最新の観てきた!クチコミ一覧

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The World is Yours

The World is Yours

トランス☆プロジェクト

テアトルBONBON(東京都)

2014/10/01 (水) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★

自分探し
インターネットというバーチャルな世界の方が自分自身を曝け出せるという、逆説的な話。説明にあるあらすじ「主人公マキトが訪れたインターネット上の世界『ミラーワールド』。 そこでは誰もが自分の分身『アバター』を作って生活を送っていた。 そこでマキトは『人を探している』と語る男性と出会う」ことになる。虚構の中の真実は継続できるのか。そもそも虚の中に実は存在するのか、という疑問が生じる。
バーチャルな世界では、自分の性別・年齢・容姿について事実を登録していない。第三者に成りすまし、自分の本当に行いたいこと、言いたいことを実行している。それは本当の自分を相手に見せることなく、嘘のままだから可能ということらしい。自分らしさとは…実に興味深い公演であった。
最後はそうなるであろう展開に胸を撫で下ろした。

今後の公演にも期待しております。

ネタバレBOX

性同一障害であることをカミングアウトできず、本当の自分を表現出来ない悩みが、バーチャルの世界へ逃避させていた。
最後はカミングアウトし、現実の世界でインターネット上の人と会うことになる。自分に正直にと言うのは簡単だが、世間的にはまだまだ理解が進んでいないだろう。そういう意味では、意義ある公演だと思う。
"conditions" _music by SHUTA HASUNUMA

"conditions" _music by SHUTA HASUNUMA

岩渕貞太 身体地図

森下スタジオ(東京都)

2014/10/03 (金) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

無題1270(14-309)
15:00の回(曇)。14:15受付、14:30開場(Cスタジオ)。椅子席3列、4列。正面、木台(?)が横に2段、壁ができています。15:04開演〜16:06終演。


岩渕さん、小暮さんは「斑(ふ)(2014/3@アートスクエア)」を観ていて2回目です。当パンに「身体と音楽をめぐる作品」とあります。

立体的な音像(音が回る)、カラダの動きや位置が緩やかに変化してゆきます。

当パンに挟まれたチラシに、今週2回観に行った勅使川原さんの「eyes 目(@KARAS APPARATUS)」があり、それはベートーベン「7番」全曲を使ったダンス。本作は、ノイズ、コラージュされたような断片が中心。

最近読んだ本(生命の進化について書かれたもの)に載っていた食虫植物の項が連想されるのですが…外的刺激を受け反応する、止まる、また反応する…一見ほとんど変わらない表情も植物的だったのかも。大地を摑む根、太陽を求める花、風に抗する葉ですかね。

第三帝国の恐怖と貧困

第三帝国の恐怖と貧困

劇団わらく

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/10/02 (木) ~ 2014/10/06 (月)公演終了

満足度★★★

物足りない
ブレヒトの「第三帝国の恐怖と貧困(悲惨)」は、当初そのパロディ「第三定食と豆腐と蓮根」として上演される予定であったが、事情により変更したもの。
さて、本作は20世紀を代表する劇作家ブレヒトの記念碑的な大作であり、全編を上演すると4時間を超えるらしい。ナチス統制下における小市民の不安な日常を描いた情景のうち、「白墨の十字」「黒い靴」など10景を上演した。もともと色々な劇団で上演されるほど魅力のある作品だからストーリーは面白いが、演技でその面白さを現し切れなかったと思う。もっと言えば役者間の演技力に差があり、バランスを欠いていたと思う。

何気なく見逃してしまいそうな新制度の中に、将来を危惧させる重要な決め事が…どんな時代でも真を見誤らないよう心したいと思わせる芝居であった。
そして何より、無関心が将来に悪影響を及ぼすということを示唆しているようであった。
今後の公演に期待しております。

小金屋食品ものがたり

小金屋食品ものがたり

劇団天八

KOKO PLAZA(大阪府)

2013/10/13 (日) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度

敬意をもって演じているのか心配になった
・ストーリーは,小金屋食品さんの↓のWebそのままだった。それ以外は何もなく,自分たちなりに考えた人物像をもっと表現してくれるんじゃないかと期待していたのに残念だった。
http://koganeya.biz/con_05.htm

・結構な大きさの舞台を使ってるのに生かしきれていないように感じた。これも勿体無い。

・終盤鳴き声が聞こえてきたが残念ながら2・3人程。自分は上記の通り芝居としては不十分のように思えて感動できなかった。終演後,ロビーに出てきたらその2・3人の人は全て劇団員の知り合いだったようだ。身内にはウケてたようだ。

