最新の観てきた!クチコミ一覧

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ヒューマンエラー

ヒューマンエラー

青年団若手自主企画田上企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

体育会系演劇は健在
田上パルの公演とは違った新しいタイプの体育会系演劇のようで、建築現場での体験をそのまま体育会系演劇にアレンジしたようなものでしたし、前半は笑い、後半は、シリアスになったけれど、田上パルはと違った体験をした、80分でした。

ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2014/08/07 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

アンフィシアターみたいな形
ステージと客席の配置が古代のアンフィシアターみたい。上下左右あらゆる場所を使った迫力の演出。若さの輝きが印象に残ったステージでした。

Lenz~桜の中に隠れた烏~

Lenz~桜の中に隠れた烏~

RayNet

青山円形劇場(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

スリルとサスペンス
この季節、汗だくでも清涼感のあるイケメン俳優達がとてもうらやましかったです。

Chapon;pon

Chapon;pon

劇団わたあめ工場

小劇場 楽園(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

チキンの革命
劇団わたあめ工場さん、第七作目にしてついに下北沢へ進出とのことで、意気込みを大いに感じる作品でした。

以前共演させて頂いた方がたくさん出演してらっしゃったのですが、体の使い方や声の技術などがより洗練されていて驚きました。
小劇場・楽園の構造を上手く利用し、装置は最低限のものと舞台は二面構成を取られていて、今までのファンタジー色の強かった劇団わたあめ工場にしては少しアングラ演劇風に寄せているのかな?という印象でした。

ネタバレBOX

作品中に何度も楽園という言葉が出てきます。だから小劇場・楽園を選んだのか逆なのか、とにかく強い思いを感じました。

技術の高い役者さんが多くアクションもあるため、身体表現に目が行きます。とした時に、演技面やアクション時の技術差が少し見えやすかったです。また舞台と客席がとても近い小屋なので声量・滑舌、表情の些細な機微など、細かな点が気になりました。

全体を通しての物語や演出はとても面白かったです。1時間50分もかかったとは思えないほどあっという間に終わりました。セリフのテンポが良く、また起承転結の割合がとても良かったと思います。
衣装、ヘアメイクや映像、物販など目で見て楽しい部分がたくさんあります。鶏達の細やかな動きなども見所です。
とても楽しい時間でした。


追記:
鶏のロモロ役・藤村一平さんが作中で披露するトリプルピルエットがとても綺麗に決まってて拍手を送りそうになりました。
Chapon;pon

Chapon;pon

劇団わたあめ工場

小劇場 楽園(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度

内容はマジでした
コメディータッチは一切なし・・・むむむ。KFC好きな私としては違和感ありありの作品でした。衣装は良かったのですが、音楽の使い方はむむむ。
ですが、美男美女をそろえてます。
ヘソダシルックな女の子はおなかがしまっていて驚きました。(←そこ?)
ジャンヌダルクなニワトリたちでした。

山犬

山犬

OFFICE SHIKA

座・高円寺1(東京都)

2014/08/07 (木) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

なるほどヤマイヌ
もともとABCのような大きさのホールでやる芝居ではないだろう(物語には、息苦しい狭さ、が重要なファクター)が、この大きさだからこそ見られた人間離れした動き。
動物的ともいえる動きには言葉以上の説得力があって、物語にも別の説得力を与えたかもしれない。

ネタバレBOX

士は己を知る者の為に死す、というが、一度主人と決めたらどんな酷い目にあわされても従うというイヌ的心情は男の子っぽいものなのだろうか。
10年間命令を守ったらお前は人間になれる、とイヌに向かって言う少年(さすがに見た目、少年には見えなかったが)の言葉は、人間になりたい自分自身に向けてのものなのだろう。
そんなイヌの存在を納得させてくれるダンサーさんの動きはかえすがえす凄い。
【終演しました!】ピンポンしょうじょ→

【終演しました!】ピンポンしょうじょ→

劇団ダブルデック

OFF OFFシアター(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄いエネルギー
小劇場斯くあるべし!95分間、エネルギーの奔流に晒され続けるような、物凄い芝居でした。あれだけの演技をしておきながら、疲れの色ひとつ見せない役者の根性もあっぱれです。個性的なキャラ付けと演出センスも相まって、どのキャラクターもとてもイキイキしていました。

