最新の観てきた!クチコミ一覧

82681-82700件 / 189882件中
MOTEL

MOTEL

ICHIGEN

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★

「う~~ん・・・」
“あらすじ”に記されたストーリーが、あまり伝わってこなかった。

次回作に期待したい。

ネタバレBOX

多くの“サブ・ストーリー”と、“メイン・ストーリー”との相関性が描ききれていないようで、物語り全体がぼやけてしまった感じがする。

登場人物やドラマが多ければ多いほど、物語は、より複雑に、より深みを持つ。
が、描ききれなければ、わかりにくく、薄っぺらな物語になってしまうだろう。

また、場面展開の際の暗転が長く、舞台の“流れ”を止めてしまってるようだ。
セットの作り方、“場転”の方法など一考の余地があると感じた。
MEMORY〜真実の愛〜

MEMORY〜真実の愛〜

ADGシアター

シアター風姿花伝(東京都)

2015/08/07 (金) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

ダルビッシュ
イケメンもいましたがそれだけでは。

ネタバレBOX

思い出の森に思い出を探しに入った同級生たちが、男前で女性にもてて、スポーツ抜群で、目の上のたんこぶ的な存在の同級生をシュノーケル事故に見せかけて殺したことを思い出したものの、実は水中で後悔して彼を助けて自分たちが死んだことを改めて思い出したというファンタジー。

妖精か神話の世界にいるような存在や、同級生それぞれに心の声役を配置するなど登場人物を増やすことに腐心していました。役者の卵が一ヶ月練習して臨んだとのことでしたが、まだまだです。

少女が孫ということは恋人だった女性は生きていたんですね。なぜ彼と結婚しなかったのでしょう。
Green(C)OPERA -グリーン・コッペラ-

Green(C)OPERA -グリーン・コッペラ-

劇団コスモル

OFF OFFシアター(東京都)

2015/08/05 (水) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度

勿体なく、残念で…
脚本は面白いと思うが、演出と演技に難がある。実は腹立たしい思いもしている。

ネタバレBOX

ほぼ素舞台で、上手に大木をイメージさせるオブジェがある。これは芝居の展開から木霊であることが分かる。

物語は、中小企業(零細企業)に勤めていた男が、同僚の裏切りで会社をリストラされ、悲観して樹海で自殺…。その男の生前の思いなりが地球・自然環境も絡めた壮大観あるもの。我々は自然に生かされいる…その暗喩としての樹海・木霊と自然災害等を表現していた。

この表現(演出)には、憤りを感じた。舞台にブルーシートを敷いた時、嫌な予感がした。食べ物(リッツ)を口に含んで、噛み割った後吹き出す。また、ペットボトルの水を口に含んで霧吹き出す。さらには、火山噴火を表すため粉を吹き出す。それも1回づつではない。その吹き出しの方向(角度)の考慮配慮に欠け客席にもかかる。最前列に座っていた自分にも水が…。自分はまだ少量だったが中央席に近い方々はもっとであった。
地球環境などを説く前に飲食を大事にすべきであろう。小袋に入ったアメを客席に投げていたが、キャストによっては無造作に投げており、終演後に場内を見渡したら多くが床に落ちていた。個人的には、このような演出は嫌いである。最後の挨拶時に気遣う言葉さえない。

また客いじりも3~4回行っていたが、場を楽しませるサービスか?それより、物語の雰囲気やテンポを優先して考えてほしい。

内容は味わい深く、考えさせる良作だけに、この演出と演技(歌やダンス)は低レベルで、その意味でよけい腹か立つ。もっと違う演出ができる力があるのではないか。勿体なく残念でもある。

話の内容に関して…。
家族(妻と2人の娘)と真剣に向き合ってきたのか、という回想と彷徨の描きと地球、自然に生かされている、という壮大な描きが上手く絡み合っていたのか。話として関連性が保たれていたのか疑問である。

いずれにしても、歌やダンスのレベルアップ、またその挿入の必要性と効果を十分に検討してほしい。

核の信託

核の信託

ぷろじぇくと☆ぷらねっと

新宿村LIVE(東京都)

2015/09/04 (金) ~ 2015/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★

プレ公演観てきました
本公演を観る前に、
ムーブ町屋にて行われた、リーディング形式のプレ公演も観ました。

史実を基にしたフィクション。
リーディング形式といいつつも、
座っているばかりではなく、移動や照明効果が入っていて
物語に集中できました。
地名などが出てくるとき、地図が欲しいな…と思ってしまいました。

