが、そして前半と後半でテンポが変わったわけでもありませんでしたが、AとBの二本立てというのも何ともトボケたゆるーい構成でした。
うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

触れ込み通り
触れ込み通りの心温まるヒドイ話でした。
ちなみに18禁回を観ました。
18禁回なのに客席、圧倒的な女子率に笑う、特に前の方(笑)
ちなみにあまり言わない方がいいとは思うのですが、例えば「ある役の人は今日は一日全裸」とか、通常+αで縛りが幾つかあった感じでした。

感想のやり取りをしていてふと思ったのですが、通常でもヒドイ話ではあるので、18禁回は+の笑いがある分、むしろ表現が柔らかくなってるかもしれないな、なんて。



そうだ、開演前の舞台上も面白く、客を早めに劇場に引っ張り出せるのでとても良いと思っていますが、その為、会場間際がとても大変そうでしたね。
あれは仕方ないのかなー、運営のかたがたも大変だろうけど頑張って欲しい。

ネタバレBOX

要は全裸で倒れてるけど股間に絶妙に靴が乗ってるから笑うけど、拷問を受けて倒れてるのだから実は結構重いのですよね。
逆に通常を観ていないので予想になりますが。

ちなみに全裸とはいえ、露骨に見せてやろうとかはなく、極力見えない様にやる奥ゆかしさ?もあるので、18禁回だからと敬遠する必要はないと思う。
18禁なのになんだ、奥ゆかしさって!
と書いてて思いますが(笑)

パンフレット購入したんだけどこれ良い出来だと思う。
こちらの芝居はメイクがばっちりというか、役によっては全く役者の素顔がわからなくなるので、誰が誰だか把握しにくいと感じているのですが、ビジュアル付きで見返せるのが嬉しい。
また今回の戯曲が丸々載ってたりします。
文字にするとこれくらいの分量なんだ!
と言うのが感心。

でもサイショモンドダスト★さんは今回素顔だった(笑)
カッコ良かったなー、空中戦のあり得なさが観ていて不自然では無くてあれは必見。
そして高校の頃からおモテになられていたのですね(謎)

各キャラクターがいちいち味があり、面白いのですが、やはり主役のお二人だなー。
ゴルバチョフ(加藤慎吾)、尾崎シヅ子(増田赤カブト)
ラストのゴルバチョフの見ていたモノが本当に幸せな光景で。

ちなみに終演後Wコールになって、「お、この雰囲気はいけるな、まあそうだよね」と客側は感じながらの自然派生的なモノですが、劇団ではじめてだったとのこと。
そこにびっくり、これだけ出来るとこは慣れてるんじゃないかなーと思っていました。

なので、嬉しさと戸惑いと涙と、そして実は一番のハプニングが観れて、Wコールした甲斐のある素敵な瞬間になっていました。
終演後、ほとんどの客はすぐに立ち上がらずアンケートを書いていたり、余韻を楽しんでいる人多かったかな。
客の反応を見てるとどれだけ良かったかが裏打ちされますよね。

あ、先行特典のクジでは小話CDというのが当たりました。
これも楽しみ
うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★

サイコロのゆくえ
開場したとたん、チャゲ&○飛の「YA!YA!AY!」が流れてきて、ステージ上では熱唱中!もしや会場を間違えたか!?と思いきや、観客へのサービスと知り、納得。とにかくタイムリーなストーリー&アクションで、終始楽しむことができました。
ゴルバチョフとシズコの友情を越えた絆に感動。過去と今、そして未来。過去を変えることはできないけれど、それを自省しこれからにつなげる行動ができる今を大切に・・・というメッセージを強く感じた作品でした。
PS.
ちょっと前に、Film[The railway man」を観ていたので、ストーリーがだぶりました。これまた反省。。。涙

ツヤマジケン

ツヤマジケン

日本のラジオ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/07/01 (火) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

