黒塚
木ノ下歌舞伎
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
音楽もよく、
キレがあって、スピード感があって素敵でした。
ネタバレBOX
諸国行脚の僧一行が一夜の宿を頼んだ先の老婆が実は人を食う鬼女だったという安達ヶ原伝説に想を得た話。
僧一行は若者風の洋服、老婆はボロっちい着物、おおこれが現代歌舞伎と言うものかと思いました。薄暗い中を老婆がちょこちょこ歩き、キレよく、時に素早く近づいたりすると本当に恐ろしく感じます。
舌を出す鬼女の姿は怖かったです。しかし、真っ先に逃げ出した荷物運び強力の若者は追いつかれましたが逃げおおせることができ、対峙した僧たちも退治することはせず、鬼女は泣き崩れ静かに去っていきました。
三味線の音色の音楽が一ヶ所だけありましたがむしろ新鮮に聞こえました。ラストの物悲しく切ない女性ボーカルの曲も素敵でした。
鬼女伝説は能の世界のようでもあり、もっと歌舞伎らしい演目のものを観てみたいと思いました。
本人不在殺人事件
劇団ピンクメロンパン
山王FOREST 大森theater スタジオ&小劇場(東京都)
2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★
分からなかった・・・
本格推理サスペンスということで謎解きを期待して観に行きました。
上演時間90分にしては展開がのんびりしてるなぁと思っていたら
結局最後まで謎解き要素は無かったように思います(何か伏線を見落としていたのかも・・・?)
刑事たちの日常を描いた部分は面白かったです。
後半の展開はちょっと分からなかったのですが、
通り魔的に殺されてしまった人の無念さは伝わって来ました。
ネタバレBOX
開演直後のブルーシートから飛び出して驚かす演出は必要でしょうか?
心臓に悪いです・・・(^^;)
・3つのMのくだり(日本語じゃねーか!のツッコミは無し?笑)
・彼氏の浮気に逆上、任侠映画に影響されて広島弁で迫るシーン
なんかは面白かった。
[memo]
背中を刺されて死亡した男性。
現金に手を付けた様子は無し。現場からは傘が無くなっていた。怨恨か?
被疑者は弟(金の無心)、彼女(結婚するつもりだった)、職場の上司。
最近退職したこと、包丁を取り扱っている会社に勤めていたこと、相合い傘をしていた可能性
などから彼女を被疑者として捜査を進めようとする。
犯人は近所に住むニート。母親に連れられて自首。
コンビニで傘を被害者に盗まれたと思って逆上して刺した。現場から傘を持ち去った。
被害者は自分の死に意味が欲しいと叫ぶ。
その声が届いたのか、主任は犯人は実行犯で黒幕が居る、捜査は続行と告げる。
死体を埋める集団(黒幕の組織?)
鈴木さんチ
劇団クロックガールズ
劇場MOMO(東京都)
2015/03/03 (火) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
上辺だけの幸福家族の顔が...
鈴木家... 祝福ムード一色に包まれる中、ひょんなことから家族の秘密が次々と明るみに!という説明は、軽い冗談話、または暴露話かと思いきや...家族の存在とは何かを考えさせられる。
当日は電車人身事故の影響で開演時間ぎりぎりに到着し、受付の方を心配させてしまったが、丁寧な対応をいただき、最前列に空いていた1席へ案内された。
(Bキャスト観劇)
ネタバレBOX
舞台上手側にソファと応接、下手側にテーブルと椅子2脚。
鈴木家では長女の結婚相手が挨拶に来るというので、家族が集まった。家族構成は、父親、母親、長女、次女、三女、長男(末っ子)である。
この家族に父親の愛人とその子供(隠し子)、長男の同棲相手、さらには三女からの応募小説を出版したいと訪れた編集者を加えた面々がドタバタ騒動を狂い広げる。
この登場人物のキャラクターと役割は明確で、ストーリー展開する上でわかり易い。ストーリーは表面的には幸福家族の顔を見せているが、その実は深刻な問題を抱えて生きており、将来もその問題を背負わなくてはならないという。
この小説に書かれている内容は、家族が抱える暗部を抉り出すもので、どうしても出版したい、その許可を得るための編集者の説明が段々と家族を追い詰める。コミカルな演出からシリアスな演出へじわりと転換していく様が見事である。もちろん、伏線は張られているが...長男の同棲相手に子供ができても産ませない、家の引越しが多いなどである。
この姉妹弟以外に父親に隠し子がおり、鈴木家が引き取り仲良く育てていたが、或る日、実母が引き取りたいと...この子が実母を殺害し施設暮らししている(登場しない)。この子の手記が小説元になっている。このため家族は人目を避け引越を繰り返し、重い責を将来に残したくない...家族を持つことが怖くなっている。
家族とは...加害者であり、被害者でもある遣る瀬無い思いが切々と伝わる素晴らしい公演であった。
今後の公演も楽しみにしております。
ヘリカル~少女華の祭典~
劇団天動虫
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2015/03/10 (火) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★
独特の世界観
独特の世界観、スピード感にやられたって感じで、楽しめました。
でも、ちょっと長かったかな~・・・。観終わったとき疲労感が・・・(笑)。
壁一面、布を使った装飾はGood!
