最新の観てきた!クチコミ一覧

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『海の夫人』/『水』

『海の夫人』/『水』

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

12月5日『水』
間違いなく「好き」な芝居だったんだけど、それをどう表現したらいいかよくわかんない、ってより表現しようとした段階でこの芝居の「好き」をどっかで裏切っちゃいそうな、そんなめんどくさいタイプの芝居だなあ、と。
もう一回観たいんだけども日程的に厳しい・・・(´・ω・`)

ちょっと遅れて着いたせいで最前列での観劇だったんだけど、それが予想外に大正解。空間を下から捉える姿勢が、作中に出てくる「あるイメージ」にそのままリンクして思わずグッと来たり。まあその分、観劇終盤は尻がちょいちょいキツかったりしたんだけどもw

にしても「雨天決行」と本公演、クオリティの差がほとんどわかんないレベルだなあ。
観るたびにぐんぐん魅力的になっていく役者陣も素敵。

The appendix

The appendix

TABACCHI

ギャラリーSite(東京都)

2014/12/03 (水) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

熱演!
役者さんの熱演が凄かった。

ネタバレBOX

役者さんのド真面目な熱演をぶった切って中断していく脚本・演出の手法が、
それこそが面白いとも思う反面、もったいないとも思った。
作・演出の戸田武臣氏の意図がどこにあるのかはわからないが。

過剰なバスター・キートンとでも言おうか、
極めてシリアスな場面をドシリアスに演じていて、その様こそが極めて滑稽にも見えて面白かった。
その際、携帯に電話がかかってくるなどの「中断」の手法が絶妙に機能している。
笑いを目的とした作・演出だとしたら、大成功だと思う。

ただ、そこに物語を相対化するための「中断」手法という意味もあるのだとしたら、少しもったいとも思った。

それぞれの登場人物たちが抱える「正しさ」のようなものが瓦解していくという物語は、この作品自体の物語が「中断」され続ける手法と呼応している。
そして最終的には誰が言っていることが正しいのかがぐちゃぐちゃになって終わるのだが、
中断による笑いの面白さにひっぱられて、観終わった後の私の中には、
物語で語られていた内容があまり残らずに劇場を後にした。

物語の帰結というカタルシスがないにも関わらず、意外とモヤモヤが残らなかったのは、笑いがある種の浄化作用として機能してしまったということだろうか。

役者さんたちが非常に演技力のある方たちばかりで、その演技に圧倒され、もっとその演技を見ていたいと思ったが、その観客の欲望も中断されてしまう。
戦略的な中断だから良いとも言えるのだけれど、それならその中断が笑いに行くのではなく、ある種のモヤモヤに行ってほしかった。
中断するにはあまりにもったいない熱演だっただけに、、、と思ってしまうのは、私の趣味嗜好の問題だけだろうか。

ただ、コメディとしては充分面白かった。
Bon Voyage!!

Bon Voyage!!

BOCA BoccA

OFF OFFシアター(東京都)

2014/12/05 (金) ~ 2014/12/09 (火)公演終了

満足度★★★

初!
 泣けて、笑えてさわやかな気分になった作品でした。

春のズボンと秋のブラシ

春のズボンと秋のブラシ

TANGRAM

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/11/27 (木) ~ 2014/12/01 (月)公演終了

満足度★★★★

よかったです
山村の宿屋での群像劇。あらしの夜に気分はハイで、いろんな思いが交錯する。ごちゃごちゃしたセットのように、話も盛りだくさんでしたが、実によかったです。びしょ濡れショーツ丸見えはちょっと引きましたけど。

喜劇王暗殺

喜劇王暗殺

トツゲキ倶楽部

d-倉庫(東京都)

2014/12/03 (水) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

☆4.8
(ネタバレ欄に書きます)

ネタバレBOX

ほぼ全員演技レベルが(自分の物差しで)平均以上の中、チャーリー役の方と序盤で未亡人?と噂されるカフェ店員の女性の演技が特に良かった。

ストーリー中盤、チャーリーがカフェに来て、ずっと立たされっぱなしで注文もとってもらえないというシーンが、自分にとっては違和感を感じました。演出のねらいとして、舞台前方で起こっていることに観客の意識を向けたいのはわかるけど、チャーリーをずっと立たせっぽなしにしていることに誰も気づかないっていうのが、自分の中ではリアリティーを感じられず。うーん。

