最新の観てきた!クチコミ一覧

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今はただ遠くからありふれた歌を-

今はただ遠くからありふれた歌を-

演劇企画ハッピー圏外

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/09/12 (金) ~ 2014/09/16 (火)公演終了

満足度★★★★

面白い!!
今とあまり変わらない西暦2042年。50年の時間を越えて、あの日の友達との約束をたよりに再び3人は集まることに…。しかし、時間は逆戻りしたかのようで、失われた”宝物”を探索・確認するような心温まる話。
コミカルな演出でありながら、その描く内容は鋭く印象深い公演であった。その重層的な展開は幅広い観客層を満足させるのではないだろうか。ストーリーは、直接的には個人の愛情から発展するが、その背景にある社会問題への切り口はユニークである。必ずしも未来は日本人(取りあえず限定した)に希望を与えるだけではない。その描く対象が日本、と言っても関東近県(それ以外の地域から来た人には分かり難い)の行政を卑近な例に取りながら身近にある問題から軍事的なことまで飛躍させる。通常であれば無理な設定であるが、そこには演出の妙があった。
また、舞台セットは巨大玩具のような仕掛けが中央に据えられ、この装置が中盤から終盤にかけて有効な演出効果をもたらす。
演技は、子役も含め見事なチームワークであったと思う。

今後の公演にも期待しております。

人間機械より夜空へ

人間機械より夜空へ

劇団晴天

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2014/09/20 (土) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

機械人間では暗闇に
劇団晴天…第5回せんがわ劇場演劇コンクールで観劇したのが最初であった。
さて、本公演はプロットに新鮮さはないが、限りなく人間に近い(感情を持つ)ロボットと人間の愛憎行為が分かり易く描かれていた。しかし、人間とロボットの本質的な違いの描き分けが、中途半端な感じだった。確かにロボットは、限定された使命・役割を持って製造されたことになっていたが、明確に描き切れていただろうか。また、人間は、ロボットに比べ自由な選択が出来る特徴があるらしい。見た感じでは、人間はロボットの持つ使命・役割に振り回される様相を呈していた。この芝居の視点は、人間側かロボット側かと言うことが明確でないため、何を主張したいのか分かり難い。人間またはロボットでもよいが、単に恋愛対象になり得るか否かでは、あまりに表層的すぎる。
限定された役割であれば、現代の人間社会でも存在するだろう。例えば就労形態など、差別・格差は社会問題になっていると思う。人間の感情の欠落は、社会を暗闇で覆ってしまうだろう。
どの視点から何を描きたいのかもっと明確にすれば、不条理感が際立ち深みが増し印象に残っただろう。脚本・演出は、テーマの明確さがあれば、今でも十分楽しめる。
今後の公演が更に充実したものになるよう期待しております。

おとなずかん ①今日ほど素敵なショウはない。

おとなずかん ①今日ほど素敵なショウはない。

ハグハグ共和国

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/09/23 (火) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★

厳封したネタバレ封筒あり
ゲネブロ拝見。
開演前から一人黙々と舞台上を掃除する女性(月野原りんサン)。
既に公演が始まっているかのような演出…、実は公演の一部だったのかも。
人間の煩悩を取り上げた芝居…、と記載すると内容がイメージできてネタバレになる恐れもあるが、その構成力は見事であり単純な結末ではない。

ネタバレBOX

精神を病んだ患者の妄想と医療陣が現実的な処置を施す、その内容が交錯する物語。
多くのキャストによる「妄想」と「事実」の入り組んだストーリーは、終盤になって明確になってくるが、それまでは役者のキャラが立っており、単に演技を追いかけるだけで精一杯であった。
場面転換が早いため思考が追いつかなかった…というのは自分の妄評多罪。
とても良かったです。
Libido