全員が個性的
女子校に対する思い入れや憧れがあってのことだと思いました。

ネタバレBOX

女子校演劇部の夏合宿において、先生と生徒、生徒同士の恋愛、疑似恋愛のもつれなどから起きた複合大量殺人事件。

真面目だと思っていた施設管理人が密かに毒草や大麻を栽培していたことも一つの要因でした。

とにかく全員が個性的。多くの女子高生が登場するため、上ジャージとか下ジャージ、大きいキノコ頭とか小さいキノコ頭など外見でも特徴付け、個人や仲良しグループを分かり易くしてくれる配慮があり助かりました。

それにしてもそこまでかというくらいの疑似恋愛、疑似恋愛による嫉妬オンパレードでした。顧問の先生役を演じた吉岡そんれいさんのやる気のなさはお見事でした。現代社会をデフォルメして描く面白さに満足しました。
第11回シアターX(カイ)国際舞台芸術祭

第11回シアターX(カイ)国際舞台芸術祭

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2014/06/14 (土) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

ポーランドの作品が圧倒的
 第一部はポーランドのAmareya Theatre & Guestsの“Nomadic Woman”。今作は、グリーンランドに住んでいたエスキモーの少女、ルイーズ・フォンテン(当時9歳)が、1960年代にデンマークで勧められたイヌイットのヨーロッパ化政策によってデンマークへ強制的に移送され、デンマークの家庭に引き取られて、デンマーク流の教養、マナー、言語等を教え込まれた。無論、本来彼女の持っていた文化・文明は総て否定禁止された。結果、彼女は、自らの魂の帰属すべき場所と機会を失い、所謂デペイズマンを抱えたまま、生涯を送ることになった。エドワード・サイード流の言葉で言えば”out of place”ということになろう。オーストラリアでは、アボリジニが同じような目にあった。日本でもかつて、アイヌに対して、更に酷い形で、同化政策が取られたことは、多くの知識人が頬っかむりしている事実である。日本の大衆は、そのような事実を知りもしなければ、知ろうともしていない実情がある。また、知っている者は、知らぬふりをする。何と言う欺瞞及び怠慢だろうか? こんなことだから、滅びに向かって一直線なのだ! 横道に逸れた。
 本題に戻ろう。この存在の不如意を、表現者たちは、ハンデキャップに仮託して表現しようとする。尚、ハンデキャップとはヨーロッパで普通に使われる障害者の呼称である。障害者という言葉に、非常に差別的なニュアンスを感じる自分は、ハンデキャップという関係の中での状態を表す表現を使わせて貰う。この時の体の重心の移動が凄い。鍛え抜かれた身体だけが、耐え得る負荷であることが、観客に明確に伝わるムーブメントは、当に身体による思想表現である。更に、開始早々、イヌイットの女性用ナイフである「ウロ」で髪の毛を少し切られた女性は、その後、バリカンで丸坊主にされた上、半裸状態で観客席から後ろ姿だけが見えるように、舞台奥の壁の前に立ち続ける。舞台上では、上手・下手に分かれて、ハンデキャップに仮託した身体パフォーマンスが演じられ、終わると60本以上の抜き身のナイフを吊り下げた下で、肌を晒したパフォーマーが踊ったりもする。刃迄の踊り手との距離は、離れている時でも30cm程度、近い時には、体に触れる。無論、実際に切れる刃物である。従って、見ている側に緊張感が走るのは当然である。刃の下から抜け出た踊り手は、腕を左右に揺らし、煙がたなびくような仕草をする。背景には、H.L.M.でもあろうか、移動しながら粗末な住宅を眺めているような映像が流れている。H.L.M.であるならば、それは、移民や、被差別民を意味しよう。そして、先ほどからずっと奥の壁前に立ち続けている、髪を剃られて半裸から、全裸になったパフォーマーに意味を付与するなら、そして、この手の動きが煙のたなびく様子を意味するなら。そう想像したら、背筋を悪寒が走った。このように緊迫したシーンを幾つも持った素晴らしい舞台であった。(★絶対5つ)
 第二部は、Dance Monsterという名の日本のグループ。演目は「今日のニュース」というタイトルで福井県の原発銀座を中心に扱った作品だが、言葉を多用して、表象する余り、身体化・内面化が乏しいように思われた。主張は明確で、理性のある者なら当然の発言であり、非科学的で非理性的な自民党やその支持者、原発推進、核大好きな滅亡推進派などには、反対を喰らうような至極真っ当な主張であり、それが、古事記や、日本古来の神々や神道と結び付けられて表現されている点で、靖国大好きな滅私奉公推進機構の国賊とその支持者たちへのアイロニーとして機能している。(★おまけで4つ)
 第三部は、清水 知恵のソロダンスで、タイトルは「蝶と遊ぶ 木花 咲耶姫」命とアイデンティティー、生き方等を求める在り様を、そのたゆたい、瞬発力、背景に浮かぶ時間等を表象しようと試みた。存在感とフォルム化された美意識には、見るべきものがあったが、主張や表現したいものの内容が、観客に伝わる為には、更なる工夫が必要に思われる。その度合いはパラダイムシフトというレベルを当然含む。(★四つ)
総合四捨五入で★4つ

