
SILVER to BLACK
HyouRe Theatre Company
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2015/04/11 (土) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
無題1456(15-104)
18:00の回(晴)。
17:30受付、開場。入口側を底辺としたコの字の座席、入口側(椅子席1列)に座ります、両サイドはひな壇3列、中央はほとんど目線の高さの舞台、「白い象(紙製?)」がやや長い鼻を上に向け横たわっています(上から吊らされています)。
18:01前説(アナウンス、75分)、18:06開演~19:16終演。
宮沢賢治作『オツベルと象』より...とあり、普段でしたら観ないのですが、セッションハウスでお名前をみかけていた笠井晴子さんが出ていらっしゃるので観に来ました..「ダンス専科2013(2013/3)」「Clash(2013/9@高円寺2)」。
終わってから青空文庫に行って、(他に関連サイトも)読んでみましたが、よくわかりませんでした。
となると、あとはどのようなパフォーマンスになるか...ですが、多用される「繰り返し」が苦手な私には随分長く感じてしまいました。
蚊帳のような吊りものは、以前(此処で)観ているのと、両サイドにチョークで絵を描いているシーンは全く見えないのと(上演中、移動してもかまわないという案内がありましたが、もちろん一人もいません)、終演時の挨拶..両面は丁寧だったのに、こちらの一列は手抜きだった(たしかに3人しかいなかったけど)のと...

御話-おはなし-
にびいろレシピ
シアター711(東京都)
2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
自然体でおもしろがること
若い女優さんばかり6人が織りなすストーリーは、登場人物が創作する「おはなし」の世界で、共感したり感動したりということは出来難い、よくわからない不思議な世界。不思議な国のアリス的な。
ワタシは「よくわからない」ものを「ほらほら、わからないでしょ?」とやられるのが苦手なのだけど、この芝居は「よくわからない」のがとても楽しかった。で、何がよかったのかな、と考えてみた。
思うに「よくわからない」本を、役者さんが「おもしろがる」ことができるかどうか、そこがまず境目なのかな、と感じました。
この芝居では、女優さんたちが、本に描かれたおかしな世界をとても楽しんでる。おもしろがって「もっとおもしろくしちゃおう」「全力尽くしちゃおう」って舞台に立ってる。
そして、ここが重要だと思うのだけど、そのやる気、気合が、自然体なんです。だから、観ていて疲れないし、リラックスできるから惹き込まれる。「ひー、わかんない!」「わーどうして?」と楽しくなる。
ここがすごく難しいところだと思うのだけど、やる気が全面に出ちゃうと、観てる方は疲れちゃうんですよね。「さあ、もっとおもしろくしよう!」「全力尽くそうぜ!!」「エイエイオー!!!」だと、絶対おもしろいものできない、とワタシは思います。
その点、音楽も同じで、プレイヤーが「気合」「集中」「根性」を感じさせてしまったら、聴き手が楽しめる音楽にはならない。
この芝居の、このリラックスできる面白さが演出の力なんだとしたら、演出家・島村は凄いコンダクター、ってことなんだと思います。
その島村も、仕事とか生活とかのかなりの部分投げ捨てて芝居やっているらしいのだけど、悲壮感とか必死感が全然なくて、ほわーっとしている。これも凄い。「これに賭けてる」って感じが見えちゃだめなんだよ、そんな人生の苦悩や崖っぷち、付き合いたくないもの。
芝居だから直接眼に触れるのは6人の女優さんだけなのだけど、作演出の島村も音響さんも照明さんも美術さんも(あとどんな人が関わっているのかわからんけど)みんな面白い人たちなんだろうなー。というのが垣間見える。おもしろい人じゃないと、こんなもの作らないでしょうから。
6人の女優さん、みんな素晴らしかったけれど、特に久保佳絵さん(セリフのある舞台は初めてという)の表現力は特筆ものでした。
にびいろレシピ、次作がいつ出てくるかわかりませんが、気長に待ちたいと思います。

