最新の観てきた!クチコミ一覧

95781-95800件 / 190065件中
キスミー・イエローママ

キスミー・イエローママ

ゲンパビ

OFF OFFシアター(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

斬新な演出
この演出家が考案したかどうかはわからないが、舞台スペースに限りがある小劇場ではもっと試みられてもいい演出法。一度なんか3つの場面が舞台にのっていたんじゃないかな。立位置とか間違えると観客を大混乱に陥れるところだったが、とても上手にできていたと思う。課題は物語かな・・・

ネタバレBOX

脇役の少女と友人が成長していっているのに、肝心の主役二人の感情が抑えられすぎて、感動を呼ぶというところまでいっていない。
私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

月刊「根本宗子」

テアトルBONBON(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

嫌いな女
いるわー、わかるわー。
と思って見てました。
もやっとした気持ちはあの子の気持ちが痛いほどわかるけど
でももやっとされる側の人間でもあったり。
リアルすぎて、一線ちょろっと越えちゃったら、あんなことしちゃうかもね。って思っちゃいました。

私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

月刊「根本宗子」

テアトルBONBON(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

若さとパワー
溢れるお芝居でした。

こういうお芝居を作る人は5年後,10年後にはどういうお芝居を作っているのか、すごく興味があります。なので、今後も観続けていきます。

キスミー・イエローママ

キスミー・イエローママ

ゲンパビ

OFF OFFシアター(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

人間ドラマ
それぞれの事情や思いが複雑に絡みあった、人間ドラマを拝見出来たかなと思います。
ただ結末が唐突というか、そこに至るまでの動機をもっと掘り下げて
描いて頂けたら、もっと感情移入出来たのかなと思いました。

ハエのように舞い 牛は笑う

ハエのように舞い 牛は笑う

はえぎわ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/08/23 (土) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

15周年
15年ずっと見てきたわけではないけど、説明書きやアフタートークも含め、当然いろいろあったんだなーと思う。

お芝居自体はノズエさん本人も言っていたけど、散文的な短編がいろいろ重なって終焉を迎えていくような感じで、逆に主軸があるようでボケてしまった感が否めずという感想です。

途中途中の歌と踊りも、良いところもあり、不要なところもありといった感じで。

でも、トータル2時間は長すぎかな?

生演奏とのコラボはとてもよかったと思います。

あと、橘花梨さんのまっすぐな演技は、今回のはえぎわのメンバー構成にはとても効果的だと思いました。「牛に相談だ」つながりで彼女を選んだとしたら、ノズエさんの戦略は相当深いです。そしたら脱帽です

おっきいボーリングの人の喋りは反則です。。。

ネタバレBOX

松尾スズキさんのアフタートークは何だかなぁ・・・

空 -SORA-

空 -SORA-

劇団ZAPPA

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

怒涛の力技って感じを受けました
「細かけ~事は気にするなっ!」て感じの舞台でありました

前半はスロースタートで後半からクライマックスまでが、
なんか熱量高かったかなぁって思った2時間半です。

(天チームの観劇であります)

ネタバレBOX

客席の間でも芝居があるんで、観るなら後列の方が良いと思ったです。

障子をモチーフとした舞台セットの使い方が見事でありましたが、
物語の精緻さとか理論武装はまったく無いとも感じたんで~。
人によっては受け付けないかなぁとかも思ったデス

客層はお若い女性が多く見受けられました(ほぼ満席でした)

話は勝家2代に渡る話が時間軸に沿って、交互に語られていきます。
豪快な勝小吉が手下二人と困ってる村人を助ける話ではあるが、結局救えない娘(若年性のアルツハイマー症状あって悲劇性をかもし出していました)がいて。その娘が好きだった空を飛ぶことを夢見て行動していた若者が最後に娘と空を無事に飛びました。と。その小吉の息子勝海舟は江戸を火の海にしないために会合の場所にたどり着くのに先の飛行機の後期Ver.(91号)を用いて無事に、これも江戸を救うのでありました。

最後の飛行機が飛ぶシーンは、舞台バックに用いていた障子を使っての印象的な見せ方は大変素晴しかったです。
大真夏の夜の夢の浪漫

大真夏の夜の夢の浪漫

LOVE&FAT FACTORY

小劇場B1(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^^)/水曜の夜、下北沢で
[愛。ちょい]の初日の
【大真夏の夜の夢の浪漫】を観てきました☆
面白かったです。
シェイクスピアをしながらの、
「愛。ちょい」ワールド炸裂♪
パワーマイム全開☆
細かい笑いのツボがいたるところに!
全部、拾えるかどうかは
観る方の器量次第です♪
観劇日記をブログに書きました。

