わたし
水素74%
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2015/06/27 (土) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★
むー
作品が悪い訳ではなく、役者さんが悪い訳でもなく、
登場人物に不快感が満載。
でも、こう言う人達も、居るんだろうなぁとは思う。
ネタバレBOX
円形劇場っぽい空間や、セリをもっとうまく使った演出をすれば
;全然違った作品になるんではないかと思った。
かなり勿体ない感じ
弱虫堂々
放課後ランナー
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/06/25 (木) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
何かを感じた
観てきました。
なんだろう、終わった後に考えさせられる舞台でした。
でも、どこかスッキリできて、心地よい二時間でした。
リ:ライト
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/06 (月)公演終了
満足度★★★★★
人が生きている面白さ
初日観劇。
「劇」小劇場、こちらの会場久し振りでした!
良かったです。
自然と感情を揺さぶられる形で、とても好みで。
こちらはやっぱり自分、全力で推します!
冒頭からトツゲキ倶楽部らしさが出ていたと思っていて、話していない人の面白さがすっと入ってくるのが素晴らしく。
これは毎回の事ですが、どこを観ていても誰を観ていても楽しめるのですよね。
人が生きている事の面白さを感じられる気がするのです。
基本的に笑いのある作品です。
ただ、それはゲラゲラ笑えるけど物語と実は関係無い、とかではなく、物語の中で自然と笑えるという様な。
うーん、説明の限界(笑)
ネタバレになってしまうので全く話せないのですが、今回の作りの物語って単にその仕掛けに寄ってしまうと簡単に飽きてしまうと思うのですよね。
全くそんなことを思わせないのは流石で。
このお話、役者としてはとても難しいのではないかと感じています。
きっと、これヘタな人がやったら全く面白く無くなってしまうんじゃないかというくらい。
それに応える役者陣を観ているのが本当に楽しく。
特に佐竹リサさんのコミックリリーフぶりと、かつ物語を引っ張っていたのはちょっと凄いですね。
トツゲキ倶楽部の中核の女優陣がラスト舞台に揃っていた場面がとても好きです。
カーテンコール、トツゲキ倶楽部のお三方だけではじめて並んだのがぐっと来ましたね!
青い空の真下で
G-フォレスタ
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2015/06/26 (金) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
あれから20年…、当時を思い出しました
震災を生き延び、仮設住宅で新たな第一歩を踏み出そうとする住民たち。
独居老人、住宅の下敷きで残った障害、生活苦、それぞれ問題を抱えながら、懸命に暮らす姿を描いたコメディ。
そして起こる、あの事件…。
当時、苦しい生活を強いられた仮設の方々の事を思い出しました。
リ:ライト
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/06 (月)公演終了
満足度★★★★★
傑作
初日を観劇。シナリオの表出が自然である為か、作家が同時に演出も兼ねて良い面が出たか、演技も作り過ぎないし、而も擽りが随所に矢張り小さく箍を外す形で鏤められ、こちらも自然である。無論、役者の演技も実にバランスの良いものである。同時に、肝心な所では寸鉄人を刺す表現が適確に用いられ、それまでの流れを一瞬で集約する。
ネタバレBOX
描かれているのは、アルツハイマーを研究するラボである。この病気を治すことができればノーベル賞は間違いない、と言われるジャンルだから研究者同士の競争も熾烈を極める。そんな研究室に外資系の研究室に居た研究員が、それも天才と騒がれた研究者がやってきたから、実はスパイではないか? との懸念も生まれる。それを示唆したのは、研究所出入りの製薬会社社員という外部者である所が、作者の才能を示していよう。こういう細かい点に注意の行き届いたシナリオ・演出に、役者は巧みで自然な演技で応えて実にバランスが良い。そういえば、6月末迄に、今年筆者は180公演を観ている。その中で五指に入る作品だ。初日が終わったばかりだから、詳しい内容は書かないがお薦めである。
リ:ライト
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/06 (月)公演終了
満足度★★★
ドリームワーク
とてもきれいに隙間なく敷き詰められた分、チラッと意識したズレ、違和感を消化する余裕がなくて、話の流れから感情が湧き上がってくるまでには至らず。もう少し凸凹している方が好み、ピタリと密着できてラクに観られそう。
虚言癖倶楽部
smokers
ギャラリーLE DECO(東京都)
2015/06/23 (火) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
ウェルカムボード毎回手描き!?