シアター21フェスSTEP UP vol.56"春編"
セッションハウス
神楽坂セッションハウス(東京都)
2015/04/11 (土) ~ 2015/04/11 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1455(15-103)
19:00の回(曇)。18:30受付、開場。今夜の舞監は桜美林卒の井草さん(前週、同大演劇専修9期生による「クークー(@絵空箱)」を観に行きました)。
19:02前説、19:06開演~19:51、休憩、20:01~20:33終演。
久しぶりの木村愛子さん、「水を抱く(2014/8@d-倉庫)」以来。他の方々は初めてのようです。木村さんは黒い衣装の印象が強かったのですが、衣装の臼井さんは「温かい水を抱くⅣ(2013/1@nitehi)」と同じでした(と、終演後教えていただきました)。
「醒める老犬」という不思議なタイトル...観ていると「生命の誕生」のような印象。生まれくる(湧き上がる)ものを制御できない肉体、いつも「(もっとも原始的な)生きる」ものを感じるのでした。
「あきとなつと ゆかいななかまたち」は3篇構成...オバチャンには笑い、歌と振付がピッタリで楽しいものでした。
みなさん、個性的

無常ホテル
劇26.25団
サラヴァ東京(東京都)
2015/04/17 (金) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

軋み
『軋み』上演委員会
d-倉庫(東京都)
2015/04/16 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
「軋み」
今日が千穐楽のこの舞台、これから見に行かれる方もいると思うので、いつものように舞台の詳しい内容は記さず、ざっくとしたストーリーと舞台を観た感想のみを記します。<br><br> 夫は働かないダメダメなニート、妻は人気少女漫画家。そのダメダメな夫と目をかけていた可愛くて、仕事の出来るアシスタントのひとみの浮気を知り、言い争う内に殺してしまった妻。漫画のドラマ化も決まり、映画化の話もあるのに、さあどうするか!
これだけ読むと、2時間ドラマによくある筋書きっぽいが、さにあらず。この舞台はひと味もふた味も違います。ここから、不思議で怒濤の展開が、マンションの一室のみの舞台の上で展開される。
鎌倉太郎さん演じる夫が、入って来た途端に、典型的な働かないダメダメなニート夫で、最初は自分が妻を励まし自信を持たせていたのに、妻が力をつけ売れっ子になるに従い、自覚はないにしてもどこか夫に対し上に立ったような態度や物言いをするようになった妻に、寂しさと引け目を感じる内に無気力になり、それも通り越し働かなくても生きて行ける状態に慣れきりつつも、心の片隅で抱え続けているやりきれなさを理由に、ふらふらと妻のアシスタントひとみと浮気する夫なんだろうなと一瞬にして感じさせた。
そこにいるのは、ダメダメなニート夫潤その人であった。
武藤令子さんは、担当編集者と結託して、漫画を描く為、原作漫画がドラマ化や映画化になる大事な時期だからと、夫を犯人として自首させようとする冒頭は、身勝手で嫌な女に見えていたのに、舞台が進むにつれ、「ああ、この人は売れない頃を支えてくれた夫を、実はずっと愛してるんだ」と解ってくる。
舞台、冒頭から要所要所で響く、ギリギリと軋む音。それは、妻の由美子にしか聞こえない、自身の心の張りつめた弦が軋む音。その軋みに耐えられなくなり、張りつめた弦が切れた時の由美子の選択と、姿が潔くてカッコイイ。
編集者を演じた三橋潔さんと、由美子のアシスタントを演じた、芹口康孝さんは、ドラマで見たことがある俳優さん。
編集者とアシスタント、ふたりの由美子に対する思いは、微妙に違うのだが、由美子の漫画を好きで、由美子の才能と由美子を大事に思っているのが伝わって来る。
一方、山田昌さんのひとみの元恋人でストーカーと化している仁科は、一番ひとみを理解して、大事に思っているのが伝わって来て、傍迷惑で滑稽なのに憎めない。
そして、最後に蓮根わたるさん。「基本カメレオン役者なので、「積む教室」とのギャップで、いい意味で裏切りたいと思います。」と仰っていた蓮根さん。
蓮根さんは、ブロ友の今西哲也さんの主演舞台、「積む教室」の校長先生をされているのを観て、「この役者さん好きだな、もっとこの人の舞台を観てみたい」と思った役者さんです。
蓮根さんは、 一人で三役演じられたのですが、出て来る度に印象も、雰囲気も、醸し出す色合いも全く違って、カメレオンのように別人になっているのが、すごい!
冒頭、プロという役で出て来ます。(何のプロかは、是非舞台を観て下さい)淡々としているのが、反ってじわじわとした不気味さと怖さを感じさせ、あみちゃんでは抱腹絶倒、私はこのあみちゃん、ツボにはまってしまい、頭をふと過る度に笑いが込み上げてきて、時々怪しい人になりつつ帰路についた程です。
その後の宅配便の配達員も、また、表情から何から全く変わり、しかも、蓮根さんが出て来る度に、舞台の空気がふわりと動いて、一瞬変わるのに、舞台を壊すことなく、邪魔をしない、それなのにピリッと小気味良いアクセントになるのが、本当に素晴らしかった。<br><br> 終演後、蓮根さんとゆっくりお話し出来て、とても嬉しかったです
普通にしたら、シリアスで重いだけの舞台になってしまう内容が、ピリッとスパイスは効いていて、苦味もちゃんとあり、見終わって反芻しているうちに、じわじわとこういうことだったのかと解ること、感じることもあるのだが、観ている間は軽妙な面白さもあって、マンションの一室で起こる人生のビターな喜劇をマジックミラー越しに、目撃しているような感覚になった、最高に面白い舞台でした。
文:麻美 雪