Libido

創作集団Alea

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/21 (日)公演終了

満足度★★★★

モラトリアムから現実社会へ
大学時代の楽しい生活から、卒業して直面した厳しい現実。その後、学生時代の友人との有り触れた付き合いを坦々と描いた話。大学時代は自由気ままな生活を送っていても、社会人になると思い描いていた理想とは程遠い思いをする。まさしく「理想」は「現実」に取って代わられる。そのギャップが大きいほど、社会で生きるには厳しい思いをするだろう。
何の変哲もない日常生活、いつの間にか沈殿してくる澱のようなものが精神を蝕んでいく。そのじわりじわりと追い込まれていく狂気が上手く表現されていた。
その病んだ心を、歪になった舞台セットで表現したのだろうか。客席前列からだと意味なく上方へせり上がったように見えるだろう。客席後方からは、屋上から街を眺める、または飛び降りるというイメージを持たせる。意識しないうちに迫り来る不安・恐怖が不思議と伝わる公演であった。
そう、フライヤーにある乾いた風景に生身の人間が写り込む…そこが現実なのだと主張しているかのようだ。
次回公演は、モラトリアム人間から力強く踏み出し、人間ドラマを期待しております。

300年の絵画と鉄仮面の姫君

300年の絵画と鉄仮面の姫君

KENプロデュース

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2014/09/13 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

大人も子供も楽しめる
「ファウスト」と「アラビン・ナイト」の中で有名な「アラジンと魔法のランプ」を融合したようなモチーフの話である。ストーリーは分かり易く、大人・子供も楽しめる内容だと思う(上演時間は休憩をはさみ2時間50分)。
舞台セットは、城壁を模した二階建を中央に据え、その一階部分の真ん中に場内外への城門が造られている。そして、左右には二階へ上がる階段が付けられ、役者が縦横無尽に動けるよう凝らしている。
また、衣装やメイクも凝っており、ビジュアル的にも楽しめる。
初のミュージカルということだが、多くの女優による中東のダンス(ベリーダンス若しくはラクス・シャルキー)の動きは妖艶で見入った。
公演は、脚本・演出は見せ場の設定、単純な予定調和にしないなど、観(魅)せる工夫をしていることに好感を持った。先にも書いたが、幅広い客層を意識したエンターテイメント…素晴らしかったです。

片恋スパイラル

片恋スパイラル

私立ルドビコ女学院

サンモールスタジオ(東京都)

2014/09/17 (水) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

元気になる
ルドビコ女学院の公演は、開校前(上野ストアハウス)から拝見しているが、脚本・演出のパターンは確立してきたようだ。そして、演技も上手くなってきており、安定感が出てきたように思う。
この公演は、アイドルが出演しており、彼女達を目当てに来ているコアな観客と、芝居を観に来た観客が不思議と融和して公演を盛り上げている。
また、先にも記したが、演出のパターン…一部と二部との間に“特別ホームルーム”と称し、作・演出の桜木さやか氏が公開ダメ出しを行う。まるでゲネプロを観ているようだ。この観客層の違いやゲネプロ風の緊張感ある演出が相まって、良い相乗効果を上げていると思う。
元気を貰いたい方は、お薦めかも…。
今後の公演にも期待しております。

図書館二居マス

図書館二居マス

GENKI Produce

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/09/17 (水) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

優しい気持ちになる
市立図書館で起きるちょっとした(図書館にしてみれば大変な)事件を中心に、そこで働く職員と利用者の交流を描いた心温まる話。その内容をしっかり役者が演じていた。脚本と演出が絶妙にかみ合っており、心に響く公演であった。図書館大好き人間としては、実に楽しく観劇させていただいた。
芝居は日常の出来事を坦々と描き、それが本筋になり、枝葉がつくような構成になっている。本を”音読”するか”黙読”するか?たぶん本公演は後者のような雰囲気ではなかろうか。

また、その芝居を支える舞台セットが見事で、本物の図書館の一角がそのまま舞台へ移送されたかのようだ。

些細だが気になることが…

ネタバレBOX

図書館に住(棲)み着いている「虫」(精霊のようなもの)は、図書館の本を破損させていた男(著者)の配偶者ということが、終盤明らかになる。どうしてそれまで分からなかったのだろうか?
それにしても愛嬌のある「虫」で楽しませてもらった。
源氏物語~夢浮橋~