何の変哲もない普通の一室で行われている会合、ということで
会場の照明(蛍光灯)が効果的だなあと思いました。
週ごとに席配置が変わるので、
登場人物がほぼ全員見れるので良かったです。
嘘つき、そばにいられると困った彼らですが、
この距離感で観てるとチャーミングで面白かったです。
ネタバレBOX
ウソが大嫌いだけど受け入れようとする先生の、
ギリギリの表情が秀逸でした。
奥様との話し合いを想定したロールプレイ、
必死なのはわかるけど面白かった…!
各々の虚言癖さんたちが騙そうとしてるのは
他人じゃなく自分なんだなぁとつくづく思ってしまいました。
衝撃的なチラシ(笑)でしたが、
大なり小なり人間見せられない部分はあるよな、と思ったりしました。
でも嘘つきも正直も、極端なのはだめだな、とも(笑
週を重ねるごとに、
報告と拍手の雰囲気が変わっていくのが感じられて
(自慢・戦果のような雰囲気から、自戒・反省などへ変化)
(共犯・いいぞもっとやれな拍手から、本当の「よくやった」へ変化)
役者さんたちの細かな演技が組み合わさって
とても自然な空間になっていたと思いました。
観に行くきっかけになった森尾さんが
「40歳の伝説の丘サーファー(週3深夜コンビニバイト)」という
おそらく他の芝居では観られないような役柄で、
服装や動きもチャラかったり顔に塗りものをしたりでいいもの見れました。
(次の週の場面には顔色が元通りになってて、早業におどろき)
台本販売してくれたのもうれしかったです。
用語集のセンスに大ウケしました(笑
競馬がらみの用語と、ファミマ、ロールプレイ、ステージ4が特に好きです。
ラストにほろりとさせてくれたのも、良かったです。
やぶれた虹のなおしかた
こゆび侍
駅前劇場(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
感情移入しまくりました
奥側で観ました。
特殊なシチュエーションでも
「きっと自分もそう思ってしまうかもしれない」
「自分もこういう状況になったらそうするかもしれない」
と思わせるリアルな内容でした。
叶うならもう一度、手前側から観たかったです。
ネタバレBOX
詳しくはブログに書きました。
http://maikuro96.blog90.fc2.com/blog-entry-1107.html
Remains
ストアハウスカンパニー
上野ストアハウス(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★
-
110分。ひしめき合って七転八倒、なんだかわからないところが面白く、強く印象に残る身体パフォーマンスだった。
空宙番外地-1
空宙空地
津あけぼの座(三重県)
2015/06/27 (土) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
丁寧で熱のある熟達した芝居を堪能
おぐりさん&関戸さんの熟達した丁寧で熱のある1人芝居&2人芝居が3本観れて、かつ2人の息吹がかかった若きワークショップ・メンバーのクリエーション短編も加わった充実の時間でした。
ネタバレというほどではないですが、個々の作品の感想はネタバレBOXに書きました。
ネタバレBOX
■【ライト】 ライトは2度目。今度はまるでグリーンピースを自分にサーブされる錯覚をおこすほど至近で観れたので、だだでさえ迫真の演技に益々迫力と臨場感のトッピング。2度目で"知っている"が故に、おぐりさんの所作が痛い、居たたまれない、直接刺さる感じ。人の"拠り所"というものの重さを切実に感じることができる ... それは時に人の命より重い。切ない、切ない、ホントに切ないなぁ
■【レフト】 関戸さんの「終始続く笑み」が、何とも小者感を引き立て笑いを誘いつつも、何とも悲しい物語ですね。レベルの差こそあれ、サラリーマンには最後に必ず付いてくる悲哀ですよ。タイトルでライトと対になるかの様に見せ掛けて異義語でかわした両作、・・・でもやっぱり根っこは「藁にすがる弱者の、切ない"藁への執着"」かな・・・、ということで、やはりライトと連作といっても過言ではないですね。ラストシーンの照明の光にに包まれていく関戸さんの姿が目に焼きつきます。嗚呼、哀れ。
