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岸田國士戯曲

岸田國士戯曲

劇団SOFT GEAR

上之町會舘(岡山県)

2015/07/04 (土) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

なぁるほど!the 赤木わぁるど!
行って良かった~~~。
 「オモシロサ」の平均点という点では星4つを選んでしまうけど、でも「古臭くて堅苦しい演劇なんだろう」なんて決めつけてたら・・・うふふふ。これは見た人間だけのお楽しみなんだよね~~~。詳しい感想はネタバレの方に書き加えておきます。
 ずっと以前に、ザキさんがおっしゃってた(「パレード旅団」の時、と記憶している)、「赤木さんが演出すると、全然別の物語になりますから・・・」という言葉が今回しみじみと甦りました。恐るべし、赤木マジック!・・・でもそろそろ、福井脚本も恋しいなぁ~~~。

ネタバレBOX

以下は観劇順。

①「かんしゃく玉」

 男と女、それぞれがブチ切れる度にかんしゃく玉を取り出して投げつける。大きな事件とかは無いのだが、それでも男と女の「かんしゃく」の種は尽きない。
 面白くないワケでは無いけど、大笑いしたり感動したりのドラマも無いので、正直ちょっとばかり退屈を覚えました。「癇癪玉」(遊んだ記憶が無いので解らん。ヘビ花火が好きなクラい子だったから。)というスラップスティック的アイテムを生かしてもっと笑いが取れるコミカルな演技をすれば笑いが取れるのに、とも思いました。後になって気がついたのですが、癇癪を起した側よりも、後ろでそれを見ている相方の表情を「見せたかった」のではないか、と。“なんかワカランが、突然不機嫌になった”だの、“何でこんな事で腹立てるんかな、このヒト”という具合に、気持ちが完璧に擦れ違ってるんです、男と女って。まぁ所詮は脳みその造りが違うんだから仕方無いっていうのは今やジョーシキなんですが、理窟を知らなくても百年近く前にそれを笑いのネタにしてた、っていうのは・・・やはり凄い事なのかな。

②「命を弄ぶ男ふたり」

 それぞれ失恋した男が二人、夜の踏切で列車に飛び込んで自殺しようとするのだが―――おそらく台本だけ読むと最も苦手な、たった二人の対話劇。だがそれが失恋エピソードに似つかわしく無い(失礼wwwでもどうもウソっぽく聞こえて聞こえて・・・)お二人が足を引っ張り・・・いや、競い合うもんだから、それだけでもう笑えてしまう。
 そして一番のお気に入りがここを通る「列車(たち)」。これがもし大きなホールだったらさして面白くなかったかも。でも「客席より舞台の方が広いんじゃね~か?」的な今回の設営。この、擬人化された列車(たち)の一両ずつの表情までもがはっきりと見えちゃうからオカシイのなんの。
 文句無しに楽しかったという点では、今回の一等賞。勝手にタイトルを「ザワメク夜に命を弄ぶ男二人」と変えたくなったきやまさんでした。

③「紙風船」

 “結婚一年後の日曜日をいかに過ごすか”で悩む夫と、休日を楽しみにしている妻の、妄想アレコレ。
 男と女の擦れ違い、というテーマでは「かんしゃく玉」と似ているのですが、こっちは基本、夫婦ふたりが各々の「やりたいコト」を延々話し合ってるだけ。最早喧嘩も癇癪も起こらない、交わらない「一年目の惰性」ってトコか。
 近所の子供がついて遊んでいる紙風船を男女間の付き合い方に重ねて、さり気無くつぶやく妻。それを知ってか知らずか、「犬でも飼うか」と欠伸をする夫。詮索しすぎかもしれないけど、この夫婦、本当は子供が欲しいんじゃないかな。台詞には出てこないけど。そう考えるとちょっぴり悲しくもある夫婦の姿でした。
 余談ですが、妄想エピソードの中で「命を弄ぶ男ふたり」とちょこっとだけリンクしてます。A組・B組の上演両方を観た人だけにしか解らない小ネタ。これは恐らくギアのオリジナル部分なのでしょうね。

