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アガルタの花

アガルタの花

劇団 CAT MINT

俳優座劇場(東京都)

2015/07/22 (水) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しいステージ
ストーリーも舞台演出も素敵でキャストの個性を生かした設定は
とても楽しかったです。

LAST SMILE  ラストスマイル

LAST SMILE ラストスマイル

ENG

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/07/22 (水) ~ 2015/07/27 (月)公演終了

「伏線回収」以外にも二度観ならではの「あの世界に戻る」懐かしさが
二度観感想失礼します。
先日が「空」キャストで今回が「宙」キャスト、と。


既に初見で「知っている」事が影響してか、
舞台が開幕する以前から色々な事を考えてしまい、

また観劇中の役者の台詞や各所作などについても
初見時の「ストレートな観方でのもの」とは
また違う色々な想いを抱きました。

何よりも結構早い段階から涙腺が緩みっぱなしで、
「アノ場面/展開」にはもう目から涙が引っぱり
出されるような感覚が止まりませんでした。

初演~3回目までの再演を観た人達って今回の観劇で
こういう感覚を味わってたんですかね
(なんというか懐かしさのような)。

評価は前回☆5なので今回は空欄としておきます。

ネタバレBOX

【思った事】
・ 「アノ場面/展開」
  3回目のループで総督がやっと「戦争をやめよう」と西船橋に同意してくれたのに
  その後すぐに村上に殺されてしまい、
  西船橋も絶望の中で銀次に腹を刺されながら笛を吹き(大いなる絶望)、

  時間を移動する間、
  西船橋が「どうして2人とも何も言ってくれないんだ!」
  と平井、津田沼に話しかけても返事がもらえない、その後、

  戻った世界で西船橋の「戦争なんてやめよう!」の一言に
  総督が「やめよう!」といきなり返して観客をびっくりさせるあの流れ、

  あの悲しみから救いまでの流れは
  感情的に涙腺に「グワアーーーっ!」とくるものがありました。
  (初見以上に今回の方が泣かされてしまいました。)


・ メイズンが大砲を作ってた流れについて思ったのですが、
  「大砲を正しく完成させて青の国(名前忘れてしまいました)を完全に倒した」としても
  ある意味戦争は終わり、次に向える(もう1つの大気圏藻海を目指す)
  流れにはなるんだなあ、と。

  ただし、赤の国、青の国、いずれかの勝利で、
  勝ったものだけが未来を手にする、
  というそれを嫌って赤の国へ来たメイズンだからこそ、
  「大砲の照準をずらした」のだなあ、と。

  ※ 丁度最近「ファイアーエムブレムif」というゲームが出たんです。
    主人公が暗夜王国、白夜王国、いずれかの側について
    その側の国の「正義」で勝利を目指す、という。

    そして、このゲーム、第三のルートが公開されたんですね。
    「どちらか片方の国につかずに、全員が幸せになれる道を探す」という。

    ビックなニュースではありませんが、
    丁度時事ネタ的な意味合いもあったんだなあ、と。


・ 初見時も気にはなりましたが、
  集中を切らされるほどのマイナス点でもない(他の舞台でも良くある事)、
  と思っていた青い(強い)照明とその光が残っての
  青暗いぐらいの中途半端な暗転について、

  他の方の感想などで指摘されていたのもあって
  よくよく見てみるとやはり結構気になるものですね。

  裏方さんが舵その他を片付けている姿や、
  斬り合いで倒れた役者が退場していく姿などが
  「(結構はっきり)観えてしまう」。

  あの照明については何かの狙いがあってのものなのでしょうか?
  そうでないのなら完全な暗転で良かったんじゃないかな?
  (あの退場していく姿を見て、集中を切らす観客がいてもおかしくないかな?)
  と思いました。


・ 今回多くの人が喉を痛めていたのか、開演から早い段階で
  結構発声に無理が出てたかと(しゃがれたり、声が細くなったり)。

  THRee'Sの時も1人喉痛めてましたが、
  DMF/ENG公演の演出(演技指導)の要求する「熱さ」がすごいのか、
  夏場の暑さと冷房が喉に悪いのか、
  結構皆さん苦労されていた感じですね。