VAMP ~魔性のダンサー ローラ・モンテス~

VAMP ~魔性のダンサー ローラ・モンテス~

ネルケプランニング

EX THEATER ROPPONGI(東京都)

2014/08/24 (日) ~ 2014/09/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

岸谷さんのステージワークに陶酔します
昨日の不満を一気に解消してくれる素晴らしい舞台芸術作品でした。

とにかく、視覚的な美しさに、開幕から一気に引き込まれました。

ローラ・モンテスのメイサさんは、同性から観ても、クラクラするほどのセクシーさで、観客を魅了するし、相手役の5人の男優さんと、闇の精役の早乙女さんは、それぞれが、個性的なので、ローラが、様々な男性と恋に落ちたという経緯が、具体的なイメージと共に、追体験できて、目が離せない陶酔感に浸りました。

ローラが、一番愛したというフランツ役の中川さんの歌唱は、もはや魔法のようだし、この二人の絡むシーンは、視覚的、聴覚的、官能シーンとして、長く記憶に残りそうです。

ネタバレBOX

ローラと、5人の男性との恋愛模様を、花と、ローラの衣装で、色分けして見せる、ステージワークの巧みさに、開幕から、唸りました。

何てお洒落で,魅惑的な演出でしょう!

それぞれの男性との恋愛事情を描く場面では、他のキャストが、小道具係などを務めて、常にほとんどのキャストが、舞台上にいるのですが、メインの役でない時の、彼らの居住まいが、これまたプロフェッショナル。

それぞれ、個性的な5人の役者さんが、各々のやり方で、ローラを愛する場面をこよなく体現してくださって、実際に交わるシーンなどはないのにも関わらず、正視できないような官能表現に、心がざわつきました。

女は、いつでも、ここではないどこかを模索し、一人の男に満足はしないのだろうし、男は、常に、女を自分好みに育てようとして、結局は、別離を誘発してしまうものなのかもしれません。

男女は、お互いを求め合いながら、終生、理解し得ない関係なのかもしれないと、感じながら、この素敵な夢の世界で、しばし、現実逃避をできたことは幸いでした。
八月の雹(はちがつのひょう)

八月の雹(はちがつのひょう)

中津留章仁Lovers

タイニイアリス(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

流石
 中津留 章仁作品。重厚且つ意味深。二幕物という体裁で、3時間超か。然し時間の経つのを忘れさせるだけの緊張感に富み、ぐいぐい引き寄せられて観ているうちに、ラストまで来ていた。狭いタイニイアリス満席状態であっても良い舞台というのは引き摺りこんでくれるものである。(追記後送)

HI↗GH SCHOOL 関ヶ原

HI↗GH SCHOOL 関ヶ原

劇団みゅーじかる.321♪

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★

☆★色々と詰め込まれた作品★☆
歌あり、ダンスあり、殺陣あり、笑いありと色々な要素が詰め込まれた作品

USJのダンサーの人も出演すると聞いていたので
ショーアップされた舞台だと思っていましたが全体的に
濃いキャラクターの人が次々と登場するドタバタと賑やかな印象♪

西原希蓉美さん(満月動物園)の歌は相変わらず上手だったのですが
私の想像していたミュージカルとはちょっと違っていました…(^^;;

☆印象に残った役者さん
宝塚の様な?中性的な雰囲気が漂う卯津羅亜希(劇団空組)

☆印象的なシーン
最初から笑いを取ってお客さんを引き込んだ
1組、生徒会長の石田さんの前説♪

舞台「炎立つ」

舞台「炎立つ」

サンライズプロモーション東京

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2014/08/09 (土) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度

この演出家舞台は、二度と観ない!
以前から、この演出家の舞台では、何度となくガッカリさせられた経験があるのですが、それでも、これだけ高名な演出家なのだし、演劇賞もたくさん受賞されているのだし、良い舞台を拝見できる日もあるかもと、微かな期待で、好きな役者さんが出演される舞台は、時々、懲りずに観に行っていました。

