最新の観てきた!クチコミ一覧

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居坐りのひ

居坐りのひ

N₂

RAFT(東京都)

2015/05/11 (月) ~ 2015/05/12 (火)公演終了

満足度★★★★

試演だったせいか・・
ちょっと分かりずらい所もあったけれど、俳優(というかダンサーに近いのか?)の掛け合いの個性というのは分かったように思う。

関西とか四国とかって、シンプルだけど個性のある動きをする人が多いからなぁ・・

アニー

アニー

日本テレビ

新国立劇場 中劇場(東京都)

2015/04/25 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても楽しいアニーでした。
2015ミュージカル『アニー』観劇,四度め

アニー,それもトゥモロー組ばかり四回となる。今回は,とうとう一番前の席だったが,惜しいことに通路の左がわ三個の場所。それでも,その中では一番中央よりだったから良かった。

ルースターが,アニーを消してしまえばいい,というとき,実際にナイフを手品で消していたような気がした。あと,モリ―とケートは,タップのときに少しだけ参加していた。別の少女たちだと思い込んでいたが,それはまちがいだった。

過去の書き込みで,映画に比べてなんと間のぬけたものかと,家族一同でがっかりしたと舞台版アニーを酷評しているものがあった。しかしながら,映画は,ワンカットを何度も取り直せる。舞台で,これ以上アニーにセリフを増やしたら,それは大人の演劇になってしまう。子どもが,生の舞台でやるものとしてはベストだ。

座席の位置のせいもあるが,毎回視点が少しかわる。大型ミュージカルは,観る場所がたくさんあるので,端役の楽し気な仕草やら,ちょっとしたアクションが目に入って来る。同じミュージカルを何度も観るひとたちの気持ちが少しわかるようだ。

花買わないか,の少女(少年)の声はのびがあって良い。ダンスも上手だ。

ゆうなっちは,どの公演でも,声がときどきひっくりかえる。ハスキーボイスというものも魅力の一つだ。たくさんの場面で笑いをとっているのも特徴だ。やり過ぎということではない。これも含めて,ゆうなっちアニーの色だと思う。

そんな笑いを多くとった舞台が終わると,後部座席では,目を真っ赤にして泣いているお母さんがいた。アニーが親を見つけられなかった気の毒さに,感情移入したのだろうか。それとも,小学生にしては,ここまでセリフを完全に覚え人を感動させている事実に,びっくりしたのだろうか。

大池第三病院~Letter's Possibility

大池第三病院~Letter's Possibility

FUNエンターテイメント

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなか見ごたえありました。
FUNエンターテインメント『大池第三病院』を池袋シアターグリーンで観た。

この団体によるプロデュースで,その昔,チェーホフ『かもめ』を観たことがあった。ヤーコフ役の駆け出し女優が,私は『大池第三病院』に出たが,今回『かもめ』に出ることになった。実は,演技のことでいろいろ悩んでいる・・・なんて話を開始前に少し聴くことがあった。そのときから,『大池第三病院』とは?

これは,結論からいえばウィルスとワクチンの研究をしている連中が,実際の病院の地下で悪だくみをしているというものだった。先入観なく観ていると,さほど暗い作品にも思えず,むしろコミカルな部分が目立つ。ときには,しんみんとさせる場面も含まれて,終盤に突入する。

ウィルスに侵され,病院まるごとパニックに陥るが,そこでは人間の弱さ,あさはかさなどが暴露される。ただ,真実はもっと怖いものがあって,一番信頼しなければならない医療スタッフが金儲けのために,なんと人体実験をやっていたような話だったわけで,心が寒くなった。

今回も何度か見たような役者に出会った。池袋シアターグリーンでは,結構人気のある演目に出会う。ときどき訪れたくなる場所の一つだ。演劇は,なかなか迫力があって,見ごたえあったと思う。結構気に入った作品となった。出演者も熱演だった。女優陣もきれいなひとばかりだった。

1人芝居『てのひらの夜/とみこのむすこ』

1人芝居『てのひらの夜/とみこのむすこ』

浅見臣樹1人企画

風みどり(新中野)(東京都)