  中盤戦を越えましたが、喉をいたわって
  これからの観客にも素晴らしい舞台を提供して欲しいです。

  せめてDVD/BD収録は「いい声」の時に録ってほしいなあ( ´ー`)


・ (前も書きましたが)殺陣がほんと
  上手い人は上手く、そうでない人も個性を活かして、
  それぞれが映えるように演じられてたのですが、
  2回観てやっぱり残念に思ったのが、
  「集団戦」中心なので全員の殺陣とそこにある小芝居の良さを追い切れない、
  という事でした。

  舞台上で上手、中央、下手と3組の殺陣/斬り合いが演じられてたとして、
  中央1組に注目すれば上手下手の動きを見逃すし、という感じで。


  特に今回、後半青の国側が「殺さない戦いをしよう」と団結した後、
  ジャンが相手を止む無く槍(?)で突き刺してしまったシーン、

  ジャン(内田智太さん)が「悔しそうな悲しそうな」
  なんともいえない表情をしてたんですよね、

  こういう役者の細かい小芝居が好きなのにそこに注目しきれない、

  舞台上殺陣が溢れてる状況はちょっと惜しかったかなあ、と。

  殺陣の中でそれぞれメインとなる見せ場ではその1組に中央に大きく置く、
  (観客の視線を釘付けにさせて、見逃しをなくす)など、
  
  殺陣を楽しませる舞台だからこそそういう工夫がもっとあった方が
  良かったのかも知れません。

  十分「見せ場」として成立していたシーンも多かったですが( ´ー`)


・ 初回観劇ではオープニングダンスが長すぎて、
  「お芝居の全体構成のバランス崩さないか?」との疑問を持ちましたが、

  1度観劇してストーリーを知った上でオープニングダンスを見直すと
  その中に含まれた物語全体の各シーン(の凝縮された姿)が
  そこここに含まれているのを感じて気持ちを引きこまれ、
  「長い」という感じはなくなりましたね。


・ 「伏線」という訳じゃないんでしょうが、1度観ているからこそ
  あの演技の理由が分かる、というのはやはり二度観の良さでしょうか。

  序盤浮浪者がいきなりぐったりとした後、
  メイズンとして西船橋に語りかける所、

  あそこはつまり
  別の枝の世界線で「挑戦に敗れた」メイズンが、
  笛を吹いて飛んできた瞬間だった、と。

  そして、
  「とうとう(何回繰り返したのか分かりませんが)
  自分の力での解決を諦めてしまったメイズン」が
  今回一体どのような物語を繰り広げてきたのか?
  がすごく気になりました。


・ THRee'Sではオープニングに映像を使い、
  今回はオープニングをロングのダンスにしましたが、
  「大気圏藻海」
  「空の上の船(その大きさすら想像できない)」
  については、
  ちょっと映像も使ってみて観客の想像のみでなく、
  「正解」を観せてもらえると良かったかなあ、と。

  ※ フライヤー、パンフレットなどに一部記述されていましたが、
    船の上の「国」だったか「街」だったか、
    つまり
    かつて倭寇として争った船は拡張に拡張を続けてどのような
    姿になっていたのか、そこはセットなどからは
    イメージを汲み取れなかったので、
    いっそ映像化してしまって欲しかったです。


・ Wキャスト3名が「空」と「宙」で変わる訳ですが、
  初見から4日経過してしまっていた事もあり、
  「空」回での演技の詳細をはっきりは覚えておらず、
  「宙」回メンバーとの役者の違いによる差異(それぞれの個性の出し方)は
  大きくは分かりませんでした。