源氏物語~夢浮橋~

る・ひまわり

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2014/09/23 (火) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★

ときめきを形に
初日観劇。
期待していた耽美さよりも、激情というか……パッと血が散るような、少しの驚きを含んだ強い想いの動きに、心臓を掴まれました。これは素敵な裏切りでした。
対面客席の、座席が多い方を眺める形での観劇だったので、逆サイドの客席の反応が丸見え!平野さんにときめく人、辻本さんにうっとりする人、客席まで楽しかったです。

ファーム

ファーム

サンプル

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/09/19 (金) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★

SF会話劇で頭の体操
色々考えられて面白かった!人工的な箱庭での家庭劇。不妊、離婚調停などの身近で緻密なドラマに遺伝子操作、人工生命といった近未来の課題が織り込まれる。親しみやすい導入から刺激的な頭の体操へ。いつものサンプル色も健在だが一般客にもお勧めしやすい。約1時間45分。

ネタバレBOX

四隅に置かれた家電が人間の労働力の代替品の象徴だとすると、ステージに居るファーム(と呼ばれる男性)もまた、人間の生殖を請け負った物体なのかな。

家電にも天井からつりさげられた照明にも、緑のつたが絡まっている。人工物と自然の対比と思い行きや、その緑もまた人工物だった。舞台上の俳優たちも、人工物のように見えてくる。

また男性器が出てきて…やっぱり一般の人にはお勧めしづらいと思った(笑)。
コンタクト

コンタクト

水素74%

アトリエ春風舎(東京都)

2014/09/12 (金) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★

まぁまぁ
今作は、ちょっと玉田企画を観ている感じがして期待外れかな。
まぁ、それだけ毎作の期待値が高いというところかな。

もしも、もう一つの人生を見られたら

もしも、もう一つの人生を見られたら

Unit Blueju

座・高円寺2(東京都)

2014/09/19 (金) ~ 2014/09/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

最高の出来
ユニット ブルージュさんの舞台は沢山観ましたが今迄で一番良かったと
思います。スピーディある展開で演出された方のかなりの工夫が感じられました。ドラムという音響効果も内容的にマッチしており迫力ある舞台になりました。今後もさらに精進をされた良い舞台を期待してます。

Today is Fineday 2014 【池袋演劇祭CM大会・優秀賞受賞】

Today is Fineday 2014 【池袋演劇祭CM大会・優秀賞受賞】

劇団C2

萬劇場(東京都)

2014/09/19 (金) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

心温まるお話でした。
中谷さんが出演されていたので観に行ってきました。

とにかくテンポの良さが素晴らしい。コメディーってお客様がシラけてしまうリスクもいっぱいあると思うのですが、見ているこちらが一瞬たりとも飽きることなくずっと笑わされっぱなしでした。こんなにもテンポよく、終始ずっと笑っていられる舞台もなかなかないと思います。そこは出演者の一人ひとりが一致団結して同じリズム感を持って演技をされていたからこそだと思います。

終始笑っている部分が多いだけに、時にふと真面目になる瞬間が余計に心に深く印象づけられるのもまた効果的でした。親子の会話の部分は、ほろりと来ました。

こんなにも観た後に笑顔になれるお芝居も珍しいと思いました。
観に行って本当に良かったです★
皆さまお疲れさまでした、ステキな時間をありがとうございました!