2015/05/16 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

時間が空いたんで
日曜日に観ようかとも思ってたんだけど、急遽立ち見も覚悟して当日で行ったら普通に座れた(苦笑

以前から名前は聞いてたんだけど、風みどり@新中野という場所に初めて行った。
行ってみてびっくり。自分がわりと昔から良く歩くところだった。
中野ブロードウェーに寄った後西新宿のカレー屋に行く前によく新中野まで行って、このあたりもぶらぶらしたりするんでこの小屋の前も何回か通った通ったことがあるはずなんだが、全然記憶がなかった(歩くルートを見て人間のレベルが分かるなぁ

もっと向こうかと思って思わず通り過ぎそうになるところで店内に席が並んであるのを発見して、受付の人に聞いてやっとわかった。

中に入ると思った以上にオンボロ。気に入った!(苦笑

最近立派な劇場に行く頻度が増えてて演劇に対する愛が冷めかけていたところだった。
立派な劇場でサイリウムを首から下げた中年に囲まれて涙を流しながらスタンディングオベーションしてるくらいなら土管のある原っぱで踊ってた方がマシだ。

トイレの前の手洗いがモゲてて大丈夫かと思う。
開演したっぽいのに役者(=主役)がなかなか出てこなくて不安に拍車をかける。
誰か手洗いくらい直してやれよ。
配管工のバイトの経験が無くてもネットで取説くらいあると思うんだが。手洗いの。

ネタバレBOX

始まる舞台は2作品。

最初のは左手が恋人の男の話。

最初さびしい異常者の話かと思ってたけど、観てるうちに主人公が役者という設定が生きてくる。

この左手は本当の恋人?(の形見?)あるいは役者が演じる空想の恋人?

割と男の握力でもって迫力ある動きのシーンがあるのでその迷いに拍車がかかる。
(・・・毎日こんな荒々しく想像と割り切って左手と演じあえるなら、役も軽くかっさらえるのでは?(主人公は銀河鉄道の舞台のオーディションに落ちてきたばかりなのだった)と考えるのはご愛嬌

最初は気持ち悪い狂気じみた男の話かと思ってると、どんどん女性の脳内の空気感に似た中でかわいい妄想に浸る役者志望の男の話に見えてくるから不思議だ。

これも俳優の力なんだろうか?

舞台を観ながら、台詞を頭の中で文章に落としてみたけれど、これやって気持ち悪くなくできる役者なんてそうはいないんじゃないかなぁ・・(笑

迫真の演技ではあるんだが、気持ち悪くないというのか。

一人芝居っていうのはこういうのが観れるから良いなぁ。

複数の役者でやるとそれに合わせなければならない。
「この人面白い役者だなぁ」と思う役者がその面白いままで舞台に立っているのを観ることはごく稀だ。

みんな役者人生が長いように思うかもしれないけれど、本当に面白い役者なら、自分が面白いままで舞台に立てる機会が一生のうちでほとんどないことを本能的に理解しているのではないか。

当日パンフなのか述懐なのかよくわからない一枚の紙に
「稽古中にそんなんで良いのかと怒られた」
ていうのがあったけど、自分はそれが「普通に演じて自分の持ち味が出ていない。うまくやろうとすんな」的なコメントなのかと勝手に解釈して嬉しくなった。
良い人間いんのね。全部自分の妄想だけど(苦笑




2作品目は母親の話。

「29になって自分を産んだ母親より自分は年上になったけど、自分は母親より人間的に上になったという自信はとてもない」
的な台詞が良いなと思った。

あと、主人公(男)が流産するところも。
周りの女性たちは妄想よと笑うけど、本人にとっては結構深刻な問題なんだろうなぁ。男だからそうと見えないだけで。

でも、自分のお袋も自分を産む前に仕事が忙しくて何回も流産したと言っていたのを聞いて分かるけれど、女性にとって「流産するかもしれない・した」という不安・悲しさは相当に大きなものだと思う。
そういう不安・悲しさを、妄想とはいえ感じ取ることができるなんて、自分はそれって素敵なことだと思う。

・・・いや、勿論妄想なんだけど。本当ではないんだけど。
でも、真剣にそういう悲しみに純粋に向き合えるなんて、悪くない魅力だと思う。

成田や高崎のクラブで働き、伊香保温泉で住み込みで働いたという母親の歴史が昭和を感じさせる。
以前夜の足利市を歩いていた時に聞いたカラオケハウスから漏れた歌謡曲と、橋向こうの焼き鳥屋の、外の客にできた焼き鳥を乗っけて渡す台、あれなんていうのかな?に乗った猫が店内を眺めているところを思い出した(笑