  すみが「男の娘」から「本当の女性」になった事による、
  中性的から女性的な演技への切り替わりや、

  アキが(大友さん、斉藤さん、どちらが、なのか分かりませんが)
  力強さ/溢れる感情などを全面に出していたり、といった

  役者自身の元々の演技術での個性を出していたのかな?
  とかは思ったのですが。


・ 開演前の舞台上には舵を置いておいて、
  開幕そうそうのJRのシーンでは隠す、
  という細かい演出に、

  開演前の舞台を眺めている観客には、
  「ラストスマイル」の空の海のイメージを描いていて欲しい

  という配慮を感じました。


・ (考えてみたら)西船橋、平井、津田沼3名+JRご利用のその他大勢、
  衣装からヘアースタイルからみんな結構な短時間で
  早替えしてるんですよね。

  特に平井⇒銀次って髪型全然違うよな、
  でも消えてる時間ってダンスその他ほぼ一瞬だったような、
  ヘアースタイルの変更はとても大変じゃあ・・・

  と思ったのですが、よく考えたらアレ、かつらですよね、髪の長さ違うもの。
  

  2つの全く異なる世界観の中を短時間で切り替えるって、
  観てる方は忘れがちですが、すごく大変な事なんだなあ、って思いました。


・ ラストの駅員西船橋がミンシャー似の女性とぶつかって「LINE教えてください!」って
  言っちゃうシーン、初見では「似た女性に会った」ぐらいに思いましたが、
  よく考えたら西船橋:モンロンと同じで
  枝分かれしたそれぞれの世界での同一人物、
  って事なんですよね。
  (まあ、そこは本当に「ミンシャーに似てるだけの人」って可能性もありますが)
  
  終幕(同然)のご挨拶の中にそんな世界背景と繋がった場面を
  仕込むとは良く考えたなあ、と。


観劇中もっともっと色々な事を想像し、また感じたのですが、
さすがに全部は忘れてしまいました。

後で買えば(かつDVDでいいか)と迷ってましたが、
今回の二度観であまりに涙腺に来るので、
つい(映像の美しい)ブルーレイの方を予約してしまいました( ´ー`)


長文失礼m(_ _)m
イチエフ・プレイズ

イチエフ・プレイズ

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

ジレンマジレンマ 観劇
素晴らしいの一言に尽きる。ホンも演技も完璧でしょう。最初のシーンの動き,停止,緩急からもう惹きつけられた。そして,3つの事情聴取が進むのだが,それぞれへの切り替えが絶妙。飽きる暇なんてないし,それぞれのシーンに後ろ髪をひかれるような思いで物語を見続けた。それぞれの言い分には正義もあればエゴからくる自分への欺瞞もある。その対立が面白いし,つい納得してしまいそうな自分がいる。いや~ワンツーワークスの芝居にはハズレはないけど,今回も良質で奥の深い芝居を見せてもらった。大満足です。

かがみのかなたはたなかのなかに

かがみのかなたはたなかのなかに

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2015/07/06 (月) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

長塚圭史の【かがみのかなたはたなかのなかに】を観劇。

海沿いの部屋で、一人で出撃の準備をしている兵隊のタナカさん。そのタナカさんの心を映している鏡の向こうのカナタさんも同じようだ。
そんな二人が女性に恋をしてしまうのだが、互いの心が分かっているだけに上手くいかないタナカさんとカナタさんの運命や如何に?という物語である。
鏡の向こうの世界とこちらの世界を行き来して、自分と自分の分身という現実と妄想が行き来している不条理な世界である。
不条理を生み出すという事は、そもそもが己の心の葛藤でもあるのだが、出撃前の不安に脅える心の葛藤、女性に恋してしまった
心の葛藤が分身を生み出してしまい、そこから更なる葛藤が始まるのだが、その葛藤を上手く乗り越える事が出来るのかどうかは
やはり己の葛藤でしか解決出来ないという答えを出している作品である。

相変わらず難易度が高い今作は、長塚圭史の傑作舞台【荒野に立つ】の様な不条理演劇っぽく見える作品である。

今作は子供が観れる芝居と謳っているが、これこそが精神疾患の患者を常に薬のみで治そうとしているヤブ医者が観るべき芝居である。
ミス・マープルシリーズ「親切な郵便」

ミス・マープルシリーズ「親切な郵便」

劇団P・T企画

フジハラビル(アートギャラリーフジハラ)(大阪府)

2015/07/25 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

いつも解けません
参加型演劇で、犯人を暴いていきますが解けません…。かれこれ数年参加させて頂いておりますが、駄目。演出、役者ともに抜群で、これからも参加させてください!