■【定期】 不条理・理不尽の世界に転落した少年が憐れ。でも女性の世界って、少なからずそういうとこあるよな、おっかね。スケバン?が、カッコつけながらも、ちっともカッコよくならないヤボッたさが良い(笑)息詰まる感覚のある他3作とのセットは良い効果だったんじゃないかな。
■【雨の日はジョンレノンと】 ああいう抜けた男も得意ですね、関戸さん引き出し多し。アナデバの兄役はトラウマになるくらい怖かったので、こっちの方が好み。二つの時間をパラで進行させ重ね合わせる手法が良い感じで、LAST TRACKの原型なのかな。おぐりさん役も、一見、正論イヤミ女かと思いきや、そのツッコミには悲痛な叫びと深いメッセージが込められていた・・・。それが明かされていく過程がウマイです。伏線が活きる展開は爽快です。ただ、「救い」らしき最後の終わり方だけ、やや不満。そうなるべき理由が希薄に見える気がして、男の未練ではなく、誠意がもう少し見えれば必然になったかと思うのですが。
アンソロジー
ACRAFT
笹塚ファクトリー(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
珍しいテーマ
古代の大事件と国際関係、恋愛に歌、歴史書、さまざまなものの間のミッシングリンクを想像力豊かに描いた意欲作。熱かった!ブラボー。
アンソロジー
ACRAFT
笹塚ファクトリー(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★
とても「素直」な作品
フライヤーにもありましたが、
通信技術/記録技術などほぼなく
全ての出会い、交わす言葉の数々が全て
もしかしたら一期一会(この言葉自体まだない?)、
これが最後になるかも知れない、という所から
それぞれの場面/心情を詠む「歌(和歌)」には
様々な想いが込められている、
という事を素直に示した作品かと。
初日ゆえの固さが役者陣、照明、音響など
(結構多くの)スタッフ達に感じられましたが、
(※日本史にまったくうとい自分には)
今の人には難しすぎるような「人名」から
物語の流れからがとても「分かりやすく」描かれているな、
と感心しました。
ネタバレBOX
【思った事】
・ 照明効果の使い方がちょっと…
(特に暗転/明転の切り替えタイミングなど
「アレ?」と思うズレ、妙な間などを感じてしまいました。)
・ 音響についても舞台上の動きとタイミングが外れていた箇所が多かったかと…
何よりどこもかしこも荘厳なBGMがガンガンかけられていて、
物語の起承転結ではないですが、
もうちょっと場面場面に合わせて
曲と音の大きさに抑揚をつけて欲しかったかな、と。
・ 一部の役者陣に固さが見られ、
台詞もトチリなどがちょっと多かったかも知れません。
※ あと、殺陣を終えてすぐ台詞回しに入る、
などの切り替えが大変なのか分かりませんが、
主人公と言える武心の声が小さいのがかなり気になりました。
(終演時のあいさつまで声が小さい…)
あと、一番大事な「歌」を
何人かの人が詠む場面が出てきますが、
※ 特に元の「歌」自体を知らない自分には
人によって発声の問題もあるのでしょうが
ちょっと「かつぜつ」的に聞き取りづらく、
「なんと言った(詠んだ)のか?」が
ちゃんと分からないものがありました。
※ もう1回、今度は物語に出た「歌」と
その心情/背景を理解した上で
その場面での「歌」を
聴いてみたいですね( ´ー`)
・ 「柿本人麿」、最初からずっと
「武心」が将来的にこうなった、という展開かなー、
と思ってました。
福地さんが、ストーリーテラーから
実際物語側に「舎人(とねり)」として登場し始めてもなお…
(先日の別作品も「名を受け継ぐ」というのがありましたし)
そういう意味で「久保田唱」演劇というには
あまりにも「素直」に作られているかな、と。
ただ、
※ 自分が日本史を知らなかった事もあり
(知ってる人には最後までのおおよそは見えていたのかも知れませんが)
大友皇子と十市皇女(もう読み方忘れてしまいました)の
悲劇的な物語を「最後どうなるんだろう?」と
観劇しているこちらも
「素直」に楽しむ事が出来ました。
※ 日本史を知ってる人にとってはどうだったんだろう?