・これは非常に残念でならなかったのだが,タイトル通り,小金屋食品さんに敬意をもって演じているのか心配になった。理由として,終演後の挨拶に小金屋食品さんの名を全く出さず今後の活動内容しか話してなかった(実在の会社・人物をお借りして演じさせてもらっているのに,何の説明もないとは・・・正直信じられませんでした)ことと,終演後,小金屋食品さんの物販スペースに劇団員が誰も居らず,主役にいたっては主役の知り合いと思わしき方と延々談笑しており,これも正直信じられない対応だと感じた。小金屋食品さんがPRのために劇団天八さんにお願いしての公演だったかもしれない。それでも,小金屋食品さんへの対応は残念,いや失礼にもほどがあると言っても良い。

・劇団天八さんのお芝居を観るのはこれが初めてなのでこれが全てだとは思わない。今回はいろいろと残念な内容のように感じられたが,オリジナル作品等あればまた観てみようと思う。

インポッシブル・マリッジ -ありえない結婚-

インポッシブル・マリッジ -ありえない結婚-

俳優座劇場

俳優座劇場(東京都)

2014/09/25 (木) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★

とても面白い戯曲
「あり得ないほど変な結婚」「許されない結婚」から「結婚自体が人間には不可能」も含めてコミカルに描く。行動の動機が不明瞭で、突拍子もない感情の発露や性的衝動が「おかしなこと」扱いで流れてしまうのは残念。

ネタバレBOX

長女のお腹は臨月に近い大きさだったように思います。、臨月の妊婦は仰向けに寝ることはできません。あんなに走り回るのも、機敏の動くのも難しいです。せめて6~7か月ぐらいと思わせる衣装にしてはどうかと思いました。
どんぶりの底

どんぶりの底

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2014/09/26 (金) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

役者ができている
流山児★事務所創立30周年記念公演第一弾、ということで、スズナリでのザ・アングラとでもいうべき舞台。
パワフルで、迫力に満ちた役者の熱演が心地よいです。
30周年記念、ということもあるのでしょうが、大久保鷹さん(状況劇場)、根本和史さん(黒テント)、土井通肇さん(早稲田小劇場)そして、もちろん、流山児事務所の塩野谷正幸さんと、往年のアングラ劇団の古参(失礼!)の役者さん達がそろい踏み。
中でも、大久保鷹さんは存在感抜群で、ひとりで持って行きます(笑)。

役者の身体ができている芝居が、おもしろくないわけがない、という見本のような舞台でした。

蝙蝠の箱

蝙蝠の箱

演劇ユニット「青唐辛子」

シアターブラッツ(東京都)

2014/10/01 (水) ~ 2014/10/07 (火)公演終了

満足度★★★★

めっけもの!
登場人物のキャラが個性的で、みんなユニーク。思いのほか(失礼?!)ちゃんとしたミュージカルで、君は歌わないよね、と思っていても歌い出す!
そして上手いー!!
とっても味わい深い楽しいミュージカルでした。

ロミオとジュリエットのこどもたち

ロミオとジュリエットのこどもたち

ロロ

あうるすぽっと(東京都)

2014/10/02 (木) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★

ラブストーリーのコラージュ
『ロミオとジュリエット』をベースに様々なラブストーリーがコラージュされた作品で、後半の三浦さんなではのシュールで重層的な展開に引き込まれ、休憩込みで2時間40分程の比較的長い上演時間が気になりませんでした。

前半は大幅なカットはあるものの原作に沿って演じられ、ロミオとジュリエットが死ぬラスト直前から独自の展開となり、休憩の後は三浦さんオリジナルのラブストーリーにまつわる物語となる構成でした。
3階建てのセットの2階にはターンテーブルが設置されていて、前半はレコードをスクラッチするのに合わせて早回しのような台詞と動きで次々に進み、ロミオとジュリエットが初めて合うシーンは音楽と共に何回も繰り返されるのが印象的でした。
クラシカルな装飾が施されていていたセットの表層が取り外され素の足場に変化することによって古典から現代に接続され、『トリスタンとイゾルデ』『金色夜叉』『タッチ』『東京ラブストーリー』といった古今東西のラブストーリーの断片が『ロミオとジュリエット』と被さり、幻想的な広がりが感じられました。
後半は、女隊長が率いるラブレターを探すグループ、工事現場で働く人達、死者と繋がりを持つラジオDJとそのリスナーといったエピソードが同時並行し、カオティックな雰囲気が魅力的でした。終盤では愛が時代・場所・性別を超越した普遍的なスケールで描き出されていて壮観でした。クライマックスの吊り橋効果的なスリリングで高揚感のあるシーンが素晴らしかったです。

