最新の観てきた!クチコミ一覧

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「ダルマdeシアターPART4」

「ダルマdeシアターPART4」

チームホッシーナ

APOCカフェ(東京都)

2015/06/15 (月) ~ 2015/07/02 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題1524(15-212)
19:30の回(曇)。

19:00会場着、受付、入ってすぐ左の椅子へ、すでに多くのお客さんが食事や飲み物を手に盛り上がりつつありました。中には和服のご婦人も。

「デカレオン伝説(2014/1@ここの2階)」からで4公演目です。

開演前からお一人「いかにも」な方がいらっしゃるのですが、他にもいらしたとは気がつきませんでした。

富豪の所有地である世田谷区の「街コン」をこのカフェで行うとどうなるか...「PART3」での怒涛の展開、再来。

19:33ドアが閉められ、19:35前説(司会してホッシーナさん)、お芝居について解説と思いきや、実は開演~20:34、終演後、当パンは保科さんみずから手渡し。

1Fのカフェ、前回同様、お客さんの間を駆け抜けながらの歌、ダンス(かなりのテンション)、コミカルな展開、変化するキャラクター。あっという間の1時間。私の席から、カウンター内にいる小さな女の子が熱心に観ているのと保科さんが隅でずっとメモをとっていらっしゃるのが見えました。

中村さん「片恋スパイラル(2014/9@サンモールS)」、森実さん「PART3」「ちょべりばペット(2014/9@下北沢亭)」

みんなの宅配便

みんなの宅配便

EPOCH MAN〈エポックマン〉

明大前KID AILACK ART HALL 5F ギャラリー(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★

宅配
初見の劇団さんでしたが見易い面白い!もう一つのバージョンも見たいと思いました。会話のテンポがとっても好きだった。

弱虫堂々

弱虫堂々

放課後ランナー

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/06/25 (木) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

何度見ても面白かった
今回2回鑑賞させていただきました。
同じ作品を2回見るのは厳しかったかなと思ったけど、そんなことなく、2回目は1回目よりもっと深く楽しめました。
現実を忘れ、放課後ランナーよ世界に入れてとても楽しい時間を過ごせました。
笑も泣もあり、2時間半くらいの作品だったみたいですが、そんなことを感じさせない位早かったです。

最後共感する場面もあってグッときて良かった。
セリフの一つ一つに思いが込められていて、本当に心に打たれました。
以前見た時よりパワーもレベルも上がっていた気がしました。

今後がとても気になる劇団だと思います。

ヨルハ Ver. 1.1

ヨルハ Ver. 1.1

アリスインプロジェクト

新宿村LIVE(東京都)

2015/05/23 (土) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

続編が見たい
女優さん達が世界観ききちんと作り、キャラにちゃんと命を吹き込めてるから感情に揺さぶられ、各別れのシーンはグッとくるものがあった。面白かった。

一番言いたいことは、続編が見たいだな(笑)(あ、前日譚でもOK)

窒息

窒息

女々

千本桜ホール(東京都)

2015/05/22 (金) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

そこまでの息苦しさは感じなかったが
聞いてたあらすじからすると、そこまでの息苦しさは感じず、一種の洗脳じゃんと感じたり、いくら何でもいきなりソコまでと、違和感を抱いてだが、ラストの展開で、やはりそう言うことかと、それまでの展開は納得。
なかなには面白かった。

死ねば者ども

死ねば者ども

東京エスカルゴ。

小劇場 楽園(東京都)