ただそれ以外のシーンは、良かったと思います。舞台後半、カフェの中で、チャーリーがマイムでハートの片割れとハートの片割れをくっつけて、一つのハートにしていく〜という、その辺りのシーンは本当に良かったです。
ミラージュ・イン・スチームパンク

ミラージュ・イン・スチームパンク

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/11/27 (木) ~ 2014/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

何度もみたい
ベニクラゲマン以来2度目になるエクスクエスト舞台。
ミラージュインスチームパンク本当に感動しました。 

最後の塩さんの演技に感動し涙しそうになりました。
家に帰って母親にも観に行こうよと進めたくらいです笑

エクスクエストの舞台でよいところは不思議な世界観もそうですが、キャストさんがロビーまで出て来てくれることだと思います。一緒に写真を撮れて、サインお話できるのはこの劇団だけだと思います。

感想をキャストのみなさんに伝えると本当に嬉しそうにしてくれて観ていたこっちもうれしい気分になりました。

清水さんに最後感動して泣きそうでしたと伝えた所誰に泣かされたんだ!と笑わしてくれたのを覚えてます。

清志さんにはベニクラゲマンのDVDにサインしていただき、色々なキャストさんとお喋りできる楽しい舞台です。
次は千秋楽観に行くので早くみたいです。
ぜひ、1度足らず何度も観てほしい、生で観てほしい舞台です。

DARK CROWS トキノソラ

DARK CROWS トキノソラ

劇団ヘロヘロQカムパニー

シアターサンモール(東京都)

2014/11/29 (土) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動!
私は戦国退魔伝やSHURAの頃のヘロQの芝居が好きだ

だけど八つ墓村辺りから感じが変わってきて
少し残念に思っていた

今回のトキノソラ かつてのアクション時代劇を思い出させる
闇烏や焔など 時代は違えどリンクする
新選組の衣装も 羽織でなくマントにする辺りの拘りもいい

リザードマンでも感じたが長沢さんの脚本は好きだ
2時間半以上の時間もあっという間
これぞヘロQの醍醐味!!


出来れば3公演に1回位はこういうテイストで演って欲しい

DOUBLE JEU ≪ダブル ジュー≫

DOUBLE JEU ≪ダブル ジュー≫

劇団往来

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2014/11/27 (木) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★

☆★大人の愉しめるサスペンス★☆
★ダブルキャストのBバージョンを観劇★

前説は及木貴憲さんは綾小路きみまろさん並みの喋りでお客さんを和ませる♪

脚本はフランスのヒッチコックと称されるロベール・トマの
2時間強の大人の傑作サスペンス劇!

さすがベテランの劇団は役者さんも安定感抜群のしっかりとした演技
言葉にも力があるので聞き取りやすく最後まで話しに集中できます!

中でも主役の吉田圭さんと
瞳梨音さん(共に演劇集団ブロードキャストショウ)は印象的
吉田さんは何回か見ていますが存在感ある役者さん
この作品ではキーパーソン的な役のタイプの違う2人の役を
見事に演じ分けていて上手ですね♪
そして瞳さんは色気もあり美しい方なのでピッタリハマり役☆
その他の役者さんも落ち着いた演技!

展開はサスペンスらしく最後には大どんでん返しの展開が面白かった
大人が愉しめるサスペンスの王道の様な見応えあるお芝居!