前半と後半で色々な要素が関連付けられていたのが良かったです。前半で死ぬ場面が描かれずに時間がフリーズしてしまったジュリエットが後半では常に3階の中央で静かに佇んでいたのが効果的でした。後半でも『ロミオとジュリエット』の台詞やシーンが効果的に引用されていて、有名なバルコニーのシーンが印象的に変奏されていました。原作ではあまり目立たない、ロミオがジェリエットに会う前まで恋焦がれていた女性、ロザラインを大きくフィーチャーしていて恋の切なさを描いていたのが新鮮でした。前半の様々な場面で登場していたレコードと双眼鏡が聴覚と視覚を象徴する物として後半で扱われていたのも興味深かったです。
後半は素晴らしかったのですが、前半は文体と早口のせいもあって台詞が聞き取り辛く、後半での引用が引き立たなくなっていたのが勿体なく思いました。

音楽の使い方がただの雰囲気作りのBGMとしてではなく物語に密接した物となっていて、様々なラブストーリーの音楽がコラージュされて1つの曲になって行くプロセスの盛り上がり方が気持ち良かったです。

タダデネ!

タダデネ!

発条ロールシアター

タイニイアリス(東京都)

2014/10/02 (木) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★

う~ん・・・
白日夢の先は大河ドラマの片隅だった。悪くない設定だけど、前半あまりに淡々としすぎて(後半は結構盛り上がってきましたが)、入り込むことができませんでした。

三文オペラ

三文オペラ

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2014/09/10 (水) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い。
島田歌穂さん、はまり役!空席が目立ったのは、何で?

不謹慎な家

不謹慎な家

PANDA JOCKEY

シアター711(東京都)

2014/10/01 (水) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★

圧倒されました
屁理屈なのか正論なのか、わかったようなわからなかったようなスゴイ会話劇でした。とにかく笑えて、ちょっと考えさせられて、圧倒された芝居でした。

露の見た夢

露の見た夢

東京ストーリーテラー

萬劇場(東京都)

2014/10/01 (水) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★

砂チームを拝見
 アスカリナの刑場で、今当に処刑されようとしているのは、民衆から崇められているラクサーダ。この地の実質的リーダーである。処刑をしようとしているのは、この地を植民地化した近隣の強国、サラガヤだ。ラクサーダの罪名は、国家転覆・反逆などと呼ばれる「罪」で、この地を収奪しているサラガヤ為政者にとっての都合でしかないことは無論である。

ネタバレBOX

 ラクサーダは、一種の哲学者、宗教家であって、サラガヤの身分制度などを否定するものであり、人種による差別化を否定するものであった為、先ず、軍事的にこの地を制圧したサラガヤが、民の心を完全に承伏させる為に、サラガヤの政治体制を補完するサラガヤ国教を浸透させようとしたことが失敗したことに対する、お門違いの処刑であり、論理的敗退である。何故なら、論理はより優れた論理によってしか越えられないからである。論理に対して物理的暴力で応じた者は、その時点で、己の論理的敗北を認めたに等しかろう。
 こんな訳で、窮地に立たされていたのはサラガヤ王から、この地域の統治をまかされたコンパーレだったが、無論、このようにインテレクチュアルなレベルで政治は動かない。だが、如何にも、政治屋共らしい計らいが、サラガヤの祭司長、ラビナスによって図られていた。盗人、タジムを一緒に処刑して、ラクサーダの名誉を汚そうというのである。
 タジムはこの地の東側にある小高い山のある土地で生まれ育った。父も盗人、当然、盗人になるべく仕込まれ、そのように生きて来た。そんな彼に、罪の意識は無かった。だから、死にたくなかった。それを言葉に出し、泣き喚く。それを聞いたラクサーダが、本当に助かりたいなら、と救いの手を差し伸べた。これが、始まりであった。(上演中なので、ここ迄、後は、観てのお楽しみだ。)
 演技は特に、タジム役、清水 拓蔵とモキ役、中山 祐士が気に入った。
“秋の、死んで貰います祭り!!”地獄の3本同時上演!!!