クソ神様と村祭り

クソ神様と村祭り

UNITレンカノ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2015/07/23 (木) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★

神とは、神から見た人間とは?
天井は低いけれど、客席を含め割りと奥行きのある劇場。
全ての排泄を司るクソ神(ニート)。
自分への捧げものをする村が高齢化&過疎化が進みニート生活に暗雲が!
ひねくれ者のクソ神の活躍と町おこしで奮闘するユニークな村民達を描く。
タイトルからして印象に残るし、クソ神というとんでもない神がどんな事をするのか、気になる舞台になっていたと思う。

ネタバレBOX

オープニングのクソ神誕生の流れから楽しく見れた。動きが日本神話の壁画みたいで面白い。
ただ、町おこしの為の会議が動きが少なく、少しだれてしまった印象がある。
そして、少しお話が長すぎる。何とか2時間以内で……
ギャグがやや専門的過ぎるのと、単語が聞き取りにくくパッと過ぎてしまうので、観客からはよく分からずスルーしてしまうシーンが目立った。
最後がダイジェストなのが自分としては残念。
クソ神がもう少しやる気を出してくれた方が楽しめた。
でも素直に面白くお芝居をしている役者さんばかりで良い印象を受けた。
LAST SMILE  ラストスマイル

LAST SMILE ラストスマイル

ENG

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/07/22 (水) ~ 2015/07/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり好きな作品だ(о´∀`о)
お話自体も好きなファンタジーだし、大好きな殺陣とダンスがたっぷり観られて大満足。 出演キャストの個性が、とても活かされて…というより、遥かに予想を超える素晴らしさだった。 皆さんそれぞれに輝いていましたが、夕貴ちゃんの凛々しさ・大神さんの舞うような殺陣・こうせいさんの高速でキレッキレの殺陣・悟朗ちゃんの細かな表情の変化に心を奪われっぱなしだった。 明日もう1回観られるので、違う視点で楽しもうと思う。 観ないと絶対後悔するし、ラストに笑顔になれる素敵過ぎる作品。

イヌジニ

イヌジニ

雀組ホエールズ

OFF OFFシアター(東京都)

2015/07/15 (水) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

うーん、いい感じ...
ストレートに楽しめる作品!テーマが、うーん、難しい。人間、矛盾の上に生きていることを痛感させられる。ひねた感想書いている人は、ひねた作品に好評価つけてる人な気がする...(通ぶりたくないので...)自信持ってこの評価です!ハンカチがいる作品なら、最初から言ってくれ~!(ソワレ、行けないぜ) 次回もよろしく!!!

四遊記/スマイリー☆赤丸/あずま山の夏

四遊記/スマイリー☆赤丸/あずま山の夏

骸骨ストリッパー

ひつじ座(東京都)

2015/07/22 (水) ~ 2015/07/28 (火)公演終了

満足度★★★★

理屈抜きで楽しめる!
「四遊記」を観劇。
理屈抜きで楽しめる舞台でした。

“混世魔王”役の潮見勇輝さん、“サトル”役の竹内大気さん、
お二人の芝居に魅入ってしまいました~。

アフターゲームも面白かった。。。

音楽劇 秋に咲く桜のような

音楽劇 秋に咲く桜のような

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

あうるすぽっと(東京都)

2015/07/24 (金) ~ 2015/07/28 (火)公演終了

満足度★★★★

桜のような○○
 「秋に咲く桜のような」のタイトルには、結語がありません。桜というと入学式や卒業式のような出会いと別れを連想するし、秋というと夏から冬の活動期と休息期の合間。そんなこと考えながら舞台をみてた。
 桜のような○○はわかりませんでしたが、人と人、人々と暮らしの結びつきの大事さがさまざまなエピソードを通して伝わってきました。そして、言葉が曲にのると、いっそう伝わるものですね。音楽劇の魅力を再発見しました。
 スタミナや観劇は、3作品目ですが、いつも葬儀にかかわるというか、喪服のシーンがあるのは偶然でしょうか?
 

