『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』 公演情報 ロズギル上演委員会「『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    役者は二人
    濃密な二人芝居を期待しましたが、出演料をケチっただけに過ぎませんでした。

    ネタバレBOX

    そもそも封蝋されている王の手紙をハムレットが如何にして改ざんすることができ、ローゼンクランツとギルデンスターンの二人もどのようにして読めたのかよく分かりませんでしたが、ロズとギルは自分たちが殺される運命にあることを船上で知ったようにみえました。

    なぜ逃げようとしないのか不思議でしたが、よく考えると原作を別の角度から見ただけで実際に起こった事象は変えるわけにはいかなかったということです。

    二人芝居かと思っていましたが、スピーカー付きの黒子による人形を使ったり、二人の俳優がダンボールでできた安っぽい衣装で他の役を演じた映像を流したりで、単に出演料を節約しただけでした。ドタバタしたところなど劇団鳥獣戯画の『三人でシェイクスピア』を観ているようでした。

    旅芝居の座長のようにいい役者なら死んでも次の舞台で復活します。ロズとギルは死ぬ運命で、そのまま死ぬことになりそうです。いい役者なら生き返ることができるのに、二人はいい役者ではなかったというだけのことでした。寺山修司の『青ひげ公の城』のようでした。ただし、本作は1966年初演、寺山のは1979年初演でしたが。

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    2015/05/08 08:40

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