2015/06/30 (火) ~ 2015/07/06 (月)公演終了

満足度★★★

これからの作品も楽しみです。
“東京エスカルゴ。”初観劇。
大笑いできる舞台ではなかったですが、コメディとしてはなかなか楽しめました。

ただ、生演奏の効果的な使われ方は、あまり感じられませんでした。

エンディングでの、ホロリとさせるシーンでは“佐渡稔”さんがよかったです。
若い役者さんでは、こうはいかないでしょうね。

これからの作品も楽しみです。

ネタバレBOX

獣医“チータン”が持ってきた“ケーキの箱”に違和感を覚えたのだが、
その先の展開は思いつかなかった。

“オオトカゲ”と一緒に写っている“チータン”という伏線がありながら、
“ケーキの箱”に入っているのが“ヘビ”とは思わなかった。

後は、観てのお楽しみっていうことで・・・。
ポンコツ大学探険部

ポンコツ大学探険部

ラッパ屋

紀伊國屋ホール(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

人生は探険だ!
学生時代探険部だったのに1度も「探険」に参加できなかった私。タイトルに惹かれ、エコノミーシートというのがあったのでそれにも惹かれて行って来ました。そしてタイトルの言葉に出会い、行って良かったなと思ったのでした。探険部じゃなくなっても人生の探険は続いているのだ!今回ラッパ屋初のオーディションとかで、大学生をちゃんと若者が演じていたのも良かったです。探険部OBのみなさんと現代っ子たちの対比と共感もおもしろかったです。

わたし

わたし

水素74%

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★


80分。ダメ側目線で能天気に楽しんだ。

腹の虫

腹の虫

ちょビすけ

SPACE EDGE(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

ちょびすけとは、
去年の3月東京都内で活動していた高校生が立ち上げたグループ。この年の7月20日、スタジオ空洞でvol.1高校生舞台ショーケースと銘打って「たまごから。」を上演している。
 今回はその第2弾。当然のこと乍ら、作・演出、役者陣、スタッフ全員、極めて若い。そして、若い世代の抱えている問題が、このように救いの無いものであることに、今更乍ら、今の世界を形作って来た大人の一人として力不足の責任を感じる、と綺麗事を並べるつもりは無い。但し、自分は、若い人達と真摯に向き合ってゆきたい。

ネタバレBOX


 基本的に素舞台に近い。舞台を挟む形で観客席が設けられている。一方の壁には、絵画が掛けられ、絵の右下に3時間前と書かれた小型キャンパス(4号)が掛かっている。その他、テーブルとパイプ椅子。これは、適宜、舞台上に引き出されてテーブルとして用いられ、椅子はその周りに並べられる。
 話は、電車の車内で痴漢騒ぎに遭った会社員が、魅力的な女、揚羽についふらふらとついて行って辿りついた館で暮らす8人に纏わる物語である。この8人のうち、外出するのは、揚羽のみ、他の7人は総てこの館から一歩も外に出ない。そして、一人一人に役割が決まっている。例えば、本の虫、例えば医療・薬剤担当、例えば泣き虫、例えば乱暴者・恋する男、MUSHIZU。例えば金曜日に女の子を呼び込んでは儀式をする男、例えば恋される女、そして目立つ程の役割を持たぬ女などである。何れにせよ、8人は、何とか自分達の役割をシェアしながら、暮らしてきたのだが、ある時、MUSHIZUが死んだ。その時、彼の部屋には、鍵が掛かっており、彼のうめき声に最初に気付いたのは、彼が愛していた女、駈けつけた皆の前で彼は苦しみながら死んでいったのである。自殺とも思われるが、兎に角、本の虫を裁判長として、裁きの場が持たれることになった。その過程で、MUSHIZUの死の真相が明らかになってゆき、此処に住む者達に関する情報の一端が明らかになってゆく。
 そこで明らかになったこととは、MUSHIZUは、他の7人の合議によって殺された、ということであった。殺す原因となったことは“人を殺して何故悪いのか?” という問いに答えようの無い社会であった。そう筆者は考える。即ち彼らの生きている社会では、総ての人が、単にある役割を果たす為だけの存在となりおおせており、誰が何時何処で誰と入れ替わっても、何ら問題が無いと設定され、それ以外には一切を顧慮しない世界、世界観であって、其処で暮らす人間は例え知的人士と目される場合にあってさえ、「なぜ、(他)人を殺してはいけないのか?」と問われて、キチンと答えることが出来ないような人々なのであった。(つまり、本物の知識人ではない)
これは、無論、実際、かつて、この植民地で起こった事件に対して、TVで若者が言い放った言葉である。(人を殺して何故悪いのか?)その番組を自分は見ていなかったが、そのことは話題に上った。何故なら、その番組には多くの評論家・知識人と呼ばれる者達が出演しており、その中の誰ひとりとしてこの質問にまともな答えを出せなかったからである。この作品を上記の知識を援用しつつ筆者は以下のように解した。結論は、“救いの無い世界”に今、この植民地の若者全員が居る、という極めて厳しい認識である。それはそうだろう。2011年3月12日からメルトダウン、メルトスルーを起こし、水素爆発などで大量の放射性核種を巻き散らし4年以上を経た現在も一向に収束の兆しさえ見せない放射性核種の問題を無いことにし、あまつさえ、今後もベース電源と位置づけて基幹エネルギーとして温存し、処置の仕方すら分かっていない更に多くの核廃棄物を産みだし、反対する者に対してはあらゆる手と嘘・偽情報を巻き散らすこと・政治的圧力・経済的圧力等々によって圧殺を計り、而もその事実を隠蔽しようと画策するこの植民地のアメリカの犬供の治世を見れば、まともな人間の誰しもが絶望せざるを得ない。若者達の鋭い感性と、欺瞞・偽善に対する適確なアンテナが正しい判断を下すように働くのは必然であろう。
アメリカの犬供の治世の下で暮らすとはどういうことか? それは、紛れも無く奴隷生活を意味する。そして、そのことに気付くことすらない怠惰な「知性」は、唯々諾々として従い、その結果取り返しのつかない害毒を垂れ流すのである。その害毒は単に後代の精神のみならず、その肉体も蝕み、滅びへの道をひた走る。それ以外の道は残されていない。
このような状況に於いて、哀れな大衆は、例え1ミリでも他人より良いポジションを得ようとあくせくし、更に疲弊の度合いを深め、知性を獲得する気持ちや時間も失うという負のスパイラルを滑り落ちてゆくのだ。こんな社会にあって彼らは単なる機能でしか無い。その機能が他の代替物に置き換えられることは、最早何の問題も無いのだ、ということが、今作の呈示する問題である。そして、この問題は益々深く、我々の日常を浸潤してゆくのだ。
無論、この考えに対置し得る考え方は存在する。それは、個々の人生というものは、他の誰によっても代替不可能であるという事実を見つめることであり、それを是認すること。そしてそれ故にこそ、他人を殺してはいけないのだ、ということをハッキリさせることである。
みんなの宅配便