黄金のコメディフェスティバル2014

黄金のコメディフェスティバル2014

黄金のコメディフェスティバル

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★

コメディーとは・・・
身内が集まって関係者たちとワイワイやっている印象。
全てがそうではないと思うが、私が観たチョキチームは肌に合わなかった。面白かったら他も観ようと考えていたが遠慮しておきます。
ギャグで笑わせようとするのはコメディーなのだろうか?
難しいことは抜きにしてコメディーフェスティバルと冠を付けているのだから笑わせてなんぼだと思う。
結果、私は笑えなかった。
笑えないコメディーほど退屈なものはない。

ゲキ★BAR

ゲキ★BAR

世の中と演劇するオフィスプロジェクトM

タイニイアリス(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/24 (水)公演終了

満足度★★★

在るべき活動だと思います…が…
"kaigi"から始まるのが辛かったです。
不条理劇のつもりなのでしょうが、行きつく先が無い言葉遊びの域を出ていないと思います。

"お見舞い”は良い作品だと思いました。是非、昆明という都市が舞台であることと、漢詩が内包する意図をもっと(冊子や開演前のマスターのスピーチで)触れて欲しかったと思います。
昔のヒッチコック劇場のような解説ありきの上演形態ができたらいいかなと思います。

"立ち入り禁止区…”は日本人なら皆理解できる内容ですね。
虚無感が生む心理をよく描いた作品だと思います。

2本で良かったかなと思います。是非ご一考を。

幻書奇譚

幻書奇譚

ロデオ★座★ヘヴン

新宿眼科画廊(東京都)

2014/09/19 (金) ~ 2014/09/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

閉鎖された空間の。
何をどう勘違いしていたのか、朗読劇だと思っての観劇。
結果、会話劇だった訳ですが、ロデオは毎回テイストの違う舞台を
展開しているので、今回も「ああーこういう芝居やりたかったんだな」と
凄く、納得出来ました。

ネタバレBOX

舞台のない空間だからこそ出来る「密室空間の中」に
「客も共に居る」というシチュエーション。息の詰まる会話の応酬と
その「ヲチ」とも言うべき結末。そして、その中にある、日本人独特の
考え方や物の捉え方・・・。たった一時間とは思えない濃密な内容と
空気感は久々に味わう「芝居」の醍醐味でした。
同級生たち

同級生たち

シンクロナイズ・プロデュース

調布市せんがわ劇場(東京都)

2014/09/23 (火) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

最終公演にして最高
14人の登場人物の個性が埋もれること無く魅力的に伝わり、2時間近く観ていて混乱することもない。難しいことだと思うが、脚本、演出、役者さんがみな、最高めざしてやり切ろうとしている感じがして、だからこそできている。最終日に向けてあと6回。きっと反省点は改善して、まだまだ完成度は上がって行くはず。これが最終公演だというのはもったいないと思うが、最後じゃなく通過点として次にポジティブに繋がって行くに違いない。

殿(しんがり)はいつも殿(との)

殿(しんがり)はいつも殿(との)

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★

これ、二連覇行ったね
と脚本を書いているときから、ほくそ笑んでいる吹原さんの姿が、舞台の中からうっすらと見えたようだ。
心なしか、舞台の上でも彼の口元がほころんでいたように見えた(ウソです)。

きちんとストーリーが組み上がり、遊びはあるが無駄はない。
きちん面白いし、きちんと笑わせてくれる作品だ。
いつものポップンマッシュルームチキン野郎(長いので以下、ポップンマッシュルムチキン野郎、とする)だ。
ただし、ファンとしては……。

ネタバレBOX

いつものとおりに、確実に面白い。
物語の軸に少し恥ずかしい感じのイイ話があるのもいつものとおり。
しかし、「いつも」とは少しだけ違う。

前回優勝者であり、今回も勝つ気満々だから「いつも」とはほんの少しだけ変えたのだろう。
それは優勝すると「テレビ放送」があるからだ。
「いつもの」彼らはもっとアブナイネタや下ネタが多い。
しかし、勝ってテレビ放送となれば、そのままでは放送できない。

前回優勝のときには、脚本に手を入れ、放送用バージョンとしたものがオンエアされた。
(それはそれで面白かったのだが、舞台バージョンとの違いとか)
その作業と練習は意外と大変だったのではないだろうか。
だから、少し勘ぐってしまえば、今回は「そのまま」でいける作品にした。

