神保町メイド喫茶人質監禁事件
劇団「神保町界隈」
テアトルBONBON(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
【月組】観劇
メイドさんが可愛かったです。
ネタバレBOX
指名手配中の犯人がメイド喫茶聖女に立てこもるも、変なおぼっちゃま君の毒にでも当たったのか、自分が好きだったメイドと同じ名前の婦警さんも加わってのメイドたちの歌に癒されたのか、改心するという話。
ゼウスにかまってもらえず拗ねて放浪している息子のヘラクレスが変なおぼっちゃま君で、見た者を石にするというメドゥーサの首を持っていましたが、伝家の宝刀は抜くことはありませんでした。
変な話でしたが、ゆうこりんみたいなメイドさんが可愛くて、そして、歌の上手いメイドさんもいてそこそこ満足しました。
変なおぼっちゃま君もギリギリ浮いてしまわず持ちこたえていたのは立派でした。
「ダム」
メメントC
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
ダム建設事業をめぐる人々の物語
ダム建設事業をめぐる人々の、特に、建設予定地にある民宿を経営する女主人公の母娘二代(三代?)の関わりを軸とした物語ですが、きちっとした構成のもとで骨がありながらドラマ性豊かな見応えのある作品になっていたように感じました。また、本格的な舞台セット、力のある俳優陣の演技、山の息吹を感じさせてくれる凝った演出も見所になると思います。
ネタバレBOX
プレビュー公演での上演時間は休憩無しで約2時間20分でした。
リーディングを拝見しておらず今回の公演ではどこがどのくらい変わったのかよくわからないのでなんともいえないのですが、最後はこうしめくくってきたかといえるエンディングでした。
また、「鴎外の怪談」(現在、上演中。しげさんの倍返しは消滅しましたが。)でも話に出てきたドクトル大石を扱った「太平洋食堂」の再演が来年の夏に予定されていて、嶽本さんと藤井さんとのコンビの作品がまた拝見できるのが楽しみです。
カサブタかきむしれっ!
演劇ユニット3LDK
ザ・ポケット(東京都)
2014/10/21 (火) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★
福島の今
なすびさん、田舎の先生の雰囲気がとてもよくお似合いでした。東北訛りもナチュラルで素敵。
里美黎さん、なつなちゃんみたいにはっきりくっきりした顔つき、エネルギーの使い方がとさまりなにそっくり!つまり、どんだけバリバリしてても、ヒロインオーラ全開なんだなーいいなー。見ていてこっちまで若返りそうでした。ぴちぴち。
愛の翼~Aras Del Amore~
OSK日本歌劇団
越前市文化センター(福井県)
2014/10/03 (金) ~ 2014/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★
グッときました!
今回、私が武生を観始めてからの定番スタイルとは変わり
ました。
フィナーレショーを加えての1本立て。
スペインを舞台にしたドラマチックミュージカル。
キャストの持ち味を生かした配役、思わず引き込まれる展開。
歌劇の持つドキドキやキュンやジーンやホッコリがギュッと
詰まっていました。
1回の遠征で3回観劇。
できればもっと観たかった!