ミラージュ・イン・スチームパンク

ミラージュ・イン・スチームパンク

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/11/27 (木) ~ 2014/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

日々、発見
リピートする度に、ダンスの振りのことやら 照明のことやら…あらゆることで発見の毎日。千穐楽が近付く寂しさを感じながらも 日々 こんなにも最高のステージを拝見できる幸せを噛みしめています。QUESTの舞台観れて良かった!って 心から思います…。

超天晴!福島旅行

超天晴!福島旅行

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

時事ネタ満載
笑いっぱなし、面白かったです。

ネタバレBOX

福島への修学旅行案を巡る何回かの職員会議の様子を、過去の時事ネタを織り交ぜながら描いた話。

旅行業者との癒着から従来の北海道を推す先生、学内での地位を守るため目新しさを出そうと考えた先生、出身地の福島を知ってほしいと思う先生、どうでもいい先生、被災者の気落ちを逆なでしてはいけないと考える先生など各自の思惑が交錯していました。

時事ネタ満載の会議は、一番差し障りのある究極のメニューと至高のメニューの対決ネタで始まり、修学旅行で現地ガイドに暴言を吐いたネタによって出禁となり今の北海道に決まった経緯が指摘され一旦は北海道に決定しましたが、バスの手配を忘れた旅行業者ネタ、半沢直樹の土下座ネタがあって福島行きに決まりました。しかし、鼻血ネタで反対する理事がいて、物理の先生が科学的に説明はしたものの理事会で覆りそうな気配です。

各自の思惑は色々あろうとも、福島の現状を自分の目で見ること、お金を福島に落とすことは大事なことです。フェリーから福島原発が見えることは初めて知りました。

そうこうしている内に福島出身の先生がライバル校へ移って福島行きの修学旅行を実現させようとしていることが明らかになると、先進性を見せるためにライバル校に負けじと、むしろ今までとは逆に福島を推すために理事を説得しようと全員が一丸となって動き始めるのでした。

浜通りを歌った聞いたことのあるようなオリジナル歌謡曲も素敵でした。

笑いの内閣にはがなり立てる系の役者陣が多かっただけに、初っ端の男か女か分からない口語なんちゃらの小さな人ネタは後から考えると挑発的で強烈なコメントでした。口語演劇でも見てみたい気持ちもありますが、シリアスな内容だけにコント風の口調のままでも良いのかもしれません。
PRESS

PRESS

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/08 (月)公演終了

満足度★★★

圧殺
面白い。100分。

ネタバレBOX

荒木実(谷仲恵輔)…投身自殺する。
荒木由紀…実と前妻の子。中学生。同級生を刺殺する。
山口絵美(蒻崎今日子)…実の妹。慎一の子を身篭るが流産した。
山口慎一(根津茂尚)…絵美の夫。広告代理店勤務。浜田に圧力をかける。
坂本なるみ(堤千穂)…実の恋人。前妻死後付き合いだす。
塩月未香(堀奈津美)…PROBE記者。自己の家庭環境から実となるみの影響で事件が起こったと記事を書く。
浜田敬(内田健介)…PROBE営業。未香と婚約する。慎一からの圧力で未香と関係がこじれる。
森川俊介(芦原健介)…PROBEデスク。
小木和宏(竹内健史)…ミタプレス記者。実死亡後、未香のことを記事にする。
友村尚子(高嶋みあり)…由紀の担任。由紀の気持ちがわからないと悩む。
横田出(廿浦裕介)…学年主任。いじめはなかったと収束を図る。

話的には中学生が殺人を犯し、その影響が圧力を生みどんどん派生し、さらに悲劇が起きるというもの。
その立場立場を考えると、(自分の利益のため自分は正しいと考え)みな自然な行動をとるが、どんどんマイナスな方向へ進み引き返せないことになると。退屈はしなかったが、生々しさはあまり感じられなかった。

由紀の事件の原因がどこにあるのか。本人も良く分らないんじゃないかと思うが、周囲の人間が(自分の利益のため)原因を「1つに」断定することの気持ち悪さは面白い。実が自殺したことの原因は、未香の記事だけではないだろうが、小木が記事のせいだと決め付けるってラストもいい。

男女の男女関係に対する意識の違いもニヤっとできる。慎一と絵美、絵美となるみの意見の違いとか。
慎一の(独りよがりな前向きな)離婚提案と、その後の流産のくだりもいい。慎一と絵美は、本作で一番ナチュラルな存在だと思う。逆に、横田は、批判的な意味でないけど、一番コミカルだった。
PRESS