“秋の、死んで貰います祭り!!”地獄の3本同時上演!!!

good morning N°5

OFF OFFシアター(東京都)

2014/09/26 (金) ~ 2014/10/04 (土)公演終了

満足度★★★★

「愛欲の乱」観ました
御姐様方のカオスでサバトなステージ、大いに堪能しました。脂肪の乗ったお腹も見えそで見えないところもステキです。次回はハプニングを期待します。

第三帝国の恐怖と貧困

第三帝国の恐怖と貧困

劇団わらく

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/10/02 (木) ~ 2014/10/06 (月)公演終了

満足度★★★★

現在の日本と比べよ
 ワイマールから翼賛体制への移行を、ヒトラー存命中にブレヒトは描いていた。
 ところで、情報隠蔽を本質とする秘密保護法は、誰を保護しているのか? 政権や官僚、資本家、御用学者、メディアなどの嘘、不誠実を見えないようにしているだけだろう。そのほか、憲法改悪、教育基本法改悪等々、枚挙に暇が無い。この植民地のだらしない、アホな姿勢と倫理の崩壊を、唯、誤魔化す為の道徳教育なんぞ、糞クラエ! である。

ネタバレBOX

 ナチが政権を奪取するに至る過程で、除々に生きづらくなって行く状況を市井の一般人家庭や、其処に出入りする人々、活動家のアジトなどの対話から、リアルに浮かび上がらせる。その中には、夫がアーリア人種、妻がユダヤ人というカップルもあった訳で、このようなカップルでは、妻の安全の為、ドイツ国外へ避難するなどと言うことがあった。そんな市民の除々に圧迫されてゆく自由や税の増額などと、不平分子、排斥対象者拿捕などに従事する、ゲシュタポ、親衛隊、ヒトラーユーゲントなどとの駆け引きと争闘の結果が、ブレヒト自身の市民への取材を基に構築された作品である。ゲシュタポや親衛隊については、ヒトラーユーゲントよりよく知られているだろうから、説明は割愛するが、ヒトラーユーゲントについては、安倍政権の教育改悪とも密接に絡むので、その危険性を指摘しておこう。これは、子供達を権威である教師の手によって洗脳し、「党」なり「指導者」・「独裁者」なり、彼らが築いた体制なりを批判した場合、例えそれが親であっても公安関係者に密告させ、しょっ引く為に「教育」するのである。現に、現代史にもそんなことが行われていた現実がある。ex.(紅少兵)について調べてみよ。
演技については、演目が急遽変更されたという事情があるにせよ、科白を噛む役者が多かったのには興を殺がれた。残念である。上演中なので、これ以上、細かいことは述べない。更に詳しいことは、キチンと歴史で勉強すべし。
春琴抄

春琴抄

芸術集団れんこんきすた

千本桜ホール(東京都)

2014/10/02 (木) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★

万人に薦めれはしないが是非観ていただきたい
芸術集団れんこんきすた様の舞台は前作、前々作と見させて戴いていて私が観て来た作品は痛ましい部分もあればコミカルな部分もある作品であった。

しかし、今作はコミカルなシーンは極めて少ない、、、

始終重苦しく、一部バイオレンスな演出が含まれてくるのも原作を知っている人間なら想像に難くないだろう。
私の同行者はそういう描写が苦手で観るのはなかなかにツラい物があったと言う、、、

だがその重苦しく鬱々とした暗闇の中、春琴とその手曳き佐助が『視た』世界とは!?



内容がかなり重いので誰もが観て楽しめる様な作品では無いが、上記の同行者は『途中で体調が悪くなるくらいに観るのは辛かった。けど、最後まで観た今はとても美しい作品だと思った』と体調が悪いながらも、やや微笑みがちに言っていた。

きっとそういう作品なのだと私は思う。

ことぶきの唄(終演いたしました!ありがとうございます)

ことぶきの唄(終演いたしました!ありがとうございます)

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2014/10/03 (金) ~ 2014/10/16 (木)公演終了

