最新の観てきた!クチコミ一覧

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カムサリ

カムサリ

ニットキャップシアター

座・高円寺1(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

古事記の舞台を現代日本に移し替えた意味があまり感じられず。。。/約90分
 大勢のキャストが喋ったり、走ったり、踊ったり、もつれ合ったり、広い舞台のあちこちで色んなことを同時多発的に行い、それを生の楽器演奏と色鮮やかな衣装が盛り立てる、目と耳に楽しい舞台。
 初見の団体だったが、その芸風には面白味を感じた。

 ただ、人物の行動を他の役者が生ナレーション(?)で説明する演出が最初から最後まで続いて少々うるさく、また、盛り込まれた沢山のエピソードを上手く統合できていないため、全体にとりとめのない印象あり。
 
 うち2つのエピソードは古事記にある有名な2つの話を原話とし、それらが現代日本の団地を舞台にどう展開されるのか、私はそこに最注目して鑑賞したが、その観点からも残念な出来映え。

 作・演出家は古事記中のエピソードを現代の日本を舞台に描き、古事記の普遍性を主張したかったのであろう。

 だが……。

ネタバレBOX

 古事記の人物に境遇の似た団地民らが夢(?)の中で古事記とほぼ同じ体験をするというのでは、舞台を現代日本に設定した意味があまりない。
 願わくば、古事記のエピソードを現代日本でも起こりうるストーリーに置き換えて欲しかったところ。
 古典を現代劇に変奏した一例として『近代能楽集』があるが、あれに勝るとも劣らない翻案の腕を見せて欲しかった。
30光年先のガールズエンド

30光年先のガールズエンド

The end of company ジエン社

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

客席に関係者が多かった。
微妙な人間関係を読みつつみる作品。そういう意味で、もう一度観たい。力作です。

転人

転人

劇団メイカーズ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

盛りだくさんな芝居で・・・
ドタバタ感が強く感じられました。まあ、色々なシーンが見れてそれなりには楽しめましたが、主人公にはいまいち同調出来せんでした。

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

これだけスキなく出来た作品は...
相互の立場の違いや心情が複雑に絡み合って、目が離せないまま終演した感じでした。浅井さんに泣かされちゃった!ハンカチが必要な作品は(知っている人が少なくなったが、昔の『ぴあ』には、そんな作品にはハンカチのアイコンがついてました)あらかじめ教えて下さい!!! 当日パンフレットにあったように、相互が理解しあえて共栄できる日が来ることを祈りたいです。ぜひ、ご覧頂きたい。

バンファイパヤナーク~2015年篇~

バンファイパヤナーク~2015年篇~

あぁルナティックシアター

駅前劇場(東京都)

2015/04/10 (金) ~ 2015/04/14 (火)公演終了

満足度★★★★

前作とのつながりがわかったので...
これだけだと、ちょっとわかりにくいかも知れない。当団体としては、ちょっと謎解きが複雑かも?

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高の舞台でした
出演者の方から薦められて、今回、こちらの劇団さんの舞台を初めて拝見しました。
全てにおいて素晴らしかった!
脚本も、舞台セットも、役者さん達の演技も。。。
2時間以上の芝居にずっと入り込んでました。

ディスプレイ

ディスプレイ

ボクらの罪団

萬劇場(東京都)

2015/04/07 (火) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度

長すぎ……
正直つらかったです。

機械都市には風が吹く

機械都市には風が吹く

劇団回転磁石

シアターシャイン(東京都)

2015/04/10 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

矛盾だらけの感想でごめんなさい。
観客と密なこの劇場の特性をあまり考えていないなぁと思ってしまいました。混沌とした物語の混沌としたセリフが『間』もなく進み、少々しんどかった。いろんなお芝居の断片がアタマを過ぎってしまいながらも(笑)役者さんはどの方もみな魅力的でしたし、なんだか悔しかったので次回作も必ず観に行こうとおもいました。

長井古種 日月

長井古種 日月

あやめ十八番

d-倉庫(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/14 (火)公演終了

満足度★★

久々に地元にて観劇
気になる内容だったので、観劇。

ちょっと話の内容が薄っぺらかったのがなぁ...