はやみ先生の脚本・演出、歌劇ファンのツボを心得てくれて
ます。
心地良いカタルシスに浸れる秀作でした。
姐さん女房の裏切り
千葉雅子×土田英生 舞台製作事業
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2014/10/18 (土) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
満足度★★★
上演時間は短いが。
観て、聴いて、想像できる。土屋さんの作品だなあと。
ネタバレBOX
アフタートークがある回でしたが、ない回の観客方はものたりなかったかもしれない。
キミに逢いたくて
怪傑パンダース
新宿村LIVE(東京都)
2014/10/08 (水) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
最高の千穐楽
怪傑パンダースさんを知っている人にとっては、まさかのキャスティングと思った人も居たかも知れない。
そして、団長のいせひなたさんの病気による長期療養後の完全復帰舞台。
歌、ダンス、演技、出演者、音響、演出、脚本…パンダースさんを知ってまだ自分は日が浅いけど、その中でも最高の舞台でした。
何回も足を運んで観劇し、仕事で間に合うかわからなかった千穐楽を奇跡的に観劇出来て、本当に良かったです。
ネタバレBOX
個性的で魅力的な執事四人。そして、主人公達干物女達の分身お嬢様。
人生矯正計画で入店するメイドカフェの面々にTOのオタク達、たか子の過去の人物達に現代の人物達…全員キャラが立っていて、印象が全員深い。
キャッチーな美女menZ♂のなっちさんの曲に、壱岱さんのりさんの演出、しみひなさんのダンス振り付けにKJのオタ芸振り付け…もう全てが良かった…。
…そして、大千穐楽では観客側からのひなたさん復帰おめでとうサプライズと、お決まりのパターンでのスタンディングオベーションじゃない、自然に体が動くスタンディングオベーションを人生で初めて体験した舞台となりました。
この舞台は、一生心に残る舞台となりました。
きとうのときうた
宴友企画
d-倉庫(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
重層化が欲しい或いは捻りが
ストーリー展開がやや単調に感じたが照、明・音響の使い方は効果的だ。更に観客の心を鷲掴みにする為には、現代をと交感するような視座を何処かに嵌め込んでおきたい。様々な方法が在り得ると思う。梛役、空木役が気に入った。桃役も爽やかでピュアな感じが良いし、鬼灯と牡丹、椿の関わりは可愛らしい。また、菖蒲役の品は流石である。(追記2014.10.23)
ネタバレBOX
今年2人が、通過儀礼の儀式としての狩りにチャレンジする、桃と柊だ。既に儀式を終えた、空木、梛、鬼灯を加えた5人は、大の仲良し。おまけに、鬼灯を兄と慕う牡丹、椿が、妹分である。妹分達を入れると7人衆になる。
今日の狩りも失敗だった。他の4人にお膳立てをして貰いながら、桃は、そのポテンシャルの高さとは裏腹に、その余りの優しさと大切に育てられた環境から、おっとりした所から抜けきらないでいる。それに引き換え柊は、より野性的でアグレッシブである。
男3人のうち、桃の失敗を優しく慰め、フォローしてくれるのが、梛。村で最も腕もたち、何をやらせても出来るのが、空木だ。集落の長は、馬酔木。
ところで、成人へのイニシエーションとはいえ、狩り場のある森の奥には、鬼が棲むと言い伝えられており、特に月の細る時期には里近く迄鬼がやって来る為、くれぐれも用心しなければならない。だが、半月の間、練習を重ねたのに、桃はまだ一頭も大物を仕留めることができないでいた。そんな折、牡丹と椿は、容体の悪化した母を助けようと、万病に効くという、森の奥の霊木を探しに行った。妹分を探しに5人組も捜索に加わったが、鬼に襲われ、桃を守ろうとした柊は深手を負ってしまった。妹分達を助け、漸う、帰村したものの、柊の命は費えたと思われた。彼女のケアは一応、馬酔木に任されたのであるが。何れにせよ、不甲斐ない自分を守る為に柊は命を落としたと考え、桃は深く傷つく。そして、仇を取ろうと独り森の中へ入ってゆこうとするが、友人たちが放っておかない。森に分け入った4人は、矢張り、鬼に遭遇する。而も、最初に出会った鬼とは比べようもない程強い。何とか、命を保ってその場は逃れたが、森で出会った奇妙な老人、木賊から語られたのは、思いもよらぬことであった。(上演中故、ここから先は明かさないが、物語は急展開する)
空箱
満月動物園
カラオケ喫茶ヒマワリ(大阪府)