FireCracker

FireCracker

演劇空間WEAVE CUBE

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2015/07/19 (日) ~ 2015/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★

恐竜の滅亡から、人類の…
現在、過去、未来、天才科学者、曼茶羅博士が発明したタイムマシンで、2体のロボット・ハルとメガロと、ライバルの仮々博士と、時空間を超えて旅をする。
それぞれの時代で人類の誤った選択が、後の世界に影響を与え、人類を追い詰めてゆく…。
沢山のストーリーが入れ子状になりながら、終末へと向かってゆく。

とっても見応え有りました。
150分弱、と少し長めでしたが、面白かったです。

フォルケフィエンデ ー人民の敵ー

フォルケフィエンデ ー人民の敵ー

雷ストレンジャーズ

サンモールスタジオ(東京都)

2015/07/23 (木) ~ 2015/07/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

君はどちらだ?
 難しい劇である。科白解釈や演出内容がではない。逆にそれらはコンセプチュアルで、良く噛み砕かれ、他に意味が取りようもないほど明晰、非常に分かり易いものである。(追記2015.7.26)

ネタバレBOX

 だからこそ、観ている我々観客に“お前自身は、どちらを選ぶのか?”を真っ直ぐ突きつけてくるのである。曇りの無い良心に従えば、どちらを選ぶべきかは明らかである。だが、大多数が、それとは反対の立場を、現実には選ぶであろう。今作で大多数がそうしたように。そのことが予め予測出来乍ら、尚且つ自らの信じる良心に恥じないことを、地元で最後迄貫き徹せるのか? この問いに現実生活の実践を通して応えることが難しいのだ。
 舞台床上に敷き詰められた新聞紙。目の悪い自分には、内容迄読めなかった所、辺野古のことが書かれていたと知人から教えて貰った。舞台奥の壁にも新聞紙が貼られ、丁度、北斎の「男波」のような形に切り抜かれている。これは無論、バイキングの故郷の一つであるノルウェーの海を、そして沖縄の海を象徴している。その広さ、優しさ、外敵から守ってくれる砦と偏見の無いそして自然の厳しさに鍛えられた真の強さをも。深読みすれば、船長だけが博士一家の味方につくのも、このことと無関係ではあるまい。
 もう1点、大事なことを指摘しておくならば、博士が地元で生きようとする点である。自らの生活と関わりの薄い、国政レベルではなく、家族の生死迄、左右されかねない具体性の中で、彼が生きることを選択している点にこそ、今作のラディカリズムが存するのである。ラディカルは、その本義、急進性及び本質である。
 ところで辺野古では、地質調査も終えぬうちから、政府は、次の手続きである図面提出を強行している。このこと自体に法的瑕疵があるのではないか? 民意は示されている。通常、民意を活かす場合、新たなものが優先されるであろう。先の沖縄選では、辺野古移設反対を訴えた議員が当選している。自民党は4選挙区総てで敗れた。民意の意味する所は明らかであろう。ヤマトンチューよ、恥を知れ!! そして、同情だとかのレベルでなく、真に日米安保条約と地位協定を考えるのであれば、キチンと己が被るリスクも引き受けて見せよ。それが、民主主義であろう。その程度の覚悟もなくて、何の民主国家か?
LAST SMILE  ラストスマイル

LAST SMILE ラストスマイル

ENG

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/07/22 (水) ~ 2015/07/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

風を感じる舞台
お芝居もアクションもダンスも最高に良かったです。
二艘の船が戦うお話てすが、観終わった後に何故かとても前向きな気持ちになれました。
リピートせずにはいられないですね。

ネタバレBOX

今回も久保さんと石部さんの絡みあり!
フォルケフィエンデ ー人民の敵ー

フォルケフィエンデ ー人民の敵ー

雷ストレンジャーズ

サンモールスタジオ(東京都)

2015/07/23 (木) ~ 2015/07/29 (水)公演終了

満足度★★★★

イプセン
やっぱりいいですね。正しいのは少数派だと叫ぶところなど、こちらの感情も、一緒にもりあがりました。

フォルケフィエンデ ー人民の敵ー

フォルケフィエンデ ー人民の敵ー

雷ストレンジャーズ

サンモールスタジオ(東京都)

2015/07/23 (木) ~ 2015/07/29 (水)公演終了

満足度★★★★

シンプルに良さがあるものの、
そらぞらしい人たちによる構図が分かりやすくも吸引力が今一つ物足りない舞台。全体的に自分には展開がやや性急に感じた。位置によっては数人の役者の体が全く見えぬ客席配置にも最後まで馴染めなかったかな。