みんなの宅配便

EPOCH MAN〈エポックマン〉

明大前KID AILACK ART HALL 5F ギャラリー(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

両ver×2回観ました!
感想、ブログに書きました。
http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12047011230.html
http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12050082109.html

アイアイアイ

アイアイアイ

トリコロールケーキ

新宿眼科画廊(東京都)

2015/06/26 (金) ~ 2015/06/30 (火)公演終了

満足度★★★★

清く正しく、しょうもない
チラシを見て、何やら面白そうな匂いを感じて観劇。
このしょうもなさは結構好きかも。

徹頭徹尾「しょうもない」お話をしょうもないまま磨き上げて何千円なりのチケット代に見合うものに仕上げるっていうの、地味にすごい「芸」だよなあって、帰り道に思った。

人魚姫

人魚姫

劇団 Sakura Farm

学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)

2015/06/25 (木) ~ 2015/06/27 (土)公演終了

満足度★★★

短い中にも面白い展開でした。
群像劇っぽい、ファンタジー転生モノって言ったらいいいのかな?
普通と違う人魚姫(魔女が幼馴染で優しい、王子が下衆)の展開から
現代の女性徒の悩みへ飛んでいく、なかなか面白い物語でした。
キャラが結構極端で面白かったですね、制限のある場所で頑張ってました。
演技はこれから成長してくださると思います。
でも出来るなら、「女子大生百年日記」の時のように
教室とか小さい空間でやれたら、よかったのにね

弱虫堂々

弱虫堂々

放課後ランナー

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/06/25 (木) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧巻!!
この劇団はやはり期待を裏切らない!!
とにかくテンポがよくてまさか2時間がこんなにあっという間に経ってしまうとは思いませんでした。ストーリーも分かりやすい!けど、最後のドンデン返しもさすがです!全く展開が読めなくて、前回同様、最初から最後まで引き込まれてました。笑いも、泣きもバランスよく、観終わったあともしばらく立ち上がれなかったくらいです。周りのお客さんもロビーまで号泣してる方がちらほらと。このクオリティーでこのお値段は安いな!と思うくらい最高の舞台でした!早くDVD欲しいです!!!