2014/10/07 (火) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
最高に面白かった。
西原希蓉美 河上由佳 諏訪いつみ 高島奈々 加藤光穂 皆さん素晴らしい演技です。涙を溜めて 涙を落とさない、向い合った緊張感、夜逃げ、 西原希蓉美さん演じる絹子の難しい心の変化と設定を軸にそれぞれの会話で進む物語と素晴らしい演技。 満月動物園の上手い女優さんの中で1人客演の加藤光穂(劇団てんてこまい)さんの演技も素晴らしかった。観れてよかった、最高に面白かった。やられました。
ネタバレBOX
西原希蓉美 河上由佳 諏訪いつみ 高島奈々 加藤光穂 皆さん素晴らしい演技です。涙を溜めて 涙を落とさない、向い合った緊張感、夜逃げ、 西原希蓉美さん演じる絹子の難しい心の変化と設定を軸にそれぞれの会話で進む物語と素晴らしい演技。 満月動物園の上手い女優さんの中で1人客演の加藤光穂(劇団てんてこまい)さんの演技も素晴らしかった。観れてよかった、最高に面白かった。やられました。
社長 ウチが、 食パンマンはラスクあかんやろ 子供の頃ラスク好きやったらな 食べたいな 法事で出てた カイ兄ちゃん3回忌に 箱最近見いひんな 家帰るん これ忘れてる(手さげ金庫と帳簿) あんた社長やで // 箱は実家に置いてあった いつか父が来なくなって 実家に置いとかないと父が何処に入れていいか解らないと思い・・・箱に何を入れておこうかと そんなお話しです // 映像 照明 椰子のはの影 // 和花おって良かった 粗利良いな 売上少ない(うーんリアルだ) 母の通帳 残高 金持ちの娘やったんや(後々分る) お父さん何してたん お母さん認知症で入院 和花のおじいちゃんが最後 何を考えていたか、 心に突き刺さった お母さんと 母の娘は私1人 嬉しい 店が落ち着いた頃 妹がやって来た 私も最後知って 会いに来ました 知った時はびっくりした 幾つ 21 、若! 、 ごめんなさい
お父さんは亡くなりました 、 芹です セリウムから取った 絹子はお姉さんは、おじいちゃんが絹で大儲けしたから セリウムで儲けたから 父は貿易商、妹ができてハッピー 父最近観覧車の事故で亡くなった 全部が突然で、あってみて綺麗な人で良かった かわいい人で良かった、母は緊張の糸が切れたんや ウチの知らん所でいろんな事が起こって ウチの箱に入った来る // 私が悪いんです 外で子供を作ろうと私が言いました 古い家で子供が出来なくて肩身が狭くて // 今カチンと来ました いつかこんな日が来ると思ってた // 結婚して12年で芹ができて これは、家の蓄えの半分 納めて下さい お願い致します。 いつかあったら罵詈雑言浴びせられると 受けて立とうと 私もです 私を助けてくれた人 僕の子を生んでみる。 ころっといっちゃいました 申し訳御座いませんでした 終りましたね ええ 終りでしょう もう待たなくていいんですよ 私達もう待たなくていいんで
す もう // くちゃくちゃでちっとも片付きませんけど 水面の波紋の様な照明 箱に話かけた リボンが木工用ボンドで貼っていた お父さんの指の感覚が見えてて その後の向こうの次が見えます 本当の事を知っても変わらない父の声 聞いて見たい コンコン箱にノック お父さん 面白い事いってた // 商売 40人も使こってた 凄い そちらの具合は、いかがですか 今何を感じてますか コンコン 何を思ってたんですか // 和花とドライブ 遠足のお菓子 バナナ 凝ったやつや無くて 自分だけで乗り越えられへん事があると思った ウチ今夜夜逃げ 水商売の女に入れ上げて いくら これ以上惨めになりたくない 引き返せるのは、何処やった もう何でも話せる // ウチが行かんとってよって言ったら父は来てくれたかな ウチはコツコツ 何時でも 繋がってられる お父さん 待ってるよ // 遠くにいて笑顔でおる 遅くない リリリー 警察
// コツコツ(箱をノック) ウチはどこかで間違えたかな 海超えていったら 良かったかな // オレンジジュース 狙ってた 芹ちゃん、バイト代 母さんに 言ってる 言ってない・・・ 学校の方が楽しいやろ 父さんはどんだけおる、芹ちゃんの父さん、 もう来ない方がいい 大事にしてた家で 悲しい時は、しっかりと 悲しまないと尾引くねん ウチと芹ちゃんの悲しみは違う 全部終わった事ですって言われても 元気なふりするのが大人なんや // お父さん絹子ちゃんにどう接してた 芹ちゃん父さんの話してよ 葬式の時でいい 父のホッペ撫でた 生きてるうちにでけへんのは何で 恥ずかしい 泣いてすがってもう一度蓋開けさせたらよかった、結局残っているのは寂しさだけ 箱から綺麗な光 コンコン そちらの具合はどうですか 今何を感じてますか 何思ってはったんですか 芹ちゃんが来なくなった ほっとした 父さん死んだ びっくりせえへん 母さんが施