④「パン屋文六の思案」

 順風満帆とはいかないが、そこそこありふれた平和な日常を描く前半から、“もしも明日地球が滅亡するとしたら、最後の一日をどうしたいか”という良く有るお題の後半ドタバタ劇へ。
 要は、“普段そう大切とも思えなかったものが、ホントはかけがえのない幸せなんだよ”、という事なのだが、こういうのって大概「噂はデマでした、ちゃんちゃん。」でオチがつくのに、今回ドタバタしたまま唐突に終わってしまうのだ。元々の脚本がそうなのか、尺の都合で赤木カットが入ったのかは不明。「え?これでお終い?」と口あんぐり開けてたらカーテンコールだもの。正に衝撃のラストじゃて(笑)。
 あ、この話も「かんしゃく玉」とちょこっとだけリンクしてます。それから、「17歳の泣き方をしなさい」という台詞はロドさんのアドリブなのかな?思わず笑ってしまいました。ゾエンヌ様、お許し下さい。
KM

KM

7度

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2015/07/03 (金) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★


フランツ・カフカの「万里の長城が築かれたとき」と安戸 悠太が「KM」の為に書き下ろしたテキストが用いられる。出演は、カフカ作品を担当する女1人。安戸作品を担当する男、女各1人の計3人。

ネタバレBOX


 意味が未だ辛うじて成立していたと考えられる20世紀初頭カフカの作品では、万里の長城やバベルの塔などの巨大な建築物の創造に於ける方法論とその妥当性*(非妥当性)、パースペクティブ*(瓦解)が描かれるのに対し、安戸作品では、現代世界最強の軍事力に支えられた国の植民地として機能する私人というレベルに矮小化された、私人同士の殆ど無意味に還元せざるを得ない殺人という営為が対置される。
因みにF.カフカの生きた世界も現代世界最強の軍事力を誇る国にも、其処で暮らす個々人の魂を内側から見透かす神の目があり、そのことが神という絶対に対する人としての彼らのprincipleを根拠づけているのに対し、植民地の私人たちの規範は相互監視だけであるから、己の魂の底の底迄見透かされるような厳しいものではない。従って、誤魔化しの生じる余地が在り、絶対を根拠律とするprincipleは成立しえない。この人達にとって総ては流れてゆくものなのである。己の死さえも。
今作は、このような根拠律の差を、どちらの世界にも共通する項である“無”の意味する所を考察することによって呈示している。どういうことかと言うと、神を発明したのは、無論、人間なのだ。では、何故、人間は神を発明せざるを得なかったのか? 宇宙という広大無辺な、認識の届かない世界に意識存在として存在することの恐怖に耐えかねてである。即ち、無は総ての創造の故郷である。では、通常“無”と呼ばれる「もの」はホントに何も無いのか? 我々は“無”を前にすると、あらゆることを考える。否、考える他無いのである。今作の作家は、遊びを考えた。Kを上下で分割した後上部を時計回りに180度回転するとMになる、だとか、何度も繰り返されるひらがなの“く”と数学の記号~より大、<という読み変え等である。当然のことながら、カフカの頭文字Kと作品タイトルに含まれるMとの間にある“無”を媒介として遊び、KとMを関連づけているのである。この遊びを想像力の遊びと呼び変えることも可能だろうし、無を媒介とする創造の器と考えても良かろう。その縁を画定することは容易ではないが。
 因みに音遊びでKとMを考えると、Kはカフカの頭文字、神をローマ字表記した時の最初のアルファベットであるのに対し、Mは無のローマ字表記最初の音、物語の最初の音でもあろう。
 ところでこのような作業を通じて“無”の本質的属性は、創造性の最も自由な源泉であるというテーゼが逆説的に成立するのではないか? 銃で頭を撃ち抜かれた女の頭部からは、紐のような物が引き出されるが、この作業もイマジネーションによって引き出される創造を意味し、臨界点迄引き延ばされて切れることによって、それが製品化されるなど、現実に役立つ物になっていることを象徴しているとも取れる。何れにせよ作・演出・演技は、観客の想像力を問い掛ける事に今作の眼目を置いていることは確かだろう。
*はバベルの塔に関する評価

『鱈。』の(に)

『鱈。』の(に)

Hula-Hooper

渋谷gee-ge.(東京都)