モモ

モモ

実験劇場 あずみ企画

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

原作のテイストを立体化
 ミヒャエル・エンデの人気作、「モモ」をミュージカル化した舞台だが、学生だけで演じ、登場者も多くの世代、果ては亀に迄及ぶ今作のテイストを巧みに取り出し、表現して物語に陥入させてくれたのは、この劇団の力だろう。いつもながら、学生演劇の横綱を張る明治大学の演劇である。先ず、姿勢が良い。如何にも若者らしい工夫と初々しさ、観客に対する態度と距離の取り方の適正が心地よい。無論、脚本も原作の本質をしっかり、自分の頭で捉えているし、演出は様々な個性を纏めるのに苦労したであろうが、コラボレーションは良い感じにハーモニーを奏でている。キャスティングも良い。殊に、モモを演じた永野さんの、子供の持つちょっとしたためらいや気恥ずかしさの表現が素晴らしい。脇では、ジロラモを演じた木村くんの演技、身体能力の高さも光った。更に、前説とマイスターを受け持った稗苗くんの落ち着いた演技もグー。他にも歌をオリジナルで作っている手の掛けようや、舞台を立体化させる為の工夫が見られた。一々、名は挙げなかったが出演者の演技レベルも高く、ダンスの時の体の切れも良い。このグループの今後にも期待したい。

カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】

カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】

劇団5454

劇場MOMO(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

納得の作品
初めてランドリーさんを観劇しましたがかなり満足です!
全部の作品で数に支配される人間を描き出していてとても楽しんで観ることが出来ました!
オムニバス形式も初めてだったので始めは混乱しましたがテンポよく演じられる舞台に飽きが来ず、良かったです(^^)v

「6月のパンティ」

「6月のパンティ」

モーレツカンパニー

Geki地下Liberty(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

家族をテーマにした縮図!
上のあらすじを読む限り、はんじゃいこれは!?…ですよね(^^)…コメディーではあるんですが、ごくごくフツーにありがちなとある街のオカマバーに集う人々ととある家族の絆をメインプロットにしっかりと据えた芝居として骨のある作品です!…こんなバーが近所にあったらいいなー!、こういう家族いいよなー!…人間関係が希薄になった今の世情に、誰もが求めて止まない当たり前の姿を見せてくれます。これを見たら、きっと貴方の家族関係も今日から変わるはず!

おんまさん

おんまさん

ゑんドコロ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/07/01 (火) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★

これからは草食系男子がモテる?