イチエフ・プレイズ

イチエフ・プレイズ

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

イチエフ 2『恐怖が始まる』を観劇です
マスメディアが伝えることが少なくなってきた話ですが。
現状はまったく良好に転じられず、
継続中だとリアルに伝えてくれた物語でありました。

妙に同意できる生活観漂う、
10畳ほどの仏壇のある和室で繰り広げられる会話劇=約2時間。

アフタートークは約30分。
東京新聞で震災時から取材されてる片山女史の危ないネタ話でした
(笑いは入れては下さるのですが、現実がホント笑えない話が多かったデス。)

ネタバレBOX

舞台となった家族の居間がセットに再現されています=10畳の畳部屋に仏壇と卓袱台が中央に配された空間を柱が横線とか骨格状に配されてるセットでありました

その家の大黒柱である父親が亡くなって、明日49日を迎えるという日からの過去の回想を交えた原子炉の廃炉作業を見えない放射能の恐怖を表現しつつ。安全基準値数値と言われるものの不確かさや、家族の葛藤・下請け会社の現状・作業仲間との信頼など心に響く話が再現された舞台でありました。

最初は単に家庭内不和=父親への反発と見せていた他家の息子さんの異常とも言える行動などが、話が進む事によってそれが見えない恐怖=放射線・・のせいだとわかる作りには冷や汗を感じる作りでありました・・・。(イチエフの作業をして帰ってきた親父の後の風呂は入りたくない=湯船の湯は抜けと怒る息子さん=洗浄して帰ってきても何かしら身体に付着している放射性物質があるのでは・・という不安・・・結局内定の決まった仕事先も関東圏にあるとイチエフの放射能被害からは逃れられないのでは?と考えて就職先を南へ、沖縄とかにすると言い出す息子さん・・・)これは納得せざるを得なかった=だって恐怖の元凶は本当に目に見えないのだから・・・

作業員同士の精神的繋がりや、自分が故郷を綺麗にして安全に住みたいからと。恐怖心を抑えて不安を抱えてもイチエフの作業継続を選び取る人たち。不安に押し潰されてイチエフから抜けても拭えない不安感に苛まされる元作業員の心情とか、上手に舞台上に配していたなぁと関心しきりでありました。

アフタートークでの笑える?かなぁ、やはりキツい話だなと思えたのは。単身赴任でイチエフ作業して、妻にせめてもと危険手当等で給料を多く渡していたら=その金で妻はホスト通いして結局離婚したとか・・・。現実はきついなぁ・・・って思ったデスよ。
5年で100μシーベルトという放射線量はリセットされるそうです。生涯線量は300~200とか言われているらしいのですが・・・。初期の作業の頃にいた専門性の高い知識を持った作業員さん達は線量オーバーで作業が出来なくなり、慣れていない方々が作業をしてる事も増え、経験とかで回避できたであろう事故や怪我などで作業の進みが早くならないとも話されておりました。40年を目処にしている廃炉ですが、取材してて見てても無理だろうと思えるそうです・・・。インタビューできる作業員の方々も次々と辞められるので、日々パチンコ屋の前でナンパ(インタビュー受けてくれるかという)してるそうです。この年で日々ナンパって少々自虐的になられておりましたね(^^;)  (所属してる社からは弁当配給とかも無かった時に、共同通信社の方がお弁当を分けて下さり。情報配信だけでなく弁当配信(^^)もしてくれるんだぁとありがたかったそうです・・大変ですねぇ・・いろいろと・・)
農業少女/2001人芝居

農業少女/2001人芝居

MacGuffins

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/07/23 (木) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

農業少女A 観劇
MacGuffins では,やはり野田秀樹の赤鬼を観劇したことがある。後になって腑に落ちたというか納得した作品で,観劇中は特別な思いは生じなかった。今回も野田秀樹作品であったが,こちらは最初からグイグイ来た。面白かった。あれ,こんなに芝居の上手い劇団だったかなぁ(失礼!)。椎名亜音さんはもちろんではあるが,いい!90分の世界,ストーリーがどんどん展開され,とても充実,楽しめました。ところで,ステージサイドには座らなくて良かった。芝居が近くてとてもいいんだけど,あんな風にアドリブかまされるとびっくりしちゃうよね。