2015/05/22 (金) ~ 2015/05/23 (土)公演終了

満足度★★★★★

鳥取上演も?
 初見のグループだが、当たり!! おもろかわゆい!! 
何でも鳥取でFESをやりたいそうだ。

ネタバレBOX


リーフレットによると石立 鉄男を尊敬し阿久 悠先生を愛し「大人が本気出して作る学芸会」を目指す。ということだ。名前を「鱈。」と言う。が、発音はタラ? それともタラ マル? 後者だとしたら、タラとマルの間に半呼吸位の間が入るのか入らないのか等々、様々な疑問が湧く。これだけでも面白い。また、鱈は~しタラに通じ、歴史上事実だとされていることを対象化する為にも用いることができる。それとも、鬼婆の「馬喰い干鱈喰い腹太太(ふとふと)や」に通じるのだろうか? この辺りの謎も興味深い。
 作品は、崩しミュージカルといった体。無論、ストーリーはあって物語のプロトタイプを踏襲するような内容だが、それは、大人が本気出して作る学芸会というコンセプトのグループだから、問題あるまい。演奏は生と再生の併用だが、演奏チームは歌唱も含めてキチンとプロの音を出してくる。音楽には結構煩い自分にもすんなり聴けるレベルの高いものである。
 人魚達は、皆、ケンケン王の息女なのだが、人魚なので、当然海で暮らしている。だが、その泳ぎの形態模写が体を波のように動かす仕草で表されている点、両足部分は魚の形で一体化しているから、足はピッタリ揃えて動いてゆく。この動きが何とも新鮮である。臍出しルックなので、お臍が可愛い。雷が、臍を狙う訳である。下らない冗談はさておき、使われている楽器もユニーク、携帯用木魚(こんなもの初めて見た!)名前は分からないが、凹凸のある板をU字近いV字に曲げて叩く顫動音を楽しむ楽器だとか、小型シンバルや密教の祈りに用いる仏具等々。楽器も楽しい。ありきたりの楽器、リコーダーはわざと外す人が一人居たりして笑いを誘うし、ホンマおもろいねん。こんだけおもろい仕掛けをしておきながら、舞台袖に当たる場所迄来て暗転する迄キチンと演技をしているし、遊びと真面目の境界領域が実に波に反射して揺らめく光のようで巧みである。
 途中、10分の休憩があったのだが、この休憩時間中に舞台美術も海中の景色から海岸、即ち陸に変わっているし、どこかポップな美術センスも作品内容にマッチしているので浮かず、さりげない所が凄い。
 一人だけ♂の人魚が登場するのだが、彼のはおるベストには、何匹も蟹が貼り付いているのである。無論、鳥取名物の松葉ガニをアピールしていると見るべきだろう。松葉ガニと形は違うのだが(これも愛嬌だ)。
舞台『BLOOD-C』

舞台『BLOOD-C』

BLOOD-C STAGE PROJECT

世田谷パブリックシアター(東京都)

2015/07/02 (木) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

女の子のアクションはグッとくる!
4公演観に行きました。それぞれ色んな場所から観ましたが、その都度面白い発見があって楽しめました。特に主演の小夜役の方が観に行くたびに動きやお芝居に気持ちがこもっていくのが分かり、成長というか進化というか、そういうのを感じるのも面白かったです。千秋楽は本当に素晴らしかった。
DVD発売が楽しみです。まずはニコ生。早く観たいです。

幸せ最高ありがとうマジで!

幸せ最高ありがとうマジで!

同志社小劇場

同志社大学新町別館小ホール(101)(京都府)

2015/07/03 (金) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

本谷ワールド炸裂
機関銃のように次々と繰り出されるブラックユーモアの数々。
とっても面白かったです。

ネタバレBOX

詳しくは自ブログでも書きました。

http://ameblo.jp/gooharuhide/entry-12047615675.html
死ねば者ども

死ねば者ども

東京エスカルゴ。

小劇場 楽園(東京都)

2015/06/30 (火) ~ 2015/07/06 (月)公演終了

満足度★★★

バッチとブッチャーが子供だったころの姿
全然見えなかった。こういう話だと昔のエピソードからその人の子供の時の姿がおぼろげながらも浮かんでくるものでしょ?今は作家の主人公の子供時代、すごく興味あったのに。なんか残念

うたかふぇ

うたかふぇ

ディー・バイ・エル・クリエイション

サンシャイン劇場(東京都)