歌に踊りに時事ネタに、ナンセンスなギャグの応酬なのですが、その中でしっかりストーリーを展開させる脚本力は、なかなかのもの。今回5回目の公演ということでしたが、回を重ねるごとに少しずつ培われ、洗練されてきたものなのでしょう。

演出にしても、話の流れにしても、正直クセが強すぎて、舞台以外の媒体で表現するのが難しい内容なのですが(いい意味で。)それでこそ演劇だよなあ、と改めて思わせてくれる、そんな作品でした。


いちごサイダー

いちごサイダー

サウザンドワークス

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★

人間だもの
 現代らしい会話劇中心の劇団で テーマは人間愛。
サークル(かな?)の部室らしき場所で起こる人間模様。

 役者さんが実にリアル。

 リアルな男と男 女と女 男と女の恋愛が見られます!
 けっこーリアルでどきどきです。
 

ネタバレBOX

 現代っ子らしい日常的な口調で進みますが グダグダしているように感じる。 間の取り方も現代ならではなのでしょうか。。。
 舞台台詞のようにテキパキ話す必要はないが だらっとした印象に見えた。

 舞台転換が「コンビニへ行く」くらいしかなく コンビニにばかり行く面々。

 恋愛トラブルが一日でバレすぎる。。。 みんな鍵しめずにコトに及ぼうとするので あ、今からバレますよね  と内容がわかってしまった。

 バレ方も同じパターンが続く。鍵しめない→バレ など。
 バリエーションが欲しい!

 日常の舞台なので派手なアクションがないのはわかりますが フットサルサークルの意味ないかなあ、、、少しでも出てくればいいんだけど。 

 恋愛のもつれから くっついたり別れたりですが真剣な恋愛をしたそうな人がフラれてしまいかわいそうだった。
 二股くんが幸せかあ。。。うーん世の中は厳しい。

 なんでもお酒で展開していくように感じたので(関係ないのは花火くらい)
もっとうまく展開できたらな。

 ちょっと厳しめに書きましたが日常ならではのごたごたで 面白い部分もたくさんあったので 面白い劇団だと思います。 

 若者がとにかく若者で!リアルな感覚を味わえますよ。

 
 
グレイスフルプロデュース『亜雌異人愚アメイジングなグレイス』

グレイスフルプロデュース『亜雌異人愚アメイジングなグレイス』

ネルケプランニング

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

グレイス姉さん最高!
お客さんを楽しませようとする津田さんの男気を感じました。
DVD化されないことが惜しい点ですが、理由が理由だししょうがないかな。
泣けて楽しめる素敵な作品でした。

VAGUENIGMA -1955- 日和見助手の怪異レポート・追記

VAGUENIGMA -1955- 日和見助手の怪異レポート・追記

疾駆猿

エビス駅前バー(東京都)

2014/08/08 (金) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

追記
タイトルに追記とあるので、シリーズ物かな?と思いつつも、前情報なしで観に行きました。
とても面白い話で、キャラクターもしっかりしていて、その世界観にすぐ入り込めました。三日間とも内容(登場人物)が違うと聞き、初日だけのつもりでしたが二日目も観に行きました♪

ネタバレBOX

初日だけの登場人物とレギュラーのふたりのシーンが本当に素敵で、すっごく続きが気になりました!
11月の公演が、今から待ち遠しいです!
わたしの星

わたしの星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

ままごとの【わたしの星】を観劇。

作・演出・柴幸男の待ちに待った新作。
高校生俳優、スタッフによる芝居だ。

人類の殆どが火星に移住してしまい、まだ僅かに地球に残っている高校生たちの文化祭(演劇発表会)の話。
9人の学生しかいない高校達は、文化祭への準備に余念がない。
そんな最中、発表の当日に火星への転校が決まったスピカは仲間に告白が出来ない状態だ。そんな時に火星から転校してきたヒカリを代役に得て、難を得る。
そしてスピカとの悲しい別れと共に高校生達の文化祭が始まっていく。