上演時間の告知は休憩なしで2時間5分。

本公演では、演技や演出が入るにあたって
多少のびるのかなぁと、なんとなく思っています。

上演時間の告知、
サイトなどで事前に発表されていたらと良かったなと思いました。

来月の本公演にも期待しています。

ネタバレBOX

こういう言い方をするとアレなのですが、
アメリカ側の立場でいいわけをしたり、
思想をぐいぐい押し付けてくる系の話ではなく、
こちらに考えさせるような展開で安心しました。

原爆完成間近のアメリカ内部の話で、
様々な立場からの意見が飛び交い、
ほぼ目指すところは似てるのに
その立場によってアプローチがぜんぜん違い、
同じような言葉を逆の思想の人が放ったりするのにドキッとしました。

何人かの役者さんは、既に「登場人物」になって演技していて、
でもリーディングだから手にしている本に目線をやるせいで
それで口ごもってしまっている印象を受けました。
(逆に、まだ「読んでる」段階なのかな…って見えた人もいました)

サンギエに対するヘレンの「もっと早くに撃てばよかった」は、
すごく同意なのですが、
それってつまり「先制攻撃がものをいう戦争の時代」の縮図なのかもな…
と思ってしまい、気持ちは複雑でした。

小道具としては無かったし、手も動かさなかったのに、
彼が銃をつきつける姿やタイミング、
ヘレンの最後の行動の絵などが
立っている演者に重なって見えるようだった雰囲気づくりも良かったです。

舞台上にいるけど気配を消している科学者達や、
歩き方で身分がわかる軍部の人間たち、
死んでしまう人物の消え方など
本公演とはまた別の見せ方としてつくってあるようで、
くいいるように観ていました。

三國妖狐譚

三國妖狐譚

SOUKI

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2015/07/31 (金) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかったです!
このコラボはシリーズ化して欲しいです!

-奇譚-地獄たられば

-奇譚-地獄たられば

グワィニャオン

上野ストアハウス(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

地獄?
なんだか楽しそうな地獄でした。
笑いあり、感動ありで、とてもよかったです。

くちべにきって

くちべにきって

劇団ゆらじしゃく

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/07/31 (金) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★

初。確かにミュージカル。
「学生演劇」というカテゴリーは「高校演劇」ほどには確立していないと思うが、もしその特徴があるとすれば、「やりたい事をやる」「お金目的じゃない」。・・もちろん現在活躍している在野やプロの劇団の多くもそうかも知れないが、一つには音楽にそれを感じた。 ミュージカルというジャンルをどう捉えるか、私は詳しい人間ではないが、今回の作品に流れているのは確かに「ミュージカル」のテイストだ。歌が多数挿入され、きちんと「感情の発露」の場面に歌が唄われ、基本はソロ(一人の感情)、集団で歌う場合はテーマ提示の意味合い・・というミュージカルの定式(私が勝手に考える)にそっている。それらを高い質で提供するための曲が、殆どが既存のミュージカルからの借用だという。数多あるミュージカル楽曲の中から、適した曲を選定している訳である。オケバージョンがあれば良しだが、無い場合は音質処理をしてヴォーカルを低く抑えても、日本語の歌の背後にうっすらと原曲の声が流れていたりする。この手作り感に、「使える物は何でも使う」という、学生演劇ならではの「気」を感じる。 そこにあるのはミュージカルへの愛、である。
 歌唱力は一定クリアされており、何より選ばれた楽曲が良い。優れたミュージカル曲は曲が流れるだけでその状況の人間感情を詩情豊かに表現してくれるので、浸れる。そして曲負けしないだけのキャラを明確に押し出した各演技者と、恋愛感情だけを押し出しても見苦しくならない主役女性の素材と、工夫のある台本で、成功した舞台だった。
 「本来形」の恋から、逸脱する線が、それも有りと思わせる必然性のある、人間の一面だと思わせる描写が出来ていた事が、脚本として優れていた点。その脇道が、徐々に破綻を来すのも自然で良い。

-奇譚-地獄たられば

-奇譚-地獄たられば

グワィニャオン

上野ストアハウス(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★


 間の取り方がとても上手い為、作品に幅、深み、味が滲み出て上質なエンターテインメントになっている。音響の使い方、照明の用い方も内容にあった優れたセンスを感じさせるものであった。
エンタメであるから、無論社会を根底から覆すようなラディカリズムは潜むはずもないが、因果律が支配するその価値観は兎も角として、安心して楽しめるし、ユーモア、擽り、人情などがセンチになり過ぎない形で鏤められている点、全体の構成がしっかりしている点、2劇団のコラボ公演なのにバランスの良い点も光った。殊に、若いメンバーの多い“えのぐ”の役者達の柔らかな感性が、中年メンバーの多いグワィニャオンの中で強調される効果があったように思う。