金と銀の鬼─チェインソウル─

金と銀の鬼─チェインソウル─

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/06/17 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

品格
相変わらずの熱量。しかしただアクションが速いとかダンスが激しいとかではなく、そこに何となく品があるのが魅力。言葉や衣装、照明、音楽だけでなく、なんというか彼らのたたずまい、立ち振る舞い、もしかしたら役者個人に備わる品みたいなものが、作品をいっそう魅力のあるものにしているように思う。

三粒のお豆

三粒のお豆

大人のカフェ

シアター711(東京都)

2015/06/25 (木) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヒロイン不在の公演でしたが、
とてもおもしろかった。これからも応援しています!!

三人吉三

三人吉三

木ノ下歌舞伎

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/06/13 (土) ~ 2015/06/21 (日)公演終了

満足度★★

三幕だけ拝見
初演の春秋座では通しで拝見し、今回は三幕だけ伺いました。
お芝居は面白く見られるのに、爆音の音楽だけがどうしても苦手なのは変わらず……。

『リア王』他一編、…公演は無事終了いたしました。お越しの皆様、ありがとうございました。

『リア王』他一編、…公演は無事終了いたしました。お越しの皆様、ありがとうございました。

楽園王

pit北/区域(東京都)

2015/06/26 (金) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

ほぼ初楽園王
楽園王という名前がイッちゃってるので手脚の長い極彩色の俳優が客を恫喝しながら動くライブのような雰囲気を勝手に想像していた(どんな芝居だと言われると困るが)。先刻『出口なし』企画での小編を目にして随分印象を違えた。古典(既成)作品を翻案した舞台が主体のようで、「演劇」という楽園に咲き乱れる花々を摘みとっては料理する王様な自身を自嘲(あるいはそのまま?)表現した名か・・とこれまた勝手な想像。
 「火宅」「リア王」とも端正な作りで無駄が少なく、各俳優のニュートラルな身体がみせる、細やかな表情や動きの変化に、目が向く。これをごく間近で体験できるpit北/区域の「利点」を味わう公演でもあった。

ネタバレBOX

三島由紀夫の作品もこういう形で見せられると興味深い。「家族崩壊」がテーマであり結末という、時代を感じさせる戯曲だった。もはや夫だけがその堅固さを信じている「家族」の揺らぎは、夫と妻の会話、外出前に居間に立ち寄った娘との会話、その後の夫と妻の会話から見えてくる。具体的には、息子と女中お松との肉体関係、娘と彼氏との家出の気配、そして妻と下宿人との関係。それらが淡々と語られるので、取り合わない夫。しかし妻の言葉が実証されて行く予感が示され、未来を暗示するようにして幕が下りる、となる(その一つ:妻は娘が家を出て行く事を直感したと語り、夫は「書き置きでも見つかれば別だが」と軽く応じる伏線があって、終盤で食器の裏に封筒を発見する、というので「書き置き」だと観客に悟らせている)。1948年の作だそうだ。これを半リーディング(導入は原稿用紙を読んでは捨てるという演出)の形式もあって、戯曲との程よい距離感を保ち、感情を抑えた演技により、時代感も醸して戯曲世界に入り込めた。下宿する青年と自分の妻が関係したと告白されるという驚愕の事実はヘタすれば笑えてしまうが、頓珍漢にならずちゃんと「ちょっと怖い話」に見えていたのは、うまさだと思う。(35分)
 「リア王」は大胆な翻案で、しかも現代シーンも挿入しての1時間芝居。キャンディーズで踊る時間もある。「リア王」有りき、ではもちろんあるが、物語の骨格はつかまえて見せていた。王の退位に伴い三人娘への財産分与する際、長女と次女は順当に領土をもらったが、末娘が表面上恭順な態度を取らなかったため勘当、一方長女と次女は王を迎え入れる事を拒否し、王は自分の不幸を呪う。フランス王に嫁いだ末娘が助けに出るが、戦をしかけたフランス軍はブリテンに敗北、王は荒野を彷徨って行く・・となる。 私はこのラストに、他の悲劇にない救いを感じた(随分昔読んだ感想)。王は野に下ったが死にはしなかったからだ。従って考えようによっては、その先にこそ本当の幸福をリアは発見するのではないか、と読めたのだ。 それはともかく‥、楽園王の「リア」。女の設定で女優が演じ、姉妹らは「母さん」と呼んでいる。リア役の女優が現代の女性も演じ、女を作って出て行く男に無言の態度をとる。「言わない」「伝えない」態度が、男との関係にも影を落としていた事が数語のやり取りで判る。コーディリア(末娘)が王に愛を伝えなかった態度に通じる逸話として、置かれているようだ(パンフを見て理解)。が、「言わないということ」の決定的な「いけなさ」を、訴える話に集約しているかと言えばそうでもなく、この着想から「リア王を楽しく観る芝居」を作り込んだという感じだ。意表をつく展開があったり楽しく観れたが、もう一つ欲しい、と感じた。それが何か、よく判らないが‥‥。よく判らないながら、書くとすれば、世の中因果応報で説明できる事はあるが、できない事もある。そのできない所、不条理の領域が生理的な怖さであり、これを踏まえずして世界を語ったと言えないと、どこかで感じている今という時代、しかしそれでも生きて行こうとする今の時代。その要素をどこかの瞬間に感じたかったのか、な‥‥まだよく判らない。
リア役の女優岩澤繭、特徴ある(?)滑舌ながら、全身から情念を吐き飛ばすような快い演技で悲劇の主人公を貫いていた。
あられもない貴婦人