さくらんぼ
CHAiroiPLIN
「劇」小劇場(東京都)
2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
あっという間
に感じるくらい見入ってしまう舞台だった。
出演者全員が迫力あるダンス、見事なまでの早口、そして務台演出・・・
久々に楽しめた。
前に見た方が気にしていたスタッフさんの動きの悪さや案内も改善されたようで
よくなっており、始まるまでの連絡をスズキ拓朗さん自らがしてくれたのでとてもスムーズに観劇できました。
lifetime go round
tubbing
ナンジャーレ(愛知県)
2015/03/14 (土) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
砂時計の一粒を使う価値のある素敵な物語
砂時計の一粒を使う価値のある素敵な物語でした。
老若男女の演じ分けがすごい。面白い!
住んでいてもなかなか知らないネタが盛り込まれてます。
発見も楽しかったし、名古屋公演を想って調べてくれたのがわかって
とても嬉しくなりました。
敷名さんのイラストもわかりやすく可愛かった(o^^o)
劇場内の足元がちょっと冷えました。コート脱いだ時に薄着だと寒いかもしれません。
MoNoKuRo
TrouBleMaker*people
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2015/03/13 (金) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
家族で観劇。
こうめちゃん推しの主人、美咲さんファンの娘、御意さん大好きな私の3人で観劇。色んなキャラが出てくるのだけど梶原さんが特に面白い。
アンケートに書いた印象に残ったシーン、娘と全く一緒だった。
平々凡々サイクロン〜デルタウロスの帰還〜【大阪公演】
かけっこ角砂糖δ
道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)
2015/03/14 (土) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
久しぶりの観劇。
久しぶりの観劇で始まる前からワクワク。
初めて観る劇団さんで、役者さんたちも初めて拝見する方ばかり。
皆さん、声量がすごくて見応えバッチリ。
子供のころと大人になってからを別の役者さんが演じるのだけど
違和感なくて楽しかった。
忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆
企画演劇集団ボクラ団義
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
絶大人気が分かる作品
2度目の観劇となるボクラ団義さんですが、前作に続き、実に素晴らしい舞台でした。3時間近い公演でも全く飽きず、個人的にも好きな戦国、忍び等のテイストでしたので、余計に楽しめました。
以下、公演中なのでネタバレで。
ネタバレBOX
まず、勿論 if の部分が多くありますが、こういう真実もありかなと思わせる脚本が素晴らしいです。この時代の話は好きなので、諸説色々ある事は知っておりますが、謎が謎のままである事も良いのではと思います。
また、この真実もありなのでは思えるのは、役者さん達の熱演があってこそだと思います。劇団員さん、客演さん、どの方もレベルが高く非常に安定していて、殺陣等を含めても高い技量が伺えます。
その中でもやはり、信長役の沖野さんはその存在感含め素晴らしい役者さんですね。先月別の客演でも観劇させて頂きましたが、全く違い役柄でそれも大変良かったです。
あの小沢さんの使われ方も見事ですね(笑)
本筋は大変シリアスな脚本なのですが、随所に笑えるシーンが散りばめられており、それも本作品及び本劇団の人気の所以なのでしょう。
次回公演も大変楽しみです。
合言葉はパールホワイト
トツゲキ倶楽部
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
未来と現在
観劇前に予想していた内容とは、良い意味で異なりましたが、非常に楽しめた舞台でした。脚本の捻り、映像の上手な利用法、そして役者さん達の熱演と見応え十分でした。
公演中なので以下ネタバレで。
ネタバレBOX
ネタバレ欄ですが、今回はあえてそれでも伏せた書き方にしております。
その方が、絶対楽しめますので。時間があれば是非観劇を。
まず、近未来という事と、劇中に20年というワードが出ていたが、途中までこの冒険譚の秘密に全く気付かなかった。「クラムシェル」や「イントルーダー」等の名称で観劇前にSF的なイメージを持ってしまっていたから、余計にそう考えてしまったのでしょう。
物語は3グループがそれぞれ別々に進んでいき、最後に重なる感じでした。
そして、全ての秘密が明らかになるという設定。実に見事な脚本と演出です!いくつかの秘密は、途中で分かり始めますが、それでも最後まではほとんどの人が完全には分からないのでは。
未来と簡単に言える話ではなく、まさに今日現在も続いている話です。
また今回、映像を随所で使われておりましたが、OPは格好良く、本編中は上手いなという感じで、効果的でした。
役者さんは、相変わらず上手い人が多いのですが、前田さん、佐竹さん、田中さんの会話劇はとても好きですね。
最後の役者さん紹介で順番に役者さん同士が紹介していくのは初めて観ましたが、とても良いなと思いました。
本劇団は、前回観た「キス・アンド・クライ」でも感じましたが、人の繋がりを
再認識させてくれる劇団ですね。
本当は再度観て、色々確認したいのと、純粋にまた楽しみたいと思える素敵な作品でした。(時間の都合上、今回しか観れませんが。)
マジカル・リバース・ワールド
タンバリンステージ
新宿村LIVE(東京都)
2015/03/04 (水) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
観ました。
再演されれば必ず行きたい、誰が観ても楽しめる舞台だと思います。
忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆
企画演劇集団ボクラ団義
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
見応え十分!
