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すばらしい日だ金がいる

すばらしい日だ金がいる

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/09/18 (金) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄まじい台詞の攻防と、台詞の圧
“トーキング・リトル・エレファント”なのか“リトル・エレファント”なのか。
「言葉はほとんど伝わらない」と考える。


(ネタバレ長く書きすぎたかも…)

ネタバレBOX

アマヤドリの公演は、ひょっとこ乱舞時代から毎回期待度が高い。
演劇としての醍醐味、ダイナミックな物語の展開があり、帰宅しながら公演を反芻する面白さがあるからだ。

今回の作品もまさにそうだった。

冒頭から、部下を、とてもイヤな言い回しで舐めるようにディスる上司。
笠井里美さんが演じる上司・大野は、後で会社の同僚たちが噂するように、「殺人マシーン」のようだ。
もの凄いテンポで、「(あとからわかるのだが、心の病になったから)医者に言われたので休暇を取りたい」という糸山和則さん演じる部下・天城をなじり倒す。
速射砲のようなコトバが天城をなぎ倒してしまう。
誰が見てもそれはそうだろうと思う。
ひょっとしたら、それは冗談なのかと思っていたら、本気だったところに恐さがあった。

しかし、大野にとっても、そのコトバは諸刃の刃であって、自らのストレスを高めていた。
ストレスは周囲の環境によって軽減されることがある。例えば、家庭であり、例えば、職場である。

職場の状況は、同僚たちの台詞にもあるように、部下の天城だけでなく、大野にとっても支援のネットワークとなっているとは思えない。
家庭でも娘との関係が微妙なのことは、のちの短いシーンでも明らかになっていく。

ここで、大野はストレスを溜めていきながらも、“過労死”へ突き進まなかったことがポイントではないか。
“死”ではなく、“逃避”すること“逃げる”ことを彼女は選択した。

そこには「娘との関係」が大きく作用しているのだはないのか。
彼女は、娘に対しての気持ちがあるから、“死”によって断ち切ることができなかったのだろう。
ひょっとしたら“うつ”に対する、何らかのヒントになるのかもしれない。

ストレスは、「自分の思い通りにならない」ことから生まれる。
大野にとっては、(使えない)部下だったり、義理の娘だったりする。

娘については、“期待を持ち続けること”がストレスに変換されている。
それは、自分についても同じことである。

また、それらの行動は、実のところ、「人の期待に沿うように行動したい」という想いからやってくることがわかる。

そういう状態にある人のことを「イイコ」と名付けた(正確にはそういう定義ではないが)学者もいる。その状態を表すには、言い得て妙のネーミングだと思う。
大野もあとで出てくる勉強会のメンバーも、勉強会の主宰もイイコ(症候群)なのだ。
この特性が強いほど、“自己イメージ”が低いと言う。
勉強会の主宰が何度も口にする「個人化するな」と言う言葉がそれを指摘する。
大野の状況はまさにそれではないか。娘との関係は「自分がいい母ではないからだ」と言う。

グループセラピーのような勉強会がある。
ここでのファシリテーターの役割を担っている、渡邉圭介さん演じる立花が、とても胡散臭くていい。
この胡散臭さはどこから出てくるのかと思ったら、彼自身がグループのメンバーと同じな“うつ”であり、薬物中毒な様子である。

勉強会の主宰であるが、彼もまた、この勉強会を通じて、実は治癒(寛解)することを望んでいるのではないのか。
だから、ファシリテーターなのだが、“介入”の度合いが強い。

相手から、自らのコトバを引き出すというよりは、ガイドしているようでさえある。
「彼(立花)が望んでいること」を言わせているようなのだ。
この点は、ラストにかかわってくるのではないだろうかと思った。

勉強会にはさまざまなタイプの人が集っている。
舞台の上では勉強会の、数回だけが演じられているので、それまでの経緯は不明だが、メンバーは主宰を信頼しているのはわかる。ただし、それには濃淡がある。

彼らの“うつ”のタイプがさまざまであり、一見、達観したような元パン屋の児玉(宮崎雄馬さん)のような人もいるし、つい興奮してしまう桜井(石本政晶さん)のような人もいる。