※ しかし、十市皇女と大友皇子の気持ちはともかく、
天智天皇の元へ略奪婚された額田王(これも読めない…)の
気持ちは舞台上の「歌」その他では理解しきれませんでした。
「郷に入っては郷に従え」的に生きていく、という事でしょうか?
・ 泣ける場面、感情を引き込まれる場面は少なかったのですが、
最後死にゆく武心が物語冒頭で語られていた
「本当の名前を教えてくれ!」と
元恋人に叫ぶシーン、
あそこで急にギューっとハートを掴まれたような気がします。
(こういう場面を多用しないのも「素直」なつくり故かしら?)
あと、大友皇子があれほどこだわった「勾玉」が、
実は十市皇女と民に向けた「歌」を彫り込んだものだった、
というのは良設定でしたね。
(これほどまでに「歌」が重んじられた時代だった、という事が
感じられました。)
帰り歩いてて「名前が分からなくて混乱した」と言ってた人がいましたが、
自分は「人名」「物語」とも”混乱”はなく観れましたね。
あとは初見で、
・ 「物語の筋」としてちゃんとつかめなかった部分が
あるかも知れない事
・ 「歌」がどれだけその場面に合った内容だったのか
などを知る為に、もう一回観劇したいですね( ´ー`)
AMP THE PAVILION:002
:Aqua mode planning:
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2015/06/25 (木) ~ 2015/07/04 (土)公演終了
満足度★★★★
◇
3話とも微妙にモヤモヤの残る話でしたが面白かったです。アフタートークも楽しかったです。◆も観てテーストの違いを比べるのも狙っているのでしょうね!?観る順番によっても印象が変わりそうですが…‥
映日果-アンジール
XZM
遊空間がざびぃ(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
ハードボイルド+α
ハードボイルドで、渋くカッコよい。
ただ、それだけでなく、笑える楽しいシーンもあり、
とても楽しめる舞台
推理も楽しめる舞台
真田十勇士・序章~戦国アサシン~
戦国アサシン
座・高円寺2(東京都)
2015/06/09 (火) ~ 2015/06/12 (金)公演終了
今更だけど
遅くなっちゃったけど書きます。
若い役者さんたちがみんな頑張っていて、とても楽しかったです。
衣装もみんな素敵でした。
特に蘭丸くん。
殺陣も迫力があったし、女の子が男性の役をしてるのもおもしろかったです。
10月の本公演も楽しみです。
ラジオスターの掟
AH!999プロジェクト
スタジオ空洞(東京都)
2015/06/27 (土) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★
若いねぇ
楽しく観ることはできました。良い意味でも,悪い意味でも,若い芝居だったと思います。主張が熱いねと思う傍ら,この対処は現実社会ではあり得ないという部分もあり(多く?),そんなに世代的には離れていない筈なのに,共感には至りませんでした。でも,彼ら彼女らの現在の思いは感じることはできたと思っています。
ゴベリンドン
おぼんろ
吉祥寺シアター(東京都)
2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★
もうちょっと
兄弟の色々よりも、めぐみやゴベリンドンが可哀相で泣けた。
座った場所が悪かったのか、観終わった後腰と首が痛かった。
あと、舞台に座り込む感じの席はないほうがいいと思った。
熱演している役者のすぐ隣にお客さんがいると、観ている側は現実に戻されてしまう。
あまり感情移入できずに消化不良だった。
『ゴミ、都市そして死』 『猫の首に血』
SWANNY
世田谷パブリックシアター(東京都)
2015/06/25 (木) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★
これ、再演ですよね?