うん・・悪くない旅路だ。
  ・・夜の。

終演後、外に出て駅に向かって歩き出すと向こうから小屋の裏から出た役者が走ってきてひといひとりにお礼を言っていた。

うん、演劇って素敵だ。
金のないところがとりわけ。


大王イカ

大王イカ

兎団

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★

大王イカとは
思わぬ展開へと進む内容でしたが、形はいろいろあるけれど、家族は大切なであること、メッセージとして伝わりました。空調の関係で、やや暑い室内でしたが、事前にうちわを配ってもらえてよかったです。始まり前の歌は楽しかったです。大王イカというタイトルの意味、気になっていたのですが、自分なりに理解しました。

ネタバレBOX

玄関を開ける音、電話の音、人の声で演出していましたが、効果音であればなあと思いました。最後の場面は玄関を開ける音は効果音でした。音が入らないと、ムーブが演出やナレーターの役をやっていましたが、単調に感じたので、少し観ていて途中つらくなりました。一番最後の場面は、とてもよかったと思います。ただ、家族だから・・・、ということで養子縁組の記入書類を送り続けるという根拠・理由が、明確に伝わってこなかった感じがします。家族のきずなは大切ですが、あの展開から読み取りにくかった印象です。ムーブの存在が、ナレーターの役目もあり、絶妙の演出のはずですが、私には、ムーブの存在があるがゆえに、話の本筋がわかりにくかったです。
紺青の海騎士

紺青の海騎士

遊劇者chiko

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2015/05/05 (火) ~ 2015/05/06 (水)公演終了

満足度★★★

個性的な展開…で、結構楽しめました♪
独特な世界観…。
海に囲まれた島、海に出ることが生死に関わる、でも海と暮らしていかなければならい世界。
一人で海に出ることは死に直面する世界。
それでも海に出て行く漁師の後ろ姿に憧れを抱く者…、無事に帰ってきて欲しいと願う者…、父の背中を追って海に出る者…、そして友情♪

なかなか面白い世界観の下、父への畏敬、友情、憧れ、成長を表現。
少し難解な所も有りましたが、結構、個人的には楽しめる内容でした。

真夜中の時間割 約束にまつわる真実亡き問題提起

真夜中の時間割 約束にまつわる真実亡き問題提起

削除

RAFT(東京都)

2015/05/14 (木) ~ 2015/05/18 (月)公演終了

熱い
出演者ひとりひとりが、熱演であり、迫力がありました。非常に熱い芝居でした。見応えがありました。特に、数学は、生存確率変動というテーマでの内容ですが、面白かったです。

ネタバレBOX

数学、理科を観ましたが、個々の内容が、なぜ、「数学」、「理科」というカテゴリーに分類されるのか、テーマ題目からは想像できるのですが、理解が難しかったです。個々の内容があって、最後に、HRという構成ですが、数学、理科、HRという構成のつながりについて興味深かったのですが、いまひとつ把握できなかったです。
もうすぐ、お家に帰ります。

もうすぐ、お家に帰ります。

劇団前方公演墳

小劇場B1(東京都)

2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★

脱線が多すぎるのが残念
シリアスなドラマにもコメディやダンスを散りばめてエンターテインメントに仕立てるというのがこの劇団の「売り」かも知れないが、あまりに脱線が多すぎて散漫な印象を受けた。演奏の「ソロ」にあたる個々の役者の見せ場を組み込み過ぎの感がある。そこまでしなくても戦闘員の悲劇は表現できたはずだ。

誰がための笛は鳴る

誰がための笛は鳴る

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/08 (金) ~ 2015/05/18 (月)公演終了

満足度★★★

躍動感とも違う
演劇的面白味が全く感じられなかった。
本来笑うべきシーンも今一つだったしエンタメ要素を打ち出した演出もことごとく空回りであった印象。
座組はとても魅力的だしなんだか勿体ない、・・・。

刻のノート

刻のノート

マドモアゼル・シネマ

神楽坂セッションハウス(東京都)