設に入る 400万 30万/月 分け解らん様になったらこんとってな 母さん 父さん好きやった えっびっくりするわ 母さんほっぺた え、 何でもない // 母さんは可哀相やと思っていた ウチしか無いと // 今何を感じてはったんですか コンコン 今ウチは何を感じてますか この気持は、 何も欲しがらへんかった私が母を傷付けていた 母を縛り付けていたのは私 // コンコンコン 芹の母が来た 母は頼る時を知っている強い 施設の人、名刺に理事長 最後を看てほしい // わたしが言った 外で子・・と もう悩まんでいいからと言った 10年してから芹が生まれた // 許そう みんなで分けあって生きて行ける // ありがとう 生まれて来てくれて // 箱にチョコレート 父が、 またいつか会いましょう 父も言っている(奇跡 見えない所に死神かな) // 和花 離婚 リサイクルショプを当た。
サ・セ・パリ-2
東京労音
かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホール(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/22 (水)公演終了
満足度★★★★★
OGさん達だけあって軽やかさというより重厚さがありました
2部構成で20分休憩入りの約2時間です
(後半がシャンソン風で、前半が有名ハイライトシーンメドレーでした。)
有名フレーズだけは知っていた曲等が、
華やかな衣装と舞台で生で観劇できたのは嬉しかったです(^-^)
観客は女性が多いかなって思っていたが、
結構男性客が多くてチョット驚いたです。
舞台上の見せ方は照明にセットにと隙がまったく無かった
曲の合間の小話で宝塚の方々は阪急電車にも挨拶するという話がでたが、
真偽の程はどうなんでしょう(^。^;)
生で見れた金銀のラメスーツは、
本当に煌びやかで非日常がたっぷりと味わえて大変満腹になりました♪
100周年・・・。 ほんと凄いですね~
開設当初は”なんて破廉恥な”とか陰口をたたかれて、
現在では”なんて古風なことを”と言われてるらしいとか、
代表さんのインタビュー記事を読んだ記憶が蘇ります。
インタビューの〆は代表さん曰く、
われわれは変わらず同じ事を継続しているだけなのに、
時代が流れているのだ。と述べていらしてました。 納得ですね。
匂衣(におい) ~The blind and the dog~〈当日券あり!〉
劇団印象-indian elephant-
シアター711(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
好みでは無いが素敵な作品
下北であんな作品を観るとは思わなかった。
一言でいうなら、ピュア。
あやか役の女優さんは器用だなと思った。
タイの方や営業マン役の方など身体を使える俳優であることはわかったけれど、表現方法がミスマッチな感じがした。
好みでは無いが素敵な作品。
嘆きのベイルート
ピープルシアター
シアターX(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★
舞台として「何を観せたいか?」が整理できていなかったのでは?
原作ありきのお芝居では、
原作→脚本/演出の段階で、
(基本的に)単行本一冊の物語にしても
舞台演劇2時間程度におさめるにはとても長く、
脚本そして演出の時点で
「何を観客に観せたいのか?」
「どういう気持ちにさせたいのか?」
などを考えて見せ場とそうでない場面を分け、
削っていく作業があると思います。
しかし、本劇ではとにかく原作の場面場面を全て
盛り込もうとでもしたのか、
とにかく場面の転換が早過ぎる上に
観客の理解が追いつかない形で場面転換してしまう為、
置いてけぼりになる観客が多数だったと思います。
※ 僕は本作品の原作を読んでいないので
これでも削った方なのかも知れませんが・・・
ネタバレBOX
【気になった点】
・ 当初、まるでサーカスのように高さと奥行きを持たせ、
いくつものとても高い脚立(きゃたつ)で階段(?)を表現し、
というセット構成を見て「何か期待させるもの」があったのですが、
結局
・ 最後の船の場面
・ 主人公の1人バッサームの未来(旅路)を示すロープ(縄梯子)が落とされる場面
以外なんの効果的な使われ方もしていなかったかと・・・
お芝居中演者がかなりあぶなげに脚立を登り降りする場面に
観ているこちらがハラハラさせられるぐらいなら、
普通のセットを組んだ方が良かったのでは?