生演奏も素敵でしたが、薄っぺらいものに厚みを出そうとしていたのが逆効果でした。ミスマッチ?が狙いならば理解もできますが、いたって本人たちは内容に沿わせようとしていたので、もっと遊んだり冒険したりした方が演出的にも音楽的にも良かったと思いました。

ご無沙汰してます。

ご無沙汰してます。

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2015/04/04 (土) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

千秋楽
最後のA/B/Cの3連荘公演観ました。
もうお腹いっぱいです。
まぁそれにしても役者さんの個性で作品は大きく変わってしまうことを体感できました。
音楽とかもそうですが、いろんな要素が相まって一つの作品になるので、なるたけ体感しないと本当のお芝居は面白くないかもしれないですね。
とにかく楽しかった。

長井古種 日月

長井古種 日月

あやめ十八番

d-倉庫(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/14 (火)公演終了

満足度★★★

お初でした
会場がd-倉庫だったので、行くのに躊躇しましたが、何とか間に合って無事に観劇。

生演奏に、結構な人数のキャストさんでしたが、初めてのあやめさんと言う事で、あまり勝手がわからず。

役者さんの中には結構上手い人もいましたが、全体的には吸収しきれぬまま終わってしまった感じ。

ネタバレBOX

終わってから、ストーリーを紐解くと結構チープな感じだったのかな?
これが受け入れられないと、観ても面白くないのかな?
闇のうつつに 我は我かは

闇のうつつに 我は我かは

演劇集団 Ring-Bong

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2015/03/28 (土) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

満足度★★★

戦争は青春を描く禁断のキャンパス
まず一般論から。「戦争」を描いているようでいて、それが話を盛り上げる背景、あるいはドラマの従属品に過ぎないような作品は数多ある。無益で非合理な戦争の実態をあぶり出す「意図」はあっても、時代を生きる「人間」は美しく描きたい、人間を信じたい、己の祖先を悪し様には描けない・・こうして戦争の「醜悪」と掛け離れたファンタジーに収まる、というパターンも多々あるだろう。書き手の「良心」は疑わないけれど能天気にしか思えない「よくあるパターン」の一つは、十五年戦争や戦争体制の時代を想起させるキーワードを織り込み、あとは観客の中にそのイメージが滲み出すにまかせるやり方。観客は何となく厳粛な気分にさせられる。「それも有りでは?」と思われるかも知れない。だが「先の戦争」や「戦前」に対する既にある社会的記憶にオンブして、自身の「解釈」が語られないのは何も語っていないに等しい。しかもそれは現状を追認する行為にとどまっている意味で、ある見方からすれば害悪だと言えなくない。
日本での「戦争」に対する最大公約数的なイメージは原爆、空襲、食糧難といったもので、確かにこの社会的記憶を折々に喚起することは、人の命に厳粛な思いを至らしめる時間の提供という意味はあるだろうし、現状では最善だと考える道筋も分らなくない。だが「被害」に偏った社会的記憶を誘引するだけでは、変化は起こらない。
そもそも戦争を忌避する理由は「殺されない・苦しまない」事のためでなく、まず「殺さない・苦しめない」事のため、であるべきだ、と思う。後者を理由としてはじめて、かつての日本が「被害を受ける」前に行なった累々たる「加害」が無視できなくなる。敗戦直後の日本人は戦争に「負けた」責任を為政者に問うた。無策を問責したのは良いが、では勝っていれば良かったのか。いずれにせよ日本は敗北を抱きしめて戦後を歩み出した。心地良い「被害の歴史観」に浸ってきた日本人だから、自国の行なった非道の事実を否定する論は今、相変わらず喧しく、また罷り通っている。
例えば、演劇をやるために「戦争」を語るのか、戦争を語らざるを得ない状況だから演劇を手段に選んだのか。二つは似て非なりといえども、同一創作者の中では折り重なり同衾していることだろう。
しかし戦争を語る芝居を見るとき、私はこの点を見極めずには居られない。で、恐らく、的確な評価眼を持つ人はそこに演劇の質がかかっている事を見抜くだろう。
そこだけ整理しておきたい。‥戦争は「事実」に属するが、ドラマにとってはその深刻さに価値があり、しばしば利用される。そしてその重みは「事実」である事に裏付けられている。ただ、現在「事実」は公然と揺るがせに遭ってもいる。また演劇も、必ずしも事実でなくとも「事実という事にして」仮想の話として楽しめてしまうエンタメの要素を持っている。「戦争」に関わる事実の場合、事の性質上、当然ながら事実性が重要になるが、エンタメの成立のために「戦争」が消費されるに等しく扱われる場合でも、批判を覆して余るだけのメッセージ性、感動のある作品になっているかの評価の秤にかけ、「事実の裏付け」の欠陥を不問にできる場合もきっとあると思う。だが「事実」である事の重みに着目してドラマに活用するのであれば、事実の真偽、その意味、それらに対する解釈を、せずに過ぎやることは許されないと思うのだ。
長大な前置きになったが、今回の「闇のうつつに」は如何。