忍び目線の戦国ミステリー舞台劇。迫力のアクションと美しいダンスに笑い楽しめました。
忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆
企画演劇集団ボクラ団義
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
絶対おススメ
まったくもってお見事な舞台である。誰もが最初思うことかもしれないけど,3時間って長いよね。一抹の不安がよぎる。でも,実際に始まってみると,最初からストーリーに引き込まれ,時間の長さなんて全く感じさせない。スピード感のあるストーリー展開で,無駄な部分なんてなく,終わってみると満足感に溢れている。映像の使い方や音楽のセンスも良い。ボクラ談義3作品目の観劇だけど,ホント良く出来た芝居,観れて良かった。開演20分前からの前説も面白い。また,休憩中に配られるパンフ及び終了後に配られるパンフ,なんてきめ細かいサービスを考えているんだろう。この劇団,そしてこの芝居,絶対おススメです。
忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆
企画演劇集団ボクラ団義
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーハホリー☆
(^^)/ 13日の昼、池袋で
[ボクラ団義]の、
【忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆】を観てきました☆
面白かったです。
歴史ファンにはたまらないストーリー!
気持ちの良いどんでん返しもいっぱい☆
20人以上の役者さんが、
ひとりひとり凄かったです♪
観劇日記をブログに書きました。
忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆
企画演劇集団ボクラ団義
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
極上エンターテインメント
後で冷静になって考えると奇想天外な話は作り過ぎにも思えるが、とにかく理屈抜きに面白い。開演前からたっぷり3時間以上に渡り徹底的に楽しませてくれる。サービス精神旺盛だ。休憩中と終演後に配られる解説プリントも理解に役立ち親切だ。立体的なステージ構成に衣装と殺陣と踊りと照明効果は、徹底した映像美を追究している。圧巻の極上エンターテインメントだった。
三人姉妹
地点
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)
2015/03/09 (月) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
三人姉妹はどこにいて、何を夢見、そしてどこへ向かうのか、をたっぷりと見せる
地点の作品は、いつも刺激的だ。
強靱な役者さんたちと、彼らを高める演出で、観客の期待を決して裏切らない。
ネタバレBOX
2008年版の『三人姉妹』は、(ほとんど)「動かない『三人姉妹』」であった。
同じポーズのまま、台の上に座って台詞を言う。
独特の「地点イントネーション」が、音楽のようにさえ聞こえ、心地良かった。
今回の『三人姉妹』は2008年とは違うだろうと思っていたが、本当にまったく違っていた。
舞台の上には、塀のように透明なアクリルボードが立っている。
それが、粉状のもので、白く汚され、舞台の向こう側が見えない。
天井からは、白樺を模したであろう、樹木が吊されている。
塀の向こう側に役者たちが登場する。
2人ずつが、組んずほぐれずのように床を這い、その様はエロティックであり、ため息のような声もして、艶めかしくもある。
彼らは塀のこちら側に登場するのだが、やはり、それぞれが他人の身体にまとわりついている。
エロティックというよりは、「格闘技」のように見えてくる。
「(ほとんど)動かなかった2008年版とは逆で来たか!」と思った。
その意味は何だったのだろうか。
2008年版では、動かない3人姉妹で、台詞の絡みもすっぱり、すっきりとしていて、クールであった。しかし、舞台の上には、「3人姉妹たちの確固たる世界」があった。
3人の姉妹は「3人姉妹」であったわけだ。
その「3人姉妹の世界」と「彼女たちを取り巻く世界」の関係として見せていたように思う。
「彼女たちを取り巻く世界」からの働き掛けによって(スーパーマーケットのカートのようなものが出てきたりとか)、彼女たちは、文字通り動き出す(台から降りて)。