(本劇内容からすると、このセット構成はまるで
意味を持たなかったかと思います。)
・ 上に書きましたが最後のオチがバッサームの未来を予見させる
「縄梯子が落とされる」だったのにはガックリきました。
これは演出効果0だと思います。
観せ方の工夫が足りません、道具に頼っても効果が低いと思ったら
演技で観せて欲しいです。
・ あらすじを読んでいたので、始まり
・ 内戦下のレバノン
・ 荒んだ(すさんだ)国の中においても、
生きる楽しみを失わないバッサームとジョルジュ、2人の青年の生き方
には、本物語に対してこれからどう物語が展開していくのか?
と期待させられるものがあったのですが、
そこからが悪すぎました。
※ 上手(かみて)、下手(しもて)、
どっちがどっちか忘れてしまったので
右、左、と書きますが
右上バッサームの部屋でのラナとのやりとりがあったと思ったら
スタスタと左下へ移動し、そのまま「よく分からない」場面に転換するバッサーム。
なんの説明もなしで主役が移動し、別の演技を始めるなど
不親切にもほどがあると思います。
※ 本来なら前のお芝居のつながりで、次の場面に移動する(=観ていて分かる)、
または同時刻の別場面を表現する、などが
早い場面転換の上手い使い方だと思いますが・・・
※ もう少しだけ上手に「こういう場面である」という状況を
演技や言葉で説明できなかったでしょうか?
同様に場面場面の終わりも突然過ぎて、
お芝居で言う「余韻」のようなものがまったくなく、
観劇側の感情がまったくついていけませんでした。
この場面転換がバンバン繰り返されていく様は、まるで
「映画版 ハリーポッター 1作目」を思い出させるものでした。
※ 「映画版 ハリーポッター 1作目」は、
とにかく原作に載ってるシーン全部を映像として入れ込んだあげく、
(原作を知っている人間にすら)
お話が見えない、と大変な不評を買った作品です。
・ 同じく観せ方として、
空襲音とともにたまに(多分)戦時下のレバノンなどの映像を
背景として登場させていましたが、
これも「意図」が掴めませんでした。
・ 原作に当たる物語の背景に当たる国の状況を見せ、
このような状況だからこそ人々の心が皆荒んでいった、
という形でお芝居につなげたかったのでしょうか?
・ 単に原作の「戦時下の国」での「青年達の生き方」という事で
戦時下である事をアピールしたかったのでしょうか?
はっきりいって映像が使われるタイミングから何からが
全然効果的ではなかったと思います。
(お芝居を観る上で”邪魔だ”とすら思いました。)
BGMやナレーションも同様でした。
盛り上がりにかけている場面でなぜか「クライマックス」的な
BGMがかかっても、観ているこちらは「訳が分からない」と思わせられる事多々。
終盤、バッサームとジョルジュ2人の場面でジョルジュが
「おれ(達)は戦場で1000人殺した」と語り、
最後ロシアンルーレットで自らの命を断つ場面、
あの場面ぐらいに本当のクライマックスだと分かる部分でないと・・・
激しく盛り上げにかかるBGMが
「この場面はこれから盛り上がるのか?」と
誤解をさせてしまうだけだったかと・・・
・ 場面転換が早すぎて、色々な場面を描きすぎて、
大事な場面を描ききれていなかったのでは?
例.ラナという少女の存在について、観劇していて
バッサームの彼女だったけど「国を出よう」とバッサームに言うたびに
「まだだ(一攫千金してからだ)」と言う中、
兵士になって金持ちになったジョルジュにいきなり
しっぽを振っている、これではただのビッチに過ぎず、
なんの深い背景もありません。
あらすじに書くだけあって、もう少しラナの心がバッサームからジョルジュに
動いてしまう部分にも深い何かがあったのでは?