2015/07/03 (金) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★

演出の問題?
何しろ話のテンポが悪い。ミュージカルを謳うなら、もっと唄ったほうが脚本のユルさを補えるんじゃないか。河本がカーテンコールで「演出家は帰っちゃう」旨の発言をしていた。演出家の熱さの問題か。
河本の芝居を見ていて、むかし観たほっしゃんの芝居を思い出した。間はいいんだけどそれだけ。

フェイク

フェイク

WITHYOU

劇場MOMO(東京都)

2015/07/02 (木) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

芸人さん?役者さん?
フェイク観劇いたしました

内容としては情報が多く時折、当日パンフレットを読み返しながら観させていただきました。
サスペンスは元々好きなので良かったです。

ポンポンペインの湯口さんは期待を上回る白熱の演技に思わず涙がこぼれました
宿敵?である鏑木とのシーンから、ラスト二シーン新崎、雅子そして漁協さん殺害にかけて素晴らしかったです。
個人としては湯口さん、中山さん、飯塚さんが良かったように思います。
今後のご活躍に期待しております。

Full Of Liars!

Full Of Liars!

劇団ICHIGEKI☆必殺

シアターブラッツ(東京都)

2015/07/02 (木) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

それぞれだと思いますが
個人的にははっきりとさせてもいいかなと思いました色々

時代絵巻AsH 其ノ六 『碧血〜へきけつ〜』

時代絵巻AsH 其ノ六 『碧血〜へきけつ〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/07/02 (木) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣いてしまいました
主君のために殉じる、部下のためを思う主君、それらの思い伝わりました。

時代絵巻AsH 其ノ六 『碧血〜へきけつ〜』

時代絵巻AsH 其ノ六 『碧血〜へきけつ〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/07/02 (木) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★

熱演にうるうる
其の六にして初めてみるAsHさんの公演。最初は面白可笑しいだけで終わってしまうのかと思っていたのですが秀吉軍との戦いに出る場面からの熱演に目頭が熱くなってしまいました。残念だったのは 舞台の狭さ。あの狭さでよくあれだけ動いたなと思いつも 狭すぎて殺陣のキレが感じられなかったのが残念でした。

枯れたヒナギク

枯れたヒナギク

HAYASHI

TORII HALL(大阪府)

2015/07/03 (金) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

戦争ってイヤですよね…
それぞれの役者さんのキャラが個性的でいながら、そんな人居る居る、観たいに自然な感じでした。
避難民、酒場のママ、差別を受ける者、武器商人、娼婦、兵士、子供を産もうとする母。
接点がなさそうな人々が酒場で出会い、織りなす物語。
勇気づけられるような、悲しいような…。

絵本に託された想い…、面白かったです。

ネタバレBOX

平和な場所で会おうとの母との約束。
リリーは行き倒れ、酒場「平和(ぴんふ)」で母を待つリリー。
必ず待っていれば、母が迎えに来てくれると…。

白紙の絵本、母に会ったら、絵本を書いてもらおうと…。

前線が拡大し、避難することになった皆。

リリーに励まされ子供を産んだ若いお母さんが履いた赤い靴…。

リリーは全てを思い出す。
忘れていた(忘れようとしていた)過去。
避難中、爆弾を踏んで吹っ飛んだ母。
赤い靴を履いた片足だけを残して…。

幼いリリーは、片足を埋めて、水をやり、母が生えてくるのを待ったが生えてこなかった…。
忘れていた過去を思い出し、白紙の絵本を(自分の思いとともに)若い母に手渡し、前に進みだす。
アンソロジー

アンソロジー

ACRAFT

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★

「素敵な物語」
“古代劇”というと、ギリシャという感じになってしまうので、
“日本古代劇”とでも呼べばいいのかな?

いや、「日本古代史」を舞台とした“時代劇”でいいのかな・・・?
まあ、どうでもいいか。

「日本古代史」に疎く、この類の演劇は初めてなので、
“Wikipedia”等で「壬申の乱 」を予習しての観劇でしたが、
この手の作品の中で、本作が良く出来ているのか、そうでないのかは、
わかりません(汗;)。

役者さんのレベルの差が気になるシーンがあり、
「言葉は魂を持つ(言霊)」というのも、表現しきれてない感がありますが、
「素敵な物語」でした。

Full Of Liars!

Full Of Liars!