ネタバレBOX

良質なドラマである、とは言える。行き別れた愛する人との再会物語に、戦争という時代背景の描写を重ね合わせた。冒頭を見損ねてしまったが後で解説を聞き、唐突に思えた終盤の展開がきっちり序盤の伏線を解消する部分であった事も判った。総合して、「再会」という奇跡を遂げる希望の話、ハートウォーミングな話としてまとめられる。ある小さな美術館の女性館長の母(画家)が遺したという灯籠の絵が、新聞に掲載され、それを見たという老人が訪ねて来た。やがてその老人の若き日、池袋モンパルナスと名付けられた住居での暮らしの場面が出現する。画家夫婦、その兄妹、画家の弟子(若い青年=後の老人)、演劇人、絵のモデル、といった人物が出入りしている。この場面での主役は画家夫婦で、当局からの依頼で冊子に挿絵を描く事になり、確実な収入を得る「妻」は「人の役に立てる」と喜ぶ(正当化する)。妻に絵を教えた夫は格上だが「描きたい絵」にこだわる自由人、放蕩の素質も滲む。この大画家に弟子入りした青年は、秘かに妻への憐憫、好意を抱くという構図。ここでは芸術に勤しむ者の苦悩、また思想、そして戦況を伝える会話が重ねられる。
一方現代は「灯籠流し」の準備に忙しい美術館の館長と二人の職員、そして老人。そんな中、老人は、館長が「過去」に登場する画家夫婦の間に生まれた娘だと知る。再び思いは過去へ。・・戦争の激化、空襲。劫火の中「妻」は倒れた夫を見捨てて逃げる。敗戦。‥出征していた青年(弟子)が復員し、吹きさらしの元モンパルナスに顔を出すと「妻」が一人暮らし。頼る者なく、一夜の宿を請う弟子は「妻」への思いを温めている事が窺え、罪悪感と生活苦にささくれた心を持て余した「妻」が男を家の中に入れた事でその夜枕を共にする以外の展開は考えられない。続く場面が、物語の「過去」と「現在」を繋ぐ接合点なのだが、作者はここで雨を降らせた。まず青年に中国戦線での虐殺行為を語らせ、その「返歌」として、元妻に夫を見捨てた罪を語らせる。かくしてセッティングはOK、互いの心の隙間を埋めるように抱き合う、となる。
この次にも、謎解きが待っている。母が残した辞世の歌を見た老人(元弟子)がそれへの返歌を自分の灯籠に書き、その事について職員らが訝っている会話を館長は聞く。「画家夫婦の娘」である館長は、真実‥自分が母と「老人」の間に生まれた子である事‥を秘かに知るという結末だ。
モンパルナスの場面で印象的だったのは、夫が妻に「お前が本当に書きたいものは何だ」と迫る場面。人の役に立つ仕事、と現在の収入源を説明していた妻は、答えに窮する。現代に通じる問いだ。ただ、夫の「自由」への希求が、妻や弟子、また現代の人物に、どう思想的継承されているかはあまり見えて来なかった。
さて、戦争。中国での加害行為を語らせた事には、作者の思いを感じた。だが、おぞましい行為の質を浮かび上がらせるのでなく、男女の個人的感傷の波に消し去った経緯として、描く事になった。それが証拠に、現代での老人の影には思いを寄せた女の事以外、何も滲んでいない。あの夜に解消されてしまったと理解できる。
リアルにこだわるなら、帰還したばかりの彼があのような形で、心の澱を吐き出すように「残虐行為」を語る事ができるだろうか‥。だが語ったのだとすれば、そのように語れる出来事としてしか、彼は事実を受止めなかったのであり、多くの帰還者がそうしたように、事実をオブラートに包むか、事実に触れず、掘り返さず、生きていった。
そういう「影」の側面のエピソードとしてこの場面を描いたなら、まだしも「戦争」の醜悪に焦点を当てたと思えただろうが、芝居は最後に再会物語の壮大なハッピーエンドを置き、感動させ〜の音楽で締めくくられた。感動しろという事だが、これは感動できない。
否定され黙殺される罪の軌跡を少しなりとも描いた事をもって、評価に値する作品となった。
演技面では奔放、磊落であるキャラを狙った画家(夫)が神経質な小物に見えてしまったり、もう少し深められそうな部分に惜しい思いをした。中国での事を語る声色も然り。クリスチャンである兄が神を疑い出すあたり、元々信仰など無かった人に見えてしまった。総じて「巧い」のだけれど、もう一掘りしてほしい演技が気になった。
美術は空間に違和感なく、過去、現代の併用も考慮して美しく、このセットに芝居全体の雰囲気が助けられた面は大きい。
色々文句を垂れたがそれでも、何か現代的で新鮮な空気を舞台が醸していた。その要因の一つは、ミザンスと、変化のある照明だったかと思う。舞台処理と照明が芝居の程よいテンポを作っていた。
SILVER to BLACK

