
安部公房の冒険
アロッタファジャイナ
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2014/08/23 (土) ~ 2014/08/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
前知識無しで観ましたが、
台詞量の多い濃密な脚本にも関わらず、時代背景も物語もとても分かりやすく、終始楽しんで観られました。佐野さんが流石の圧巻、安部公房という私にとっては時代劇の中の人も(昭和って既に時代劇ですよね、)リアルにその場で生きていて。芝居ではなく安部公房その人を観ているよう。物語前半は男と女としても輝いていた安部夫妻が、時を経てつまらない男女になっていく姿に長い長い人生を見て、自分自身の人生と重ね、なんとも言えない切なさに包まれたり、恋愛感情で胸が痛くなってラストの縄田智子さんの慟哭とともに号泣したり。アロッタの作品としては1時間30分と異例の短さでしたが、そこには確実に人生と時代とが描かれていました。欲を言うと、私は松枝さんの持つ独特のフェティッシュ感が好きなので、やはり松枝さんの演出作品が観たいな、と。内田明くんが演じた道化が安部公房を「あべこべ先生」と呼ぶところがなんともアロッタ感に満ちていてとても好きでした。

マクベス
NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)
あうるすぽっと(東京都)
2014/08/16 (土) ~ 2014/08/24 (日)公演終了
うーん。。
一つのマクベス作品として、加納さん演出・スズキさん振付他、役者さん達の演技を楽しむことは出来たものの、「子供に見せたい」となるとどうかなぁなんて思ってしまいました。古典は同じ戯曲をどのように表現するかという観方があり、そういう意味では楽しめたのですが、スーツを着たオールメールでの上演だったらやはり子供の騒ぎ声は不似合いだったかなと思います。しかし加納さんの描くマクベスにはかなり興味がありますので、花組芝居で是非観てみたい、です。

CHANGE
f.tプロデュース
Geki地下Liberty(東京都)
2014/09/03 (水) ~ 2014/09/08 (月)公演終了

HOTEL CALL AT
メガバックスコレクション
南大塚ホール(東京都)
2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★
開演前からの雰囲気作り
開演前からの雰囲気作り、役者の衣装と舞台セットも凝っていて盛り上げ方が素晴らしい。開演してすぐ明らかになる謎めいた状況にも期待が高まる。途中ユーモアのある場面も交えて、心温まるラストまでの展開は十分楽しめたが、意外性という点でやや物足りない気がした。
ホールだったせいか役者の声量にばらつきが大きかった点も気になった。

桜NIPPON 踊る OSK 2014
OSK日本歌劇団
先斗町 歌舞練場(京都府)
2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★
歌舞練場に行ってきました。
先斗町の芸妓さん・舞妓さんの本拠地にお邪魔して、OSKの男役が芸妓さん・舞妓さんと共演したわけですが、やはりこの日のために猛特訓されたのでしょう。
しっかりと踊ってらっしゃいました。
第1部の「華綾とり」は見応えがありました。
第2部の「炎舞」は、OSKのメンバーだけの演目なので、OSKの本領を発揮できるはずでしたが…。
ストーリーの盛り上がりとしても、ダンス・踊りとしても、中途半端になってしまったかな…。
これから東京・大阪と9月最終週まで公演があるので、どうなっていくのか、というところです。

谺は決して吼えない
一色洋平×小沢道成
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/09/04 (木) ~ 2014/09/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
観た
大好きな須貝さんが脚本だという理由だけで観劇。
演じる方達のことはよく知らないので余り期待はしてはいなかったのですが、予想に反して素敵なものを見せていただきました。
軽やかに笑いを交えながら心の奥深くと向き合い受け入れていく様にどんどん引き込まれ泣きそうになりました。
どうしてももう一度観たくて翌日も観劇。やっぱり台本欲しい!と思ったのですが、見当たらずに断念。

柔軟罪
ドドド・モリ
RAFT(東京都)
2014/09/05 (金) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★
原作あり
上演時間55分。客席は奥で、ガラス越しに外が見えたまま。段ボール等発想が面白い。原作を知らないのでちょっとわかりづらい感覚があった。

落ち合っている
BATIK(黒田育世)
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/09/04 (木) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★
矢嶋久美子の会鑑賞
上演時間2時間。しかもデュオで春の祭典全曲を組み込みとはすごい。黒田育世からメンバーへの伝承にも思える、命を感じる作品。