おしまいのしるし
空晴
ザ・スズナリ(東京都)
2015/04/16 (木) ~ 2015/04/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
やさしい関西
「おしまいのしるし」をザ・スズナリで観てきました。
南河内万歳一座の芝居で空晴の役者さんたちを何度か観てきて、
とても気になっていたのです。
去年の東京公演を観たかったのですがタッチの差で観られず。
ようやく初の空晴さんの芝居を観ることができる日がきました。
この日は最近の不安定な天候が一新。
空の晴れやかさがまさに空晴。
そんな日に空晴さんのお芝居を観られるとはなんとも素敵な日です。
勘違いすれ違いをトリガに、ちりばめられたいろんな仕掛けが
動き出して人々の心の動きが明らかになってゆく流れに、
とても引き込まれてゆきました。
それにしても、小川菜摘さんとてもおきれいでした!

劇団だるめしあん「あの子の飴玉」 劇団きらら「ぼくの、おばさん」
劇団だるめしあん
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)
劇団6番シード
新宿村LIVE(東京都)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
熱く、魅せられた感嘆の舞台
マチネ:オンライン編、ソワレ:アニメーション編を観劇。
さて、何から書いた方が良いのかと迷う程の素晴らしい舞台でした。
オンライン編、アニメーション編と声優さんの舞台裏を見る様な舞台なのですが、似ておりますがどちらも異なる舞台設定で、二つとも甲乙つけがたいレベルです。
と言いますか、二つとも是非観て欲しいと思える舞台です、いえ観るべきですね(笑)
同じ役柄の方がたくさん出ておりますので二つ見るとより楽しめます。公演後に、出演の方が2×2で4倍楽しめるとおっしゃっておりました。
(※私は逆でしたが、アニメ編、オンライン編で観た方がより楽しめると思います。また作品とは別ですが、早めに劇場に行かれる事を推奨致します。)
概要はフライヤー等の説明文にある通りで、今回が再々公演との事でしたので、これから観られる方や4回目の再公演があるかもしれませんので割愛致します。(本当は、色々あり過ぎて書ききれないと思いましたので。)
ですので、本当に感想だけを。
まず何と言っても役者さんのレベルが凄い!大好きな6番シードさんですが、改めてその技量の高さを感じ、また客演の方々も素晴らしく、皆一様に凄いとしか言いようがないクオリティ。膨大なセリフ、また細かな動きとどれだけの稽古を積めばあれが出来るのかと思う程でした。
そして、この脚本。笑い、涙、感動と字面にすると安易ですが、本当にその単語でしか表せられない様々な感情の起伏を味わえました。
年に何本も観られないと思える程の舞台で、観劇出来て本当に良かったと思いました。

宴
たすいち
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★
芝居小屋の作品
若々しい明るいコメディだった。雑さは目立つが小劇場の個性として許される範囲内ギリギリと言ったところ。一本一本が短く、笑いはじめると作品が終わってしまう。軽い話のようで、人の性を実は描いている?ような不思議な後味がひく作品群だと思った。役者もなかなか個性的だ。永渕、葦田、末永全、みやでらみほ、倉持陽一が大変印象に残った。
芝居小屋で暇潰しに楽しい時間を過ごしたい人に最適。他方で、この作演出は何を芝居でやりたいのかと思った。ただ大笑いさせて帰したいだけなら、笑いの技術が中途半端で個別の役者の魅力やキャラ造形に頼り過ぎだ。もしより考えさせる、演出の考えを乗せる芝居をしたいなら、あと少し人生や人に対する毒があればと思う。世界が狭い芝居だ。カツラをつけない大衆演劇をやりたいならそれでも良いが、とにかくこの団体の方向性が見えなかった。輝きが見え隠れする作品なのだが、個性が薄い。星で言えば3.5だが、役者の魅力に免じて4をつける。