なんでこうなったんだろうか。
音楽も石橋英子さんとジム・オルークさんたちが生演奏するということで、結構期待してたのだが……。
ネタバレBOX
ファスビンダー2本立て公演のうちの1本。
これが面白かったらもう一本の『猫の首に血』も見ようと思っていたのだが、その気はまったく起きなかった。
「まるで月のように荒廃した」ドイツのどこかの街が舞台。
緒川たまきさんが、DVが酷いヒモ男に貢ぐ娼婦を演じる。そこへ若松武史さん演じるユダヤ人の金持ちなどが絡んでいく。
正直言って、緒川たまきさんは輝いている。
オーラもある。
台詞回しも悪くない。
しかし、作品全体の印象は悪すぎる。
いくつか気になった点がある。
まずは「戦争の影」がまだあちこちに残っているはずの街にその匂いが感じられない。
(ユダヤ人に酷いことをしたという父親がいるのだから、戦争はそう遠くないはず)
なんとなく、近未来的なプラスチックな印象を受ける。
それが廃墟のようだったらまた受け止め方は違っていたはずなのだが。
そして、途中から「寒い」「凍える」という台詞が出てくるのだが、その感じが一切ない。
少なくとも演技と、あるいは照明の助けも必要だったのだはないか。
劇中に何度も出てくる、たぶんダンスのようなものが、みっともない。
上手くないのはダンサーでないからしょうがないにしても、中には照れているような表情を浮かべている役者もいたりして、それだけで腹が立つ(結構前のほうで見たから、表情丸見えなんですよね)。
もっと必死に踊れよ、と思ってしまう。
それが何度も何度も出てくるので、内容が薄まったようにしか感じられない。
リズムに乗っていない人がいるというは致命的だが、せめて、曲げるところはきちっと曲げて、伸ばすところはきちっと伸ばせよ、と言いたくなった。必死にダンスに取り組む姿があれば、それなりに受け止めることはできるのだから。
ドイツの軍歌的なもので行進するような男たちぐらいは、それなりにしゃきっとしろよ! と思った。
そして、歌。
渚ようこさんの歌はいい。
上手い。
歌が説明になっていたのに途中から気づいた。
しかし、男性2人の歌は酷い。
下手なりになんとかしてほしかった。
「口パク」で歌う(?)シーンは本当に酷い。
もちろん「口パク」であることは見ればわかるのだが、どうしてそうしたのかが不明だ。
別に音楽を流して、その前で演技しても同じだっただろうと思う。
口パクが下手だというのもある。堂々と合っていない。意図があって下手にしているわけもないし、時間だけが無駄に費やされていく。
演出したい雰囲気が醸し出されていない、と感じた。
先に「緒川たまきさんは輝いている」と書いたが、確かに輝いているのだが、それが役としてはどうなのか、と思ってしまう。
つまり、「お茶をひいている」娼婦には見えないのだ。
最初からひっきりなしに咳き込んでいれば、何か良くないなあ、ぐらいは感じられるのだが、その設定が出てくるのは先のほうであるし、咳き込むのも、それが必要なタイミングのときだけ。
これでどうして「お茶引きの娼婦」に見えるのか。
また、ラストは死にたくなってくるのだが、それへの動機が彼女を見ていても浮かび上がってこない。
それは「台詞の中だけにある」ものなのだ。
DVなヒモ男に貢いでいて悲惨な状況から一転してユダヤ人の金持ちのパトロンが出来てから、そして死にたくなったと言い出すまでの間の演技が、一定にしか見えないのだ。衣装ぐらいはもっと効果的にしてほしかった。
もし、それが一定に見せることが演出ならば、底辺のレベルの気持ちで一定にしてほしかった。
たぶんこの作品に足りないのは、「荒廃」感、「退廃」感。
キャバレーのようなシーンがあるが、女装した主人公の父が歌うような場所なので、もっと退廃的なシーンにしたほうが良かったのではないか。
ヴィスコンティの映画『地獄に堕ちた勇者ども』の乱痴気騒ぎシーンのレベルは無理にしても。
生演奏も生演奏であることの効果が薄く(口パクのところなど、音楽を流しているところもあったりするだけに)、せっかくのミュージシャンが生きていないと感じてしまった。
結局、演出が悪い。
私の好きな俳優、若松武史さんもまったく光らなかったし。
もっと演出的に突き詰めるべきことが多かったのではないかと思う。
再演だから気を抜いたとは思いたくないが。