小劇場!中高生!大往生!3

小劇場!中高生!大往生!3

花まる学習会王子小劇場

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/07/24 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白くて面白くて、全部観るつもりです。
王子小劇場の取り組み、これ本当に素晴らしいです。
中高生の演劇がこれだけの事を出来るなんて。
って自分は知っていたから行ってるんですけれど(笑)
陳腐な言い方しか思い付かないけれど、2時間と少しがあっという間。
大いに笑えて、そしてゾワゾワ出来るものがそこにあります。

観たことのあるお客は絶対戻ってくるし(去年、自分が面白いと言ってるのを聞き付けて来てくれた人と今日一緒に行ってたりします)、卒業したり、今年は参加できなかった子も戻ってきている。
きっと関わった多くの人にとって戻ってきたい場所になっていって、その数は年々増えてきている。
来年はまた増えるって事ですよね!

土日は各14時から。
後2回!
去年と比べてお客さん増えてましたが、まだまだ入れます。
是非、お誘いしたいです。


去年も観ていますが、進化して深化している印象。
で、これきっと残り2公演でもどれだけ変化していくことか。
単純に去年より良いという話ではなく、全員が同じメンバーというわけではないのに、キチンと引き継いで重ねる事が出来ている。
去年も居たメンバーはよく引っ張っていたと思うし、今年からのメンバーもそれに負けていなかった。


大いに自分は笑っていたし、皆もとても楽しんでいたかと思います。
演じていない時、他の子が演ってるのをじっと観ているのですが、その観ている時の表情がとても良くて。
それも込みでとても素敵な空間を作り上げていました。

基本的には去年と同じ枠組みなのですが、変わっているところもあり、次は何をするんだろう?と絶えず新鮮な気持ちで観れた。
そもそも即興の形ですものね。

他人の自己紹介をする事になるあのくだりがとても好き。
時間の都合だろうけれど、去年やってたもといの3周目見たかったなぁ。
きっと明日以降、もっとぶっ混んでくるんじゃないでしょうか。

明日以降も変わらず楽しんでくださいね!

ネタバレBOX

にっこにっこにーをぶっ混んできたの面白かった。去年、大分印象深かったので(笑)
席に戻っちゃうと思いきや、恐らくとても嫌いなタイプであろう男、あれお見事でした。あの席のエリアって非アクティングエリアって皆思ってるもんな。
お父さん良かった。
本当と嘘のバランスが絶妙。あれは大嘘なのかな?
高校生は大人(20~30代?)を演じるのが一番難しいかもしれない、と思ってたんだけど、やるなぁ。

皆既にとても仲良くなっている。
どこまで決まっているか分からないけれど、16人の中で一番遠いと感じている人との絡みをもっと観てみたいと思った。
まだ押し上げられると思う。

16人の個性がどう押して、引いて、上げて、楽しみです。
The CALVARY-義賊・五右衛門異伝-

The CALVARY-義賊・五右衛門異伝-

ワイアールジャパン

新宿村LIVE(東京都)

2015/07/23 (木) ~ 2015/07/25 (土)公演終了

満足度★★★★★

殺陣がかっこ良かったです!!
私は吉野哲平さんのファンなので、初の悪役をワクワクしながらみました。スピード感もたかく キャストさんが高いところから飛び込んだり、舞台袖に駆け抜けていくのがとても素敵でした
上泉と宮本の闘うシーンもとても見応えありました。上泉カッコ良かったです。戦国の世のお話でありながら五右衛門の恋のお話のようにも思えて続きが観たくなりました。

音楽劇 秋に咲く桜のような

音楽劇 秋に咲く桜のような

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

あうるすぽっと(東京都)

2015/07/24 (金) ~ 2015/07/28 (火)公演終了

満足度★★★★

音楽劇と冠しているだけあって~♪
上手に歌などを差し込んでおりました。
無理・無茶で御都合主義的な展開は無く、
写真館ということもあり、上手に撮影写真をスライドで表現したりと。
演出とかもいいなぁと思えた約1時間50分

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