ユータラスボンボン

ユータラスボンボン

演劇組織KIMYO

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/07/31 (金) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★

チラシにひかれて、観劇しました。

上演時間、約2時間。

感想は長くなったのでブログに書きました。

ネタバレBOX



http://maikuro96.blog90.fc2.com/blog-entry-1120.html

ガールズトーク☆アパートメント -2010.ver&2015.ver-

ガールズトーク☆アパートメント -2010.ver&2015.ver-

UDA☆MAP

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/07/29 (水) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

2010観劇
6番シード宇田川さん主催の夏の恒例舞台。昨年も観ました。
永吉明日香さん野中美智子さん出演の2010ver。
ストーリーはグダグダです(笑)ただ、笑えるだけじゃなく、少しほっこりします。少し泣けます。
派手な殺陣もダンスも無いですが、こんな舞台も良いです。

ネタバレBOX

関東以外に住んだこと無いはずなのに名古屋弁を喋り捲る永吉明日香。
田舎から上京した女性役として適任。そうめんシーンは毎回パワーアップしている模様。一年でずいぶんと魅せる人になりました。
本舞台の筋をコントロールしているのは野中美智子。さすが多くの舞台と現場で仕切ってるだけの事はあります。
長友知美さんの窓の外のシーンは、胸に来ますね。
からまる法則

からまる法則

劇団銅鑼

俳優座劇場(東京都)

2015/07/30 (木) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★

野宿者支援という場所
バブル崩壊後の90年代末頃から、都市部の駅周辺で「ダンボールハウス」が目立つようになった。その頃にあった同テーマを扱った芝居を思い出す(野宿者支援に関わる事になった診療所が舞台。行き別れた父娘の再会という設定は今作に似ている)。そちらは笑い所・泣き所のある舞台だったが、銅鑼の今作はもっとリアル寄りの舞台ながら、和む雰囲気を醸していて、こういう支援の現場が「笑い」を武器に継続している事情と、相似していると思った。
 展開に難を感じる箇所は幾つかあり、役者の動きでも損をしている所が散見されたが、作り込んだ家屋のリアルさと照明が効奏して鮮明に記憶に残るシーンがある。キャベツを切るシーンと、炊き出しの準備を全員で行なうシーン。ここ、商店街の中にあるという広めの住居を供出した「かけはし」という名の支援拠点は、学生で団体代表でもある女の子が思わず吐露するように、そこに関わる人の「居場所」。息の通う生活の場の息づかいが舞台上に見えたのがそのシーンだった。光景が写真を焚いたように焼き付けられる事はそうない。どこか大仰(コミカル)だったり淡白だったりする他の演者の中で、主役の弓田英明のみリアルな陰影があり、これも記憶にとどめる効果を持っていた(もっとも他が薄くて良いのかというモンダイは残るが‥)。

ネタバレBOX

実際の支援現場では、地域の苦情に対して清掃活動をするなんて事はイの一番に考えつく事で、物語の後半で「解決の糸口」に浮上して来る設定は甘いと言えば甘い。現在は自治体の手で(生保に繋げるための)住居提供がなされたりしているそうだが、勤労意欲のある人がホームレス化して来た全体状況からして問題解決とは程遠い現状があるいらしい(不勉強で詳しく知らないが‥)。 この問題を詰めれば、潜在的野宿者や失業、若者の就労問題、格差の世代間相続などに行き着く。それらはこの二十年「金持ち」「大企業」優遇にシフトして来た税制・法制度と直結しているが、「日本経済のため」という大義は、なぜか罷り通っている。富める者が利益吸い上げシステムを維持・強化したいだけにしか見えないのだが。。近年は「米国と仲良くするのが日本の国益」と言って外資に利益を提供している。国民はそれじたいが「危機」だ。 他国(アジアの隣国)から攻められる危機なんてそうそうあるものか。それにそうなった所で日米安保の枠組では米国は必ずしも出動しないというではないか。誰の利益を考えているのかこの国のエリートは‥という話も、「空気」が正論をなぎ倒す時代の流れの中では虚しい。これが「急流」になる前に、正論が話せる「居場所」を育てて行かねば。‥こんな愚痴もこういう芝居でなきゃ言えない。
星の王子さま

星の王子さま

ハグハグ共和国

萬劇場(東京都)

2015/07/29 (水) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーハホリー☆
(^^)/ ハグハグ共和国 vol.28 劇団15周年記念公演 【星の王子様】を観て来ました! 面白かったです☆ 新しい 【ハグハグ共和国】 でした! ディズニーを思わせるような、ファンタジー&ミュージカル☆ 最高に楽しかったです! この舞台を、いろんな学校で上演してもらいたいです☆ 観劇日記をブログに書きました。

人形げきフェスタinすみのえ

人形げきフェスタinすみのえ

人形劇団クラルテ

人形劇団クラルテ アトリエ/住之江会館/加賀屋新田会所跡/住之江図書館(絵本展)(大阪府)

2015/08/01 (土) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★

人形劇フェスタ!
少しだけ覗かせて頂きました!
プロ・アマ、人形劇、面白かったです!