満足度★★★★★

初日
エビスっぽくない、結構激しい動きがある芝居。笑いいっぱいのコメディ。

やっぱり、2トップ(伊丹さん・山崎さん)はいいなあ。いつもにも増して「近い」。
【あの席配置は少しみえにくい気もするが】

特別公演が観たくなる仕掛けずる~い。

りぴったので評価変更。
※ 多分前説で説明がある「舞台写真」の特典。観劇前には見ない(見せない)ほうがいいかも。ちょっとネタバレ含んでいる。

ネタバレBOX

約束するぜ、となんとなく雰囲気にている。特に主役が。

ラストのほうの花嫁の告白(これが上でコメントしたネタバレ。花嫁の写真みえたから、ああ、どっかで出てくるなと思ってしまった)がものすごくお気に入り。
ああいうのに弱いです。周りは陰陽師に爆笑していたが、なんかそんなことはまったくスルーで、告白の真剣さに取り込まれてしまった。

番長とレディースの掛け合いも楽しい。

今回一番気持ちが入ったのが、マスター(&あと2役)。
逆に、その分、自分の観方も「生徒会仲間」と少し距離感を持ったものになってしまったかも。だから途中少し話しに入り込みづらかった。


勝手にしやがれ、あの素晴らしい愛をもう一度は、私よりも上の世代なので、かなり古い感がするけど、それがいいのかなあ。いいんだけど、もう少しインパクト欲しかった。

あとラストの方もインパクトあるんだけど、特別公演に一部回した?からなのか、スカッとしない面も。

ただ、やっぱりあの席配置はみえづらい。背中ばかりになることもあるし、あれだけ動きが大きいものをエビスでやるのはきつそう。
普通の舞台で囲み席にしたらもっと楽しかったのに、と思った。

多分2回目観れば、違う印象を持つのかもしれない。
【終演しました!】ひともどきシュレッダー

【終演しました!】ひともどきシュレッダー

劇団fffff

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/10/03 (金) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★

究極
行くところまで行くと大変です。

ネタバレBOX

人間としてあるべき理想像を満たさない者は人間ではなくひともどきと判定される随分と未来の裁判の話。

ひともどきはDNA的には人間ですが、人間とひともどきの関係は、天才と凡人、アイドルと普通の人、有名人とそうでない人といった感じで、その他大勢として劣っていると思われるのが嫌なので主役を張って人間でありたいと誰しもが思い、自分の人生を自分を中心にして描けば主人公でいられることから銘々が自己中心的になっていくようです。

自分が世間から選ばれた人間だと思うこと自体は別に悪いことではないと思うのですが、みんながそう思うと全体として協調性がなくなってしまうようで、少なくとも各自が役割を分担して協同で作業する映画製作という行為はできなくなりました。

ひともどきと判断されるとシュレッダーにかけられるのかと思いましたが、別に殺されることはなさそうでホッとしました。とりあえず人間としてのあるべき姿を満たしていたとしても、トーナメント方式でこの判定を繰り返すと、最後には人間は一人になってしまいますからね。

意訳すると、役者は監督に意見するなということかもしれません。

ところで、裁判長は客席のところに着座したため、私にとってはほとんど声の友情出演という感じしかしませんでした。
LINX’S PRIME

LINX’S PRIME

演劇ソリッドアトラクションLINX’S

TORII HALL(大阪府)

2014/09/27 (土) ~ 2014/09/30 (火)公演終了

満足度★★★★

☆★帰ってきた演劇祭り★☆
今回は【B】バージョンを観劇!

❶劇団ほどよし『必殺仕事犬2014』

今回の中では登場人物が一番多い
20分では伝えきれなかったのではないでしょうか?
それは何だか本の中ページを抜粋した様な⁈
フワフワしたまま終わった印象…


❷KING&HEAVY『愛をとりもどせ!』

アニメのパロディを下ネタで通した事で
愉しく見応えありました♪
アクションとしっかりとした演技が印象的!
前半ではこれが一番楽しめた作品♪


❸がっかりアバター
『ゲリベンカーニバル~おまんこ達がズブズブと鳴いた夜~』

一部では笑い声も聞こえていましたが
私にはあまりピンとこなくて笑いどころが掴めなかった~(^^;;
狙う世界観は分かりましたが面白かったツボを聞いてみたい~⁈

~休憩~


❹劇団ちゃうかちゃわん『新・サムライ、仁義に散る。』

まだまだ若い~!
色々なキャラが出たり⁈ 急な展開⁈
限られた時間内に色々と欲張って詰め込み過ぎたのでは⁈
逆にゴチャゴチャしちゃったかな…

❺犬と串『王女クリトリーナ』

最後の切り札まで持ってくる序章の魅せ方が斬新!
表情豊かな役者さんも印象的!
色々な下ネタを観てきたので免疫力が高くなっていたのか⁈
丸見えでも素直に大笑いしました!
やり切る力を感じた今回一番のインパクト!
伝家の宝刀を出してしまって
次にそれ以上のインパクトが残せるのか?愉しみ!