今回の作品で「関係性」を見ると、「鬱陶しさ」が爆発している。
言葉を発するときには特に、発していないときにも、他人がねっとり身体にまとわりついて、大きな負担となっている。
これは、人と人との濃厚な、そして、面倒臭い人間関係を見せていたのではないか。
実際、これをやられたらイヤだろうな、というぐらいにしつこい。
とにかく延々と。
ロシアではどうなのかは知らないが、思い浮かぶのは、田舎生活における人間関係の濃厚さや面倒臭さではないか(そういう田舎の実感はないが、イメージとして)。
3人姉妹が、首までどっぷりと漬かっていて、(たぶん)うんざりとしている状況を表しているのだろう。
アクリルの壁は、こちら側とあちら側の境界であり、世界(社会)との関係(性)ではないか。
押して広げたり、狭めたり、力を使う。
粉で汚れているので、透明アクリル壁越しでも、あちら側は、よく見えない。
ノックのように、ドンドンと叩く音がしたり、叫び声が聞こえたりする。
それは、届いていないが、聞こえている。
その様も、田舎暮らしの彼女たちにとってのストレスではないか。
2008年版では、彼女たちが憧れる「モスクヴァ」(そう発音していた。今回も)という言葉が、とにかく印象的に発せられていて、その言葉だけが、台詞の中でぽーんと浮かんでいた。
その発声から、彼女たちの憧れの強さを感じたのだ。
今回も「モスクヴァ」である。
発声は2008年版ほどではないが、やはり印象的に響いている。
彼女たちは、まとわりつく「今、この場所」から、涼やかに響く「モスクヴァ」に憧れていく。
今回の作品で特筆すべきは、中隊長のヴェルシーニン。
彼の存在がクローズアップされていた。
彼が、彼女たちと「モスクヴァ」をつなぐ存在であり、そのことで、彼女たちの「モスクヴァ」への憧れがジリジリと増していくのだ。
ヴェルシーニンは、それを知ってか知らずか、自由に振る舞う。
地点の作品には、クスッとしてしまうようなユーモアが、必ずある。
生理的に笑ってしまうというか、そんな感じだ。
今回、その部分が多いし、大きい。
ヴェルシーニンの自由さに、笑いが生まれる。
ダジャレのような言い間違いから、客席を通って、外に出るといった演出まであり、声を立てて笑ってしまった。
また、アンドレの歌にも笑った。
そうした笑いと対をなすのが、撃ち殺されるトゥーゼンバフ。
彼が前面に登場してから、常に銃声があり、倒れるということを繰り返し、彼の行く末を早くから見せていく。
3人姉妹を巡る恋物語についても、登場人物たちの肉体が絡み合う演出が効いてくる。
恋愛の濃厚さとともに、それが孕む面倒臭さをも示しているようだ。
そこまでを含めての、「状況」なのだろう。
特に、ヴェルシーニンとマーシャの語り合いは、濃厚であり、濃厚であるからこそ、哀しくもある。
各シーンは、ロシア的な音楽を挟むことでつながっている。
かつて観た「モスクワのユーゴザーパド劇場」の作品を思い起こした。
ロシアつながりで、それへのオマージュとか、そんなものはないだろうが、音楽だけでなく、その演出にも「ロシア」臭さをたっぷりと感じた。
ラスト近く、長女のオーリガが客席に宣言するように台詞を言う。
首まで漬かっていた状況から「ひとつ抜けた」感を感じた。
ここでは、誰もまとわりつかないのだ。
作品の前半は「今日」という言葉が台詞の中で象徴的に数多く使われ、後半にかけては「明日」が同じように強調されていた。
「今日」から「明日」へのメッセージであり、未来に続くということを宣言していたのではないか。
それはつまり、観客への強いメッセージでもあったのではないかと思った。
それにしても、地点は、いつも役者さんたちに、肉体的にもストレスな演出を強いる。
今回も、全編、寝技、格闘技のように力が入った絡み合いの中で、台詞を言わせる。最初から最後まで力の入れ具合はマックスである。
強靱な役者さんたちがいるからそこの、あの演出、この演出が実現できるのではないか。
彼らには、ほかのカンパニーの作品でも出会ってみたいと思わせる。
3人姉妹を演じた、安部聡子さん、河野早紀さん、窪田史恵さんは、やっぱりいい。今回も、安部聡子さんは凄いなと思う。
ヴェルシーニンを演じた小林洋平さんには、自由さのリズムを感じ、余裕さえあるように見える演技だった。
そのほかの役者さんたちも、もちろん良い。
アンダースローも一度、行ってみたい。だけど京都は遠い。
合言葉はパールホワイト
トツゲキ倶楽部
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
深いテーマ...