グループワークでは、参加者とのやり取りを通じて多面的に自己を確認できる。いわゆるグループダイナミクスの効果である。
そういう“場”が、まさに舞台の上に表出していたのには、驚いた。
台詞のやり取りが生きているからだ。

ファシリテーターの立花が、(やや介入度合いが強いものの)グルーブ内での主導権を握り、“課題”を与え、エクササイズをさせる様が見事なのだ。
いわゆる、“何をどう言ったのか”という「コンテント」だけに目を向けることなく、“感情”に焦点を当て、“背後にある気持ち”を探っていくことで、「パブリックの領域」から、「ブラインドの領域」へ、さらには「アンノウンの領域」まで自己理解を高めていく。
舞台の上では、決して長くはないのだが、そうしたことが行われていることを察することができ、これがとても気配りされた戯曲であることがうかがえるのだ。

立花を演じる渡邉圭介さんの台詞回しと動きがいい。
焦点がボケるぐらいな距離に顔を近づけたり、スキンシップをとったり、主導権の握り方と、“場”の把握具合の演技(&演出)がとてもいいのだ。言語だけでなく、こうした“非言語”のエッセンスが入ることで、勉強会のステータスが感じられる。
技法的なことを知らなくても、観客は、雰囲気を察知するであろうから、胡散臭いやり取りに引き込まれていく。

また、立花は、「自分がまさにそうだから、勉強会の参加者のことがわかる」というようなことを言う。カウンセラーにありがちで、陥りがちな問題点をさりげなく入れたところも、戯曲の良さだ。

「言葉はほとんど伝わらない」と思わせることで、“諦める”ことを覚え、大野の“他者(娘)に対する期待”が下がるということを示すのも上手いと思った。
相手が“トーキング・リトル・エレファント”じゃなくて、“リトル・エレファント”ぐらいに考えていたほうが楽なのだから。

勉強会では「〜すべきである」の「べき」が話題に上る。
「べき」に囚われてしまい動きが取れなくなってしまっている。
その状況に疑問を投げかけるメンバーもいる。
そうした人は、その囚われから抜け出すところに来ているのかもしれない。

なので、勉強会の対話は示唆に富んでいてとても面白いのだ。
さまざまなタイプの人がいるから、“寛解”(治癒ではなく)に対する定義も、それへのアプローチも異なるのだ。
それが勉強会のシーンで明らかになっていく。

心のストレスを解消するには「アサーティブ」(相手を慮った自己主張のようなもの)のスキルを身に付ける必要があるという。
勉強会ではそれが積極的に行われ、さらにラストでは、大野の気持ちが一気に噴き出す。
しかし、大野のそれは一方的な自己主張であり、また大野の中の“気づき”というよりは、立花のガイドの力が大きかったためか、「ウソでした」と言い逃れてしまう。

ただし、娘は、彼女が学生だったころと同じシチュエーションで、言葉が同じなのだが、返す言葉とともに母(大野)を突き飛ばしたことで感情を露わにした。
そこで、大野の「お金貸して」である。
互いの感情が交差した一瞬だったのかもしれない。
大野が寛解していく一歩になったのかもしれないのだ。
まさに「すばらしい日」となるのだろうと感じさせるいいラストだった。
それを裏付けるように、群舞が作品を締めくくった。

大野を演じた笠井里美さんの、恐いぐらいの台詞のテンポには参った。
特に終盤の、椅子の上の台詞回しには、鳥肌が立った。
妹役の小角まやさんとのやり取りも見応えがあった。
あまりにもキツイ言葉の応酬で、実は姉妹の関係が、そんなには最悪ではない、ということがわかるようなのだ。
信頼と期待が混在となっているからこその、激しい言葉であり、またそれが姉を追い詰めているという図式がいい。

山小屋に妹たちが来るシーンで、虫を登場させたのが、上手いなあと。どうしてそんなことを思いついたのだろうか、とさえ思った。

“うつ”をテーマにして、「言葉はほとんど伝わらない」と思うほうがいいと言いながらも、言葉に囚われて、言葉に裏切られて、だけど言葉に救われて、と、言葉を使う者から言葉を使う者へのメッセージとなっていると感じた。
たとえ相手が、“ただのリトル・エレファント”であったとしても。