とは言え、それでも彼らの面白さには変わりがない。

幕が上がる前から彼らの勝負は始まっていて、サイショモンドダスト★さんが、ニワトリのメイクを客席で行う。そのやり取り、台詞の練習から、観客は彼らに飲み込まれている。
ここも上演時間の45分に含めないとダメだろ! と目くじらを立てたいところだが、これも「いつもの」彼らなので、問題はない。2番手なので、観客は確実に観てくれる。

そして幕が開き、「ああ、この夫婦の温かい話になるんだな」と読めてしまうのだが、それでも、関ヶ原から未来の宇宙空間まで飛び、その展開は読めないし、それが面白い。

展開の途中に現代のシーンを挟むことで、場面展開もうまくでき、彼らの舞台が初めての観客にも、「この老夫婦(の妻)がいることを忘れないでね」ときちんとアピールする。
だから、いきなりもとに戻るのではなく、ソフトランディングでラストに向かう。
そういうテクニックがうまいのだ。

時代劇のチャンバラも面白いし、「いつもの」とおりに被り物たちも面白い。
ヤカンのシーンなど、いい塩梅でストーリーの脇に行くのもさすがだ。
いろいろ挟まる小ネタも無駄がないし、本編を邪魔しない。
余裕があるし、物語がしっかりしているからそれができるのだ。

父親の残した自分の過去の話が、実は、という着地点は、彼らだからできる着地点なのだ。
すなわち、いつも何でもアリな彼らだから、観客はこのハチャメチャな過去の話も、この作品の中では「ホンモノ」だと思い続けることができるからだ。
観客の持つ劇団へのイメージを逆手にとった見事なストーリー展開だ。

だから、父親の本当の過去がわかっても、観客はどこか、そのわかった過去とハチャメチャな話が合体するのではないか、と思っている。
しかし、そうではなく、しっとりと終わるのだが、唐突感もなければ、最初からわかってたよ感もないのだ。
(途中まで「火の鳥」かよっ って思っていたのはナイショ・笑)

父親役(最初は後ろ姿だけ)の加藤慎吾さんが宇宙編では話の中心人物を演じ、CR岡本物語さんが戦国時代の中心人物を演じて、それがごっちゃになっていくところがうまいと思うし、ラストに彼らが入れ替わるというシーンも効いてくる。
物語がきちんと収まるべきところに収まった。

役者ももちろんいい。
これだけ大勢がわずか45分の舞台に出ているのだが、無駄はないし、ダレることもない。
中でも、やはり殿様を演じたCR岡本物語さんがいい。この戦国時代(から江戸時代)のエピソードの中心をきちんと持っていく。登場人物も多いし、立ち回りもあるのにもかかわらず、存在感を「面白く」示しているのだ。

唯一残念なのが、先に書いたとおりに、「毒」が少々薄まってしまったかな、というところだ。
「毒」があっても、「イイ話」に着地して、そのバランスが見事なのが、この劇団のいいところなのだから。

で、ちなみに、これって、あれでしょ、「殿」を「しんがり」と読むことを知ったからのタイトルでしょ? 違います?
そして、タイトル『殿(しんがり)はいつも殿(との)』と読ませているが、『殿(との)はいつも殿(しんがり)』と読んでも大まかには意味は変わらないですよね。
国境23号線

国境23号線

各駅停車

小劇場 楽園(東京都)

2014/09/19 (金) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

雰囲気は”JSA”みたいな感じかな
よく出来ていたなぁと感心。

なんとなくの物足りなさは感じたが、全体として作りは丁寧で登場人物も設定も分かり易く。割とすんなり世界観に入れた1時間45分+全席自由(^^)

「BAR SANGRIA」

「BAR SANGRIA」

W007

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2014/09/19 (金) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★