SILVER to BLACK

HyouRe Theatre Company

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2015/04/11 (土) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

このユルさはアリ!
不思議な始まりが最後に畏れと繋がる。意外性あふれる未知の表現に感覚的についていくうちに、いつの間にか大切なことが心に浮かびあがっている。飄々とクセのある面白味、なるほど賢治の世界だこれはと得心させられた。

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

個の魂VS政治の愚
ハードルがどんどん上がる宿命を背負う劇団になったチョコが、
シアターイーストの広い空間をどのように見せるのか楽しみにしていた。
正統派の構成、性善説に則ったストーリーと、奇をてらわない作りながら
日韓双方の国民の思いが粒立ったように鮮やかに描かれる。
強烈に脳裏に焼き付いたのは、浅井伸治さん演じる朴(パク)青年。
その姿勢、声や肩からも、誠実さと信念がこぼれるようで本当に素晴らしい。
今日本で一番軍服の似合う俳優(と私が勝手に思っている)佐瀬弘幸さんはじめ、
艶のある声で権力を語る大内厚雄さん、人間味溢れるオヤジを演じた辻親八さんら
充実の役者陣が繰り出す無駄のない台詞が、わかっているのにこうも泣かせる。
こういう題材を選んで、無難で浅いだけの作品にならないのは
登場人物全ての人の本音を、隠さずきちんと言わせているから。
その上で“完璧でない理想像”豊川(佐藤誓)に
終盤あの爽快な台詞を言わせるから効き目抜群。
私の中で間違いなく2015年の忘れられない1本になった。

ネタバレBOX

三方囲み舞台の中央奥には、階段が幾重にも重なった
高さのあるセットが組まれている。
所々に踊り場のようなスペースがあり、そこが様々な場面の舞台となる。
階段の下も、その手前の広場も、的確な照明によって効果的に使われる。

ラジオから「挑戦動乱の収束間近・・・」というニュースが流れる。
朝鮮から日本に帰国した豊川(佐藤誓)と妻(月影瞳)は、
ひとりの青年のことを思い出していた。
かつて豊川は朝鮮総督府の検事局に赴任、三席検事である彼についたのが、
事務官の朴(パク)(浅井伸治)だった。
検事局の主席検事(岡本篤)や次席検事(菊池豪)、四席検事(渡邊りょう)らは皆
朝鮮人を差別しなかったが、憲兵隊長荒木(佐瀬弘幸)だけは弾圧の姿勢を崩さない。
やがてソ連が日本領に侵攻して日本軍は敗走、荒木は真っ先に民間人と船で逃げ出す。
残された日本人の動揺を抑えるため、検事局の4人は身柄を拘束されるのを覚悟で残る。
そして日本人に対する裁判が始まり、豊川も裁判にかけられることになった。
人民裁判委員(大内厚雄)の元、日本人への報復を誓う取調官(西尾友樹)の厳しい
取り調べが続く中、朴青年は、豊川の誠実さと正義感を信じ、彼を救おうと奔走する。
身の危険をも顧みずに・・・。