見応えのある作品だった。
これからもアマヤドリは見逃せない。

付け加えるとすれば、中村早香さん推しの私としては(笑)、彼女が出てないことだけが不満であった。
MAMORU

MAMORU

モーレツカンパニー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/22 (火)公演終了

満足度★★★

楽しかった
初見の劇団。CM大会では全く期待できるものではなかったが,楽しい舞台で,悪くなかったですよ。ただ,いろいろと工夫の余地はあったかもね。今後に期待します。

あんさー/りばーすばれっと

あんさー/りばーすばれっと

くりあらんすきかく

小劇場 楽園(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

☆5つ
めちゃくちゃおもしろかったです。激ヤバです。演劇であんなに泣いたのも久しぶり。

無頼茫々

無頼茫々

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2015/09/12 (土) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

色んな人に見て欲しい!
とてもタイムリーな作品なだけに終始前のめりに。板倉さん、桑原さんが素敵でした!多くの人に見てもらいたい作品だと終演後に感じました。

天邪鬼

天邪鬼

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかった
シンプルな舞台セットなだけに役者さんを堪能!展開が早いので途中置いてけぼりになりそうでしたが満足な90分間でした。

その頬、熱線に焼かれ

その頬、熱線に焼かれ

On7

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/09/10 (木) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヒロシマの25人
原爆乙女と呼ばれた女性たちがケロイドの治療の為に渡米したことは聞いていたが
選ばれた25人の、その選択がどれほど苦悩に満ちたものであったか、
改めて等身大の女性たちの声として聴く思いがした。
戦後70年に相応しく、また女優7人のユニットに相応しい脚本が
声高でないだけに、じわりと沁みこんで素晴らしい。
隙のない演技の応酬が見応え満点、会話劇の醍醐味を味わった。

ネタバレBOX

対面式の客席に挟まれた舞台は極めてシンプル、ボックス型の椅子が4つのみ。
冒頭、アメリカに到着したばかりの原爆乙女を代表して敏子(尾身美詞)が挨拶をする。
長い髪でケロイドを隠すように俯きがちに話したあと、まるで義務のようにケロイドを晒す。
大きな音でフラッシュがたかれ、その音に思わずたじろぐ。
25人の原爆乙女たちは順番に手術をうけるのだが、
ある日、簡単な手術といわれていた智子(安藤瞳)が、麻酔から覚めないまま死亡する。
善意で無報酬の手術を引き受けてきたドクター側にも、原爆乙女たちにも衝撃が走る。
これで手術が中止になるのは嫌だという者、手術が怖くて受けたくないという者、
双方の意見が対立する中、死んだ智子と交わした会話を思い出しながら
初めてそれぞれの思いを吐露していく…。

麻酔から覚めずに死んでしまった智子が狂言回しの役割を果たす構成が秀逸。
他者を受け入れる優しさと包容力を持った彼女は、生前ほかのメンバー達と
深いところで触れ合う会話を交わしていた。
そんな彼女との会話を思い出しながら、皆否応なく自分をさらけ出していく。
同じようにケロイドがありながら審査に落ちた仲間たち、
傷の程度を比較しては幸せを計り、妬んだり羨んだりする被爆者の社会、
日本ではマスクして歩いていたがアメリカでは顔を出して歩けるという開放感、
ピカによって損なわれた人生、容貌、可能性を、ただ想像するだけの生き方でなく
アメリカで手術を受けることで変えようとする強い意志…。
舞台はそれらを反戦や正義感から声高に訴えるのではなく、
等身大の女性に語らせることで一層切なく理不尽さを突き付ける。

「死に顔をきれいにしたい」という弘子(渋谷はるか)の言動が良きスパイスになっている。
前向きに仲間同士励まし合って…という流れに逆らい、ひとり突っかかっていく弘子の
緊張感のあるキャラの構築が素晴らしい。

北風と太陽のように、じわじわと頑な弘子の懐に入っていく
智子の強い優しさが印象に残る。
安藤瞳さんの淡々と語りながら包み込むようなまなざしが、
この作品全体を俯瞰している。