見事なまでに期待を裏切らない出来であった。
文化祭の準備で起こる数々の仲間同士のいざこざ、恋愛模様などがたっぷりに盛り込まれた内容だ。10人が常に登場している群像劇だが、それぞれのキャラクターの作り方、見せ場などを毎回出してきて、登場人物ひとりひとりに感情移入させてしまう演出力と高校生俳優の力量は大したものだ。
そして10人のキャラクターが結集したラストのクライマックスは当然の如く、【わが星】(柴幸男の代表作)で締めくくっていくのである。
兎に角、高校生俳優たちがものすごく良いのである。上手い下手というレベルではなく、それぞれが己の役をしっかり掴んでいて、自分の青春時代とダブってしまうほどだ。
もし【わが星】を観ていたら面白さ倍増だが、観ていなくても満足出来る芝居である。

だから今作はすごくお勧めである。
私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

月刊「根本宗子」

テアトルBONBON(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

女性を切り出しつつ、物語のドミノを組み上げる
初日を拝見。

いろいろに笑えたりもするのですが、それをアペタイザーにしつつ、役者たちが描き出すキャラクターの、絶妙なバイアスの掛け方から生まれる実存感に目を瞠り、その先に訪れる想いたちの解け方に心を奪われました。

役者たちも魅力的。そして作り手の才の突き抜けをがっつりと感じることができました。

ネタバレBOX

舞台には上下に2つの空間が設えられていて、同じ時間が流れていきます。前半の下の空間にには男女比のアンバランスな合コンの中で、集う女性達の個性というか、タイトルにあるが如くに女性から見て嫌な部分が次第に解けていく仕掛けがあり、上には一人自分の部屋で過ごす根本さん(ロール名)の姿があって。

上下の全く異なるテンションやありようが、互いの空気の肌触りを際立たせます。下では一人の男を巡る駆け引きや闖入者もあり、一方上では本を読んだり、パソコンをいじったり、ちょっと部屋から出て行ったりといった女性の感覚があって。
やがて、上下の関係も解けて下の在り様も上に伝えられる。もう、そこまでで十分な見応えなのですが、物語にはそこからの踏み出しがあってさらに取り込まれる。
時は歩み、舞台は上に移っての、もて男と根本さんの痴話げんかはもう圧巻。そこから溢れる物が、唐突感を感じさせることなく観る側を突き抜けた結末へと導いていく。

役者達の出来が本当によくて、それぞれがロールに対する異なったしかも絶妙なバイアスのかけ方で、物語の展開に寄り添いながら女性の風貌とそのありようを観る側に解いていきます。晒されていく、女性の才能を持った男への惹かれ方や、美しさを持つ女性のゆとり、居場所や体面を求める女性の姿や、ハブられる女性の想いの内外、アイドルに全てをささげる女性の強さ、そして何よりもさりげなく抜け駆けをする女性の狡さ。店員がぶれることなく差し入れる普通の女性の表層の感覚が基準線となり、また、根本さんが醸すイノセントな時の感覚に、それらの有象無象が見事に映える。
その根本さんが上で編む時間もしなやかなパフォーマンスに裏打ちされていて。ベットで本を読むにしても脚を動かしたり右足で左足を掻いてリラックス感を醸したり、パソコンをするにしても微妙に心ここにあらず感を垣間見せたり、部屋からの出捌けも目の隅に留まるようなさりげなさがあって・・。それらの重なりが、漫然と彼の帰りを待ちつつ一人で過ごす女性の時間を刻み続け、質感を観る側に伝え、対比となって下の空間に満ちていく禍々しさに更なる際立ちを与えていくのです。

また、それらの表現の一つずつが、単に刹那の印象として羅列されるのではなく、物語を歩ませるドミノのピースとなっていて、前半の女性たちや男のありようもその顛末の中の必然に裏打ちされつつ滲みだしてくることにも感心。だからこその概念に留まらないロール達の抱くリアリティがあり、その実存感が時を隔てた上方の空間での痴話げんかに浮かび上がる根本さんが抱き続けた感覚のシードともなっていく。
痴話げんかの組み上がり方にも舌を巻きました。表層の良く馴染んだ蜜月の男女の関係が、そのシードから芽生え膨らんだものに蝕まれた女性の内心の解け方に姿を変えていく歩みが一歩ずつ目を瞠るような解像度で描かれ、そのことがボーダを超えた男女の踏み出しに理を与え、展開に違和感がない。