“統治”という言葉は知っていたが、実際現地でどのような心情が交差したのか、
荒木憲兵隊長の言動や豊川の正義感が裏目に出るあたりがとてもリアル。
豊川を信じ彼の家族の安全を見届けてから、再び平城へ戻って行く朴の
恩返しと言うには余りに危険な行動が強く潔い。
「友達を助けたいから平城へ戻る」と言う朴に、その友達が夫のことだと気づきつつ敢えて
「お友達もきっとわかってくれる、行かない方がいい」と告げる豊川の妻もまた強く賢い。

憎しみが先行して事実関係など二の次になりがちな朝鮮人の中で
朴の説得に心動かされて証言を撤回する老人を演じた
辻親八さんが味わい深く素晴らしい。
人を見る目を持った人物はどこの国にもいるのだと感動する。

大内厚雄さん演じる“ソ連の犬”と罵られながらもしたたかに生き抜く人民裁判員が
日朝関係だけにとどまらず大国の意思に翻弄される国の複雑さを表していてよかった。

浅井伸治さんはチョコレートケーキの中で、役になりきる度合いの濃い人だと思う。
セリフ回しとか抑揚とか以前に、たたずまいそのものが違う。
登場人物の中で最も抑制の効いた人物が、静かだがプラスのオーラを放ち感動を呼ぶ。

西尾友樹さん演じる取調官が、日本人への憎しみだけで生きているような
少々平板なキャラだったのが残念。
証言を翻した老人や、裁判委員の言葉に、明らかな変化を見せて欲しかった。

夫を日本人に殺された朝鮮人の妻を演じた永井若葉さんには少し違和感を覚えた。
この人の芸風(?)はハイバイで“異質なもの”として突出するから面白いのであり
民衆や日常に埋もれて生きる生活感のある人間には合わない感じがした。

スピーディーな展開や緩急の効いた台詞の応酬、爽快感を呼ぶラストの対立など
エンタメとしての要素もたっぷり、改めて古川氏の脚本の力を見せつけられた思いがする。
“極限状態にあって人はどうあるべきか、どうありたいか”
古川氏の作品にはいつもそれを問われているような気がする。
ハコシキ

ハコシキ

喜劇団 ロックドルーム

荻窪小劇場(東京都)

2015/04/10 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

TEXTがテキスト?
ラーメンズっぽいのかもな、と思って始まってみたら1本目が「TEXT」の「同音異義の交錯」なネタでした。
宮崎春奈さんがとってもコバケンだったんですがお好きなんでしょうか演出だったんでしょうかw
女性2人でやってたので男設定じゃなくてそのまま女性でやればよかったのになあ。

どのネタもよくできてましたが、演者のパワーがもっとあればもっと笑いが生まれてたのかも。
言葉遊びもいい感じでしたが病的というレベルではなかったかなー。

と言いつつ、楽に観れて面白かったです。

転人

転人

劇団メイカーズ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

よかった
サ-ビスいっぱいで、とってもおもしろかった。

梅津和時プチ大仕事 番外編

梅津和時プチ大仕事 番外編

KARAS

新宿PIT INN(東京都)

2015/04/12 (日) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

人間の姿
極めて主観的な感想だが、勅使河原氏が人間の姿そのものに見えた。

ネタバレBOX

私はダンスについては詳しくない。そのため、いつも以上に主観的な感想になる(主観以外の感想なんて、あらゆる表現にない訳だが)。

梅津氏と山下氏の演奏の素晴らしさは言わずもがな。
梅津氏は音そのものが凄いと感じた。
山下氏は演奏が凄いと感じた、特にゆっくりした部分。
それは「瞬間」と「持続」との違い。
その二つの強度が絶妙に交わりながら私の胸に迫る。
その両者に、どう勅使河原氏が対峙するのかという点が見ものだった。
大きな流れとしては二人の演奏に勅使河原氏が合わせて踊っているように見えた。それはそれで鮮やかな瞬発力だとは思ったが、私個人はその点にはそれほど惹かれなかった。むしろ、時折顔を覗かせる、その音楽に乗らない、流されない、踊らされない身体が屹立する瞬間。それがとても魅力的だった。どこまで勅使河原氏が自覚的にやっているのかは不明。
それを意味に落とし込んで解釈することは芸術を愚弄する行為だとわかった上で、それでも今日は解釈したくなる。
統一地方選(前期)の日だし。
音楽は人を踊らせる。そして人は自らが踊っているのか、踊らされているのかわからなくなる。音楽に合わせて踊ることは協調であり、それは幸福な瞬間でもある。だがそれは見方を変えれば、同調でもある。踊らされずに踊ること。協調しながらも自立した旋律を奏でること。それは可能か。
梅津氏と山下氏の演奏は完璧に自立しながら協調していた。素晴らしいバランスとも言えるし、反面その点が上手く行きすぎで物足りないと思う自分もいる(私は未完成のものの方が好きなので)。その点、勅使河原氏は完全に協調している訳でも、流れに抗っている訳でもない。時に協調し、時に流され、時に目覚め自立する。とても人間らしいと思った。
いずれにせよ、これは「解釈」という愚劣な行為。
本来は踊りを踊りとして、音楽を音楽として受け取ればそれでいい。
それでも勅使河原氏の踊りが人間の姿そのもののように思えてならなかった。
TAOYAKA(たおやか)