そういった部分を描かず、どうでもいい場面に時間をついやしたのは
はっきりいって無駄だったと思います。
申し訳ないのですが、気持ちを引っ張ってくれる場面や
この観せ方は「上手い!」と思わせる場面などが見当たらなかった為、
【良かった所】をあげられませんでした。。。
※ ほんの少しだけ入れられた笑いネタについても、
本劇の空気がまったく掴めなかった為笑うに笑えませんでした。
物語自体原作通りなのでしょうが、例えば
「ロシアンルーレットの場面、ジョルジュは実は銃に細工していて自ら命を断った」
とかだと、最後の最後にどんでん返し的に盛り上がったのでしょうが・・・
本劇を観ていて思ったのは、
「多分原作はそれなりに面白かったんだろうなあ
(ジョルジュが夜襲をスポットライトのように
「まるで映画俳優のようだったぜ」と語る場面などは少し気持ちを惹かれました)」
ぐらいでしょうか。
すいませんが、歯に衣着せず本音でズバリと書かせていただきました。
PS.観劇途中、他の観客のあくびが結構聞こえてきてしまいましたが
「お芝居においてけぼりを食ったらそりゃああくびも出るわな」
と本来ならマナーが悪い、と取る事にすら同意してしまいました。。。
非常に残念です。
flat plat fesdesu Vol.3
Crackersboat
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/10/15 (水) ~ 2014/10/21 (火)公演終了
満足度★★★
A
140分(休10分)
ネタバレBOX
洞
きたまり「ヲどろン」
ダンスとは何ぞやな問いかけをフラフープしながらしゃべり続け、これからダンスしますと、スローモーな動きをするという、異作。時間的にもっとコンパクトでも良いかなと。素人にはよさがわからんかった。
Q「油脂越しq」
色々、大声で言いにくいことをスラスラ発する女性たち。内容あんまり覚えてないけど面白かった。
白井剛「ある学会報告」
カフカの作品?を読みながらパフォーマンスしていくスタイル。声の調子とかすごい好きだし、動き自体も美しい。けども途中から眠くなった。公演時間自体をもっとコンパクトにしたほうが良かったのではと思った。
flat plat fesdesu Vol.3
Crackersboat
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/10/15 (水) ~ 2014/10/21 (火)公演終了
満足度★★★
C
140分(休10分)
ネタバレBOX
野鳩「成島と泉」
ナルキッソスな(微妙な)成島(水谷圭一)が水面の自分を見続ける傍らで、加瀬澤と佐伯さち子、すがやかずみ、ワタナベミノリの痴話げんかが始まる…。
面白い。成島へのウザいからみもいいし、加瀬澤のスケベぶりもいい。
菅尾なぎさ
マックポテトぶちまけからのダンスとかとってもいい。引っ張り出された野鳩の佐伯の表情もまたいい。
洞
曲的にも声の性質も好きだけど、後に残る的なものがほしいかな。
東京ELECTROCK STAIRS「ホシカッタスイロ アゴラver.」
それぞれのソロダンスもいい。特にKENTARO!!のダンスが○。
赤い鳥の居る風景
世田谷シルク
座・高円寺1(東京都)
2014/10/13 (月) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
満足度★★★★
人生そのものが不条理なんだと。
難解というほど入り込めないことはなく、でも芯では掴みきれない感覚。オドリコさんのエネルギー量が今まで見た中で大きく感じました。
人生や生きることそのものが、理不尽であり不条理なのだと見ていて感じた。ストーリーが作品上あやふやになってしまうのかもしれないが、演出の様々な面白さがあり、特にテーブルのパフォーマンスが一番面白かった。
盲人に関しては、色んなお芝居を通じて自分も思うところはあります。
Re・BIRTH-南総里見八犬伝異聞-
super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船
ブディストホール(東京都)
2014/10/19 (日) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
チーム宝珠2日目観ました!