シーンの内側のドミノから訪れるものがシーン間のドミノのピースとなり、その重なりが場を繋いでいくドミノとなって、終盤の突き抜けに至る。
しかも、ラストでは、そうして根本さんから溢れ出し場を凌駕したものの脆さをあざ笑うかのように、ジョーカーの如き女性の想いが訪れさらに踏み越えていくのです。
そのワンシーンに女性が抱く信念や狂気や高揚に圧倒されつつ、一方で、彼女の視座からのそこまでに描かれた女性たちの姿が切り出されたりもして、作品にさらなる厚みを感じたことでした。

まあ、ロールのネーミングなども含め「私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えて・・」もらえたかはさて置いて、男性にしてみれば、自らが感じる女性の印象と女性から見える女性の姿の異なりがあからさまに切り出されていてぞくっとくるのですが、でも、そのことだけが舞台の到達点ではなく、ひとりの女性の想いの移ろいこそが、観る側に細微にしっかりと焼きつく。
単に顛末やひとつの色合いを描くのではなく多様な広がりを作品の切っ先に束ね観る側に渡していく、作り手の作劇の確かさと冴えにがっつりと捉われてしまいました。

初日のカーテンコールでちょっとした啖呵を切った根本さん(劇作家・演出家・俳優)ですが、それをとてつもなくかっちょよく裏打ちする舞台でありました。
ヴァルプルギスの羊

ヴァルプルギスの羊

EgHOST

pit北/区域(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/23 (土)公演終了

満足度★★★

アフターイベントが異なるので注意
 自分の拝見した回は、アフターイベントで短編の劇作品が1本入り、都合2作品を拝見した。日によってアフターイベントの内容が異なること、時間的に長いのは、全体タイトルに付けられているのとは別作品であることに、注意しておくこと。

ネタバレBOX

「Bz@may beせかい」
 ゲーテの「ファウスト」を下敷きにした、ということであるが、原作の精神性は総てスポイルされ、ただ、メフィストフェレスやホムンキュロスが登場するばかりで内容は全くの別物である。他人の為に生きる、という擬制を演じ続ける凡庸な男が、妻に離婚を迫られる。無論、妻には、既に男が居て、それも会社の同僚であるのだが、主人公である寿樹は気付いていなかった。凡庸な男らしく娘と遊ぶことを唯一の楽しみとしている。だが、離婚届を妻から突きつけられ、終に人生を降りるか否かの選択を迫られるのだ。そこへ、メフィストフェレスが現れて、契約を迫るのだが、寿樹は生きることを望んでおらず、大した夢も無い。
 然し、娘、真代にとって父は、特別の存在であった。姿の見えなくなった父を求めて、娘の魂は幽体離脱を起こし、父や、ホムンキュロス、悪魔や錬金術師、神とその僕たちのいる、亜空間へ迷い込むが。(上演中なので、ネタバレはここ迄)
★2つ
「ヴァルプスギスの羊」 
 10歳で母を失くした少女は、男を吸い寄せる力があったとみえ、人生の早い段階で男に教え込まれた。その後は、自らの魅力を武器に一人立ちし、女を武器の商売を選んだ。描かれているのは母が亡くなって10年後の彼女の暮らしである。街の名士は彼女の馴染み客。名士の息子は、矢張り彼女の客だが、父とも関係している彼女にぞっこん、結婚を迫っている。彼女は、自らが穢れていると認識しているから、また、彼女の母もまた娼婦だった呪われた血、或いはであるが故の矜持から、甘ったれた坊ちゃんの求愛を蹴る。然し、彼は、市長である父を市庁舎で監禁。事件を起こした。この場に居合わせた彼女は、彼の持っていた凶器を自ら奪い、彼を罪から救った。その後、自由の身になった2人。結婚を再び申し込む息子であったが、今回もまた、拒否される。然し、今回の拒否は、今は駄目、であった。
 直前に演じられた作品が一応、ゲーテの「ファウスト」を下敷きにしている関係でワルプスギスが出てくるのである。尤も、魔女の祭典というよりは、娼婦の、穢れを重々承知している娼婦の、それ故の寂しさを描いた作品と言えよう。正月、お盆は、娼婦の自殺率が跳ね上がる。そんな統計の内実とは、何処にも居場所の無い寂しさを抱えた娼婦という賎民の哀しい在り様である。そして、このような哀しみを感じることさえ拒否している現代の売春婦たちの救いようのない地獄である。★4つ
うみがめくれる