でも、今度と言う今度は、さすがに、決心しました。金輪際この方の演出舞台は観ないと誓います。

ダンスミュージカル的な舞台なら、少しは、象徴的なストーリー展開でも納得が行きますが、台詞劇の場合は、登場人物間の会話が不可欠だと思います。この舞台では、人物同士のキャッチボールのような会話がほとんどありませんでした。

皆が、勝手に一方通行の台詞を喋っているだけ。これでは、単なる説明劇だと思います。

ですから、ひたすら眠くなるばかりでした。

唯一特筆すべきは、新妻聖子さんの存在感が、圧巻でした。語りから、歌に移行するところの自然さは言うに及ばず、その声の二重性にも驚かされました。

アルジェンタンゴ

アルジェンタンゴ

梅田芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

水夏希さん
水夏希さんを観に行きましたが
オーラ、ダンス、歌、すべてに感動しました!
これ以上は書けないです。

空 -SORA-

空 -SORA-

劇団ZAPPA

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

SORA
それぞれの役者さんのスキルも素晴らしかったのですが
構成が上手いです!
バランスが良いというか楽しくない瞬間がなかったです!!

終電車脱線す

終電車脱線す

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/28 (木)公演終了

満足度★★★

極限状況って分かってる?
 一部、Wキャスト。Aチームを拝見。椎名 麟三の作品だが、時代設定は敗戦から2年後の1947年ということになる。山間で土砂崩れ等も起こる程の雨の後、鉄橋の手前でたった1両だけ稼働していた終電車車両が脱線事故を起こしてしまった。

ネタバレBOX

 鉄橋もいつ落ちるか分からない程、老朽化しているのみならず、つい2年前迄続いた戦争で補修もままならず、ガタが来ている。運転手は救助を呼ぼうと鉄橋を渡り掛けたが、鉄橋の泣く音を聴いて直ぐ引き返して来た。ちょっと前、夜間では無かったのに、次の駅迄、鉄橋を歩いて行こうとした鉄道関係の職員が濁流に呑まれていた。
 だが、乗車していた客は、矢張り様々である。どういう訳か、金も無いハズの浮浪児、何故だか分からぬが、矢鱈身勝手な癖に直ぐパニックに陥る40歳の女。カフェで知り合い意気投合して、そのまま温泉旅行へ出掛けた浮気者同士のカップル、鍛冶職人、魚の行商で生計を立てる中年女。そして老人。
 だが、この作品を良い舞台い仕立て上げるのは、並大抵のことではない。上演時間は、50~60分位の短い作品であるから、個々の役に、一々、性格設定を伏線等を用いてつけることも難しいし、ただ単に類型化したのでは、芝居としての面白さに欠けることになる。従って、個々の人物達の社会的位置を上手く対置して、其々の差異や特性を際立たせ、且つ対置された諸個人の相互関係をダイナミックに干渉させて、そこに起こるハレーションや様々な関係性の綾を紡いで行く他無かろうが、今回、今作の演出をした人は、自分自身で人間の限界状況を実体験した経験が無いのだろう。若手の役者陣は無論のことだろう。従って、演技に必要な間の取り方にリアリティーが無い。演出家が、そこを分かっていればもう少し工夫ができたハズであるが。この面子で、今作を良い舞台にするには、チト荷が重かったか。
としくんとリボルバー

としくんとリボルバー

うんなま

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2014/08/16 (土) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

☆★パズルの様に組み合わせる世界⁈★☆
断片的にシーンを切り取ってパズルの様に組み合わせる世界⁈
同じ台詞が繰り返される
その妄想の世界のクセが強過ぎたのか?
私には難しくあまり感情移入できなかった…(^^;;

私なりにどこか愉しみ処を探しながら観劇していたのですが
あまりにもテンションが高く濃~いキャラが多すぎて
最後まで路頭に迷ったままでした…(T_T)

これは観る人に寄って面白い表現と感じるのかも知れませんが
私には愉しみ方が分からないお芝居

私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

月刊「根本宗子」

テアトルBONBON(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

あなたの嫌いな女の名前、全部私に教えてくれてありがとう
 この舞台を見た女性の観客は、
ほぼ間違いなくスカッとするだろう。
女性が嫌いな様々な種類の自意識過剰の
自己中クソ女たち(プラス少数のクソ男)が
その欲の皮が突っ張ったがために、ドツボに
はまり酷い目に遭うストーリーだから。

