満足度★★★★
降る
作・演・代表の小見波結希さんがサマースクール生。
2年前だから自分の観ていない時だけど。
その時にはじめて演劇に触れた、とどこかで聞いた気がします。
王子小劇場が帰ってくる場所として機能しているのが素晴らしいですね。
レティクル東京座以来の楽屋を通る導線で会場内へ。
前説。
ああ、そうかと思ったのはその段階からお喋りをされるのは嫌だな、と。
もうどうせ知ってる事しか話さないんでしょ?
の気持ちも分かるけれども。
たまに独自の注意してる事だってあるのだからその感覚はよろしくない。
いや、単にその段階ではもう黙ってワクワクしていたい。
前説側はちゃんと聞いてくれているかは気にしなくてはだと思う。
それこそ形骸化的に話してるだけになっちゃうから。
その言葉を届けなくてはいけないのは、きっとそういう人たちこそ、だと。
舞台中央に傾斜道有り。
結構な角度で、意外にやってる側は平気なのかもしれないけれど、観てる側はちょっとドキドキする。
「危ないな」と捉えてしまう人がいるかもしれない。
小道具の扱いが印象的。
ちょっと駄洒落的なアレ、好き。
案外、人って持って生まれたものからは変わる事はなくて、見て、聞いて、知って、自分の中に入ってくるものによって変わってく様に見える、と言うような事を考えたことがあります。
(わけわからん)
そういう類いの説明しようとするとわからなくなってしまいそうな事をよく描いた様に思います。
ちょっと淡々とはしていて、でも派手さとかでごまかさない感じで良かったです。
分かりにくい部分はきっと演出意図だし、やっぱり分かりにくい事を表現しようとしているのだからこれで良いはず、と思う。
お客は何故だろう、と考えて楽しめば良くて、それが演る側の意図と合致していなくても構わないのだ。
そう言う作品だったと思います。