うみがめくれる

fragment edge

プロト・シアター(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

ウィトゲンシュタイン
 出演者は全員、女性。舞台設定は女子校である。美術部が中心ではあるが、そこは姉妹関係や女子校の先輩後輩、レスビアン、ヘテロ女子の校外異性交遊等々が絡み合う。
 一方、海の中の物語も同時進行する。

ネタバレBOX

ほぼ交互に演じられる海の世界と女子校の世界を通したテーマは、因習と革新とでも名付けようか。要するに、それ迄、誰もが当たり前のこととして盲従して来た社会の在り様や、その中での自分の「位置」を見直し、実際に冒険に出掛けて行こう、という決意を作品化した舞台である。
 海中では、小さな魚が生まれた深い海から長く苦しい旅をし、終に、浅い海に近付いた時、自分と同じ夢を持ち小さく、傷ついた魚に出会って2匹で陸を目指す物語であるが、読みようによっては、これが両生類への第一歩とも取れ、更に出会ったのが♂と♀として捉えるならば、女子高生の話のテーマ、愛とも繋がると同時に、地球上の生命進化という壮大なイメージも孕む。
 自分は、作品を観ながら、ずっとRimbaud のLe Bateau ivreを思い出していた。無論、Rimbaudほどラディカルではない。その代わり、ウィトゲンシュタインが援用されていた。自分の最も気に掛かる哲学者の一人なのだが、未だキチンと読んでいないので、自分流の解釈はできていないのだが、それでも、彼のテーゼを乗り越えようとする姿勢には、そして、その為にシナリオに記された科白の正当性については、高く評価すべきものがあると予感した。
 半面、チャレンジすれば、実際にチャレンジした人々より先に行けたかも知れない可能性を秘めた人々が安定を求めた結果、求めた人自身の“或いは間違っていたかも知れない”と自省するあたり迄描いた若い才能を、矢張り評価したいと思う。
 今後は、独自の、自分の選んだ道を歩いて欲しい。
Lenz~桜の中に隠れた烏~

Lenz~桜の中に隠れた烏~

RayNet

青山円形劇場(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっと惜しいかな
円形劇場はどこの席でみても目の前で観劇できる。
役者陣頑張っていると思うが、同じような場面の繰り返しになってしまっている印象かな。。
イケメン?公演としてというより、この出演メンバーなら女性を入れて、芝居としての完成度を高めてもいいように思えるなあ。
上演時間2時間。

ネタバレBOX

殺陣場面が多すぎる。
どこが見せ場か分からないぐらいに。
芝居ができないメンバーならともかく、力量を感じる役者さんもいると思えたし。

しがないお好み焼き屋の大将は、笑いを誘っていて、観客の心を鷲づかみしていたかな(笑)。


ヒューマンエラー

ヒューマンエラー

青年団若手自主企画田上企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

建築現場の人たちを・・
デフォルメし過ぎてるんじゃないかなーって感じはあったけど、
凄く完成度が高い作品だと思った。

時間も短くて描写もあちこちバッサリカットされていて
観ていて気持ち良い。

割と重い鴨ってハナシをサクッと書いている所もGOOD。

ネタバレBOX

良くみるとさりげなく母子家庭が二組出てくるようだ。
施工主と施主。

・・いや、ひょっとしたら描写されていないだけで
全員そうなのかもしれない。

立場は全く違う二組だが、子どもの描写もだいぶ違う。
施工主の息子は子どもっぽく、もう一人の施主の方は繊細。

後に施主の息子は娘であることが分かる。

どうもお金持ちで放っておかれた息子の方は我儘になり、
逆に苦労して育った娘の方は父親不在の家庭の中で男のような外見をするようになったのかと推測してみた。

もしくは、将来一緒に住もうって言って先にバイク事故で死んで風になったっていう女友達(幽霊として登場?そのへんも描写は定かじゃない)が好きで男の子の格好をしていたのかもしれない。
思春期の女の子たちは、時に自分の好きな人間に合わせて自分自身を大胆にカスタマイズしてしまうことがある。
少し痛々しくもあるが、そういった若さも自分は好ましいと思った♪