あられもない貴婦人

アトリエ・センターフォワード

シアター風姿花伝(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

役者たちの美味なるを堪能。
「サロン貴婦人」のダンサー兼女給‥女優冥利に尽きる(演じ甲斐有る)役どころではなかろうか。彼女達の生き生きとした演技が、1950年という時代の一場面を舞台に立ち上げていた。「民主主義」を標榜する日本と、下辺の現実。朝鮮動乱、ヒロポン。‥ドラマに登場するアイテムがうまく絡み、解消されて行くうまい戯曲だった。現在的な問題も各所に忍ばせてある。作家の気合いが感じられる本。その土台の上で役者らが躍り演じ走っていた。

ネタバレBOX

惜しむらくは‥最後に虚を突くような言葉上の結語がある。ここをしつこく追いかけず、さらりと流して後は観客に投げてくれれば。
いずれにしても、役者を躍動させる人物設定・台詞に、特に印象の残る洪明花、稲葉能敬はその動く様を見るのでも気持ち良い。他の俳優も負けじと好演。
主人公(的)役の桂ゆめは(演出の問題かも知れないが)弱さを見せないキャラとは言え、最後の最後にそれが仇となってすっきりしない。片桐はづきは最後まで笑みを見せぬまま心情の変化を表わす良い線を保っていたが、「大団円」的な雰囲気に飲まれそうになり、リアリティ路線がガチャガチャと崩れそうになる中を耐えている感じ(「そうだ最後まで笑みを出すな」と願っていた)。そう、この大団円的な結末が、要らないと感じた部分だった。少しの加減のようで、惜しい所だ。
※朝鮮戦争は当時、朝鮮動乱と言ったらしい。
ふがいないや

ふがいないや

劇団冷凍うさぎ

アトリエS-pace(大阪府)

2015/06/27 (土) ~ 2015/06/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

見応えあり
脚本も役者もなかなか良くて面白かった。
2時間と少し長かったけど、それほど冗長な感じもせず最後まで楽しめた。

みんなの宅配便

みんなの宅配便

EPOCH MAN〈エポックマン〉

明大前KID AILACK ART HALL 5F ギャラリー(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

ノーマル?バージョン
小角まやさんが桐子、みっちーが宅配便のお兄さんのバージョンを観ました。

カムヰヤッセンでの共演から温められていた二人芝居がようやく実現して、結果は二人の怒涛の会話劇。

現代社会ではありそうなシチュエーションですが、そこは演劇の面白さをふんだんに取り入れ、濃厚・濃密な空間とお芝居になっていました。

みっちーの作品を観るのは初めてですが、とても面白かった。

役者だけではなく、作者としても良い感じでした。

でも、あまり大人数のお芝居書くよりも、一人芝居とか二人芝居レベルをコツコツやっていく感じで続けて行けばいいんではないかと思いました。

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