片腕を失って尚、いつも周囲を励ます信江(小暮智美)が
たった一人の身内である祖母の話をした時は涙が止まらなかった。

ラスト、帰国した敏子は、髪を一つにまとめてまだケロイドが残る頬をすっきりと出し
力強く感謝の意と希望を述べて挨拶をする。
死んだ智子が微笑みながらそれを見ている。
この終わり方が一筋の救いとなって、観ている私たちも少しほっとする。

私はこんなに傷ついた身体になっても“生きていることに感謝”できるだろうか。
木っ端みじんになった人生を立て直す気になれるだろうか。
ヒロシマ・ガールズたちの強さは、そのまま哀しみの目盛りに重なる。
昨今は学校における原爆教育そのものが敬遠されがちになっているとも聞くが、
平和ボケ甚だしい日本にあって、このような意義のある作品に感謝したいと思う。
その頬、熱線に焼かれ

その頬、熱線に焼かれ

On7

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/09/10 (木) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★

言葉での演技
言葉での演技の競演は、役者の真剣勝負を肌で感じる印象的な舞台であった。
約2時間、舞台装置やアクション等ではなく、役者陣の言葉の力のみで表現する舞台に、頭で感じるのではなく心で感じる事が出来き、素直に感動や泪が溢れてきた。
良い時間を共有した!!

劇団めばち娘旗揚げ公演「ツチノコの嫁入り」

劇団めばち娘旗揚げ公演「ツチノコの嫁入り」

OFFICE SHIKA

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2015/09/17 (木) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

なつかしきアングラ
古き良きなつかしきアングラ臭ぷんぷん。
眼がチカチカするような色彩のステージは楽しかったのだが、鹿殺しの作品にはあった哀愁というか、心にひっかかる何かというか…そういうものがあまり感じられず、笑いのほうもちょっと不完全燃焼。

劇団めばち娘旗揚げ公演「ツチノコの嫁入り」

劇団めばち娘旗揚げ公演「ツチノコの嫁入り」

OFFICE SHIKA

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2015/09/17 (木) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

世界観は、堪能
鹿殺しの猥雑な世界、初体験。
鍛えられらた、役者達のカラダと芝居を堪能できた。
カンパニー自身の演りたいものが、演れているのかと思う。
ただ観客(私だけ?)には、何のカタルシスも残らない。

リハーサル☆ギャング

リハーサル☆ギャング

劇団 演劇らぼ・狼たちの教室

ウッディシアター中目黒(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★

小劇場+任侠ドタバタコメディ
劇中劇がかなりぶっとんだ内容で楽しかったです。
ストーリーはさっぱり分かりませんでしたが(笑) みんなの要望を全部突っ込んだストーリーなので分からないのが正解なのかも。

ヤクザたちに解説するという形を取って、演技・演劇の歴史やうんちくなんかを時間を取って描いていて、
観劇初心者の私は「なるほど」とか「へー」なんて感心しながら観ていました。
ただ、年代別の演技・演出の違いを具体例で見せてくれていたのですが、
私には違いが良く分かりませんでした(^^;)
長台詞や早台詞を噛まずにきちんとやり遂げていたのは良かったと思います。

場面が唐突に切り替わったりするので何度か戸惑いました。
もう少し丁寧というか親切で分かりやすい見せ方になっていたら
より楽しめたのでは無いかなと思います。

ネタバレBOX

娘がなんのために死んだのかがさっぱり分かりませんでした。
イギリス帰りの姉(妹だったかな?)と劇団とのバトルも投げっぱなしでしたし。
死ぬ必要は無かったのでは。。。

あと客をステージに上げる演出はあまり好きではないです。
苦手な人は前方の席は避けた方が良いでしょう。
ピッピピがいた宇宙

ピッピピがいた宇宙

あひるなんちゃら

OFF・OFFシアター(東京都)

2015/09/18 (金) ~ 2015/09/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

いちおう宇宙話/約65分
大変な事を大変だと受け止める真人間が、大変だとは受け止めないすっトボけた男女に翻弄される3人芝居。
劇団員のみによる少人数芝居という事で派手な事は起こらないが、その分、会話劇に徹していて、純度の高い関村駄弁ワールドが楽しめます。