これだけだとちょっとしんみりする話だが、物語の描写は全然しんみりしていない。
むしろ明るくサクサク進む。

何でかなって思うと、多分そんな文学的でない感じの現場の人たちが登場しているからかなって思う。
実際には新橋で飲んでるオッチャンたちより、現場のひとたちの方がよほど文学的であったりすることは疑問の余地が無いのだが。

ともかく、見かけ体育会系で内面は実は繊細であるような発言をするオッチャンたちが鋭い発言を繰り返すことで物語はテンポよく進む。

下らない話かもしれないが、美しい筋だと思った(笑

学校生活で演劇や読書に励んできた人たちには、
是非、土方とかで人生の研鑽を積んでほしいなぁと思った。
安全第一で。
花、走る!

花、走る!

ユーキース・エンタテインメント

サンモールスタジオ(東京都)

2014/08/19 (火) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★

笑い!?
あらゆるところに、笑いの要素がつまった演出、
滑り芸も含めて、それを汗だくで演じる!次回プロデュースへの課題も感じながら、
楽しみました♪

HARUKA

HARUKA

旋風計画

ザ・ポケット(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

愛のある舞台でした
キャラメルボックスの名作を観劇。
2作連続上演のタイトル『HARUKA』に納得!の愛に溢れた素敵な舞台でした。

JOKERS

JOKERS

[DISH]プロデュース

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★

上っ滑り
誰が鈴をつけるかが肝心ですが。

ネタバレBOX

ダンサーになるために家を飛び出した娘が、生者と死者が一体となって祝う商店街のお祭りに帰ってみると死神が来ていて、別れを直感した娘がお父さんとの和解を急ぐ話。

個性的なベテランの役者さんが男二名女一、二名ぐらい、びっくりするくらいの美人さんが一名、あとは魅力的な若手とそうでない若手、ベテランというだけの役者さんたちによるカンパニーで、ドタバタする割には引き込まれることのない上っ滑りのお芝居でした。

お祭りの演目である学芸会風、お遊戯風要ダンス演技も怒涛の如く進行し、早着替えなど大変だろうなとは思いつつ、面白くありませんでした。

漢字の苦手なお母さんからもらった木片に書かれていた一文字、「枠」を指針としてダンスに活かしてきた娘でしたが、お母さんは本当は「粋」と書こうとしていたことが分かり、型で基礎を作ってきた娘ですが、今後は型に囚われない自由さも取り入れた素敵なダンサーになることでしょうってオチは気が利いていました。
百物語」2014

百物語」2014

ファントマ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2014/08/15 (金) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★

わーー 怖かった
わーー 怖かった 笑いがある分振り幅が大きくなって怖さも増しますわ
 ヾ(^_^;

ネタバレBOX

わーー 怖かった 笑いがある分振り幅が大きくなって怖さも増しますわ
 ヾ(^_^;

戦慄ホラーシアター『いわゆる女の霊』
チェーンソー 逃げる 追う 追いつけない カット クライアントも喜ぶ 軽量チェーンソー ミサさん 私 膨張 緊張 相手 黒井ミサ 私の事務所 脇役紹介 声の仕事が多く ミサさんサイン コップ舐める 噛んで離さない // 先にヤラレタ ナイ○パクられた 誰 いるとすればゲンサン 死んだゲンサン スタップ ののむら あすか // 藁人形 ワカメ増える怖い // グレーのワンピースに藁人形を首からかけてます // 藤崎マーケット 漫才 面白い // 19で結婚 2年で離婚 アレは災 黒い梅の様な地層 人も金 復縁断ると嫌がらせ わたしは 理解者です フフフフ キャキャキャキャ 気など初めてからふれている 封筒の中の名刺を透視 // CM撮影 ミサさん 井戸に沈んだ 事故 忘れれ オトヤ 後宜しく こんなテロップ入って無かった 。

絶叫 トーク
幽TUBE

怖わ、面白かった。

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