❻匿名劇壇『夢の忘れ物』

何重モノ構造を重ね合わせた様な
それは現実なのか?夢なのか?
お客さんを混乱させる話は面白い!
私たちでは考えつかない福谷さんの知的な思考回路
それを演じる役者さんのキレのある演技が作品をよりお洒落に魅せる♪
中でも今回のフライヤーのモデルにもなった
声が印象的な東千紗都さんはイイですね♪
最前列でやたらと大声で笑ってる人が居て
ちょっと白けてしまった部分はありましたが…面白かった!

今回はTwitterでの口コミ通り確かに下ネタが多かったかなぁ~(^^;;
個人的には犬と串と匿名劇檀の作品が好きかなぁ♪

若い人たちのそれぞれの熱い想いが伝わった愉しい演劇祭りでした♪
まあプロデューサーが一番熱いのかも⁈

“秋の、死んで貰います祭り!!”地獄の3本同時上演!!!

“秋の、死んで貰います祭り!!”地獄の3本同時上演!!!

good morning N°5

OFF OFFシアター(東京都)

2014/09/26 (金) ~ 2014/10/04 (土)公演終了

満足度★★★★

女は恋 男は遊び
 キャストは女性ばかりだ。秋の死んで貰います祭り!! で上演される三本の内の一本“愛欲の乱”を拝見。

ネタバレBOX

おもてなし精神というと叱られるかも知れないが、そういった精神が随所に溢れている。男性社会の中で従属的な位置に置かれることを拒む姿勢を示しているハズが、単にフリに終わっている所が、日本女性の弱さか? ヨーロッパの女性は、少なくとも、もうちょっと抵抗するよ! それが、女性にとって、ジェンダーのマトリックス内で、最終的にプラスになるか、ならないか、その辺りは、其々の地域の歴史や文化的、宗教的、知的、社会的背景によって違って来ようが。
 さて、本題に入ろう。中心になって演ずるのは、中年の女性達だが、長年女優を続けて来ただけあって、芸に磨きが掛かって居る者、歌の上手な者、役者根性で見せる者等々、各々の個性を知り、自分の強みを活かした舞台作りをしている点は流石である。
 同時に、女優として表現するとはどういうことか? 女性が社会の中で生きるということは、即ち演技することではないのか? との内外への突きつけは、物理的力では、男性より弱いのが通常の、力学的弱者の生き方を問う問題として、国家間の軍事力をも類推させるような指摘であり、現実存在であるハズの我々の当に、刻々向き合っている問題群の根幹に横たわる大問題として捉えるべきであろう。また、これも同時に、産む性として、女性実存としての恋に絡めて、赤い糸を永遠に吐き出し続け乍ら、縫い物を紡ぐメタファーは、カルマを実存との関係で射程に収めながら、あくまで現実問題として自分の生活に取り込んでいようとする。
 自分は、男だから、意識を狂気の没する所迄突き詰めるやり方の方が、好みではあるが、現実と虚構に、このように心配りの利いた橋渡しのできる女性という存在を頼もしくも思い、強いとも思う一方、可愛らしい、との感覚も抱く。
 もう一点、指摘しておくべきことは、今作を含め、三作全体が、単に、演劇のみならず、生きるとは何か? 種族を継承するとは何か? 本能で継承するにせよ、その意味とは何かを潜在的に問うていることにある。
 唯、余りフランクにそれを出して居ないから、星は一つ減じる。狡さだからだ。
ミュージカル「ミス・サイゴン」

ミュージカル「ミス・サイゴン」

東宝

博多座(福岡県)

2014/09/22 (月) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★

千秋楽
といっても、この日しか観れなかった。。博多座にしては短期間の公演でなぜだろう?とは思ったけど。
クリスだけはもう少しかなと・・他のキャストは良かったなぁ~~~
1993年のライブCDとキャストは全然違うけど、受け継がれていくのだな~と思った。 

ネタバレBOX

岡ジョン、昔よりすごくいい声になってるような。
花代エレンは色っぽい。ベッドでの鎖骨のへこみに萌え。
上野クリス?まっちょでGIらしさはあったけど、歌がもう一歩ね。

そして、市村さんのご快復と舞台復帰をお祈りします。

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