今回のは可笑しいだけでなく、ちょっぴりかわいいお話でしたね。

ネタバレBOX

ピッピピは、本作に出てくる宇宙人らしからぬ宇宙人の名前。
奇形のレモンを半分に切ったような妙な色・形をしていながらもどこか愛嬌が感じられて、和みました。
二本立て

二本立て

ピンク地底人

WRIGHT商會(京都府)

2015/09/13 (日) ~ 2015/09/14 (月)公演終了

満足度★★★★

番外公演ですが…、初・地底人さん♪
番外公演ですが…、初・地底人さん♪
二本立て、両方拝見したかったのですが、「聖!アラサー小学校」の方を観劇。
あり得ない設定、あり得ない展開で、クスっていう感じでした!
不思議な雰囲気が癖になりそう。

「蝉の泣き止む、その頃に」の方も拝見したかったのですが、上演時間30分の公演に15分ほど遅れそうだったので、やむなく観劇を断念!
非常に残念!

すばらしい日だ金がいる

すばらしい日だ金がいる

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/09/18 (金) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

「喜劇」とあるが、題材が題材だけにベースはシリアス。/約140分
私には「鬱」の話だとも、「鬱と競争」の話だとも思えなかったが、私を含め多くの人が身に覚えのありそうな“心の状態”を扱っていて普遍性があり、また、話の舞台となる施設が面白く、最後まで興味を絶やさず鑑賞できました。

タイトルと内容のつながりはよく分からなかった。

◆追記

タイトルと内容のつながりは、後日、作品を反芻してみて分かりました。

ネタバレBOX

ヒロインは自己抑制を重ねた結果、心が息絶えそうになっている元キャリアウーマン。
人間誰しも、長じるにつれ、自分を解放してありのままにふるまう機会は減っていく。
そこから来る苦しみを共有する者として、ヒロインに少なからぬ共感を寄せながら観劇しました。

思えば、人を「さん」付けで呼ぶ行為にさえ、呼び捨てを自制するという意味において、自己抑制は付きまとう。
出会ったばかりのクラスメートにすぐ呼び捨てできた学生時代が、今となっては奇跡のように思えてしまう。

◆追記

最後、ヒロインは「お金を貸して」と、再出発のための資金を人に借りますが、これは“金がないと何もできない”自由競争社会を表し、ヒロインがうつ病になった(症状から私は彼女が鬱病だとは思いませんでしたが)のはそんな“きっつい社会”のせいだと言いたいわけですね。
ならば、「鬱と競争のお話」と事前に告知されていた通り、もっと作品全体として「鬱と競争」に焦点を絞って欲しかった。
私としては、その点へのフォーカスは、かなり弱めだったと思います。

舞踊奇想曲 モナカ

舞踊奇想曲 モナカ

Co.山田うん

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2015/09/17 (木) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

突っ走る
60分。群舞の力に魅せられた。

SEPTEMBER SESSIONS

SEPTEMBER SESSIONS

横浜赤レンガ倉庫1号館

横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)

2015/09/19 (土) ~ 2015/09/21 (月)公演終了

満足度★★★★

-
コの字の配席。4組それぞれ。でも根っこでつながって見えるのが面白い。

天邪鬼

天邪鬼

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★

「演劇」が凶器に?
中屋敷法仁さんの脚本には注目していた。演劇は想像の世界に遊ぶこともできるファンタジックなものなのだが、子どもの戦争ごっこが実際に戦争に使われ、子どもが戦闘員に差し向けられるとは。いやあ、その空想と現実の融合にまずは、脱帽です。

劇場を出た後、「ああ、もう少し舞台の世界にいられたらな」という場合と、「ああ、これが現実でなくてよかった」と現実世界に安心する場合とがある。今回は、「あれは芝居でよかった」と思いながら下北沢駅の改札をくぐり、いつもの電車に安心感さえ感じてしまったのである。