PRESS

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★

人間が描かれる
久々にJACROWさんのお芝居を観させて頂きました。さすがにクオリティ高いです。個々の人物像の作り込みがしっかりしており、高い技術力を持った役者さんが入念な役作りをして演じておられます。見事です。

物語としては、個々の人間の思惑が突き進むと結果的に悲劇が生まれる、という内容でした。マスメディアの力で人の人生が狂わされていく様が描かれますが、最近ではこれにソーシャルメディアが加わって、暴力性は増していることでしょう。

ネタバレBOX

役者の皆さん、上手いです。
いつも注目している蒻崎さんは比較的地味な役だったので、次はメインの役が観たいですね。
ここだけの話にハローグッバイ再び

ここだけの話にハローグッバイ再び

チーム☆レトリバーズ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2014/11/27 (木) ~ 2014/12/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

日常の出会い 特別な別れ
日常の出会い 特別な別れ、
この先に幸せは有るのかな、と思ってしまう。 行ってみたら分かる 後は根性 根性が噛み合って同じだけ我慢して 新しい生活が不安だから我慢するのかも そんなふうに暮らしてると思う。 予想以上に面白かった。

ネタバレBOX

舞台 段ボール箱 布が掛けられたソファー 机
上 引っ掛からない様に戻す あの日の二人に戻りたい 大野さん泣いてないで こんにちわ 田代明日香の妹 塚本さと子 瀬川さん 笑う 代わりに私が幸せになるから あの人“もののふ”なんだ 姉ちゃん元気やで これからや 私 はいはい 皆そう 落ち込む時に落ち込まないと あとで どーんと落ち込むのね 泣く大野(引っ越し屋のバイト) これいるCDラジカセあの人への一回目の誕生日プレゼント いいにおい 何か作っているから // それにしても 空っぽの部屋って 寂しいものですね、・・・ これいるCDラジカセ 最近はパソコンで聞く 不動産屋です。どこかでお会いしました? 輝一さん 上司とホテルへ行った 何もしていない 信じられない 二人とも仲良くして あんたに言われたくない 勝手にしろや パン焼けた さと子さんも食べて 泣く そんなに美味しい 瀬川さん 違う あの人絶対もののふだ // あの写真 旦那さんの あのときの僕です 707号室で居させてもらった 逃げ込んだ 式を上げる前タキシード着たまま逃げた 5年前説得されて結婚式に出た

あのとき言った言葉 えっ 思い出せない

部屋をでていく明日香 // ごゆっくり ホテル 明日香1人の一室 少しだけ居させてください キャー 水を一杯ください 怪しい者ではありません 逃げ込んで来た新郎 白いタキシード姿 自分勝手な男 ボーイをよぶ 話を聞く 彼女ファザコン ピンポン ボーイ 新郎を隠した 電話をかけさす 代わりに話すはめになる だらしない新郎 明日香は夫と離婚話、前彼女が忘れられない夫 新婦がすごい剣幕なのはあなたを思うから 僕行きます トルルルル はい 繋いでください 電池充電切れてた 私 着いてる 703号室 レストランも予約 元気そう えそんな事言う これから別れる奥さんに 何言ってるの 転ばん様に 酔って無くても転ぶでしょう とにかく待っているから(気遣う二人) // 新郎にブローチを着けてあげる

この先に幸せは有るのかな 行けば分かる 後は根性

指輪を取ろうと 取れない
// 思い出しました 何となく “この先この先に幸せは有るのかな 行けば分かる 後は根性” ありませんでした 結局うまく行きませんでした 再婚する 一度あれすると臆病になる こわい でも とにかく頑張ってみようと // 皆さん!! (先ほどは 泣き暮れていた大野さんが底抜けに明るくなった)大野さん元カレと話させた もう一度やりなおそうと。 明日香の顔が曇る 涙 私は何してんねんやろな 私は大丈夫 なんか なんか 恥ずかしい CDラジカセいります? 良かったら 使わせてもらいます 不動産屋 契約 // 私また会えて良かった // ふさぐ 瀬川 料理教室の女が来ない なら食べさせてください 無理すんな さと子さん この先に私の幸せ有るのかな 行ってみたら分かる 私頑張るわ 子供の名前・・・・
日常の出会い 特別な別れ、