無常ホテル
劇26.25団
サラヴァ東京(東京都)
2015/04/17 (金) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★
うーむ説明通りでしたかな
ライブハウス(?でいいのかな)内を豪華客船内部に見立てての、
シチュエーション設定は上手でありました。
話もわかりやすく、自分的には気に入ったなぁ(^^)と思えた約100分。

劇団だるめしあん「あの子の飴玉」 劇団きらら「ぼくの、おばさん」
劇団だるめしあん
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

埼玉のヤンキーfeat丘サーファー
元東京バンビ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
大いに笑いつつもちょっぴりしんみり
30代半ばで無職・独身の埼玉のヤンキーが偶然再会したかつての同級生のために奔走(?)する物語。
大半の役者が複数の役を演ずる上に一部は役と演ずる役者の性別が逆だったりもしながら、それが妙にハマっていて良い効果をあげている感じ。
そうして語るは、ツッパっていながらも実は友達思いのイイ奴という定番的キャラを中心に据えた人情系コメディ。
個性溢れる人物たちのマンガチックな行動に大いに笑いつつも終盤で漂うペーソスにちょっぴりしんみり。
また、途中で入る映像の使い方(あるいは意味)と編集も巧くて感心。
「そういうことなら映像にするよね」と納得もしたのだった。

ELDER STATESMAN'S GARDEN
THE ROB CARLTON
HEP HALL(大阪府)
2015/04/17 (金) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★
笑わせていただきました。
初めてのTHE ROB CARLTONでした。
ストーリーがありつつ、笑いが散りばめられており、楽しかったです。
○○○棒はあのように…。

悲喜もごもご
サメノテ
新宿眼科画廊(東京都)
2015/04/17 (金) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
関係者率の、ひたすら高い回でした。
リラックスして観れる、楽しい週末の最初にふさわしい作品でした。それにしても、観客の関係者率が高くて驚く。舞台上で観たことある方ばかりで、一人到着するたびに「おお~!」と手を振る観客席。脚本も練られていたのだと思います。演出もさすがの感じ。またやって下さい!

ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)
劇団6番シード
新宿村LIVE(東京都)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
想像どおりだったけど...やっぱりスゴイ...
オンライン編を観劇。ある意味、思ってたとおりでしたが、どんな風に演出つけてるのか、稽古すればああできるのか、全く想像できないくらい凄い。ぜひ、お見逃しのないように!(栗生さん、頚椎症に気をつけて下さい)では、次回!

さよなら、三上くん
monophonic orchestra
APOCシアター(東京都)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/22 (水)公演終了
満足度★★★
望郷編⇒追憶編の順で観劇
望郷編(二〇一四年)「約90分」⇒追憶編(二〇〇八年)「約70分」の順に観劇。
最前席が良いかと思います。

正しい教室
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2015/04/02 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★
かつて教育者だった人と現在先生になった元生徒
良い子悪い子普通の子が反面教師から受けた基本的教育、成人した今の生活の常識と逃げたくても逃げられない生きる闇と積み重ねの嘘。都合の悪い事は責任転嫁して誰かを悪者にして楽になりたい人。気分が重くなる中、番長とガリ勉と一緒に水本くん提供のキリマンジャロの水を飲みたい。とても笑えない雰囲気にハマるのに、その空気をひっくり返す能力のある水本くんがいい存在。あの先生のルックスと対応なら父兄(主に母)に人気あるのもわかる気がする。
ただ、見終わった時に劇団の過去公演を手直しした印象も思い浮かべた。

禁断の裸体 -Toda Nudez Será Castigada-
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2015/04/04 (土) ~ 2015/04/25 (土)公演終了
満足度★★★
娼婦と聖女は紙一重
60's有名ブラジル戯曲らしい、南米の乾いた空気感は日本の多湿で大きい劇場空間には不釣合な気も。宗教観がちと薄い気もするし娼婦の割にどこかしら(演じる女優さんの)品の良さも感じたり。裸体頻度高いけど、昨今の風紀事情を鑑みて裸になるけど乳首露出は控えめ演出?
3人の叔母の性格バランスの良さと休憩前の木野さんの絶叫が劇的過ぎて面白かった。親子の間を繋げていたものが欠けてからのバランス崩壊と愛憎まで凝縮した舞台だったけど、まーなんつーか、南米!って感じ。tptが健在だった頃に見たかったな。
フライヤー写真から想像できるように、肌露出多め、また性描写に抵抗ある人にはオススメ出来ない舞台です。