 この舞台は、2つの場面が同時進行する
ところから始る。どうやって並行していくかは
観てのお楽しみ。
 1つ目の場面は、根本(根本宗子)の部屋。
そこに彼女1人。
 もう1つは、カラオケボックス。
男性有名人との出会いを求めて、
クソ女たちが合コンをしている。
一見大人しそうだが腹に一物ありげな笠島(早織)、
32歳にして全身キティだらけの超神経質女・
結衣子(墨井鯨子)、男が大好きなアホキャラ女子を
演じているように見える本木(あやか)、
ハーフでスタイル抜群、冷めた目で他の女を
見下している自信満々な深谷(長井短)、異常に
上昇志向が強くやたらと「女」をアピールする
遠藤(龍野りな)。
 彼女たちが狙っているのは、人気アイドルバンドの
カリスマイケメンボーカルの川西(土屋シオン)。
超自信過剰で、人目もはばからず平気で相手に
よって性格を変える。思わせぶりな態度を
とりつつ、女性たちを天秤にかけ、
一番の獲物に照準を定める。
川西の気持ちは、同性だから痛いほど分かる。
だからこそ、彼をボコボコにしてやりたくなる。
逆に、女性客からはカッコ良さが手伝い多少許される
かもしれない。
 そう、男性も同じ。どんなに性格が醜い女性でも
可愛ければ甘くなってしまうので、
クソ女たちさえも、心のどこかで
許してしまう。ゆえに女性客の方がクソ女たちの
不幸を見てスカッとするのだ。

 登場人物の人格設定や女性同士の駆け引き、
女性たちと川西とのやり取りが非常にリアルで、
それゆえに男女問わず観客の爆笑を誘う。
この徹底したリアリティが
脚本家兼演出家の根本宗子作品の魅力の一つ。
出てくる女性陣の少なくとも一人は、観客に
「こんなクソ女、実際に私の周りにいた(いる)」と
思わせる。
根本氏曰く「どの女優も芝居してなかったら
友達にならないタイプ」の役者を集め、
彼女らの個性に合わせ役を割り振ったそうだ。
偶然なのか意図的なのか、
根本氏が嫌いな女性と、世間の女性が
嫌いな女性が見事に一致したようだ。
演出家としてではなく一個人としての根本氏の
悪意が含まれているかもしれない
演出上のいたずらが面白さのもとに
なっているのは間違いない。

今作は20代の若い社会人の合コンが舞台だが、
実際に似たような事が中高生のクラスで起こったり
中高年の職場やご近所付き合いでも起こったりと、
世代を越え身近な至るところで起こっていそうだと
感じさせる。世の中にごまんといる
「半径1m程の超至近距離の人間関係で
延々と世界が周っている」女性たちを丁寧に描いた点が
この作品のリアリティを重厚なものにしている。

登場人物が好き勝手な事を一斉に言って場の収拾が
つかなくなる場面がよく芝居や映画には出てくる。
この作品にもそのような場面が出てくるが、今作の
特徴として、その発言の一つ一つが全く無意味で、
周囲の人間と何の繋がりも生じない。それが凄く
リアリティがあり、根本氏の拘りが感じられて心地良い。

彼女たちに振り回される
カラオケボックスの店員・矢敷(小西耕一)と
梨木(梨木智香)も良い味を出している。
そこに、川西の大ファンで彼を教祖のように
盲目的に慕うアンリ(石澤希代子)が登場し、
事態は一層混沌として、笑いが増幅する。
 そして、一見何の関係もなかったカラオケ
ボックスと根本の部屋との話が奇麗に繋がる。
その絶妙な構成に「うまい!」と心の中で
うなってしまった。
 そこからは第二幕。第一幕が「戦い」と
するならば、第二幕は「修羅場」。
更に「地獄」と呼べる第三幕へと、悲惨さと
面白さは加速していく。
 果たして、川西を射止めるのは誰なのか?
 どんな地獄が待っているのか?
 