日常の出会い 特別な別れ、
この先に幸せは有るのかな、と思ってしまう。 行ってみたら分かる 後は根性 根性が噛み合って同じだけ我慢して 新しい生活が不安だから我慢するのかも そんなふうに暮らしてると思う。 予想以上に面白かった。
ファンシースターオンライン2

ファンシースターオンライン2

ディー・バイ・エル・クリエイション

青山劇場(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★

いいね!新しい世界観!
多数の声優さん達が演じる舞台に興味を惹かれ、観劇。
がっつり芝居を観劇したい人には不向きであるが、画一的な芝居ではなく、新しい世界観を満喫したい人にはオススメ!
(このチラシに拒絶反応はなく、面白そうじゃないか?と思える人向きかな)
今後のエンターテイメントの形として、期待できそうな内容だった!
ゲームの内容は知らなくても楽しめる。
価格がなかなか高いので、星は3つ。
上演時間約2時間40分(休憩15分含む)。

ネタバレBOX

アイドル的なライブ(多くの観客がペンライトを準備していた)+映像(映画的な)+ゲーマーたちの日常生活+ゲームの中の世界を描いた舞台。
演出がとても魅力的であった!

物語自体はたわいもない内容であるが、ゲームの世界での仲間が、実はアイドル歌手だったり、可愛い女性キャラが漁師だったり、肉体隆々のキャラが家庭の主婦だったりと、楽しめた。
しかも多くの声優さんが出演しているので、声が明らかに良い。

ゲームの世界の中の敵が映像のキャラなので、その辺りはチャチな感じがするが、そこも含めて許容できないと辛いかも。
冷めた目で観劇というより、楽しもうという姿勢も大事かも。

声優さんたちの公演が、舞台の世界に本格的に参入してくると、個人的には楽しみである。

客のターゲット層が明確である上に、”声”という、とてつもない武器を使って
、演目次第で大ヒットになる可能性もありそう(笑)。



『由々しきララバイ』『哀しきランデヴー』

『由々しきララバイ』『哀しきランデヴー』

ワルモノ見参

APOCシアター(東京都)

2014/11/26 (水) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★

哀しきランデヴー
女性を事故から守ろうとして命を落とした男の前に「やり直しますか?」と問う女性が現れて…な物語。
が、何度かやり直して幸福な結末に至るありきたりなパターンではなく、ビターエンド気味なのがユニーク。
その日その時までの主人公の軌跡を見せる狙いは悪くないが、最初の「やり直し」で「どこまで遡ったの?」と勘違いさせてしまうのと、演じられる場の「時」がすぐには察しにくいのがやや惜しい。

「葉桜/命を弄ぶ男ふたり/驟雨」

「葉桜/命を弄ぶ男ふたり/驟雨」

コマイぬ

Gallery & Space しあん(東京都)

2014/11/27 (木) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★

使われている言葉の美しさ
縁談について話す母娘、自殺しようとする男二人、姉夫婦に新婚旅行での夫について愚痴る妹…な3編。
岸田作品を観るのは10回目近くになるが、今回初めて「使われている言葉の美しさ」に気付く。
カタいのとはまた別で、スクエアというか折目正しいというか、昨今はなかなか耳にしない会話が心地好い。
7度(←ユニット名)の現代風にアレンジしても岸田は岸田、な公演を観た後だったことも関係していようか?(もちろん会場の雰囲気も)

それでも世界には俺がいた方がいい

それでも世界には俺がいた方がいい

テノヒラサイズ

道頓堀角座(大阪府)

2014/12/02 (火) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑わせてもらいました。あり得ない話なのに、共感度マックス!
3本オムニバス公演。笑わせてもらいました。
詐欺師の詐欺師による詐欺師の話「もう騙さないで」。
猿に囲まれて暮らす、猿の猿による猿の話「テノヒラガエシ」。
お父さんの悲哀が込められた「お前が十歳になったら熊と戦ってもらおうと思っている」。
どれも面白かったですが、お父さんの気持ちは、身につまされ、あり得ない話なのに、共感度マックスでした。