-奇譚-地獄たられば

-奇譚-地獄たられば

グワィニャオン

上野ストアハウス(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

地獄の話ではありました・・・
で、なかなかに積み重ねたエピソードが楽しめた約2時間弱の作品です。

ネタバレBOX

・・・・・自虐ネタで開演時間が何故5分遅れる(本公演も遅れました、この通りに・・。)と突っ込みを入れるシーンが何とも可笑しかった=わかってて改善できないのは構造欠陥??

あ~さて作品は、2部構成風で最初は各人間個人に付いて人生のライフポイント=善悪の行動にてポイントつける話をプロローグ風にして。メインはマイナスポイントのままご臨終されて、地獄に落ちた主人公らが、その場所の管理”鬼”を泣かせることによって地獄を抜け出す行動をする話。泣かせ方は何でもOKで。感動する話とか、料理の美味さとか、さまざまです。でもタイムリミットがあって=鬼が10数える間に何かしないと鬼は豹変して各人を襲うと言う設定あり。鬼役のすわいつさんはパンチパーマにふくよかなおなかで、赤鬼らしい外見ながらスーツ姿で泣き上戸風なのが楽しかったです♪

作品上の地獄の雰囲気は「鬼灯の冷徹」に出てくる地獄に似ていたかなぁとか思えたですね~(地獄の番犬ケルベロスちゃんの格好も楽しかった(^^)

しかし、あらためて地獄の拘留期間とかパンフに載ってるの見ると。40億年ぐらいで地球は太陽に飲み込まれるらしいのに。兆単位での期間があるのは凄いなぁと思えるデス=弥勒さまも56億7千万年後に来ても地球、太陽の中ですが・・・どう救うのだろう?(^^;)?

ちなみにライフポイントの話は結構ツボで。路上の空き缶とか拾ってリサイクルBOXに入れるように行動し、帰路に着いたことを報告します(^^)

作中の”短気マン”は受けたデスよ本当!
砂時計

砂時計

しかくさんかく。

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

降る
作・演・代表の小見波結希さんがサマースクール生。
2年前だから自分の観ていない時だけど。
その時にはじめて演劇に触れた、とどこかで聞いた気がします。

王子小劇場が帰ってくる場所として機能しているのが素晴らしいですね。

レティクル東京座以来の楽屋を通る導線で会場内へ。


前説。
ああ、そうかと思ったのはその段階からお喋りをされるのは嫌だな、と。
もうどうせ知ってる事しか話さないんでしょ?
の気持ちも分かるけれども。
たまに独自の注意してる事だってあるのだからその感覚はよろしくない。
いや、単にその段階ではもう黙ってワクワクしていたい。

前説側はちゃんと聞いてくれているかは気にしなくてはだと思う。
それこそ形骸化的に話してるだけになっちゃうから。
その言葉を届けなくてはいけないのは、きっとそういう人たちこそ、だと。


舞台中央に傾斜道有り。
結構な角度で、意外にやってる側は平気なのかもしれないけれど、観てる側はちょっとドキドキする。
「危ないな」と捉えてしまう人がいるかもしれない。

小道具の扱いが印象的。
ちょっと駄洒落的なアレ、好き。

案外、人って持って生まれたものからは変わる事はなくて、見て、聞いて、知って、自分の中に入ってくるものによって変わってく様に見える、と言うような事を考えたことがあります。
(わけわからん)
そういう類いの説明しようとするとわからなくなってしまいそうな事をよく描いた様に思います。

ちょっと淡々とはしていて、でも派手さとかでごまかさない感じで良かったです。

分かりにくい部分はきっと演出意図だし、やっぱり分かりにくい事を表現しようとしているのだからこれで良いはず、と思う。
お客は何故だろう、と考えて楽しめば良くて、それが演る側の意図と合致していなくても構わないのだ。
そう言う作品だったと思います。

ネタバレBOX

舞台面から何も拾われず、貯まっていく一方なのは自分には印象的でした。
あれ、でもハンカチは拾っていたのか?
実際に拾ったかどうかは実は見逃しているのですよね。
拾っている動作が無いように見えたのだけれど。

その辺り、さすがにわざとでしょう。
何か意図があるのだろうな。
こういう作品は色々想像して、最終的に聞いてみたくなる。
それが良いか悪いかは分からないけれど。

自分にはあの砂は星に見えた。

劇場には飴が降るし、星も降る。
ナチュラル灰色パラダイス~デルタウロスの再会~

ナチュラル灰色パラダイス~デルタウロスの再会~

かけっこ角砂糖δ

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2015/08/07 (金) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

りアルの欠如した世界、日本
 リアルな現実は愚かリアルな感覚にさえ出会うことを失った世界は、メタレヴェルを如何に措定し得るか? 