遊園地が「夢の国」なら、その権利はパスポートで獲得する「夢のひと時」だろう。新潮新書『ディズニーランドの秘密』(有馬哲夫 著)によるとウォルト・ディズニーは後年、「ショッピング・モール」建設に夢を抱く老人だったらしい。24時間営業のコンビニが広まった現代。しかし「ショッピング・モール」の大半は夜10時には閉店する。

資本主義が 「光」と「音」と「欲」でショーする「夢」の正体。それは「時間」だ。どんなにパスポートを大量に所有した「VIP」だろうと、深夜に訪れる「遊園地」「ショッピング・モール」は さながら廃墟だろう。
ちなみに、この種の産業を「アドレナリン資本主義」と呼ぶ。


『おうまさん』。「遊園地」のメリーゴーランドだ。アトラクションが舞台を稼働させるのではなく、この「家族語」が離れ離れの「家族」を再結集させるハートフル・コメディである。
風太が演じる草食系男子はさながら「ゆるキャラ」だった。なるほど。ケインコスギより三浦春馬がモテる世か。








ネタバレBOX


役者に好感はもつ。キャラクターの持ち味を10倍にし、脚本の「いい加減さ」をカバーするに十分な演技だった。

ただし、コメディといえども「彼氏」を隠す展開のあまり、相当、脚本が不自然ではないか。

ロン佐藤の頑固親父は◎
ツヤマジケン

ツヤマジケン

日本のラジオ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/07/01 (火) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

好きですよ
ゆるふわと猟奇の混ざり合い。なかなか面白かったです。わりと好きなタイプの演劇だし手応えもありましたが、もっと面白く出来るんじゃないかというもったいなさも感じました。

ネタバレBOX

客席をL字に配置するのであれば、あの場面はこっちから観たい。この場面は向こう側から観たいと思わせる明確な工夫が必要だと思いました。
奥側(ロビーから遠い方)に座りましたが、どうみても舞台を横から観てる様にしか観えなくて「こっち側に座ったの失敗!」というガッカリ感が強く残りました。

冷房ですが、一枚羽織っていても肌寒いを通り越して寒かったです。
まあ、この時期の暑い寒いはよくあることなんですけどね。
わっしょい!!鋼鈴の乱

わっしょい!!鋼鈴の乱

張ち切れパンダ

小劇場 楽園(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/08 (火)公演終了

満足度★★★

あのマリちゃん・・とはこーゆーキャラでしたか・・・
妙にハイテンションなマリちゃんの小学3年生の話と、
成長してからの話を危なそうな宗教話にからめた1時間45分。

ネタバレBOX

とにもかくにも先の見えない展開に圧倒されましたが、
基本新興宗教の話を中心にして人の心のありようを提示していた話でした。

改めて説明を読んでみると、本編はもっと弾けてもよかったように思えたです。
(小学生Ver.は似合っていたように思えたデス)

マリちゃんのキャラクターよりも宗教話の方に重きが取られたのが、
ちとバランス欠いたかなぁ~とも感じたデス。
ディラックの花嫁

ディラックの花嫁

劇団ジャブジャブサーキット

ウイングフィールド(大阪府)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

会話劇
前評判等から、難解な会話劇らしいということで、苦手かなと思いましたが、いらぬ心配でした。
どちらかというと、トーンの低い会話が続いていくのですが、どんどん引き込まれていきます。
誰がどんな意味を持ってそこにいるのか、徐々にわかってきておもしろい。
誰が敵で、何を目的としているのか等々、どう進展していくのか、しっかり見せてくれます。
どんでん返し、でも、わかってますよ。それは大して重要ではないですよ~みたいな流し方の後、関連しつつ、もっと大きな変化が・・・
観ることができて、.よかったです。

ネタバレBOX

仕向けられた悪は、けっこうちょろく、
真の味方は、最後まで、味方で、さらっと話が進みますが、
全体として、世相を風刺していたり、今の日本の現状を考えさせたり、
それが、意図したものであろうとなかろうと、いろいろ考えさせてくれる
内容でした。
しずくがこの世にとって、とても重要なカギとなる人物ということが、根拠としてはわかりにくかったです。博士が説明することでわかりました。
しずくの今後より、おつきとなった3人の今後の動きが気になりました。
アフタートークがよかったです。
学生の頃、演劇に少し参加して、その後長く、舞台を観る機会もなかった私にとって、踊りが込みの劇と、昔ながら?の劇・・・演劇って???のまま、いくつか観劇してきましたが、やっと、演劇にも動き流れがあることがわかりました。
貴重なお話が聞けて、よかったです。
うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