2015/05/16 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

すばらしい
力みのない伊藤作品、お披露目とは思えないダンサーとの一体感、幸せを感じた。惑星はエネルギーに満ち溢れていたが、春祭の前哨だろうか。

もっと超越した所へ。

もっと超越した所へ。

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

さらに完成度を高めたが・・・
ダメンズに振り回されながらも献身する女子たち。この女性への賛歌は「夢も希望もなく」と同じテーマだが、2分割の交互進行から4分割の並行(に近い)進行へと進化した点とラストの鮮やかなどんでん返しがさらに完成度を高めたことを感じさせ、素晴らしい。しかしこのパターンはこれ以上の発展は難しいかも。さらに「超越」した所を目指すには新たな方向に舵を切ることが必要になると思われ、次作はますます目が離せない。

マリーシア兄弟

マリーシア兄弟

劇団マリーシア兄弟

Geki地下Liberty(東京都)

2015/05/14 (木) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

マリーシア
血のつながりのない5人の兄弟を設定に、家族とは絆とは、考えさせられる内容でした。チラシの似顔絵は出演者の特徴をよくとらえており、似ています。マリーシアの意味がよくわかりました。

ネタバレBOX

食事の場面で、菓子パンを食べるのは違和感がありました。袋を開けて食べる、そして残りはどうなるのか、数が減っていく、等、気になりました。ステージを、階段上も含めて、広く、うまく使用しているのは印象的でした。
『ロマンチック・ハードボイルド・ハードボイドル』

『ロマンチック・ハードボイルド・ハードボイドル』

劇団SUBUTA!

ザ☆キッチンNAKANO(東京都)

2015/05/16 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

惜しい部分もあるが総じて満足
霊が出るという部屋で開業している探偵事務所を舞台にした物語。
強いて言えばキモである霊を中心とした部分に至るまでに若干の冗長感が漂うのと時として会話の間合いが不自然(相手の言うことを聞いて自分で考えてから答えるにしては早過ぎてまるで相手の言うことが事前にわかっていたように感じてしまうとか)になるのが難点だが、総じて悪くない。
定番的とは言えボケとツッコミの役割分担がしっかりした会話とか、霊の記憶の問題とその解決とか、きちんと組まれていて安心して観ていられるし、一件落着後の場は全体を知っているだけにホロリとするし、このクオリティで1000円ならもう御の字ですわ。
次回公演が早くも楽しみ♪

ネタバレBOX

しかし現世に思いを残した霊を成仏させる物語を2日続けて観るとはなんたる偶然。
「小劇場シンクロニシティ」、またもや…。
もっと超越した所へ。

もっと超越した所へ。

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

ホールでないとキツイ
ねもっちゃんがまたやってくれた。
とにかく本当に面白い、・・でもこの過熱ぶりは異常かも。

近年私が観ている同劇団公演は毎回超満員の窒息LIVEさながらの熱気にして人口密度になっている。

*前回観劇の際、隣の立ち見客が何度もしゃがみこんだ挙句に体調不良を訴えて退場している。(せっかくの当日券であったのに・・・。)
特にご年配の方は前半に観劇をお勧めします。私も今後はなるべくそうします。

BATIKレパートリーズ vol.1

BATIKレパートリーズ vol.1

BATIK(黒田育世)

森下スタジオ(東京都)

2015/05/15 (金) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

名品集
90分、休憩1回。処女作からはっきりとBATIKだ。若干マイルドな3作で、レパートリーを感じた。vol.2以降も楽しみ。

刻のノート

刻のノート

マドモアゼル・シネマ

神楽坂セッションハウス(東京都)

2015/05/16 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1482(15-170)
19:00の回(曇)。18:28受付、18:32開場。

ノイズをバックに邦楽がかかっています、満席、19:04前説(75分)、19:06開演~20:19終演。新人6名を加えた10人のダンサー、いつもの硬質なパフォーマンス、演歌にピッタリのシーン、7月予定「春の祭典」の前章、物凄いエネルギーでした。

スワン・ダイブ

スワン・ダイブ

カムカムミニキーナ

本多劇場(東京都)

2015/05/16 (土) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度

「好み」や「理解力」の問題じゃないと思う
古事記、武田信玄、
(×白鳥の湖、これは別の舞台でした)
をベースに
デフォルメした物語らしいです
(フライヤーなどにその辺りの説明あり)。