 欲を押し通そうとする女性陣と川西の姿に
滑稽さと同時に、誰にも理解されない孤独を感じる。
他人のために良かれと思って
やった事が、全然相手のためになっていなかった
という場面も爆笑してしまうが、ここにも孤独を
感じる。必死に不器用に生きる
彼女たちや川西に同情したくなるが、
根本氏は観客にそれを望んでいないはずだ。
拙者も望んでいない。特に川西。
根本氏が選んだ、世の中のクソ女たち。観客の多くは
現実世界でクソ女たち(プラス川西みたいな男)に
苦い思いをさせられた経験があるはず。
そんな彼女たちを、観客に代わって根本氏が退治して
くれているようで痛快だ。
それだけでは終わらない。最後に待ち受ける驚きの
展開に、ますます根本作品の中毒になってしまうのは
間違いない。

裏と表とコーヒーフロート

裏と表とコーヒーフロート

劇団ハーベスト

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/07 (木)公演終了

満足度★★★★

原点回帰の次へ
今回は前作「反重力ガール -starting over!!-」と違い、明確な主役脇役を据えるのではなく、2チームに分けた上でメンバー全員の役の大きさを概ね均等にし、全員に見せ場を作っていました。それによって前作のような物語への吸引力や疾走感は薄くなり、途中までは少々散漫かなという印象はありましたが、その分、今までの公演で気付くことのできなかったメンバーの魅力を発見する良い機会になりました。

コーヒーチーム、フロートチームの両公演を観劇させて頂きましたが、今回最も印象に残ったのは広瀬咲楽さん。演技力も表情も一番光っていました。もちろん彼女以外のメンバーも、過去の作品とは違う新たな印象で魅せてくれました。作品ごとに成長を続ける彼女たち全員に、心からの拍手を送りたい。

当日パンフレットの人物相関図の助けもあり、今回でメンバー全員の名前を覚えました。今度はもっと大きな会場で劇団ハーベストの公演を観られることを願ってやみません。

心のデトックスをありがとうございます。今作で初心に立ち戻った彼女たちは、次はどんなステージを創り出してくれるのか。

次回公演を心から楽しみにしております。

空 -SORA-

空 -SORA-

劇団ZAPPA

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★


素直に良い舞台を観たと感じました。再演だけにしっかりと内容が出演者に同化しているような、そんな気がします。また海舟の今と過去の小吉が交差する、その作りがまた良い。彼らを通してその時代の“不条理”が見えてくる。また決して諦めない明日も見えてくる。心が揺すぶられて、すーっと涙が出ました。こんな涙ならまた流してみたいと思う、そんな舞台でした。

6C×BCS ~夏のショートストーリーズ~

6C×BCS ~夏のショートストーリーズ~

シアターKASSAIプロデュース

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^^)/月曜の中日の夜、池袋で
[ロクバンタム]の
【夏のショートストーリーズ】Cコース
を観てきました☆
面白かったです。
【幽霊アプリ】で
笑って笑ってキュンとして
【几帳面独白道化師】で
大人の知的な会話を堪能して
【バスケットボールダイアリー】で
大爆笑でした! ニャン♪♪
観劇日記をブログに書きました。

終電車脱線す

終電車脱線す

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/28 (木)公演終了

町内一の辛口は文豪のために遺してある




全員、『劇団俳協』の「準劇団員」だという。
組織でいうところの「副社長」や「次長」のような肩書きだろうが、「劇団員」自体が大した地位のない名称であるから「平」を掘った「凹社員」だ。


実質「ショー・ケース」である。50分間の上演時間は高校演劇の地区大会において目安とされる1時間より短い。
青年座にも指摘できようが、研修生公演は脚本の選別が 「狂い」に矮小化する傾向があり、「感情表現至上主義」になってしまっている。
演技がそうだ。明らかに身体観と台詞が磁石のS極とN極のごとく「分離」している。
なぜ、研修生公演において、いわゆる「わざとらしい」に迎合する傾向があるのだろうか。こうした疑問を抱かせた脚本(ほん)が『終電車脱線す』だ。作・椎名麟三は1911年生まれ。安部公房と同列に並べられる「昭和の巨魁」であるが、そんな名小説家だろうが 関係ない。


「狂い」の連鎖反応は「ストレス」だった。終戦後2年間経た日本という「情報」が 物質的、精神的に破産した「私たち」を伝えたかったのかもしれない。手塚治虫の終戦漫画の目的だ。
だがしかし、「狂い」を出したところで そこに「個人史」はない。足りない。
役者の演技も表層で、「脚本」(ほん)の綻び とともにリアリティが欠如していた。要するに、「密室劇」の濃密空間に災害時の人間心理が織り出す「狂い」ではなく、社会情勢からの「狂い」に演出をシフトしたことが、決定打になったのでは。確かに「孤児」(みなしご、少年役を女性が演じる)は 後者の リアリズムだったのだろう。
しかし、どうも この常態化した「狂い」を「戯曲的だねえ」とは評価できないのである。








このページのQRコードです。

拡大