以上のことを感じながら観劇したのだが、いろんなファンもいるし、好印象を持つ観客もいるんだろうなあ、と思っていたら、終演後の拍手の熱のなさには驚いた。
全然してない人も近くにいたりして、こういうスケールの劇場でこんな拍手の熱のなさは初めてだった。
すぐに止んでしまったし。
当然、ダブルコールはない。
ポンコツ大学探険部
ラッパ屋
紀伊國屋ホール(東京都)
2015/06/27 (土) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★
安定した面白さ
40代〜50代ぐらいへのエール(特におじさんへの)。
それだけでなく、すべての世代に対して優しいし、寛容である。
説教じみていないし。
中年(初老?笑)世代と若者世代との対立的なギャップではない構図を見せてくれるのは、この劇団の持つ「優しさ」だったと思う。
ネタバレBOX
大学の探検部のOBが久しぶりに大学に集まっての、一夜の話。
現役の大学生と、その中間にいる微妙な人々も。
「人生は探検だ」というフレーズが一番このストーリーにしっくりくるように作られている。
「いろいろあるけど、これからも頑張っていくぞ」的なラストは予定通りだが、ストーリーが単線ではなく、いくつかの人生を微妙にブレンドしてあるので、だれかの、そして、どこかのエピソードに「あるある」を感じることができるのではないか。
笑いもいい感じだし、役者同士の絡みも安定していて、無理なく楽しめる。
初のオーディションによる若者たちも、なかなか頑張っていたと思う。
やや気負いすぎなのか、元気が良すぎる気もしないではないが(笑)。
清美と雅子を演じた、岩橋道子さんと三鴨絵里子さんのやり取りが、テンポがよく、見ていて楽しい。
2人とも、それ以外のシーンでもいい間で入ってくるなあ、と。
ストーリーの後半に登場する村松武さんは、うまく笑わせてくれた。
「何が面白いのかわからない」というギャグで笑わせるのだが、実際その設定で笑わせるというのは、結構ハードルが高いのではないか。
しかし、すべて笑った。
もちろん、台本の台詞の言葉選びがいいのは確かだが、それ以上に村松さんの技量と、それを受ける別の役者のタイミングがモノを言ったのではないかと思う。
それをいとも簡単に見せ、笑うシーンにできるのは、役者たちの全体のレベルが高いからだろう。
ただ、なんなく全体的に長すぎる感はある。
それは、セットに問題があるように思える。
部室のある屋上というのが、視覚的に地味だし、そこにいろいろな人が出入りするというのには、少々無理がある。
台詞を言うために、理由を付けてそこに登場させているような苦しさを感じてしまった。
40代〜50代へのエールなのだが、現役大学生とのコントラストや、彼らの中間にいるような、学生でもなく社会人といっても…な人々という設定も面白い。
単なる世代間のギャップではなく、世代が続いていくような感覚がする。
こういう設定であれば、ともすれば世代間ギャップによる対立の構造が描かれることが多いと思うのだが(もちろんそうしたぶつかり合いも少しはあるのだが)、どの世代にも互いを受容するような心が根底にあるので、対立には見えないのだ。甘いのかもしれないが、同じ大学のサークルだ、という土壌もあり、すんなりと受け入れることができたし、見ていて嫌な印象はない。
すべての世代に対して優しいし、寛容である。
説教じみていない。
そこに、この劇団の持つ、優しさが見えたように思う。
ラストに人生の探検への再出発を、登場人物の1人が行うのだが、その華々しい門出を全員が最初から最後まで拍手で送り出すものかと思っていたら、途中のちょっとした出来事で集中が途切れるというのも、ベテラン劇団のうまさではないかと思った。
それは、「照れ」のようなものではなかったのか。
作・演出はもちろん出演者たち自身にもタブってくるからか。
世代によって異なるお揃いの「探検帽」というのは、少し面白い。
ポンコツ大学探険部
ラッパ屋
紀伊國屋ホール(東京都)
2015/06/27 (土) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
仲間って素敵☆
OB達と現役部員達のやりとりも良かったですが、私的には梶山を取り巻く物語がすごく心に響きました。たくさん笑えてちょっぴり切ない素敵なお芝居でした☆