今回は、"秘密"なんで、番外公演みたいなかんじかな?と思って伺いました。その昔、銀座で公演があったんですが、あんな感じかしら?と。フライヤーは意識しなかったんだけど、そういえば、内容とは関係なかったかも?でも、いつもと違った味で、深かった...佐竹さんに泣かされちゃった。前田さんはいつもどおり活躍されてたし(主役体質)、あんなに真面目な役に当たっている久保さんは初めてかも?最近レギュラーっぽい皆さんより、初めて?(多分)の人がいろいろ新しい味を出してくれてた気がします。KASSAIの唯一よくないところが、ロビーが狭くて、終演後お話がしにくい所。次回も楽しみにいたしております(このところ、corich 週間上位常連になりましたね!おめでとう)。
合言葉はパールホワイト
トツゲキ倶楽部
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
オススメしたいと思える団体
今回は「トツゲキ"秘密"倶楽部」ですが、トツゲキ倶楽部は自分の大好きな団体の一つで、特に周りの人たちに強くオススメしたいと思える様なところになります。
ほら観た事のある再演とかならば兎も角、なかなか観ないうちからオススメって難しいじゃないですか。
こちらは合わなかったらどうしよう、とかは考えずに安心して薦められる、そう感じています。
いきなり客出しの事(笑)
劇場を一歩出ると車道の小屋。
客出し時、車が通る度に「白線の内側に!」と鋭く声が掛かる。
この小屋であそこまで気にかけて下さったのははじめてだ。
自分はそういうのに弱くてですねヽ('ー`)ノ
つい昨日、なかなか劇場の外のお客の並びとか、人溜まりとかって気にできないものですよね、という主旨の呟きをしていたので、そうそう、これこれ!
って思ったのでした。
今回、全ステージ完売、キャンセル待ちも沢山入っている状況らしくて(キャパか日数がもっとあったら良かったのだろうけど)、オススメですよ!って言うまでもなく注目度が上がってきている感じで。
それは一つの公演で、じゃなくて、これまでの公演の積み重ねが効いているって事が凄く分かります。
で、凄く無責任な事を言うと、キャンセル待ちも厳しい状況、だとしても無理矢理押し掛けて何とかして貰えばいいんだ。
最大限、本当に最大限、何とかしてくれると思う。
劇中、全てがまだ分かっていない段階から感情に来るものがあったのは見事だったと思う。
自分は本当に話の流れ通りにしか分からなかった、気がつかなかったのだけれど、これ先回りして気が付ける人とかいるのかな?
ミスリードが相変わらず巧みだったのです。
人が怒るのは全然良い。
それが人間らしさでもあると思う。
ただ、その怒りによって途絶状態になる事が多すぎるのかもしれない。
怒りながらも対話を続けられるのが理想なんだと感じています。
なんてちょっと芝居内容から外れてるかもしれませんが。
SFなお話でしたが、ファンタジーにも取れる様に自分には感じました。
どちらにしろこれ、本当は難しいですよね。
そこがどこなのか、抽象的になりがちだから。
観てる側が「何でもあり」と思ってしまった瞬間に何やっても成り立たなくなってしまうんじゃないか、と。
そして、ほぼ最後まで種明かしが分からない状態で面白かったのは、場面場面が面白かったという事かなってふと思いました。
ネタバレBOX
「関係ないけどパールライスってあったなと思い出してしまって、合言葉を言う時に噛まないかとても心配。。
全く関係ないけどヽ('ー`)ノ」
劇場入る前にそんな呟きをしているのですがまさかのほぼラストシーンでパールライスビンゴだったのはびっくりするやら面白いやらヽ('ー`)ノ
関係あったよ!
ちょっと自分凄くないですか?
って思った(笑)
そして合言葉!
入口で合言葉を言うと、ちょっとしたグッズが貰えました。
いつも公演Tシャツとか、非売品で羨ましく思っていたのでこれは嬉しいですよね。
グローブ・ジャングル
劇団まわり道
ひつじ座(東京都)
2015/03/14 (土) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★
よかった
よく考えられたスト-リ-。工夫されていて飽きさせなかった。
埼玉のヤンキーfeat丘サーファー
元東京バンビ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★
おもしろかった
個性的な役者たちの熱演、おもしろかった。