舞台上はとてもシンプル。役者の演技力を真正面にぶつけて勝負するという感じだ。出演者たちは実力派揃いで、せりふも明瞭、テンポもいい。
だが、せりふの進行がとにかく速すぎてついていくのがやっとという場面や、説明調の部分もあって気がそがれたのが残念だった。
ギャグの「不発弾」も気になった。


ネタバレBOX

開演前、「携帯電話の電源を切らなくてもいいです。携帯電話の着信音で芝居が妨げられた場合、私たちは芝居を中断し、再開するかどうかを検討致します」という趣旨の話があって、おもしろかった。芝居を台無しにするのはお客の方だぜ、ということなんだろうね。これも「天邪鬼」の芝居に含まれているか(笑)
おおきに龍馬

おおきに龍馬

劇団Spookies

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

見応えがありました
龍馬の存在を間接的にうまく演じていました。元気のでる熱いお芝居でした。それにしても、軽くて何でもありの美辞麗句を昨夜からのニュースで見て食傷しましたが、この観劇の終盤の台詞で「重い言葉」を聴くと、心を打つ魂の籠った言葉の大切さを感じました。見応えがありました。

永遠の一秒

永遠の一秒

インヘリット東京

萬劇場(東京都)

2015/09/17 (木) ~ 2015/09/21 (月)公演終了

永遠の一秒
3人乗りの突撃機銀河で特攻に出発する友人を、ケガのため特攻になれない1人が見送る壮絶なオープニングからコミカルな現代へ。そのあたりは笑えて面白かった。あちこち見どころ、いいところはあるのに全体として中途半端。尻切れとんぼの感じ。「脚本家出てこい!」と久しぶりに思ってしまった。

ネタバレBOX

特攻で亡くなった3人が、見送られた宮崎でなく年老いた原口(見送った人)が住む現代に現れ彼の家族たちと出会って繰り広げられるバタバタ。その各所に香りの思い出とか桜の枯れ枝とかが散りばめられ3人が誰なのか分かるところまで行くのに、何故だか原口には会えずに終わる。彼らが現れたことさえうやむやになってしまったような(と、私には思えた)ラストで納得できません。家族との別れのシーンがくどい。邦子さんには感謝の言葉が必要でしょうが、あそこはさらっと終わらせて昔のままの3人が迎えに来て一緒に去って行くってもんじゃないでしょうか。
ラストに使った中島みゆきは絶対に間違いですから!
妖怪パラダイス

妖怪パラダイス

ピヨピヨレボリューション

花やしき座 (花やしき内・多目的スペース)(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/10/21 (水)公演終了

満足度★★★★

お勧めな、舞台メインの楽しいパーティ
舞台70分+イベント30分。
舞台は美人&可愛い妖怪が勢揃い
今回も主役の東さんが悩める少女を
コミカルに、等身大で演じてます。
上手いというより役と同じ境遇が
巧く合っている感じです。
更に年下の出演者も居て驚き
今回は歌も豊富で上手なソロが多い
男装のコロさんファンなら◎
右手さん今回もカッコイイポジション
通常殺陣の部分もダンスと歌にして
魅せる感じになってました。
最後は悪者0でハッピーエンド
観客も踊る、お祭り舞台です。
後半は、日替わりで私の回は
ヨコモジNGのデートトーク
珍しい安藤さんのトークもあり
当番MCの東さんのノリもあり笑って
盛り上がりました。
花やしきって場所柄も良くて
連休中暇ならお勧め♪
物販で東さんとも少し話せて
東さんずくしの回でした。
パンフにある右手の言葉通り
芝居の上手下手より楽しそうに
輝いてるってのがピッタリでした。

「Nice to meet you, My old friend」 「嗾け上手の初恋」

「Nice to meet you, My old friend」 「嗾け上手の初恋」

劇団競泳水着

新宿眼科画廊(東京都)

2015/09/11 (金) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

Nice to .ブラボー!
良い意味で期待を裏切られて面白かったです。
上野作品にレッテル貼ってた自分が恥ずかしい。
本作はサスペンス入ってました。
しかし、上野作品に登場する出演者はみんな可愛いです。
『ガラガラガラ』が良かったです。
途中から話の方向が分からなくなって、台本買いました。復習します。

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