うさぎの帝国

うさぎの帝国

こちらスーパーうさぎ帝国

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/12/03 (水) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★

笑えねぇ^^;
感性の違いによる個人的な感想です。これってなんか昔マンガであったような世界(下宿生活)に似ているよなぁ。平面で見ていると面白いかもしれないけど,立体として人物として見せられると,リアリティが無いんじゃねえのって思ってしまう。昭和の匂いが漂うシェアハウスってこういうものだろって言われても,そこに住む人物が普通かどうかで全然違ってくる。結局,自分はこーいう生活環境は嫌いで,絶対住みたくないと思ってしまうからで,こーいう生活が嫌いじゃない人には違和感ない芝居なのかもしれない。

遺失物安置室の男/改

遺失物安置室の男/改

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2014/11/22 (土) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

2度目はここが違ってた<2度観>
“2度観”を推奨している劇団夢現舎、二度目の観劇である。
「2度来てください」というだけあっていろいろ変えてくるのが夢現舎のすごいところ。
台詞も増えてるし、ラストの演出も違う、美術もヨゴシを加えているらしい。
パリでの公演を視野に入れているというが、このタイプは万国共通ではないか。
そちらはまたどんなふうに変化させるのか、興味津々。
海外公演バージョンも観る機会があったらいいなあ。

ネタバレBOX

男がバイオリンと交わす会話がさらに加えられている。
切々と“安置するより弾いてほしいのだ”と訴えるバイオリン、
それを一生懸命説得して厳かに安置する男。
不思議な言語で交わされるこのやり取りは、黒子によって文字で示される。

崩壊した彼の城と衝撃のラストのあと、天井から降ってくる白い紙片。
「あなたは安置されました」という言葉が書かれた紙が、客席にひらひらと舞ってくる。
そうか、私は持ち主が手放した引き取り手のないモノになったのか。
持ち主は誰だ?
その持ち主は自分で自分を証明することができるのか?

モノを偏執的に愛し、一方的に愛情を注ぐ人は多い。
コレクションという形で所有したがる人もたくさんいる。
だがモノの声に耳を傾けるという謙虚さを持ち合わせている人は少ないだろう。
荒廃した心が引き起こす事件の数々や、環境問題、自然破壊など
謙虚さを失った人間の過ちが次々とカードで文字になって提示されると
改めて日頃自分がないがしろにしていることに思い至る。

これは私個人の問題かもしれないが、無言のやり取りが続く間、
時々集中力が途切れそうになってしまう。
後半、バイオリンの音や娘の「お父さん、思い出して!」と叫ぶ声が入ると
やはり空気がピリッとする。

忽滑谷氏の謎に迫るエピソードも知りたくなる。
キーワードが抽象的・観念的なので、彼の存在に現実世界との接点が見えたら
ラスト、あの選択の衝撃がより身近に感じられるかなと思った。

しかし同時に、この観念的な世界を舞台に上げてかたちを与えようとする、
この劇団の取り組みにはいつも感心させられるし、独自の世界は素晴らしい。
赤い照明に照らし出された安置室で、男が見せる恍惚の表情が
まぶたに焼き付いている。


ザ・モニュメント 記念碑

ザ・モニュメント 記念碑

KJプランニングス

プロト・シアター(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

スタンディングオベーション
 文句なくこのレベルである。紛争地に関わり続けて来た人間の一人として、ここに、戦争の裸形を見るからである。これこそ、戦争の実態。安倍如き阿保が百万言を費やして決して辿りつくことのない真実である。12月7日の公演がラストだ。絶対観るべし!! (追記2014.12.6)

ネタバレBOX

 戦争は狂気だと言って、皆その真実から逃げたがる。皆が逃げたがる、その現実を見事に掬い取ったシナリオ。ステッコ役、神保 良介の熱演が光る。メイラ役、西田 夏奈子の演技も良い。演出も必要最小限で、素舞台、小道具の使い方も無駄を省き知的であり、骨太な作品を立体的に仕上げている。

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