劇団ICHIGEKI☆必殺

シアターブラッツ(東京都)

2015/07/02 (木) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★

スッキリしたい人には消化不良か?
 可也ぺダンチックな作りと観た。

ネタバレBOX

即ち作品構成の根幹迄疑わせることになるような方法で、例えば、狙いが総て嘘である場合、その嘘を嘘として成立させ得る何かについては曖昧化しかしていないように取れるからだ。こうとればタイトル通りということになる。
 話は、悪魔が棲みつく、という噂のある小さな島で起こる殺人事件なのだが、黒ミサが行われていて、その実行犯を探す推理ではなく、狂言回しのような役割で登場する者が、実は何か? を推理する物語なのである。結局、解答は示されないままなのだが。
 自分の解釈では、Luciferだが、作者が何を思って書いたかは謎である。或いは人を誘って止まぬ、好奇心を駆り立てる“無”という解釈も可能だろう。
『太平洋食堂』

『太平洋食堂』

メメントC+『太平洋食堂』を上演する会

座・高円寺1(東京都)

2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

再演をみてよかった。
初演を観、今回も観たかった。「あの感動をもう一度」という訳でない。着想と言い、描き出される人物像の幅と言い、時間経過による人物たちの変化の描写と言い、一言一言の台詞の含蓄と言い、大作である。
 ただ初演では、ストーリー説明のラインを追うので精一杯だった。それには多分、俳優の人物理解、台詞の咀嚼度が影響している、と再演をみて確信した。芝居の進行を追ううちに、朧げに話が立ち上がって来たが、前はこういうニュアンスではなかった、と感じるやり取りがあちらこちらにあり、確実に良い方へシフトしていた。特に後半はこの劇世界の完成へ、台詞も、事態の展開も饒舌に滑らかに流れて行く。
 ただ、初演も今回も、最後に唱われる主人公大星を悼み称える(慈しむ)唄が、とても良い曲なのだが唐突な感が否めない。しかし今回は初演で感じた程の浮いた感じはなかった。
 大星役のみ、良くも悪くも初演と印象は変わらずだった。理想を描き、世の風に流れず自分の風を吹かす、発想と行動の人のイメージだが、変節とみえる瞬間がある。革命より家族を取った。ここは、人間=大星の側面を見せたかったのかどうか。結社をたたむ宣言に至るまでの大星は、「何が本当なのか判らない」即ち何も本気でやってない(貴族の道楽‥貴族ではないが)、根無し人の正体がうっすら見え始める、、という風に見えた。それは作家の狙いだったのかどうか‥。
 家族の安心をとり、結社を解散した時も、妻へのリップサービスをついやってしまった風にも見える。もし「根っこ無し」が暴露されたら、妻は(自分も)崩壊してしまうんではないか‥、そういう危機を感じたのだと、観客には見えた、そんな演技だった。
 これと「歌」とがそぐわないのであるが、そこは別枠に括るとして‥‥今回は初演時に否めなかった「大星礼賛」の印象は退き、太平洋食堂を訪れた様々な階層の人々の「食す」光景が、ラストに想起されてくる。大逆事件の無法に一瞥しながらも、人間として生き得たことの「勝利」---ある意味観念的な---を噛みしめる、最後であったかも知れない。

「DOJOJI -道成寺-」

「DOJOJI -道成寺-」

劇団アニマル王子

ひつじ座(東京都)

2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★

紅版拝見
原作は有名な物語だから内容はくどくど書かにゃい

ネタバレBOX

 役者も演出も勘違いをしているのではないか? ひつじ座位のキャパで何も声を張り上げる必要などさらさらない。寧ろ、聞き取れるか聞き取れないか位の声を出して観客を引きずりこんだ方が効果的なのである。
 それを序盤、不必要に声を張り上げるものだから白けてしまうのだ。もともと、さして教養の無い者さえ安珍・清姫の名くらいは知っているほど、人口に膾炙した物語である。その散々、演じられ、工夫されて来た作品に新たに独自の視点で切り込むことは頗るつきに困難だが、輪廻転生をベースに因縁物として時空を越えるありきたりな作りをするようだから、こういう基本的間違いを犯す。役者は、発する力と共に、自らを消す(殺す)力も持たなければならない。これを柔軟に使い分けてこそ、対比もできるのだ。
 更に、序盤のダンスは必然性が全然感じられない。何故、こういう使い方をするのか? 踊りなりダンスなりは、話の内容と絡み合って初めて意味を持つものだろう。意味を無化するつもりであれば、そのように異化して用いるべきではないか?
 破・急では、白拍子が舞うシーンから後、宴の席や雅を表すのに踊りは、内容と溶け合った必然性のあるものになったが。
 感心したのは、清姫の変身に使われる面が、半分に裂けた般若面である点だ。彼女の引き裂かれた苦悩を表しているようで、良い使い方である。
マーシー、朝の憂鬱,昼の倦怠,夜にトけて水飴