ネタバレBOX

と悲痛な声が聞こえてくるような作品である。それはそうだろう。彼らの育ってきた環境で彼らの実存に親和的なものといったら、TVであり、ステレオや様々な機器から流れてくる合成された「音楽」であり、ゲームや資本そのものを喧伝するテーマパークとやらせばかりの真っ白に無菌化された嘘社会そのものだから。そこに深みも陰影もあるはずもなく、命の影さえ無い。即ち、予め死の排除された世界なのである。従って本物の生もない。
 都会でも数十年前迄、例えば東急東横線で多摩川の鉄橋を渡る時、かなりの人は窓外の景色を眺めていた。天気の良い日には富士も見えるし、丹沢の山々も良く見える。ここ数年は鮎すら戻って来たくらいで、川鵜や白鷺、季節によって鴨も多く見掛ける。温かい時期には、亀が甲羅干しに上がってくる。こんな姿が車窓から見えるのである。だが、現在、窓外を見るのはいつも自分だけである。殆どの乗客は、携帯を覘き込み、己の狭い世界に纏わる情報を飽きもせずにループし続けている。これが、現在アメリカの実質的植民地、日本の偽らざる姿である。実際、現在日本で進行中のプロパガンダは、G.オーウェルの「1984年」を更に進化させたものだろう。1984年で描かれている世界は、著者からも主人公からも嫌悪の念を以て迎えられているが、現在、日本の愚衆は、喜んでそれを迎えているのみならず、チンケで閉鎖的で閉塞的な自らの存在基盤を「補強」する為のコンヴェルサシオンの道具とすら考えているのである。愚か極まりない!!
 今作は、この現状に対する若者達からのクレッションマークだと考える。
 だが、先に書いたような状況に育まれた彼らが、どんな羅針盤も持たずにこの難局を切り開いてゆくことは、困難だろう。少し、ヒントになるかもしれない表現者、或いはグループの名を挙げておくとしよう。ポーランドのヴィトカッツィー(前衛三羽烏の一人)と彼の後継者、タウデシュ・カントル、そしてイタリアの映画監督であったパゾリーニ。日本では京都の創作集団で20年程前に「S/N」を作ったダムタイプなどは創作の参考になるかも知れぬ。
 

髑髏城の七人

髑髏城の七人

WET BLANKET

ぽんプラザホール(福岡県)

2015/07/31 (金) ~ 2015/08/04 (火)公演終了

満足度★★★★

さすがの新感線!
懐かしい作品をWET流に再現。
面白かった~ 楽しかった~~~
愛すべきキャラたちを忠実にそして大胆に演じてくれた。
もう少し尺を短くもできたかもしれないけど、
やっぱりこの作品はこのくらい時間をかけないとダメだよね。
次は髑髏城を超える作品をよろしく!  エリカクさん(^^)

国立能楽堂夏スペシャル 働く貴方に贈る

国立能楽堂夏スペシャル 働く貴方に贈る

日本芸術文化振興会

国立能楽堂(東京都)

2015/08/07 (金) ~ 2015/08/07 (金)公演終了

満足度★★★★

-
対談、狂言「呼声」、能「善知鳥」。対談に宝生和英氏が出演、宝生流の家元でありながら、29歳という若さに驚いた。いろいろ考えがあるようで、伝統の世界に若い血が入ることは良いことである。

本当にあったら怖い話

本当にあったら怖い話

江古田のガールズ

「劇」小劇場(東京都)

2015/08/05 (水) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

-
怪談でなおかつコメディーでもあるため、微妙にどっちつかず。猛暑の中、頭を使わないという点では助かる。

愛し姫の小箱

愛し姫の小箱

(劇)池田商会.

ぽんプラザホール(福岡県)

2015/07/24 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ベテランも新人も
それぞれに味わいのあった作品だった。
脚本にはツッコミどころが多少あったけど、
それを差し引いてもかなり面白く見れた。

このページのQRコードです。

拡大