TAOYAKA(たおやか)

表現集団Infinity

ホスピタリティツーリズム専門学校大阪(大阪府)

2015/04/11 (土) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

祝♪復活旗揚げ公演♪
主宰の方が倒れられ、無念の延期…。
執念の復活公演!
仕切り直しの船出!
大変だったと思いますが、 復活おめでとうございます♪
皆さん、脇のしまった演技と殺陣!戸田さんは存在感有りました。
そして、一人語りがアクセントに、テンポ良く物語が展開。
そしてそして、lilylionさんの音楽も良かった!

悲しみの連鎖を断ち切る、大いなる不条理。
波が寄せては返すように、不条理な運命の針が刻一刻と進んでいく…。

面白かったです。
復活旗揚げと言うことで、5点つけちゃいます♪

『スカイ』 次回ノーチラスは7/24(金)~29(水)

『スカイ』 次回ノーチラスは7/24(金)~29(水)

シアターノーチラス

シアター711(東京都)

2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

初見でした
初めて観劇させていただく劇団でした。
人間の心の裏表、誰もが心のどこかで感じていたり共感できるような描写が多々あり、考えさせられました。
帰り道は、空を、星を見上げながら帰りました。

翔べ! スペースノイド

翔べ! スペースノイド

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2015/04/02 (木) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

まだ余韻が……
鈴木区の舞台は、笑って泣けて、最後には絶対、笑って帰れる、楽しかった!って満足して帰れる安心感があります。今回も、楽しい気持ちで劇場を後にしました。そして1週間経った今も、ストーリーの端々を思いだして『あれって、こういうことだったのかな?』とか、キャラクターの過去や未来を妄想してみたり
……まだ、余韻に浸っているところです。
役者さんみなさんが楽しんで演じてるのが何より伝わってきて、観ていて楽しい気持ちが伝染してきます。
今回のお話は宇宙での立ち話コメディ、とのことでしたが、宇宙タクシーに偶然乗り合わせた人たちには実は繋がりがあって……それが明らかになっていく場面は、ミステリー小説の謎解きのようでワクワクしました。
千秋楽ではスピンオフもあり、本編では見られなかった一面が見えたり、役者さんたちの演技の幅広さに感動したりでした。特に、観るたびに色々な顔を見せてくれる女性陣、大好きです。
過去の作品とちょっとずつリンクしてるところも、毎回楽しみです。知らなくても十分楽しめるけど、知ってると心の中でニヤリ、とできる、そんな楽しみを与えてくれる演出も大好きなところです。
それから衣装、舞台美術も毎回、楽しみなところです。今回の宇宙船も、手作り感と芸の細かさがたまりませんでした!宇宙船内のとある引き出しを開け、ものを入れると自動的にスルスル閉まる……で、また開けると空になってて……四次元引き出しだ!と注目してしまいました。
アイドルの衣装もオリジナル!キレイなラインとアイドルっぽさ、宇宙っぽさが備わっていて。
マスコット的存在のボロッチの出来はもちろん素晴らしかったです。
細かいところまでこだわり抜いてて、大道具小道具衣装、すべて目に入るものが『鈴木区』の舞台を形成してます。
受付をしてくれる方も、いつもみなさん、笑顔で丁寧な応対をして下さるのです。
鈴木区は一度だけじゃなく、同じ演目を何度も観たくなります。
今回も、2回観劇させていただきましたが、もっと観たかった!とやっぱり思ってしまいました。
次回も今から楽しみです。
わたしは舞台新参者ですが、鈴木区ですっかり舞台の魅力にハマってしまいました。今年は色々な劇場に足を運んでみたいと思います。

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