オンリーワンの魅力
仕事で短編集がみられなかったので久しぶりの観劇。今回も重厚でそれでいて軽妙な構成と演出。ここまで他に似た団体がない劇団も珍しい。これ以上ない泣き笑い。どこまでいくのか、その行く末を見続けたい劇団だ。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★

シュールなんだが真面目にSFしてて楽しめました(^^)
それにしても「中○」ネタが危ない加減でブラックな笑いを引き出してましたね~

今回も開演前に小芝居が入っていて楽しませてくれました
→開場したら即入場する事をお勧めいたします
(なんといっても話が現実に即しててタイムリーです(^^)

あいも変わらず人外な登場人物(人じゃないよなぁ・・・)が
楽しく舞台を賑わせてくれた1時間50分ほどです

ネタバレBOX

『未来を見渡せる』能力の設定がリアルニ怖かったです。
実時間と能力による延べ時間の差が凄まじくSF設定が良かったであります。
(先に手術受けた人間が延べ時間
600年もの未来を見渡してるという話は怖かった)

なんか下ネタ風なのが抜けた感じで、今回はオススメにいたします。
(前から3列目まで、ほとんど女性客が占めていて驚かされました。)

キャバレーの名前は広島と長崎に落とされた原子爆弾の名前だったりします、
こーゆーブラックさは薄れませんね~。
耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

企画演劇集団ボクラ団義

ザ・ポケット(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

2回目観ると
3回観たくなる!!

Wキャストでもないのに!

自分の知らない幕末の歴史を体感!!

Rose in many Colorsさんの歌も素敵!!

ダンスもカッコいい~で終わらず、実は物語の伏線とか
人物の関係とかが描かれているから、目が離せない!!
よく見ると、ダンス中の顔つきにサプライズのネタが…!?

『全てはお客様の為に!!』の精神が凝縮された、
心に残る舞台でした!!

千秋楽も、楽しく頑張って下さい!!(p^-^)p

ネタバレBOX

抑えた感じで語り始める竹石さんの話に引き込まれます!!
なのに、なんで、あんなによく聞こえるんだろう!?
今回は後ろから2列目だったんですけどね~!
皆さんそうか!?

いろんな葛藤、裏切りがあったけど、一番裏切られた感が
強いのは、福丸さんの峰吉かな~!
だって、そんな話どこにもないですから!
パンフレットも悪い顔してました!!(笑)

大神さんが暗殺の場面で出てきたときの顔も忘れられない!
なんかいろんな思い出とか葛藤とかが頭のなかで渦巻いてる
どうしようもないような、そんな事がいっぺんに頭を駆け巡ってる感じ!?

凄かったです!



武市瑞山、岡田以蔵、勝海舟等、龍馬の話には、だいたい
出てくる人物が出てこなかった。

???に入るんだろうと思ってたのは浅はかでした…。
耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

企画演劇集団ボクラ団義

ザ・ポケット(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い
2時間を越える力作でしたが集中力はまったく途切れませんでした。龍馬の叫びに胸が熱くなりました。

ネタバレBOX

現在に伝わる証言や資料の矛盾・食い違いを、14人もの志士を巧みに織り交ぜることで説明したシナリオは見事でしたが、歴史背景を語る際の台詞の早さや、テロップの早さが気になりました。

特にテロップの忙しさはじっくり読んでいると追いつけないほどの早さに感じたので、幕末の史伝に疎い私としては、フィクションと史実の交差部分の面白みを幾つか見逃す結果になってしまい、(渡辺……何なに?もう一度頼む!みたいな)観劇後、少し心残りの感がありました。