タレントの行為に観客達は爆笑、、、大爆笑していました。

自分は「何を笑っているのか?」すら分かりませんでした。

半分のパートを占める役者達の「笑い」というか
「演技」自体がコテコテでした。
(多分作/演出の指示なのでしょうが…)


作/演出が示したかった「テーマ」もあるのでしょう。

途中で「理解する事」「感情移入する事」全てを諦め、
アンケート用紙に
「『演劇』を舐めるな!最悪だ!」
と書きました(結局捨てました)。


基本自分は宣伝行為的な事が嫌いなので、
「この作品観なきゃ損だよ!」とかそういう
自分の立ち位置の分からない事は書きません。

ただ本作については、色々な方に観劇した結果として
「どういう気持ちを抱いたか」を教えて欲しいなあ、
と思いました。

ネタバレBOX

【思った事(経緯を追って)】

●観劇前
・ 「武田信玄について知っておくといい」と
  ツイッターで情報が出ていたのでwikipediaで調べました。
  でも説明が長いので端折ってしか理解しきれませんでした。
  
  当日現地でフライヤーなどをもらったら
  そこに本劇で知っておくと良い武田信玄(晴信)その他の
  情報が書いてあったので
  「こういう親切はありがたいな」と思いました。

・ 客演する方の関係もあり「本劇はハズレないだろう」と
  勝手な予想を立てていて、観劇前にパンフレットを買いました。

・ セットはシンプルだなあ、と思いました。
  (舞台が始まると、観客席からは見えない位置に通路があるなど
  それなりに仕掛けのあるセットだった模様です。)

・ 説明チラシを読んでいて「本劇団は結構独特」と書いてあったので
  「完全に心を空にして目の前の出来事を
  そのまま受け入れないと面白さが分からない」とかかな?
  と思っていました。


●観劇時
・ 冒頭、医師役の人の声がちょっと小さかったかな。
  (丁度先日、別舞台で「俳優の声が小さい」という話があり、
  特にそこを気にしました)
  でもそれはすぐに直りました。

・ 別の場面になり、金掘り師達が出てきた辺りから、
  いろいろと?マークが浮かぶようになりました。
  演技がどうにもコテコテというか、いわゆる「大根役者」と言いたくなるような。
  そして、「女性もヒゲが生えている」というネタで会場の笑いを取ろうと必死。
  ※ 観客達(特に高齢の、多分本劇団ファン?)は、
    爆笑していました。

  しかし自分には、物語の背景も何も示されていない状態で
  いきなり単なる一発ネタを1度ならず2度3度と天丼で投げられても
  「はっきりいって反応できない…」という感じでした。
  
・ その後、真面目パートと先のようなコテコテ演技パートが
  繰り返される形で物語が進みます。

・ 物語自体も、その背景設定である
  古事記、武田信玄、白鳥の湖をデフォルメした姿を、
  うまく説明できていない感じで、
  「よく分からないな」と思いつつ、
  なんとか俳優/女優の語りの内容から
  状況などを理解しようとしました。

・ この辺りからでしょうか。
  タレントが演技ではなく、芝居をしている役者にいきなりツッコミを入れたりと
  暴走行為を始めました。
  ※ 観客達は大爆笑していましたが、
    「いや、これお芝居じゃないだろ」と
    自分はドン引きしました。

  そして、この劇団について
  「お芝居を観せる劇団ではなく、有名タレントが暴走する姿で笑わせる」
  というスタンスなのかな、と思えてきました。
  ※ 有名タレントだけでなく、普通の演者も
    大して面白くもない笑いネタをポロリポロリと振っては、
    会場中が大爆笑していました。

  もう、作/演出の狙いだけでなく、会場にいる観客の反応にすら
  ?マークだらけでした。

・ なんかいきなり武田晴信が金ピカの「マグマ大使」の姿で現れ、
  それを演技関係なくタレントが殴る蹴るして笑いを取る場面あたりで、
  自分の怒りが頂点に達しました。
  観劇中ですが、アンケート用紙を取り、
  「『演劇』を舐めるな!最悪だ!」
  と書きました。

・ これはお芝居と呼べるものではないし、観客も多分そういったものは
  求めていないのだろう、と理解し、
  すぐにも劇場を出たかったのですが、狭い椅子の上
  観劇中の他人の視界を遮る事も出来ず、
  ただただ舞台上を睨んでいました。