まず休憩込みで3時間という長丁場に尻込みしていましたが、見終わったら何のその、あっと言う間の180分!むしろ時間が気にならないくらいのスピード感でした。
冒頭、玉梓の迫力から目が離せず、ぐいぐいと引き込まれます。
キャスティングもナイス!白龍チームは一体どんなことになっているのか期待せずにはいられない面白さです。
まだの方はぜひどちらかでも両方でも一見の価値あり⭐️
泉鏡花を読む
オーストラ・マコンドー
ギャラリーLE DECO(東京都)
2014/10/15 (水) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
「世にも奇妙な物語・明治編」?
黒服のストーリーテラーが作品世界への案内役を務める少し不思議な物語のオムニバス、さながら「世にも奇妙な物語・明治編」?(ちょうど前夜に観たので尚更(笑))
1編目の「化鳥」はテキストを読むだけでなく動作や位置移動などもある「流行りのリーディング」スタイルながら効果音を生音で付けるのが独特。
まさかリーディングで本水まで使おうとは!(笑)
2編目の「国貞えがく」は見せ方が比類なく秀逸。
事前に概要を知ってしまってはいたが、「アレ」にあんなにも生き生きと「演技」をさせるなど思いもよらず感服。
発想もさることながら、それを具現化する工夫や演者の努力が偲ばれてステキ。
Reach2014秋公演〜The Restaurant〜
Dance Entertainment REACH
座・高円寺2(東京都)
2014/10/21 (火) ~ 2014/10/22 (水)公演終了
満足度★★★★
さすがでした。
お芝居としたら「どうかな・・?」と言った感じですが、とにかくダンスが素敵で魅入ってしまいました。女性ダンサーのしなやかな動き、男性ダンサーのジャンプや迫力・・踊っている姿に感動して涙が出そうになりました。ストーリーや映像は手抜きの印象がありましたが、ダンス・音楽・衣裳ともに楽しめ、素敵なダンスに感動しました。
シャワー
アトリエ・センターフォワード
シアター風姿花伝(東京都)
2014/10/20 (月) ~ 2014/10/25 (土)公演終了
満足度★★★★★
感情が流れ込んで・・・
ヒューマノイド・クローン・そして原子力、舞台ネタとして多い、それが三つ巴!!欲張ってぐちゃぐちゃかと思えば、これが上手く収まって、ひとつの話として、説得力あるものになっている。脚本・演出ともによく出来ていると思う。また登場人物の感情が、こちらの心に流れ込んでくるような感覚に陥った。出演者の演技力に魅せられた舞台だった。
シャワー
アトリエ・センターフォワード
シアター風姿花伝(東京都)
2014/10/20 (月) ~ 2014/10/25 (土)公演終了
満足度★★★★★
ヒューマン
殺伐とした世界をヒューマンな心持ちで満たしてくれました。
ネタバレBOX
原発事故で発生した高レベル廃棄物最終処分場では入口をヒューマノイドが守っていて、近くの事故現場ではヒューマノイドを使うより安上がりということで、研究所で女性が産む機械となって大量生産されたクローン人間によって未だに核燃料撤去作業が続けられているような近未来の話。
ロボット三原則よりも秘密保護法が優先される社会制度が印象的でした。
事故現場方面で爆発があり、危険区域内では放射線の影響を受け人間は死に、ヒューマノイドも一体だけがかろうじて壊れずに済んだようです。
ラストシーンでカラスが鳴いていました。カラスは自由に飛び回りますから何とも言えませんが、もしウランの半減期10万年が経ったことを表現しているのであれば、放射線を表現した赤と白の伸縮性のある背景のゴムバンドの数を減らしてくれたら分かりやすかったかなと思いました。
役者さんは皆さん好演で、人間とクローン、ヒューマノイドのそれぞれの立場をしっかりした演技で表現されていました。
生きてるものはいないのか
こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2014/10/16 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
川口春奈さんの初舞台
これで良かったのかと思いつつ、良くこの作品を選んだと感心しきりでした。
表現が難しいですが面白かった。
内容を知らずに見に行ったのですが、前田司郎さんのグダグダ加減から何とも言えない雰囲気で、エンディングまでバタバタと・・・
とにかく、最後まで舞台にくぎ付けでした
それにしても、あれだけギリギリまで客席を作って超満員な青山円形劇場は初めてでした。