アカイイト
劇団ピンクメロンパン
タイニイアリス(東京都)
2014/09/03 (水) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★
独特な世界
ストーリー、怪しい雰囲気、音楽・・独特な世界を醸し出していました。ストーリーはスピード感があり、後半になり、どんな真実なのか?と面白くなりました。場面転換が上手く、1人の役者さんが多数の役柄を演じていました。恋は狂気(凶器)にもなってしまい、恋と愛の違いを感じました。内容や雰囲気で、好き嫌いが別れる舞台だと思いました。

福喜多さんちの三兄弟7
劇団925
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
癒されながら
今回のお話もほわっと柔らかい気持ちになりました。そして個人的に自身にも思い当たるお話でもありました。ONとOFFがあっていい。無理にOFFのときまでONのテンションでいなくてもいい。それこそ『ありのままで』いいと。どこかで背伸びをし無理をすると歪が起きる。ジョーク町田さん、あなたはそのままで。そして自分も無理せず今のままで、といっても立ち止まるのではなく、進みながらマイペースでと思いました。優しい気持ちになるお話をありがとうございました(o^^o)

贋作・桜の森の満開の下
劇団六風館
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てきました。
争い…少し残虐な感じがしました。
それぞれの役者さんの魅力は出ていて、良かったです。
少し長めの舞台だったので、もう少し引き付けられる何かが足りない感じがしました。
チケットプレゼントありがとうございました。

CHANGE
f.tプロデュース
Geki地下Liberty(東京都)
2014/09/03 (水) ~ 2014/09/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
It's a small world
僕は舞台自体や、役者さんへの興味ではなく、友人が話してくれたストーリーが気になって観に行ったのですが、想像以上に見所が多く、とても楽しかったです。
フライヤーにはキャラクター紹介くらい載せた方がいいのではないかと、素人考えですが。
とりあえず、観て良かったです!

ダンスダイブウィーク 21世紀ゲバゲバ舞踊団「AT/AT」 /康本雅子「絶交わる子~2人バージョン」
北九州芸術劇場
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2014/09/06 (土) ~ 2014/09/06 (土)公演終了
満足度★★★★
康本雅子に、鷲づかみにされた
康本雅子のダンスに鷲づかみにされた。思い切りのいい振付が、抜群のテクニックと並外れた身体能力で間断なく繰り出され、あ!ヱ?ドキッ!の連続だった。
詳細は、「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

マナナン・マクリルの羅針盤
劇団ショウダウン
シアター風姿花伝(東京都)
2014/09/05 (金) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

マナナン・マクリルの羅針盤
劇団ショウダウン
シアター風姿花伝(東京都)
2014/09/05 (金) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
凄い!
1人芝居なのに無限に広がるスケールの大きさは。。。
舞台上に何人、何十人の姿が見えてくる、不思議な感覚。
小柄な役者が大きく見えた。
凄すぎる。すばらしい!

止まらない子供たちが轢かれてゆく
Cui?
アトリエ春風舎(東京都)
2014/09/03 (水) ~ 2014/09/16 (火)公演終了

マナナン・マクリルの羅針盤
劇団ショウダウン
シアター風姿花伝(東京都)
2014/09/05 (金) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

瀕死の王さま
札幌座
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/09/04 (木) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

無意味な花園
空想組曲
サンモールスタジオ(東京都)
2014/09/02 (火) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★
みてきた
2人が軸になってるんですが、私には納得するほどの説得力がいまひとつ感じられなかった。
趣里ちゃんのターンはよかった。

じゃのめ
西瓜糖
駅前劇場(東京都)
2014/08/29 (金) ~ 2014/09/05 (金)公演終了
満足度★★★★
時代の匂いが滲み出す
浅学の身である私にどれだけこの作品が理解できたのかはさておき、そう思わせるだけの重厚感に溢れていた。震災後の混沌とした時代に抗い、もがきながら躍動する「生」。その陰で怪しく蠢く「性」。そこに清濁併せ持つ「人間」という存在のエネルギーを感じる。彼らの「渇き」を癒すのはそぼ降る雨か、果汁の恵みか。(梨や苺を食するシーンが象徴的?)栄子と雅枝の会話でお互いを「へんてこ」と呼び合うシーンがあるが、どこかへんてこでなければ生きていけない時代だったのかもしれない。文学座のベテラン女優を中心とした経験豊かな役者陣の演技は言うに及ばず、セット、小道具、衣装など細部に気配りされた舞台は見応え充分。ラスト、雑誌「じゃのめ」の編集者、宇垣逮捕の報で幕。土砂降りの雨の音、そして新たな戦火の足音。印象的な幕切れだ。