・ 作/演出が求めたものを表現しているに過ぎない、
  と思いつつも、
  舞台上の役者達に対して、
  「自分達が演じているものを、こちら側(観客席)から観てみろ!
  あまりの雑さに頭痛と吐き気がしてくるぞ」という気持ちになりました。

  そして、役者達の表現全てに対して、
  ※ 確かに何人かの役者は噛みトチリが多く、練習不足としか思えなかったのですが
  「この劇では全員大根役者だわ、
  自分が何故役者を目指したか?という所からやり直しては?」
  など、怒りの言葉しか浮かびませんでした。

・ 舞台上大きな蛇や馬などが出てくる場面がありましたが、
  よく見るとかなり雑な小道具の数々(ダンボール丸見えな蛇など)。
  
  本当に「観客を舐めてるんだなあ」、
  「有名タレントが笑わせ行為をすれば、それでOKだと思ってるんだろうなあ」
  本当は、
  外人が英語が分からない日本人に対して英語でバカにするように、
  「観客をバカにしてるんじゃないかな?」
  など、色々なマイナスの思考が走りました。

・ ほんとーに苦痛でしたが、やっと舞台閉幕。
  (多分初めて)自分は拍手をボイコットしました。

・ そして、本日はトークショーがあるという事でしたが、
  「聞きたいのは謝罪の言葉だけだ」と思い、
  そそくさと劇場を後にしました。

・ 買ったパンフレットも、穢らわしいもののように感じ、
  すぐに捨てました。

・ タモリさんとバラエティ番組や、
  阿部寛とドラマや、
  をやってきたそれなりに好感度の高い有名タレント、
  大嫌いになりました。
  一生顔も(もちろん演技も)観たくない。

  タレントが舞台上で演技無視で笑いを取る行為、
  子供が学芸会などで「ママ、観て!すごいでしょ!」と
  勝ち誇るのと似ているな、と思い、
  この劇自体大人がやってる学芸会のようなものだな、
  と思いました。

・ 有名声優を客寄せパンダにしてくだらないお芝居をする劇団も嫌いですが、
  有名タレントを客寄せパンダにして同様をする劇団も大嫌いです。


劇場で爆笑していた方々は多分それなりの満足感を持っているのでしょうが、
普通に「お芝居」として本劇を観劇した、これからする方々に
「どういう感想、感情を持ちましたか?」
(自分だけが不満タラタラだったのか、あるいは誰が観てもそうなのか)
聞きたい気持ちでいっぱいです。

ここ数年で一番最悪の舞台(「演劇」を名乗ってほしくもない)でした。

PS.25週年だそうですが、毎回こんな事をやって25年活動してこれたのなら
  「そりゃすごい」と鼻で笑いたいです。

PS2.帰り道感想に書きたいと思っていた事を思い出しました。
  「物語の流れ」「お芝居の構成」について技巧をまったく感じない。

かべぎわのカレンダリオ

かべぎわのカレンダリオ

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/05/14 (木) ~ 2015/05/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

A観劇
100分。名画の趣があって、どことなく古典的なところがかえって新鮮に感じた。味わいがあって、今後も注目していきたい劇団だ。

Béranger

Béranger

EgofiLter

シアター711(東京都)

2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

みてきた
あれこそ美魔女ですね。

バック・島・ザ・フューチャー

バック・島・ザ・フューチャー

カラスカ

上野ストアハウス(東京都)

2015/05/14 (木) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

本当の宝は、目には見えぬものなのかも。
カラスカの本公演は初めて観ましたが、江戸川さん脚本・演出の舞台はこれまで何度も観てきたので今回も期待していました。その期待をさらに上回る内容でした!
島で対立する時島・津田両家の中で芽生えた恋。それが悲劇へと向かわないようにそれぞれが奮闘するわけですが、とにかく登場人物がみんな濃い!特にキャプテン・ウイングと剣崎ロベルタがお気に入りです。たくさん笑ったなぁ。
主演の原野正章さん、ヒロインの荒木未歩さんの2人のやり取りは観ていて微笑ましくもあり、ちょっと恥ずかしくもなりw
料金もお手ごろですし、コスパは最高です!

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