人間のドラマとしては、龍馬が孤独に見えました。
様々な人物と交流を持った龍馬ですが、彼が目指した未来を本当の意味で理解していた者がどれだけいたのか。最後の叫びにやりきれない思いがこみ上げてきました。
保母、処女

保母、処女

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2014/06/29 (日) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い! ・・・が。
登場人物は3人だけ、観客も20人程度。 狭い空間で楽しめる、リアルな会話、素晴らしい演技、面白い。

ネタバレBOX

ただ、個人的には5月にスズナリで観た本公演の印象が強すぎるせいか、物足りなさも感じた。(本公演とBar公演を比較するのはどうかとも思いますが。) 脚本、役者さん、どちらも素晴らしいとは思う。だが、好きな劇団だけに期待が大きすぎたのか。初見の劇団なら、大満足なのかもしれませんが・・・。
星の結び目

星の結び目

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

氷星
冒頭の10分間で一族の栄枯盛衰を見せてしまう渋谷はるかさんが素晴らしい。
この人の持つ品の良さと、背負っているものを感じさせる深い台詞が
吉田小夏作品との相性も良く、その世界観を余すところなく表現している。
叔母・姪の二代に渡って女中として仕えた梅子を演じた福寿奈央さんが
時代を行きつ戻りつしながら「~ございます」調で語る構成もメリハリがあって良い。
登場人物一人ひとりのドラマが魅力的なのは役者の力量もあると思う。
吉永家を吹き抜ける風のような、あっという間の2時間15分。

ネタバレBOX

吉祥寺シアターの広い舞台は、高さを抑えた階段で屋敷の広がりを創り出している。

冒頭、かつて吉永家の女中だった梅子(福寿奈央)が、戦後開いた和菓子屋を
すっかり落ちぶれて地味ななりをした吉永静子(渋谷はるか)が訪れる。
羽振りの良かった時代の面影もない静子が登場すると
その仕草や言葉から過ぎ去った30年余りが色濃く立ちのぼるようで誠に素晴らしい。
梅子の懐妊を素直に祝う静子自身の、喪ったものの大きさを思うと
物語はまだ始まっていないのに、切なさに涙がこぼれる。

この後梅子が、大正・昭和に渡る吉永家の出来事を生き生きと語り始める…。

事業に成功して一代で財を成した初代吉永甚五郎と、
その“直感と閃きで物事を決断する”気質を受け継いだ次男信雄の二役を演じた
荒井志郎さん、共通項の多い親子ながら微妙な違いを丁寧に見せてとても良かった。

不器用で横柄で、静子の支えなしには店をやって行けない二代目甚五郎役の
多根周作さん、人より遅い成長を遂げる男を温かく演じていて巧い。

先代から吉永家に仕える小池桂吉を演じた藤川修二さん、
勤勉な仕事ぶりや、障がいのある娘に対するまなざしに加えて、
血の通った台詞がいかにもあの時代の奉公人を彷彿とさせて秀逸。

この作品で圧倒的な存在感を示す渋谷はるかさん、
時代の空気をまとった凛とした台詞、丁寧な語尾、隙のない仕草など
作者の世界観を見事に具現化していると思う。
店の番頭、榎本三郎(西村壮悟)が出征する時、何かを言いかけた
一瞬の躊躇と諦めが、彼女の人生で唯一“やり残した”ことだろうか。

劇中唄われる「花嫁人形」と「星の流れに」が効果的。
照明の繊細さと間が、余韻を残して素晴らしい。

かき氷に砂糖をかけるという繊細な食べ物や
亡き人の残した手紙、移ろいゆく季節の花など
儚く消えて行くものたちに対する悲痛なまでの愛着が感じられる。
全てはもう存在しない。
存在しないが忘れることができない。
吉田小夏作品には、“なかった事になどできない”という思いが満ちている。
それを共有したくて、また劇場へ足を運ぶのである。

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