『浅い河床の例え話』/『島棚』
東京ELECTROCK STAIRS
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/04/03 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
第一部:振り付台詞劇/第二部:演劇的舞踊
前半と後半それぞれ1時間前後の出し物、休憩を挟む。第二部(ダンス)が本領で、演じ手もユニットのメンバー5人。掛け持ちは居らず、第一部は8人位で皆20代〜30代前半と見える。第一部は風変わりで、絶叫と駆け足の無いミクニヤナイハラ、と言えば伝わるだろうか。人物が一つのボールを転がして行くような具合に、イメージのバトンタッチをしながら台詞を繋げて行く。そのリズムと、発語に付随する動き・踊りがユニーク。喋る台詞(テキスト)そのものは、ある日初めて筆をとって想念を綴ったような青っぽさがあるが、コトバと、動きの連想ゲームを最後まで追わされ、ピリオドもしっかり打たれていた。人数が多く、動きも複雑なので、発語する身体の具合を感じ取るには私の座った席は遠く、1、2列目で見ればまた違った感じを受けたかも知れない。
圧巻は「本領」と言った第二部で、5人が入れ替わりに踊ったり揃って踊ったりマイクを持って喋ったり、歌いもするが、バックに流れる音楽や、弾き語りのような歌は皆手作り感たっぷり(使った楽器はせいぜいカシオの電子オルガンという感じ、だが計算なのかリズムを刻む打楽器音がジャストから微妙にズレて生っぽさがあり、それが手作り感、というか脱力スタイル(からの絞めでキメる)を作っている。5人の中の黒一点が主宰の健太郎氏、歌は声からして氏のようだ。緩急の鮮やかさと、様々な局面を繋いで飽きさせない流れは第一部にも通じるが、圧倒的に躍動感を伝える5人の踊り手の力量は、自分は舞踊には素人だが、特記しても構わないだろうと思う。踊り手が個々に持っている技術というより、個性、身体から放たれる魅力が、「つい見てしまう」理由で、それを引き出す内容(台本の代わりに譜面でもあるなら譜面とでも言うか)でもあった。
音に戻るが、他の者が作ろうとして作れない独特のリズム、アクセントの置き方は全て「踊り」から出ていて、ダンスとセットで生み出されているようだ。だからこそ<流暢>なパフォーマンスが実現できているのだろう。凡その舞踊は音(音楽)と共にあって、音と拮抗した踊りが良いように思える。

わくわくステーション
拙者ムニエル
駅前劇場(東京都)
2015/04/17 (金) ~ 2015/04/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
劇団初見。楽しかった~っ♪/約115分
拙者ムニエルといえば、旗揚げから20年超の老舗劇団。こんな公演タイトルですが、もう若くはない自分たちと「わくわく」というキーワードのミスマッチを自嘲するような内容で、そういう自虐的で身を切るようなギャグがあるかと思えば、エスプリの効いた回答に唸らされる大喜利めいたやり取りあり、若くはない役者たちが身を酷使して暴れ回るドタバタ的シーンあり、さらには歌に踊り、芸能人いじり、澤田育子さんの思わぬ配役も楽しめる、実に愉快な2時間弱でした。
台本レベルで面白い上、皆さん演技にキレがあるので一層笑える。
欲を言うなら、客演の浅野千鶴さんにもっと無茶して欲しかったですね(笑)。
一応、3話から成るオムニバス。
2話目は混沌としすぎていて分かりづらいうえ少し仲間外れ感があったけど、1話目と3話目はテーマ上もストーリー上も密なつながりがあって、ひとつながりのお芝居として楽しめました。
一男性客として嬉しかったのは、女性客、それも美人が多いこと。
女性客の黄色い笑い声に包まれながら観るコメディーは、野郎ずくめの客席で観るコメディーより数段楽しく感じられますね。
隣席の幼い女の子がフルスロットルでふざける大人たちを見てケタケタ無心に笑っていたのも、シアワセ気分に拍車をかけてくれました。
今回は6年ぶりの本公演だったそうですが、できればあんまり月日を置かずに次回作を観たいな~。。。
では最後に、劇団初見者としての感想を。
もっとダウナー寄りの作風かと思っていたら、意外やパワフルな作風で驚きました。