マーシー、朝の憂鬱,昼の倦怠,夜にトけて水飴

COoMOoNO

キッドアイラックアートホール5階(東京都)

2015/06/18 (木) ~ 2015/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★

あれこれと予想外。
「未来のルンバと引越しを巡る物語」という一文から想像してた内容とはちょっと違ったり。
哲学的なタイトルと説明文から受けてた印象とはまた違ったり。

そんなあたりが観ていて「あれ、こうなるんだ」と気になったり。


全体的には嫌いじゃなかったですけどね。

ネタバレBOX

ちょいちょい気になるところもありましたが
マミーが台本持ったままだったのは演出とも思えず、特に気になりましたね。


でも、全体的には嫌いじゃなかったです。


窓空けるところは外光によって台詞も変えてたのかなー。
新芝浦食肉センター

新芝浦食肉センター

ぬ企画

中野スタジオあくとれ(東京都)

2015/07/06 (月) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

思ったより
初日観劇。
思ったよりブラックでした。そのわりに笑わせようとしている部分があり、その加減が難しいと感じました。無理に笑わせようとしなくてもよかったのではないかと思います。

フライヤーのデザインや説明文などから、小学生が中心の話かと思いきや、大人の話でした。なるほど、小学生以下の入場を断るわけです。

ネタバレBOX

藤原新也ばりに「豚は夜運べ」とでも言うのかと思いましたが、話の中心は屠殺からはだいぶ離れて行きました。ラストは後味悪く、セットに血糊付いたら困るのではと余計な心配をしてしまいました。
地底人!? チケットプレゼント実地中

地底人!? チケットプレゼント実地中

演劇ユニットハイブリッド

白線(HAKUSEN)(東京都)

2015/06/15 (月) ~ 2015/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★

パネエっす。
壁面にT2を映しながらの冒頭は好きでした。

3人芝居ということでどうなるのかな、と思っていましたが
1人が複数役ということで工夫されており。

至近距離で役者の熱量は届いてくるんですが
至近距離すぎて届きすぎて、な気持ちになったところも。


でもまあ、自分、嫌いじゃないっス。


ライブ楽しかったです。

リ:ライト

リ:ライト

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2015/07/01 (水) ~ 2015/07/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1527(15-215)
19:30の回(雨)。

18:35会場着、受付(整理番号あり)、18:59開場。

真中に大きなテーブル、両脇に椅子、上手にゴミ箱があるだけ。そのテーブルの上には書類、ペットボトル(ラベルなし)、お菓子、そして清掃員が雑誌を読んでいる...お菓子を食べ、ペットボトルのお茶(なぜか商品名が常に客席を向いている、という不思議の茶「綾鷹」には深い意味が...)。

やがて清掃員は指さし確認をしながらゴミを片付け19:31開演~21:13終演。
前日、物凄く体調が悪かったので今日はどうかと不安でしたが、大丈夫でした。

体調が戻り、良いお芝居を観ることができる...しみじみ感じました。

現象のずれが衣装とセリフの絶妙な展開でみごとに表現され(構成)、すべての役者が演じ切ることで(表現)、何回も観たくなる作品に仕上がっていたのではないかと感じました。

前田さん、佐竹さんはもちろんみなさん、とてもよかったと思います。それぞれのキャラクターがぶれることなく味を出し切っていたのではないでしょうか。

過去公演:前田さんはノーコンタクツ、C2、朗読会。田久保さんは「こいぶみ(2014/10@早稲田)」「我がギャング はじまりへ(2014/12@空洞)」「紅の翼(2013/8@萬)」...次回公演予定しておきます。高橋さん「マジックアワー(2011/10@エコー)」。石川さん「Sometimes Caffe(2011/10@上野ストア)」。後藤さん「ともしび(2011/5@ポケット)」。

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