う~ん・・おしいっ!・・かな
舞台セットとか衣装とか雰囲気とかはよく出来ていたが、
表現が甘く感じた約90分+自由席でした。

ネタバレBOX

お話はヘンリー・ウォルトン・“インディアナ”・ジョーンズ・ジュニア(Jr)博士のシリーズもののようです(^^)。え~つまり、願いを叶えるという石像をめぐるサスペンス・ホラー・SF・BAR(?)・冒険要素が混ざった作品です。登場人物のDrジョーンズが、いかにもならしさで主人公よろしく出てきますが、名前はヘンリーとか”J”(だと「フラッシュピストンマッハパンチ」が必殺技で使えたでしょうに(^^)とかにして映画ファンとかを喜ばせるような仕掛けをするべきではないかなぁ・・・とか思った。蛇でなくてネズミが嫌いとか、子供の頃はネコを飼っていたとか人物像の深い作り込みが欲しかったなぁ。ワインに果物入れる”サングリア”の偶然にできた手法にしても、酔うと怪力出して暴れる酒豪のトラブルメーカーがワイン樽の蓋を叩き割って果物ほ~りこんだりするという見せ方とかして欲しかったなぁ。舞台では何やったかはよくわかんなかった・・・。それに、こーして。酔うと怪力だすキャラクターとかは便利にコメディ要素で使えたでしょう=ピンチのときに期待して酒飲ませたが、酔うまで時間かかるとか。調子よく怪力発揮してる時に皆が期待して酒飲ませ過ぎて寝てしまって使えなくなる・・・。とか膨らませ方が欲しかったなぁ。そんでDrジョーンズの手配書が壁に貼られるのだが、”Wanted”と似顔絵だけで何も注意書きが無かった・・・。生死問わずとか、賞金額とか何も無い・・・。それに1枚だけって、他の賞金首の張り紙とかもないと生活感・世界観の表現がぬるいと思ったさ。それからチラシのあおり文句→最初からクライマックスなら「電王」のパロディも使えたのになぁ・・・。 Drジョーンズがカッコよく出てくる時に「俺参上!」とか台詞言うだけで多少は受けたろうに・・・(^^) ほんに、いろいろともったいない。
殿(しんがり)はいつも殿(との)

殿(しんがり)はいつも殿(との)

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

最高のタイトル
タイトルからしてもうやられた感じで、早く殿に会いたいと思っていたが
さすが吹原幸太さんの脚本が巧い。
時空を超えた行き来の見せ方や、賑やかなキャラの登場、
それでいて最後はやっぱりほろりとさせるバランスの良さ。
CR岡本物語さんのマジな殿様ぶりが意外にはまってとてもよかった。
立ち回りにも迫力があり、脱がなくてもとっても素敵(笑)
細くてきれいな野口オリジナルさんも今回はずっと服着てた…。
家康を演じたNPO法人さんのたぬき親父ぶりも良かった。
サイショモンドダスト★さんの贅沢な使い方も含めて、
ポップンは役者の魅力を引き出すのが上手いと思う。
そして何と言っても、この“荒唐無稽な設定”とほのかな“夫婦の情愛”を
45分にきっちり収める吹原幸太さん、やっぱりすごいわ。

ネタバレBOX

開演前に客席で(!)メイクを手伝わせていた、ニワトリの着ぐるみの
サイショモンドダスト★さん、台詞の練習までしていたのに本編に出てこないという
この辺からしてもう可笑しい。

期待させて外す、期待させて期待通り…そして期待以上の細やかな情愛。
この構成が巧いので、時空を超えた荒唐無稽な展開もすんなり入ってくる。
登場人物が多いのもポップンの特徴だが、机だのやかんだのというキャラ軍団だから
キャラが混同しない、っていうか混同しようがないので本筋を邪魔することがない。

シリアスな本流からナンセンスや下ネタ(今回は封印?)などの支流が細かく分かれ
45分後には観客を巻き込んで怒涛の勢いで海へと流れ込む→そして感動の夕凪…(涙)
吹原幸太さん30代前半だというが本当は45歳くらいじゃないかと思うほど
このあたりが練れていて素晴らしい。

当然のようでもありますが、優勝おめでとうございます。
次はもっと危なくて、ブラックで、すっぽんぽんな舞台を期待しています!

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